JP3506530B2 - ケーブル被覆管及びケーブル被覆方法 - Google Patents

ケーブル被覆管及びケーブル被覆方法

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JP3506530B2
JP3506530B2 JP8268895A JP8268895A JP3506530B2 JP 3506530 B2 JP3506530 B2 JP 3506530B2 JP 8268895 A JP8268895 A JP 8268895A JP 8268895 A JP8268895 A JP 8268895A JP 3506530 B2 JP3506530 B2 JP 3506530B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建築構造物、土
木構造物等に設置されるケーブルを被覆するためのケー
ブル被覆管及びケーブル被覆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種の構造物には金属製のケー
ブルが用いられており、このケーブルは設置状態におい
て、外観や景観を保持する目的やケーブルの耐久性を向
上する目的でポリエチレン製のケーブル被覆管で被覆さ
れている。
【0003】このケーブル被覆管は工場で押し出し成形
機により一体的に製造された後、建築現場に運搬され
る。建築現場では、先ずケーブルの一端をケーブル被覆
管の内方に挿入し、次いでウィンチ等の機械を用いてケ
ーブルを長手方向に沿ってケーブル被覆管の内方に送り
込むことにより、ケーブルに対するケーブル被覆管の被
覆作業を行う。このようにして被覆を行ったケーブルで
各種の構造物へ設置(吊設)する。
【0004】また、設置状態にあるケーブルを被覆する
場合には、一旦ケーブルを取り外してから上記と同様の
作業を行うこととなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のケーブ
ル被覆管ではケーブルとケーブル被覆管とを長手方向に
沿って相対移動するため、その移動に多大の時間と労力
を費し被覆作業が遅延するという問題があった。また、
設置状態のケーブルを被覆するには一旦ケーブルを取り
外さなければならないため、被覆作業が一層遅延すると
いう問題があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、ケーブルに対する被覆作業を短時間で行うことがで
きるとともに、設置状態にあるケーブルをそのまま被覆
することのできるケーブル被覆管及びケーブル被覆方法
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
1に係る発明は、ケーブルを被覆し、かつ、両端面を
結ぶ切れ目を有する管本体と、この管本体における前記
切れ目に臨む二側縁を当接した状態で固定する固定手段
と、を有する。
【0008】 2に係る発明は、ケーブルを被覆し、
かつ、両端面を結ぶ切れ目を有する管本体と、この管本
体における前記切れ目に臨む二側縁の外側に長手方向に
沿って設けた一対の突起と、前記二側縁を当接した状態
で前記一対の突起同士を固定した固定部材と、を有す
る。
【0009】 3に係る発明は、ケーブルを被覆し、
かつ、両端面を結ぶ切れ目を有する管本体と、この管本
体における前記切れ目に臨む二側縁を熱溶着した熱溶着
部と、を有する。また、第3(a)に係る発明は、ケー
ブルを被覆し、かつ、両端面を結ぶ切れ目を有する管本
体と、この管本体における前記切れ目に臨む二側縁を熱
溶着した熱溶着部と、を有するケーブル被覆管であっ
て、前記熱溶着部は、熱可塑性樹脂からなる補助部材
(イ)と、該補助部材内に埋め込まれ、通電により前記
補助部材を溶融可能であり、かつ補助部材から両端部が
露出している電線(ロ)とからなる固定手段を、前記管
本体における前記切れ目に臨む二側縁の間に挟み込んだ
状態で、通電して、該補助部材を溶融させることにより
形成されていることを特徴とするケーブル被覆管にあ
る。第3 ( ) に係る発明は、第3(a)に記載した管本
体がポリエチレン又はポリプロピレン製であり、この管
本体の外表面に、プライマー層を形成した後、着色層を
形成してある。
【0010】 4に係る発明は、1乃至3のう
ち、何れか一の請求項の管本体がポリエチレン製であ
り、この管本体の外表面に着色層を形成してある。
に係る発明は、一体成形した管本体に、その両端面を結
ぶ切れ目を形成した後、前記管本体を弾性変形して前記
切れ目を広げ、この切れ目を介してケーブルを前記管本
体の内方に配置した後、前記管本体の弾性復元力で切れ
目を閉じて管本体で前記ケーブルを被覆し、かつ、前記
切れ目に臨む前記管本体の二側縁を当接固定する。
【0011】 6に係る発明は、外側に長手方向に沿
って所定間隔で一対の突起を設けた管本体を形成し、こ
の管本体を前記一対の突起の間で長手方向に切断して切
れ目を設けるとともに、前記管本体を弾性変形して前記
切れ目を広げ、この切れ目を介してケーブルを前記管本
体の内方に配置した後、前記管本体の弾性復元力で切れ
目を閉じて管本体で前記ケーブルを被覆し、前記二側縁
を当接した状態で前記一対の突起同士を固定部材で固定
する。
【0012】 7に係る発明は、一体成形した管本体
に、その両端面を結ぶ切れ目を形成した後、前記管本体
を弾性変形して前記切れ目を広げ、この切れ目を介して
ケーブルを前記管本体の内方に配置した後、前記管本体
の弾性復元力で切れ目を閉じて管本体で前記ケーブルを
被覆し、かつ、前記切れ目に臨む前記管本体の二側縁を
熱溶着して固定する。また、第7(a)に係る発明は、
一体成形した管本体に、その両端面を結ぶ切れ目を形成
した後、前記管本体を弾性変形して前記切れ目を広げ、
この切れ目を介してケーブルを前記管本体の内方に配置
した後、前記管本体の弾性復元力で切れ目を閉じて管本
体で前記ケーブルを被覆し、かつ、前記切れ目に臨む前
記管本体の二側縁を熱溶着して固定するケーブル被覆方
法であり、前記切れ目に臨む前記管本体の二側縁の間
に、熱可塑性樹脂からなる補助部材(イ)と、該補助部
材内に埋め込まれ、通電により前記補助部材を溶融可能
であり、かつ補助部材から両端部が露出している電線
(ロ)とからなる固定手段を、挟み込んだ状態で、通電
して、該補助部材を溶融させることにより、上記二側縁
を熱溶着して固定することを特徴とするケーブルの被覆
方法にある。第7 ( ) に係る発明は、第7(a)に記載
した管本体がポリエチレン又はポリプロピレン製であ
り、この管本体の外表面に、プライマー層を形成した
後、着色層を形成してある。
【0013】 8に係る発明は、5乃至7のう
ち、何れか一の請求項に記載した管本体がポリエチレン
製であり、この管本体の外表面に着色層を形成してあ
る。
【0014】 9に係る発明は、略方形の板材を、そ
の平行な二側縁を近接させる方向に曲げ加工することに
より、切れ目を有する管本体を形成するとともに、この
管本体を弾性変形して前記切れ目を広げ、この切れ目を
介してケーブルを前記管本体の内方に配置した後、前記
管本体の弾性復元力で前記切れ目を閉じて管本体で前記
ケーブルを被覆し、かつ、前記二側縁を熱溶着して固定
する。
【0015】 第10に係る発明は、第9に記載した板
材がポリエチレン製であり、この板材の外表面に着色層
を形成してある。第10(a)に係る発明は、ケーブル
を被覆し、かつ、両端面を結ぶ切れ目を有する管本体
(a)と、この管本体における前記切れ目に臨む二側縁の
間に挟み込まれ、前記二側縁同士を固定する固定手段
(b)との組合わせであって、該固定手段(b)は、熱
可塑性樹脂からなる補助部材(イ)と、該補助部材内に
埋め込まれ、通電により前記補助部材を溶融可能であ
り、かつ補助部材から両端部が露出している電線(ロ)
とからなり、前記固定手段(b)は、前記管本体におけ
る前記切れ目に臨む二側縁の間に該固定手段(b)を挟
み込んだ状態で、通電して該補助部材を溶融させ、前記
二側縁同士を固定するものであることを特徴とするケー
ブル被覆管取付け用の、管本体と固定手段との組合わせ
(セット)にある。なお、上記第1〜第10 ( ) に係る
発明のうちで、本件発明に係る発明は、第3 ( ) および
第3 ( ) に係る発明、第4に係る発明のうちで第3
( ) 、第3 ( ) に係る発明、第7 ( ) および第7 ( )
係る発明、第8に係る発明のうちで第7 ( ) 、第7 ( )
に係る発明、および、第10 ( ) に係る発明である。ま
た、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8、第9及び第10に係る発明は、いずれも参考例に係
るものである。
【0016】
【作用】1に係る発明は、ケーブルとケーブル被覆管
とを手方向に相対移動すれば、ケーブルが切れ目を通
過して管本体の内方に配置される。
【0017】 2に係る発明は、ケーブルとケーブル
被覆管とを手方向に相対移動すれば、ケーブルが切れ
目を通過して管本体の内方に配置される。3に係る発
明は、ケーブルとケーブル被覆管とを手方向に相対移
動すれば、ケーブルが切れ目を通過して管本体の内方に
配置される。
【0018】 4に係る発明は、1乃至3のう
ち、何れか一の請求項に係る発明と同様の作用がある
他、管本体がポリエチレンであるため軽量で移動し易
く、可撓性に富むから切れ目を広げ易い。
【0019】 5に係る発明は、ケーブルとケーブル
被覆管とを手方向に相対移動すれば、ケーブルが切れ
目を通過して管本体の内方に配置される。請求項6に係
る発明は、ケーブルとケーブル被覆管とを手方向に相
対移動すれば、ケーブルが切れ目を通過して管本体の内
方に配置される。
【0020】 7に係る発明は、ケーブルとケーブル
被覆管とを手方向に相対移動すれば、ケーブルが切れ
目を通過して管本体の内方に配置される。8に係る発
明は、5乃至7のうち、何れか一の請求項に係る発
明と同様の作用がある他、管本体がポリエチレンである
ため軽量で移動し易く、可撓性に富むから切れ目を広げ
易い。
【0021】 9に係る発明は、板材を一回折り曲げ
加工すれば平行な二側縁が近接して切れ目付きの管本体
を製造できる。また、ケーブルとケーブル被覆管とを
手方向に相対移動すれば、ケーブルが切れ目を通過して
管本体の内方に配置される。
【0022】 10に係る発明は、9に係る発明と
同様の作用がある他、管本体がポリエチレンであるため
軽量で移動し易く、可撓性に富むから切れ目を広げ易
い。
【0023】
【実施例又は参考例】 1 参考例) 図1はケーブル被覆管20によりケーブル2を被覆した
状態を示す横断面図である。ケーブル2の周囲には合成
樹脂(例えばポリプロピレン、ポリエチレン等)製の被
膜21を形成してあり、被膜21の周囲にケーブル被覆
管20を被覆してある。ケーブル被覆管20は管本体2
2と固定部材(固定手段)23とを有し、管本体22は
合成樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等によ
り厚さ2mm程度に一体成形してある。
【0024】管本体22の外表面にはプライマーを数μ
m程度の厚みで塗布した後に焼付け処理してプライマー
層(図示せず)を形成し、このプライマー層の表面に顔
料を分散処理した着色塗料、例えばフッソ塗料を塗布し
て焼付けて着色層(図示せず)を形成してある。従っ
て、ケーブル被覆管20は着色層により建築構造物、土
木構造物等の外観や周囲の景観を保持できる。なお、プ
ライマー及び着色層を設けなくともよい。ケーブル被覆
管20の外径はケーブル2の外径に対応して設定し、そ
の肉厚は外径に対応して設定すればよい。
【0025】 管本体22には長手方向に沿って両端面
を結ぶ切れ目24を設けてあり、切れ目24に臨む二側
縁25,26の外側に長手方向に沿って一対の突起(固
定手段)27,28を設けてある。一対の突起27,2
8は管本体22と一体成形されており、手方向の断面
形状が略L字形であり、互いに対称形状である。
【0026】固定部材23は管本体22と同様の材質で
あり、かつ、管本体22と略同じ長さの長尺状に成形さ
れている。固定部材23には、その長手方向に沿って溝
29を設けてあり、この溝29内へ一対の突起27,2
8を挿入することで二側縁25,26を当接した状態で
一対の突起27,28同士を固定している。
【0027】固定部材23は溝29の両側へ長手方向に
沿って当接面30を設けてあり、この当接面30が管本
体22の外周面に密着している。当接面30の形状は管
本体22の外周面形状と一致する曲率の円弧面である。
【0028】図2、図3はケーブル被覆管20の製造過
程を示す部分的斜視図である。まず、図示しない押し出
し成形機により一対の突起27,28を有する管本体2
0を一体成形する。一対の突起27,28は所定の間隔
で設けられている。そして、図示しない切断機により管
本体20を一対の突起27,28の間で長手方向に切断
し、図3に示すようにその両端面を結ぶ切れ目24を形
成する。一方、図示しない押出し成形機により溝29を
有する固定部材23を別途成形する。
【0029】 建築現場においては、まずケーブル2を
設置(吊設)し、その後に管本体22をケーブル2の近
傍まで移動させる。そして、管本体22を弾性変形して
切れ目24を広げ、管本体22を手方向に移動してケ
ーブル2を切れ目24を通過させて管本体22の内方に
配置した後、管本体22の弾性復元力で切れ目24を閉
じて管本体22でケーブル2を被覆する。
【0030】次に、二側縁25,26同士を当接させる
とともに、固定部材23を長手方向に沿って移動させて
一対の突起27,28を溝29内に挿入し、固定部材2
3で一対の突起27,28を挟み付けて互いに固定し、
被覆作業が完了する。
【0031】 このように、本参考例ではケーブル2を
その長手方向に移動して切れ目24を通過させて管本体
22の内方に配置できる。従って、ケーブル2の移動時
間及び移動労力が少なく被覆作業を迅速に行うことがで
きる。結果的に建築工事を迅速に行え建築コストが抑制
される。
【0032】 また、ケーブル被覆管20の切れ目24
を広げれば、設置状態のケーブル2をそのままケーブル
被覆管20で被覆できるため、被覆作業を一層迅速に行
うことができる。また、本参考例の管本体22をポリエ
チレンで形成すれば、管本体22が軽量で移動し易い
し、可撓性に富むため切れ目24を広げ易く、被覆作業
に伴う労力を一層軽減できる。
【0033】また、一対の突起27,28に対して固定
部材23を着脱自在に構成しておけば、固定部材23の
着脱によりケーブル被覆管20の交換作業を容易に行う
ことができる。また、固定部材23による固定後、一対
の突起27,28の両端面に溶接機の熱板(図示せず)
を当接し、200℃以上に加熱して熱溶着してもよい。
このように熱溶着すれば一対の突起27,28同士の固
定力が強固になるため、振動や風圧に対しても十分な固
定力を確保できる。
【0034】 更に、一対の突起27,28を他の固定
手段、例えばボルトとナット(図示せず)や、ステイプ
ル(図示せず)等により固定してもよい。 (第1実施例) 図4は他の構成に係る固定手段を示す部分的な斜視図で
ある。熱可塑性樹脂(ポリエチレン等)製の補助部材
(固定手段)31は一対の突起27,28の間に挟み込
めるように長尺状に成形してあり、その長手方向に沿っ
てニッケル、ニクロム等で構成した電線32を埋め込ん
である。電線32の両端は補助部材31の両端から露出
している。
【0035】そして、管本体22によりケーブル(図示
せず)を被覆した後、補助部材31を一対の突起27,
28の間に挟み、電源(図示せず)から電線32へ通電
して補助部材31を溶融すれば一対の突起27,28同
士が固定される。この方法を採用すれば一対の突起2
7,28が長手方向の全長に亘って完全に熱溶着される
ため一層固定力が増す。なお、この場合固定部材23は
取り付けても取り付けなくともよい。また、補助部材3
1は円筒状のポリエチレン管内に電線を挿入した後、ポ
リエチレン管を潰して製造したものを用いてもよい。
【0036】 (第2実施例) 図5は他の構成に係るケーブル被覆管40によりケーブ
ル2を被覆した状態を示す横断面図である。ケーブル2
の周囲には被膜21を形成してあり、被膜21の周囲に
ケーブル被覆管20を被覆してある。ケーブル被覆管4
0は合成樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等
で厚さ2mm程度に一体成形した管本体42を有する。管
本体42の外表面には 1 参考例と同様にしてプライマ
ー層(図示せず)及び着色層(図示せず)を形成してあ
る。
【0037】管本体42には円周方向の一部を外周側へ
突出させた厚肉部43を長手方向二沿って設けてあり、
この厚肉部43の中央には管本体42の両端面を結ぶ切
れ目44を設けてある。そして、切れ目44に臨む二側
縁45,46を互いに当接した状態で熱溶着部(固定手
段)Aにより固定してある。
【0038】図6、図7はケーブル被覆管40の製造過
程を示す概略的斜視図である。まず、図示しない押し出
し成形機により管本体40を一体成形する。この管本体
40は長手方向に沿った一対の突起47を有し、一対の
突起47の間には長手方向に沿った溝48が形成されて
いる。
【0039】 次に、図示しない切断機により管本体4
0を溝48に沿って長手方向に切断し、図7に示すよう
な切れ目44を形成する。一方、 1 実施例と同様の補
助部材31を別途製造しておく。
【0040】 上記構成の管本体42によりケーブル2
を被覆する動作は 1 参考例と同様である。また、二側
縁45、46を接合する動作は 1 実施例と同様であ
る。本実施例においても、 1 参考例および第 1 実施例
同様の効果を得られる。
【0041】 (第3実施例) 図8は他の構成に係るケーブル被覆管1と、ケーブル被
覆管1で被覆した吊り構造用のケーブル2とを示す横断
面図、図9はケーブル2を被覆する前のケーブル被覆管
1の略示的斜視図である。ケーブル2は多数の鋼線3を
束ねたもので長手方向の断面形状は円形となっており、
ケーブル被覆管1の長手方向の断面形状もケーブル2に
合わせてある。ケーブル被覆管1は長手方向に沿った熱
溶着部(固定手段)8を有する。その他の構成は 1
考例と同様である。
【0042】次に、ケーブル被覆管1の製造過程を説明
する。まず、図示しない押し出し成形機により管本体4
を一体成形する。そして、図示しない切断機により管本
体4を長手方向に切断し、図9に示すようにその両端面
6,7を結ぶ切れ目9を形成する。その後、管本体4の
外表面に着色層(図9では省略)5を形成してケーブル
被覆管1が製造される。
【0043】 上記構成のケーブル被覆管1によるケー
ブル2の被覆動作は 1 参考例と同様であり、二側縁1
0,11の熱溶着動作は第2実施例と同様である。本実
施例でも 1 参考例と同様の効果を得られる。なお、本
実施例ではケーブル2をケーブル被覆管1で直接被覆し
ているが、ケーブル2の外側に 1 参考例と同様な被膜
21を形成してあってもよい。
【0044】 (第4実施例) 図10は他の構成に係るケーブル被覆管1Aを示す横断
面図である。このケーブル被覆管1Aでは切れ目9Aを
管本体4の内周面の接線方向に沿って形成してある。そ
の他の構成はケーブル被覆管1と同様であり、ケーブル
2に対する被覆動作は 1 参考例と同様である。また。
切れ目9Aに臨む二側縁10A,11Aを熱溶着部8に
より固定する動作は、第2実施例と同様である。
【0045】 このケーブル被覆管1Aにおいても 1
参考例と同様の効果を得られる。また、ケーブル被覆管
1Aは切れ目9Aを管本体4の接線方向に沿って形成し
たため、二側縁10A,11Aの幅がケーブル被覆管1
に比べて広く溶接強度が高いという他の作用効果があ
る。
【0046】 (第2参考例) 図11は他のケーブル被覆管1Bの製造過程を示してい
る。まず、略方形のプラスチック(熱可塑性プラスチッ
クまたは熱硬化性プラスチック)製の板材12を、その
平行な二側縁13,14を近接させる方向に曲げ加工す
ることにより、切れ目15を有する管本体16を形成す
る。次に、管本体16の外表面にケーブル被覆管1と同
様な着色層(図示せず)を形成する。
【0047】 その後、ケーブル被覆管1Bを弾性変形
して切れ目15を広げ、この切れ目15を介してケーブ
ル(図示せず)を管本体16の内方に配置した後、管本
体16の弾性復元力で切れ目15を閉じてケーブルを被
覆し、かつ、二側縁13,14を熱溶着部(図示せず)
で固定してケーブルに対する被覆が完了する。このケー
ブル被覆管1Bにおいても 1 参考例と同様の効果を得
られる。
【0048】また、この製造方法によれば平行な二側縁
13,14の近接により切れ目15付きのケーブル被覆
管1Bを製造できるから、切断作業を行わない分製造工
数を低減でき、製造コストを抑制できる。なお、このケ
ーブル被覆管1Bでも二側面13,14を予め傾斜させ
てその幅を広げておけば、ケーブル被覆管1Aと同様の
作用効果を得られる。
【0049】 更に、上記参考例および実施例における
ケーブル被覆管の材質は、アルミニウム、ステンレス、
繊維強化プラスチック等でもよい。更にまた、各実施例
あるいは参考例における管本体の横断面形状は楕円形や
多角形でもよい。
【0050】
【発明の効果】以上のように1に係る発明は、ケーブ
ルとケーブル被覆管とを手方向に相対移動すればケー
ブルが切れ目を通過して管本体の内方に配置される。従
って、ケーブルまたはケーブル被覆管の移動量が少なく
なり、被覆時間及び被覆労力が低減されて被覆作業を迅
速に行うことができる。また、切れ目を広げれば設置状
態のケーブルをそのままケーブル被覆管で被覆できるた
め、被覆作業を一層迅速に行うことができる。
【0051】 2に係る発明は、ケーブルとケーブル
被覆管とを手方向に相対移動すればケーブルが切れ目
を通過して管本体の内方に配置される。従って、ケーブ
ルまたはケーブル被覆管の移動量が少なくなり、被覆時
間及び被覆労力が低減されて被覆作業を迅速に行うこと
ができる。また、切れ目を広げれば設置状態のケーブル
をそのままケーブル被覆管で被覆できるため、被覆作業
を一層迅速に行うことができる。
【0052】 3に係る発明は、1または2に係
る発明と同様の効果がある他、管本体が軽量でケーブル
被覆管の移動を行い易いし、可撓性に富むため切れ目を
広げ易くなり、被覆作業を一層迅速に行うことができ
る。
【0053】 4に係る発明は、ケーブルとケーブル
被覆管とを手方向に相対移動すればケーブルが切れ目
を通過して管本体の内方に配置される。従って、ケーブ
ルまたはケーブル被覆管の移動量が少なくなり、被覆時
間及び被覆労力が低減されて被覆作業を迅速に行うこと
ができる。また、切れ目を広げれば設置状態のケーブル
をそのままケーブル被覆管で被覆できるため、被覆作業
を一層迅速に行うことができる。
【0054】 5に係る発明は、ケーブルとケーブル
被覆管とを手方向に相対移動すればケーブルが切れ目
を通過して管本体の内方に配置される。従って、ケーブ
ルまたはケーブル被覆管の移動量が少なくなり、被覆時
間及び被覆労力が低減されて被覆作業を迅速に行うこと
ができる。また、切れ目を広げれば設置状態のケーブル
をそのままケーブル被覆管で被覆できるため、被覆作業
を一層迅速に行うことができる。
【0055】 6に係る発明は、4または5に係
る発明と同様の効果がある他、管本体が軽量でケーブル
被覆管の移動し易いし、可撓性に富むため切れ目を広げ
易く、被覆作業を一層迅速に行うことができる。
【0056】 7に係る発明は、ケーブルとケーブル
被覆管とを手方向に相対移動すればケーブルが切れ目
を通過して管本体の内方に配置される。従って、ケーブ
ルまたはケーブル被覆管の移動量が少なくなり、被覆時
間及び被覆労力が低減されて被覆作業を迅速に行うこと
ができる。また、切れ目を広げれば設置状態のケーブル
をそのままケーブル被覆管で被覆できるため、被覆作業
を一層迅速に行うことができる。
【0057】 8に係る発明は、7に係る発明と同
様の効果がある他、管本体がポリエチレンであるため軽
量でケーブル被覆管を移動し易いし、可撓性に富むため
切れ目を広げ易く、被覆作業を一層迅速に行うことがで
きる。
【0058】 9に係る発明は、ケーブルとケーブル
被覆管とを手方向に相対移動すればケーブルが切れ目
を通過して管本体の内方に配置される。従って、ケーブ
ルまたはケーブル被覆管の移動量が少なくなり、被覆時
間及び被覆労力が低減されて被覆作業を迅速に行うこと
ができる。また、切れ目を広げれば設置状態のケーブル
をそのままケーブル被覆管で被覆できるため、被覆作業
を一層迅速に行うことができる。
【0059】また、板材を一回折り曲げると平行な二側
縁が近接し、切れ目付きの管本体を製造できるから、切
断作業を行わない分製造工数を低減でき、製造コストを
抑制できる。
【0060】 10に係る発明は、9に係る発明と
同様の効果がある他、管本体がポリエチレンであるため
軽量でケーブル被覆管を移動し易いし、可撓性に富むた
め切れ目を広げ易く、被覆作業を一層迅速に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1 参考例に係るケーブル被覆管を用いてケー
ブルを被覆した状態を示す横断面図。
【図2】図1のケーブル被覆管に用いる管本体の製造過
程を示す部分的斜視図。
【図3】図1のケーブル被覆管の製造過程を示す部分的
斜視図。
【図4】本発明の 1 実施例に係るケーブル被覆管を示
す部分的斜視図。
【図5】本発明の第2実施例に係るケーブル被覆管を用
いてケーブルを被覆した状態を示す横断面図。
【図6】図5のケーブル被覆管に用いる管本体の製造過
程を示す部分的斜視図。
【図7】図5のケーブル被覆管の製造過程を示す部分的
斜視図。
【図8】本発明の第3実施例のケーブル被覆管を用いて
ケーブルを被覆した状態を示す横断面図。
【図9】図8のケーブル被覆管でケーブルを被覆する前
の略示的な斜視図。
【図10】本発明の第4実施例のケーブル被覆管を用い
てケーブルを被覆した状態を示す横断面図。
【図11】第2参考例に係るケーブル被覆管の製造過程
を示す略示的側面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D07B 1/00 - 9/00 F16L 58/00 - 58/18 H02G 15/08 - 15/196

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルを被覆し、かつ、両端面を結ぶ切
    れ目を有する管本体と、この管本体における前記切れ目
    に臨む二側縁を熱溶着した熱溶着部と、を有するケーブ
    ル被覆管であって、 前記熱溶着部は、熱可塑性樹脂からなる補助部材(イ)
    と、該補助部材内に埋め込まれ、通電により前記補助部
    材を溶融可能であり、かつ補助部材から両端部が露出し
    ている電線(ロ)とからなる固定手段を、 前記管本体における前記切れ目に臨む二側縁の間に挟み
    込んだ状態で、通電して、該補助部材を溶融させること
    により形成されている ことを特徴とするケーブル被覆
    管。
  2. 【請求項2】 前記管本体がポリエチレンまたはポリプロ
    ピレン製であり、この管本体の外表面に、プライマー層
    を形成した後、着色層を形成してある請求項1に記載し
    たケーブル被覆管。
  3. 【請求項3】 一体成形した管本体に、その両端面を結ぶ
    切れ目を形成した後、前記管本体を弾性変形して前記切
    れ目を広げ、この切れ目を介してケーブルを前記管本体
    の内方に配置した後、 前記管本体の弾性復元力で切れ目を閉じて管本体で前記
    ケーブルを被覆し、かつ、前記切れ目に臨む前記管本体
    の二側縁を熱溶着して固定するケーブル被覆方法であ
    り、 前記切れ目に臨む前記管本体の二側縁の間に、 熱可塑性樹脂からなる補助部材(イ)と、該補助部材内
    に埋め込まれ、通電により前記補助部材を溶融可能であ
    り、かつ補助部材から両端部が露出している電線(ロ)
    とからなる固定手段を、挟み込んだ状態で、 通電して、該補助部材を溶融させることにより、上記二
    側縁を熱溶着して固定する ことを特徴とするケーブル
    被覆方法。
  4. 【請求項4】 前記管本体がポリエチレンまたはポリプロ
    ピレン製であり、この管本体の外表面に、プライマー層
    を形成した後、着色層を形成してある請求項3に記載し
    たケーブル被覆方法。
  5. 【請求項5】 ケーブルを被覆し、かつ、両端面を結ぶ切
    れ目を有する管本体(a)と、 この管本体における前記切れ目に臨む二側縁の間に挟み
    込まれ、前記二側縁同士を固定する固定手段(b)との
    組合わせであって、 該固定手段(b)は、熱可塑性樹脂からなる補助部材
    (イ)と、該補助部材内に埋め込まれ、通電により前記
    補助部材を溶融可能であり、かつ補助部材から両端部が
    露出している電線(ロ)とからなり、 前記固定手段(b)は、前記管本体における前記切れ目
    に臨む二側縁の間に該固定手段(b)を挟み込んだ状態
    で、通電して該補助部材を溶融させ、前記二側縁同士を
    固定するものであることを特徴とするケーブル被覆管取
    付け用の、管本体と固定手段との組合わせ。
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