JP3500893B2 - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置および情報処理方法

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JP3500893B2
JP3500893B2 JP06599697A JP6599697A JP3500893B2 JP 3500893 B2 JP3500893 B2 JP 3500893B2 JP 06599697 A JP06599697 A JP 06599697A JP 6599697 A JP6599697 A JP 6599697A JP 3500893 B2 JP3500893 B2 JP 3500893B2
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公彦 東尾
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オブジェクト格
納部に保存されているオブジェクトを検索できる情報処
理装置、および、情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの急激な普及に伴って、人
々の扱う電子情報が急激に増加してきている。これらの
多量の電子情報は、一般には、キーワード等の検索情報
と共に保存されており、この検索情報を指定することに
よって所望の電子情報を検索できるようにしている。
【0003】このような情報処理装置として、「文書検
索装置(特開平8−77203号公報)」がある。この文
書検索装置では、関連語辞書とインデックスとを有して
いる。このインデックスは関連語とこの関連語が存在す
る文書ファイル名とを対応つけたものである。そして、
関連語自動登録の際に、入力された検索語の関連語候補
を上記関連語辞書を用いて求め、得られた関連語候補の
うち上記インデックス中に存在しないものを削除して一
覧表示する。そして、ユーザによって設定された検索語
および関連語を関連語一時記憶部に保存するようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の文書検索装置では、関連語辞書に登録されている関
連語間には関連度が設定されてはいない。したがって、
入力された検索語の関連語は関連語辞書およびインデッ
クスに載っているか否かだけの基準で求められることに
なり、得られた関連語候補中には今回の検索には必要と
しない関連語が存在することも多々ある。
【0005】上述のような問題は、関連語間に何らかの
関連性に応じて関連度を付与し、検索時においては検索
の曖昧度を指定して、指定された曖昧度よりも関連性の
高い関連語に基づいて検索を行うことによって解消され
る。ところが、上述のような曖昧検索を行う検索装置に
おいては、曖昧度を指定することによって検索に使用す
る関連語は入力された検索語に類似した関連語に絞り込
まれている。したがって、一般的に、検索に使用される
検索語とその関連語をユーザに対して一覧表示するよう
な構成にはなっていない。
【0006】ところで、上記曖昧度は、単に厳しく指定
すれば検索精度が上がると言うものではなく、検索の目
的に適合した少ない関連語が選択されるように指定する
のが望ましい。ところが、一般に、ユーザは入力した検
索語に対して如何なる関連語が如何なる関連度で対応つ
けられているのかは分からない。したがって、指定した
曖昧度が適当であったか否かは検索処理が終了して候補
文書が表示されるまでは分からず、曖昧度が最適に設定
されて検索の目的に合った適当な数の文書が検索される
まで試行錯誤で検索を行わなければならない。
【0007】この場合、上記曖昧度を指定した際に、そ
の指定曖昧度での検索語と関連語とが一覧表示されれ
ば、今設定した曖昧度が適当か否かを判断することがで
きる。したがって、曖昧度を再設定することによって試
行錯誤することなく目的文書を検索できる。また、一覧
表示された関連語から不必要な関連語を棄却可能にすれ
ば、曖昧度を再設定することなく検索処理を実行できる
ことになる。
【0008】そこで、この発明の目的は、曖昧検索時に
おいて、指定された曖昧度に応じて選出された検索情報
を表示できる情報処理装置、および、情報処理方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の情報処理装置は、入力部と、
オブジェクトと,このオブジェクトを検索するための検
索情報とが対応つけられて格納されたオブジェクト格納
部と、検索情報と,この検索情報に類似した検索情報で
ある類似検索情報と,上記検索情報と類似検索情報との
類似度とが,互いに対応つけられて格納された検索情報
格納部と、上記入力部から入力されたオブジェクトを,
このオブジェクトに検索情報を付加して上記オブジェク
ト格納部に登録するオブジェクト登録部と、上記入力部
から指定された検索情報と上記入力部から指定された類
似度とに基づいて,上記検索情報格納部から,上記指定さ
れた検索情報との類似度が上記指定された類似度以上で
ある類似検索情報を選出する類似検索情報選出部と、上
記選出された類似検索情報と上記指定された検索情報と
を表示する検索情報表示部と、上記選出された類似検索
情報と上記指定された検索情報とに基づいて,上記オブ
ジェクト格納部から,上記選出された類似検索情報また
は上記指定された検索情報のうち少なくとも一方が付加
されているオブジェクトを検索する検索部と、上記検索
部によって検索されたオブジェクトを出力する出力部を
備えたことを特徴としている。
【0010】上記構成によれば、類似検索情報選出部で
選出された類似検索情報と入力部から指定された検索情
報とが、検索情報表示部によって表示される。そして、
ユーザによって、この表示されている検索情報から、検
索されるオブジェクトの数や内容等が予測される。ある
いは、上記表示されている検索情報が、次回の検索時に
指定する検索情報の参考にされる。こうして、上記表示
された検索情報が、検索情報を設定する場合に有効に利
用されて、少ない検索回数で精度の高い検索結果が得ら
れる。
【0011】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明の情報処理装置において、上記検索情報表示部
によって表示されている検索情報のうち上記入力部から
指示された検索情報を,不要検索情報として登録する不
要検索情報登録部と、上記選出された類似検索情報と上
記指定された検索情報の中から上記不要検索情報を除い
て,検索時に使用する検索情報を設定する検索情報設定
部を備えて、上記検索部は、上記設定された検索情報に
基づいてオブジェクトの検索を行うことを特徴としてい
る。
【0012】上記構成によれば、上記検索情報表示部に
よって表示されている検索情報の中から、ユーザによっ
て入力部から特定の検索情報が指定されると、不要検索
情報登録部によって上記指定された検索情報が不要検索
情報として登録される。そして、検索情報設定部によっ
て上記選出された類似検索情報と上記指定された検索情
報との中から上記不要検索情報が除かれて検索時に使用
する検索情報が設定される。こうして、ユーザによっ
て、検索処理時に使用する検索情報が取捨選択される。
したがって、曖昧検索処理時に用いる検索情報が、上記
指定された検索情報と指定された曖昧度とによって画一
的にではなくユーザの意志を反映させて設定され、極め
て自由度の高い検索処理が行われる。すなわち、ユーザ
は、上記表示された検索情報から検索されるオブジェク
トの数や内容を予測し、この予測結果に基づいて不要検
索情報を指定することによって、試行錯誤することなく
少ない検索回数で精度の高い検索結果を得ることができ
るのである。
【0013】また、請求項3に係る発明の情報処理方法
は、オブジェクトを入力する入力ステップと、入力され
たオブジェクトを,このオブジェクトに検索情報を付加
して格納部に登録する登録ステップと、検索情報と類似
度とを指定する指定ステップと、上記指定された検索情
報と類似度とに基づいて,上記指定された類似度以上で
ある類似検索情報を選出する選出ステップと、上記選出
された類似検索情報と上記指定された検索情報とを表示
する表示ステップと、上記選出された類似検索情報と上
記指定された検索情報とに基づいて,上記格納部から,上
記選出された類似検索情報または上記指定された検索情
報のうち少なくとも一方が付加されているオブジェクト
を検索する検索ステップと、上記検索されたオブジェク
トを出力する出力ステップを備えたことを特徴としてい
る。
【0014】上記構成によれば、ユーザによって、表示
されている検索情報から、検索されるオブジェクトの数
や内容等が予測される。あるいは、上記表示されている
検索情報が、次回の検索時に指定する検索情報の参考に
される。こうして、上記表示された検索情報が、検索情
報を設定する場合に有効に利用されて、少ない検索回数
で精度の高い検索結果が得られる。
【0015】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
係る発明の情報処理方法において、上記検索ステップ
は、上記表示されている類似検索情報と検索情報のう
ち,不要検索情報を削除するステップと、上記不要検索
情報が削除された類似検索情報および検索情報に基づい
て,上記格納部から,上記不要検索情報が削除された類似
検索情報または検索情報のうち少なくとも一方が付加さ
れているオブジェクトを検索するステップであることを
特徴としている。
【0016】上記構成によれば、ユーザは、検索処理時
に使用する検索情報を取捨選択できる。したがって、曖
昧検索処理時に用いる検索情報が、上記指定された検索
情報と指定された曖昧度とによって画一的にではなくユ
ーザの意志を反映させて設定され、極めて自由度の高い
検索処理が行われる。こうして、試行錯誤することなく
少ない検索回数で精度の高い検索結果が得られる。
【0017】また、請求項5に係る発明のプログラム記
憶媒体は、オブジェクトを入力する入力ステップと、入
力されたオブジェクトを,このオブジェクトに検索情報
を付加して格納部に登録する登録ステップと、検索情報
と類似度とを指定する指定ステップと、上記指定された
検索情報と類似度とに基づいて,上記指定された類似度
以上である類似検索情報を選出する選出ステップと、上
記選出された類似検索情報と上記指定された検索情報と
を表示する表示ステップと、上記選出された類似検索情
報と上記指定された検索情報とに基づいて,上記格納部
から,上記選出された類似検索情報または上記指定され
た検索情報のうち少なくとも一方が付加されているオブ
ジェクトを検索する検索ステップと、上記検索されたオ
ブジェクトを出力する出力ステップによる情報処理プロ
グラムを記憶したことを特徴としている。
【0018】上記構成によれば、指定された検索情報と
選出された類似検索情報とが表示される。したがって、
ユーザは、上記表示されている検索情報から、検索され
るオブジェクトの数や内容等を予測できる。あるいは、
上記表示されている検索情報を次回の検索時に指定する
検索情報の参考にできる。こうして、上記表示された検
索情報が、検索情報を設定する場合に有効に利用され
て、少ない検索回数で精度の高い検索結果が得られる。
【0019】尚、ここで、上記「オブジェクト」とは、
情報処理装置によって保存されるべき主体となる電子情
報(例えば、テキストデータや画像データ等)、または、
これらをまとめたフォルダ等を意味する。また、上記
「検索情報」とは、上記「オブジェクト」に付加される
当該オブジクトを検索する際に用いられる情報であり、
例えば、オブジェクトから抽出される情報(キーワード,
色,形状,特徴量等),データの作成者名,作成日,登録日,
サイズ,コメント,アイコン等がある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の情報
処理装置における機能ブロック図である。尚、本実施の
形態においては、上記オブジェクトは「画像データ」で
あり、検索情報として「キーワード」を用いている。
【0021】入力部1からは、画像データ格納部6に格
納する画像データやキーワードや各種の指示等が入力さ
れる。キーワード登録処理部2は、入力部1から入力さ
れたキーワードをキーワード格納部3に登録すると共
に、他のキーワードとの類似度を付加してキーワード間
類似度格納部4に格納する。ここで、キーワード格納部
3には、個々のキーワード毎に、検索時に使用しないこ
とを登録する未使用フラグが設けてある。画像データ登
録処理部5は、上記入力部1から入力された画像データ
にキーワード格納部3に登録されているキーワードから
選択されたキーワードを付加して画像データ格納部6に
登録する。
【0022】画像データ検索処理部7は、上記入力部1
から指定された指定キーワードと後に詳述する曖昧度x
とを検索条件として、画像データ格納部6に登録された
画像データの中から上記検索条件に適合する画像データ
を検索する。そして、得られた候補画像データに基づい
て候補画像を表示部8に表示する。上記画像データ検索
処理部7は、キーワード設定部9および検索実行部10
を有している。上記キーワード設定部9は、上記指定さ
れた指定キーワードと曖昧度xに基づいて、ユーザとの
対話によって検索時に使用するキーワードを設定する。
また、検索実行部10は、上記設定されたキーワードを
用いて実際に画像データを検索する。尚、検索実行部1
0には、検索時にキーワード格納部3から読み出された
使用キーワードを保持する検索キーワードコレクション
が設けられている。
【0023】すなわち、本実施の形態においては、上記
画像データ格納部6で上記オブジェクト格納部を構成
し、キーワード格納部3およびキーワード間類似度格納
部4によって上記検索情報格納部を構成し、画像データ
登録処理部5によってオブジェクト登録部を構成し、表
示部8で上記出力部を構成するのである。尚、上記候補
画像の表示以外のメニュー画面等の表示部8への表示
は、表示処理部(図示せず)によって行われる。
【0024】また、図2および図3は、図1の機能を実
現するハードウェア構成を示す図である。本情報処理装
置は、図2に示すように、CPU(中央演算処理装置)が
搭載されて情報処理装置全体の動作を制御する制御装置
11を中心として、CRT(陰極線管)12,キーボード
13,マウス14,フロッピーディスクドライブ15b,ハ
ードディスク装置16,プリンタ17,スキャナ18,C
D−ROMドライブ19b,スピーカ20およびマイク
ロフォン21等によって構成される。
【0025】上記CRT12には、検索された画像や文
字等の情報と、操作に必要な各種情報が表示される。キ
ーボード13およびマウス14は、各種入力操作や指示
操作の際に使用される。フロッピーディスク15aは、
制御装置11のフロッピーディスクドライブ15bに装
着されてデータが記憶・再生される。ハードディスク装
置16は、各キーワード間の類似度や画像データや検索
情報としてのキーワードを記憶する。プリンタ17は、
画像データに基づく画像や画像編成によって作成した図
面等を用紙上に出力する。スキャナ18は、シート状の
原稿上の画像を読み取って画像データを出力する。CD
−ROM19aは、画像データを所定のフォーマット形
式で格納しており、CD−ROMドライブ19bに装着
されて画像データが再生される。スピーカ20は音声出
力を行い、マイクロフォン21は音声入力を行う。ここ
で、スキャナ18およびCD−ROMドライブ19bに
よって読み取られた画像データはハードディスク装置1
6に記憶される。尚、スキャナ18,CD−ROMドラ
イブ19b,スピーカ20およびマイクロフォン21は、
制御装置11に内蔵して一体に構成してもよい。
【0026】図3は、図2を上記制御装置11に搭載さ
れたCPUを中心としたブロック図で表現している。上
記CPU25としては、例えばインテル社製の品番i8
0486DX等を用いる。そして、CPU25には、デ
ータバス26を介して、本情報処理装置を制御するプロ
グラムが格納されるROM(リード・オンリ・メモリ)2
8、各種データおよびプログラムが格納されるRAM
(ランダム・アクセス・メモリ)29、画像あるいは文字等
をCRT12に表示する表示制御回路30、キーボード
13からの入力を転送制御するキーボード制御回路3
1、マウス14からの入力を転送制御するマウス制御回
路32、フロッピーディスクドライブ15bを制御する
フロッピーディスクドライブ制御回路33、ハードディ
スク装置16を制御するハードディスク制御回路34、
プリンタ17の出力動作を制御するプリンタ制御回路3
5、スキャナ18の画像入力動作を制御するスキャナ制
御回路36、CD−ROMドライブ19bを制御するC
D−ROMドライブ制御回路37、スピーカ20の音声
出力を制御するスピーカ制御部38、および、マイクロ
フォン21からの音声入力を制御するマイクロフォン制
御回路39が接続される。
【0027】また、上記CPU25には、本情報処理装
置を動作させるのに必要な基準クロックを発生するため
のクロック27が接続され、さらに、データバス26を
介して各種拡張ボードを接続するための拡張スロット4
0が接続される。ここで、上記拡張スロット40にSC
SIボードを接続し、このSCSIボードを介して、フ
ロッピーディスクドライブ15b、ハードディスク装置
16、スキャナ18、CD−ROMドライブ19b等を
接続してもよい。
【0028】すなわち、本実施の形態においては、上記
入力部1をキーボード13,マウス14,ハードディスク
装置16,スキャナ18およびCD−ROMドライブ1
9bで構成し、画像データ格納部6をフロッピーディス
ク15aおよびハードディスク装置16で構成し、キー
ワード格納部3およびキーワード間類似度格納部4をR
AM29で構成し、表示部8をCRT12で構成し、キ
ワード登録処理部2,画像データ登録処理部5,画像デー
タ検索処理部7をCPU25で構成しているのである。
【0029】本実施の形態においては、上述のように、
上記画像データ格納部6をフロッピーディスク15aお
よびハードディスク装置16で構成しているが、光磁気
ディスク装置等の他の記憶媒体を用いても差し支えな
い。また、入力部1のうち画像データの入力部をハード
ディスク装置16,スキャナ18およびCD−ROMド
ライブ19bで構成しているが、スチルビデオカメラや
ディジタルカメラ等の他の入力装置を用いてもよい。ま
た、プリンタ17の代わりにディジタル複写機等の他の
出力装置を用いてもよい。
【0030】また、本情報処理装置では、画像検索処理
等のプログラムをROM28に記憶するようにしてい
る。しかしながら、上記プログラムの一部あるいは全部
をフロッピーディスク15aやハードディスク装置16
等の外部記憶媒体に保管しておき、必要に応じて上記プ
ログラムをRAM29に読み込ませるようにしても差し
支えない。
【0031】上記構成を有する情報処理装置は、以下の
ように動作する図4は、上記ROM28に格納されたプ
ログラムに基づいてCPU25による制御の下に実行さ
れる基本処理動作のフローチャートである。以下、図1
および図4に従って、本情報処理装置の基本処理動作に
ついて説明する。
【0032】本情報処理装置の電源が投入されて上記プ
ログラムが起動すると、基本処理動作がスタートする。
ステップS1で、各処理において必要なフラグ等のイニ
シャライズ、および、表示部8への初期画面表示等の初
期設定処理が行われる。ステップS2で、上記表示部8
に表示された初期画面からジョブメニュー「検索」が選
択されたと判別されるとステップS3に進み、そうでな
ければステップS4に進む。ステップS3で、上記選択さ
れたジョブメニュー「検索」に従って、画像データ格納
部6から所望の画像データを曖昧検索する検索処理が後
に詳述するようにして実行される。そうした後に、ステ
ップS11に進む。尚、上記検索処理は、画像データ検索
処理部7によって行われる。
【0033】ステップS4で、上記表示部8に表示され
た初期画面からジョブメニュー「データ登録」が選択さ
れたと判別されるとステップS5に進み、そうでなけれ
ばステップS6に進む。ステップS5で、上記選択された
ジョブメニュー「データ登録」に従って、入力部1から
入力された画像データを取り込んで、この画像データに
キーワード格納部3から選出されたキーワードを付加し
て画像データ格納部6に登録する画像データ登録処理が
実行される。そうした後に、ステップS11に進む。尚、
上記画像データ登録処理は、画像データ登録処理部5に
よって行われる。
【0034】ステップS6で、上記表示部8に表示され
た初期画面からジョブメニュー「キーワード登録」が選
択されたと判別されるとステップS7に進み、そうでな
ければステップS8に進む。ステップS7で、上記選択さ
れたジョブメニュー「キーワード登録」に従って、入力
部1から入力されたキーワードをキーワード格納部3に
登録すると共に、上記入力キーワードに他のキーワード
との類似度を対応付けてキーワード間類似度格納部4に
登録するキーワード登録処理が実行される。そうした後
に、ステップS11に進む。尚、キーワード登録処理は、
キーワード登録処理部2によって行われる。
【0035】ステップS8で、上記表示部8に表示され
た初期画面からジョブメニュー「その他のメニュー」が
選択されたと判別されるとステップS9に進み、そうで
なければステップS10に進む。ステップS9で、上記選
択されたジョブメニュー「その他のメニュー」に従っ
て、検索画像のプリントアウト等のその他のメニュー処
理が実行される。そうした後、ステップS11に進む。
【0036】ステップS10で、上記表示部8に表示され
た初期画面から「終了」が選択されたか否かが判別され
る。その結果、「終了」が選択されていれば基本処理動
作を終了する一方、そうでなければ、ステップS11に進
む。ステップS11で、その他の処理が実行される。そう
した後、上記ステップS2に戻って次のメニュー処理に
移行する。そして、上記ステップS10において「終了」
が選択されると基本処理動作を終了する。
【0037】以下、上記「検索処理」について詳細に説
明する。尚、「画像データ登録処理」,「検索結果表示処
理」,「画像データ登録処理」,「キーワード登録処理」
および「その他のメニュー処理」については、この発明
とは直接関係ないので詳細な説明は省略する。
【0038】図5は、図4に示す基本処理動作における
ステップS3において、上記画像データ検索処理部7に
よって実行される検索処理サブルーチンのフローチャー
トである。以下、図5に従って、検索処理動作について
詳細に説明する。図4に示す基本処理動作のメインルー
チンの上記ステップS2においてジョブメニュー「検
索」が選択されたと判別されると、検索処理サブルーチ
ンがスタートする。
【0039】ステップS21で、上記キーワード格納部3
に格納されたキーワードのリストが表示部8に表示さ
れ、このキーワードリストに基づいて、ユーザによって
入力部1からキーワードを含む検索情報が指定される。
ステップS22で、ユーザによって入力部1から上記曖昧
検索を行う際の曖昧度(すなわち、ヒットしたと判定す
るキーワードの類似度の閾値)xが指定される。
【0040】ここで、本実施の形態においては、上記基
本キーワードとその類似キーワードとの両者間の類似度
dを以下のごとく定義する。尚、類似度dの定義はこれ
に限定されるものではない。 類似度1 … 基本キーワードと同一(基本キーワード) ↑ … 基本キーワードとの類似性が高くなる ↓ … 基本キーワードとの類似性が低くなる 類似度0 … 基本キーワードとの類似性が全く無い 上記曖昧度xは、「0」〜「1」間の類似度dを用いて
設定される。そして、設定された曖昧度xが「1」であ
る場合には、検索情報として上記指定キーワードが付加
されている画像データが検索されるのである。これに対
して、上記設定された曖昧度xが「0≦x<1」である
場合には、指定キーワードとの類似度dが曖昧度x以上
であるキーワードが付加されている画像データが検索さ
れる。したがって、上記設定された曖昧度xが「0」で
ある場合には、指定キーワードとの類似性が全く無いキ
ーワードが付加されている画像データまでもが検索され
ることになるのである。
【0041】ステップS23で、上記ステップS21におい
て指定された指定キーワードとステップS22において設
定された曖昧度xとに基づいて、検索に使用するキーワ
ードを設定するキーワード設定処理が、後に詳述するよ
うにして実行される。このキーワード設定処理は、キー
ワード設定部9によって行われる。ステップS24で、上
記ステップS23において設定されたキーワードが付加さ
れている候補画像データを検索する検索処理が、後に詳
述するようにして実行される。この検索処理の実行は、
検索実行部10によって行われる。ステップS25で、上
記ステップS24において得られた候補画像データに基づ
く画像が、表示部8に表示される。
【0042】ステップS26で、ユーザとの対話によって
検索処理を続行すると判別された場合には上記ステップ
S21に戻る。一方、検索処理を続行しないと判別されと
検索処理サブルーチンが終了されて、図4に示すメイン
ルーチンにリターンする。
【0043】図6は、図5に示す検索処理サブルーチン
のステップS23において上記キーワード設定部9によっ
て実行されるキーワード設定処理の詳細なフローチャー
トである。以下、図1および図6に従って、キーワード
設定処理動作について詳細に説明する。図5に示す検索
処理サブルーチンの上記ステップS22において曖昧度x
が指定されると、キーワード設定処理がスタートする。
【0044】ステップS31で、ユーザとの対話によっ
て、キーワードの確認を行うか否かが判別される。その
結果、確認を行う場合にはステップS32に進む。一方、
行わない場合には、上記指定曖昧度xに基づくキーワー
ドが検索処理時に用いるキーワードであると確定され
る。そうした後、キーワード設定処理動作を終了して、
図5に示す検索処理サブルーチンの上記ステップS24に
移行する。
【0045】ステップS32で、上記キーワード間類似度
格納部4が参照されて、上記ステップS21において指定
された指定キーワードとの類似度dが、上記ステップS
22において指定された曖昧度x以上である類似キーワー
ドが選出される。そして、この選出された類似キーワー
ドと指定キーワードとが表示部8に一覧表示される。ス
テップS33で、ユーザとの対話によって、上記一覧表示
された指定キーワードおよび類似キーワードの中から不
要なキーワードが指定されたか否かが判別される。その
結果、指定されている場合はステップS34に進む。一
方、指定されていない場合には、上記一覧表示されたキ
ーワードが検索処理時に用いるキーワードであると確定
される。そうした後、キーワード設定処理動作を終了
し、図5に示す検索処理サブルーチンの上記ステップS
24に移行する。
【0046】ステップS34で、上記キーワード格納部3
に格納されているキーワードの中から、上記指定された
不要キーワードが選択される。ステップS35で、上記キ
ーワード格納部3における上記ステップS34において選
択された不要キーワードの未使用フラグがセットされ
る。そうした後、キーワード設定処理動作を終了し、図
5に示す検索処理サブルーチンの上記ステップS24に移
行する。
【0047】尚、上述のように、上記ステップS31にお
いてキーワードの確認を行わない場合には、何も行わず
次の検索処理に移行するようにしている。したがって、
1回目の検索ではキーワードの確認を行わず、得られた
候補画像が多い(あるいは少ない)場合に、2回目の検索
でキーワードの確認を行って使用されたキーワードを一
覧表示で確認することもできる。
【0048】図7は、図5に示す検索処理サブルーチン
のステップS24において検索実行部10によって実行さ
れる検索処理の詳細なフローチャートである。以下、図
1および図7に従って、検索処理動作について詳細に説
明する。図5に示す検索処理サブルーチンの上記ステッ
プS23においてキーワード設定処理が終了すると、検索
処理がスタートする。
【0049】ステップS41で、上記検索キーワードコレ
クションがクリアされる。ステップS42で、上記キーワ
ード間類似度格納部4が参照されて、上記指定された指
定キーワードとの類似度dが、指定された曖昧度x以上
である類似キーワードが選出される。そして、この選出
された類似キーワードと指定キーワードとが上記検索キ
ーワードコレクションに保持される。
【0050】ステップS43で、上記キーワード格納部3
の未使用フラグが参照されて、上記検索キーワードコレ
クションに保持されているキーワードのうち、上記未使
用フラグがセットされているキーワードが削除される。
こうして、実際に検索に使用するキーワードが設定され
る。ステップS44で、上記キーワード格納部3の未使用
フラグがリセットされる。ステップS45で、上記画像デ
ータ格納部6から、上記検索キーワードコレクションに
保持されているキーワードが付加されている画像データ
が検索される。そうした後、検索処理動作を終了し、図
5に示す検索処理サブルーチンの上記ステップS25に移
行する。
【0051】すなわち、本実施の形態においては、上記
キーワード設定処理動作のステップS32および検索処理
動作のステップS42で上記類似検索情報選出部を構成
し、上記キーワード設定処理動作のステップS32で上記
検索情報表示部を構成し、上記キーワード設定処理動作
のステップS34,S35で上記不要検索情報登録部を構成
し、上記検索処理動作のステップS43で上記検索情報設
定部を構成し、上記検索処理動作のステップS45で上記
検索部を構成するのである。
【0052】次に、上記キーワード設定部9によって行
われるキーワード設定処理動作について、具体的な例で
説明する。ここで、上記キーワード間類似度格納部4に
は、基本キーワード「スポーティーな」とその類似キー
ワードとの間の類似度dが、以下のごとく登録されてい
るものとする。 基本キーワード 類似度d 類似キーワード スポーティーな − 0.95 − 軽やかな − 0.90 − 若々しい − 0.80 − カジュアル風 − 0.70 − 実用的な − 0.60 − さわやかな − 0.55 − 陽気な また、上記検索処理サブルーチンの上記ステップS21に
おいて、ユーザによってキーワード「スポーティーな」
が指定され、上記ステップS22において、ユーザによっ
て曖昧度x=0.7が指定されているものとする。その
結果、表示部8には、図8(a)に示すように、指定キー
ワードと指定曖昧度とが表示される。
【0053】上記前提において、キーワード設定処理が
開始されると、上記指定キーワード「スポーティーな」
との類似度dが、上記指定曖昧度x=0.7以上である
類似キーワード「軽やかな(d=0.95)」,「若々しい(d
=0.90)」,「カジュアル風(0.80)」,「実用的な(d
=0.70)」が選出される。そして、この選出された類
似キーワード「軽やかな,若々しい,カジュアル風および
実用的な」と指定キーワード「スポーティーな」とが、
図8(b)に示すように表示部8に一覧表示される。
【0054】ここで、ユーザによって、上記不要キーワ
ードとして「若々しい」が指定されると、図8(b)に示
すように、設定キーワード「スポーティーな」,「軽や
かな」,「カジュアル風」,「実用的な」には●が表示さ
れる一方、不要キーワード「若々しい」には○が表示さ
れる。そして、キーワード格納部3におけるキーワード
「若々しい」の未使用フラグがセットされ、以後の検索
処理時には、設定キーワード「スポーティーな」,「軽
やかな」,「カジュアル風」,「実用的な」が付加されて
いる画像データが検索されることになる。
【0055】こうして、ユーザは、指定キーワードと曖
昧度xとに基づいて選出されたキーワードを直接確認す
ることによって、検索の結果をある程度予測することが
できる。また、選出されたキーワードから不要キーワー
ドを除去することによって、ユーザ自らが検索の目的に
合うキーワードを設定できるのである。
【0056】上述したように、本実施の形態において
は、上記画像データ検索処理部7は、キーワード設定部
9と検索実行部10とを有している。そして、キーワー
ド設定部9は、検索処理時に、指定キーワードと曖昧度
xとに基づいてキーワード格納部3から選出したキーワ
ードを表示部8に一覧表示し、ユーザから不要キーワー
ドの指定があると、キーワード格納部3における不要キ
ーワードの未使用フラグをセットする。こうして、検索
処理時に使用するキーワードを設定する。そうすると、
検索実行部10は、指定キーワードと曖昧度xとに基づ
いてキーワード格納部3から選出したキーワードから未
使用フラグがセットされている不要キーワードを削除す
る。そして、設定キーワードのみを用いて検索処理を行
うようにしている。したがって、ユーザは、指定キーワ
ードと曖昧度xとに基づいて選出されたキーワードを確
認することができる。また、検索処理時に使用するキー
ワードを検索目的に応じて取捨選択することができる。
【0057】すなわち、本実施の形態によれば、曖昧検
索を行う場合に、指定キーワードと指定曖昧度xによっ
て画一的にキーワードを設定するのではなく、ユーザの
意志を反映させて設定することができ、極めて自由度の
高い検索処理を行うことができる。つまり、ユーザは、
一覧表示されたキーワードから検索される画像の量と内
容をある程度予測して、その予測結果に基づいて不要キ
ーワードを除去することができ、曖昧度xを変更しなが
ら検索を繰り返すことなく少ない検索回数で精度の高い
検索結果を得ることができるのである。
【0058】尚、上記実施の形態によれば、1回目のキ
ーワード設定処理においてあるキーワードを不要キーワ
ードとして指定しても、次に続く検索処理によって不要
キーワードの未使用フラグがリセットされていまう。し
たがって、この不要キーワードの類似度dが高い場合に
は、2回目のキーワード設定処理において同じキーワー
ド(不要キーワード)が再度選出されることになる。そこ
で、未使用フラグのリセットは、上記ステップS21の中
で行われる指定キーワードの変更時に行うようにしても
よい。すなわち、指定キーワードの変更が行われるまで
は不要キーワードとして扱われることになる。
【0059】上述したキーワード設定処理は、検索結果
数指定による検索処理にも適用できる。図9は、検索結
果数指定による検索処理が可能な情報処理装置の機能ブ
ロック図である。入力部51,キーワード登録処理部5
2,キーワード格納部53,キーワード間類似度格納部5
4,画像データ登録処理部55,画像データ格納部56お
よび表示部58は、図1に示す入力部1,キーワード登
録処理部2,キーワード格納部3,キーワード間類似度格
納部4,画像データ登録処理部5,画像データ格納部6お
よび表示部8と同じ構成を有し、同様に機能する。
【0060】画像データ検索処理部57は、上記入力部
51から指定された指定キーワードと指定された検索結
果数とを検索条件として、画像データ格納部56に登録
された画像データの中から上記検索条件に適合する画像
データを検索して候補画像を表示部58に表示する。上
記画像データ検索処理部57は、キーワード確認部59
および検索実行部60を有している。上記キーワード確
認部59は、上記指定された指定キーワードに基づいて
行った検索の曖昧度を表示部58に表示して、ユーザに
検索の曖昧度を確認させる。また、検索実行部60は、
上記設定されたキーワードと検索結果数とを用いて実際
に画像データを検索する。そして、上記指定された検索
結果数分の候補画像を表示する。
【0061】図10は、上記画像データ検索処理部57
によって実行される検索処理サブルーチンのフローチャ
ートである。以下、図10に従って、検索結果数指定に
よる検索処理動作について詳細に説明する。
【0062】ステップS51で、上記キーワード格納部5
3に格納されたキーワードのリストが表示部58に表示
され、このキーワードリストに基づいて、ユーザによっ
て入力部51からキーワードを含む検索情報が指定され
る。ステップS52で、ユーザによって、入力部51か
ら、上記指定キーワードに基づいて検索される画像数
(検索結果数)が指定される。ステップS53で、上記ステ
ップS51において指定された指定キーワードが付加され
ている候補画像データを検索する検索処理が、検索実行
部60によって、以下のようにして実行される。すなわ
ち、先ず、所定の類似度d0を用いて通常の曖昧検索処
理が行われる。次に、この検索結果得られた候補画像デ
ータの数が、上記ステップS52において指定された検索
結果数よりも大きいか否かを判定し、この判定結果に基
づいて類似度d0の値を増減し、更に曖昧検索処理を実
行する。上記の処理を検索の結果得られた候補画像デー
タの数が上記ステップS52において指定された検索結果
数に一致するまで繰り返し実行する。但し、検索の結果
得られた候補画像データの数が前回の検索の結果と同じ
になった場合には、類似度の調節範囲が収束したと判断
して、曖昧検索処理を終了する。この終了時の類似度d
を曖昧度とする。
【0063】ステップS54で、上記ステップS53におい
て得られた候補画像データに基づく画像が、上記ステッ
プS52において指定された検索結果数だけ表示される。
ステップS55で、上記ステップS53において求められた
曖昧度が表示される。
【0064】ステップS56で、上記ステップS55におい
て抽出された類似キーワードと指定キーワードとが表示
部58に一覧表示される。こうして、表示されたキーワ
ードがユーザによって確認される。このキーワード確認
処理は、キーワード確認部59によって行われる。ステ
ップS57で、ユーザとの対話によって検索処理を続行す
ると判別された場合には上記ステップS51に戻る。一
方、検索処理を続行しないと判別されと検索処理サブル
ーチンが終了されて、図4に示すメインルーチンにリタ
ーンする。
【0065】上述したように、本実施の形態において
は、画像データ検索処理部57は、キーワード確認部5
9と検索実行部60とを有している。検索実行部60
は、指定キーワードを用いて検索処理を行う。そして、
キーワード確認部59は、上記検索処理時の曖昧度を判
定し、この曖昧度以上の類似度dの類似キーワードを表
示部58に一覧表示するようにしている。したがって、
ユーザは、検索結果数指定による検索処理時に用いられ
た指定キーワードの類似キーワードを確認することがで
きる。
【0066】したがって、本実施の形態によれば、表示
された類似キーワードの一覧を参考にして次回の検索時
に指定するキーワードを最適に決めることができ、少な
い検索回数で精度の高い検索結果を得ることができるの
である。
【0067】尚、上記各実施の形態においては、静止画
像データに付けられたキーワードに基づく曖昧検索処理
を例に説明している。しかしながら、この発明はこれに
限らず、動画像データや文字データや音声データやそれ
らを組み合わせてなるマルチメディアデータに付けられ
たキーワードに基づく曖昧検索処理の場合にも適用可能
である。また、上記各実施の形態においては、画像デー
タに付けられたキーワードに基づく類似度dを用いた曖
昧検索処理の場合を例に説明している。しかしながら、
この発明はこれに限定されるものではなく、メディアデ
ータから抽出された特徴量やメディアデータ特徴情報
(例えば、画像の色味や画像の大まかな形状)に基づく類
似度を用いた曖昧検索処理の場合にも適用できる。
【0068】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の情報処理装置は、入力部から指定された検索情
報と類似度とに基づいて類似検索情報選出部で選出した
類似検索情報と上記指定された検索情報とを、検索情報
表示部によって表示するので、ユーザは、この表示され
た検索情報から、後の曖昧検索によって得られるオブジ
ェクトの数や内容を予測することができる。あるいは、
上記表示された検索情報を、次回の検索時に指定する検
索情報の参考にすることができる。したがって、ユーザ
は、上記検索情報を設定する場合に上記表示された検索
情報を有効に利用して、少ない検索回数で精度の高い検
索を行うことができる。
【0069】また、請求項2に係る発明の情報処理装置
は、上記検索情報表示部によって表示されている検索情
報とのうち入力部から指示された検索情報を、不要検索
情報登録部によって不要検索情報として登録し、検索情
報設定部は、上記指定された検索情報と類似検索情報と
の中から上記不要検索情報を除いて検索時に使用する検
索情報を設定し、上記検索部は、この設定された検索情
報に基づいて検索を行うので、ユーザは、上記選出され
た類似検索情報と上記指定された検索情報との中から検
索処理時に使用する検索情報を取捨選択することがで
き、極めて自由度の高い検索処理を行える。すなわち、
この発明によれば、ユーザは、上記表示された検索情報
から検索されるオブジェクトの数や内容を予測し、この
予測結果に基づいて不要検索情報を指定することがで
き、試行錯誤によらずに少ない検索回数で精度の高い検
索を行うことができる。
【0070】また、請求項3に係る発明の情報処理方法
は、オブジェクトを入力する入力ステップと、入力され
たオブジェクトに検索情報を付加して登録する登録ステ
ップと、検索情報及び類似度を指定する指定ステップ
と、上記指定された類似度以上である類似検索情報を選
出する選出ステップと、上記選出された類似検索情報お
よび上記指定された検索情報を表示する表示ステップを
有するので、ユーザは、この表示されている検索情報か
ら、後に検索されるオブジェクトの数や内容等を予測す
ることができる。あるいは、上記表示されている検索情
報を、次回の検索時に指定する検索情報の参考にするこ
とができる。したがって、検索情報を設定する場合に上
記表示された検索情報を有効に利用して、少ない検索回
数で精度の高い検索結果を得ることができる。
【0071】また、請求項4に係る発明の情報処理方法
は、上記検索ステップは、上記表示された類似検索情報
と検索情報のうち不要検索情報を削除するステップと、
上記不要検索情報が削除された類似検索情報と検索情報
とに基づいてオブジェクトを検索するステップであるの
で、ユーザは、検索処理時に使用する検索情報を取捨選
択できる。したがって、試行錯誤によらずに少ない検索
回数で精度の高い検索を行うことができる。
【0072】また、請求項5に係る発明のプログラム記
憶媒体は、オブジェクトを入力する入力ステップと、入
力されたオブジェクトに検索情報を付加して登録する登
録ステップと、検索情報および類似度を指定する指定ス
テップと、上記指定された検索情報および類似度に基づ
いて上記指定された類似度以上である類似検索情報を選
出する選出ステップと、上記選出された類似検索情報及
び上記指定された検索情報を表示する表示ステップを有
する情報処理プログラムを記憶しているので、指定され
た検索情報および類似度に基づいて選出された類似検索
情報と、上記指定された検索情報とを表示できる。した
がって、ユーザは、上記表示されている検索情報から、
検索されるオブジェクトの数や内容等を予測できる。あ
るいは、上記表示されている検索情報を次回の検索時に
指定する検索情報の参考にできる。すなわち、この発明
によれば、上記表示された検索情報が、検索情報を設定
する場合に有効に利用されて、少ない検索回数で精度の
高い検索結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の情報処理装置における一実施例を示
す機能ブロック図である。
【図2】図1に示す機能を実現する装置構成を示す図で
ある。
【図3】図1に示す機能を実現するハードウェアのCP
Uを中心としたブロック図である。
【図4】図3におけるCPUによる制御の下に実行され
る基本処理動作のフローチャートである。
【図5】図1における画像データ検索処理部によって実
行される検索処理サブルーチンのフローチャートであ
る。
【図6】図1におけるキーワード設定部によって行われ
るキーワード設定処理動作のフローチャートである。
【図7】図1における検索実行部によって行われる検索
処理動作のフローチャートである。
【図8】図1におけるキーワード設定部によって表示さ
れる指定キーワード,曖昧度および検索キーワード確認
リストの表示例である。
【図9】図1とは異なる情報処理装置の機能ブロック図
である。
【図10】図9における画像データ検索処理部によって
実行される検索処理サブルーチンのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1,51…入力部、 2,52…キーワ
ード登録処理部、3,53…キーワード格納部、
4,54…キーワード間類似度格納部、5,55…画像デ
ータ登録処理部、 6,56…画像データ格納部、7,
57…画像データ検索処理部、 8,58…表示部、9
…キーワード設定部、 10,60…検索実行
部、59…キーワード確認部。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部と、 オブジェクトと、このオブジェクトを検索するための検
    索情報とが対応つけられて格納されたオブジェクト格納
    部と、 検索情報と、この検索情報に類似した検索情報である類
    似検索情報と、上記検索情報と類似検索情報との類似度
    とが、互いに対応つけられて格納された検索情報格納部
    と、 上記入力部から入力されたオブジェクトを、このオブジ
    ェクトに検索情報を付加して上記オブジェクト格納部に
    登録するオブジェクト登録部と、 上記入力部から指定された検索情報と上記入力部から指
    定された類似度とに基づいて、上記検索情報格納部か
    ら、上記指定された検索情報との類似度が上記指定され
    た類似度以上である類似検索情報を選出する類似検索情
    報選出部と、 上記選出された類似検索情報と上記指定された検索情報
    とを表示する検索情報表示部と、 上記選出された類似検索情報と上記指定された検索情報
    とに基づいて、上記オブジェクト格納部から、上記選出
    された類似検索情報または上記指定された検索情報のう
    ち少なくとも一方が付加されているオブジェクトを検索
    する検索部と、 上記検索部によって検索されたオブジェクトを出力する
    出力部を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報処理装置におい
    て、 上記検索情報表示部によって表示されている検索情報の
    うち上記入力部から指示された検索情報を、不要検索情
    報として登録する不要検索情報登録部と、 上記選出された類似検索情報と上記指定された検索情報
    の中から上記不要検索情報を除いて、検索時に使用する
    検索情報を設定する検索情報設定部を備えて、 上記検索部は、上記設定された検索情報に基づいてオブ
    ジェクトの検索を行うことを特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 オブジェクトを入力する入力ステップ
    と、 入力されたオブジェクトを、このオブジェクトに検索情
    報を付加して格納部に登録する登録ステップと、 検索情報と類似度とを指定する指定ステップと、 上記指定された検索情報と類似度とに基づいて、上記指
    定された類似度以上である類似検索情報を選出する選出
    ステップと、 上記選出された類似検索情報と上記指定された検索情報
    とを表示する表示ステップと、 上記選出された類似検索情報と上記指定された検索情報
    とに基づいて、上記格納部から、上記選出された類似検
    索情報または上記指定された検索情報のうち少なくとも
    一方が付加されているオブジェクトを検索する検索ステ
    ップと、 上記検索されたオブジェクトを出力する出力ステップを
    備えたことを特徴とする情報処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の情報処理方法におい
    て、 上記検索ステップは、 上記表示されている類似検索情報と検索情報のうち、不
    要検索情報を削除するステップと、 上記不要検索情報が削除された類似検索情報および検索
    情報に基づいて、上記格納部から、上記不要検索情報が
    削除された類似検索情報または検索情報のうち少なくと
    も一方が付加されているオブジェクトを検索するステッ
    プであることを特徴とする情報処理方法。
  5. 【請求項5】 オブジェクトを入力する入力ステップ
    と、 入力されたオブジェクトを、このオブジェクトに検索情
    報を付加して格納部に登録する登録ステップと、 検索情報と類似度とを指定する指定ステップと、 上記指定された検索情報と類似度とに基づいて、上記指
    定された類似度以上である類似検索情報を選出する選出
    ステップと、 上記選出された類似検索情報と上記指定された検索情報
    とを表示する表示ステップと、 上記選出された類似検索情報と上記指定された検索情報
    とに基づいて、上記格納部から、上記選出された類似検
    索情報または上記指定された検索情報のうち少なくとも
    一方が付加されているオブジェクトを検索する検索ステ
    ップと、 上記検索されたオブジェクトを出力する出力ステップに
    よる情報処理プログラムを記憶したプログラム記憶媒
    体。
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