JP3501236B2 - 回転電機の巻線方法 - Google Patents
回転電機の巻線方法Info
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- JP3501236B2 JP3501236B2 JP07988794A JP7988794A JP3501236B2 JP 3501236 B2 JP3501236 B2 JP 3501236B2 JP 07988794 A JP07988794 A JP 07988794A JP 7988794 A JP7988794 A JP 7988794A JP 3501236 B2 JP3501236 B2 JP 3501236B2
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- yoke
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- multilayer coil
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機などの励磁電線
を鉄心に装着する回転電機の巻線方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、リング状のヨークの内側に突出す
る凸極部を備えた鉄心に励磁巻線を装着する場合、凸極
の先端にポールシューを円周方向に張り出しておき、ポ
ールシューとヨークの間のほぼ扇形の空間に、断面形状
が同一の長方形またはほぼ台形の電線を装入し、凸極部
の側面のほぼ全面に台形の底辺が密着するように1層目
を巻回し、順次、次の層の電線を前に巻付けた層の上に
重ねて、巻き始めから巻き終りまで同じ形状の電線をポ
ールシューとヨークの間に巻回し、ヨークの内面に沿っ
て電線が円弧状に並ぶように多層コイルを形成している
ものが開示されている(例えば、実開昭63−2021
43号)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術で
は、ヨークがリング状の場合は、ヨークの内面に沿って
電線が円弧状に並ぶので多層コイルの占積率は高いが、
多層コイルの巻数を増やすために、図2に示すように、
内面を複数の平面によって形成した多角形の中空状のヨ
ーク1を形成し、その内側に凸極2を固定し、ボビン3
に断面が長方形の電線4を多層に巻回して多層コイル5
を形成する場合は、断面が同一の電線では隣接する多層
コイル5との間、または多層コイル5とヨーク1との間
に空隙が生じ、多層コイル5の占積率が低くなるという
欠点があった。本発明は、多層コイルとヨークまたはポ
ールシューとの間に空隙を生じさせることなく、多層コ
イルの占積率を高めることを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は、内面が複数の平面からなる中空状のヨー
クと、前記ヨークの内側に固定した複数の凸極とを備
え、前記凸極に多層コイルを装着する回転電機の巻線方
法において、前記各凸極の側面と前記ヨークの内側と前
記凸極のポールシューとに囲まれた台形空間の中に、断
面積が一定で、かつ多層に巻回していくに従って幅を狭
くする一方、多層に巻回していくに従って厚さを厚くし
た長方形の断面形状を有する電線を多層に巻回するもの
である。 【0005】 【作用】上記手段により、複数の平面で形成したヨーク
と複数の凸極の間に多層コイルを装着する場合、多層コ
イルを形成する電線の断面積を同一とするために、多層
に巻回していくに従って電線の幅を狭くする一方、多層
に巻回していくに従って電線の厚さを厚くして、多層コ
イルを形成するので、ヨークと凸極の間に形成される台
形空間の中を埋め尽くすように電線を巻回することがで
きる。 【0006】 【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。図1は本発明の実施例を示す正断面図である。図
において、内面が複数の平面からなる中空状のヨーク1
の内側に、複数の凸極2を固定してある。各凸極2に
は、ボビン3に電線4を多層に巻回して形成した多層コ
イル5を、隣接する凸極2に装着した多層コイル5とが
干渉しないように装着する。ボビン3は、凸極2の側面
に密着する底部31と、ヨーク1の内面に密着し、底部
31に対して垂直になるように形成した外側部32と、
凸極2の先端に形成したポールシュー21の内側に密着
し底部31に垂直になるように形成した内側部33とか
らなり、底部31は長く、内側部33は短く形成して隣
接する凸極2に装着するボビン3とは干渉しないように
してある。外側部32は内側部33より長いので、底部
31と外側部32と内側部33とによって囲まれた空間
の断面は台形となる。電線4の断面形状は長方形で、か
つボビン3の底部31に接触して巻回される最初に巻付
ける部分は外側部32と内側部33との間の全面にわた
って接触する幅を持ち、底部31と外側部32と内側部
33とによって囲まれた台形空間の中に入れるため、多
層に巻回していくに従って電線4の幅を狭くするが、断
面積を同一とするために、多層に巻回していくに従って
電線4の厚さを厚くしてある。したがって、電線4を多
層に巻回した多層コイルの断面は、ボビン3の底部31
と外側部32と内側部33とに囲まれた台形空間の面積
を、ほぼ埋め尽くすため、占積率が極めて高くなる。な
お、電線4の成形方法は、同一断面積の電線をローラの
間に挟んで圧延するが、ローラー間の長さを連続して変
えることにより、断面積が一定で、幅と厚さが異なる連
続した電線4を得ることができる。上記実施例は、ボビ
ンに電線を巻回した例について説明したが、電線を直接
凸極に巻回する場合についても適用できる。 【0007】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、複
数の平面で形成したヨークと複数の凸極の間に多層コイ
ルを装着する場合、多層コイルを形成する電線の断面積
を同一とするために、多層に巻回していくに従って電線
の幅を狭くする一方、多層に巻回していくに従って電線
の厚さを厚くして、台形空間の中を埋め尽くすように電
線を巻回するので、多層コイルとヨークまたはポールシ
ューとの間に空隙を生じさせることなく、多層コイルの
占積率を極めて高くする効果がある。
を鉄心に装着する回転電機の巻線方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、リング状のヨークの内側に突出す
る凸極部を備えた鉄心に励磁巻線を装着する場合、凸極
の先端にポールシューを円周方向に張り出しておき、ポ
ールシューとヨークの間のほぼ扇形の空間に、断面形状
が同一の長方形またはほぼ台形の電線を装入し、凸極部
の側面のほぼ全面に台形の底辺が密着するように1層目
を巻回し、順次、次の層の電線を前に巻付けた層の上に
重ねて、巻き始めから巻き終りまで同じ形状の電線をポ
ールシューとヨークの間に巻回し、ヨークの内面に沿っ
て電線が円弧状に並ぶように多層コイルを形成している
ものが開示されている(例えば、実開昭63−2021
43号)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術で
は、ヨークがリング状の場合は、ヨークの内面に沿って
電線が円弧状に並ぶので多層コイルの占積率は高いが、
多層コイルの巻数を増やすために、図2に示すように、
内面を複数の平面によって形成した多角形の中空状のヨ
ーク1を形成し、その内側に凸極2を固定し、ボビン3
に断面が長方形の電線4を多層に巻回して多層コイル5
を形成する場合は、断面が同一の電線では隣接する多層
コイル5との間、または多層コイル5とヨーク1との間
に空隙が生じ、多層コイル5の占積率が低くなるという
欠点があった。本発明は、多層コイルとヨークまたはポ
ールシューとの間に空隙を生じさせることなく、多層コ
イルの占積率を高めることを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は、内面が複数の平面からなる中空状のヨー
クと、前記ヨークの内側に固定した複数の凸極とを備
え、前記凸極に多層コイルを装着する回転電機の巻線方
法において、前記各凸極の側面と前記ヨークの内側と前
記凸極のポールシューとに囲まれた台形空間の中に、断
面積が一定で、かつ多層に巻回していくに従って幅を狭
くする一方、多層に巻回していくに従って厚さを厚くし
た長方形の断面形状を有する電線を多層に巻回するもの
である。 【0005】 【作用】上記手段により、複数の平面で形成したヨーク
と複数の凸極の間に多層コイルを装着する場合、多層コ
イルを形成する電線の断面積を同一とするために、多層
に巻回していくに従って電線の幅を狭くする一方、多層
に巻回していくに従って電線の厚さを厚くして、多層コ
イルを形成するので、ヨークと凸極の間に形成される台
形空間の中を埋め尽くすように電線を巻回することがで
きる。 【0006】 【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。図1は本発明の実施例を示す正断面図である。図
において、内面が複数の平面からなる中空状のヨーク1
の内側に、複数の凸極2を固定してある。各凸極2に
は、ボビン3に電線4を多層に巻回して形成した多層コ
イル5を、隣接する凸極2に装着した多層コイル5とが
干渉しないように装着する。ボビン3は、凸極2の側面
に密着する底部31と、ヨーク1の内面に密着し、底部
31に対して垂直になるように形成した外側部32と、
凸極2の先端に形成したポールシュー21の内側に密着
し底部31に垂直になるように形成した内側部33とか
らなり、底部31は長く、内側部33は短く形成して隣
接する凸極2に装着するボビン3とは干渉しないように
してある。外側部32は内側部33より長いので、底部
31と外側部32と内側部33とによって囲まれた空間
の断面は台形となる。電線4の断面形状は長方形で、か
つボビン3の底部31に接触して巻回される最初に巻付
ける部分は外側部32と内側部33との間の全面にわた
って接触する幅を持ち、底部31と外側部32と内側部
33とによって囲まれた台形空間の中に入れるため、多
層に巻回していくに従って電線4の幅を狭くするが、断
面積を同一とするために、多層に巻回していくに従って
電線4の厚さを厚くしてある。したがって、電線4を多
層に巻回した多層コイルの断面は、ボビン3の底部31
と外側部32と内側部33とに囲まれた台形空間の面積
を、ほぼ埋め尽くすため、占積率が極めて高くなる。な
お、電線4の成形方法は、同一断面積の電線をローラの
間に挟んで圧延するが、ローラー間の長さを連続して変
えることにより、断面積が一定で、幅と厚さが異なる連
続した電線4を得ることができる。上記実施例は、ボビ
ンに電線を巻回した例について説明したが、電線を直接
凸極に巻回する場合についても適用できる。 【0007】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、複
数の平面で形成したヨークと複数の凸極の間に多層コイ
ルを装着する場合、多層コイルを形成する電線の断面積
を同一とするために、多層に巻回していくに従って電線
の幅を狭くする一方、多層に巻回していくに従って電線
の厚さを厚くして、台形空間の中を埋め尽くすように電
線を巻回するので、多層コイルとヨークまたはポールシ
ューとの間に空隙を生じさせることなく、多層コイルの
占積率を極めて高くする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正断面図である。
【図2】従来例を示す正断面図である。
【符号の説明】
1 ヨーク、2 凸極、21 ポールシュー、3 ボビ
ン、31 底部、32外側部、33 内側部、4 電
線、5 多層コイル
ン、31 底部、32外側部、33 内側部、4 電
線、5 多層コイル
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H02K 3/18
H02K 3/04
H02K 1/18
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 内面が複数の平面からなる中空状のヨー
クと、前記ヨークの内側に固定した複数の凸極とを備
え、前記凸極に多層コイルを装着する回転電機の巻線方
法において、前記各凸極の側面と前記ヨークの内側と前
記凸極のポールシューとに囲まれた台形空間の中に、断
面積が一定で、かつ多層に巻回していくに従って幅を狭
くする一方、多層に巻回していくに従って厚さを厚くし
た長方形の断面形状を有する電線を多層に巻回すること
を特徴とする回転電機の巻線方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07988794A JP3501236B2 (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 回転電機の巻線方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07988794A JP3501236B2 (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 回転電機の巻線方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07274422A JPH07274422A (ja) | 1995-10-20 |
JP3501236B2 true JP3501236B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=13702780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07988794A Expired - Fee Related JP3501236B2 (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 回転電機の巻線方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3501236B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19851363A1 (de) * | 1998-11-09 | 2000-05-18 | Daimler Chrysler Ag | Verfahren zur Herstellung eines Stators für einen Elektromotor |
JP4641583B2 (ja) * | 2000-02-14 | 2011-03-02 | 株式会社東郷製作所 | コイル及びその製造方法 |
JP2001231224A (ja) * | 2000-02-16 | 2001-08-24 | Togo Seisakusho Corp | 回転機用コイル成形体とその製造方法 |
CN106357033B (zh) * | 2016-09-22 | 2019-02-19 | 电子科技大学 | 一种励磁线圈、励磁线圈结构及电机 |
CN109274184A (zh) * | 2017-07-17 | 2019-01-25 | 大银微系统股份有限公司 | 旋转电机的定子 |
-
1994
- 1994-03-25 JP JP07988794A patent/JP3501236B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07274422A (ja) | 1995-10-20 |
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