JPH1063832A - 照射野外画像処理方法および装置 - Google Patents
照射野外画像処理方法および装置Info
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Abstract
から照射野領域を認識して、画像処理する放射線画像処
理方法および装置において、観察時の照射野外領域から
の眩しさを低減しつつ、その照射野境界において画像を
自然に変化する可視画像となるように画像データの画像
処理を行う。 【解決手段】 放射線画像処理装置40の照射野認識手段
41において画像データSから放射線画像中の照射野領域
を認識し、マスク像作成手段42において画像のうち照射
野外領域の画像データS2 の各画素に照射野境界からの
距離に応じた値(t値)を設定し、演算処理手段45にお
いて照射野外領域の画像データS1 の各画素の画素値を
g(x,y)=h(t)・f(x,y)+(1-h(t))・fmaxなる変換式
を用いて変換する。ここで、f(x,y),g(x,y)はそれぞ
れ各画素位置(x,y) における変換前,変換後の画素値で
あり、h(t)はt値に依存する微分連続な関数である。
Description
された記録シートから得られた画像データ、特に詳しく
は照射野絞りを使用して撮影された照射野領域を有する
放射線画像の画像データに対して画像処理を施す放射線
画像処理方法および装置に関するものである。
データを得、この画像データに適切な画像処理を施した
後、画像を再生記録することは種々の分野で行なわれて
いる。
る蓄積性蛍光体シートを利用した放射線画像記録再生シ
ステムもその一つである。
際しては、被写体の観察に必要の無い部分に放射線を照
射することによる人体への弊害およびそれら観察に不要
な部分からの散乱光による画質性能の低下等を防止する
ために、放射線が被写体の必要な部分にのみ照射される
ように照射域を制限する照射野絞りを使用して撮影を行
なうことが多い。
含まれる所定の点とシート端部とを結ぶ放射状の複数の
線分上に沿った各画素に対応する画像データに基づい
て、照射野領域の輪郭上にある輪郭点を上記各線分につ
いて求め、これらの輪郭点に沿った線で囲まれる領域を
照射野領域と認識する(特開昭63-259538 号等)方法等
を用いて照射野領域を認識し、放射線照射野領域内に対
応する画像データに基づいて読取条件,画像処理条件が
求められる。
件,画像処理条件を採用して読取り,画像処理を行なう
ことにより得られた画像データに基づいてCRT等に可
視画像を再生表示し、あるいは例えばレーザプリンタ等
を用いてフイルムに可視画像を再生出力することによ
り、該可視画像が観察に供される。
線画像が照射野絞りを使用した撮影により得られたもの
である場合、照射野外の領域は撮影時に放射線がほとん
ど照射されない領域であるため、CRTに表示される可
視画像の放射線照射野外の領域の輝度が高く、またフイ
ルムに再生出力される可視画像の放射線照射野外の領域
の濃度が低くなり、可視画像の照射野領域内が如何に観
察適性に優れたものであっても該照射野領域外からの光
が目に強く入射されるため非常に見にくいものとなって
しまう。この見にくさを解消するために、これまでは、
照射野領域外からの光を遮るように、CRTの前面やフ
イルムの前面に遮蔽板等を配置して観察を行なうことも
あった。
体によって異なるものであり、その度に遮蔽板の位置を
調節するのは面倒であり、また上記遮蔽板で照射野領域
内と照射野領域外の領域とを峻別して照射野外の領域の
みをきれいに覆うことは難しく、照射野領域内部の縁部
まで覆って観察対象から外してしまう場合や、放射線照
射野外の一部から光が洩れることを許容する場合等が生
じ、可視画像の観察適性の低下を免れることができない
という問題点があった。
板等を用いることなく、放射線照射野以外の領域からの
強い光が目に入射して観察の妨げとなることのない可視
画像を得ることができる放射線画像処理方法および装置
として、本出願人により、照射野領域外の領域に対応す
る画像データに低輝度もしくは高濃度(通常は最低輝度
もしくは最高濃度)に対応するデータ値を割り当てる画
像処理方法および装置が提案されている(特開平3-981
74号)。なお、「低輝度もしくは高濃度」における「低
輝度」および「高濃度」は、それぞれCRT等の表示画
面上すなわち輝度面上に輝度分布として可視画像を表示
する場合およびフイルム等に濃度分布として可視画像を
再生する場合の処理に対して用いられている。
に最高濃度(最低輝度)にしてしまうと、照射野領域境
界で急激に最高濃度になり不自然である。
に行われるとは限らず、誤って本来の領域よりも狭い範
囲を照射野領域として認識する場合があり、このような
時には照射野領域外の領域(以下、照射野外領域とい
う)と認識された領域に本来観察(診断)に必要とされ
る絵柄部(被写体の放射線画像の一部分)が存在してい
ることがありうるが、上記画像処理においてはこれらの
絵柄部の画像データを消去してしまうこととなる。
して、特開平7−226882号には照射野領域外の領域に対
応する画像データについて各画素の画素値をg(x,y) =
a・f(x,y)+(1-a)・fmaxなる変換式で変換する処理方
法が開示されている。f(x,y),g(x,y) はそれぞれ各
画素位置(x,y) における変換前,変換後の画素値、f
max は最高濃度である。a(0≦a≦1)は照射野境界
からの距離に依存し、照射野領域内では1、照射野境界
外では図4に示すように境界からの距離が大きくなるに
つれて直線的に小さくなるものである。なお、図4にお
ける横軸「距離」は照射野境界からの距離である。この
方法により、境界付近をある程度滑らかにし、照射野領
域外と認識された領域に絵柄部があった場合にもこのデ
ータを消去することなく防眩効果を有する可視画像を生
成することができる。
は照射野境界(a=1)および照射野領域外のa=0の
位置で不連続であるため、画素値変換後の可視画像にお
いて照射野境界に沿って2重線のアーチファクトが観察
される。このアーチファクトは診断の障害となり得るも
のである。
たものであって、観察時における防眩効果を維持しつ
つ、照射野境界を自然に変化させアーチファクトのない
可視画像となるように、画像データに画像処理を施す放
射線画像処理方法および装置を提供することを目的とす
るものである。
方法は、照射野絞りを使用して撮影された照射野領域を
有する放射線画像において、前記放射線照射野領域を認
識し、前記放射線画像を可視画像として再生するための
画像データのうち前記放射線照射野外の領域に対応する
データを所定の変換式を用いて変換する照射野外画像処
理方法であって、前記画像データの各画素位置(x,y) に
おける変換前,変換後の画素値をそれぞれf(x,y),g
(x,y)、最高濃度をfmaxとしたとき前記所定の変換式
を、g(x,y)=h(t)・f(x,y)+(1-h(t))・fmax (h(t)
は微分連続な関数)としたことを特徴とするものであ
る。
射野絞りを使用して撮影された照射野領域を有する放射
線画像において、前記照射野領域を認識する認識手段
と、前記放射線画像を可視画像として再生するための画
像データのうち前記放射線照射野外の領域に対応するデ
ータを、 g(x,y)=h(t)・f(x,y)+(1-h(t))・fmax (f(x,
y),g(x,y)は、それぞれ前記画像データの各画素位置
(x,y)における変換前,変換後の画素値、fmaxは最高濃
度、h(t)は微分連続な関数)なる変換式を用いて変換す
る画像データ変換手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
て視覚的に観察した場合の濃淡における最高濃度を意味
するものであり、CRT等の表示画面上すなわち輝度面
上に輝度分布として可視画像を表示する場合には「最低
輝度」に対応するものである。
するアルゴリズムは特定のものに限られるものではな
く、例えば前述した特開昭63-259538 号公報に記載され
た方法のほか放射線照射野が矩形であることを前提とし
てその矩形の放射線照射野を認識する方法(特開昭61-3
9039号,特開平2-42436 号,特開平2-96883 号等)等い
かなる方法を用いてもよい。
は、放射線画像から照射野領域を認識して、放射線が到
達しないために通常は低濃度(高輝度)である照射野外
領域に対応する画像データの画素値をg(x,y)=h(t)・
f(x,y)+(1-h(t))・fmax (f(x,y),g(x,y)は、そ
れぞれ位置(x,y)における変換前,変換後の画素値、f
maxは最高濃度、h(t)は微分連続な関数)なる変換式を
用いて変換するので、照射野境界で微分連続となりアー
チファクトを生じない画像を得ることができる。
となるため、可視画像を観察する際に照射野外領域から
の強い光が目に入射するのを防ぐことができ、また、照
射野認識処理に失敗して照射野領域を実際より狭く認識
した場合であっても、元の画素値を基にした変換式を用
いているため照射野外領域と認識された領域における絵
柄部の存在の有無を認識し、その絵柄部が観察に必要と
されるものであるか否かを判断することもできる。
施の形態について説明する。
包した放射線画像再生システムの概略ブロック図であ
る。
体シートに記録された放射線エネルギーを放出させて画
像の読取を行う画像読取部20と、該画像読取部20によっ
て読み取られた画像データSに基づいて照射野領域を認
識し、画像データSに対して画像処理を施す放射線画像
処理装置40と、該画像処理装置40で処理された画像デー
タS’に基づいて可視像を表示するCRT等の画像表示
手段50とからなる。
された画像データSを用いて放射線画像の照射野領域を
認識する照射野認識手段41と、該照射野認識手段41で認
識された照射野領域の全画素の値を「0」とし、照射野
領域外の領域(以下、照射野外領域という)の各画素の
値を照射野境界からの距離に応じた値とするマスク像を
作成するマスク像作成手段42と、照射野認識手段41によ
り認識された照射野領域の画像データS1 に対して周波
数処理を施す周波数処理手段44と、照射野外領域の画像
データS2 に対してマスク像作成手段42で作成されたマ
スク像を用い所定の演算処理を施す演算処理手段45と、
周波数処理手段44によって処理された画像データS1'お
よび演算処理手段45によって処理された画像データS2'
に階調処理を施す階調処理手段46とからなる。
20によって画像の読み取りが行われ、読み取られた画像
データはデジタル化されて画像データSとして放射線画
像処理装置40に入力される。入力された画像データSに
基づいて、照射野認識手段41において照射野領域が認識
される。図2(a)に示すように画像5は、斜線部で表
されている放射線照射野領域6が形成され、この照射野
領域6内部に被写体7の放射線画像が形成されている。
照射野認識手段41においては、境界9を認識して照射野
領域6および照射野外領域8を認識する。この照射野領
域の認識方法は種々の方法があり、例えば特開昭63-259
538号等に開示されている方法を用いる。
に関するデータおよび画像データSはマスク像作成手段
42に送られ、同時に照射野領域の画像データS1 および
照射野外領域の画像データS2 がそれぞれ周波数処理手
段44および演算処理手段45に送られる。
に関するデータを基に、マスク像作成手段42においては
被写体部7を含む照射野領域6の全画素の値を「0」と
し、照射野外領域8の各画素の値を照射野領域境界9か
らの距離に応じた値とするマスク像を作成する。このマ
スク像は、図2(b)に示すように照射野領域2の画素
に隣接する照射野外領域6の画素の値を「1」とし、境
界9から離れるにつれ大きな値となるように定める。こ
の各画素毎に定められた境界9からの距離に依存する値
を各画素におけるt値、このマスク像をt画像という。
このt値に関するデータは演算処理手段45に送られる。
域の画像データS2 に対してt値を用い変換式g(x,y)
=h(t)・f(x,y)+(1-h(t))・fmaxによる演算処理が
行われる。ここで、f(x,y),g(x,y)はそれぞれ各画素
位置(x,y) における変換前,変換後の画素値、fmax は
最低輝度(最高濃度)、h(t)は図3に示すようにt値に
依存する微分連続な関数である。このようにして各画素
の画素値がf(x,y) からg(x,y) に変換処理される。一
方、周波数処理手段44においては、照射野領域の画像デ
ータS1 に対して必要に応じて適切な周波数処理が施さ
れる。
f(x,y) からg(x,y) に変換処理された画像データS2'
および周波数処理手段44において処理された画像データ
S1'は階調処理手段46において階調処理が施され、処理
済画像データS’として画像表示手段50に出力される。
済画像データS’に基づく可視画像が表示され、観察に
供される。
おける画素値および照射野境界からの距離に依存する関
数を用いた変換式により照射野外領域が処理されている
ため、照射野境界に沿ったアーチファクトの生じない自
然な画像となる。また、X線が到達せず通常は高輝度
(低濃度)である照射野外領域が低輝度(高濃度)化さ
れて表示されるため、この照射野外領域から発せられた
光が目に入射して放射線照射野内の可視画像の観察の妨
げとなることはない。
実際の照射野領域よりも狭い範囲を照射野領域として認
識した場合にも、照射野外領域に絵柄部がある場合には
絵柄部を観察することができるので、その絵柄部の存在
を認識することができ、その絵柄部が必要なものである
か否かを判断することができる。
得た画像データに基づいてまず照射野領域を認識し、次
いで該画像データに基づいて可視画像を表示するシステ
ムについて説明したが、先読みを行ない先読みデータに
基づいて本読みを行うシステム等においても本発明を適
用することができる。
Tに再生表示する例であるが、たとえばレーザープリン
タ等を用いてフイルムに可視画像を再生出力する場合に
も同様に本発明を適用することができる。
いる場合に限らず、たとえばX線フイルムを用いる場合
等にも広く適用できるものである。
画像再生システムの概略ブロック図
Claims (2)
- 【請求項1】 照射野絞りを使用して撮影された照射野
領域を有する放射線画像において、前記放射線照射野領
域を認識し、 前記放射線画像を可視画像として再生するための画像デ
ータのうち前記放射線照射野外の領域に対応するデータ
を所定の変換式を用いて変換する照射野外画像処理方法
であって、 前記画像データの各画素位置(x,y) における変換前,変
換後の画素値をそれぞれf(x,y),g(x,y)、最高濃度を
fmaxとしたとき、 前記所定の変換式を、g(x,y)=h(t)・f(x,y)+(1-h
(t))・fmax (h(t)は微分連続な関数)としたことを特
徴とする照射野外画像処理方法。 - 【請求項2】 照射野絞りを使用して撮影された照射野
領域を有する放射線画像において、前記照射野領域を認
識する認識手段と、 前記放射線画像を可視画像として再生するための画像デ
ータのうち前記放射線照射野外の領域に対応するデータ
を、 g(x,y)=h(t)・f(x,y)+(1-h(t))・fmax (f(x,
y),g(x,y)は、それぞれ前記画像データの各画素位置
(x,y)における変換前,変換後の画素値、fmaxは最高濃
度、h(t)は微分連続な関数)なる変換式を用いて変換す
る画像データ変換手段とを備えたことを特徴とする照射
野外画像処理装置。
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