JP3506043B2 - 活性炭およびそれを用いた浄水器 - Google Patents
活性炭およびそれを用いた浄水器Info
- Publication number
- JP3506043B2 JP3506043B2 JP12213399A JP12213399A JP3506043B2 JP 3506043 B2 JP3506043 B2 JP 3506043B2 JP 12213399 A JP12213399 A JP 12213399A JP 12213399 A JP12213399 A JP 12213399A JP 3506043 B2 JP3506043 B2 JP 3506043B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- activated carbon
- adsorption
- water
- amount
- functional group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Water Treatment By Sorption (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Description
て、水中の有害成分である有機塩素系化合物の中でも特
にトリハロメタン類等の吸着特性に優れた活性炭および
それを吸着材として用いた浄水器に関するものである。
的に添加される残留塩素が一定濃度以上含有するよう
に、健康・公衆衛生の観点から水道法等に規定されてい
る。しかし、殺菌を目的としてに添加される残留塩素
は、殺菌作用の他に、無機物の酸化作用や有機物の酸化
分解作用も有しており、天然有機物の一種であるフミン
質等を酸化分解する際に、発ガン性物質であるトリハロ
メタン類を生成する。一方、水質汚染の拡大により近年
水道水等に利用される原水の水質は、劣化傾向にあり、
これに伴い原水中に含まれるフミン質等も増加し、フミ
ン質等の酸化分解により発生するトリハロメタン類の濃
度も増加傾向にある。このため、従来から発生したトリ
ハロメタン類の除去手段として、吸着作用を有する活性
炭による浄化処理が行われてきた。一般に、従来の水処
理用活性炭は、除去対象物の単位容量当りの吸着容量を
高めるために、ヨウ素吸着性能、メチレンブルー吸着性
能等の特性が良い高表面積を有する活性炭が使用されて
きたが、トリハロメタン類の吸着除去には前記特性の他
に、10Å以下の細孔径を多く有するものが開発されて
きた。
は、比表面積1500m2/g以上の活性炭では10Å
以下の細孔径を多く含むが、有機塩素系化合物の除去性
能が低いので、水分子よりも有機塩素系化合物の吸着能
を増加させるため、活性炭表面の親水性を減少させるよ
うに活性炭の全表面酸性官能基量を0.1meq/g以
下にして親水性を制御した活性炭が開示されている。こ
れらの活性炭は、水処理用であることから、親水性も高
いことが望ましく、ガス賦活として水蒸気賦活されるも
のが圧倒的に多いが、ほかに、水酸化アルカリで賦活処
理して得られる薬品賦活活性炭も用いられている。これ
らの形状は多様で、粉末状、破砕状、球状、粒状、繊維
状のほかに、成形された円筒状や円盤状、顆粒状、球状
のものなどが製造され使用されている。
の活性炭は、以下の課題を有していた。
炭は、吸着帯を形成し、吸着帯中を被処理水が通過する
通水中のトリハロメタン類の浄化処理法において、活性
炭単位重量当たりの吸着容量が、静水状態時の平衡吸着
量に対して極めて低く、活性炭の吸着性能が十分に発揮
されていない。
が大きく、水中に含まれる多くの物質に対して、広範な
吸着特性を有するが、トリハロメタン類の吸着浄化処理
においては、特定の細孔のみがトリハロメタン類の吸着
に有効であり、従来のガス賦活等により、通水中のトリ
ハロメタン類の吸着浄化処理を行うため、吸着に寄与す
る特定の細孔のみを選択的に多く持つように調整しよう
とすると、その他の吸着特性を劣化させ吸着剤としての
特性を損なう。
は、選択的に形成された、特定の細孔がトリハロメタン
類の吸着に寄与し、静的状態下の平衡吸着時には高い吸
着特性を持つが、吸着帯を形成し、吸着帯中を被処理水
が通過する通水中のトリハロメタン類の浄化処理におい
ては、静的状態時の高い平衡吸着容量を有するにも関わ
らず、平衡到達速度が遅いため、通水という動的状態時
には平衡吸着時の高い吸着特性を活かし切れない。
着速度を高めるために、活性炭の表面官能基を調整し
て、親水性を制御することが考えられるが、従来提案さ
れた活性炭のように前記活性炭の表面酸性官能基を0.
1meq/g以下にして親水性を制御し、減少させて
も、水分子の活性炭細孔への吸着速度が極端に遅くな
り、通水中ではそれにともない水分子中のトリハロメタ
ンの吸着速度が極端に遅くなることがわかった。
通水状態で吸着速度を上げ動的吸着を行うのを向上させ
ようとすると、活性炭表面の親水性と疎水性の比率が大
きく影響してくるので、親水性である活性炭の全表面酸
性官能基と疎水性である活性炭の全表面塩基性官能基の
比率を所定の範囲内にすることが非常に重要であること
がわかった。また、トリハロメタンの吸着速度を高める
ためには比表面積の影響も大きく、動的吸着でも静的吸
着でも1500m2/g以上の比表面積と1500m2/
g以下の比表面積で差が生じることがわかった。
という動的状態でトリハロメタン吸着に優れ活性炭の単
位重量当たりの吸着容量を著しく向上させた活性炭を提
供すること、また、通水時並びに静的状態のいずれでも
トリハロメタン吸着に優れ活性炭の単位重量当たりの吸
着容量を著しく向上させた活性炭を提供すること、及び
浄化作用に優れるとともに通水時にトリハロメタンの除
去特性を著しく向上させた浄水器を提供することを目的
とする。
に、本発明は、基材が椰子殻で、炭化処理後に賦活処理
され、さらに400℃〜700℃でアニーリングされた
比表面積が300m 2 /g〜1500m 2 /gの活性炭で
あって、Boehemの方法による活性炭の全表面酸性
官能基量(a)と活性炭の全表面塩基性官能基量(b)
の総量{(a)+(b)}に対する全表面酸性官能基量
(a)の比を総官能基量中酸性比率φとしたとき、全表
面酸性官能基量(a)が0.08meq/g〜0.12
meq/g、且つφが0.22≦K×φ≦0.30(但
し、K=1)であるという構成を有している。また、本
発明は、基材がフェノール性合成樹脂の場合、全表面酸
性官能基量(a)が0.030meq/g〜0.035
meq/g、φが0.22≦K×φ≦0.30(但し、
K=3.5)という構成となる。この構成により、通水
時にトリハロメタン吸着に優れ活性炭の単位重量当たり
の吸着容量を著しく向上させた活性炭にすることができ
る。
記活性炭を用いた構成を有している。この構成により、
少ない活性炭量でトリハロメタン類の吸着性能に優れ、
カートリッジの小型化・長寿命化が達成できる。
は、基材が椰子殻で、炭化処理後に賦活処理、さらに4
00℃〜700℃でアニーリングされた比表面積が30
0m 2 /g〜1500m 2 /gの活性炭であって、Boe
hemの方法による活性炭の全表面酸性官能基量(a)
と活性炭の全表面塩基性官能基量(b)の総量{(a)
+(b)}に対する全表面酸性官能基量(a)の比を総
官能基量中酸性比率φとしたとき、全表面酸性官能基量
(a)が0.08meq/g〜0.12meq/g、且
つφが0.22≦K×φ≦0.30(但し、K=1)の
活性炭に関するものである。
帯中を被処理水が通過する通水中のトリハロメタン類の
浄化を行うと、活性炭単位重量当たりの吸着容量を高
め、活性炭の吸着性能を著しく向上させることができ
る。
能基によりトリハロメタン類を含む水を取り込み、疎水
性の活性炭の全表面塩基官能により、このトリハロメタ
ン類を効果的に吸着することから、通水中という動的状
態であってもトリハロメタン類の吸着量を上げることが
できる。
を高めるためには親水性、疎水性のバランスの良い割合
の範囲が必要となる。本発明者らは総官能基重量中酸性
比率φと吸着容量の関数関係を示すパターンが活性炭の
材料と処理方法(炭化、賦活、後処理等)による固有値
を介して概ね相似になるとの知見を得、上記0.22≦
K×φ≦0.30に到達したものである。
em.,Intern.Ed.Engl.,5,533(1966)に記載された方法に
よった。この方法は周知の方法であるから簡単にBoe
hemの方法を説明すると、所定の量の活性炭に酸であ
るHClを吸着させ、その溶液に塩基であるNaOHに
よって逆適定することによって得られた酸消費量を塩基
性官能基量とし、逆に所定の量の活性炭に塩基であるN
aOHを吸着させ、その溶液に酸であるHClによって
逆適定することによって得られた塩基消費量を酸性官能
基量としている。得られた値は活性炭1g当たりのm当
量であるmeq/gという単位で表示される。詳細は上
記刊行物を参照されたい。
が、おがくず、木材などの天然有機物、炭素原子を有す
る原料で重合された各種合成樹脂や合成繊維などの合成
有機物、あるいは石炭、石炭系ピッチ、石油系ピッチな
どが用いることもできる。
ち、これが疎水性を示し、親油性をもつものである。ク
ロロホルムの他、ブロモジクロロメタン、ジブロモジク
ロロメタン、トリプロモジクロロメタン等を示す。さら
に、ジクロロエタン、トリクロロエタン、トリクロロエ
チレン等に代表される炭素数2のハロゲン化合物をも含
む有機塩素化合物をいう。
って異なるが、係数Kは活性炭の種類によって異なり、
椰子殻活性炭はK=1(賦活は800℃の水蒸気とAr
ガスで400〜700℃でアニール処理)である。後述
のフェノール樹脂はK=3.5(賦活は800℃の水蒸
気とArガスで400〜700℃でアニール処理)であ
る。前記係数Kは材質、かさ比重、比表面積、細孔経分
布等に影響を受ける。総官能基重量中酸性比率φと吸着
容量の関係を示すパターンは係数Kを介して1/Kにな
るため、フェノール樹脂のパターンを椰子殻活性炭のパ
ターンと比較し決定すればよい。なお、通水吸着容量比
が1.2倍以上になる0.30以上のK×φについては
実験点の関係から本発明では確定的に範囲に含む旨の主
張は控えるが、図1に示すように0.30≦K×φ≦
0.36においても同様の効果が予測され均等の範囲と
考えられる。
つかの種類の方法があり、特に限定するものではない。
まず、本発明の活性炭の製造工程において、炭化処理は
不活性雰囲気であるアルゴン、窒素等を用いて炭化温度
500℃〜700℃の範囲で処理する。次に賦活処理で
はまず、ガス賦活処理は水蒸気、酸素、二酸化炭素、も
しくはこれらのガスを2種類以上用いたもの、さらにこ
れらを含んだ不活性雰囲気のアルゴン、窒素等にて処理
され、薬品賦活処理は塩化亜鉛、リン酸等を用いて、賦
活温度800〜1000℃で処理する。この炭化処理の
炭化温度、賦活処理における賦活温度は後述するアニー
リングとともに材料ごとに関係し所定のK×φを与える
ため微妙に変更する必要がある。特に賦活温度は細孔分
布の形成に影響が大きく、併せて全表面酸性官能基と全
表面塩基官能基の量と割合にも影響を持つが、最終的に
決定的に影響を与えるのはアニーリングであり、アニー
ル温度である。このアニーリングによりK×φは0.2
2〜0.30の範囲にコントロールされるが、前処理と
しての炭化処理、特に賦活処理があって始めてこれが実
現される。従って材料ごとに賦活温度、アニール温度を
選択する必要がある。
は不活性雰囲気であるアルゴン、窒素等さらに還元性雰
囲気である水素等でアニール温度300〜700℃で処
理する。そして本発明の実施の形態としては、アルゴン
ガスによるアニーリングを後処理として行う。アニール
温度は400〜700℃で行うことが望ましい。アニー
リングは常温から1時間程度かけて400℃〜700℃
まで上昇させ、0〜2時間程度上昇した温度を維持しそ
の後自然放冷するパターンを採用している。アニーリン
グ開始後の加熱勾配が全表面酸性官能基の脱落を促し、
これが9Å以下の細孔と9Å以上の細孔とで差を生むこ
とが考えられる。結果として9Å以上の細孔では比較的
全表面酸性官能基が優勢となり、細孔分布の親水性、疎
水性の性質を制御できるものと考えられる。
被処理水が通過する、水中のトリハロメタン類の浄化処
理法において、濁度成分や残留塩素,色度成分,臭気成
分等、その他の吸着特性を劣化させることなく、トリハ
ロメタン類の吸着容量を向上させることができる。特に
本発明のアニーリングにより、動的状態で最大60%程
度の吸着量の増加が認められ、平衡吸着も約30%程度
の向上が認められた。又、活性炭材料が石炭の場合、プ
ロパンガス雰囲気中で賦活し窒素が炭酸ガスでアニーリ
ングするものについては、アニール温度が300〜45
0℃であることが望ましいことが判った。
m2/g〜1500m2/gであるため、細孔径分布の6
Å〜9Åの範囲の細孔が比較的多く形成される。活性炭
等の多孔質の吸着材は、表面に分子が吸着されるとき、
分子と吸着表面の分子間力は、細孔が小さくなる程大き
くなり、分子は細孔の表面に強く吸着される。トリハロ
メタン類のクロロホルムの分子直径は約5Åであるの
で、分子間力が強く働くのは細孔径分布の6Å〜9Åが
有効であると推定される。
では細孔分布の山の中心が6Å以下となると同時に細孔
容積自体が減る傾向が有り、一方、1500m2/g以
上では細孔容積は増加するが、細孔分布の山の中心が9
Å以上となるため、いずれもトリハロメタン類の吸着性
能は低くなる傾向が有るのでいずれも好ましくない。す
なわち、この細孔径分布が6Å〜9Åの範囲の細孔内で
は分子の拡散速度が非常に遅くなることが知られてお
り、細孔内では毛細管凝縮により、非常に吸着速度が遅
い為、動的吸着は難しくなる。しかし、総官能基量中酸
性比率φを0.22〜0.30の中で選択し、6Å以下
の径の細孔と6Å〜9Åの径の細孔と9Å以上の径の細
孔の親水性と疎水性の性格を制御することで上記の通り
動的吸着特性も向上させることができる。
性炭表面にはは元来疎水性を示す全表面塩基官能基が多
数存在しているが、全表面酸性官能基を表面に形成する
とで親水性の性格を与えることができる。その全表面酸
性官能基の中でも親水性が最も高いものは、−OHと表
記されるフェノール基や−COOHと表記されるカルボ
キシル基に代表される全表面酸性官能基である。また、
一緒に存在する上記の塩基性官能基は、その一部に−R
と表記される−CH2−のメチレン鎖を持ち、非常に親
油性が高いので、疎水性とみなされるものである。そし
て、全表面酸性官能基と全表面塩基性官能基の比によっ
ては、トリハロメタン類の吸着量が高められる。すなわ
ち、あまりに疎水性が大きいとトリハロメタン類を含む
水分子の細孔への吸着速度が低くなり、逆に親水性が高
くても疎水性のトリハロメタン類の細孔への吸着速度が
低くなり、結果として、水中のトリハロメタン類の吸着
量を高めるには親水性、疎水性のバランスの良い割合の
範囲が必要であり、賦活や後処理の方法を選択すること
で細孔分布に親水性・疎水性の性格を与えることができ
るものである。そして比表面積を300m2/g〜15
00m2/gにすることにより、賦活や後処理で表面官
能基が脱落して表面官能基の総量が低下しても吸着量が
下がるのを防ぐことができる。また、表面官能基の総量
が減少することが少ないから、6Å〜9Åの細孔により
静的状態で吸着することができ、静的吸着特性である平
衡吸着量も高くすることができる。1500m2/g以
上では細孔分布の山の中心位置が9Å以上となり6Å〜
9Åの細孔が減るため、平衡吸着量は50%程度以下に
まで減少するが、300m2/g〜1500m2/gで
は、このようなことが起こらず、平衡吸着量が高いもの
となる。
ら、産業廃棄物である椰子殻を用いることによって、安
価に原料を手にいれることができるとともに、石炭等の
鉱物系の原料よりも金属不純物が少ないため安全で構造
調整が安易であるという作用を有する。さらに東南アジ
アより安定供給されるので活性炭を低原価で安定して製
造できる。
として、椰子殻及び数種類の産地の異なる椰子殻の混合
品や、混合物としてセルロース質(たとえば木屑や籾
殻)や澱粉質(たとえば米、麦、粟、稗、トウモロコ
シ、芋類)の他に、有機質、或いは無機質のバインダー
を混合したものを用いてもよい。
がフェノール性合成樹脂で、炭化処理後に賦活処理さ
れ、さらに400℃〜700℃でアニーリングされた比
表面積が300m 2 /g〜1500m 2 /gの活性炭であ
って、Boehemの方法による活性炭の全表面酸性官
能基量(a)と活性炭の全表面塩基性官能基量(b)の
総量{(a)+(b)}に対する全表面酸性官能基量
(a)の比を総官能基量中酸性比率φとしたとき、全表
面酸性官能基量(a)が0.030meq/g〜0.0
35meq/g、且つφが0.22≦K×φ≦0.30
(但し、K=3.5)であるという構成を有している。
この構成により、全表面酸性官能基(a)を椰子殻活性
炭の単位重量当たり所定の量とすることで、吸着特性が
優れた300m2/g〜1500m2/gの比表面積を有
する活性炭の細孔分布に於いて酸性官能基が9Å以上の
大きな細孔で水分子の吸着速度を上げ、9Å以下の細孔
で疎水性のトリハロメタン類を吸着でき、通水状態及び
静的状態で吸着容量を上げることができる。
ノール性合成樹脂であるため、炭化、賦活処理時に硬化
し活性炭化し、材料の多様化を図ることができるという
作用を有する。
構造調整が安易にできるという作用を有する。
は、フェノール樹脂を主材として、主材であるフェノー
ル樹脂のほかに、炭素源となりうる合成樹脂(アクリロ
ニトリル系樹脂やメラニン樹脂,ポリビニルアルコール
樹脂など)やセルロース質(たとえば木屑や籾殻)や澱
粉質(たとえば米、麦、粟、稗、トウモロコシ、芋類)
の他に、有機質、或いは無機質のバインダーを混合した
ものを用いることもできる。これにより、吸着帯を形成
し、吸着帯中を被処理水が通過する、水中のトリハロメ
タン類の浄化処理法において、活性炭の吸着速度を高め
ることができるので、トリハロメタン類の吸着容量を向
上させることができる。
性官能基量(a)が0.030meq/g〜0.035
meq/gである構成を有している。この構成により、
全表面酸性官能基(a)をフェノール樹脂活性炭の単位
重量当たり所定の量とすることで、吸着特性が優れた3
00m2/g〜1500m2/gの比表面積を持つ活性炭
の細孔分布において酸性官能基が9Å以上の細孔で水分
子の吸着速を上げ、9Å以下の細孔で疎水性のトリハロ
メタン類を吸着でき、通水状態及び静的状態で吸着容量
を上げることができるという作用を有する。
材として前記請求項1又は2に記載の活性炭を用いた水
の浄水器に関するものである。
被処理水が通過する、水中のトリハロメタン類の浄水器
において、活性炭単量重量当たりの吸着容量が、平衡吸
着量に対して低く、活性炭の吸着性能が十分に発揮され
ていないという課題に対し、前記細孔径分布のピークの
範囲に活性炭の設計を行うことで、吸着容量を従来例に
対して大きく向上させることができるという作用を有す
る。
については、以下の(実施例1)〜(実施例6)により
詳細に説明する。
水の浄水器について説明するが、この発明はこれに限定
させるものではない。
炭を用いた浄水器の使用状態を示す模式図である。
体、3は中空糸膜、4は前記実施例で得られた活性炭、
5は浄水カートリッジ、6は導水チューブ、7は水スイ
ッチ、8は蛇口である。
について、以下にその使用方法を説明する。
スイッチ7を介して導水チューブ6を通り、浄水器本体
2に入水する。このとき水スイッチ7は内臓されたスイ
ッチにより、浄水器本体2に入水するか、浄水器本体2
を介さずに外に排出されるか、選択することができる。
ートリッジ5の下部に配置している活性炭4に通水され
る。前記活性炭4は大きな濁質や水中のトリハロメタン
等の有害物質を高い吸着率で吸着する。その後中空糸膜
3は、小さな濁質等を除去し、吐出管1を介して吐水さ
れ、主に飲用水として利用されることとなる。
い、不活性雰囲気(窒素ガス雰囲気)下、600℃で炭
化処理を行った後、賦活処理を水蒸気で行った。賦活処
理温度は600℃で行った。試料に供した活性炭の比表
面積は1000m2/gで、粒度分布は60/150メ
ッシュである。
500〜700℃で炭化処理を行うのでもよく、賦活処
理は水蒸気、酸素、二酸化炭素、アルゴンガス等で行う
のでもよい。
は、全表面酸性官能基量は0.2meq/gで、全表面
塩基性官能基量は0.28meq/gであり、総官能基
量中酸性比率φは42であった。これに係数K(椰子殻
活性炭の場合はK=1)を乗じた。
20mmの円筒形カラムに充填し、活性炭と0.2μm
フィルターにより浄化処理した水道浄化水に、トリハロ
メタン類を100ppb添加したものを調整原水とし、
SV値640で、カラム中に充填した活性炭層を通過さ
せ、活性炭層の流入前後でトリハロメタン類の濃度を、
パージ・アンド・トラップ法で濃縮前処理し、ガスクロ
マトグラフ−質量分析装置で定量測定した。この時、活
性炭層通過前後で、流入水に対する流出水のトリハロメ
タン類の水中濃度が、20%以上になる点を破過点と
し、活性炭の吸着材としての寿命とする。そして、この
時点までに活性炭が吸着したトリハロメタン類の量を吸
着容量として求めた。トリハロメタンの吸着容量は12
0(ppb・ton)であった。これらの結果を(表
1)に示した。
0.22≦K×φ≦0.30であり、更に比表面積が3
00m2/g〜1500m2/gであるが、これを充たす
活性炭は上記した炭化処理、賦活処理、アニーリングで
製造できる。しかし最も特徴的なのはアニーリングであ
る。そこで、(表1)では比較の基準となる比較例1と
してアニーリングしない一般的な椰子殻活性炭を用いて
説明している。
ス雰囲気)下、600℃で炭化処理を行った後、賦活処
理を水蒸気で行った。賦活処理温度は800℃で行っ
た。所定時間の賦活処理を行った後、アルゴンガスによ
ってアニーリングを行った。アニール温度は400℃で
1時間保持して行った。試料に供した活性炭の比表面積
は1000m2/gで、粒度分布は60/150メッシ
ュである。前述のBoehemの方法による測定では、
全表面酸性官能基量は0.12meq/gで、全表面塩
基性官能基量は0.28meq/gであり、総官能基量
中酸性比率φは0.30であった。これに係数K(椰子
殻活性炭の場合はK=1)を乗じた。次いで、比較例1
と同様にして、トリハロメタン類の吸着容量を求めた。
トリハロメタンの吸着容量は190(ppb・ton)
であった。これらの結果を(表1)に示した。尚、吸着
容量比は、比較例の値を1としその比を表した。
ス雰囲気)下、600℃で炭化処理を行った後、賦活処
理を水蒸気で行った。賦活処理温度は800℃で行っ
た。次いで、実施例1と同様これを本発明のアルゴンガ
スによってアニーリングを行った。アニール温度は50
0℃で1時間保持して行った。試料に供した活性炭の比
表面積は1000m2/gで、粒度分布は60/150
メッシュである。前述のBoehemの方法による測定
では、全表面酸性官能基量は0.1meq/gで、全表
面塩基性官能基量は0.28meq/gであり、総官能
基量中酸性比率φは0.26であった。これに係数K
(椰子殻活性炭の場合はK=1)を乗じた。次いで、比
較例1と同様にしてトリハロメタン類の吸着容量及び吸
着容量比を求めた。トリハロメタンの吸着容量は163
(ppb・ton)であった。これらの結果を(表1)
に示した。
ス雰囲気)下、600℃で炭化処理を行った後、賦活処
理を水蒸気で行った。賦活処理温度は800℃で行っ
た。次いで、実施例1と同様にして、アルゴンガスによ
ってアニーリングを行った。アニール温度は600℃で
1時間保持して行った。試料に供した活性炭の比表面積
は1000m2/gで、粒度分布は、60/150メッ
シュである。前述のBoehemの方法による測定で
は、全表面酸性官能基量は0.08meq/gで、全表
面塩基性官能基量は0.28meq/g、総官能基量中
酸性比率φは0.22であった。これに係数K(椰子殻
活性炭の場合はK=1)を乗じた。次いで、比較例1と
同様にして、トリハロメタン類の吸着容量及び吸着容量
比等を求めた。トリハロメタンの吸着容量は154(p
pb・ton)であった。これらの結果を(表1)に示
した。
徴はアニーリングであり、従来のアニーリングは700
℃〜1000℃で行われたので、このアニーリングとの
比較を明らかにするため比較例2ではアニール温度70
0℃、比較例3ではアニール温度800℃、比較例4で
はアニール温度1000℃を採用した。
ス雰囲気)下、600℃で炭化処理を行った後、賦活処
理を水蒸気で行った。賦活処理温度は800℃で行っ
た。次いで、実施例1と同様にしてアルゴンガスによっ
てアニーリングを行った。アニール温度は700℃で1
時間保持した。試料に供した活性炭の比表面積は100
0m2/gで、粒度分布は60/150メッシュであ
る。前述のBoehemの方法による測定では、全表面
酸性官能基量は0.07meq/gで、全表面塩基性官
能基量は0.36meq/gであり、総官能基量中酸性
比率φは0.16であった。これに係数K(椰子殻活性
炭の場合はK=1)を乗じた。次いで、比較例1と同様
にして、トリハロメタン類の吸着容量及び吸着容量比等
を求めた。トリハロメタンの吸着容量は132(ppb
・ton)であった。これらの結果を(表1)に示し
た。
ス雰囲気)下、600℃で炭化処理を行った後、賦活処
理を水蒸気で行った。賦活処理温度は800℃で行っ
た。次いで、アルゴンガスによってアニーリングを行っ
た。アニール温度は800℃で1時間保持して行った。
試料に供した活性炭の比表面積は1000m2/gで、
粒度分布は60/150メッシュである。前述のBoe
hemの方法による測定では、全表面酸性官能基量は
0.05meq/gで、全表面塩基性官能基量は0.3
6meq/gであり、総官能基量中酸性比率φは0.1
2であった。これに係数K(椰子殻活性炭の場合はK=
1)を乗じた。次いで、比較例1と同様にして、トリハ
ロメタン類の吸着容量及び吸着容量比等を求めた。トリ
ハロメタンの吸着容量は132(ppb・ton)であ
った。これらの結果を(表1)に示した。
ス雰囲気)下、600℃で炭化処理を行った後、賦活処
理を水蒸気で行った。賦活処理温度は800℃で行っ
た。次いで、アルゴンガスによってアニーリングを行っ
た。アニール温度は800℃で1時間保持した。試料に
供した活性炭の比表面積は1000m2/gで、粒度分
布が60/150メッシュである。前述のBoehem
の方法による測定では、全表面酸性官能基量は0.05
meq/gで、全表面塩基性官能基量は0.36meq
/gであり、総官能基量中酸性比率φは、0.12であ
った。これに係数K(椰子殻活性炭の場合はK=1)を
乗じた。次いで、比較例1と同様にして、トリハロメタ
ン類の吸着容量及び吸着容量比等を求めた。トリハロメ
タンの吸着容量は132(ppb・ton)であった。
これらの結果を(表1)に示した。
椰子殻である活性炭のトリハロメタンの吸着容量は、実
施例1〜3は比較例1に比べて1.3倍以上となってい
る。さらに実施例1は、K×φが0.30となってお
り、トリハロメタンの通水吸着容量は、実施例1は比較
例1に比べて1.6倍の通水吸着容量を持っていること
がわかる。
倍の通水吸着容量であり従来のアニーリングではこれが
限界と考えられる。そこで、本発明では比較例の1.2
倍の通水吸着容量をその限界値として採用している。そ
して、k×φの上限値は、実験点の関係から0.36程
度と考えられるが、本実施の形態では実験点の関係から
k×φを0.30以下としている。
いたものについて詳細に説明する。
(窒素ガス雰囲気)下、600℃で炭化処理を行った
後、賦活処理を水蒸気で行った。賦活処理温度は800
℃である。これはフェノール樹脂活性炭のアニール前の
元炭である。試料に供した活性炭の比表面積は1100
m2/gで、粒度分布は60/200メッシュである。
前述のBoehemの方法による測定では、全表面酸性
官能基量は0.06meq/gで、全表面塩基性官能基
量は0.44meq/gであり、総官能基量中酸性比率
φは0.12であった。これに係数K(フェノール活性
炭の場合はK=3.5である。)を掛けると0.42で
あった。次いで、比較例1と同様にして、トリハロメタ
ン類の吸着容量及び吸着容量比等を求めた。トリハロメ
タンの吸着容量は220(ppb・ton)であった。
これらの結果を(表2)に示した。
(窒素ガス雰囲気)下、600℃で炭化処理を行った
後、賦活処理を水蒸気で行った。賦活処理温度は800
℃である。次いで、アルゴンガスによってアニーリング
を行った。アニール温度は400℃で1時間保持した。
試料に供した活性炭の比表面積は1100m2/gで粒
度分布は、60/200メッシュである。前述のBoe
hemの方法による測定では、全表面酸性官能基量は
0.035meq/gで全表面塩基性官能基量は0.4
4meq/gであり、総官能基量中酸性比率φは、0.
07であった。これに係数K(フェノール樹脂の場合は
K=3.5である。)を掛けると0.25であった。次
いで、比較例1と同様にして、トリハロメタン類の吸着
容量及び吸着容量比等を求めた。トリハロメタンの吸着
容量は381(ppb・ton)であった。これらの結
果を(表2)に示した。
(窒素ガス雰囲気)下、600℃で炭化処理を行った
後、賦活処理を水蒸気で行った。賦活処理温度は800
℃である。次いで、アルゴンガスによってアニーリング
を行った。アニール温度は500℃で1時間保持した。
試料に供した活性炭の比表面積は1100m2/gで粒
度分布は、60/200メッシュである。前述のBoe
hemの方法による測定では、全表面酸性官能基量は
0.033meq/gで全表面塩基性官能基量は0.4
4meq/gであり、総官能基量中酸性比率φは、0.
07%であった。これに係数K(フェノール活性炭の場
合はK=3.5である。)を掛けると0.25であっ
た。次いで、比較例1と同様にして、トリハロメタン類
の吸着容量及び吸着容量比等を求めた。トリハロメタン
の吸着容量は300(ppb・ton)であった。これ
らの結果を(表2)に示した。
(窒素ガス雰囲気)下、600℃で炭化処理を行った
後、賦活処理を水蒸気で行った。賦活処理温度は800
℃である。次いで、アルゴンガスによってアニーリング
を行った。アニール温度は600℃で1時間保持した。
試料に供した活性炭の比表面積は1100m2/gで粒
度分布は、60/200メッシュである。前述のBoe
hemの方法によると全表面酸性官能基量は0.030
meq/gで全表面塩基性官能基量は0.45meq/
gであり、総官能基量中酸性比率φは、0.06であ
る。これに係数K(フェノール活性炭の場合はK=3.
5である。)を掛けると0.22である。次いで、比較
例1と同様にして、トリハロメタン類の吸着容量及び吸
着容量比等を求めた。トリハロメタンの吸着容量は26
4(ppb・ton)であった。これらの結果を(表
2)に示した。
(窒素ガス雰囲気)下、600 ℃で炭化処理を行った後、賦活処理を水蒸気で行った。
賦活処理温度は800℃である。次いで、アルゴンガス
によってアニーリングを行った。アニール温度は700
℃で1時間保持した。試料に供した活性炭の比表面積は
1100m2/gで粒度分布は、60/200メッシュ
である。前述のBoehemの方法による測定では、全
表面酸性官能基量は0.028meq/gで全表面塩基
性官能基量は0.54meq/gであり、総官能基量中
酸性比率φは、0.05である。これに係数K(フェノ
ール活性炭の場合はK=3.5である。)を掛けると
0.18であった。次いで、比較例1と同様にして、ト
リハロメタン類の吸着容量及び吸着容量比等を求めた。
トリハロメタンの吸着容量は244(ppb・ton)
であった。これらの結果を(表2)に示した。
(窒素ガス雰囲気)下、600℃で炭化処理を行った
後、賦活処理を水蒸気で行った。賦活処理温度は800
℃である。次いで、アルゴンガスによってアニーリング
を行った。アニール温度は800℃で1時間保持した。
試料に供した活性炭の比表面積は1100m2/gで粒
度分布は、60/200メッシュである。前述のBoe
hemの方法による測定では、全表面酸性官能基量は
0.028meq/gで全表面塩基性官能基量は0.5
4meq/gであり、総官能基量中酸性比率φは、0.
05であった。これに係数K(フェノール活性炭の場合
はK=3.5である。)を掛けると0.18であった。
次いで、比較例1と同様にして、トリハロメタン類の吸
着容量及び吸着容量比等を求めた。トリハロメタンの吸
着容量は244(ppb・ton)であった。これらの
結果を(表2)に示した。
(窒素ガス雰囲気)下、600℃で炭化処理を行った
後、賦活処理を水蒸気で行った。賦活処理温度は800
℃である。次いで、アルゴンガスによってアニーリング
を行った。アニール温度は1000℃で1時間保持し
た。試料に供した活性炭の比表面積は1100m2/g
で粒度分布は、60/200メッシュである。前述のB
oehemの方法による測定では、全表面酸性官能基量
は0.028meq/gで全表面塩基性官能基量は0.
54meq/gであり、総官能基量中酸性比率φは、
0.05であった。これに係数K(フェノール活性炭の
場合はK=3.5である。)を掛けると0.18であっ
た。次いで、比較例1と同様にして、トリハロメタン類
の吸着容量及び吸着容量比等を求めた。トリハロメタン
の吸着容量は244(ppb・ton)であった。これ
らの結果を(表2)に示した。
ェノール樹脂である活性炭のトリハロメタンの吸着容量
は、実施例4〜6は比較例5に比べて1.2倍以上とな
っている。さらに実施例4は、K×φが0.26となっ
ており、トリハロメタンの吸着容量は、実施例4は比較
例5に比べて1.6倍の吸着容量を持っていることがわ
かった。
1.1倍であり、従来のアニーリングの限界と考えられ
る。本実施例のK×φは0.22〜0.30で少なくと
も通水吸着容量が1.2倍以上であり、従来の活性炭の
通水時の吸着能力を飛躍的に増加させている。
によれば、以下の優れた効果を実現できる。
容量を向上させ、トリハロメタン類の浄化処理に必要な
活性炭量を少なくすることが出来るようになり、活性炭
を有効に使うことで、処理コストの低減が実現できる。
衡吸着能が高いといわれていた比表面積が1500m2
/g以下で、本発明により、動的状態でも静的状態でも
さらに高いトリハロメタン類の除去率を得ることができ
る。
価に活性炭を手に入れることができるとともに、石炭等
の鉱物系の原料よりも金属不純物が少ないため、安全で
構造調整が容易である。
浄水処理用の椰子殻活性炭の、広範な浄化性能を低下さ
せることなく、トリハロメタン類の吸着特性を飛躍的に
向上させることができる。
吸着速度を上げ、6〜9Åの細孔で、疎水性のトリハロ
メタン類を吸着でき、通水時の吸着容量を上げるととも
に、静的状態では、6〜9Åの細孔で平衡吸着量に至る
まで吸着できる。
活性炭になり得ることができる。
ば、 (1)トリハロメタン類に対して高い吸着特性を有する
フェノール樹脂を基材とする活性炭の吸着能力を高めた
ことで、材料コストの高い活性炭のランニングコストを
下げることを実現できる。
吸着速度を上げ、6〜9Åの細孔で疎水性のトリハロメ
タン類を吸着でき、通水時の吸着容量を上げるととも
に、静的状態では6〜9Åの細孔で平衡吸着量に至るま
で吸着できる。
ば、 (1)トリハロメタン類の吸着に必要な活性炭量が低減
することにより、浄水器等に使用されるカートリッジな
どの、活性炭充填必要量が減少するので、カートリッジ
の小型化・長寿命化が実現できる。
タンの通水吸着容量比の関係を示す図
浄水器の使用状態を示す模式図
Claims (3)
- 【請求項1】基材が椰子殻で、炭化処理後に賦活処理さ
れ、さらに400℃〜700℃でアニーリングされた比
表面積が300m 2 /g〜1500m 2 /gの活性炭であ
って、Boehemの方法による活性炭の全表面酸性官
能基量(a)と活性炭の全表面塩基性官能基量(b)の
総量{(a)+(b)}に対する全表面酸性官能基量
(a)の比を総官能基量中酸性比率φとしたとき、全表
面酸性官能基量(a)が0.08meq/g〜0.12
meq/g、且つφが0.22≦K×φ≦0.30(但
し、K=1)であることを特徴とする活性炭。 - 【請求項2】基材がフェノール性合成樹脂で、炭化処理
後に賦活処理され、さらに400℃〜700℃でアニー
リングされた比表面積が300m 2 /g〜1500m 2 /
gの活性炭であって、Boehemの方法による活性炭
の全表面酸性官能基量(a)と活性炭の全表面塩基性官
能基量(b)の総量{(a)+(b)}に対する全表面
酸性官能基量(a)の比を総官能基量中酸性比率φとし
たとき、全表面酸性官能基量(a)が0.030meq
/g〜0.035meq/g、且つφが0.22≦K×
φ≦0.30(但し、K=3.5)であることを特徴と
する活性炭。 - 【請求項3】浄水材として請求項1又は2に記載の活性
炭を用いたことを特徴とする浄水器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12213399A JP3506043B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 活性炭およびそれを用いた浄水器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12213399A JP3506043B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 活性炭およびそれを用いた浄水器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000313610A JP2000313610A (ja) | 2000-11-14 |
JP3506043B2 true JP3506043B2 (ja) | 2004-03-15 |
Family
ID=14828444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12213399A Expired - Fee Related JP3506043B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 活性炭およびそれを用いた浄水器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3506043B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3436190B2 (ja) * | 1999-06-24 | 2003-08-11 | 松下電器産業株式会社 | 流水処理用活性炭の製造方法及びその方法で得られた流水処理用活性炭 |
JP2002338222A (ja) * | 2001-05-10 | 2002-11-27 | Futamura Chemical Industries Co Ltd | 表面酸化物量を調節した活性炭の製造方法 |
JP5599999B2 (ja) | 2006-03-22 | 2014-10-01 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 濾材 |
JP6402864B2 (ja) * | 2011-02-10 | 2018-10-10 | ソニー株式会社 | 空気浄化用の多孔質炭素材料の製造方法、空気浄化用のフィルターを構成する多孔質炭素材料の製造方法、水浄化用の多孔質炭素材料の製造方法、水浄化用のカートリッジを構成する多孔質炭素材料の製造方法、及び、多孔質炭素材料の製造方法 |
JP6218355B2 (ja) | 2011-02-10 | 2017-10-25 | ソニー株式会社 | 濾材 |
JP5888332B2 (ja) * | 2011-08-30 | 2016-03-22 | 富士通株式会社 | 吸着式ヒートポンプ及びその製造方法 |
JP5936423B2 (ja) * | 2012-04-19 | 2016-06-22 | フタムラ化学株式会社 | 浄水器用活性炭及びこれを用いた活性炭カートリッジ |
JP5781992B2 (ja) * | 2012-08-09 | 2015-09-24 | 関西熱化学株式会社 | 塩基性官能基を付与した非経口用吸着材、およびその製造方法 |
JP6616597B2 (ja) * | 2015-06-29 | 2019-12-04 | 大成建設株式会社 | 1,4−ジオキサン処理方法 |
CA3000216C (en) * | 2015-09-30 | 2024-06-18 | Dow Global Technologies Llc | Carbon molecular sieve adsorbents prepared from activated carbon and useful for propylene-propane separation |
JPWO2022163832A1 (ja) * | 2021-01-29 | 2022-08-04 |
-
1999
- 1999-04-28 JP JP12213399A patent/JP3506043B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000313610A (ja) | 2000-11-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3506043B2 (ja) | 活性炭およびそれを用いた浄水器 | |
Albayati et al. | Adsorption of binary and multi heavy metals ions from aqueous solution by amine functionalized SBA-15 mesoporous adsorbent in a batch system | |
KR20190119614A (ko) | 클로라민 및 염소 제거 물질 및 이의 제조 방법 | |
JP2023182576A (ja) | 化学的吸着剤の酸化方法およびそれにより製造された吸着剤 | |
WO2018116859A1 (ja) | 活性炭及びその製造方法 | |
JP2967389B2 (ja) | 活性炭素繊維、その製造方法及び該活性炭素繊維を吸着体とする浄水器 | |
CA2904929A1 (en) | Removal of chloramine and mercury from aqueous solutions | |
Zhang et al. | Regeneration of 4-chlorophenol from spent powdered activated carbon by ultrasound | |
JP3915597B2 (ja) | 浄水カートリッジ | |
JP3528685B2 (ja) | 活性炭およびそれを備えた浄水器 | |
JP2000256999A (ja) | 活性炭成型体、その製造方法及びそれを用いた浄水器 | |
JP3693544B2 (ja) | 活性炭およびそれを備えた浄水器 | |
Tzvetkova et al. | DIATOMITE/CARBON ADSORBENT FOR PHENOL REMOVAL. | |
JP4876307B2 (ja) | 活性炭の製造方法 | |
Zhang et al. | Feasibility investigation of refinery wastewater treatment by combination of PACs and coagulant with ultrafiltration | |
Ortiz‐Palacios et al. | Production of macroporous resins for heavy‐metal removal. I. Nonfunctionalized polymers | |
JP4876301B2 (ja) | 活性炭および浄水器 | |
JP3436190B2 (ja) | 流水処理用活性炭の製造方法及びその方法で得られた流水処理用活性炭 | |
JPH05302216A (ja) | 炭素質繊維の改質方法 | |
JPH08281099A (ja) | 有機塩素系化合物用吸着材 | |
JP2002053314A (ja) | 活性炭およびそれを備えた浄水器 | |
KR101927288B1 (ko) | 표면이 개질된 활성탄의 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 표면이 개질된 활성탄 | |
EP0879213A1 (en) | AN ACTIVATED CARBON TREATED BY CARBON DIOXIDE FOR THE STABILIZATION OF TREATED WATER pH AND THE CONTROL OF ALUMINUM IN THE TREATED WATER | |
JP3412455B2 (ja) | 砒酸イオン吸着用活性アルミナおよびこれを用いてなる水溶液中からの砒酸イオンの吸着処理方法 | |
JP3202119B2 (ja) | カビ臭除去材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20031125 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20031208 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071226 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226 Year of fee payment: 5 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |