JP3502204B2 - 紙の綴じ方法及び書類作製装置 - Google Patents

紙の綴じ方法及び書類作製装置

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JP3502204B2
JP3502204B2 JP26316695A JP26316695A JP3502204B2 JP 3502204 B2 JP3502204 B2 JP 3502204B2 JP 26316695 A JP26316695 A JP 26316695A JP 26316695 A JP26316695 A JP 26316695A JP 3502204 B2 JP3502204 B2 JP 3502204B2
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幸男 加藤
真理 平野
和久 三島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙の綴じを行う紙
の綴じ方法、及び、この紙の綴じ方法を使用して帳票等
の書類を作製する書類作製装置に関する。紙の綴じに
は、金属製の綴じ針を使用しないことが望ましい。紙を
綴じて作製された帳票、ノート、本等の書類が不用にな
ったときにおける、書類の廃棄が簡便になされるように
するためである。
【0002】また、レーザプリンタの普及にともなっ
て、インパクトプリンタに適用される感圧紙を使用した
複写帳票に代えて、レーザプリンタで印刷した普通紙製
の単票を裁断し、裁断してなる複数枚の用紙を綴じて、
上記の複写帳票と同じ形態の帳票を作製することが行わ
れつつある。インパクトプリンタを使用して印字した場
合に比べて、美しい印字がなされるからである。この帳
票の作製を自動で行う装置の実現が望まれている。
【0003】
【従来の技術】従来の帳票等の書類作製装置は、紙の綴
じを、ホッチキスなどの金属製の綴じ針で行う構成、糸
や紐を使用して行う構成、又は、糊や粘着テープを使用
して行う構成である。
【0004】また、レーザプリンタで印刷した普通紙製
の単票を裁断し、裁断してなる複数枚の用紙を綴じて、
帳票を作製することは、専ら人手に頼っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】不用となった帳票を廃
棄するのには、不用の紙を切り刻むシュレッダが使用さ
れている。紙をホッチキスなどの金属製の綴じ針で綴じ
ている場合には、帳票を切り刻む前には、金属製の綴じ
針を外す必要があった。
【0006】これは、シュレッダで切り刻んだ紙を再生
紙として使用する場合、再生紙中に金属製の綴じ針を含
めないためである。また、シュレッダが金属製の綴じ針
を切り刻み難いからである。さらに、金属製の綴じ針が
付いた状態の書類をシュレッダに強引にかけると、シュ
レッダが故障する要因となるからである。
【0007】このように、従来の書類作製装置にあって
は、金属製の綴じ針を使用しているので、不要の紙また
は書類を廃棄する場合、金属製の綴じ針を外す作業を行
わなければならない。この作業は長時間を要し、無駄な
ものであり、金属製の綴じ針を取り扱うので危険なもの
である。
【0008】したがって、金属製の綴じ針を使用する書
類作製装置は、廃棄するときの処理が面倒となる書類が
作製されてしまうという課題があった。また、紙を、糸
や紐、または、糊や粘着テープを使用して綴じている場
合にも、不用となった帳票を再生紙としてリサイクルす
る場合に、不純物である糸、紐、糊、又は粘着テープを
除去するための複雑な工程が必要であった。このこと
は、紙を金属製の綴じ針で綴じている場合でも、同じで
ある。
【0009】また、レーザプリンタで印刷した普通紙製
の単票を裁断し、裁断してなる複数枚の用紙を綴じて、
帳票を作製することを、専ら人手に頼っていたため、伝
票の作製に手間が掛かっていた。そこで、本発明は上記
課題に鑑みなされたもので、紙の綴じ方法及び書類作製
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、重ね
た複数枚の紙に、重ねた方向から、断面が三角形状の凹
凸部が連なった形状を有する綴じ部材により圧力をかけ
て、該複数枚の紙を綴じる紙の綴じ方法において、紙を
重ねる前に、綴じるべき紙の一枚一枚の紙について綴じ
しろに水分を供給し、綴じしろに予め水分を供給され
て、綴じしろが水分を吸収した状態とされた綴じしろ吸
湿済み紙を複数枚重ね、重ねた複数枚の綴じしろ吸湿済
み紙の吸湿済みの綴じしろに、重ねた方向から、上記綴
じ部材により圧力をかけて、重なり合っている吸湿済み
綴じしろの間で紙の繊維を絡み合わせて、該複数枚の綴
じしろ吸湿済み紙を綴じる構成としたものである。
【0011】請求項2の発明は、綴じるべき紙の一枚一
枚の紙について綴じしろに水分を供給する水分供給手段
と、該水分供給手段により綴じしろに水分を供給され
て、綴じしろが水分を吸収した状態とされた綴じしろ吸
湿済み紙を、夫々の綴じしろを揃えて複数枚重ねる揃え
・重ね手段と、該揃え・重ね手段によって重ねられた複
数枚の綴じしろ吸湿済み紙の吸湿済みの綴じしろに、重
ねた方向から、断面が三角形状の凹凸部が連なった形状
を有する綴じ部材により圧力をかけて、重なり合ってい
る吸湿済み綴じしろの間で紙の繊維を絡み合わせて、該
複数枚の綴じしろ吸湿済み紙を綴じる綴じ手段とよりな
る構成としたものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の水分供給手
段は、水が蓄えてある水槽と、一部が上記水槽の水中に
埋没して、他の一部が上記送られる紙の綴じしろが通る
部位に位置して設けてあるベルトとよりなり、該ベルト
が走行することにより、該ベルトが上記水槽内を通過す
るときに、該ベルトに水が付着し、付着した水を運搬し
て、上記送られる紙の綴じしろに供給する構成としたも
のである。
【0013】請求項4の発明は、請求項2の揃え・重ね
手段は、送られてくる綴じしろ吸湿済み紙を支持する支
持手段と、綴じしろ吸湿済み紙の四辺のうち上記綴じし
ろとは反対側の辺を受けとめる第1のストッパと、上記
綴じしろ吸湿済み紙のの四辺のうち上記綴じしろに沿う
辺の隣の辺を受けとめる第2のストッパと、軟質の材料
製の羽根を有し、回転して、上記支持手段上に送られて
きた綴じしろ吸湿済み紙を上記第1のストッパの方向に
掃き撫でる第1の羽根車と、軟質の材料製の羽根を有
し、回転して、上記トレイ上に送られてきた綴じしろ吸
湿済み紙を上記第2のストッパの方向に掃き撫でる第2
の羽根車とよりなり、該第1の羽根車の羽根による掃き
撫で動作と該第2の羽根車の羽根による掃き撫で動作と
がタイミングをずらして行われる構成としたものであ
る。
【0014】請求項5の発明は、供給される原紙の一枚
一枚について綴じしろに水分を供給する水分供給手段
と、供給される原紙の一枚一枚を複数の一定サイズの用
紙に裁断する裁断手段と、上記水分供給手段により綴じ
しろに水分を供給されて、綴じしろが水分を吸収した状
態とされ、且つ上記裁断手段によって裁断された綴じし
ろ吸湿済み用紙を、夫々の綴じしろを揃えて複数枚重ね
る揃え・重ね手段と、該揃え・重ね手段によって重ねら
れた複数枚の綴じしろ吸湿済み用紙の吸湿済みの綴じし
ろに、重ねた方向から、断面が三角形状の凹凸部が連な
った形状を有する綴じ部材により圧力をかけて、重なり
合っている吸湿済み綴じしろの間で紙の繊維を絡み合わ
せて、該複数枚の綴じしろ吸湿済み用紙を綴じる綴じ手
段とよりなる構成としたものである。
【0015】請求項6の発明は、供給される原紙の一枚
一枚について綴じしろに水分を供給する水分供給手段
と、供給される原紙の一枚一枚を複数の一定サイズの用
紙に裁断する裁断手段と、上記水分供給手段により綴じ
しろに水分を供給されて、綴じしろが水分を吸収した状
態とされ、且つ上記裁断手段によって裁断された綴じし
ろ吸湿済み用紙を、夫々の綴じ箇所を揃えて複数枚重ね
る揃え・重ね手段と、該揃え・重ね手段によって重ねら
れた複数枚の綴じしろ吸湿済み用紙の吸湿済みの綴じし
ろに、重ねた方向から、断面が三角形状の凹凸部が連な
った形状を有する綴じ部材により圧力をかけて、重なり
合っている吸湿済み綴じしろの間で紙の繊維を絡み合わ
せて、該複数枚の綴じしろ吸湿済み用紙を綴じる綴じ手
段と、該綴じ手段により綴じられた用紙にファイル用の
穴をあけるパンチ手段とよりなる構成としたものであ
る。
【0016】請求項7の発明は、供給される原紙の一枚
一枚について綴じしろにそってミシン目をいれるミシン
目形成手段と、供給される原紙の一枚一枚について綴じ
しろに水分を供給する水分供給手段と、供給される原紙
の一枚一枚を複数の一定サイズの用紙に裁断する裁断手
段と、上記水分供給手段により綴じしろに水分を供給さ
れて、綴じしろが水分を吸収した状態とされ、且つ上記
裁断手段によって裁断された綴じしろ吸湿済み用紙を、
夫々の綴じ箇所を揃えて複数枚重ねる揃え・重ね手段
と、該揃え・重ね手段によって重ねられた複数枚の綴じ
しろ吸湿済み用紙の吸湿済みの綴じしろに、重ねた方向
から、断面が三角形状の凹凸部が連なった形状を有する
綴じ部材により圧力をかけて、重なり合っている吸湿済
み綴じしろの間で紙の繊維を絡み合わせて、該複数枚の
綴じしろ吸湿済み用紙を綴じる綴じ手段と、該綴じ手段
により綴じられた用紙にファイル用の穴をあけるパンチ
手段とよりなる構成としたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】先ず、図1を参照して、原紙であ
る単票20より、単票20の半分のサイズの伝票を例え
ば4枚綴じて帳票22を作製する工程について概略的に
説明する。帳票22は、以下の6つの工程を経て作製さ
れる。
【0018】(1)ミシン目形成工程10(図1(A)
参照) ここでは、供給されるA4版の普通紙又は再生紙製であ
る単票20(図2参照)の一枚一枚について、単票20
の長手方向である左辺25に沿う綴じしろ26に沿って
ミシン目27をつける。帳票22から伝票を一枚ずつ切
り離すのに便利なようにするためである。なお、普通紙
は繊維組成を有する。
【0019】なお、単票20には、プリンタによって、
伝票を構成する線28及び年月日、住所、氏名などの文
字29が印刷してある。単票20は、二つの伝票予定部
30、31を有する。 (2)水分供給工程11(図1(B)参照) ここでは、供給される単票20の一枚一枚について綴じ
しろ26に水分を適量供給し、綴じしろ26に水分をし
み込ませる。綴じしろ26は、供給された水分がすべて
内部にしみ込み、表面には水が浮いていない状態とな
る。綴じしろ26は、吸湿済み綴じしろ26Aとなり、
単票20は、綴じしろ吸湿済み単票20Aとなる。吸湿
した部分は、梨地パターンで示す。
【0020】ここで、綴じしろ26への水分の供給は、
伝票を重ねた後に一度に行うのではなく、伝票を重ねる
前の段階で、単票20の一枚一枚について行う。よっ
て、重ねる(綴じる)伝票の枚数が多い場合であって
も、伝票を重ねた後に水分の供給をした場合には水分が
行き渡り難い中央部の伝票についても、水分を適度に吸
湿した状態となる。
【0021】(3)裁断工程12(図1(C)参照) ここでは、綴じしろ吸湿済み単票20Aを、図1(B)
中、二つの伝票予定部30、31の境の裁断予定線32
に沿って裁断する。これにより、綴じしろ吸湿済み単票
20Aは、大きさがA5版である同じ大きさの二つの綴
じしろ吸湿済み伝票33、34となる。
【0022】(4)揃え・重ね工程13(図1(D)参
照) ここでは、一枚目の綴じしろ吸湿済み単票20Aより得
た二つの綴じしろ吸湿済み伝票33、34と、二枚目の
綴じしろ吸湿済み単票より得た二つの綴じしろ吸湿済み
伝票35、36とを、夫々の吸湿済み綴じしろ26Aを
揃えて、重ねる。
【0023】(5)綴じ工程14(図1(E)参照) ここでは、重ねられた複数枚の綴じしろ吸湿済み伝票3
3,34,35,36の吸湿済み綴じしろ26Aの中央
と両端近くの計三箇所に、上下方向から、断面が三角形
状の凹凸部が連なった形状を有する綴じ部材(ねじ)に
より圧力をかける。これにより、図13に示すように、
重なり合っている吸湿済み綴じしろ26Aの間で紙の繊
維が絡み合い、4枚の綴じしろ吸湿済み伝票33,3
4,35,36が綴じられる。
【0024】40,41,42は綴じ部である。ここ
で、綴じしろ26への水分の供給は、伝票を重ねた後に
一度に行うのではなく、伝票を重ねる前の段階で、単票
20の一枚一枚について行っているため、伝票を重ねた
後に水分の供給をした場合には通常水分が行き渡り難い
中央の2枚の伝票34の吸湿済み綴じしろ26Aと伝票
35の吸湿済み綴じしろ26Aの間についても、紙の繊
維がよく絡み合う。よって、4枚の綴じしろ吸湿済み伝
票33,34,35,36は、乾燥した状態では、十分
に強い綴じ力でしっかりと綴じられる。
【0025】(6)パンチ工程15(図1(G)参照) ここでは、パンチによって、綴じられた伝票33,3
4,35,36のミシン目27に沿う部位に、ファイル
用の穴43、44をあける。以上により、帳票22が完
成する。
【0026】なお、吸湿済み綴じしろ26Aは、その
後、自然に乾燥されて、乾燥した状態の元の綴じしろ2
6に戻り、帳票22A(図2参照)となる。綴じ部4
0,41,42は、紙の繊維がよく絡み合った状態で乾
燥し、伝票33,34,35,36は、十分に強い綴じ
力でしっかりと綴じられる。
【0027】次に、本発明の書類作製装置の一実施例に
なる帳票作製装置50について説明する。図2は帳票作
製装置50の外観を示す。図3、図4は、図2の帳票作
製装置50の内部の構造を示す。
【0028】帳票作製装置50は、単票が移送される経
路に沿ってみたときに、トレイ51と、給紙装置52
と、ミシン目形成手段としてのミシン目形成装置53
と、水分供給手段としての水分供給装置54と、裁断手
段としての裁断装置55と、揃え・重ね手段としての揃
え・重ね装置56と、綴じ手段としての綴じ装置57
と、パンチ手段としてのパンチ装置58と、帳票収容ケ
ース59とを有する。60は、搬送ローラである。単票
20は、帳票作製装置50の前面のうち上側の位置より
送り出され、帳票作製装置50の内部を、図3中、略コ
字状の経路に沿って進み、帳票22(22A)とされ、
帳票作製装置50の前面のうち下側の位置より送り出さ
れる。
【0029】帳票を作製するに際しては、トレイ51
に、図1(A)に示す単票20を多数枚載置する。単票
20は、A4版の普通紙製であり、プリンタによって、
伝票を構成する線及び文字が印刷してあり、二つの伝票
予定部30、31を有する。また、操作パネル61を操
作し、例えば、2枚の単票20を夫々2つに裁断し、4
枚の綴り帳票22を作製する旨の指令を入力する。
【0030】スタート釦を押すと、帳票作製装置50が
始動し、給紙装置52を構成する切り出しローラ62に
よって、トレイ51に載置してある多数枚の単票20の
うち上側の2枚の単票20が一枚づつ順次送り出され、
Y1方向に送られ、ミシン目形成装置53に到る。 〔ミシン目形成装置53〕ミシン目形成装置53は、ブ
ロック63に支持してあるミシン目ローラ64がローラ
65に押し付けられた構成であり、図4中X2側に配設
してある。 単票20は、左辺25に近い部分がミシ
ン目ローラ64とローラ65との間を通過し、図1
(A)に示すように、左辺25に沿う部分に、ミシン目
27が入れられる。
【0031】ミシン目27が入り始めた単票20は、続
いて、水分供給装置54に到る。 〔水分供給装置54〕水分供給装置54は、図5(A)
に併せて示すように、水70が蓄えてある水槽71と、
水槽71の水70の中に位置するプーリ72と、上記の
ローラ65の隣に配設してある駆動プーリ73と、プー
リ72と駆動プーリ73との間に掛け渡してあるベルト
74と、駆動プーリ73の直ぐ上側に位置しており、駆
動プーリ73に巻きついているベルト74が接している
ゴムローラ75とを有する構成である。ベルト74は、
図1(A)の綴じしろ26の幅W1と略同じ幅W2を有
する。図4に示すように、ベルト74は、上記のミシン
目ローラ64より若干X2側に寄った位置に配設してあ
る。
【0032】また、ベルト74は、図5(B)に示すよ
うに、外側の面74aが布目状のものである。ベルト7
4が水70から出たときに、水が目に見える程の大きさ
の水滴となって分散して付着するのではなく、図5
(C)に示すように、水が極く薄い水の膜76の状態で
付着するようにするためである。即ち、ベルト74は、
水槽71の水70を、極く薄い水の膜76の状態で、ゴ
ムローラ75の方向に継続的に供給する役割を有する。
【0033】駆動プーリ73が時計方向に回転し、ベル
ト74が矢印A1方向の走行しており、単票20の綴じ
しろ26の部分が、プーリ73に巻きついている部分の
ベルト74とゴムローラ75とに挟まれて、Y1方向に
送られる。綴じしろ26の部分が、ベルト74とゴムロ
ーラ75との間を挟み付けられつつ通過するときに、ベ
ルト74の布目状の外側面74aに付着して運ばれてき
た極く薄い水の膜76が、綴じしろ26の下面に転写さ
れるように付着される。綴じしろ26に付着した水は、
綴じしろ26の繊維組成内にしみ込み、綴じしろ26
は、湿潤となり繊維が少しほぐれた状態の吸湿済み綴じ
しろ26Aとなる。
【0034】ここで、水の膜76はベルト74によって
継続的に運びこまれるため、水は、綴じしろ26の全長
にわたって一様に付着する。これにより、綴じしろ26
は、その全長にわたって繊維組成内に水が一様にしみ込
んだ状態となる。また、水の膜76が極く薄いため、綴
じしろ26の単位面積あたりに付着する水の量は極少量
であり、綴じしろ26の繊維組成が吸い込むことが可能
な水量より少し少ない。このため、綴じしろ26に付着
した水は、全て繊維組成内にしみ込み、綴じしろ26の
表面には少しの水も浮いていない状態となる。
【0035】また、水の膜76はベルト74によって運
びこまれるため、水を綴じしろ26の部分に限定して確
実に付着させることが出来る。綴じしろ26が吸湿済み
綴じしろ26Aとなった単票20は、続いて、裁断装置
55に到る。
【0036】〔裁断装置55〕裁断装置55は、図3
中、搬送されてくる綴じしろ吸湿済み単票20Aの先端
を検出するセンサ80と、単票20Aの全幅にわたる固
定刃81と、矢印方向に可動する可動刃82と、ステッ
ピングモータ(図示せず)等を有する構成である。
【0037】センサ80が搬送されてくる単票20Aの
先端を検出した時点から、ステッピングモータ(図示せ
ず)のステッピング数を計数し、ステッピング数が所定
の数に達した時にステッピングモータを一時停止させ
る。ここで、所定の数は、単票20Aを、図1(B)中
の線32が固定刃81の位置に到るまで搬送するに必要
な数である。続いて、駆動機構(図示せず)により、可
動刃82が矢印方向に回動され、単票20Aは、線32
に沿って裁断される。
【0038】これにより、綴じしろ吸湿済み単票20A
は、大きさがA5版である同じ大きさの二つの綴じしろ
吸湿済み伝票33、34となる。綴じしろ吸湿済み伝票
33、34は、次に、揃え・重ね装置56に到る。綴じ
しろ吸湿済み伝票33、34に続いて、2枚目の単票2
0Aを裁断してなる綴じしろ吸湿済み伝票35、36が
揃え・重ね装置56に到る。
【0039】〔揃え・重ね装置56〕揃え・重ね装置5
6は、図7に併せて示すように、2つベルト90、91
と、、第1の羽根車92,93と、第2の羽根車94
と、モータ95、第1のストッパ96、第2のストッパ
97等を有する構成である。
【0040】2つベルト91、92は、図4に併せて示
すように、フレーム98に支持してあるプーリ100、
101、102、103の間に掛け渡してあり、X1側
とX2側とにY1,Y2方向に平行に延在している。第
1の羽根車92,93は、X1、X2方向に延在してい
る回転軸104に固定してある。第2の羽根車94は、
Y1,Y2方向に延在している回転軸105に固定して
ある。また、回転軸104上の傘歯車107が、回転軸
105上の傘歯車108と噛合している。第1の羽根車
92,93及び第2の羽根車94は、ゴム製の羽根92
a,93a,94aがX字状に張り出した構成である。
ゴム製の羽根92a,93a,94aの紙に対する摩擦
係数は大きい。
【0041】第1のストッパ96は、両端を帳票作製装
置50のフレームに固定されて、Y1側の所定の高さ位
置に、X1、X2方向に延在して設けてある。この第1
のストッパ96は、綴じしろ吸湿済み伝票33の4辺の
うち、吸湿済み綴じしろ26Aの辺115の隣の長い辺
116を受け止める。
【0042】第2のストッパ97は、両端を帳票作製装
置50のフレームに固定されて、X1側の所定の高さ位
置に、Y1、Y2方向に延在して設けてある。この第2
のストッパ97は、綴じしろ吸湿済み伝票33の4辺の
うち、吸湿済み綴じしろ26Aの辺115とは反対の側
の辺117を受け止める。
【0043】裁断装置55より送り出された綴じしろ吸
湿済み伝票33等は、図3中、Z2方向に搬送され、ガ
イド板110によりY2方向に向きを変えられ、時計方
向に回転している羽根車111によりY2方向に更に搬
送され、図7に示すように、揃え・重ね装置56に送り
こまれ、2つベルト90、91上に支持される。
【0044】モータ95によって、第1の羽根車92,
93がA方向に回転しており、綴じしろ吸湿済み伝票3
3は、羽根92a,93aによりY2方向に掃き撫でら
れ、羽根92a,93aと伝票33との間の摩擦力によ
ってY2方向に寄せられ、辺116が第1のストッパ9
6に当たってY1、Y2方向上位置決めされる。
【0045】また、モータ95によって、傘歯車10
7、108を介して第2の羽根車94がB方向に回転し
ており、綴じしろ吸湿済み伝票33は、羽根94aによ
りX1方向に掃き撫でられ、羽根94aと伝票33との
間の摩擦力によってX1方向に寄せられ、辺117が第
2のストッパ97に当たってX1、X2方向上位置決め
される。
【0046】綴じしろ吸湿済み伝票33に続いて揃え・
重ね装置56に送りこまれた綴じしろ吸湿済み伝票34
は、上記の伝票33上に重なった状態となり、第1の羽
根車92,93と第1のストッパ96とによって、Y
1、Y2方向上位置決めされ、第2の羽根車94と第2
のストッパ97とによって、Y1、Y2方向上位置決め
され、伝票33と揃う。
【0047】綴じしろ吸湿済み伝票34に続いて揃え・
重ね装置56に送りこまれた綴じしろ吸湿済み伝票35
は、上記の伝票34上に重なった状態となり、第1の羽
根車92,93と第1のストッパ96とによって、Y
1、Y2方向上位置決めされ、第2の羽根車94と第2
のストッパ97とによって、Y1、Y2方向上位置決め
され、伝票34と揃う。
【0048】綴じしろ吸湿済み伝票35に続いて揃え・
重ね装置56に送りこまれた綴じしろ吸湿済み伝票36
は、上記の伝票35上に重なった状態となり、第1の羽
根車92,93と第1のストッパ96とによって、Y
1、Y2方向上位置決めされ、第2の羽根車94と第2
のストッパ97とによって、Y1、Y2方向上位置決め
され、伝票35と揃う。
【0049】これにより、4枚の綴じしろ吸湿済み伝票
33、34、35、36は、重なって、且つ、四辺が揃
い、吸湿済み綴じしろ26Aが揃った状態となる。ここ
で、図7に示すように、第1の羽根車92,93の羽根
92a,93aはX字状であり、図8(A)に示すよう
に、一回転の間に、掃き撫で動作をする期間118を2
つ有する。また、第2の羽根車94の羽根94aもX字
状であり、図8(B)に示すように、一回転の間に、掃
き撫で動作をする期間119を2つ有する。また、図7
に示すように、第1の羽根車92,93と第2の羽根車
94とは、向きを90度ずれて設けてあるため、掃き撫
で動作をする期間118と119とは重なり合わず、ず
れている。
【0050】ここで、Y2方向の掃き撫で動作とX1方
向の掃き撫で動作とが同時に作用した場合には、伝票が
X−Y面内で回転してしまったり、Y2方向の掃き撫で
動作がX1方向の掃き撫で動作の効果を妨げたり、逆
に、X1方向の掃き撫で動作がY2方向の掃き撫で動作
の効果を妨げたりして、伝票が円滑に位置決めされない
虞れがある。
【0051】しかし、本実施例によれば、伝票33等
は、第1の羽根車92,93による掃き撫で動作と、第
2の羽根車94による掃き撫で動作とを、ずれて受ける
ため、伝票が、X−Y面内で回転することが起きず、且
つ、Y2方向及びX1方向に円滑に寄せられて、円滑に
位置決めされる。
【0052】また、伝票33等をX2方向に寄せて吸湿
済み綴じしろ26A側の辺115を位置決めすることも
考えられる。しかし、吸湿済み綴じしろ26Aは、変形
していたり、腰が弱くなっている状態にあるため、揃え
が不安定となる虞れがある。しかし、本実施例によれ
ば、吸湿済み綴じしろ26Aとは反対側の水が付着して
いず、吸湿済み綴じしろ26Aに比べて強い腰を有する
辺117の端面を第2のストッパ97に突き当てている
ため、腰が弱くなっている吸湿済み綴じしろ26Aの影
響を受けることがなく、よって、精度よく揃えられる。
【0053】4枚の綴じしろ吸湿済み伝票33、34、
35、36が、重なって、且つ、四辺が揃い、吸湿済み
綴じしろ26Aが揃った状態(これを、積重伝票120
という)となると、積重伝票120は、この状態を維持
して、綴じ装置57へ送り出される。また、積重伝票1
20は、吸湿済み綴じしろ26Aが揃って、積重された
吸湿済み綴じしろ積重部121を有する(図1(D)参
照)。
【0054】この送り出しは、搬送機構130により成
される。搬送機構130は、図4、図9に示すように、
上記の2つベルト90、91と、これとは別の2つベル
ト131、132とを有する構成である。ベルト13
1、132は、フレーム133に支持してあるプーリ1
34、135の間に掛け渡してあり、X1側とX2側と
に位置して、上記の2つベルト90、91の真上に位置
しており、Y1,Y2方向に平行に延在している。
【0055】積重伝票120が形成されると、図3中、
フレーム98(図4参照)がプーリ100を中心に時計
方向に少し回動され、図9に示すように、積重伝票12
0を第1のストッパ96より下側にまで降ろす。また、
フレーム133がプーリ134を中心に同じく時計方向
に回動され、ベルト131、132が、ベルト90、9
1との間で、積重伝票120を挟む。また、プーリ10
1、134が回転されて、ベルト90、91及びベルト
131、132が駆動走行される。これにより、積重伝
票120は、ベルト90、91とベルト131、132
とに挟まれたまま、第1のストッパ96の下側をくぐり
抜けてY2方向に送られ、綴じ装置57に到る。
【0056】〔綴じ装置57〕綴じ装置57は、図10
に示すように、基台140と、プレスアーム141と、
偏心カム142とを有する構成であり、図4中X2側に
配設してある。基台140は、帳票作製装置50のフレ
ームに固定されている。基台140には、図11に示す
ように、上面140aに臨む部位に、上側が欠けている
めねじ部140bが形成してある。めねじ部140bの
上面側は、開口140cとなっている。
【0057】143は径が5mmのねじであり、基台1
40のめねじ部140bにねじ込まれており、且つ、側
板149−1,149−2により挟まれて抜け出ないよ
うにされて、取り付けてある。ねじ143の上部が、基
台140の上面140aより突き出ている。
【0058】プレスアーム141は、帳票作製装置50
のフレーム上の固定軸144に回動可能に支持されてい
る。プレスアーム141の一端側には、径が5mmのね
じ145が、上記の基台140に対する取り付け状態と
同じ状態で取り付けてある。プレスアーム141の他端
側には、ローラ146が取り付けてある。ねじ145が
上記ねじ143との間に隙間148を有して対向してお
り、且つ、ローラ146が偏心カム142に当接してい
る。ねじ143、145が綴じ部材を構成する。
【0059】偏心カム142は、帳票作製装置50のフ
レーム上の固定軸147に回動可能に支持されている。
上記の積重伝票120は、搬送機構130により搬送さ
れ、吸湿済み綴じしろ積重部121が上記隙間148を
通過する。吸湿済み綴じしろ積重部121が隙間148
を通過する過程で、搬送機構130は、三度、即ち、吸
湿済み綴じしろ積重部121が隙間148に入り込んだ
位置と、中央部まで入り込んだ位置と、抜け出る前の位
置とで、一時的に停止する。一時的に停止した都度、偏
心カム142が所定の速度で一回転し、ローラ146を
押し、プレスアーム141を、矢印D方向に回動させ
る。プレスアーム141は、ローラ146側が力点、固
定軸144が支点、ねじ145が作用点となる、てこの
原理で動作する。作用点であるねじ145には強い力が
生じ、吸湿済み綴じしろ積重部121がねじ143とね
じ145とによって挟まれる。なお、綴じ装置57は、
ねじ143が、積重している綴じしろの繊維が絡み合わ
せるのに必要な圧力を適当な時間にわたって加えるよう
に構成してある。
【0060】これにより、図1(E)に示すように、吸
湿済み綴じしろ積重部121に三つの綴じ部40、4
1、42が形成され、吸湿済み綴じしろ積重部121が
三箇所で綴じられる。綴じ部40等の状態については、
後述する。 〔パンチ装置58〕パンチ装置58は、パンチ150を
有する構成である。
【0061】積重伝票120が綴じ装置57を通過する
過程で、一時的に停止され、このときに、パンチ装置5
8が駆動され、パンチ150が下動する。これにより、
綴じ部40等が形成されて綴じられつつある積重伝票1
20のミシン目27に沿う部位に、ファイル用の穴4
3、44があけられる。
【0062】以上により、A4版サイズの2枚の単票を
加工した、4枚綴じ、3箇所綴じ、2穴の帳票22が作
製される。綴じ部40、41、42が形成され、且つ、
穴43、44があけらて作製された帳票22は、搬送機
構130により搬送され、図3に示すように、排出され
て、収容ケース59内に収容される。
【0063】なお、吸湿済み綴じしろ積重部121は、
その後、自然に乾燥されて、乾燥した状態となり、帳票
22Aが完成する。次に、上記綴じ部40等の状態につ
いて説明する。先ず、図12を参照して、綴じ部40を
形成するねじ143、145について説明する。
【0064】ねじ143、145は共に径が5mmのね
じである。ねじ143は、断面が三角形状の凸部160
と断面が三角形状の凹部161とが交互に連なった形状
を有する。ねじ145も、断面が三角形状の凸部162
と断面が三角形状の凹部163とが交互に連なった形状
を有する。
【0065】ねじ143とねじ145とは、ねじ143
の凸部160とねじ145の凹部163とが対向し、ね
じ143の凹部161とねじ145の凸部162とが対
向するように位置決めされている。図13(A),
(B),(C)は、上記綴じ部40の形成を説明する図
である。図13(D),(E),(F)は、綴じしろを
吸湿させないで綴じたときの状態を示す図であり、図1
3(A),(B),(C)と対比している。
【0066】先ず、綴じしろを吸湿させないで綴じたと
きの状態について説明する。図13(D)中、121B
は、綴じしろ積重部であり、4つの吸湿されていない綴
じしろ26−1〜26−4が積み重なっている。ねじ1
43が所定の力Fで押すと、同図(E)に示すように、
綴じしろ26−1〜26−4は、凸部162と凹部16
1との形状に沿って少し伸び、直ぐに亀裂170が生ず
る。続いて、同図(F)に示すように、綴じしろ積重部
121が圧縮され、綴じしろ26−1〜26−4のうち
亀裂170の上側に臨む淵が、符号171,172で示
すように、直ぐ下側又は直ぐ上側の綴じしろ26−1〜
26−4に食い込み、引っ掛かりが出来、綴じ部40B
が形成される。
【0067】最終的に、ねじ143とねじ145と間隔
は、L1となる。これに対して、本実施例のように、吸
湿させた吸湿済み綴じしろ26A−1〜26A−4が積
重された吸湿済み綴じしろ積重部121を綴じたときに
は、図13(A),(B),(C)に示すようになる。
【0068】吸湿済み綴じしろ26A−1〜26A−4
は、水分を吸って繊維が少しほぐれて柔らかい状態とな
っているため、ねじ143が図13(A)の状態から下
動して所定の力Fで押すと、同図(B)に示すように、
吸湿済み綴じしろ26A−1〜26A−4は、凸部16
2と凹部161との形状に沿って伸びる。ここで、吸湿
済み綴じしろ26A−1〜26A−4は、水分を吸って
繊維が少しほぐれて柔らかい状態となっているため、亀
裂を生ぜずに、繊維がほぐれつことによって、符号17
4で示すように十分に伸びる。
【0069】続いて、同図(C)に示すように、紙の繊
維が更にほぐれ、圧縮力により、重なっている綴じしろ
26A−1〜26A−4間で、ほぐれた繊維が絡み合
い、引っ掛かりが出来、綴じ部40が形成される。17
5は、繊維が絡み合った部分でる。
【0070】最終的に、ねじ143とねじ145と間隔
は、L2となる。吸湿済み綴じしろ26A−1〜26A
−4は、水分を吸って柔らかい状態となっているため、
乾燥している場合より圧縮され、よって、L2は、L1
より小さくなる。吸湿済み綴じしろ積重部121が乾燥
している場合より更に圧縮されることにより、重なって
いる綴じしろ26A−1〜26A−4間でのほぐれた繊
維が絡み合いが強いものとなる。従って、綴じ部40の
綴じ力は、後述する実験からも分かるように、上記綴じ
部40Bの綴じ力より大きい。
【0071】ここで、吸湿済み綴じしろ積重部121の
中央に位置する綴じしろ26A−2、26A−3間の綴
じについてみる。水分の供給は、重ねる前の一枚1枚の
段階で行っている。このため、綴じしろ26A−2、2
6A−3についても十分に吸湿状態にある。よって、綴
じしろ26A−2、26A−3間でも、ほぐれた繊維が
よく絡み合い、伝票34と伝票35との間の綴じ力は、
伝票33と伝票34との間の綴じ力及び伝票35と伝票
36との間の綴じ力と同じく強い。
【0072】次に、綴じ部40の綴じ力と、綴じ部40
Bの綴じ力とを比較した実験の結果について説明する。
実験は、図14に示すように、連量が55kgのA4版
のPPC紙を2つに裁断した伝票200、201であっ
て、綴じしろを吸湿させたものと、吸湿させないものと
を用意し、上記のように一箇所を綴じ、2枚綴り、一箇
所を綴じの帳票を5つずつ作製し、伝票200を押さ
え、伝票201をめくって、ばね秤210で引っ張り、
伝票201が剥がれるときのばね秤210の表示値(こ
れを綴じ力という)を読み取って行った。
【0073】実験の結果は、図15に示す通りであっ
た。綴じしろを吸湿させずに綴じた場合には、綴じ力の
平均値が68gと小さいのに対して、綴じしろを吸湿さ
せて綴じてその後乾燥させた場合には、綴じ力の平均値
は599gであり、綴じしろを吸湿させずに綴じた場合
の綴じ力の約8倍と大きい。
【0074】なお、綴じしろを吸湿させて綴じた直後、
即ち、乾燥前であっても、綴じ力の平均値は、156g
であり、綴じしろを吸湿させずに綴じた場合の綴じ力よ
り大きい。上記の帳票22は不用になったとき、この状
態でシュレッダにかけることができる。したがって、作
製された帳票22の廃棄を簡便にかつ安全にすることが
できる。
【0075】また、上記の帳票作製装置50は、操作パ
ネル61を操作することによって、用紙の裁断サイズ、
綴じ込み位置、ファイル用の穴の有無等についていくつ
かのパターンが設定できる。また、ミシン目形成装置5
3等をオプションとすることもできる。
【0076】また、綴じしろに水分を供給する場合に、
液体である水の形態である必要はなく、例えば、蒸気や
霧状の形態で供給してもよい。また、本発明は上記実施
例に限るものではない。
【0077】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、紙を重ねる前に、綴じるべき紙の一枚一枚の紙につ
いて綴じしろに水分を供給し、綴じしろに予め水分を供
給されて、綴じしろが水分を吸収した状態とされた綴じ
しろ吸湿済み紙を複数枚重ね、重ねた複数枚の綴じしろ
吸湿済み紙の吸湿済みの綴じしろに重ねた方向から、断
面が三角形状の凹凸部が連なった形状を有する綴じ部材
により圧力をかけて、紙の繊維を絡み合わせて、複数枚
の綴じしろ吸湿済み紙を綴じる構成であるため、吸湿さ
せないで綴じた場合にくらべて、紙の繊維が深く複雑に
絡み合い、強く綴じることが出来る。
【0078】また、紙を重ねる前に、綴じるべき紙の一
枚一枚の紙について綴じしろに水分を供給するため、重
ねたときに中央部に位置する綴じしろも上下側に位置す
る綴じしろと同じく吸湿されている状態となり、重ねた
ときに中央部に位置して重なり合っている二枚の紙同士
も、重ねたときに上下側に位置して重なり合っている二
枚の紙同士と同じく紙の繊維が絡み合うようにすること
が出来る。よって、重ねたときに中央部に位置して重な
り合っている二枚の紙同士も、重ねたときに上下側に位
置して重なり合っている二枚の紙同士と同じ強さでもっ
て綴じることが出来る。従って、より多くの枚数の紙を
綴じるのに好適である。
【0079】また、綴じ針等を使用していないため、書
類を廃棄するときに綴じ針等を取り外す必要が無く、よ
って、廃棄が容易な書類を作製することが出来る。請求
項2の発明によれば、綴じるべき紙の一枚一枚の紙につ
いて綴じしろに水分を供給する水分供給手段と、該水分
供給手段により綴じしろに水分を供給されて、綴じしろ
が水分を吸収した状態とされた綴じしろ吸湿済み紙を、
夫々の綴じしろを揃えて複数枚重ねる揃え・重ね手段
と、該揃え・重ね手段によって重ねられた複数枚の綴じ
しろ吸湿済み紙の吸湿済みの綴じしろに、重ねた方向か
ら、断面が三角形状の凹凸部が連なった形状を有する綴
じ部材により圧力をかけて、重なり合っている吸湿済み
綴じしろの間で紙の繊維を絡み合わせて、該複数枚の綴
じしろ吸湿済み紙を綴じる綴じ手段とよりなる構成とし
てあるため、吸湿させないで綴じた場合にくらべて、紙
の繊維が深く複雑に絡み合い、強く綴じることが出来
る。また、紙を重ねる前に、綴じるべき紙の一枚一枚の
紙について綴じしろに水分を供給するため、重ねたとき
に中央部に位置する綴じしろも上下側に位置する綴じし
ろと同じく吸湿されている状態となり、重ねたときに中
央部に位置して重なり合っている二枚の紙同士も、重ね
たときに上下側に位置して重なり合っている二枚の紙同
士と同じく紙の繊維が絡み合うようにすることが出来
る。よって、重ねたときに中央部に位置して重なり合っ
ている二枚の紙同士も、重ねたときに上下側に位置して
重なり合っている二枚の紙同士と同じ強さでもって綴じ
ることが出来る。従って、より多くの枚数の紙を綴じる
のに好適である。
【0080】また、綴じ針等を使用していないため、書
類を廃棄するときに綴じ針等を取り外す必要が無く、よ
って、廃棄が容易な書類を作製することが出来る。請求
項3の発明は、請求項2の水分供給手段を、水が蓄えて
ある水槽と、一部が上記水槽の水中に埋没して、他の一
部が上記送られる紙の綴じしろが通る部位に位置して設
けてあるベルトとよりなり、ベルトが走行することによ
り、ベルトが上記水槽内を通過するときに、ベルトに水
が付着し、付着した水を運搬して、上記送られる紙の綴
じしろに供給する構成としたものであるため、水を綴じ
しろの部分に限定して確実に付着させることが出来る。
【0081】請求項4の発明は、請求項2の揃え・重ね
手段を、送られてくる綴じしろ吸湿済み紙の四辺のうち
綴じしろとは反対側の辺を、第1のストッパで受け止め
る構成であるため、変形していたり、腰が弱くなってい
る状態にある吸湿済み綴じしろの影響を受けることがな
く、よって、紙を精度よく揃えることが出来る。
【0082】また、紙を第1のストッパの方向に掃き撫
でる第1の羽根車と、紙を第2のストッパの方向に掃き
撫でる第2の羽根車とが、第1の羽根車の羽根による掃
き撫で動作と該第2の羽根車の羽根による掃き撫で動作
とがタイミングをずらして行う構成であるため、第1の
羽根車の羽根による掃き撫で動作と該第2の羽根車の羽
根による掃き撫で動作とが同時に作用されて、紙が回転
してしまったり、紙が所定の方向に寄せられなくなって
しまう不都合を回避出来、紙を第1のストッパの方向と
第2のストッパの方向とに円滑に寄せて、円滑に位置決
め出来る。
【0083】請求項5の発明によれば、供給される原紙
の一枚一枚について綴じしろに水分を供給する水分供給
手段と、供給される原紙の一枚一枚を複数の一定サイズ
の用紙に裁断する裁断手段と、上記水分供給手段により
綴じしろに水分を供給されて、綴じしろが水分を吸収し
た状態とされ、且つ上記裁断手段によって裁断された綴
じしろ吸湿済み用紙を、夫々の綴じしろを揃えて複数枚
重ねる揃え・重ね手段と、揃え・重ね手段によって重ね
られた複数枚の綴じしろ吸湿済み用紙の吸湿済みの綴じ
しろに、重ねた方向から、断面が三角形状の凹凸部が連
なった形状を有する綴じ部材により圧力をかけて、重な
り合っている吸湿済み綴じしろの間で紙の繊維を絡み合
わせて、複数枚の綴じしろ吸湿済み用紙を綴じる綴じ手
段とよりなる構成であるため、原紙を給紙することによ
って、原紙を裁断した所定サイズの伝票が綴じ針を使用
せずに複数枚綴じられた帳票を自動的に作製することが
出来る。
【0084】請求項6の発明は、供給される原紙の一枚
一枚について綴じしろに水分を供給する水分供給手段
と、供給される原紙の一枚一枚を複数の一定サイズの用
紙に裁断する裁断手段と、上記水分供給手段により綴じ
しろに水分を供給されて、綴じしろが水分を吸収した状
態とされ、且つ上記裁断手段によって裁断された綴じし
ろ吸湿済み用紙を、夫々の綴じ箇所を揃えて複数枚重ね
る揃え・重ね手段と、揃え・重ね手段によって重ねられ
た複数枚の綴じしろ吸湿済み用紙の吸湿済みの綴じしろ
に、重ねた方向から、断面が三角形状の凹凸部が連なっ
た形状を有する綴じ部材により圧力をかけて、重なり合
っている吸湿済み綴じしろの間で紙の繊維を絡み合わせ
て、該複数枚の綴じしろ吸湿済み用紙を綴じる綴じ手段
と、該綴じ手段により綴じられた用紙にファイル用の穴
をあけるパンチ手段とよりなる構成であるため、原紙を
給紙することによって、原紙を裁断した所定サイズの伝
票が綴じ針を使用せずに複数枚綴じられて、ファイル用
の穴を有する帳票を自動的に作製することが出来る。
【0085】請求項7の発明によれば、供給される原紙
の一枚一枚について綴じしろにそってミシン目をいれる
ミシン目形成手段と、供給される原紙の一枚一枚につい
て綴じしろに水分を供給する水分供給手段と、供給され
る原紙の一枚一枚を複数の一定サイズの用紙に裁断する
裁断手段と、上記水分供給手段により綴じしろに水分を
供給されて、綴じしろが水分を吸収した状態とされ、且
つ上記裁断手段によって裁断された綴じしろ吸湿済み用
紙を、夫々の綴じ箇所を揃えて複数枚重ねる揃え・重ね
手段と、該揃え・重ね手段によって重ねられた複数枚の
綴じしろ吸湿済み用紙の吸湿済みの綴じしろに、重ねた
方向から、断面が三角形状の凹凸部が連なった形状を有
する綴じ部材により圧力をかけて、重なり合っている吸
湿済み綴じしろの間で紙の繊維を絡み合わせて、該複数
枚の綴じしろ吸湿済み用紙を綴じる綴じ手段と、該綴じ
手段により綴じられた用紙にファイル用の穴をあけるパ
ンチ手段とよりなる構成であるため、原紙を給紙するこ
とによって、原紙を裁断した所定サイズの伝票が綴じ針
を使用せずに複数枚綴じられて、ミシン目を有し、且つ
ファイル用の穴を有する帳票を自動的に作製することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図4の帳票作製装置の帳票作製工程を
示す図である。
【図2】本発明の一実施例になる帳票作製装置の斜視図
である。
【図3】図2の帳票作製装置を矢印III の方向からみて
内部の構成を示す図である。
【図4】図2の帳票作製装置を矢印IVの方向からみて内
部の構成を示す図である。
【図5】水分供給装置を示す図である。
【図6】ベルトに水の膜が付着した状態を示す図であ
る。
【図7】揃え・重ね装置を示す図である。
【図8】第1の羽根車と第2の羽根車の掃き撫で動作を
する期間の関係を示す図である。
【図9】積重伝票の搬送を説明する図である。
【図10】綴じ装置を示す図である。
【図11】図10中、ねじの基台への取付けを説明する
ための図である。
【図12】綴じ装置の一対のねじの関係を説明するため
の図である。
【図13】綴じ部の形成を説明する図である。
【図14】綴じ力の実験の方法を説明する図である。
【図15】綴じ力の実験の結果を示す図である。
【符号の説明】
10 ミシン目形成工程 11 水分供給工程 12 裁断工程 13 揃え・重ね工程 14 綴じ工程 15 パンチ工程 20 単票 20A 綴じしろ吸湿済み単票 22 帳票 22A 綴じしろが乾燥した帳票 26 綴じしろ 26A 吸湿済み綴じしろ 27 ミシン目 28 線 29 文字 30、31 伝票予定部 32 裁断予定線 33,34,35,36 綴じしろ吸湿済み伝票 40,41,42 綴じ部 43、44 穴 50 帳票作製装置 51 トレイ 52 給紙装置 53 ミシン目形成装置 54 水分供給装置 55 裁断装置 56 揃え・重ね装置 57 綴じ装置 58 パンチ装置 59 帳票収容ケース 60 搬送ローラ 61 操作パネル 62 切り出しローラ 63 ブロック 64 ミシン目ローラ 65 ゴムローラ 70 水 71 水槽 72 プーリ 73 駆動プーリ 74 外側の面が布目状のベルト 74a 外側の布目状の面 75 ゴムローラ 76 薄い水の膜 80 センサ 81 固定刃 82 可動刃 90、91 ベルト 92、93 第1の羽根車 92a、93a ゴム製のX字状の羽根 94 第2の羽根車 94a ゴム製のX字状の羽根 95 モータ 96 第1のストッパ 97 第2のストッパ 98 フレーム 100〜104 プーリ 105、106 軸 107、108 傘歯車 115、116、117 辺 118 第1の羽根車が掃き撫で動作をする期間 119 第2の羽根車が掃き撫で動作をする期間 120 積重伝票 121 吸湿済み綴じしろ積重部 130 搬送機構 131、132 ベルト 133 フレーム 134、135 プーリ 140 基台 140b めねじ部 141 プレスアーム 142 偏心カム 143,145 直径が5mmのねじ 146 ローラ 148 隙間 150 パンチ 160、162 断面が三角形状の凸部 161、163 断面が三角形状の凹部 174 伸びた部分 175 繊維が絡み合った部分
フロントページの続き (72)発明者 三島 和久 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 木村 公一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−98295(JP,A) 特開 昭58−98293(JP,A) 特開 平5−42784(JP,A) 特開 平7−257812(JP,A) 特開 平4−341892(JP,A) 特開 平3−248894(JP,A) 特開 昭61−3158(JP,A) 実開 昭62−109965(JP,U) 実公 昭36−13206(JP,Y1) 実公 昭38−4310(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42B 4/00,5/00,9/00 B42C 9/00,19/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重ねた複数枚の紙に、重ねた方向から、
    断面が三角形状の凹凸部が連なった形状を有する綴じ部
    材により圧力をかけて、該複数枚の紙を綴じる紙の綴じ
    方法において、 紙を重ねる前に、綴じるべき紙の一枚一枚の紙について
    綴じしろに水分を供給し、 綴じしろに予め水分を供給されて、綴じしろが水分を吸
    収した状態とされた綴じしろ吸湿済み紙を複数枚重ね、 重ねた複数枚の綴じしろ吸湿済み紙の吸湿済みの綴じし
    ろに、重ねた方向から、上記綴じ部材により圧力をかけ
    て、重なり合っている吸湿済み綴じしろの間で紙の繊維
    を絡み合わせて、該複数枚の綴じしろ吸湿済み紙を綴じ
    る構成としたことを特徴とする紙の綴じ方法。
  2. 【請求項2】 綴じるべき紙の一枚一枚の紙について綴
    じしろに水分を供給する水分供給手段と、 該水分供給手段により綴じしろに水分を供給されて、綴
    じしろが水分を吸収した状態とされた綴じしろ吸湿済み
    紙を、夫々の綴じしろを揃えて複数枚重ねる揃え・重ね
    手段と、 該揃え・重ね手段によって重ねられた複数枚の綴じしろ
    吸湿済み紙の吸湿済みの綴じしろに、重ねた方向から、
    断面が三角形状の凹凸部が連なった形状を有する綴じ部
    材により圧力をかけて、重なり合っている吸湿済み綴じ
    しろの間で紙の繊維を絡み合わせて、該複数枚の綴じし
    ろ吸湿済み紙を綴じる綴じ手段とよりなる構成としたこ
    とを特徴とする書類作製装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の水分供給手段は、 水が蓄えてある水槽と、 一部が上記水槽の水中に埋没して、他の一部が上記送ら
    れる紙の綴じしろが通る部位に位置して設けてあるベル
    トとよりなり、 該ベルトが走行することにより、該ベルトが上記水槽内
    を通過するときに、該ベルトに水が付着し、付着した水
    を運搬して、上記送られる紙の綴じしろに供給する構成
    としたことを特徴とする書類作製装置。
  4. 【請求項4】 請求項2の揃え・重ね手段は、 送られてくる綴じしろ吸湿済み紙を支持する支持手段
    と、 綴じしろ吸湿済み紙の四辺のうち上記綴じしろとは反対
    側の辺を受けとめる第1のストッパと、 上記綴じしろ吸湿済み紙のの四辺のうち上記綴じしろに
    沿う辺の隣の辺を受けとめる第2のストッパと、 軟質の材料製の羽根を有し、回転して、上記支持手段上
    に送られてきた綴じしろ吸湿済み紙を上記第1のストッ
    パの方向に掃き撫でる第1の羽根車と、 軟質の材料製の羽根を有し、回転して、上記トレイ上に
    送られてきた綴じしろ吸湿済み紙を上記第2のストッパ
    の方向に掃き撫でる第2の羽根車とよりなり、 該第1の羽根車の羽根による掃き撫で動作と該第2の羽
    根車の羽根による掃き撫で動作とがタイミングをずらし
    て行われる構成としたことを特徴とする書類作製装置。
  5. 【請求項5】 供給される原紙の一枚一枚について綴じ
    しろに水分を供給する水分供給手段と、 供給される原紙の一枚一枚を複数の一定サイズの用紙に
    裁断する裁断手段と、 上記水分供給手段により綴じしろに水分を供給されて、
    綴じしろが水分を吸収した状態とされ、且つ上記裁断手
    段によって裁断された綴じしろ吸湿済み用紙を、夫々の
    綴じしろを揃えて複数枚重ねる揃え・重ね手段と、 該揃え・重ね手段によって重ねられた複数枚の綴じしろ
    吸湿済み用紙の吸湿済みの綴じしろに、重ねた方向か
    ら、断面が三角形状の凹凸部が連なった形状を有する綴
    じ部材により圧力をかけて、重なり合っている吸湿済み
    綴じしろの間で紙の繊維を絡み合わせて、該複数枚の綴
    じしろ吸湿済み用紙を綴じる綴じ手段とよりなる構成と
    したことを特徴とする書類作製装置。
  6. 【請求項6】 供給される原紙の一枚一枚について綴じ
    しろに水分を供給する水分供給手段と、 供給される原紙の一枚一枚を複数の一定サイズの用紙に
    裁断する裁断手段と、 上記水分供給手段により綴じしろに水分を供給されて、
    綴じしろが水分を吸収した状態とされ、且つ上記裁断手
    段によって裁断された綴じしろ吸湿済み用紙を、夫々の
    綴じ箇所を揃えて複数枚重ねる揃え・重ね手段と、 該揃え・重ね手段によって重ねられた複数枚の綴じしろ
    吸湿済み用紙の吸湿済みの綴じしろに、重ねた方向か
    ら、断面が三角形状の凹凸部が連なった形状を有する綴
    じ部材により圧力をかけて、重なり合っている吸湿済み
    綴じしろの間で紙の繊維を絡み合わせて、該複数枚の綴
    じしろ吸湿済み用紙を綴じる綴じ手段と、 該綴じ手段により綴じられた用紙にファイル用の穴をあ
    けるパンチ手段とよりなる構成としたことを特徴とする
    書類作製装置。
  7. 【請求項7】 供給される原紙の一枚一枚について綴じ
    しろにそってミシン目をいれるミシン目形成手段と、 供給される原紙の一枚一枚について綴じしろに水分を供
    給する水分供給手段と、 供給される原紙の一枚一枚を複数の一定サイズの用紙に
    裁断する裁断手段と、 上記水分供給手段により綴じしろに水分を供給されて、
    綴じしろが水分を吸収した状態とされ、且つ上記裁断手
    段によって裁断された綴じしろ吸湿済み用紙を、夫々の
    綴じ箇所を揃えて複数枚重ねる揃え・重ね手段と、 該揃え・重ね手段によって重ねられた複数枚の綴じしろ
    吸湿済み用紙の吸湿済みの綴じしろに、重ねた方向か
    ら、断面が三角形状の凹凸部が連なった形状を有する綴
    じ部材により圧力をかけて、重なり合っている吸湿済み
    綴じしろの間で紙の繊維を絡み合わせて、該複数枚の綴
    じしろ吸湿済み用紙を綴じる綴じ手段と、 該綴じ手段により綴じられた用紙にファイル用の穴をあ
    けるパンチ手段とよりなる構成としたことを特徴とする
    書類作製装置。
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