JPH1198438A

JPH1198438A - 画像表示装置

Info

Publication number: JPH1198438A
Application number: JP9253106A
Authority: JP
Inventors: Eiji Ogawa; 英二小川
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1997-09-18
Filing date: 1997-09-18
Publication date: 1999-04-09

Abstract

(57)【要約】【課題】画像表示装置において、画面全域に亘って均
一な階調で画像表示する。【解決手段】階調補正ＬＵＴ32が、表示画面を所定の
数で分割した領域における階調が、全画面に亘って略均
一の階調となるように、画像情報S3の階調を補正する領
域毎の階調補正ルックアップテーブルを備える。画像入
力手段10が画像信号S0を取り込み、画像信号S1を画像処
理手段20と位置検出手段34に入力する。位置検出手段34
が、画像表示手段40に表示される画像信号S1の表示位置
を検出し、位置情報S4を階調補正ＬＵＴ32に入力する。
階調補正ＬＵＴ32は、位置情報S4に対応する領域の階調
補正ルックアップテーブルに基づいて、画像処理手段20
により画像処理の施された画像信号S2に対して階調補正
を施す。画像表示手段40が、階調補正の施された画像情
報S3に基づいて画像表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置に関
し、より詳細には、ＣＲＴ表示装置やＬＣＤ（液晶ディ
スプレイ）表示装置のような画像表示装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】周知のように、画像情報を可視画像とし
て表示する場合、ＣＲＴ表示装置やＬＣＤ表示装置など
の画像表示装置が用いられる。これら画像表示装置にお
いては、例えばＣＲＴ表示装置であれば電子ビームの集
束性や蛍光体の発光強度が表示位置により異なり、或い
はＬＣＤ表示装置であればバックライト光の強度やパネ
ル透過率が表示位置により異なるということが知られて
いる。

【０００３】このように、表示位置によって電子ビーム
の集束性や蛍光体の発光強度等の表示位置による違いが
存在すると、表示画面上での輝度特性や階調特性にバラ
ツキという位置依存性（いわゆるシェーディング(shadi
ng) ）が存在することになる。図３はＣＲＴ表示装置の
輝度特性や階調特性が画面上の位置によってばらつくこ
との例を示したものであり、図3(A)は表示画面を縦横各
３つずつ合計９つの領域に分割して、その分割された領
域に番号を割り当てたものを示し、図3(B)は図3(A)の異
なる領域の略中心における輝度特性（輝度Ｌの対数値で
示す；後述する図２においても同様）の例を示し、図3
(C)は異なる２つの領域の略中心における階調特性の例
を示している。ＣＲＴ表示装置の場合、一般に画面中心
部５は電子ビームの集束性が良好で入力に対して表示し
得る輝度範囲も広く、低輝度レベルから高輝度レベルま
で適正な階調特性を呈する。一方、画面の四隅１，３，
７，９では電子ビームの集束性が悪く、高入力レベルで
の輝度が画像中心部５に比べると10〜40％程度低下する
のが通常であり、階調特性も画像中心部５に対して異な
る。また、画面の上下左右辺の夫々の中央部２，４，
６，８，では画像中心部５と画面の四隅１，３，７，９
との中間的な性質を呈する場合が多い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述のように画像表示
装置の階調特性に位置依存性が存在すると、画像情報を
画像表示装置で表示させたときに、表示位置によって画
像情報の階調特性が異なり、精密な階調表現を必要とす
る場合において問題となる。特に、医療用画像表示装置
（例えば、ＣＴ，ＭＲＩ，ＣＲ等において用いられる画
像表示装置）においては、撮影した複数の画像を同一画
面上に並べて表示して比較診断を行う場合があり、表示
画面上での階調特性に位置依存性があると共通の階調で
診断画像を表示することができず正しい診断を行うこと
が困難になるため、表示画面上での階調特性に位置依存
性があることが大きな障害となる。

【０００５】なお、ＣＲとは、放射線を照射すると、こ
の放射線エネルギの一部が蓄積され、その後、可視光や
レーザ光等の励起光を照射すると蓄積された放射線エネ
ルギに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体（輝尽性蛍光
体）を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一
旦シート状の蓄積性蛍光体（蓄積性蛍光体シート）に記
録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザ光等の励起光で
走査して輝尽発光光を生じせしめ、得られた輝尽発光光
を光電的に読み取って画像信号を得る放射線画像記録読
取システム（ＣＲ；コンピューテッド・ラジオグラフ
ィ）である。

【０００６】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、ＣＲＴ表示装置やＬＣＤ表示装置などのように階
調特性に位置依存性がある画像表示装置であっても、画
面全体に亘って均一な階調で表示される画像表示装置を
提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明にかかる画像表示
装置は、画像情報を可視画像として表示する画像表示手
段と、該画像表示手段の画面上の位置と該位置における
前記画像表示手段の階調特性とに応じて、前記画像表示
手段により表示される表示画像の階調が全画面に亘って
略均一の階調となるように、前記画像表示手段に入力さ
れる画像情報の階調を補正する階調補正手段とを備えた
ことを特徴とするものである。

【０００８】この画像表示装置における階調補正手段
は、前記画像表示手段の画面上の複数の領域における前
記表示画像の階調が、全画面に亘って略均一の階調とな
るように、前記入力される画像情報の階調を補正する前
記複数の領域毎の階調補正ルックアップテーブルと、前
記画像情報の、前記画像表示手段の画面上に表示される
位置を検出する位置検出手段とからなるものとし、該位
置検出手段により検出された位置に対応する前記領域の
階調補正ルックアップテーブルに基づいて、前記入力さ
れる画像情報の階調を補正するものとすることができ
る。

【０００９】ここで、「画面上の複数の領域」とあるの
は、前記画像表示手段の画面を適当な面積で区分けされ
た領域を意味し、区分けされた各領域の形状、大きさは
夫々同じであってもよいし、異なっていてもよい。例え
ば、前記画像表示手段の階調特性の相違に合わせて、階
調の変化が大きな所では多数の小さな面積の領域で区分
けし（細かな区分け）、階調の変化が小さな所では少数
の大きな面積の領域で区分け（大まかな区分け）するよ
うにしてもよい。

【００１０】

【発明の効果】本発明にかかる画像表示装置によれば、
画像情報の表示位置と該位置における画像表示手段の階
調特性とに応じて、最終的な表示画像の階調が全画面に
亘って略均一の階調となるように画像情報の階調が補正
されるので、画像表示手段の階調特性に位置依存性が存
在しても、最終的な表示画像の階調を全画面に亘って略
均一にすることができるようになる。

【００１１】従って、本発明にかかる画像表示装置を医
療用画像表示装置（例えば、ＣＴ，ＭＲＩ，ＣＲ等にお
いて用いられる画像表示装置）に用いれば、撮影した複
数の画像を同一画面上に並べて表示して比較診断を行っ
ても、表示画面上での位置に拘わらず適正な階調で診断
画像を表示することができ、正しい診断を行うことが可
能となる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明にかか
る画像表示装置の具体的な実施の形態について説明す
る。図１は本発明にかかる一実施の形態である画像表示
装置の構成を示すブロックである。

【００１３】この画像表示装置は、ＣＲ，ＣＴ，ＭＲＩ
などの各種画像読取装置から画像情報（画像信号）S0を
取り込む画像入力手段10、該画像入力手段10から出力さ
れた画像信号S1に対して所定の画像処理を施す画像処理
手段20、該画像処理手段20の出力である画像信号S2の階
調を補正する階調補正手段30、該階調補正手段30により
階調が補正された画像信号S3を可視画像として表示する
ＣＲＴ表示装置等の画像表示手段40とを備えている。

【００１４】画像処理手段20は、上述のように画像入力
手段10から出力された画像信号S1に対して所定の画像処
理を施すものであり、特に画像処理を施す必要がない場
合には、この画像処理手段20を備える必要はなく、その
場合には画像入力手段10より出力される画像信号S1を直
接階調補正手段30に入力すればよい。

【００１５】階調補正手段30は、階調補正ルックアップ
テーブル（ＬＵＴ）32と、当該画像表示装置に入力され
た画像信号S0（最終的にはS3）の画像表示手段40の画面
上の位置を検出する位置検出手段34とからなる。階調補
正ＬＵＴ32は、画像表示手段40の画面を縦横各３つづつ
の合計９つの領域に分け、この９つの領域における表示
画像の階調が、画像表示手段40の全画面に亘って略均一
の階調となるように、画像表示手段40に入力される画像
情報S3の階調を補正する９つの領域の夫々に対応する階
調補正ルックアップテーブルからなる。画像信号S1の画
面上の表示位置が位置検出手段34により検出され、この
検出された位置の情報S4が階調補正ＬＵＴ32に入力され
る。階調補正手段30は、９つの領域の夫々に対応する階
調補正ルックアップテーブルのうち、位置検出手段34に
より検出された位置に対応する領域の階調補正ルックア
ップテーブルに基づいて、画像信号S2に対して階調補正
を施すことにより、画像表示手段40に入力される画像情
報S3の階調を補正する。

【００１６】以下上記構成の画像表示装置の作用につい
て説明する。画像入力手段10が、ＣＲ，ＣＴ，ＭＲＩな
どの各種画像読取装置から出力される画像信号S0を取り
込み、その出力である画像信号S1を画像処理手段20およ
び位置検出手段34に入力する。位置検出手段34が、画像
表示手段40に表示される画像信号S1の画面上の位置を検
出し、この検出した位置の情報S4を階調補正ＬＵＴ32に
入力する。一方、画像処理手段20が画像信号S1に対して
所定の画像処理を施し画像心信号S2を出力し、この画像
信号S2が階調補正ＬＵＴ32に入力される。階調補正ＬＵ
Ｔ32は、９つの領域の夫々に対応する階調補正ルックア
ップテーブルのうち、位置検出手段34により検出された
位置情報S4に対応する領域の階調補正ルックアップテー
ブルに基づいて、画像信号S2に対して階調補正を施して
画像情報S3を出力する。例えば、画像信号の表示位置が
図3(A)における表示領域５に対応するときは、図２(A1)
に示す階調特性を呈する階調補正ＬＵＴ−No.5を用いて
画像信号S2に対して階調補正を施し、画像信号の表示位
置が図3(A)における表示領域３に対応するときは、図２
(A2)に示す階調特性を呈する階調補正ＬＵＴ−No.3を用
いて画像信号S2に対して階調補正を施して画像情報S3を
出力する。なお、このようにして領域毎に階調補正を施
すに際しては、位置検出手段34により検出された位置情
報S4が、分割した領域の境界近傍であるときには、隣接
する領域の夫々の階調補正ルックアップテーブルを参照
して、該隣接する領域の境界を挟んで、画像の階調が連
続的に変化するように、境界近傍の画像信号S2に対して
階調補正を施すようにしてもよい。このようにすれば、
領域の境界部での階調の乱れ（不連続性）が目立たなく
なる。

【００１７】このようにして階調補正が施された画像信
号S3が画像表示手段40に入力され、可視画像として表示
される。画像表示手段40の階調特性は、図２(Ｂ)に示す
ように、表示位置によって階調が異なるいわゆる位置依
存性を有している。画像信号が表示位置５（図３参照）
の領域にて表示されるときには、画像表示手段40に入力
される画像信号S3は、予め図２(Ｂ)の曲線５を補正する
ような階調補正ＬＵＴ−No.5を用いて画像信号S2に対し
て階調補正が施されている。また、画像信号が表示位置
３（図３参照）の領域にて表示されるときにも同様に、
画像表示手段40に入力される画像信号S3は、予め図２
(Ｂ)の曲線３を補正するような階調補正ＬＵＴ−No.3を
用いて画像信号S2に対して階調補正が施されている。画
像信号がその他の表示領域に表示される場合についても
全く同様に考えることができる。従って、最終的に表示
される出力階調は、画像信号が何れの位置に表示されて
も図２(Ｃ)に示すような直線の階調特性を呈するように
なる。

【００１８】従って、画像表示手段40の画面を縦横各３
つづつの合計９つの領域に分け、この９つの領域におけ
る表示画像の階調が、画像表示手段40の全画面に亘って
略均一の階調となるように、画像表示手段40に入力され
る画像情報S3の階調を補正する９つの領域の夫々に対応
する階調補正ルックアップテーブルを備えるものとし、
画像信号の表示位置を検出して検出された位置に対応す
る階調補正ルックアップテーブルに基づいて、画像信号
S2に対して階調補正を施すことにより、最終的に画像表
示手段40により表示される画像の階調が表示位置に拘わ
らずおよそ均一の階調で表示されるようになる。

【００１９】従って、上記構成の画像表示装置を用いれ
ば、画像表示手段の階調特性に位置依存性があっても、
画像の表示位置に拘わらず、常に略均一の階調が実現で
きるようになり、領域の境界部での階調の乱れも目立た
なくすることができる。

【００２０】なお、上記説明では、位置検出手段34が画
像信号S1を受けて位置検出するものについて説明した
が、このような構成は、予め表示位置が定まっている場
合に適用し得るものである。一方、画像表示手段40に表
示された画像を確認しながら、画面上で表示位置を変更
したい場合もある。このような場合は、図１に破線で示
すように、画像表示手段40の表示画面上で画像の表示位
置を動かし、その動きを位置検出手段34へ入力すること
によりその位置を検出して、最適なルックアップテーブ
ルを選択するようにすることも可能である。このために
は、画像表示手段40の表面にタッチパネル等を貼り付け
るなど位置情報を検出するものであれば種々の方法を用
いることができる。

【００２１】また、上記説明では、表示領域を縦横３つ
合計９つの領域に分割して階調補正を施すものについて
説明したが、分割する領域をさらに増やすことが可能な
ことは勿論であり、領域の数を増やして、夫々の領域に
対応する階調補正ルックアップテーブルをその領域の数
分だけ備えるようにすれば、より均一の階調で画像を表
示することができるようになるのはいうまでもない。ま
た、例えば、画像表示手段40の階調特性の相違に合わせ
て、階調の変化が大きな所では多数の小さな面積の領域
で細かな区分けをし、階調の変化が小さな所では少数の
大きな面積の領域で大まかな区分けをするようにしても
よい。

【００２２】また、本願発明にかかる画像表示装置は、
上述のように表示領域を分割し、表示位置に対応する領
域の階調補正ルックアップテーブルを用いて階調補正を
施すものに限るものではなく、画像表示手段の画面上の
位置と該位置における画像表示手段の階調特性とに応じ
て、画像表示手段により表示される表示画像の階調が全
画面に亘って略均一の階調となるように、画像表示手段
に入力される画像情報の階調を補正するものである限
り、何れの方法を採用するものであってもかまわない。

【００２３】例えば、階調補正手段30として、階調補正
ＬＵＴ32の代わりに階調補正ＬＵＴ作成部を備えるもの
とし、該階調補正ＬＵＴ作成部に位置検出手段34により
検出された位置情報S4を入力し、該入力された位置情報
S4と画像表示手段の階調特性とに基づいて、画像表示手
段40により最終的に表示される画像の階調が画面全域に
亘って略均一となるように階調補正ＬＵＴを作成し、該
作成された階調補正ＬＵＴに基づいて画像信号S2に対し
て階調補正を施すように構成しても、上述とほぼ同様な
効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態である画像表示装置の概略
を示すブロック図

【図２】上記画像出力装置における階調補正の方法を説
明する図

【図３】ＣＲＴ表示装置における表示領域を示す図(A)
，該領域に対応する輝度特性を示す図(B) および階調
特性を示す図(C)

【符号の説明】

10 画像入力手段 20 画像処理手段 30 階調補正手段 32 階調補正ルックアップテーブル 34 位置検出手段 40 画像表示手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号ＦＩＧ０９Ｇ 5/36 ５２０Ｇ０６Ｆ 15/66 Ｎ３１０

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】画像情報を可視画像として表示する画像
表示手段と、該画像表示手段の画面上の位置と該位置における前記画
像表示手段の階調特性とに応じて、前記画像表示手段に
より表示される表示画像の階調が全画面に亘って略均一
の階調となるように、前記画像表示手段に入力される画
像情報の階調を補正する階調補正手段とを備えたことを
特徴とする画像表示装置。
【請求項２】前記階調補正手段が、前記画像表示手段の画面上の複数の領域における前記表
示画像の階調が、全画面に亘って略均一の階調となるよ
うに、前記入力される画像情報の階調を補正する前記複
数の領域毎の階調補正ルックアップテーブルと、前記画像情報の、前記画像表示手段の画面上に表示され
る位置を検出する位置検出手段とからなり、該位置検出手段により検出された位置に対応する前記領
域の階調補正ルックアップテーブルに基づいて、前記入
力される画像情報の階調を補正するものであることを特
徴とする請求項１記載の画像表示装置。