JP3500562B2 - 画像形成機 - Google Patents

画像形成機

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JP3500562B2
JP3500562B2 JP31096497A JP31096497A JP3500562B2 JP 3500562 B2 JP3500562 B2 JP 3500562B2 JP 31096497 A JP31096497 A JP 31096497A JP 31096497 A JP31096497 A JP 31096497A JP 3500562 B2 JP3500562 B2 JP 3500562B2
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忠浩 清須美
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栄次郎 正木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、印刷機及
びファクシミリの如き画像形成機、殊に、これに限定さ
れるものではないが、複写機、印刷機及びファクシミリ
の機能を兼ね備えた複合機と称される画像形成機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、画像形成機においては、転
写域及び定着域を順次に通って延在するシート部材搬送
路と、このシート部材搬送路に普通紙でよいシート部材
を供給するためのシート部材供給手段と、シート部材搬
送路を通してシート部材を搬送するためのシート部材搬
送手段と、シート部材搬送路から排出されるシート部材
を受け入れるシート部材受け入れ手段とが配設されてい
る。更に、トナー像担持手段と、このトナー像担持手段
上にトナー像を形成するためのトナー像形成手段と、上
記転写域においてトナー像担持手段上のトナー像をシー
ト部材に転写するための転写手段と、上記定着域におい
てシート部材上のトナー像を定着するための定着手段も
配設されている。
【0003】画像形成機が上記複合機である場合、通
常、トナー像担持手段は周表面に静電感光体を有する回
転ドラムから構成されており、トナー像形成手段はレー
ザ光照射手段及び現像手段を含んでいる。レーザ光照射
手段はトナー像担持手段の周表面に選択的にレーザ光を
照射し、これによってトナー像担持手段上に静電潜像を
形成し、現像手段はトナー像担持手段上の静電潜像をト
ナー像に現像する。画像形成機には、更に、原稿読取手
段も配設されている。画像形成機が複写機として使用さ
れる時には、原稿読取手段が読み取った原稿画像を示す
画像信号に基いてレーザ光照射手段の作動が制御され、
原稿画像に対応する静電潜像がトナー像担持手段上に形
成される。画像形成機が印刷機として使用される時に
は、パーソナルコンピュータ等から送信された画像信号
に基いてレーザ光照射手段の作動が制御され、印刷すべ
き画像に対応した静電潜像がトナー像担持手段上に形成
される。画像形成機が送信用ファクシミリとして使用さ
れる時には、原稿読取手段が読み取った原稿画像を示す
画像信号が他のファクシミリに送信される。画像形成機
が受信用ファクシミリとして使用される時には、他のフ
ァクシミリから受信した画像信号に基いてレーザ光照射
手段の作動が制御され、受信した画像信号に対応した静
電潜像がトナー像担持手段上に形成される。
【0004】特に画像形成機が複合機である場合、画像
形成機を充分にコンパクトなものにせしめるために、画
像形成機のハウジングとして、ハウジングの中間部に、
中間下壁によって規定された下面と中間上壁によって規
定された上面を有し、少なくとも前面は解放されている
空間が存在する形態のものを使用することが提案されて
いる。シート部材搬送路にシート部材を供給するための
シート部材供給手段はハウジングの下端部に配設されて
いる。シート部材搬送路から排出されるシート部材を受
け入れるシート部材受け入れ手段は、上記中間下壁の一
部、更に詳しくは片側部を除く部分、によって構成され
ている。原稿読取手段は上記中間上壁の上方に配置され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した形態のハウジ
ングを使用する画像形成機においては、シート部材搬送
路は、シート部材供給手段に隣接した上流端から定着域
の下流側まで、ハウジングの片側壁に沿って上方に延
び、次いで湾曲部を介して片側壁から遠ざかる方向に、
上記中間下壁の片側部に沿ってその下側を延びる形態に
せしめることが必要である。しかしながら、シート部材
搬送路をかような形態にせしめた場合、次のとおりの解
決すべき問題が存在する。
【0006】第一に、シート部材搬送路における定着域
よりも上流に位置する部分に関しては、特に問題を生成
せしめることなく、ハウジングの片側壁の一部を閉位置
と開位置との間を移動自在である開閉部材によって規定
し、かかる開閉部材を閉位置にせしめるとシート部材搬
送路が規定され、開閉部材を開位置にせしめるとシート
部材搬送路が解放されるように構成することができる。
かように構成した場合、シート部材搬送路における定着
域よりも上流に位置する部分においてシート部材がジャ
ムした時には、開閉部材を開動せしめてシート部材搬送
路を解放することによって、ジャムしたシート部材を充
分容易に取り出すことができる。しかしながら、シート
部材搬送路における下流端部に関しては、ハウジングの
片側壁の一部と共に上記中間下壁の片側部もハウジング
の片側に開動せしめられる共通の開閉部材によって規定
すると、ハウジングの片側に開動せしめられる開閉部材
が相当大きくなる故に、ハウジングの片側に相当大きな
空間を残留せしめておくことが必要になり、画像形成機
の所謂設置スペースが相当大きくなる。また、上記中間
下壁の片側部の上方にも、中間下壁の片側部がハウジン
グの片側に開動することを許容するための相当大きな空
間を形成することが必要になり、画像形成機の全高が相
当高くなってしまう。
【0007】定着域においてシート部材上のトナー像を
定着せしめるための定着手段は、通常、相当な圧力で相
互に押圧せしめられている一対の定着ローラから構成さ
れている。かような場合、上記開閉部材が開位置にせし
められても、一対の定着ローラは相互に押圧せしめられ
た状態に維持されるようになすことが望まれる。一対の
定着ローラの一方を開閉部材に装着し、開閉部材と共に
一対の定着ローラの一方が移動せしめられるように構成
すると、一対の定着ローラの押圧力に抗して開閉部材を
移動せしめることが必要になり、開閉部材の移動が相当
困難になる。また、開閉部材の移動を繰り返し遂行する
ことによって、一対の定着ローラの押圧力が変動され、
これによって定着作用が劣化されてしまう虞もある。
【0008】第二に、定着手段が一対の定着ローラから
構成されている場合、一対の定着ローラの一方、即ちシ
ート部材の表面(即ち定着すべきトナー像が形成されて
いる面)に作用するローラには、シリコンオイルの如き
剥離剤を適宜に塗布するための剥離剤塗布手段を付設す
ることが必要である。かような剥離剤塗布手段は、通
常、支持部材とこの支持部材の下端に装着された塗布部
材とから構成され、塗布部材は剥離剤を含有することが
できるフェルトの如き材料から形成されている。かよう
な剥離剤塗布手段は、塗布部材に含有されている剥離剤
が消耗された時には、新しいものと交換することが必要
であるが、従来の画像形成機においては、剥離剤塗布手
段の交換が必ずしも容易ではなかった。
【0009】第三に、通常、シート部材供給手段は、積
層状態のシート部材を収容するシート部材収容手段と、
積層状態のシート部材における最上位のシート部材をシ
ート部材搬送路に送出するための回転送出部材とから構
成されている。シート部材収容手段は所要位置に着脱自
在に装着されるカセット容器から構成することができ
る。回転送出部材は、製作コスト等の見地から、最上位
のシート部材に作用する円弧状作用面と最上位のシート
部材から離隔する非作用面とを有する形態であるのが好
適である。一方、シート部材搬送路には一対のレジスト
ローラが配設されている。シート部材供給手段における
回転送出手段は、その非作用面が最上位のシート部材に
対向する停止位置から1回転せしめられ、かかる回転の
際に円弧状作用面が最上位のシート部材に作用して、シ
ート部材搬送路に送出せしめ、シート部材の先端縁を停
止せしめられている一対のレジストローラのニップに当
接せしめる。シート部材が幾分傾斜した状態でシート部
材搬送路に送出せしめられても、シート部材の先端縁が
停止状態にある一対のレジストローラのニップに当接せ
しめられることによって、シート部材の傾斜が矯正され
る。然るに、上述したとおり、シート部材搬送路がその
上流端から定着域の下流側まで、ハウジングの片側壁に
沿って上方に延びる、従ってシート部材の上流部は一対
のレジストローラに向かって上方に延びる場合、停止状
態にある一対のレジストローラのニップにシート部材の
先端縁が当接せしめられた後に、回転送出部材が1回転
してその非作用面がシート部材に対向する状態になり、
回転送出部材がシート部材から離隔すると、送出された
シート部材自体の重量に起因してシート部材が幾分後退
せしめられ、その先端縁が一対のレジストローラのニッ
プから後退してしまう傾向がある。送出されたシート部
材の先端縁が一対のレジストローラのニップから後退し
てしまうと、後に一対のレジストローラを回転せしめて
も、送出されたシート部材を所要とおりに搬送すること
ができなくなる。
【0010】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その第一の技術的課題は、シート部材搬送路の下
流端部はハウジングの片側壁から遠ざかる方向に、ハウ
ジングの中間下壁の片側部に沿ってその下側を延びる形
態である画像形成機において、画像形成機の片側に相当
大きな空間を残留せしめる必要なくして、そしてまた画
像形成機の全高を過剰に高くする必要なくして、シート
部材搬送路の下流端部が解放され、従ってシート部材搬
送路の下流端部でシート部材がジャムした時にも充分容
易にジャムしたシート部材を取り除くことができるよう
になすことである。
【0011】本発明の第二の技術的課題は、上記第一の
技術的課題の達成に加えて、一対の定着ローラの一方に
剥離剤を塗布するための剥離剤塗布手段を、所定位置に
充分容易に装着することができるようになすことであ
る。
【0012】本発明の第三の技術的課題は、シート部材
搬送路の上流部は一対のレジストローラに向かって上方
に延びている形態の画像形成機において、シート部材供
給手段から送出され、その先端縁が一対のレジストロー
ラのニップに当接せしめられたシート部材が、シート部
材供給手段の回転送出部材がその非作用面がシート部材
に対向して位置する停止位置になっても、一対のレジス
トローラから後退してしまうことを確実に防止すること
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記第
一の技術的課題を達成するために、中間下壁の片側部
を、閉位置と実質上水平に前後方向に延びる旋回軸線を
中心として該閉位置から上方に旋回せしめられた開位置
との間を移動自在に装着された開閉部材によって規定
し、該開閉部材を該開位置にせしめると、該シート部材
搬送路の下流端部が解放されるようにせしめる。
【0014】即ち、上記第一の技術的課題を達成する画
像形成機として、本発明によれば、ハウジングと、該ハ
ウジング内に配設されたトナー像担持手段と、該トナー
像担持手段上にトナー像を形成するためのトナー像形成
手段と、転写域及び定着域を順次に通って延在するシー
ト部材搬送路と、該シート部材搬送路にシート部材を供
給するためのシート部材供給手段と、該シート部材搬送
路を通してシート部材を搬送するためのシート部材搬送
手段と、該シート部材搬送路から排出されるシート部材
を受け入れるシート部材受け入れ手段と、該転写域にお
いて該トナー像担持手段上に形成されているトナー像を
シート部材に転写するためのトナー像転写手段と、該定
着域においてシート部材上のトナー像を定着するための
トナー像定着手段とを具備し、該ハウジングには、中間
下壁によって規定された下面及び中間上壁によって規定
された上面を有し、少なくとも前面は少なくとも部分的
に解放されている空間が形成されており、該シート部材
搬送路は上流端から該定着域の下流側まで、該ハウジン
グの片側壁に沿ってその内側を上方に延び、次いで湾曲
部を介して該片側壁から遠ざかる方向に該中間下壁の片
側部に沿ってその下側を延び、該シート部材受け入れ手
段は、該中間下面壁の、該シート部材搬送路の下流側を
延在する部分によって構成されており、該中間下壁の該
片側部は閉位置と実質上水平に前後方向に延びる旋回軸
線を中心として該閉位置から上方に旋回せしめられた開
位置との間を移動自在に装着された開閉部材によって規
定されており、該開閉部材を該開位置にせしめると、該
シート部材搬送路の下流端部が解放される、ことを特徴
とする画像形成機が提供される。
【0015】該旋回軸線は、シート部材搬送方向に見
て、該中間下壁の該片側部の上流端部に位置するのが好
適である。該開閉部材を閉位置に解除自在にロックする
と共に該開位置に解除自在にロックするロック手段が配
設されているのが好ましい。
【0016】上記第二の技術的課題を達成する実施形態
においては、該定着手段は相互に押圧されている一対の
定着ローラと該一対の定着ローラの一方に剥離剤を塗布
するための剥離剤塗布手段とを含み、該剥離剤塗布手段
は、該開閉部材を該開位置にせしめて該シート部材搬送
路の下流端部を解放せしめ、該シート部材搬送路の解放
された下流端部を通して所定位置に着脱自在に装着され
得る。該剥離剤塗布手段は支持部材と該支持部材の下面
に装着され且つ液状剥離剤を含有する塗布部材とを含
み、該シート部材搬送路の解放された下流端部を通して
上下方向に移動せしめることによって着脱せしめられ、
該所定位置に装着されると、該塗布部材が該一対の定着
ローラの該一方の周表面に接触せしめられ、該支持部材
の上面が該シート部材搬送路の該下流端部の少なくとも
一部の下側を規定するのが好適である。好適実施形態に
おいては、該剥離剤塗布手段における該支持部材の前端
部及び後端部には被当接部が形成され、該開閉部材の前
端部及び後端部には当接部が形成されており、該開閉部
材が該閉位置にせしめられると、該開閉部材の該当接部
が該支持部材の該被当接部に当接せしめられ、これによ
って該剥離剤塗布手段が該所定位置に規制される。
【0017】好適実施形態においては、該ハウジングの
該片側壁は閉位置と開位置との間を移動自在に装着され
た開閉部材を含み、該開閉部材を該開位置にせしめる
と、該シート部材搬送路における該定着域よりも上流に
位置する部分の少なくとも大部分が解放される。該中間
上壁の上方には、原稿を読み取るための原稿読取手段が
配設されている。
【0018】本発明によれば、上記第三の技術的課題を
達成するために、シート部材搬送路に配設されている一
対のレジストローラが停止せしめられている時に、シー
ト部材供給手段における回転送出部材を非作用面が最上
位のシート部材に対向して位置する停止位置から回転せ
しめ、回転送出部材の円弧状作用面を最上位のシート部
材に作用せしめて最上位のシート部材をシート部材搬送
路に送出せしめてその先端縁を停止せしめられている一
対のレジストローラのニップに当接せしめ、次いで、回
転送出部材の円弧状作用面が最上位のシート部材に作用
し続けている間に、一対のレジストローラを所定時間間
隔だけ予備回転せしめてシート部材搬送路に送出された
シート部材の先端部が一対のレジストローラにニップさ
れるようにせしめ、回転送出部材が1回転せしめられて
停止位置になった時に回転送出部材の回転を停止する。
【0019】即ち、上記第三の技術的課題を達成する画
像形成機として、本発明によれば、シート部材搬送路
と、該シート部材搬送路にシート部材を供給するための
シート部材供給手段と、該シート部材搬送路を通してシ
ート部材を搬送するためのシート部材搬送手段と、制御
手段とを具備し、該シート部材供給手段は、積層状態の
シート部材を収容するシート部材収容手段と、積層状態
のシート部材における最上位のシート部材を該シート部
材搬送路に送出するための回転送出部材とから構成さ
れ、該回転送出部材は最上位のシート部材に作用する円
弧状作用面と最上位のシート部材から離隔する非作用面
とを有し、該シート部材搬送手段は一対のレジストロー
ラを含み、該シート部材搬送路における該一対のレジス
トローラの上流側は該一対のレジストローラに向かって
上方に延びており、該制御手段は、該一対のレジストロ
ーラが停止せしめられている時に、該回転送出部材を該
非作用面が最上位のシート部材に対向して位置する停止
位置から回転せしめ、該回転送出部材の該円弧状作用面
を最上位のシート部材に作用せしめて最上位のシート部
材を該シート部材搬送路に送出せしめてその先端縁を停
止せしめられている該一対のレジストローラのニップに
当接せしめ、次いで、該回転送出部材の該円弧状作用面
が最上位のシート部材に作用し続けている間に、該一対
のレジストローラを所定時間間隔だけ予備回転せしめて
該シート部材搬送路に送出されたシート部材の先端部が
該一対のレジストローラにニップされるようにせしめ、
該回転送出部材が1回転せしめられて該停止位置になっ
た時に該回転送出部材の回転を停止し、しかる後に該一
対のレジストローラの回転を開始して、該シート部材搬
送路を通してシート部材を搬送せしめる、ことを特徴と
する画像形成機が提供される。
【0020】好適実施形態においては、該シート部材搬
送路における該一対のレジストローラの上流側にはシー
ト部材検出器が配設されており、該制御手段は、該シー
ト部材搬送路に送出されたシート部材の先端縁を該シー
ト部材検出器が検出した時点から所定時間経過後、該一
対のレジストローラを該所定時間間隔だけ予備回転せし
める。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
画像形成機の好適実施形態を図示している添付図面を参
照して、更に詳細に説明する。
【0022】図1及び図2を参照して説明すると、画像
形成機は全体を番号2で示す略直方体形状のハウジング
を具備している。このハウジング2の上下方向中間部位
には、上下方向に間隔をおいて配置された中間下壁4と
中間上壁6が配設されており、下面が中間下壁4によっ
て規定され、上面が中間上壁6によって規定されている
空間8が形成されている。図1を参照することによって
理解される如く、空間8の両側面において、ハウジング
2の両側壁10及び12は、全幅に渡って延在せしめら
れておらず、幅方向(図2において紙面に垂直な方向)
中央部にしか存在しておらず、従って上記空間8の両側
面は幅方向中央部を除いて解放されている。空間8の後
面はハウジング2の後壁14によってその全体が閉じら
れている。一方、空間8の前面はその全体が解放されて
いる。
【0023】ハウジング2の中間下壁4は、ハウジング
2の片側面、即ち図2において右側面から幾分上方に向
かって傾斜して延びる傾斜片側部16、この片側部16
から略鉛直に下方に延びる垂下部18、及び垂下部18
の下端からハウジング2の他側面まで延びる主部20を
含んでいる。中間下壁4の主部20はシート部材受け入
れ手段を構成する(シート部材受け入れ手段については
後に更に言及する)。かかる主部20は、垂下部10の
下端から上方に向かって傾斜して延びる第一の傾斜部2
2、この第一の傾斜部22に続いて更に上方に向かって
傾斜して延びる第二の傾斜部24、第二の傾斜部24か
らハウジング2の他側面まで実質上水平に延びる水平部
26を含んでいる。第一の傾斜部22の傾斜角度は比較
的大きく、第二の傾斜部24の傾斜角度は比較的小さ
い。図1を参照することによって理解されるとおり、第
二の傾斜部24及び水平部26の前端部には沈降部28
が形成されている。一方、中間上壁6はその全体に渡っ
て実質上水平に延びている。
【0024】図2及び図3を参照して説明を続けると、
ハウジング2内にはプロセスユニット30が着脱自在に
装着されている。このプロセスユニット30は上記中間
下壁4の下方に位置せしめられている。図1に図示する
如く、ハウジング2の前壁31は実線で示す閉位置と二
点鎖線で示す開位置との間を移動自在である開閉部材3
2を含んでいる。プロセスユニット30は、開閉部材3
2を二点鎖線で示す開位置にせしめることによって解放
される開口を通して、ハウジング2内の所定位置に着脱
自在に装着される。プロセスユニット30は、矢印34
で示す方向に回転せしめられる回転ドラム36、コロナ
放電器38、現像手段40及びクリーニング手段42を
含んでいる。回転ドラム36の周表面には静電感光体が
配設されている。かような回転ドラム36はトナー像担
持手段を構成し、後に言及するとおりにして回転ドラム
36の周表面上にトナー像が形成される。ハウジング2
内には、プロセスユニット30に関連せしめて、レーザ
光照射手段44も配設されている。
【0025】ハウジング2の下端部にはシート部材供給
手段46が配設されている。このシート部材供給手段4
6は、カセット形式のシート部材収容手段48と回転送
出部材50とから構成されている。シート部材収容手段
48は、ハウジング2の前壁31に形成されている開口
を通して所定位置に着脱自在に装着されるカセット容器
52を含んでいる。カセット容器52内には乗載板54
が配置されており、乗載板54上に複数枚のシート部材
56が積層状態で載置されている。カセット容器52の
底壁と乗載板54との間には、乗載板54の先端部を上
方に偏倚するためのばね部材57が配置されている。回
転送出部材50は回転軸51に固定されている。この回
転送出部材50は略半円形状であり、円弧状作用面53
と略直径状の非作用面55とを有する。比較的幅広の1
個の回転送出部材50を回転軸51に固定する、或いは
これに代えて適宜の間隔をおいて複数個の回転送出部材
50を回転軸51に固定することができる。後に更に言
及する如く、シート部材供給手段46からシート部材5
6を送出する際には、回転送出部材50が図示の停止位
置から矢印58で示す方向に1回転され、回転送出部材
50の円弧状作用面53がシート部材収容手段48に収
容されている積層状態のシート部材56の最上位のシー
ト部材56に作用し、最上位のシート部材56をシート
部材搬送路60に送出する。
【0026】図2及び図3を参照して説明すると、図示
の画像形成機においては、上記シート部材供給手段46
に加えて、更に付加的なシート部材供給手段62も配設
されている。このシート部材供給手段62は、シート部
材収容手段64と回転送出部材66とから構成されてい
る。シート部材収容手段64は、図1乃至図3に実線で
示す閉位置即ち非作用位置と図1乃至図3に二点鎖線で
示す開位置即ち作用位置との間を旋回自在に装着された
支持テーブル68を含んでいる。この支持テーブル68
は、ハウジング2の片側面に近接してハウジング2内の
下端部を実質上水平に前後方向に延びる支持軸70に旋
回自在に装着されている。シート部材収容手段64は、
更に、ハウジング2内に配設された支持板72も含んで
いる。支持テーブル68が作用位置に位置せしめられる
と、支持テーブル68の内側端は支持板72に隣接して
位置し、支持テーブル68及び支持板72上に積層状態
のシート部材(図示していない)を載置することができ
る。回転送出部材66は回転軸74に固定されている。
上記シート部材供給手段46における回転送出部材50
と同様に、回転送出部材66も略半円形状であり、円弧
状作用面76と略直径状の非作用面78とを有する。比
較的幅広の1個の回転送出部材66を回転軸74に固定
する、或いはこれに代えて適宜の間隔をおいて複数個の
回転送出部材66を回転軸74に固定することができ
る。後に更に言及する如く、シート部材供給手段62か
らシート部材を送出する際には、回転送出部材66が図
示の停止位置から矢印80で示す方向に1回転され、回
転送出部材66の円弧状作用面76がシート部材収容手
段64に収容されている積層状態のシート部材の最上位
のシート部材に作用し、最上位のシート部材をシート部
材搬送路60に送出する。
【0027】図2及び図3を参照して説明を続けると、
上記シート部材搬送路60は、転写域82及び定着域8
4を順次に通って延在している。かかるシート部材搬送
路60の上流端には案内板86が配設されている。シー
ト部材搬送路60の片側には、案内板88、90、92
及び94が配設されている。シート部材搬送路60の他
側には、案内板96及び98と共に、幅方向に間隔をお
いて位置するた複数個のリブ板100(かかるリブ板1
00については後に更に言及する)が配設されている。
シート部材搬送路60の上流端部は搬入路104と搬入
路106とに分岐されており、搬入路104はシート部
材供給手段46の送出端に近接して位置し、搬入路10
6はシート部材供給手段62の送出端に近接して位置し
ている。シート部材搬送路60の主部108は、転写域
82及び定着域84を通って定着域84の下流側まで、
ハウジング2の片側壁10に沿って略鉛直に上方に延び
ている。更に、シート部材搬送路60は、定着域84の
下流側から湾曲して延びる湾曲部112と、かかる湾曲
部112に続いて片側壁10から遠ざかる方向に延びる
下流端部114を含んでいる。下流端部114は、上記
中間下壁4の片側部16に沿ってその下方を、下流に向
かって幾分上方に傾斜して延びている。
【0028】シート部材搬送路60の主部108におけ
る、転写域82よりも幾分上流の部位には、一対のレジ
ストローラ116及び118が配設されている。転写域
82には、上記回転ドラム36に対向して位置する転写
ローラ120が配設されている。定着域84にはトナー
像定着手段を構成する一対の定着ローラ122及び12
4が配設されている。一対の定着ローラ122及び12
4は適宜のばね機構(図示していない)によって所要圧
力で相互に押圧せしめられている。また、定着ローラ1
22の内部には適宜の加熱手段(図示していない)が配
設されており、この加熱手段によって定着ローラ122
の周表面は所要温度に加熱せしめられる。シート部材搬
送路60の下流端には複数対の排出ローラ126及び1
28が配設されている(排出ローラ126及び128に
ついては、後に更に言及する)。一対のレジストローラ
116及び118、転写ローラ120、一対の定着ロー
ラ122及び124並びに複数対の排出ローラ126及
び128は、シート部材搬送手段を構成し、シート部材
搬送路60を通してシート部材56を搬送する際には、
一対のレジストローラ116及び118、転写ローラ1
20、一対の定着ローラ122及び124並びに一対の
排出ローラ126及び128が所要方向に回転せしめら
れる。後に更に言及する如く、転写域82においては転
写ローラ120の作用によって回転ドラム36上のトナ
ー像がシート部材56に転写され、そして定着域84に
おいては一対の定着ローラ122及び124の作用によ
ってシート部材56上のトナー像がシート部材56に定
着される。従って、転写ローラ120はシート部材搬送
手段として機能すると共に転写手段としても機能し、一
対の定着ローラ122及び124はシート部材搬送手段
として機能すると共に定着手段としても機能する。
【0029】図2及び図3を参照して説明を続けると、
ハウジング2の片側壁10は開閉部材130を含み、こ
の開閉部材130は実線で示す閉位置と二点鎖線で示す
開位置との間を旋回自在に装着されている。そして、シ
ート部材搬送路60の上記他側に配設されている案内板
96、レジストローラ124及び転写ローラ120は、
開閉部材130に装着されている。更に、上記シート部
材供給手段62における回転送出部材66も、開閉部材
130に装着されている。開閉部材130は、シート部
材供給手段62における支持テーブル68が旋回自在に
装着されている上記支持軸70に旋回自在に装着されて
いる。そして、図1を参照することによって理解される
如く、支持テーブル68を閉位置にせしめると、支持テ
ーブル68は開閉部材130に囲繞され、支持テーブル
68と開閉部材130の外側面が同一平面をなす。支持
テーブル68が実線で示す閉位置に位置せしめられる
と、適宜のロック機構(図示していない)によって支持
テーブル68が開閉部材130に解除自在にロックされ
る。従って、開閉部材130が閉位置にある時には、支
持テーブル68を単独で閉位置から開位置に旋回動せし
めることができるが、開閉部材130と支持テーブル6
8とが共に閉位置にある時に、開閉部材130を開位置
に旋回動せしめると、開閉部材130に付随して支持テ
ーブル68も開位置に旋回動せしめられる。開閉部材1
30を開位置に旋回動せしめると、これに付随して案内
板96、レジストローラ124及び転写ローラ120と
共に、シート部材供給手段62における回転送出部材6
6及び支持テーブル68も二点鎖線で示す位置に旋回動
せしめられ、かくしてシート部材搬送路86における定
着域84よりの上流に位置する部分の殆ど全て(搬入路
104を除く実質上全て)が解放される。従って、シー
ト部材搬送路60における定着域84よりも上流に位置
する部分においてシート部材56がジャムした場合に
は、開閉部130を開位置に旋回動せしめることによっ
て、ジャムしたシート部材56を充分容易に除去するこ
とが可能になる。
【0030】図1及び図2に明確に図示する如く、ハウ
ジング2の上記中間上壁6の上方には、全体を番号13
2で示す原稿読取手段が配設されている。図示の原稿読
取手段132は自動原稿搬送手段134を含んでいる。
かような原稿読取手段132自体は当業者には周知の形
態のものでよく、従って原稿読取手段132についての
説明は本明細書においては省略する。上記中間上壁6の
直ぐ上方において、ハウジング2の前面には略直方体形
状の突出部136が形成されており、かかる突出部13
6の上面には、種々の手動操作ボタン及びキーと共に表
示手段が配置されている。
【0031】図2及び図3を参照して、図示の画像形成
機における画像形成様式について簡略に説明すると、周
表面に静電感光体が配置されている回転ドラム36は矢
印34で示す方向に回転せしめられる。コロナ放電器3
8は静電感光体を所定極性に均一に帯電せしめ、次いで
一点鎖線で図示する如く、レーザ光照射手段44が形成
すべき画像に応じて選択的に静電感光体にレーザ光を照
射し、かくして回転ドラム36の周表面に静電潜像が形
成される。しかる後に、現像手段40によって静電潜像
がトナー像に現像される。一方、シート部材供給手段4
8(又は62)からシート部材搬送路60にシート部材
56が供給され、転写域82及び定着域84を通して搬
送される。転写域82においては、転写ローラ120の
作用によって、シート部材56の表面が回転ドラム36
の周表面に密接せしめられ、回転ドラム36の周表面上
のトナー像がシート部材56に転写される。クリーニン
グ手段42は、転写の後に回転ドラム36の周表面から
残留トナーを除去する。シート部材56が定着域84を
通過する際には、一対の定着ローラ122及び124の
作用によってトナー像がシート部材56上に定着され
る。そして、定着されたトナー像を有するシート部材5
6が中間下壁4の垂下部18に形成されている排出口を
通してシート部材搬送路60からシート部材受け入れ手
段、即ち中間下壁4の主部20、上に排出される。中間
下壁4の主部20は下流に向かって(図2において左方
に向かって)上方に傾斜する第一の傾斜部22及び第二
の傾斜部24を含んでいるので、シート部材搬送路60
から完全に排出されたシート部材56は、それ自体の重
量に起因して、その後端縁が第一の傾斜部22の上流端
に位置する状態に揃えられる。中間下壁4の主部20に
おける第二の傾斜部24及び水平部26の前端部には沈
降部28が形成されている故に、排出されたシート部材
56の下面側にも手の指を伸ばすことができ、従って排
出されたシート部材56を充分容易に把持して前方に引
き出すことができる。
【0032】而して、図示の画像形成機のおける上述し
た構成及び作用は、本発明に従って改良された新規な特
徴をなすものではない。本発明に従って構成された図示
の画像形成機においては、次のとおりの改良が加えられ
ている。
【0033】シート部材搬送路の下流端部の解放 図1乃至図3と共に図4を参照して説明すると、図示の
画像形成機においては、ハウジング2の上記中間下壁4
における傾斜片側部16は垂下部18の上端部と共に、
図1乃至図3において実線で示す閉位置と図2及び図3
において2点鎖線で示し図4において実線で示す開位置
との間を移動自在に装着された開閉部材138によって
規定されている。適宜の合成樹脂から形成することがで
きる開閉部材138は、図4に明確に図示する如く、頂
板部140、この頂板部140の先端から垂下する前板
部142並びに頂板部140の両側縁から垂下する両側
板部144を有する。頂板部140が中間下壁4の片側
部16を規定しており、前板部142が中間下壁4の垂
下部18の上端部分(更に詳しくは、シート部材搬送路
60の排出開口よりも上方の部分)を規定している。頂
板部140の内面即ち下面の両側部には装着アーム14
6が形成されている。ハウジング2内には幅方向(図2
において紙面に垂直な方向)に間隔をおいて一対の直立
支持板148が固定されている。開閉部材138の装着
アーム146の各々は直立支持板148の各々に装着ピ
ン150を介して旋回自在に装着されており、従って開
閉部材138は装着ピン150の中心軸線を旋回軸線と
して旋回自在に装着されている。図2及び図3を参照す
ることによって明確に理解される如く、2個の装着ピン
150(従ってそれらの中心軸線)は、開閉部材138
の頂板部140によって規定される中間下壁4の片側部
16の上流端部を実質状水平に前後方向に延びている。
【0034】図4と共に図5を参照して説明を続ける
と、開閉部材138には、その旋回動を図1乃至図3に
実線で示し図5に二点鎖線で示す閉位置に解除自在にロ
ックすると共に第1乃至図3に二点鎖線で示し図4及び
図5に実線で示す開位置に解除自在にロックするロック
手段152が付設されている。かかるロック手段152
について更に詳述すると、上記装着アーム146の各々
には、実質上水平に延びる連結ピン154を介してロッ
ク部材156が旋回自在に装着されている。適宜の合成
樹脂から形成することができるロック部材156の各々
には細長く延びる案内スロット158が形成されてい
る。案内スロット158は、図5に明確に図示するとお
り、案内部160に加えて、幅狭部162を介して案内
部160の一端に続く開ロック部164と、幅狭部16
6を介して案内部160の他端に続く閉ロック部168
を有している。ハウジング2に配設されている上記直立
指示板148の各々には実質上水平に延びるロックピン
170が装着されており、かかるロックピン170の各
々はロック部材156に形成されている上記案内スロッ
ト158に挿通されている。ロックピン170の直径
は、案内スロット158の案内部160の幅並びに開ロ
ック部164及び閉ロック部168の直径と実質上同一
であり、幅狭部162及び166の幅よりも幾分大き
い。開閉部材138が旋回動せしめられる際には、開閉
部材138の旋回動に付随してロック部材156も移動
せしめられ、これに応じてロックピン170がロック部
材156の案内スロット158内を相対的に移動する。
開閉部材138が開位置まで旋回せしめられると、ロッ
クピン170は幅狭部162を弾性的に変形せしめてこ
れを通過して開ロック部164内に位置せしめられ、か
くして幅狭部162によるロックピン170の拘束によ
って開閉部材138が開位置に解除自在にロックされ
る。開閉部材138が閉位置まで旋回せしめられると、
ロックピン170は幅狭部166を弾性的に変形せしめ
てこれを通過して閉ロック部168内に位置せしめら
れ、かくして幅狭部166によるロックピン170の拘
束によって開閉部材138が閉位置に解除自在にロック
される。
【0035】図4を参照して説明を続けると、開閉部材
138の頂板部140の内面には、更に、上記装着アー
ム146の各々の内側に位置する板状当接部172(か
かる当接部170の作用については後に説明する)が形
成され、そして更にかかる当接部172間に上述した複
数個のリブ板100が幅方向に適宜の間隔をおいて形成
されている。案内部材138の頂板部140の内面に
は、適宜の装着部材を介して上述した排出ローラ128
が幅方向に適宜の間隔をおいて回転自在に4個装着され
ている。一方、ハウジング2内に配設されている上記一
対の直立支持板148間には実質上水平に延びる回転軸
174が回転自在に装着されており、かかる回転軸17
4に上記4個の排出ローラ128に対応せしめて上述し
た排出ローラ126が4個固定されている。回転軸17
4は適宜の伝動手段(図示していない)を介して電動モ
ータに接続されている。
【0036】図1乃至図4を参照することによって明確
に理解されるとおり、開閉部材138が閉位置に位置せ
しめられている時には、リブ板100がシート部材搬送
路60の下流端部の上側を規定し、そして排出ローラ1
28が排出ローラ126に押圧せしめられる。従って回
転軸174を回転駆動して排出ローラ126を回転せし
めると、これに応じて排出ローラ128が従動され、か
くしてシート部材搬送路60の下流端部を通してシート
部材56を搬送し、シート部材搬送路60から排出する
ことができる。一方、開閉部材138を開位置に旋回せ
しめると、リブ板100と共に排出ローラ128がシー
ト部材搬送路60から上方に離隔し、シート部材搬送路
60の下流端部が解放される。従って、シート部材搬送
路60の下流端部においてシート部材56がジャムした
場合には、開閉部材138を開位置に旋回せしめてシー
ト部材搬送路60の下流端部を解放することによって、
ジャムしたシート部材56を充分容易に取り出すことが
可能になる。開閉部材138は、シート部材搬送路60
における定着域84よりも上流に位置する部分を解放す
るための上述した開閉部材130とは別個に、旋回軸線
(装着ピン150の中心軸線)を上方に旋回されて開位
置にせしめられる故に、開閉部材138を開位置に移動
せしめるためにハウジング2の図2において右側に付加
的に空間を残留せしめる必要はない。また、シート部材
搬送路60の下流端部においてジャムしたシート部材5
6を取り出すためには、開閉部材138を実質上鉛直に
延びる状態まで旋回せしめる必要はなく、図2及び図3
に二点鎖線で示し図4に実線で示す開位置まで旋回せし
めれば充分である故に、中間上壁6を中間下壁4から上
方に過剰に離隔せしめる必要はなく、従って画像形成機
の高さを過剰に高くする必要もない。
【0037】剥離剤塗布手段 図2及び図3と共に図4を参照して説明すると、図示の
画像形成機においては、上述した一対の定着ローラ12
2及び124の一方である定着ローラ122の周表面に
シリコンオイルの如き剥離剤を塗布するための剥離剤塗
布手段178が配設されている。この剥離剤塗布手段1
78は支持部材180と塗布部材182とから構成され
ている。支持部材180は適宜の合成樹脂から形成され
ている。支持部材180の上面中央部184は一平面を
なしている(図示の実施形態においては、上面中央部1
84は実質上矩形の平面ではなくて、後述するとおりに
して所要位置に装着された時に、上記一対の直立支持板
148間に装着されている図示していない種々の部材と
の干渉を回避するための切欠186を有する)。支持部
材180の上面両端部、即ち前端部及び後端部には、中
央上面184から幾分上方に延び次いで幅方向外側に突
出する被当接部188が形成されている。また、支持部
材180の両側面には係止凹部190が形成されてい
る。支持部材180の下面は実質上矩形の一平面をなし
ている。塗布部材182は細長く延びるフェルト片から
構成されており、支持部材180の下面に、両面接着テ
ープの如き適宜の接着手段を介して接着されている。か
かる塗布部材182は、シリコンオイルでよい剥離剤を
含有している。
【0038】一方、図4に図示する如く、ハウジング2
内に固定されている上記一対の直立支持板148間に
は、受け部材192が固定されている。この受け部材1
92には、剥離剤塗布手段178の支持部材180にお
ける、上記被当接部188を除く部分の外形に対応した
略矩形の装着開口194が形成されている。かかる装着
開口194は上下方向に貫通しており、その両側壁には
係止凸部(図示していない)が形成されている。
【0039】図4を参照することによって明確に理解さ
れるように、開閉部材138を開位置にせしめてシート
部材搬送路60の下流端部を解放すると、受け部材19
2の装着開口194が露呈せしめられる。剥離剤塗布手
段178は、受け部材192の装着開口194に上方か
ら挿入されて、そこに装着される。剥離剤塗布手段17
8を所要位置に装着すると、塗布部材182は装着開口
194から下方に突出して定着ローラ122の周表面に
接触せしめられる。また、装着開口194の両側壁に形
成されている係止凸部(図示していない)が支持部材1
80の両側面に形成されている係止凹部190に係止
し、これによって剥離剤塗布手段178が所要位置に係
止される。次いで、開閉部材138を閉位置に旋回動せ
しめると、開閉部材138の前端部及び後端部に形成さ
れている上記板状当接部172が、支持部材180の被
当接部188に当接し、これによって剥離剤塗布手段1
78が所定位置に規制され、剥離剤塗布手段178が上
方に変位することが確実に防止される。図4と共に図2
及び図3を参照することによって理解される如く、剥離
剤塗布手段178の支持部材180の上面中央部184
は、シート部材搬送路60の下流端部の下側の一部を規
定し、開閉部材138に形成されている上記リブ板10
0は支持部材180の上面中央部184に対して所定間
隔をおいてその上方に位置し、シート部材搬送路60の
上流端部の上側を規定する。
【0040】剥離剤塗布手段178の塗布部材182が
含有している剥離剤が消耗された時には、次のとおりに
して剥離剤塗布手段178を新しいものに交換すること
ができる。即ち、開閉部材138を開位置にせしめてシ
ート部材搬送路60の下流端部を解放し、次いで受け部
材192の装着開口194から剥離剤塗布手段178を
上方に取り出し、しかる後に新しい剥離剤塗布手段17
8を受け部材192の装着開口194に装着し、開閉部
材138を閉位置にせしめる。剥離剤塗布手段178の
かような交換操作は充分容易に且つ迅速に遂行すること
ができる。
【0041】シート部材供給制御 次に、図示の画像形成機のおけるシート部材供給制御様
式について説明する。図2及び図3と共に図6を参照し
て説明すると、シート部材供給手段46における回転送
出部材50はクラッチ手段196(図6)を介して、シ
ート部材供給手段62の回転送出部材66はクラッチ手
段198(図6)を介して、そしてまた一対のレジスト
ローラ116及び118の一方であるレジストローラ1
16はクラッチ手段200を介して、共通の電動モータ
(図示していない)に接続されている。クラッチ手段1
96、198及び200は、マイクロプロセッサでよい
制御手段202によって制御される。図2に図示する如
く、シート部材搬送路60における一対のレジストロー
ラ116及び118の上流側には、マイクロスイッチで
よいシート部材検出器204が配設されており、かかる
シート部材検出器204の出力信号が制御手段202に
送信される。
【0042】図2及び図3と共に図6及び図7を参照し
て説明すると、シート部材供給手段46からシート部材
搬送路60にシート部材を送出すべきであることを示す
送給信号が制御手段202に送信されると、クラッチ手
段196が作動せしめられて、回転送出部材50が図3
に示す停止位置から矢印58で示す方向に回転せしめら
れる。回転送出部材50が所定角度回転せしめられる
と、回転送出部材50の作用面53が、シート部材収容
手段48に収容されている積層状態のシート部材56の
最上位のシート部材56に作用して、かかるシート部材
56をシート部材搬送路60に送出する。送出されたシ
ート部材56は、図8に図示する如く、その先端縁が停
止状態にある一対のレジストローラ116及び118の
ニップに当接せしめられ、シート部材56は一対のレジ
ストローラ116及び118の上流側において幾分湾曲
せしめられる。シート部材56の先端縁が幾分か傾斜し
た状態でシート部材56がシート部材搬送路60に送出
されたとしても、シート部材56の先端縁が停止状態に
ある一対のレジストローラ116及び118のニップに
当接せしめられることによって、シート部材56の先端
縁の傾斜が適切に矯正される。
【0043】図7から理解されるとおり、シート部材搬
送路60に送出されたシート部材56をシート部材検出
器204が検出すると、制御手段202に内蔵されてる
タイマーT1が計時を開始する。そして、タイマーT1
が所定時間を計時すると、制御手段202に内蔵されて
いるタイマーT2が計時を開始すると共に、クラッチ手
段200が作動せしめられて、一対のレジストローラ1
16及び118が矢印206で示す方向に予備回転せし
められる。この時点において、シート部材供給手段46
の回転送出部材50は、図8に示すとおり、未だその作
用面53がシート部材56に作用している。タイマーT
2が所定時間を計時するとクラッチ手段200が非作用
状態に戻され、一対のレジストローラ116及び118
の予備回転が停止される。タイマーT2の計時時間であ
る所定時間間隔だけ一対のレジストローラ116及び1
18が予備回転せしめられると、図9に図示する如く、
先端縁が一対のレジストローラ116及び118のニッ
プに当接せしめられていたシート部材56の先端部が一
対のレジストローラ116及び118にニップされる。
次いで、シート部材供給手段46の回転送出部材50が
1回転して再び図3に示す停止位置になると、クラッチ
手段196が非作動状態にせしめられ、回転送出部材5
0の回転が停止される。しかる後に、回転ドラム36の
回転に所要通りに同期せしめてクラッチ手段200が作
動せしめられて一対のレジストローラ116及び118
の回転が開始され、シート部材搬送路60における転写
域82及び定着域84を通してシート部材56が搬送さ
れる。
【0044】シート部材供給手段62からシート部材搬
送路60にシート部材を送出すべきであることを示す送
給信号が制御手段202に送信された場合には、クラッ
チ手段196に代えてクラッチ手段198が作動せしめ
られて、回転送出部材50に代えて回転送出部材66が
図3に示す停止位置から矢印80で示す方向に回転され
る。一対のレジストローラ116及び118の予備回転
並びに回転送出部材66の停止は、シート部材供給手段
46からシート部材56を送出する場合と同様である。
【0045】而して、上述したとおりのシート部材供給
制御様式については、次の事実が留意されるべきであ
る。図示の画像形成機においては、シート部材搬送路6
0はその上流端から一対のレジストローラ116及び1
18のニップまで略鉛直に上方に延びている。それ故
に、一対のレジストローラ116及び118が予備回転
せしめられることなく、従ってシート部材搬送路60に
送出されたシート部材56の先端部が、一対のレジスト
ローラ116及び118にニップされることなく、先端
縁が一対のレジストローラ116及び118のニップに
単に当接されたままの状態で、回転送出部材50が回転
を続けてその作用面53がシート部材56に作用しなく
なり、回転送出部材50の作用面53によるシート部材
56の送出作用が消失されると、その上流部がシート部
材搬送路60に沿って略鉛直に上方に延びているシート
部材56自体の重量に起因して、シート部材56が幾分
後退せしめられ、これによってシート部材56の先端縁
が一対のレジストローラ116及び118のニップから
幾分遠ざかってしまう傾向がある。シート部材56の先
端縁が一対のレジストローラ116及び118のニップ
から幾分遠ざかってしまうと、後に回転ドラム36の回
転に所要とおりに同期せしめて一対のレジストローラ1
16及び118の回転を開始しても、一対のレレジスト
ローラ116及び118によってシート部材56を所要
とおりに搬送することができなくなる。上述したとおり
のシート部材供給制御様式においては、シート部材56
の先端縁が一対のレジストローラ116及び118のニ
ップに当接せしめられた後で、回転送出部材50が回転
を続けてその作用面53がシート部材56に作用しなく
なる前に、一対のレジストローラ116及び118が所
定時間間隔だけ予備回転せしめられ、これによってシー
ト部材56の先端部が一対のレジストローラ116及び
118にニップされる。それ故に、回転送出部材50が
回転を続けてその作用面53がシート部材56に作用し
なくなっても、送出されたシート部材56が後退せしめ
られることはない。
【0046】
【発明の効果】本発明に従って構成された画像形成機に
おいては、シート部材搬送路の下流端部はハウジングの
片側壁から遠ざかる方向に、ハウジングの中間下壁の片
側部に沿ってその下側を延びる形態であるにもかかわら
ず、画像形成機の片側に相当大きな空間を残留せしめる
必要なくして、そしてまた画像形成機の全高を過剰に高
くする必要なくして、シート部材搬送路の下流端部を解
放することができ、従ってシート部材搬送路の下流端部
でシート部材がジャムした時にも充分容易にジャムした
シート部材を取り除くことができる。
【0047】また、本発明に従って構成された画像形成
機においては、一対の定着ローラの一方に剥離剤を塗布
するための剥離剤塗布手段を、所定位置に充分容易に装
着することができる。
【0048】更に、本発明に従って構成された画像形成
機においては、シート部材搬送路の上流部は一対のレジ
ストローラに向かって上方に延びている形態であるにも
かかわらず、シート部材供給手段から送出され、その先
端縁が一対のレジストローラのニップに当接せしめられ
たシート部材が、シート部材供給手段の回転送出部材が
その非作用面がシート部材に対向して位置する停止位置
になっても、一対のレジストローラから後退してしまう
ことが確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された画像形成機の好適実
施形態を示す斜面図。
【図2】図1の画像形成機の簡略断面図。
【図3】図1の画像形成機にシート部材搬送路を示す簡
略部分断面図。
【図4】図1の画像形成機におけるシート部材搬送路の
下流端部を示す部分斜面図。
【図5】図1の画像形成機におけるシート部材搬送路の
下流端部を示す部分側面図。
【図6】図1の画像形成機におけるシート部材供給制御
に関する制御要素を示すブロック線図。
【図7】図1の画像形成機におけるシート部材送給制御
に関する制御要素の作動を示すタイムチャート。
【図8】図1の画像形成機におけるシート部材供給の際
の一対のレジストローラの予備回転直前の状態を示す、
シート部材供給制御様式を説明するための簡略部分断面
図。
【図9】図1の画像形成機におけるシート部材供給の際
の一対のレジストローラ予備回転後の状態を示す、シー
ト部材供給制御様式を説明するための簡略部分断面図。
【符号の説明】
2:ハウジング 4:中間下壁 6:中間上壁 8:空間 10:ハウジングの片側壁 12:ハウジングの他側壁 16:中間下壁の片側部 20:中間下壁の主部(シート部材受け入れ手段) 30:プロセスユニット 36:回転ドラム(トナー像担持手段) 40:現像手段 46:シート部材供給手段 48:シート部材収容手段 50:回転送出部材 53:回転送出部材の作用面 55:回転送出部材の非作用面 56:シート部材 60:シート部材搬送路 62:シート部材供給手段 64:シート部材収容手段 66:回転送出部材 76:回転送出部材の作用面 78:回転送出部材の非作用面 82:転写域 84:定着域 104:シート部材搬送路の搬入路 106:シート部材搬送路の搬入路 108:シート部材搬送路の主部 100:リブ板 112:シート部材搬送路の湾曲部 114:シート部材搬送路の下流端部 116:レジストローラ 118:レジストローラ 120:転写ローラ(トナー像転写手段) 122:定着ローラ(トナー像定着手段) 124:定着ローラ(トナー像定着手段) 126:排出ローラ 128:排出ローラ 130:開閉部材 132:原稿読取手段 138:開閉部材 150:装着ピン(中心軸線は開閉部材の旋回軸線を構
成) 152:ロック手段 172:当接部 178:剥離剤塗布手段 180:支持部材 182:塗布部材 184:支持部材の上面中央部 188:被当接部 192:受け部材 194:装着開口 202:制御手段 204:シート部材検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 幸洋 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 苺谷 哲也 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 平野 祥司 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 中植 隆久 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 山本 真司 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 清須美 忠浩 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 和田 博 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 花野 勧 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 坂口 健 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 正木 栄次郎 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 竹原 進 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 稲田 潤一 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−90177(JP,A) 特開 平1−53944(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/36 B41J 13/00 G03G 15/00 530

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、該ハウジング内に配設さ
    れたトナー像担持手段と、該トナー像担持手段上にトナ
    ー像を形成するためのトナー像形成手段と、転写域及び
    定着域を順次に通って延在するシート部材搬送路と、該
    シート部材搬送路にシート部材を供給するためのシート
    部材供給手段と、該シート部材搬送路を通してシート部
    材を搬送するためのシート部材搬送手段と、該シート部
    材搬送路から排出されるシート部材を受け入れるシート
    部材受け入れ手段と、該転写域において該トナー像担持
    手段上に形成されているトナー像をシート部材に転写す
    るためのトナー像転写手段と、該定着域においてシート
    部材上のトナー像を定着するためのトナー像定着手段と
    を具備し、 該ハウジングには、中間下壁によって規定された下面及
    び中間上壁によって規定された上面を有し、少なくとも
    前面は少なくとも部分的に解放されている空間が形成さ
    れており、 該シート部材搬送路は上流端から該定着域の下流側ま
    で、該ハウジングの片側壁に沿ってその内側を上方に延
    び、次いで湾曲部を介して該片側壁から遠ざかる方向に
    該中間下壁の片側部に沿ってその下側を延び、 該シート部材受け入れ手段は、該中間下面壁の、該シー
    ト部材搬送路の下流側を延在する部分によって構成され
    ており、 該中間下壁の該片側部は閉位置と実質上水平に前後方向
    に延びる旋回軸線を中心として該閉位置から上方に旋回
    せしめられた開位置との間を移動自在に装着された開閉
    部材によって規定されており、該開閉部材を該開位置に
    せしめると、該シート部材搬送路の下流端部が解放され
    る、 ことを特徴とする画像形成機。
  2. 【請求項2】 該旋回軸線は、シート部材搬送方向に見
    て、該中間下壁の該片側部の上流端部に位置する、請求
    項1記載の画像形成機。
  3. 【請求項3】 該開閉部材を該閉位置に解除自在にロッ
    クすると共に該開位置に解除自在にロックするロック手
    段が配設されている、請求項1又は2記載の画像形成
    機。
  4. 【請求項4】 該定着手段は相互に押圧されている一対
    の定着ローラと該一対の定着ローラの一方に剥離剤を塗
    布するための剥離剤塗布手段とを含み、該剥離剤塗布手
    段は、該開閉部材を該開位置にせしめて該シート部材搬
    送路の下流端部を解放せしめ、該シート部材搬送路の解
    放された下流端部を通して所定位置に着脱自在に装着さ
    れ得る、請求項1から3までのいずれかに記載の画像形
    成機。
  5. 【請求項5】 該剥離剤塗布手段は支持部材と該支持部
    材の下面に装着され且つ液状剥離剤を含有する塗布部材
    とを含み、該シート部材搬送路の解放された下流端部を
    通して上下方向に移動せしめることによって着脱せしめ
    られ、該所定位置に装着されると、該塗布部材が該一対
    の定着ローラの該一方の周表面に接触せしめられ、該支
    持部材の上面が該シート部材搬送路の該下流端部の少な
    くとも一部の下側を規定する、請求項4記載の画像形成
    機。
  6. 【請求項6】 該剥離剤塗布手段における該支持部材の
    前端部及び後端部には被当接部が形成され、該開閉部材
    の前端部及び後端部には当接部が形成されており、該開
    閉部材が該閉位置にせしめられると、該開閉部材の該当
    接部が該支持部材の該被当接部に当接せしめられ、これ
    によって該剥離剤塗布手段が該所定位置に規制される、
    請求項5記載の画像形成機。
  7. 【請求項7】 該ハウジングの該片側壁は閉位置と開位
    置との間を移動自在に装着された開閉部材を含み、該開
    閉部材を該開位置にせしめると、該シート部材搬送路に
    おける該定着域よりも上流に位置する部分の少なくとも
    大部分が解放される、請求項1から6までのいずれかに
    記載の画像形成機。
  8. 【請求項8】 該中間上壁の上方には、原稿を読み取る
    ための原稿読取手段が配設されている、請求項1から7
    までのいずれかに記載の画像形成機。
  9. 【請求項9】 シート部材搬送路と、該シート部材搬送
    路にシート部材を供給するためのシート部材供給手段
    と、該シート部材搬送路を通してシート部材を搬送する
    ためのシート部材搬送手段と、制御手段とを具備し、 該シート部材供給手段は、積層状態のシート部材を収容
    するシート部材収容手段と、積層状態のシート部材にお
    ける最上位のシート部材を該シート部材搬送路に送出す
    るための回転送出部材とから構成され、該回転送出部材
    は最上位のシート部材に作用する円弧状作用面と最上位
    のシート部材から離隔する非作用面とを有し、 該シート部材搬送手段は一対のレジストローラを含み、 該シート部材搬送路における該一対のレジストローラの
    上流側は該一対のレジストローラに向かって上方に延び
    ており、 該制御手段は、該一対のレジストローラが停止せしめら
    れている時に、該回転送出部材を該非作用面が最上位の
    シート部材に対向して位置する停止位置から回転せし
    め、該回転送出部材の該円弧状作用面を最上位のシート
    部材に作用せしめて最上位のシート部材を該シート部材
    搬送路に送出せしめてその先端縁を停止せしめられてい
    る該一対のレジストローラのニップに当接せしめ、次い
    で、該回転送出部材の該円弧状作用面が最上位のシート
    部材に作用し続けている間に、該一対のレジストローラ
    を所定時間間隔だけ予備回転せしめて該シート部材搬送
    路に送出されたシート部材の先端部が該一対のレジスト
    ローラにニップされるようにせしめ、該回転送出部材が
    1回転せしめられて該停止位置になった時に該回転送出
    部材の回転を停止し、しかる後に該一対のレジストロー
    ラの回転を開始して、該シート部材搬送路を通してシー
    ト部材を搬送せしめる、 ことを特徴とする画像形成機。
  10. 【請求項10】 該シート部材搬送路における該一対の
    レジストローラの上流側にはシート部材検出器が配設さ
    れており、該制御手段は、該シート部材搬送路に送出さ
    れたシート部材の先端縁を該シート部材検出器が検出し
    た時点から所定時間経過後、該一対のレジストローラを
    該所定時間間隔だけ予備回転せしめる、請求項9記載の
    画像形成機。
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