JP3508173B2 - 自動車のドア構造 - Google Patents

自動車のドア構造

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JP3508173B2
JP3508173B2 JP22560593A JP22560593A JP3508173B2 JP 3508173 B2 JP3508173 B2 JP 3508173B2 JP 22560593 A JP22560593 A JP 22560593A JP 22560593 A JP22560593 A JP 22560593A JP 3508173 B2 JP3508173 B2 JP 3508173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インナパネルが鋳造成
形されてなる自動車のドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のドア構造においては、
インナパネルとアウタパネルとでドアパネルが形成され
ており、該インナパネルおよびアウタパネルはそれぞれ
金属材をプレス加工してなる展伸材により成形されてい
る。
【0003】また、これに対して、1993 SAE INTERNATI
ONAL CONGRESS AND EXPOSITIONの1993年3月2日付
けのPaper No.930413 の「Design and Development of
a Magnesium/Aluminum Door Frame 」には、マグネシウ
ムやアルミニウム等の軽合金材を鋳造により成形したド
アフレームが記載されている。そして、上記ドアフレー
ムは、ドアパネルのインナパネルとして適用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インナパネ
ルの周縁部には、その周縁部にてインナパネルの端面を
形成する端面形成壁が一体的に成形されているととも
に、その端面形成壁に対応するインナパネルの周縁部に
は、ドアパネル本体に取付けられる部品を締結固定する
締結固定部が設けられている。その場合、サッシュの下
方に位置するドアパネル本体がインナパネルとアウタパ
ネルとで袋状に形成されているため、ドアパネル本体内
の締結固定部に部品を締結固定するに当たり、部品は、
インナパネルに設けた作業用開口を介してドアパネル本
体内へ挿通され、この状態で、ボルトおよびナットなど
の締結具により部品が締結固定されることになる。この
作業用開口は、他の作業にも兼用される関係上、インナ
パネルの周縁部から離れた位置に設けられ、締結固定部
への部品の締結固定が、作業用開口を介して部品を挿通
させた状態で、該作業用開口を介したドアパネル本体外
方からの盲作業により行われることになり、部品の組付
作業性が悪いものとなる。
【0005】また、上記の如きドアパネル本体には、上
方に開口するウインド昇降用の開口部が設けられている
ため、この開口部を介して侵入する異物に対してドアパ
ネル本体内で部品をカバーするカバー部材を設ける必要
があり、部品点数が嵩さんで組付性が悪化することにな
る。
【0006】そこで、インナパネルの端面形成壁を利用
して部品を収容可能に区画する画成壁により囲まれた収
容空間を有し、かつその収容空間内に上記部品を収容し
た状態で締結固定する締結固定部をインナパネルの周縁
部に設けるとともに、上記締結固定部に、その収容空間
内への部品の収容が可能となるよう車幅方向に開口する
開口を設けて締結固定部をドアパネル本体外方に露呈さ
せることにより、部品を、締結固定部に対して車幅方向
から締結固定されるようにすることが考えられる。しか
しながら、インナパネルをプレス加工により成形する場
合には、画成壁をインナパネルと共に一体的に成形する
加工、特に、端面形成壁を収容空間の画成壁の一部とな
るようにリブ状に折曲げる加工が無理であり、プレス加
工の成形性が阻害されることになる。
【0007】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、上記の鋳造により成形さ
れるインナパネルを利用し、収容空間を車幅方向に開口
させる締結固定部が成形性を阻害することなくインナパ
ネルに一体的に成形されるようにして、カバー材の不要
により部品点数を削減して組立作業性を高めつつ、盲作
業を廃止して部品の組付作業性の向上を図ることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、インナパ
ネルとアウタパネルとでドアパネル本体が形成され、上
記インナパネルが鋳造により成形されてなる自動車のド
ア構造において、上記インナパネルが、車両前後方向に
延びているインナパネル本体部と、該インナパネル本体
部の後端から上記アウタパネル側に延び且つ上記インナ
パネル本体部に一体成形された壁状の後側端面形成壁と
を有し、上記インナパネル本体部の後端部には、該イン
ナパネル本体部の車室側面を上記アウタパネル側に凹ま
せてなる収容空間が形成され、上記収容空間内には、該
収容空間内に締結固定されたドアラッチが収容され、上
記収容空間が、上記ドアラッチの上方に位置している上
側画成壁と、上記ドアラッチの下方に位置している下側
画成壁と、上記ドアラッチの前方に位置している前側画
成壁と、上記ドアラッチの後方に位置している上記後側
端面形成壁と、上記ドアラッチの車幅方向外側に位置し
ている外側画成壁とにより囲まれ、上記上側、下側、前
側及び外側画成壁が、上記後側端面形成壁とともに上記
インナパネル本体部に一体成形され、上記ドアラッチに
おける上記後側端面形成壁側の面には、ドア閉時にスト
ライカを噛合わせるための凹部が形成され、上記後側端
面形成壁 には、上記凹部に対応する位置に切り欠き部が
形成されている構成としたものである。
【0009】また、請求項2記載の発明が講じた解決手
段は、インナパネルとアウタパネルとでドアパネル本体
が形成され、上記インナパネルが鋳造により成形されて
なる自動車のドア構造において、上記インナパネルが、
車両前後方向に延びているインナパネル本体部と、該イ
ンナパネル本体部の前端から上記アウタパネル側に延び
且つ上記インナパネル本体部に一体成形された壁状の前
側端面形成壁とを有し、上記インナパネル本体部の前端
部には、該インナパネル本体部の車室側面を上記アウタ
パネル側に凹ませてなる収容空間が形成され、上記収容
空間内には、該収容空間内に締結固定されたドアチェッ
カが収容され、上記収容空間が、上記ドアチェッカの上
方に位置している上側画成壁と、上記ドアチェッカの下
方に位置している下側画成壁と、上記ドアチェッカの前
方に位置している上記前側端面形成壁と、上記ドアチェ
ッカの後方に位置している後側画成壁と、上記ドアチェ
ッカの車幅方向外側に位置している外側画成壁とにより
囲まれ、上記上側、下側、後側及び外側画成壁が、上記
前側端面形成壁とともに上記インナパネル本体部に一体
成形され、上記ドアチェッカが、該ドアチェッカにおけ
る上記前側端面形成壁側の面から上記前側端面形成壁側
に突出しているチェッカアームを有し、上記前側端面形
成壁には、上記チェッカアームを挿通させるための挿通
孔が形成されている構成としたものである。
【0010】また、請求項記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1または請求項2記載の発明のインナ
パネルを特定し、軽合金材よりなる構成としたものであ
る。
【0011】また、請求項記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1、請求項2または請求項3記載の発
明のアウタパネルを特定し、軽合金材をプレス加工して
なる展伸材により成形する構成としたものである。
【0012】また、請求項記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1、請求項2または請求項3記載の発
明のアウタパネルを特定し、合成樹脂よりなる構成とし
たものである。
【0013】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
鋳造により成形されるインナパネルにより、ドアラッチ
を収容する収容空間を囲んでいる、後側端面形成壁を一
部とする画成壁がインナパネルと共に一体的に成形され
るので、画成壁をインナパネルに設けるに当たって、プ
レス加工のように成形性を阻害することはない。
【0014】また、上記の如くドアラッチが収容空間内
に収容された状態で締結固定されることにより、他の作
業にも兼用する作業用開口を介したドアラッチのドアパ
ネル本体内への挿通、およびこの状態での収容空間内
ドアラッチの締結固定を作業用開口を介したドアパネ
ル本体外方からの盲作業により行う必要がなく、作業者
は車幅方向から目視しながらドアラッチの組付作業を行
うことができる。
【0015】さらに、ドアラッチは、インナパネルに一
体的に成形される画成壁により囲まれて区画されている
ことから、ウインド昇降用の開口部を介して侵入する異
物に対してドアパネル本体内でドアラッチをカバーする
必要がなく、インナパネルとは別体のカバー部材を不要
にすることができる。
【0016】また、収容空間は、後側端面形成壁と共に
連続的に一体形成してなる画成壁により画成せしめられ
ているので、ウインド昇降用の開口部を介して侵入する
異物、特に雨水やダスト類などからドアラッチが効果的
に遮蔽され、ドアラッチの腐食および汚れの付着が容易
に防止される。
【0017】また、ドアラッチにおいては、ウインド昇
降用の開口部を介して侵入する異物としての針金による
ドアストライカとの反噛合い方向への操作が防止され、
不慮のドア開放が禁止される。
【0018】また、請求項2記載の発明では、鋳造によ
り成形されるインナパネルにより、ドアチェッカを収容
する収容空間を囲んでいる、前側端面形成壁を一部とす
る画成壁がインナパネルと共に一体的に成形されるの
で、画成壁をインナパネルに設けるに当たって、プレス
加工のように成形性を阻害することはない。
【0019】また、上記の如くドアチェッカが収容空間
内に収容された状態で締結固定されることにより、他の
作業にも兼用する作業用開口を介したドアチェッカのド
アパネル本体内への挿通、およびこの状態での収容空間
へのドアチェッカの締結固定を作業用開口を介したド
アパネル本体外方からの盲作業により行う必要がなく、
作業者は車幅方向から目視しながらドアチェッカの組付
作業を行うことができる。
【0020】さらに、ドアチェッカは、インナパネルに
一体的に成形される画成壁により囲まれて区画されてい
ることから、ウインド昇降用の開口部を介して侵入する
異物に対してドアパネル本体内でドアチェッカをカバー
する必要がなく、インナパネルとは別体のカバー部材を
不要にすることができる。
【0021】また、収容空間は、前側端面形成壁と共に
連続的に一体形成してなる画成壁により画成せしめられ
ているので、ウインド昇降用の開口部を介して侵入する
異物、特に雨水やダスト類などからドアチェッカが効果
的に遮蔽され、ドアチェッカの腐食および汚れの付着が
容易に防止される。
【0022】また、ドアチェッカにおいては、チェッカ
アームが突出しているために収容空間内に収容し難かっ
たドアチェッカの収容が簡単になされることになる。
【0023】また、請求項3記載の発明では、インナパ
ネルが軽合金材により成形されているので、インナパネ
ルの重量増加が軽減されることになる。
【0024】また、請求項4記載の発明では、アウタパ
ネルが軽合金製の展伸材により形成されているので、ア
ウタパネルは、プレス加工により表面性状が確保されつ
つ重量増加が軽減される。
【0025】しかも、インナパネルもが軽合金材により
成形されている場合には、両パネルが同一材料となって
インナパネルとアウタパネルとの接合部間での電食によ
る腐食が防止されるとともに、ドアパネル本体の軽量化
が効果的になされることになる。
【0026】また、請求項5記載の発明では、アウタパ
ネルが合成樹脂により形成されているので、コストおよ
び品質管理に有利であることに加え、形状の自由度が増
してアウタパネルの加工性が向上するとともに、重量が
さらに軽量化される。
【0027】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る自動車のドア構造によれば、ドアラッチを収容する収
容空間を囲んでいる、後側端面形成壁を一部とする画成
壁を、成形性を阻害することなくインナパネルと共に鋳
造により一体的に成形したので、カバー部材を不要にし
た部品点数の削減化に伴う組立作業性の向上を図りつ
つ、収容空間内への車幅方向からの目視によるドアラッ
の締結固定によりドアラッチの組付作業性の向上を図
ることができる。
【0028】また、収容空間の上方および側方を連続す
る画成壁により画成したので、雨水やダスト類など異物
からドアラッチを効果的に遮蔽して、ドアラッチの腐食
および汚れを容易に防止することができる。
【0029】また、ドアラッチにおいては、ドアストラ
イカとの反噛合い方向への異物による操作を防止して不
慮のドア開放による盗難防止に貢献できる。
【0030】また、請求項記載の発明における自動車
のドア構造によれば、ドアチェッカを収容する収容空間
を囲んでいる、前側端面形成壁を一部とする画成壁を、
成形性を阻害することなくインナパネルと共に鋳造によ
り一体的に成形したので、カバー部材を不要にした部品
点数の削減化に伴う組立作業性の向上を図りつつ、収容
空間内への車幅方向からの目視によるドアチェッカの締
結固定によりドアチェッカの組付作業性の向上を図るこ
とができる。
【0031】また、収容空間の上方および側方を連続す
る画成壁により画成したので、雨水やダスト類など異物
からドアチェッカを効果的に遮蔽して、ドアチェッカ
腐食および汚れを容易に防止することができる。
【0032】また、ドアチェッカにおいては、形状的に
収容空間内へ収容し難いドアチェッカの収容を簡単に行
うことができる。
【0033】また、請求項3記載の発明における自動車
のドア構造によれば、軽合金材によりなるインナパネル
の軽量化を図ることができる。
【0034】また、請求項4記載の発明における自動車
のドア構造によれば、軽合金製の展伸材よりなるアウタ
パネルの表面性状確保および軽量化の両立を図ることが
できる。しかも、軽合金材よりなる両パネルにより、互
いの接合部間での電食による腐食を防止しつつ、ドアパ
ネル本体の軽量化を効果的に図ることができる。
【0035】また、請求項5記載の発明における自動車
のドア構造によれば、合成樹脂よりなるアウタパネルに
より、コストおよび品質管理を有利にしつつ、加工性お
よびさらなる軽量化をも図ることができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0037】図3は本発明の実施例に係るドア構造を用
いた自動車の右側フロントサイドドアを示し、このフロ
ントサイドドア1は、サッシュレスタイプのドアパネル
本体2よりなる。該ドアパネル本体2は、インナパネル
3とアウタパネル4とを周縁部において接合固着して袋
状に形成されてなり、その上縁に開口する開口部を介し
てウインドが昇降移動するようになされている。また、
上記ドアパネル本体2の内方側つまりインナパネル3の
内面側には、合成樹脂性のトリム材5が取付けられてい
る。
【0038】上記インナパネル3は、溶かしたアルミニ
ウム合金を鋳型内で型取りする鋳造により成形されてな
る一方、上記アウタパネル4は、アルミニウム合金材を
プレス加工によって圧延した展伸材により成形されてな
る。また、上記インナパネル3の周縁部には、上記ウイ
ンド昇降用の開口部を除く周縁部全周に亘ってインナパ
ネル3の端面を壁状に形成する端面形成壁3aが一体的
に成形されている。
【0039】そして、図1に示すように、上記後側の端
面形成壁3aの上下方向略中間位置に対応するインナパ
ネル3の後側周縁部には、上記ドアパネル本体2に取付
けられ、かつフロントサイドドア1をロックするロック
装置のドアストライカ(図示せず)に噛合う部品として
のドアラッチ11を締結固定する第1締結固定部12が
設けられている。該第1締結固定部12は、ドアラッチ
11の上方に位置する上側第1画成壁13aと、ドアラ
ッチ11の下方に位置する下側第1画成壁13bと、ド
アラッチ11の右側方に対応する上記端面形成壁3a
と、ドアラッチ11の左側方に位置する左側第1画成壁
13cと、ドアラッチ11の車幅方向外方に位置する外
側第1画成壁13dとにより上記ドアラッチ11を収容
可能に画成するように囲まれた第1収容空間14を有
し、この第1収容空間14内にドアラッチ11を収容し
た状態でドアラッチ11が締結固定されるようになって
いる。上記各画成壁13a〜13dは、上記端面形成壁
3aと共にインナパネル3に対して連続的に一体成形さ
れてなる。また、上記第1締結固定部12は、その第1
収容空間14内へのドアラッチ11の収容が可能となる
よう車幅方向内方に開口する第1開口15を有して上記
インナパネル3に一体的に成形されてなる。さらに、上
記ドアラッチ11は、その車幅方向外側面上下位置より
それぞれ上下方向に突出するブラケット11a,11a
が設けられており、該各ブラケット11aには、後述す
る締結ボルト16が挿通可能な孔部11bが設けられて
いる。そして、上記ドアラッチ11は、上記第1締結固
定部12の外側第1画成壁13dの上下位置に対して各
ブラケット11aの孔部11bを介して挿通される締結
ボルト16,16により、上記第1開口15を介して収
容された状態で車幅方向内方からの締結固定がなされる
ようになっている。
【0040】また、図2に示すように、上記前側の端面
形成壁3aの上下方向略中間位置に対応するインナパネ
ル3の前側周縁部には、上記ドアパネル本体2内に取付
けられ、かつフロントサイドドア1の開放位置を規制す
る部品としてのドアチェッカ21を締結固定する第2締
結固定部22が設けられている。該第2締結固定部22
は、ドアチェッカ21の上方に位置する上側第2画成壁
23aと、ドアチェッカ21の下方に位置する下側第2
画成壁23bと、ドアチェッカ21の右側方に位置する
右側第2画成壁23cと、ドアチェッカ21の左側方に
対応する上記端面形成壁3aと、ドアチェッカ21の車
幅方向外方に位置する外側第2画成壁23dとにより上
記ドアチェッカ21を収容可能に画成するように囲まれ
た第2収容空間24を有し、この第2収容空間24内に
ドアチェッカ21を収容した状態でドアチェッカ21が
締結固定されるようになっている。上記各画成壁23a
〜23dは、上記端面形成壁3aと共にインナパネル3
に対して連続的に一体成形されてなる。また、上記第2
締結固定部22は、その第2収容空間24内へのドアチ
ェッカ21の収容が可能となるよう車幅方向内方に開口
する第2開口25を有して上記インナパネル3に一体的
に成形されてなる。さらに、上記ドアチェッカ21は、
その車幅方向内側面上下位置よりそれぞれ上下方向に突
出するブラケット21a,21aが設けられており、該
各ブラケット21aには、後述する締結ボルト28が挿
通可能な孔部21bが設けられているとともに、ドアチ
ェッカ21の左側面中央位置より左側方へ突出するチェ
ッカアーム21cおよび該チェッカアーム21cを挾ん
だ上下位置より左側方へ突出するスタッドボルト21
d,21dが設けられている。上記チェッカアーム21
cおよび各スタッドボルト21dに対応する端面形成壁
3aには、チェッカアーム21cを挿通可能とする挿通
孔26および各スタッドボルト21dを挿通可能とする
孔部27,27がそれぞれ設けられている。そして、上
記ドアチェッカ21は、第2開口25を介してチェッカ
アーム21cおよび各スタッドボルト21dを端面形成
壁3aの挿通孔26および各孔部27に先に挿通させる
ことにより第2収容空間24に対する収容が可能とな
り、上記第2締結固定部22の第2開口25の上下縁に
対して各ブラケット21aの孔部21bを介して挿通さ
れる締結ボルト28,28により、上記開口25を介し
て収容された状態でのドアチェッカ21の車幅方向内方
からの締結固定がなされるようになっている。また、上
記ドアチェッカ21は、端面形成壁3aの各孔部27を
介して挿通された各スタッドボルト21dに対して螺合
されるナット(図示せず)による締結固定もがなされる
ようになっている。
【0041】したがって、上記実施例では、鋳造により
成形されるインナパネル3により、その後側周縁部の端
面形成壁3aを一部とする各画成壁13a〜13dによ
り囲まれた第1収容空間14内に第1開口15を介して
ドアラッチ11を収容した状態で車幅方向からの締結固
定を可能とする第1締結固定部12と、インナパネル3
前側周縁部の端面形成壁3aを一部とする各画成壁23
a〜23dにより囲まれた第2収容空間24内に第2開
口25を介してドアチェッカ21を収容した状態で車幅
方向からの締結ボルト28による締結固定を可能とする
第2締結固定部22とがインナパネル3と共に一体的に
成形されるので、端面形成壁3aを一部とする各画成壁
13a〜13dにより囲まれた第1収容空間14および
端面形成壁3aを一部とする各画成壁23a〜23dに
より囲まれた第2収容空間24をそれぞれ車幅方向に開
口させる第1および第2締結固定部12,22を、プレ
ス加工のように成形性を阻害することなくインナパネル
3に容易に一体的に成形することができる。
【0042】また、上記の如くドアラッチ11およびド
アチェッカ21が各収容空間14,24内に開口15,
25を介してそれぞれ収容された状態で車幅方向からの
締結ボルト16,26によって締結固定されることによ
り、他の作業にも兼用する作業用開口を介したドアラッ
チおよびドアチェッカなどの部品のドアパネル本体内へ
の挿通、およびこの状態での締結固定部への部品の締結
固定を作業用開口を介したドアパネル本体外方からの盲
作業により行う必要がなく、作業者は車幅方向から目視
しながらドアラッチ11およびドアチェッカ21の組付
作業が行えて、該ドアラッチ11およびドアチェッカ2
1の組付作業性の向上を図ることができる。
【0043】さらに、ドアラッチ11およびドアチェッ
カ21は、その周囲を端面形成壁3aと共に連続的に一
体形成してなる各第1画成壁13a〜13dおよび各第
2画成壁23a〜23dにより画成せしめられているこ
とから、ウインド昇降用の開口部を介して侵入する異物
に対してドアパネル本体2内でドアラッチ11およびド
アチェッカ21をそれぞれカバーする必要がなく、ウイ
ンド昇降用の開口部を介して侵入する異物、特に雨水や
ダスト類などからドアラッチ11およびドアチェッカ2
1が確実に遮蔽されてドアラッチ11およびドアチェッ
カ21の腐食および汚れの付着を容易に防止することが
できるとともに、インナパネル3とは別体のカバー部材
を不要にして部品点数の削減化に伴う組立作業性の向上
を図ることができる。しかも、第1収容空間14内に収
容したドアラッチ11の場合には、ウインド昇降用の開
口部を介して侵入する針金によるドアストライカとの反
噛合い方向への操作が確実に防止され、フロントサイド
ドア1の不慮の開放が禁止されて盗難防止に貢献できる
一方、第2収容空間24内に収容されるドアチェッカ2
1の場合には、そのドアチェッカ21の左側面中央位置
より突出するチェッカアーム21cにより形状的に収容
し難いドアチェッカ21の第2収容空間24への収容を
簡単に行うことができる。
【0044】しかも、インナパネル3およびアウタパネ
ル4が共にアルミニウム合金により成形されているの
で、アウタパネル4の表面性状がプレス加工により確保
されつつ、両パネル2,3の重量増加が軽減されてドア
パネル本体1の軽量化を図ることができる。また、両パ
ネル3,4が同一のアルミニウム合金よりなることか
ら、両パネル3,4の互いの接合部間での電食による腐
食を防止することができる。
【0045】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、インナパネル3およびアウタ
パネル4をアルミニウム合金により成形したが、マグネ
シウム合金など軽合金材により成形されるようにしても
良いのは勿論である。この場合、インナパネルの材質に
ついては、鋳造可能な金属材料であればなんでも良く、
一方、アウタパネルの材質については、金属材料に限定
されることなく合成樹脂により形成されるようにしても
良く、この合成樹脂によりアウタパネルを形成した場合
には、コストおよび品質管理に有利であることに加え、
形状の自由度が増してアウタパネルの加工性が向上する
とともに、重量がさらに軽量化されることになる。
【0046】また、上記実施例では、収容空間14(ま
たは24)を、開口15(または25)を除く5方向か
らの各第1画成壁13a〜13d(または各第2画成壁
23a〜23d)および端面形成壁3aにより区画した
が、上方および両側方の3方向のみが端面形成壁と共に
区画されるような収容空間であっても良い。
【0047】さらに、上記実施例では、ドアラッチ11
を締結固定する第1締結固定部12と、ドアチェッカ2
1を締結固定する第2締結固定部22とをインナパネル
3に設けたが、ドアラッチおよびドアチェッカのうちの
少なくとも一方が締結固定される締結固定部がインナパ
ネルと共に一体成形されるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1締結固定部付近の斜視図である。
【図2】第2締結固定部付近の斜視図である。
【図3】フロントサイドドアの分解斜視図である。
【符号の説明】
2 ドアパネル本体 3 インナパネル 3a 端面形成壁 4 アウタパネル 11 ドアラッチ 12 第1締結固定部 13a〜13d 第1画成壁 14 第1収容空間 15 第1開口 21 ドアチェッカ 22 第2締結固定部 23a〜23d 第1画成壁 24 第2収容空間 25 第2開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西口 勝也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−167876(JP,A) 実開 昭61−122916(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/00 B60J 5/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナパネルとアウタパネルとでドアパ
    ネル本体が形成され、上記インナパネルが鋳造により成
    形されてなる自動車のドア構造において、上記インナパネルは、車両前後方向に延びているインナ
    パネル本体部と、該インナパネル本体部の後端から上記
    アウタパネル側に延び且つ上記インナパネル本体部に一
    体成形された壁状の後側端面形成壁とを有し、 上記インナパネル本体部の後端部には、該インナパネル
    本体部の車室側面を上記アウタパネル側に凹ませてなる
    収容空間が形成され、 上記収容空間内には、該収容空間内に締結固定されたド
    アラッチが収容され、 上記収容空間は、上記ドアラッチの上方に位置している
    上側画成壁と、上記ドアラッチの下方に位置している下
    側画成壁と、上記ドアラッチの前方に位置している前側
    画成壁と、上記ドアラッチの後方に位置している上記後
    側端面形成壁と、上記ドアラッチの車幅方向外側に位置
    している外側画成壁とにより囲まれ、 上記上側、下側、前側及び外側画成壁は、上記後側端面
    形成壁とともに上記インナパネル本体部に一体成形さ
    れ、 上記ドアラッチにおける上記後側端面形成壁側の面に
    は、ドア閉時にストライカを噛合わせるための凹部が形
    成され、 上記後側端面形成壁には、上記凹部に対応する位置に切
    り欠き部が形成されている ことを特徴とする自動車のド
    ア構造。
  2. 【請求項2】 インナパネルとアウタパネルとでドアパ
    ネル本体が形成され、上記インナパネルが鋳造により成
    形されてなる自動車のドア構造において、 上記インナパネルは、車両前後方向に延びているインナ
    パネル本体部と、該インナパネル本体部の前端から上記
    アウタパネル側に延び且つ上記インナパネル本体部に一
    体成形された壁状の前側端面形成壁とを有し、 上記インナパネル本体部の前端部には、該インナパネル
    本体部の車室側面を上記アウタパネル側に凹ませてなる
    収容空間が形成され、 上記収容空間内には、該収容空間内に締結固定されたド
    アチェッカが収容され 上記収容空間は、上記ドアチェッカの上方に位置してい
    る上側画成壁と、上記ドアチェッカの下方に位置してい
    る下側画成壁と、上記ドアチェッカの前方に位置してい
    る上記前側端面形成壁と、上記ドアチェッカの後方に位
    置している後側画成壁と、上記ドアチェッカの車幅方向
    外側に位置している外側画成壁とにより囲まれ、 上記上側、下側、後側及び外側画成壁は、上記前側端面
    形成壁とともに上記インナパネル本体部に一体成形さ
    れ、 上記ドアチェッカは、該ドアチェッカにおける上記前側
    端面形成壁側の面から上記前側端面形成壁側に突出して
    いるチェッカアームを有し、 上記前側端面形成壁には、上記チェッカアームを挿通さ
    せるための挿通孔が形成されている ことを特徴とする自
    動車のドア構造。
  3. 【請求項3】 インナパネルは、軽合金材よりなるもの
    であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    自動車のドア構造。
  4. 【請求項4】 アウタパネルは、軽合金材をプレス加工
    してなる展伸材により成形されていることを特徴とする
    請求項1、請求項2または請求項3記載の自動車のドア
    構造。
  5. 【請求項5】 アウタパネルは、合成樹脂よりなるもの
    であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求
    項3記載の自動車のドア構造。
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