JP3506213B2 - 高耐久性固体高分子電解質 - Google Patents

高耐久性固体高分子電解質

Info

Publication number
JP3506213B2
JP3506213B2 JP17433198A JP17433198A JP3506213B2 JP 3506213 B2 JP3506213 B2 JP 3506213B2 JP 17433198 A JP17433198 A JP 17433198A JP 17433198 A JP17433198 A JP 17433198A JP 3506213 B2 JP3506213 B2 JP 3506213B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid group
membrane
phosphonic acid
sulfonic acid
solid polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17433198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000011755A (ja
Inventor
拓未 谷口
昌弥 川角
友 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP17433198A priority Critical patent/JP3506213B2/ja
Publication of JP2000011755A publication Critical patent/JP2000011755A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3506213B2 publication Critical patent/JP3506213B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高耐久性固体高分
子電解質に関し、さらに詳しくは、燃料電池、水電解、
ハロゲン化水素酸電解、食塩電解、酸素濃縮器、湿度セ
ンサ、ガスセンサ等に用いられる電解質膜等に好適な耐
酸化性等に優れた高耐久性固体高分子電解質に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】固体高分子電解質は、高分子鎖中にスル
ホン酸基等の電解質基を有する固体高分子材料であり、
特定のイオンと強固に結合したり、陽イオン又は陰イオ
ンを選択的に透過する性質を有していることから、粒
子、繊維、あるいは膜状に成形し、電気透析、拡散透
析、電池隔膜等、各種の用途に利用されているものであ
る。
【0003】特に、ナフィオン(登録商標、デュポン社
製)の商品名で知られるパーフルオロスルホン酸膜に代
表されるフッ素系電解質膜は、化学的安定性が非常に高
いことから、過酷な条件下で使用される電解質膜として
賞用されている。
【0004】例えば、改質ガス燃料電池は、プロトン伝
導性の固体高分子電解質膜の両面に一対の電極を設け、
メタン、メタノール等、低分子の炭化水素を改質するこ
とにより得られる水素ガスを燃料ガスとして一方の電極
(燃料極)へ供給し、酸素ガスあるいは空気を酸化剤と
して異なる電極(空気極)へ供給し、起電力を得るもの
である。また、水電解は、固体高分子電解質膜を用いて
水を電気分解することにより水素と酸素を製造する方法
である。
【0005】燃料電池や水電解の場合、固体高分子電解
質膜と電極の界面に形成された触媒層において過酸化物
が生成し、生成した過酸化物が拡散しながら過酸化物ラ
ジカルとなって劣化反応を起こすので、耐酸化性に乏し
い炭化水素系電解質膜を使用することができない。その
ため、燃料電池や水電解においては、一般に、高いプロ
トン伝導性を有するパーフルオロスルホン酸膜が用いら
れている。
【0006】また、食塩電解は、固体高分子電解質膜を
用いて塩化ナトリウム水溶液を電気分解することによ
り、水酸化ナトリウムと、塩素と、水素を製造する方法
である。この場合、固体高分子電解質膜は、塩素と高
温、高濃度の水酸化ナトリウム水溶液にさらされるの
で、これらに対する耐性の乏しい炭化水素系電解質膜を
使用することができない。そのため、食塩電解用の固体
高分子電解質膜には、一般に、塩素及び高温、高濃度の
水酸化ナトリウム水溶液に対して耐性があり、さらに、
発生するイオンの逆拡散を防ぐために表面に部分的にカ
ルボン酸基を導入したパーフルオロスルホン酸膜が用い
られている。
【0007】ところで、パーフルオロスルホン酸膜に代
表されるフッ素系電解質は、C−F結合を有しているた
めに化学的安定性が非常に高く、上述した燃料電池用、
水電解用、あるいは食塩電解用の固体高分子電解質膜の
他、ハロゲン化水素酸電解用の固体高分子電解質膜とし
ても用いられ、さらにはプロトン伝導性を利用して、湿
度センサ、ガスセンサ、酸素濃縮器等にも広く応用され
ているものである。
【0008】しかしながら、フッ素系電解質は製造が困
難で、非常に高価であるという欠点がある。そのため、
フッ素系電解質膜は、宇宙用あるいは軍用の固体高分子
型燃料電池等、特殊な用途に用いられ、自動車用の低公
害動力源としての固体高分子型燃料電池等、民生用への
応用を困難なものとしていた。
【009】これに対し、炭化水素系電解質膜は、ナフィ
オンに代表されるフッ素系電解質膜と比較すると、製造
が容易で低コストという利点がある。しかしその一方
で、炭化水素系電解質膜は、上述したように耐酸化性が
低いという問題が残されていた。耐酸化性が低い理由
は、炭化水素化合物は一般にラジカルに対する耐久性が
低く、炭化水素骨格を有する電解質はラジカルによる劣
化反応(過酸化物ラジカルによる酸化反応)を起こしや
すいためである。
【0010】そこで、フッ素系電解質膜と同等以上の耐
酸化性を有し、しかも低コストで製造可能な固体高分子
電解質膜を得るために、従来から種々の試みがなされて
いる。例えば、特開平9−102322号公報には、炭
化フッ素系ビニルモノマと炭化水素系ビニルモノマとの
共重合によって作られた主鎖と、スルホン酸基を有する
炭化水素系側鎖とから構成される、スルホン酸型ポリス
チレン−グラフト−エチレン−テトラフルオロエチレン
共重合体(ETFE)膜が提案されている。
【0011】また、スイス特許Appl.02 636
/93−6では、前述したスルホン酸型ポリスチレン−
グラフト−ETFE膜に類似のスルホン酸型ポリスチレ
ングラフト樹脂膜に架橋を導入することにより、酸化劣
化時の低分子量成分の脱離を抑制し、燃料電池用の電解
質膜としての耐久性を向上させる試みがなされている。
【0012】また、米国特許第4,012,303号及
び米国特許第4,605,685号には、炭化フッ素系
ビニルモノマと炭化水素系ビニルモノマとの共重合によ
って作られた膜に、α,β,β-トリフルオロスチレン
をグラフト重合させ、これにスルホン酸基を導入して固
体高分子電解質膜とした、スルホン酸型ポリ(トリフル
オロスチレン)−グラフト−ETFE膜が提案されてい
る。これは、前記のスルホン酸基を導入したポリスチレ
ン側鎖部の化学的安定性が十分ではないとの認識を前提
に、スチレンの代わりに、スチレンをフッ素化したα,
β,β-トリフルオロスチレンを用いたものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−10232
2号公報に開示されているスルホン酸型ポリスチレン−
グラフト−ETFE膜は、安価であり、燃料電池用の固
体高分子電解質膜として十分な強度を有し、しかもスル
ホン酸基導入量を増やすことによって導電率を向上させ
ることが可能とされている。
【0014】しかしながら、スルホン酸型ポリスチレン
−グラフト−ETFE膜は、炭化フッ素系ビニルモノマ
と炭化水素系ビニルモノマとの共重合によって作られた
主鎖部分の耐酸化性は高いが、スルホン酸基を導入した
側鎖部分は、酸化劣化を受けやすい炭化水素系高分子で
ある。従って、これを燃料電池に用いた場合には、膜全
体の耐酸化性が不十分であり、耐久性に乏しいという問
題がある。
【0015】また、架橋導入型のスルホン酸型グラフト
ポリスチレン膜の耐久性は、架橋を導入していないもの
と比較すると向上しているが、その理由は物理的な結合
を増すことによって、分解成分の系外への脱離を抑制し
ているものであり、高分子の耐久性そのものを改善する
ものではなく、本質的改善にはならない。
【0016】一方、米国特許第4,012,303号等
に開示されているスルホン酸型ポリ(トリフルオロスチ
レン)−グラフト−ETFE膜は、側鎖部分をフッ素系
高分子で構成しているために、上述の問題を解決してい
ると思われる。
【0017】しかしながら、側鎖部分の原料となるα,
β,β-トリフルオロスチレンは、合成が困難であるた
め、燃料電池用の固体高分子電解質膜として応用するこ
とを考えた場合には、前述のナフィオンの場合と同様に
コストの問題がある。また、α,β,β-トリフルオロ
スチレンは劣化しやすいために取り扱いが困難で、重合
反応性が低いという性質がある。そのため、グラフト側
鎖として導入できる量が低く、得られる膜の導電率が低
いという問題が残されている。
【0018】本発明が解決しようとする課題は、フッ素
系電解質と同等以上、もしくは実用上十分な耐酸化性を
有し、しかも低コストで製造可能な高耐久性固体高分子
電解質を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る高耐久性固体高分子電解質は、炭化水素
部を有する高分子化合物からなると共に、該高分子化合
物にホスホン酸基及びスルホン酸基を導入し、前記ホス
ホン酸基及び前記スルホン酸基に対する前記ホスホン酸
基のモル分率が、7モル%以上47モル%以下である
とを要旨とするものである。
【0020】この場合、高耐久性固体高分子電解質は、
水中、室温での初期導電率が1.05×10 −1 S/c
m以上であることが好ましい。
【0021】本発明に係る高耐久性固体高分子電解質
は、安価な炭化水素部を有する高分子化合物に対し、
スホン酸基及びスルホン酸基を導入したので、ホスホン
酸基により、炭化水素部を有する高分子化合物の酸化劣
化反応が抑制される。これにより、フッ素系電解質と同
等以上、若しくは実用上十分な耐酸化性を有し、しかも
安価な高耐久性固体高分子電解質を得ることが可能とな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。本発明に係る高耐久性固体高分子電解質
は、炭化水素部を有する高分子化合物と、該炭化水素部
を有する高分子化合物に導入されたホスホン酸基及びス
ルホン酸基とを備え、ホスホン酸基及びスルホン酸基に
対するホスホン酸基のモル分率が、7モル%以上47モ
ル%以下であることを特徴とする。
【0023】 炭化水素部を有する高分子化合物は、高
耐久性固体高分子電解質の基材を構成するものであり、
高分子化合物を構成する分子鎖のいずれかにC−H結合
を有し、かつホスホン酸基及びスルホン酸基を導入可能
なものを意味する
【0024】炭化水素部を有する高分子化合物の具体例
としては、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルエ
ーテルケトン樹脂、直鎖型フェノール−ホルムアルデヒ
ド樹脂、架橋型フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、直
鎖型ポリスチレン樹脂、架橋型ポリスチレン樹脂、直鎖
型ポリ(トリフルオロスチレン)樹脂、架橋型(トリフ
ルオロスチレン)樹脂、ポリ(2、3−ジフェニル−
1、4−フェニレンオキシド)樹脂、ポリ(アリルエー
テルケトン)樹脂、ポリ(アリレンエーテルスルホン)
樹脂、ポリ(フェニルキノサンリン)樹脂、ポリ(ベン
ジルシラン)樹脂、ポリスチレン−グラフト−エチレン
テトラフルオロエチレン樹脂、ポリスチレン−グラフト
−ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリスチレン−グラフト
−テトラフルオロエチレン樹脂、等が一例として挙げら
れる。
【0025】 中でも、ポリスチレン−グラフト−エチ
レンテトラフルオロエチレン樹脂に代表される、エチレ
ンテトラフルオロスチレン樹脂を主鎖とし、ホスホン酸
基及びスルホン酸基を導入可能な炭化水素系高分子を側
鎖とするエチレンテトラフルオロエチレン樹脂のグラフ
ト共重合体は、安価であり、薄膜化したときに十分な強
度を有し、しかもホスホン酸基及びスルホン酸基の導入
量を調節することにより、導電率を容易に制御すること
ができるので、炭化水素部を有する高分子化合物として
特に好適である。
【0026】 (削除)
【0027】 (削除)
【0028】 (削除)
【0029】 (削除)
【0030】スホン酸基は、安価であり、炭化水素
部を有する高分子化合物に対し高い耐酸化性を付与する
ことができる
【0031】 また、ホスホン酸基は、前記炭化水素部
を有する高分子化合物に対し、スルホン酸基と同時に導
入される。ホスホン酸基とスルホン酸基の導入比率は、
導電率、耐酸化性等、固体高分子電解質に要求される特
性に応じて調整すればよい。
【0032】 すなわち、ホスホン酸基の導入量が多く
なるほど、耐酸化性は向上する。しかし、ホスホン酸基
は弱酸性基であるために、導入量が増大するに伴い、材
料全体の導電率が低下する。従って、耐酸化性のみを問
題とし、高い導電率が要求されない用途に用いられる場
合には、炭化水素部を有する高分子化合物に対するホス
ホン酸基の導入量を多くすればよい。
【0033】 一方、燃料電池や水電解のように、高い
耐酸化性に加え、高い導電率特性が要求される場合に
は、ホスホン酸基と、スルホン酸基(強酸基)の双方を
所定の比率で導入すればよい。さらに、食塩電解のよう
に、塩素や高温、高濃度の水酸化ナトリウム水溶液に対
する高い耐性が要求されると同時に、イオンの逆拡散を
防ぐ必要がある場合には、ホスホン酸基及びスルホン酸
基に加えて、カルボン酸基を所定の比率で導入しても良
【0034】 但し、ホスホン酸基の導入量が、全電解
質基の0.1mol%未満になると、耐酸化性向上効果
が十分ではなくなる。従って、ホスホン酸基の導入量
は、全電解質基の0.1〜100mol%の範囲とする
必要がある。特に、燃料電池、水電解、食塩電解等、過
酷な条件下で使用される固体高分子電解質の場合、ホス
ホン酸基及びスルホン酸基に対するホスホン酸基のモル
分率は、7モル%以上47モル%以下が好適である。
【0035】 さらに、ホスホン酸基の導入場所は、炭
化水素部を有する高分子化合物の主鎖あるいは側鎖のい
ずれでも良い。また、炭化水素部を有する高分子化合物
の主鎖あるいは側鎖上の導入可能な部位に対して、ホス
ホン酸基をランダムに導入することにより、ホスホン酸
を固体高分子電解質全体に均一に導入してもよい。あ
るいは、固体高分子電解質の内、耐酸化性が要求される
部分にのみ、ホスホン酸基を選択的に導入してもよい。
【0036】 例えば、固体高分子電解質膜を過酸化物
溶液に浸漬した状態で加熱する場合のように、膜中でラ
ジカルがランダムに生成するような環境では、高分子鎖
中にホスホン酸基がランダムに導入された構造が有効で
ある。
【0037】 また、例えばスルホン酸型電解質膜に、
耐酸化性を向上させる目的でホスホン酸基を部分的に導
入する場合には、弱酸性基であり導電率を低下させる可
能性のあるホスホン酸基は、ランダムに導入されている
方が膜全体の導電率の低下を防ぐために有効である。
【0038】一方、水電解用あるいは燃料電池用の電解
質膜のように膜表面の触媒層で過酸化物が生成し、生成
した過酸化物が拡散しながら過酸化物ラジカルとなって
劣化反応を起こす環境では、酸化劣化反応の最も激しい
膜の表面部分にホスホン酸基を選択的に導入すること
が、電解質膜の性能維持のために有効と考えられる。
【0039】 以上、詳細に説明したように、本発明に
係る高耐久性固体高分子電解質は、酸化反応を抑制する
機能を持つ官能基としてホスホン酸基を用いたことを特
徴とするものである。
【0040】 固体高分子電解質の耐酸化性を向上させ
ることを目的として、ホスホン酸基を用いた例は、従来
にはない。炭化水素部を有する高分子化合物にホスホン
酸基及びスルホン酸基を導入することにより、炭化水素
部を有する高分子化合物の耐酸化性を向上させることが
できる点は、本願発明者らによって初めて見出されたも
のである。
【0041】 しかしながら、その機構の詳細は不明で
ある。おそらく、ホスホン酸基を導入することによっ
て、固体高分子電解質全体の耐酸化性が向上するのは、
系中の過酸化物が熱あるいはイオンによって過酸化物ラ
ジカルへと変化する反応を、ホスホン酸基が阻害してい
るためと考えられる。
【0042】(参考例1) ホスホン酸型電解質膜 2MeV、20kGyの電子線を、厚さ50μm、50
mm×50mmの大きさのエチレンテトラフルオロエチ
レン(以下、「ETFE」という)膜にドライアイス冷
却下で照射し、ETFE膜内部にラジカルを生成させ
た。このETFE膜をドライアイス冷却下で保存し、室
温に戻した後に速やかに過剰量のスチレンモノマに浸漬
し、反応容器内部を窒素置換した後、60℃で60時間
加熱処理してポリスチレングラフト鎖を導入した。
【0043】反応後は、クロロホルムを用いて還流処理
することにより非グラフト成分(スチレンモノマおよび
ホモポリマ)を抽出除去し、80℃で減圧乾燥してポリ
スチレン−グラフト−ETFE膜(以下、「ETFE−
g−PSt膜」という)を得た。
【0044】次に、ETFE−g−PSt膜を、クロロ
メチルメチルエーテル30重量部、二硫化炭素70重量
部の混合溶液に浸漬し、無水塩化亜鉛3重量部を添加し
て撹拌しながら室温で240時間反応を行い、スチレン
単位にクロロメチル基を導入した。反応後、膜をエタノ
ールで洗浄し、80℃で減圧乾燥してクロロメチル化E
TFE−g−PSt膜を得た。
【0045】次に、クロロメチル化ETFE−g−PS
t膜を過剰量のトリエチルホスファイトに浸漬し、24
時間加熱還流処理することによりクロロメチルスチレン
単位にジエチルホスホネート基を導入した。反応後、膜
をエタノールで洗浄し、80℃で減圧乾燥してジエチル
ホスホネート化ETFE−g−PSt膜を得た。
【0046】さらに、ジエチルホスホネート化ETFE
−g−PSt膜を、10N塩酸中で24時間還流するこ
とによりジエチルホスホネート基を加水分解した。反応
後、得られたホスホン酸型ETFE−g−PSt膜を蒸
留水で洗浄し、80℃で減圧乾燥してホスホン酸型ET
FE−g−PSt膜を得た。
【0047】得られた膜の特性評価として、グラフト
率、ホスホン酸基導入率、および導電率を測定した。ま
た、得られた膜について、耐酸化性を評価した。なお、
膜のグラフト率は、次の数1の式より算出した。
【0048】
【数1】グラフト率(%)=(WETFE−g−PSt
−WETFE)x100/W ETFE 但し、WETFE−g−PSt:グラフト化反応後の膜
重量(g)、 WETFE :反応前の膜重量(g)
【0049】また、ホスホン酸基はクロロメチルスチレ
ン単位に定量的に導入されるため、スチレンのクロロメ
チル化率を反応前後の膜の重量変化より求め、次の数2
の式により膜のスチレン単位に対するホスホン酸基導入
率とした。
【0050】
【数2】ホスホン酸基導入率(%)=100×(W−W
PSt)×104/(WPSt−WETFE)/48.
45 但し、W :クロロメチル化処理後の膜重量、 WPSt :ポリスチレングラフト膜の重量(g)、 WETFE:ETFE膜重量(g)
【0051】また、導電率の測定は、以下の手順により
行った。すなわち、膜は室温で蒸留水に浸漬した後、幅
1cmに切り出して2端子の導電率測定セルに装着し
た。セルの電流、電圧端子には膜との接触性向上のため
白金黒メッキした白金箔を用いた。25℃に調整した蒸
留水中にセルを浸漬し、LCRメータ(YHP製 42
62A LCR Meter)を用いて交流法(10k
Hz)により膜抵抗を測定した。導電率(σ)は、次の
数3の式により求めた。
【0052】
【数3】σ = L/(R×S) 但し、σ :導電率(S/cm)、 R :抵抗(Ω)、 S :膜の測定時の断面積(cm)、 L :電極間距離(cm)
【0053】また、表1に示す濃度条件の過酸化水素水
溶液に膜を浸漬して所定時間加熱還流処理し、水洗し減
圧乾燥した後、膜の重量および導電率を測定し、重量維
持率及び導電率維持率を求めることによって耐酸化性を
評価した。
【0054】
【表1】
【0055】(参考例2) ホスホン酸基部分導入型ス
ルホン酸型電解質膜参考例1 に示した方法で得られたETFE−g−PSt
膜を、クロロメチルメチルエーテル30重量部、二硫化
炭素70重量部の混合溶液に浸漬し、無水塩化亜鉛3重
量部を添加して撹拌しながら室温で194時間反応を行
い、スチレン単位に部分的にクロロメチル基を導入し
た。反応後、膜をエタノールで洗浄し、80℃で減圧乾
燥して、部分的にクロロメチル化したETFE−g−P
St膜を得た。
【0056】このクロロメチル化ETFE−g−PSt
膜を過剰量のトリエチルホスファイトに浸漬し、24時
間加熱還流処理することによりクロロメチルスチレン単
位にジエチルホスホネート基を導入した。反応後、膜を
エタノールで洗浄し、80℃で減圧乾燥して、部分的に
ジエチルホスホネート化したETFE−g−PSt膜を
得た。
【0057】得られた膜をクロロスルホン酸30重量
部、テトラクロロエタン70重量部の混合溶液に室温で
1時間浸漬し、ジエチルホスホネート化されていないス
チレン単位に対してクロロスルホン酸基を導入した。反
応後、膜をエタノールで洗浄して、ジエチルホスホネー
ト基およびクロロスルホン酸基を共に導入したETFE
−g−PSt膜を得た。
【0058】この膜を1N水酸化カリウム水溶液に浸漬
し、1時間加熱還流処理することによってクロロスルホ
ン酸基を加水分解した。さらに、蒸留水で洗浄した後、
10N塩酸中で24時間還流することによりジエチルホ
スホネート基を加水分解した。反応後、膜を蒸留水で洗
浄し、80℃で減圧乾燥してホスホン酸を部分的に導入
したスルホン酸型ETFE−g−PSt膜を得た。
【0059】得られたスルホン酸型ETFE−g−PS
t膜について、参考例1と同様の手順に従い、グラフト
率、ホスホン酸基導入率、及び導電率の測定、並びに耐
酸化性の評価を行った。さらに、スルホン酸基導入率
は、本願発明者が検討した条件では、スルホン酸基はス
チレン単位にほぼ定量的に導入されるため、次の数4の
式により膜のスチレン単位に対するスルホン酸基導入率
を求めた。
【0060】
【数4】スルホン酸基導入率(%)=100−ホスホン
酸基導入率(%)
【0061】(参考例3、実施例1〜3参考例2 で行ったクロロメチル化反応時間を60時間
参考例3)、48時間(実施例1)、24時間(実施
例2)および8時間(実施例3)に変更した他は参考例
と同様にして、ホスホン酸基導入量の異なるホスホン
酸基部分導入型スルホン酸型ETFE−g−PSt膜
を、参考例3及び実施例1〜3として得た。
【0062】(比較例1) スルホン酸型電解質膜参考例1 に示した方法で得られたETFE−g−PSt
膜を、クロロスルホン酸30重量部、テトラクロロエタ
ン70重量部の混合溶液(過剰量)に室温で1時間浸漬
し、膜のスチレン単位に対してクロロスルホン酸基を導
入した。反応後、膜をエタノールで洗浄して未反応部分
を除去し、クロロスルホン酸基を導入したETFE−g
−PSt膜を得た。
【0063】この膜を1N水酸化カリウム水溶液に浸漬
し、1時間加熱還流処理することによってクロロスルホ
ン酸基を加水分解した。さらに、1N硫酸を用いて1時
間加熱還流処理することによりスルホン酸基のプロトン
交換を行った。得られた膜を蒸留水で洗浄した後、80
℃で減圧乾燥して、スルホン酸型ETFE−g−PSt
膜を得た。得られた各膜の特性、耐酸化性を参考例1及
び2と同様の方法で評価した。
【0064】参考例1〜3、実施例1〜3及び比較例1
で得られた各膜のグラフト率、ホスホン酸基導入率、ス
ルホン酸基導入率、導電率、並びに表1に示す条件B下
で耐酸化性評価試験を行った後の膜の重量維持率、導電
率及び導電率維持率を表2に示す。
【0065】
【表2】
【0066】スルホン酸型ETFE−g−PSt膜(比
較例1)は、電解質基がスルホン酸基のみで構成されて
いるために、初期の導電率は0.182S/cmと高い
値を示した。しかし、耐酸化試験後の膜重量は初期の3
8%まで低下し、導電率も測定限界以下まで低下した。
耐酸化試験後の膜は、酸化劣化によって炭化水素鎖部分
(ポリスチレングラフト鎖)が完全に脱離した状態であ
った。
【0067】一方、ホスホン酸型ETFE−g−PSt
膜(参考例1)は、ホスホン酸基がスルホン酸基と比較
すると弱酸であるために、初期の導電率は0.012S
/cmと低い値となったが、耐酸化性試験後も重量及び
導電率に変化は認められなかった。
【0068】また、ホスホン酸基を部分的に導入したス
ルホン酸型ETFE−g−PSt膜(参考例2〜3、実
施例1〜3)では、ホスホン酸基導入量の増加に従って
耐酸化試験後の重量減少および導電率の低下の抑制効果
が認められた。
【0069】次に、表2で導電率が測定限界以下となっ
実施例2、実施例3および比較例1について、耐酸化
性の違いを明らかにするために、より穏やかな条件(還
流時間を短くした表1に示す条件C)で耐酸化試験を行
った結果を表3に示す。
【0070】
【表3】
【0071】ホスホン酸基を有しない比較例1では、よ
り穏やかな条件Cで耐酸化試験を行った場合であって
も、酸化により重量維持率は38%まで低下し、導電率
は測定限界以下となった。これに対し、ホスホン酸基を
7mol%導入した実施例3では、重量維持率は85
%、導電率維持率は100%を示した。さらに、ホスホ
ン酸基を36mol%導入した実施例2では、重量維持
率及び導電率維持率共に100%を示し、酸化劣化が認
められなかった。
【0072】以上の結果から、炭化水素部を有する高分
子化合物にホスホン酸基を導入することによって、膜の
重量減少および導電率低下が抑制され、ホスホン酸基導
入量の増加に従って高分子電解質膜の耐酸化性が向上す
ることが明らかになった。
【0073】次に、ホスホン酸型ETFE−g−PSt
膜(参考例1)、ホスホン酸基を部分的に導入したスル
ホン酸型ETFE−g−PSt膜(参考例3)およびス
ルホン酸型ETFE−g−PSt膜(比較例1)に対
し、表1に示す条件Aで耐酸化試験を行い、膜の重量の
経時変化を測定した。結果を図1に示す。また、同様に
測定した導電率の経時変化を図2に示す。
【0074】スルホン酸型ETFE−g−PSt膜(比
較例1)は、初期の導電率は0.18S/cmと高い
が、重量変化および導電率変化に見られるように約10
分の耐酸化試験で完全に分解した。
【0075】一方、ホスホン酸型ETFE−g−PSt
膜(参考例1)は、初期の導電率は0.012S/cm
と低いが、過酸化水素水処理による分解劣化が少なく、
7時間後でも重量および導電率の90%以上を維持し
た。
【0076】ホスホン酸基およびスルホン酸基を59:
41のモル比で導入した膜(参考例3)は、ナフィオン
膜以上の初期導電率(参考例3:0.078S/cm、
ナフィオン膜:0.072S/cm)を示し、耐酸化試
験7時間後もその90%以上の値を維持した。
【0077】以上、本発明の実施の形態について詳細に
説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の改変が可能である。
【0078】例えば、上記実施の形態では、炭化水素部
を有する高分子化合物として、エチレンテトラフルオロ
エチレンを主鎖とするグラフト共重合体を用いている
が、炭化水素部を有する高分子化合物はこれに限定され
るものではなく、高分子鎖の一部に炭化水素部を有する
各種の固体高分子材料を用いることができる。
【0079】 (削除)
【0080】 また、上記実施の形態では、炭化水素部
を有する高分子化合物に対し、耐酸化性を向上させるこ
とを目的としてホスホン酸基を導入すると同時に、高い
導電性を付与する目的でスルホン酸基を導入している
が、ホスホン酸基及びスルホン酸基に加えて、カルボン
酸基等、他の電解質イオンを有する官能基を同時に導入
してもよく、これにより上記実施の形態と同様の効果を
得ることができる。
【0081】
【発明の効果】本発明に係る高耐久性固体高分子電解質
は、炭化水素部を有する高分子化合物にホスホン酸基及
びスルホン酸基を導入したので、炭化水素部を有する高
分子化合物の耐酸化性が向上し、高い耐久性を有する固
体高分子電解質が得られるという効果がある。
【0082】また、炭化水素部を有する高分子化合物
は、相対的に安価であるので、炭化水素部を有する高分
子化合物に対してホスホン酸基を導入することにより、
フッ素系電解質と同等以上、もしくは実用上十分な耐酸
化性を有する高耐久性固体高分子電解質を安価に製造す
ることができるという効果がある。
【0083】そのため、これを例えば固体高分子型燃料
電池用の電解質膜として用いれば、耐久性に優れた固体
高分子型燃料電池が安価に製造可能となるものであり、
産業上その効果の極めて大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】各種固体高分子電解質を過酸化水素水中で加熱
還流処理した場合における重量の経時変化を示す図であ
る。
【図2】各種固体高分子電解質を過酸化水素水中で加熱
還流処理した場合における電導率の経時変化を示す図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−110982(JP,A) 特開 平10−162846(JP,A) 特開 昭60−195131(JP,A) 特開 昭57−174867(JP,A) 特表2001−522914(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 1/06 - 1/12 C25B 13/08 H01M 8/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素部を有する高分子化合物からな
    り、該高分子化合物にホスホン酸基及びスルホン酸基
    導入し 前記ホスホン酸基及び前記スルホン酸基に対する前記ホ
    スホン酸基のモル分率が、7モル%以上47モル%以下
    である ことを特徴とする高耐久性固体高分子電解質。
  2. 【請求項2】 水中、室温での初期導電率が1.05×
    10 −1 S/cm以上である請求項1に記載の高耐久性
    固体高分子電解質。
JP17433198A 1998-06-22 1998-06-22 高耐久性固体高分子電解質 Expired - Fee Related JP3506213B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17433198A JP3506213B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 高耐久性固体高分子電解質

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17433198A JP3506213B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 高耐久性固体高分子電解質

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000011755A JP2000011755A (ja) 2000-01-14
JP3506213B2 true JP3506213B2 (ja) 2004-03-15

Family

ID=15976781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17433198A Expired - Fee Related JP3506213B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 高耐久性固体高分子電解質

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3506213B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11767239B2 (en) 2018-05-31 2023-09-26 3M Innovative Properties Company Filter and metal ion removal device

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1332464C (zh) 2000-10-19 2007-08-15 佳能株式会社 含有磷酸基的固体高分子电解质(复合)膜及其制造方法
US20020161174A1 (en) 2001-02-15 2002-10-31 Sumitomo Chemical Company, Limited Aromatic polymer phosphonic acid derivative and process for production the same
JP4774623B2 (ja) * 2001-05-10 2011-09-14 株式会社豊田中央研究所 複合化固体高分子電解質及びその製造方法並びに燃料電池
JP4725761B2 (ja) * 2001-07-10 2011-07-13 株式会社豊田中央研究所 固体高分子電解質の製造方法
JP2003086187A (ja) * 2001-09-14 2003-03-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高分子電解質型燃料電池
AU2002355055A1 (en) 2001-11-29 2003-06-10 Ube Industries, Ltd. Polyelectrolyte compositions
KR100933647B1 (ko) 2002-01-15 2009-12-23 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 고분자 전해질 조성물 및 이의 용도
JP4467227B2 (ja) * 2002-08-12 2010-05-26 ユニケミカル株式会社 高耐久性固体高分子電解質(複合)膜
JP3925382B2 (ja) * 2002-10-11 2007-06-06 トヨタ自動車株式会社 高耐久性高分子電解質、同組成物、および燃料電池
JP4583705B2 (ja) 2002-11-28 2010-11-17 トヨタ自動車株式会社 含燐高分子化合物、その合成方法、高耐久性固体高分子電解質組成物、及び燃料電池
EP2355218B1 (en) 2005-03-04 2012-10-03 Ube Industries, Ltd. Novel polymer electrolyte, polymer electrolyte composition, electrolyte membrane, and production method and use thereof
WO2010061963A1 (ja) * 2008-11-28 2010-06-03 住友化学株式会社 ポリマー、高分子電解質、燃料電池、及び高分子電解質膜の製造方法
JP2010160951A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Kri Inc 燃料電池電解質膜用有機無機複合材料
WO2010150762A1 (ja) 2009-06-24 2010-12-29 東洋紡績株式会社 固体高分子電解質組成物、及びイオン交換膜、膜/電極接合体、燃料電池
WO2011049211A1 (ja) * 2009-10-22 2011-04-28 Jsr株式会社 側鎖にホスホン酸基を含む芳香環を有するポリアリーレン系共重合体
JP5512488B2 (ja) * 2009-10-22 2014-06-04 本田技研工業株式会社 固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体
JP5611761B2 (ja) * 2009-10-22 2014-10-22 Jsr株式会社 固体高分子型燃料電池用電極電解質およびそれを用いた電極ワニス、電極ペースト、膜−電極接合体
JPWO2012017965A1 (ja) * 2010-08-03 2013-10-03 Jsr株式会社 スルホン酸基を有する芳香族系共重合体、ならびにその用途
CN114573934B (zh) * 2022-03-04 2023-12-12 国家电投集团氢能科技发展有限公司 磺化聚合物/改性聚苯乙烯复合物及离子交换膜

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11767239B2 (en) 2018-05-31 2023-09-26 3M Innovative Properties Company Filter and metal ion removal device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000011755A (ja) 2000-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3506213B2 (ja) 高耐久性固体高分子電解質
US6607856B2 (en) Solid polymer electrolyte having high-durability
JP4568848B2 (ja) 広範囲なイオン交換容量のフッ素樹脂イオン交換膜及びその製造方法
KR100806416B1 (ko) 산 관능성 플루오로 중합체 막 및 그의 제조 방법
KR100971640B1 (ko) 고체 고분자형 연료 전지용 전해질막, 그 제조 방법 및고체 고분자형 연료 전지용 막전극 접합체
EP3091598B1 (en) Redox flow secondary battery and electrolyte membrane for redox flow secondary batteries
JPH09102322A (ja) 燃料電池用の固体高分子電解質膜およびその製造方法
EP1110992B1 (en) Solid polymer electrolyte having high-durability
JP2000188013A (ja) 高耐熱性高分子電解質
JP2000011756A (ja) 高耐久性固体高分子電解質
JP4532812B2 (ja) 架橋フッ素樹脂基材からなる燃料電池用電解質膜
Abdel‐Hady et al. Characterization and evaluation of commercial poly (vinylidene fluoride)‐g‐sulfonatedPolystyrene as proton exchange membrane
JP4986219B2 (ja) 電解質膜
JP5770163B2 (ja) 固体高分子型燃料電池用隔膜の製造方法
JP2002348389A (ja) 広いイオン交換容量を有するフッ素系高分子イオン交換膜及びその製造方法
JP2001302721A (ja) 高プロトン伝導性電解質
JP3919075B2 (ja) イオン伝導性電解質膜の評価方法
KR20130114931A (ko) 술폰화 폴리 페닐렌 설파이드 술폰 나이트릴과 이를 이용한 고분자 전해질 막
JP4725761B2 (ja) 固体高分子電解質の製造方法
JP4774623B2 (ja) 複合化固体高分子電解質及びその製造方法並びに燃料電池
JP2007134343A (ja) イオン伝導性電解質膜及びその製造方法並びに燃料電池
JP4595159B2 (ja) 電解質の改質方法及び改質電解質
JP2004083864A (ja) フッ素化プロトン伝導性高分子膜およびその製造方法
Sawada et al. Proton conduction properties of crosslinked PTFE electrolyte membranes with different graft-chain structures
JP4814860B2 (ja) 架橋フッ素樹脂基材からなる燃料電池用電解質膜の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees