JP3503124B2 - 表面分析画像表示方法 - Google Patents

表面分析画像表示方法

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、表面分析画像表示方法
に関し、特に、試料の表面分析に基づく2次元的な情報
を表示する表示方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、試料の2次元的な情報を得るた
めに行う表面分析はマッピング分析として知られてお
り、また、このマッピング分析により得られた2次元的
情報が表示れた画像はマッピング画像として知られてい
る。 【0003】このようなマッピング分析は、励起源を照
射することによって試料から発生する各種信号を検出し
て行うことができる。例えば、電子線マイクロアナライ
ザ(EPMA)等のX線分析装置では、試料に電子ビー
ムや単色X線等の励起源を照射し、試料から得られる二
次電子や特性X線を検出することにより試料の表面分析
を行う。そして、励起源や試料ステージを2次元的に走
査することによって、試料表面の凹凸や元素分布の2次
元的な情報を各信号毎の画像として得ることができる。 【0004】これによって、例えば試料表面の凹凸を表
す表面形状像や試料の元素の分布状態を表す元素分布像
(X線画像)が得られ、こうして得られる画像はマッピ
ング画像として得られる。 【0005】このような各種のマッピング画像の表示を
行う場合、一つの表面分析処理により得られる種々の表
面分析手法によって同一分析領域上で種々のマッピング
画像が得られる。これらの分析結果に基づいて試料分析
を行ったり、さらに詳細な分析処理を行う場合には、同
分析領域において、各分析結果のマッピング画像を比較
する必要がある。 【0006】従来、このようなマッピング画像の比較を
行う場合には、各マッピング画像を一つの表示画面上に
並べて同時に表示している。例えば、X線分析装置にお
いて、ある分析領域の表面形状の情報や元素分布の情報
を求め、それらのマッピング画像を一つの表示画面上に
個々に並べて表示している。 【0007】また、通常、このような2次元的情報の表
示においては、凹凸像等の表面形状像については白黒多
階調のグレースケールによって表示し、また、元素分布
像については、X線強度等の信号強度に応じて複数色
(例えば、16色)の疑似カラー表示によって表示して
いる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
表面分析画像表示方法では、各マッピング画像により表
される試料の2次元的情報の比較が容易に行うことがで
きないという問題点がある。 【0009】例えば、X線分析装置による表面分析によ
って、試料の凹凸を表す表面形状像と元素の分布状態を
表す元素分布像等の2次元的情報を求め、分析領域内に
おける元素分布の位置や表面形状像上での特定を行う場
合、従来のように表面形状像と元素分布像のそれぞれの
マッピング像を並べて表示する表示方法では、正確な位
置特定を容易に行うことができない。 【0010】図7は従来の表示方法を説明するための図
である。図7において、表面形状像と元素分布像のマッ
ピング像は並べて表示される。この表示では、両マッピ
ング像は分離しているため、両者の正確な関係を容易に
認識することはできない。 【0011】そこで、本発明は前記した従来の表面分析
画像表示方法の問題点を解決し、表面分析によって得ら
れる表面分析画像の表示において、表面分析による複数
の2次元的情報を同一画面に同時に画像表示し、該2次
元的情報の関係を容易に把握することができる表示方法
を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】 本発明は、試料の表面
分析により得られる同一分析領域における複数の二次元
的情報を同一画面に同時に画像表示する方法であって、
一つの2次元的情報の画像と他の2次元的情報の画像と
が同一分析領域において重なるかを判定し、重なる場合
には、一つの2次元的情報の画像と他の2次元的情報の
画像との重なり部分において、上側の2次元的情報画像
を下側の2次元的情報画像に優先して表示することによ
り、一つの2次元的情報の画像と他の2次元的情報の画
像を重ね合わせて表示することによって、前記目的を達
成する。 【0013】本発明の画像表示方法が表示する情報は、
試料の表面分析によって得られる試料の2次元的情報で
あり、例えば、電子マイクロアナライザ等のX線分析装
置によって行われる表面分析によって得られる試料の表
面形状や元素分布に適用することができる。 【0014】本発明の第1の実施態様は、表示される2
次元的情報の画像の内で、下側に表示される2次元的情
報画像を白黒多階調によって表示し、上側の表示される
2次元的情報画像を色付け表示するものであり、これに
よって、同一画像上において異なる2次元的情報画像間
の関係を容易に区別することができる。 【0015】なお、色付け処理は、各2次元的情報を区
別するために各2次元的情報を表示する表示色を指定す
る処理である。また、多階調処理は、例えば表面形状に
おける高さや元素分布における元素量等を表示するため
に、各2次元的情報における信号強度に応じて表示濃度
を調整する処理である。 【0016】本発明の第2の実施態様は、上側の表示さ
れる2次元的情報画像の内で、重なり部分について異な
る色付けによって表示するものであり、これによって、
同一画像上において異なる2次元的情報画像の重なり部
分を容易に把握することができる。 【0017】本発明の第3の実施態様は、表示される2
次元的情報の画像を、試料の表面形状像と試料の元素分
布像とするものであり、これによって、同一分析領域上
において、試料の表面形状に対する元素の分布状態を同
一画像上で同時に表示して、元素分布の位置関係を容易
に把握することができる。 【0018】 【作用】電子マイクロアナライザ等のX線分析装置によ
って試料の表面分析を行い、例えば試料の表面形状や元
素分布等の複数の2次元的情報を求める。この2次元的
情報は、一つの表面分析処理では、同一の分析領域にお
ける分析結果が得られる。 【0019】表面分析によって得られた複数の2次元的
情報を同一画面に同時に画像表示する場合、一の2次元
的情報の画像の上側に他の2次元的情報の画像を重ね合
わせて表示する。例えば、一の2次元的情報の画像とし
て表面形状像を選択し、他の2次元的情報の画像として
元素分布像を選択した場合は、この表面形状像を表示画
面のベース画像として表示し、その上側に元素分布像を
重ねて表示する。 【0020】そして、下側の表面形状像と上側の元素分
布像とが重なる部分については、上側の元素分布像を下
側の表面形状像に優先させて、上側の元素分布像のみを
表示する。さらに、元素分布像が複数ある場合において
も、元素分布像を下側の表面形状像に優先させて表示す
る。 【0021】各2次元的情報の画像は、白黒多階調や色
付けによる表示を行うことができ、例えば、下側の表面
形状像を白黒多階調によって表示し、上側の元素分布像
を色付けによって表示することができる。また、この色
付けについても多階調とすることができる。 【0022】さらに、元素分布像同志が重なる場合に
は、重なった部分について異なる色付けとすることによ
り重なり部分の表示を行うことができる。 【0023】これによって、同一の画面の同一画像上に
おいて、表面形状像や元素分布像等の複数の2次元的情
報画像を同時に表示し、それらの関係を容易に識別する
ことができる。 【0024】 【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳
細に説明する。 【0025】本発明の表面分析画像表示方法は、試料の
表面分析により得られる同一分析領域における複数の2
次元的情報を同一画面に同時に画像表示する方法であっ
て、ある2次元的情報の画像の上側に他の2次元的情報
の画像を重ね合わせ、それらの2次元的情報の画像の重
なり部分では、上側の2次元的情報画像を下側の2次元
的情報画像に優先して表示している。 【0026】図1はこのような本発明の実施例における
処理を説明するためのフローチャートである。以下、図
1のフローチャートにしたがって本発明の表示方法を説
明する。 【0027】はじめに、試料に表面分析処理を行うこと
によって、試料表示の2次元的情報を求める。この表面
分析としては、例えば、電子マイクロアナライザ等のX
線分析装置を用いることができ、試料や励起源を走査す
ることによって試料の表面形状や元素分布等についての
2次元的情報を得ることができる。この場合、一つの表
面分析処理によって、同一の分析領域における複数の2
次元的情報を得ることができる(ステップS1)。 【0028】そして、前記表面分析処理によって得られ
た複数(n個とする)の分析結果を2次元的情報1,
〜,i,〜,nとして記憶手段に記憶しておく(ステッ
プS2)。 【0029】次に、前記ステップS2で記憶しておいた
複数の2次元的情報1,〜,i,〜,nについて、多階
調処理や色付け処理を行う。多階調処理は、例えば表面
形状における高さや元素分布における元素量等を表示す
るために、各2次元的情報における信号強度に応じて表
示濃度を調整する処理である。多階調処理においては、
例えば、2次元的情報の信号強度を複数個のレベルの異
なるしきい値で区分けし、各区分けに対して表示濃度を
異ならせて対応させることによって行うことができる。 【0030】また、色付け処理は、各2次元的情報を区
別するために各2次元的情報を表示する表示色を指定す
る処理である。多階調処理は、白黒多階調あるいは色付
け処理により指定された各指定色で色階調することがで
き、階調の数として例えば16階調や256階調等を用
いることができる(ステップS3)。 【0031】次に、表示画面において下側に表示される
2次元的情報iを選択し、その画像をベース画像とす
る。その他の2次元的情報1,〜,i−1,〜,i+
1,nはこの2次元的情報iの画像の上側に重ね合わせ
て表示されることになる(ステップS4)。 【0032】前記ステップS4で選択したベース画像と
なる2次元的情報iとその他の2次元的情報1,〜,i
−1,〜,i+1,nとが同一分析領域内で重なるか否
かを判定し、重なる場合には次のステップS6における
重ね合わせ処理を行う(ステップS5)。ベース画像と
重なる2次元的情報がある場合には、この重なり部分で
はベース画像の表示を行わず、ベース画像以外の2次元
的情報を優先して表示するという重ね合わせ処理を行う
(ステップS6)。 【0033】次に、ベース画像以外の2次元的情報1,
〜,i−1,〜,i+1,nの中で重なる部分があるか
否かの判定を行い(ステップS7)、重なる部分につい
ては異なる色の指定を行う(ステップS8)。 【0034】複数の2次元的情報を同一画面上で同時に
表示する。このとき、各2次元的情報には、重ね合わせ
処理や色付け処理等の各工程で色が指定されているた
め、上側の2次元的情報が優先され、また、重なる部分
については異なる色によって表示される(ステップS
9)。 【0035】(本発明の実施例を適用した構成例)次
に、本発明の表面分析画像表示方法の実施例を適用した
構成例について、図2を用いて説明する。 【0036】図2は表面分析装置として電子線マイクロ
アナライザを用いた場合の例を示している。図2の電子
線マイクロアナライザは、電子銃1,電子ビーム走査部
4,X−Yステージ5,ステージ操作部6,分光結晶7
−1〜7−n,X線検出器8−1〜8−n,反射電子検
出器9を備えている。そして、電子銃1から放出された
電子ビーム2は試料3に照射され、試料3からはX線,
および反射電子が放出される。分光結晶7−1〜7−n
およびX線検出器8−1〜8−nは、検出するX線の波
長に応じて複数組(n組)備え、X線検出器8−1〜8
−nはそのX線の強度検出を行う。また、反射電子検出
器9は反射電子の強度を検出する。 【0037】また、試料3はX−Yステージ5上に配置
され、ステージ操作部6の駆動によって2次元的に移動
して試料の走査を行うことができる。なお、試料の走査
は、電子ビーム走査部4を走査することによっても行う
ことができる。 【0038】反射電子検出器9からの検出信号は反射電
子像処理部11に入力されて、試料表面の凹凸を表す表
面形状像の信号に信号変換され、表面形状像用フレーム
メモリ12に記憶される。 【0039】また、各X線検出器8−1〜8−nからの
検出信号はX線画像処理部21−1〜21−nに入力さ
れて、試料の元素分布を表す元素分布像の信号変換さ
れ、元素分布像用第1フレームメモリ22−1〜元素分
布像用第nフレームメモリ22−nに記憶される。図2
では、元素分布像についての部分を破線の矩形で示して
いる。 【0040】各フレームメモリにおける信号の記憶は画
素単位で行うことができ、検出した信号強度を異なるレ
ベルのしきい値で区分けし、そのレベルを記憶すること
によって行うことができる。 【0041】表面形状像用フレームメモリ12および元
素分布像用フレームメモリ22に記憶されている画像信
号は、色付け処理部31および重ね合わせ処理部32を
経て表示用フレームメモリ33に接続される。色付け処
理部31は、各画像信号を区別するために表示色を指定
したり、信号強度に応じた表示濃度を設定する多階調処
理を行う処理を行う部分である。また、重ね合わせ処理
部32は、同一の画素に画像信号が複数ある場合に、優
先して表示する画像信号を選択したり、異なる表示色を
指定する処理を行う部分である。 【0042】なお、色付け処理部31および重ね合わせ
処理部32における色指定は、例えば入力手段36から
指定することもできる。 【0043】表示用フレームメモリ33に記憶された画
像信号は、表示制御部34によって表示手段35に表示
される。 【0044】(本発明の実施例を適用した構成例の作
用)次に、構成例の作用について図3のフローチャート
および図4の表示画像を説明するための図を用いて説明
する。なお、図3のフローチャートでは、X線分析処理
の後の処理について説明する。 【0045】電子線マイクロアナライザ等によるX線分
析装置からの信号を反射電子線処理部11およびX線画
像処理部21によって表面形状像(凹凸像)および元素
分布像を求め、各表面形状像の画像信号を表面形状像用
フレームメモリ12および元素分布像用フレームメモリ
22に記憶する(ステップS10,ステップS11)。 【0046】色付け処理部31は、表面形状像の画像信
号に対して多階調処理を施す。表面形状像を濃淡で表示
する場合には、この多階調は白黒多階調となる。また、
色付け処理部31は、元素分布像の画素信号に対して多
階調処理および色付け処理を施す(ステップS12,ス
テップS13)。 【0047】図4(a)は表面形状像を多階調表示した
概略図であり、図4(b)は元素分布像1を多階調表示
した概略図,図4(b)は元素分布像2を多階調表示し
た概略図である。なお、表面形状像については白黒多階
調とし、元素分布像についてはカラーによる多階調とす
ることができる。 【0048】次に、表面形状像と元素分布像とが同一分
析領域において重なるか否かを判定し(ステップS1
4)、重なる場合には重ね合わせ処理によって元素分布
像を優先した色付けを行う(ステップS15)。図4
(d),図4(e)は、表面形状像と元素分布像1ある
いは元素分布像2とを重ね合わせた場合を示している。
図4(d)の場合には、白黒多階調された表面形状像の
上にカラー表示された元素分布像1が重ね合わせられて
表示され、また、図4(e)の場合には、白黒多階調さ
れた表面形状像の上にカラー表示された元素分布像2が
重ね合わせられて表示される。 【0049】さらに、元素分布像同志について、同一分
析領域において重なるか否かを判定し(ステップS1
6)、重なる場合には重ね合わせ処理によって重なり部
分について異なる色付けを行う(ステップS17)。図
4(f)は表面形状像の上に元素分布像1および元素分
布像2を重ね合わせた場合を示している。この場合に
は、元素分布像1の一部と元素分布像2の一部が重なっ
て重なり部分が形成され、この部分には元素分布像1お
よび元素分布像2とは異なる表示色を指定する。 【0050】そして、各画素に対して表示色および表示
濃度の信号を表示用フレームメモリ33に格納する(ス
テップS18)。表示制御部34は、この表示用フレー
ムメモリ33内の画素信号を用いて表示手段35に、図
4(f)に示すような表示を行う。 【0051】図5は、前記ステップS12からステップ
S15の色付け処理のより詳細な処理を説明するための
フローチャートであり、図6は、前記ステップS16お
よびステップS17の重なり部におけるより詳細な処理
を説明するためのフローチャートである。 【0052】図5のフローチャートにおいて、はじめに
表面形状像および元素分布像を記憶するフレームメモリ
の画素を指定する指数Nに初期値1を設定し(ステップ
S20)、この画素Nについて表面形状像の画像信号と
基準値との比較を行う。この基準値は表面形状像の有無
を判定するためのしきい値であり、基準値以下の場合に
は表面形状像の画像信号はないものと判定し、基準値以
上の場合には表面形状像の画像信号があるものと判定す
る(ステップS21)。 【0053】また、同様に、画素Nについて元素分布像
の画像信号と基準値との比較を行う。この基準値は元素
分布像の有無を判定するためのしきい値であり、基準値
以下の場合には元素分布像の画像信号はないものと判定
し、基準値以上の場合には元素分布像の画像信号がある
判定する(ステップS22)。 【0054】両信号が無い場合には、その画素Nに背景
色を色付けする。この背景色は表示画面のベース画像と
なる(ステップS23)。一方、元素分布像の画像信号
のみがある場合には、その画素Nの画素信号を異なる表
示レベルに対応するしきい値と比較し(ステップS2
4)、そのしきい値に対応した色付けを行う(ステップ
S25)。 【0055】また、ステップS21において表面形状像
の画像信号があると判定した場合には、画素Nについて
元素分布像の画像信号と基準値との比較を行い(ステッ
プS30)、基準値以下の場合には元素分布像の画像信
号はないものと判定し、画素Nの表面形状像の画素信号
を異なる表示レベルに対応するしきい値と比較し(ステ
ップS31)、そのしきい値に対応した色付けを行う。
実施例は、この色付けを白黒多階調で行う例を示してい
る(ステップS32)。 【0056】一方、ステップS30で元素分布像がある
と判定された場合には、元素分布像の画像信号のみがあ
る場合には、その画素Nの元素分布像の画素信号を異な
る表示レベルに対応するしきい値と比較し(ステップS
33)、そのしきい値に対応した色付けを行う(ステッ
プS34)。これによって、元素分布像を表面形状像よ
優先して表示することができる。 【0057】前記ステップS25までの処理を全画素に
ついて行い(ステップS26,ステップS27)、さら
に、全元素分布像の画像信号について行う(ステップS
28,ステップS29)。 【0058】また、図6において、元素分布像を記憶す
るフレームメモリの画素を指定する指数Nに初期値1を
設定し(ステップS40)、複数の元素分布像について
同じ指数の画素Nに画像信号が複数あるか否かの判定を
行う(ステップS41)。 【0059】同一画像Nに複数の画像信号がある場合
は、元素分布像の重さなり部分であること示しているた
め、該画素Nについて異なる色を指定する。この指定色
は、重なる元素の種類の組み合わせに応じてあらかじめ
設定しておく(ステップS42)。 【0060】前記処理を全画素について行うことによっ
て、表示領域において複数の元素分布が重なった部分の
表示を行うことができる(ステップS43,ステップS
44)。 【0061】(実施例の効果)反射電子像による表面形
状像とX線像による元素分布像を重ね合わせて表示する
場合、反射電子像のみで元素分布が無い領域、ある1元
素のみ存在する領域、複数の元素が同時に存在する領域
等がそれぞれ異なる色によって一つの画像上に表示する
ことができる。これによって、一つの画像の観察のみに
よって、試料の表面形状と元素の分布状態を同時に認識
することができる。 【0062】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表面分析によって得られる表面分析画像の表示におい
て、表面分析による複数の2次元的情報を同一画面に同
時に画像表示し、該2次元的情報の関係を容易に把握す
ることができる表示方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例における処理を説明するための
フローチャートである。 【図2】本発明の実施例を電子線マイクロアナライザに
適用した場合の構成例である。 【図3】同構成例の作用を説明するための図である。 【図4】表示画像を説明するための図である。 【図5】本発明の色付け処理のより詳細な処理を説明す
るためのフローチャートである。 【図6】本発明の重なり部におけるより詳細な処理を説
明するためのフローチャートである。 【図7】従来の表示方法を説明するための図である。 【符号の説明】 1…電子銃、2…電子ビーム、3…試料、4…電子ビー
ム走査部、5…X−Yステージ、6…ステージ操作部、
7…分光結晶、8…X線検出器、反射電子検出器9、1
1…反射電子像処理部、12…表面形状像用フレームメ
モリ、21…X線画像処理部、22…元素分布像用フレ
ームメモリ、31…色付け処理部、32…重ね合わせ処
理部、33…表示用フレームメモリ、34…表示制御
部、35…表示手段。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 試料の表面分析により得られる同一分析
    領域における複数の二次元的情報を同一画面に同時に画
    像表示する方法であって、 一つの2次元的情報の画像と他の2次元的情報の画像と
    が同一分析領域において重なるかを判定し、 重なる場合には、前記一つの2次元的情報の画像と他の
    2次元的情報の画像との重なり部分において、上側の2
    次元的情報画像を下側の2次元的情報画像に優先し、当
    該重なり部分を上側及び下側の2次元的情報画像と異な
    る色付けにより表示することにより、一つの2次元的情
    報の画像と他の2次元的情報の画像を重ね合わせて表示
    することを特徴とする表面分析画像表示方法。
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