JP3501335B2 - カードシステム - Google Patents

カードシステム

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JP3501335B2
JP3501335B2 JP25340297A JP25340297A JP3501335B2 JP 3501335 B2 JP3501335 B2 JP 3501335B2 JP 25340297 A JP25340297 A JP 25340297A JP 25340297 A JP25340297 A JP 25340297A JP 3501335 B2 JP3501335 B2 JP 3501335B2
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大二郎 白木
力 土屋
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ICカー
ドなどを利用して物品の購入や各種サービスの利用を受
けることを可能したカードシステムに関し、特に、カー
ドを使用する場合、その使用の場面において不正使用し
にくくする、または、たとえ不正使用されたとしても、
その不正使用した者を容易に追跡することを可能にす
る、或いは、不正使用しようとする者がこのシステムに
よれば容易に追跡されることを知ってカードの改造や不
正使用そのものを企てなくするようなカードシステムに
関する。 【0002】 【従来の技術】現在、磁気記憶部を有するクレジットカ
ード或いは銀行カード等では、その本人認証に暗証番号
を使用するものが一般的である。この場合に於いては不
正使用者が何らかの手段により暗証番号を入手または推
測(例えば、生年月日など)してカードを使用する場合
は、予め本人から紛失、盗難の届けがカード管理センタ
に届出られていない限り、不正使用を防止することは出
来ず、まして、本人自身が紛失、盗難に気付いていない
場合(平成9年度の調査によれば、カード紛失に気付く
前の短時間の不正使用が全体の40%を占めている)に
は被害が大きく拡大する。また、不正使用後にその不正
使用者を追跡する有効な手段も与えられておらず、従っ
て不正使用を企ていること自体をあきらめさせるシステ
ムとなっていない。近年、カードの記憶部にICメモリ
を使い、より記憶容量の多いカードとしてICカードが
実用化されるようになったが、これらの問題は解決され
ていない。 【0003】例えば、クレジットカード等に使われるI
Cカードの利用において、ICカード使用時に、その提
示されたICカードが、間違いなく提示者自身の物であ
るかをチェックする本人認証の従来技術として、特開平
4−271494号公報では、ICカードの不揮発性メ
モリに本人の顔写真データを記憶し、ICカード使用時
にICカードに記憶されたデータを画面に再生するよう
にして、ICカードの所持者の顔と画面に表示された顔
写真とを比較して本人確認をするしくみが開示されてい
る。このようにICカードに内蔵のメモリに顔写真デー
タを記録し、ICカードの利用時にその顔写真データを
表示装置に表示しカード利用者の顔とチェックしようと
するものは、前記特開平4−271494号公報の他に
も、特開昭62−147580号公報、特開昭62−1
71088号公報、特開昭63−112199号公報に
も開示されている。 【0004】更に、特開昭62−244698号公報、
特開平4−373080号公報では、ICカードから読
取ったカード所有者(登録者)の顔画像データと、カメ
ラで撮影したカード使用者の顔画像データを処理装置で
比較、識別する技術が示されている。 【0005】これらは何れも確かにカードを使用するそ
の場面において、上記の暗証番号によるものよりは不正
使用の防止には有効と考えられるが、予め不正使用者に
よって顔写真データを入替えられている場合や、不正使
用者の顔写真を入れて偽造されている場合には、事前の
紛失、盗難届けがなされている場合を除き、無効であ
る。また、不正使用者を容易に追跡してこれを把握し、
不正使用分を弁償させたり、或いは、不正使用を企てよ
うとする者に、容易に追跡出来るシステムであることを
知らしめて、不正使用そのものを企てることを無くする
ということが考えられていない。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】電子化技術の発達と浸
透に伴い、電子技術マニヤあるいはハッカーと呼ばれる
者の出現により、テレフォンカードに代表される偽造プ
リペイドカードの出現等、カードを巡る偽造事件、不正
使用事件のニュースが珍しくないほどになってきた。ま
た、その手口も高度化する傾向にあり、単なる暗証番号
のみでは、不正使用防止には極めて不十分であり、更に
上記の従来技術の本人顔写真データを記録したICカー
ドであっても、そのICカードを不正に入手したもの
が、ICカードに記録されている顔写真データを自分の
顔写真に入替えて使用することも考えられ、その場合は
上記の従来技術では、不正使用を見破れないばかりでは
なく、その不正使用者を追跡する有効な手段も与えられ
ていない。 【0007】更に、カード利用分野の拡大にともないカ
ードの種類が増加し、個人が所有するカードの種類、枚
数も増えて、各人が自分のカードを常に、全て携帯して
いるとは限らない(例えば、一部のカードは自宅に保管
している等)、かつ、多数所有している場合には、その
一部が紛失していることにもしばらくは気付かないでい
ることもあり得る状況となっている。 【0008】このような状況から自分のカードが本人の
知らないうちに本人以外の者(例えば、家族の者)に使
用されてしまったり、カードの紛失、盗難があっても本
人が気付かなかったり、気付くのが遅れたり、或いは、
気付いてからカード管理会社にその届出をしても、カー
ド管理会社が該当のカードを無効(使用不可)にする処
理が完了するまでの時間に、不正入手した者にカードを
使われてしまうというケースの増加が危惧される。 【0009】即ち、本人がカードの紛失、盗難に気付い
ていない状態に於いては、暗証番号による本人認証方法
では、不正使用者が何らかの手段により暗証番号を入手
または推測してカードを使用する場合には、本人が気付
くまでに被害が大きく拡大し、また、顔写真データによ
る本人認証システムであっても、不正に入手したカード
に記録されている所有者本人の顔写真データを、本人が
気付かないうちに、不正入手者が自分の顔写真に入換え
て使用した場合には、従来のシステムでは、その不正使
用を使用の時点でさえチェックできず、また不正使用さ
れてしまった後にその犯人を特定し、追跡する有効な手
段もない。 【0010】本発明の目的は、上記の問題を解決する、
つまり本人が紛失、盗難に気付いていない状況にあって
も、カードが使用される時点で、その不正使用の有無を
チェックし、或いはその使用を否とし、更に万一不正使
用されても、その不正使用者を特定、追跡可能なカード
システムを提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、データ記憶部を有するカードを利用して
本人認証を行うカードシステムにおいて、暗証番号の全
部または一部を電話番号の全桁と一致させて、該暗証番
号を前記カードのデータ記憶部に記憶し、カード利用端
末に、前記カードの使用時に前記カードのデータ記憶部
に暗証番号として記録された電話番号を読み取って自動
ダイヤルしてカード使用中を知らせるメッセージを発信
する手段を設けたことを特徴としている。これにより、
第3者が勝手に都合の良い電話番号に変更できないよう
にしている。 【0012】また、本発明では、前記カード利用端末
は、カード使用中を知らせるメッセージを受けた受信装
置から発信されたカード使用可否の応答メッセージを受
信し、該応答メッセージに基づいてカード利用の可否を
制御する手段を有することを特徴としている。 【0013】また、前記メッセージの受信装置は、応答
メッセージの事前登録機能と、事前登録された応答メッ
セージの自動応答機能を有することを特徴としている。 【0014】 【発明の実施の形態】本発明は、主として、次のような
実施の形態を有している。第1の形態では、データ記憶
部を有するカードを利用して本人認証を行うカードシス
テムにおいて、前記カードのデータ記憶部には暗証番号
として記録された電話番号を有し、カード読取り機能を
有するカード利用端末から、前記カードより読取った前
記電話番号に対してカード使用中を知らせるメッセージ
を発信する手段を設けた。これによって、本人が気付い
ていないカードの紛失、盗難を、カードが不正使用され
る時点で、直ちに本人に気付かせるとともに、その不正
使用をその場で阻止し、更には、このようなシステムで
あることを知らしめて、不正使用者に不正使用を企てる
こと自体をあきらめさせることが出来る。 【0015】第2の形態では、カードのデータ記憶部に
記録されたカード登録者の顔写真画像データを、カード
読取り機能を有するカード利用端末から読取り、カード
利用者の本人認証を行うカードシステムにおいて、前記
カード利用端末の記憶装置、又は、カード管理センタ設
置の記憶装置に、前記読取った顔写真データを、カード
利用履歴データと共に記録、蓄積する手段を設けた。こ
れにより、カードを不正入手した者がカードに記録され
ている顔写真データを自分の顔写真データに書換えて、
カードの使用が出来たとしても、不正使用者自身の顔写
真データが記憶装置に記録、蓄積されてしまうため、
ード使用者が使用したのではなかったことを確実に立証
できるだけではなく不正使用者確実に特定することが
でき、従って追跡の大きな手がかりとなるとともに、こ
のようなシステムであることを知らしめて、不正使用者
に自分の顔写真データと入れ替えることを断念させる、
即ち、不正使用を企てること自体をあきらめさせること
が出来る。 【0016】第3の形態では、カード使用中を知らせる
メッセージの受信装置からのカード使用可否の応答メッ
セージを、カード利用端末が受信し、その応答メッセー
ジに基づいてカード利用処理を行うようにし、メッセー
ジの受信装置には、応答メッセージの事前登録機能と自
動応答機能を具備するようにした。これによって、本人
が気付いていないカードの紛失、盗難を、カードが不正
使用される時点で、直ちに本人に気付かせるとともに、
その不正使用その場で阻止し、更には、このようなシ
ステムであることを知らしめて、不正使用者に不正使用
を企てること自体をあきらめさせることが出来る。 【0017】(第1の実施例)以下、本発明の第1の実
施例を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施例
に係るカードシステムの全体構成図である。同図におい
て、10は認証用端末装置であり、この認証用端末装置
10には、カードの内容を読み取るカードリーダ12、
画像データを表示するディスプレイ装置13、及び処理
された顔写真画像データを記録する記憶装置14が接続
される。また、認証用端末装置10は、電話機またはポ
ケットベル15をコールするための通信回線17と、利
用カードの有効性をカード会社のセンタ装置16に問合
わせるための通信回線18に接続される。 【0018】図2は、本発明を適用したクレジットカー
ドシステムに使用されるICカードに予め記録されるデ
ータ内容例を示す図である。同図に示すように、ICカ
ード20の記憶部には、通常のクレジットカードに記憶
される氏名、生年月日、性別、会員番号または登録番
号、有効期限、暗証番号(パスワード)等の一般的なデ
ータ項目23の他に、本カードシステムでは、特に、顔
写真画像データ21と、本人指定の電話番号22と、カ
ード管理会社のセンタ装置の電話番号すなわちカード管
理センタ電話番号24を記憶しておく。なお、本人指定
の電話番号22はデータ項目23中の暗証番号(パスワ
ード)と、または暗証番号(パスワード)の一部と一致
するようにしておく。 【0019】図3は、本カードシステムにおける認証用
端末装置10の構成図である。同図に示すように、本カ
ードシステムにおける認証用端末装置10は、カード読
取り制御部102と、画像表示制御部103と、メッセ
ージ送受信部104と、画像データ蓄積・検索部105
と、カード管理センタ装置送受信部106と、各種処理
の実行および本装置全体の制御を行うCPU101とで
構成される。カード読取り制御部102は、図2に示し
た如きICカードに記録された各種データ内容を読み取
るための制御を行う機能を有する。画像表示制御部10
3は、ICカードから読込んだ情報のうちの顔写真画像
データ21をディスプレイ装置13に表示するための制
御を行う機能を有する。 【0020】メッセージ送受信部104は、ICカード
から読込んだ情報の中の「本人指定電話番号22」の内
容が示す機器(携帯電話,ポケットベル、またはパーソ
ナルコンピュータなど)に対してメッセージを送信した
り、「本人指定電話番号22」の内容が示す機器からの
メッセージを受信する機能を有する。画像データ蓄積・
検索部105は、ICカードから読込んだ情報のうちの
顔写真画像データ21を記憶装置14に蓄積したり、記
憶装置14から検索したりする機能を有する。カード管
理センタ装置送受信部106は、ICカードから読込ん
だ情報の中の「カード管理センタ電話番号」の内容を自
動ダイヤルしてカード管理センタに対してメッセージを
送信したり、カード管理センタからのメッセージを受信
する機能を有する。 【0021】図4は、本カードシステムにおける認証用
端末装置の処理手順を示すフローチャートである。次
に、同図を用いて認証用端末装置10の動作を説明す
る。まず、カードリーダ12によってICカード20に
記憶されている各種情報(顔写真画像データ21,本人
指定電話番号22,氏名、生年月日、性別、会員番号ま
たは登録番号、有効期限、暗証番号(パスワード)等の
一般的なデータ項目23、カード管理センタ電話番号2
4を読み込んで認証用端末装置10内に取り込む(ステ
ップ40)。 【0022】次に、カード利用者によってキーボードや
タッチパネル(図示せず)などから入力された暗証番号
とICカードから読込んだ情報中の暗証番号とを比較チ
ェックする(ステップ41:第1のチェック)。両方の
暗証番号が一致していない場合は、例えば、「暗証番号
が違います。再度入力し直してください。」などの表示
を行ない、入力し直しを所定回数(例えば、3回)行っ
ても両方の暗証番号が一致しない場合には以降の処理を
停止するとともに、ICカードの無効化などの処理を行
なう。両方の暗証番号が一致した場合には、次に、IC
カード20から読込んだ情報中の顔写真画像データ21
をディスプレイ装置13に表示する(ステップ42)。 【0023】この表示により、ICカードの使用者の顔
とICカードに記憶されディスプレイ装置に表示された
顔写真画像とがオペレータによってチェックされる(第
2のチェック)。ICカードの使用者の顔とICカード
に記憶された顔写真画像が一致していない場合は処理を
停止するとともに、例えば、オペレータがICカードの
使用者に事情を聞くなどの処置を行う。 【0024】ICカードの使用者の顔とICカードに記
憶された顔写真画像が一致している場合には、次に、認
証用端末装置10は、ICカード20から読込んだ情報
の中の「本人指定電話番号22」の内容が示す機器(携
帯電話,ポケットベル,またはパーソナルコンピュータ
など)に対して、「ICカード使用中」を知らせるメッ
セージを発信する(ステップ43)。ICカードの所有
者(登録者)は携帯電話またはポケットベルなどでこの
メッセージを受けることによって、現在ICカードが利
用されようとしていることを確認できる(第3のチェッ
ク)。なお、「本人指定電話番号22」は、ICカード
の登録者が、自分が常に携帯している携帯電話、或いは
ポケットベル等の電話番号をICカードの発行時に登
録、記録しておくものである。 【0025】次に、認証用端末装置10は、ICカード
20から読込んだ情報の中の「カード管理センタ電話番
号24」を使ってカード会社のセンタ装置に対して「使
用中カード有効性チェック」の問合わせを行う。カード
会社のセンタ装置においてICカードの有効性をチェッ
クする(ステップ44:第4のチェック)。 【0026】以上までの各ステップにおいて問題がなけ
れば、認証用端末装置10およびオペレータによりIC
カード利用の処理手続きが行われる(ステップ45)。
最後に、認証用端末装置10は、記憶装置14にICカ
ード利用履歴データを顔写真画像データと共に記録する
(ステップ46)。ここで、ICカード利用履歴データ
とは、カード番号、カード登録者氏名、利用年月日、利
用時刻、利用店舗名、利用金額等である。 【0027】以上説明したように、本実施例によれば、
ICカードの利用時に、暗証番号(パスワード)による
第1のチェック、ディスプレイ装置13に表示された顔
写真画像データとICカード利用者の実顔との照合によ
る第2のチェック、指定電話番号にカード使用中を通知
する第3のチェック、そしてカード管理センタへのカー
ド有効性確認の第4のチェックと4重のチェックを行う
ので、不正使用に対する防御効果が高まる。特に第3の
チェック機能により、本人が気付かない自分のICカー
ドの他人による使用を、使用された時点で知ることが出
来る。 【0028】また、カードの不正使用者が、顔写真画像
データによる第2のチェックをすり抜けようとICカー
ドに記録されている顔写真画像データを自分の顔写真画
像データに書換えても、不正使用者自身の顔写真画像デ
ータが記憶装置14に記録されて残っているので(図4
のステップ46参照)、不正使用者(犯人)の追跡が容
易となり、また、そのために顔写真画像データ偽造の抑
止効果が生じる。 【0029】また、カードの不正使用者が、指定電話番
号によるカード使用中通知の第3のチェックをすり抜け
る目的で、ICカードに記録されている電話番号を不正
使用者に都合の良い電話番号(例えば、不正使用者の携
帯電話番号)に書換えたとしても、本カードシステムに
よれば、ICカードに記録されている電話番号は暗証番
号(パスワード)またはその一部として使用されている
ため、暗証番号による第1のチェック(ステップ41参
照)によりガードされる。 【0030】以上、上記実施例ではICカードを用いる
例を示したが、使用するカードとしては、ICカード以
外の光メモリカード等、情報記憶部を有するものであれ
ば如何なるカードであってもよく、また、カードリーダ
12としては、接触型、非接触型の何れであってもよ
い。さらに、カード使用中のメッセージを受信する機器
は、本実施例で示した電話機またはポケットベルに限定
されず、ネットワーク接続可能なパーソナルコンピュー
タ(特に携帯可能なパーソナルコンピュータ)であって
もよい。 【0031】(第2の実施例)本発明の第2の実施例
は、上述した本発明の第1の実施例の認証用端末装置
に、ICカード所有者の携帯電話やポケットベルなどの
機器へICカードの使用可否を問い合わせるメッセージ
を送信するとともに、それに対する応答を受信する機能
を追加したものである。 【0032】図5は、本発明の第2の実施例における認
証用端末装置の処理手順を示すフローチャートである。
同図において、ステップ50の「ICカード読込み」か
らステップ52の「顔写真データ表示」までは上述した
第1の実施例と全く同じであり、これらの処理によって
第1のチェックと第2のチェックが行われる。 【0033】上述した第1の実施例のステップ43では
「本人指定電話番号22」の内容が示す機器に対して
「ICカード使用中」のメッセージを発信するだけであ
るが、本第2の実施例のステップ53では、「ICカー
ド使用中」のメッセージの代わりに「ICカード使用可
否の問合わせメッセージ」を発信する。この問合わせメ
ッセージを受信した携帯電話やポケットベルなどの受信
機器では、メッセージ受信者がその受信機器から「使用
可」または「使用否」の応答メッセージを発信する。そ
して、認証用端末装置は、この応答メッセージ(使用可
または使用否)を受信し(ステップ54)、その内容に
基づいてカード利用処理を許可するか拒否するかを制御
する(第3のチェック)。 【0034】つまり、認証用端末装置は、「使用否」の
応答メッセージを受信した場合は、その時点でカード利
用処理を中止し、「使用可」の応答メッセージを受信し
た場合は、カード利用処理を続行する。ステップ55の
「カード有効性確認チェック(第4のチェック)」以降
の処理(ステップ55〜57)は、第1の実施例のステ
ップ44以降の処理(ステップ44〜46)と全く同じ
である。 【0035】この第2の実施例を実現する携帯電話やポ
ケットベルなどの受信機器には、認証用端末装置10か
ら「ICカード使用可否の問合わせメッセージ」を受信
した場合、メッセージ受信者がその受信機器から「使用
可」または「使用否」の応答メッセージを発信する機能
を持たせておく。この応答メッセージは、カード所有者
(登録者)本人が、予めメッセージ受信機の中に「使用
可」または「使用否」いずれかの応答を予め登録してお
き、問合わせメッセージ受信時に自動応答するようにし
ても良い。第1の実施例と同様に第2の実施例での受信
機器は、自動応答機能を有する電話機、ポケットベル或
いはネットワーク接続可能なパーソナルコンピュータ
(特に携帯可能なパーソナルコンピュータ)などで実現
できる。 【0036】前記第1の実施例では、本人が気づかない
自分のICカードの他人による使用を、使用された時点
で知ることが出来ても、その使用を阻止する事が出来な
かったが、本第2の実施例ではその場合の使用を阻止で
きる。また、応答の事前登録機能により、通常は「使用
否」と登録しておき、自分がICカードを使用する時の
み、その応答を「使用可」に登録することにより、IC
カードの不正使用に対する安全性が向上し、かつ本人使
用時の応答の煩わしさを軽減することが出来る。この応
答の事前登録、自動応答機能により、本人が常にメッセ
ージ受信機を携帯していなくても良い。 【0037】また、上記実施例では、ICカード20に
「カード管理センタ電話番号24」を記憶するようにし
ているが、認証用端末装置10に、カードの種類を識別
する手段と、カードの種類とカード管理会社のセンタ装
置電話番号の対応表を設けておき、ICカードが使用さ
れる際に、そのカードの種類を識別して対応するカード
管理会社のセンタ装置に自動的にダイヤルして「使用中
カード有効性チェック」の問合わせを行うようにしても
よい。 【0038】なお、上記実施例では、ICカード利用履
歴データを顔写真画像データと共に認証用端末装置10
に接続された記憶装置14に記録するようにしているが
(図4のステップ46および図5のステップ57参
照)、カード管理会社のセンタ装置に記憶するようにし
てもよい。また、上記第1の実施例と第2の実施例で
は、ICカードを使用したクレジットカードシステムで
説明したが、本発明は、クレジットカードシステム以外
にも、ICカードを使用した電子マネーシステム、電子
決裁システム等における本人認証にも適用可能である。 【0039】更に、上記第1および第2の実施例では、
第1のチェック(暗証番号チェック)→第2のチェ
ック(顔写真画像データ表示チェック)→第3のチェ
ック(第1の実施例;本人指定電話番号へ使用の確認チ
ェック,第2の実施例;使用可否問合せ/応答メッセー
ジ受信によるチェック)→第4のチェック(カードの
有効性確認チェックの順でチェックを行う場合で説明し
たが、この順序は一例を示したにすぎず、例えば、上記
チェックの順序を、第3のチェック→第1のチェッ
ク→第2のチェック→第4のチェック、または、
第3のチェック→第4のチェック→第1のチェック
→第2のチェックの順序にしてもよく、また、これ以
外の順序であってもよい。 【0040】 【発明の効果】本発明によれば、カード利用時点の認証
用端末装置で、4重のチェック機能を設けたので、カー
ドの不正使用に対して安全性の高いカードシステムを提
供でき、その上、万一不正使用者がその個々のチェック
をすり抜けた場合にも、その不正使用者の追跡が可能に
なるため、カードの不正使用、偽造防止の抑止効果も有
する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のカードシステムの全体構成図である。 【図2】本発明に用いられるカードに記憶される情報の
内容例を示す図である。 【図3】本発明のカードシステムに用いられる認証用端
末装置の構成図である。 【図4】本発明の第1の実施例の処理手順を示すフロー
チャートである。 【図5】本発明の第2の実施例の処理手順を示すフロー
チャートである。 【符号の説明】 10:認証用端末装置(カード利用端末) 12:カードリーダ 13:ディスプレイ装置 14:記憶装置 15:電話機またはポケットベル 16:カード会社のセンタ装置 17:通信回線 18:通信回線 20:ICカード 21:顔写真画像データ 22:本人指定電話番号 23:一般的なデータ項目 24:カード管理センタ電話番号 101:CPU 102:カード読取り制御部 103:画像表示制御部 104:メッセージ送受信部 105:画像データ蓄積・検索部 106:カード管理センタ装置送受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−339407(JP,A) 特開 平7−210734(JP,A) 特開 平1−278149(JP,A) 特開 平4−216258(JP,A) 実開 平4−40978(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 17/00 G06K 19/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 データ記憶部を有するカードを利用して
    本人認証を行うカードシステムにおいて、 暗証番号の全部または一部を電話番号の全桁と一致させ
    て、該暗証番号を前記カードのデータ記憶部に記憶し、 カード利用端末に、前記カードの使用時に前記カードの
    データ記憶部に暗証番号として記録された電話番号を読
    み取って自動ダイヤルしてカード使用中を知らせるメッ
    セージを発信する手段を設けたことを特徴とするカード
    システム。
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