JPH05319616A

JPH05319616A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH05319616A
Application number: JP4131143A
Authority: JP
Inventors: Koichiro Oshiumi; 幸一郎鴛海
Original assignee: Murata Machinery Ltd
Current assignee: Murata Machinery Ltd
Priority date: 1992-05-22
Filing date: 1992-05-22
Publication date: 1993-12-03

Abstract

(57)【要約】【目的】記録部に近接した給紙カセットと対向する給
紙ローラと、記録部より離間した給紙カセットから送り
出される用紙に搬送力を付与するための搬送ローラと
を、電磁クラッチを設けることなく１つのモータにより
択一的に回転駆動する。【構成】複数の給紙カセット４，６を設け、給紙ロー
ラ８，４２の回転により、給紙カセット４，６から記録
部３に用紙Ｐ0 ，Ｐ1 を選択的に供給する。記録部３よ
り離間した位置にある給紙カセット６から記録部３に至
る用紙Ｐ1 の移送通路中に搬送ローラ３７を配設する。
記録部３に近接した位置にある給紙カセット４と対向す
る給紙ローラ８と、前記搬送ローラ３７とを１つのモー
タ３８で回転駆動する。そのモータ３８と給紙ローラ８
及び搬送ローラ３７との間には、一方向クラッチ４０，
４１を介装する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ファクシミリ装置や
複写機等に適用される画像形成装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の画像形成装置において
は、装置本体内に１つの給紙カセットが装備されてい
る。しかし、サイズ等の異なる複数種の用紙を使用した
い場合には、給紙カセットを備えた付属給紙装置を装置
本体に付設して、装置本体の給紙カセット及び付属給紙
装置の給紙カセットから、装置本体内の記録部へ、種類
の異なった用紙を選択的に供給できるように構成したも
のが提案されている。

【０００３】又、この従来装置においては、付属給紙装
置の給紙カセットから装置本体内の記録部に用紙を供給
する場合に、両者間に相当の距離がある。このため、装
置本体内に搬送ローラを設けて、用紙移送通路の途中で
用紙に搬送力を付与するようになっている。そして、こ
の搬送ローラは、装置本体の給紙カセットに対向配置さ
れた給紙ローラを回転駆動するためのモータとは別設の
専用モータにより、あるいは、給紙ローラ用のモータに
より電磁クラッチを介して、給紙ローラと択一的に回転
駆動されるようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
画像形成装置においては、搬送ローラを回転駆動するた
めに、専用モータや電磁クラッチを設ける必要があるた
め、装置の製造コストが高騰するという問題があった。

【０００５】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであって、その目的
とするところは、専用モータや電磁クラッチを設けるこ
となく、記録部に近接した給紙カセットと対向する給紙
ローラ用のモータにより、搬送ローラをその給紙ローラ
と択一的に回転駆動することができて、装置の製造コス
トを低減することができる画像形成装置を提供すること
にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、複数の給紙カセットから記録部に
用紙を選択供給する画像形成装置において、前記記録部
より離間した位置の給紙カセットから延びる用紙通路中
に搬送ローラを設け、記録部に近接した位置の給紙カセ
ットと対向する給紙ローラと、前記搬送ローラとを１つ
のモータで駆動し、そのモータと給紙ローラ及び搬送ロ
ーラとの間に一方向クラッチを介装したものである。

【０００７】

【作用】上記のように構成された画像形成装置におい
て、記録部に近接した給紙カセット内の用紙を使用して
画像形成を行う場合には、その給紙カセットと対向する
給紙ローラ用のモータが一方向に回転され、その給紙ロ
ーラが一方向クラッチを介して回転駆動される。それに
より、記録部に近接した給紙カセットから１枚の用紙が
送り出されて記録部に供給される。

【０００８】又、記録部より離間した給紙カセット内の
用紙を使用して画像形成を行う場合には、記録部に近接
した給紙カセットと対向する給紙ローラ用のモータが他
方向に回転され、搬送ローラが一方向クラッチを介して
回転駆動される。それにより、記録部より離間した給紙
カセットから送り出される用紙が、用紙通路の途中で搬
送ローラにより搬送力を付与されながら記録部に供給さ
れる。

【０００９】

【実施例】以下、この発明の画像形成装置をファクシミ
リ装置に具体化した一実施例を、図面に基づいて詳細に
説明する。

【００１０】図１に示すように、装置本体１は装置ケー
ス２を備え、この装置ケース２内の上部には、記録用紙
上に画像を形成するための記録部３が配設されると共
に、装置ケース２内の下部には主給紙カセット４が着脱
可能に装着されている。そして、この主給紙カセット４
内には所定サイズの記録用紙Ｐ0 が収容され、通常はこ
の記録用紙Ｐ0 を使用して画像の形成が行われる。付属
給紙装置５は装置ケース２の下面に積層配置され、この
付属給紙装置５には前記記録用紙Ｐ0 と異なったサイズ
の記録用紙Ｐ1 を収容した付属給紙カセット６が着脱可
能に装着されている。なお、これらの給紙カセット４，
６にはＡ４サイズ、レターサイズ、リーガルサイズ、Ｂ
４サイズ、Ａ３サイズ等の記録用紙が収容可能である。

【００１１】そこで、前記装置本体１について詳述する
と、主給紙ローラ８は前記主給紙カセット４の用紙送り
出し側に対向して装置ケース２内に回転可能に支持さ
れ、主給紙カセット４内の記録用紙Ｐ0 が、バネ９の付
勢力により押上板１０を介して、この主給紙ローラ８の
下部外周面に圧接されている。そして、主給紙ローラ８
が回転されることにより、記録用紙Ｐ0 が主給紙カセッ
ト４内から１枚ずつ送り出されて、用紙ガイド１１，１
２を介して一対の送りローラ１３間に移送される。セン
サ１４は用紙ガイド１２間に配置され、記録用紙Ｐ0 が
用紙ガイド１２間を通過するとき、このセンサ１４が記
録用紙Ｐ0 の前端を検出して検出信号を出力する。

【００１２】感光ドラム１５は前記装置ケース２内に回
転可能に支持されている。帯電器１６は感光ドラム１５
の外周面を所定電位に一様帯電させる。露光器１７は光
の照射により、感光ドラム１５上に所定電位の静電潜像
を形成させる。現像器１８はトナーＴを収容するための
トナーケース１９と、そのトナーケース１９上に着脱可
能に装着されたトナーカートリッジ２０と、現像ローラ
２１とを備えている。そして、この現像ローラ２１によ
りトナーＴに所定電位が付与され、その電位と前記静電
潜像の電位との差に基づき、静電潜像にトナーＴが付着
されて、静電潜像が顕像化される。

【００１３】ガイドローラ２３は前記送りローラ１３及
び用紙ガイド２２を介して移送されてくる記録用紙Ｐ0
を、感光ドラム１５上に密着させる。転写器２４はその
感光ドラム１５に対する記録用紙Ｐ0 の密着部に所定電
位を付与し、その電位と前記トナー画像の電位との差に
基づいて、トナー画像を記録用紙Ｐ0 上に転写させる。

【００１４】除電ランプ２５は転写後の感光ドラム１５
の外周面を露光して除電する。清掃ブラシ２６は転写後
の感光ドラム１５上に付着している紙粉等を取り除く。
導電性ブラシよりなるメモリ除去ブラシ２７は、転写後
の感光ドラム１５上に残留するトナーＴを掻き乱して、
感光ドラム１５上に一様に分散する。なお、前記現像器
１８は現像動作と平行して、メモリ除去ブラシ２７によ
り分散された残留トナーＴを、静電吸引力により回収す
るクリーニング動作も行う。

【００１５】加熱定着器２８は前記感光ドラム１５の用
紙送り出し側に配設され、加熱ローラ２９と、その加熱
ローラ２９に用紙移送経路を挟んで接触する加圧ローラ
３０とを備えている。そして、記録用紙Ｐ0 が用紙ガイ
ド３１を経てこの加熱ローラ２９と加圧ローラ３０との
間に送り込まれて、記録用紙Ｐ0 上のトナー画像が加熱
定着される。又、画像定着を終了した記録用紙Ｐ0 は、
用紙ガイド３２及び一対のガイドローラ３３を介して、
排紙トレイ３４上に排出される。

【００１６】一対の用紙ガイド３５は前記装置ケース２
内において主給紙カセット４の用紙送り出し側に配設さ
れ、この両用紙ガイド３５間及び一方の用紙ガイド３５
と前記用紙ガイド１１との間には、前記主給紙カセット
４から送り出された記録用紙Ｐ0 の移送通路とは別の用
紙移送通路が形成されている。そして、この用紙移送通
路の下端は装置ケース２の下面に形成された通孔３６を
介して外部に連通され、上端は前記用紙ガイド１２間に
連通されている。

【００１７】一対の搬送ローラ３７は前記用紙ガイド３
５の途中に配置され、用紙ガイド３５間の用紙移送通路
に沿って移送される記録用紙に対して搬送力を付与す
る。図１及び図２に示すように、正逆回転可能な駆動モ
ータ３８は装置ケース２内に配設され、そのモータ軸と
前記主給紙ローラ８及び一方の搬送ローラ３７との間に
は、複数の歯車よりなる歯車伝達機構３９及びバネクラ
ッチよりなる一方向クラッチ４０，４１が介装されてい
る。そして、駆動モータ３８が一方向に回転されたとき
には、歯車伝達機構３９及び一方向クラッチ４０を介し
て主給紙ローラ８が回転駆動され、駆動モータ３８が他
方向に回転されたときには、歯車伝達機構３９及び一方
向クラッチ４１を介して搬送ローラ３７が回転駆動され
る。

【００１８】次に、前記付属給紙装置５ついて詳述する
と、付属給紙ローラ４２は付属給紙カセット６の用紙送
り出し側に対向して付属給紙装置５のケース内に回転可
能に支持され、付属給紙カセット６内の記録用紙Ｐ1
が、バネ４３の付勢力により押上板４４を介して、この
付属給紙ローラ４２の下部外周面に圧接されている。駆
動モータ４５は付属給紙装置５のケース内に配設され、
この駆動モータ４５により付属給紙ローラ４２が回転駆
動されて、付属給紙カセット６内から記録用紙Ｐ1 が１
枚ずつ送り出される。

【００１９】通孔４６は前記装置ケース２の下面の通孔
３６と対応するように、付属給紙装置５のケース上面に
形成され、この通孔３６の内側には用紙ガイド４７が設
けられている。そして、前記付属給紙カセット６内から
送り出される記録用紙Ｐ1 が、この用紙ガイド４７及び
通孔４６，３６を介して、装置ケース２内の用紙ガイド
３５間に移送され、搬送ローラ３７の回転により搬送力
を付与されながら、用紙ガイド３５，１１，１２等を介
して感光ドラム１５側へ移送され、前記主給紙カセット
４からの記録用紙Ｐ0 の場合と同様に、この記録用紙Ｐ
1 上に画像形成が行われる。

【００２０】次に、前記のように構成されたファクシミ
リ装置について動作を説明する。さて、このファクシミ
リ装置において、装置本体１内の主給紙カセット４に収
容された記録用紙Ｐ0 を使用して画像形成を行うモード
が選択され、この状態で画像形成動作が開始されると、
装置本体１内の駆動モータ３８が一方向に回転される。
それにより、歯車伝達機構３９及び一方向クラッチ４０
を介して主給紙ローラ８が回転駆動され、記録用紙Ｐ0
が主給紙カセット４から送り出されて、用紙ガイド１
１，１２等を介して記録部３へと移送される。なお、こ
の駆動モータ３８の一方向回転時には、一方向クラッチ
４１が回転力の遮断状態になるため、搬送ローラ３７は
停止されている。

【００２１】そして、記録用紙Ｐ0 の前端がセンサ１４
上を通過するとき、センサ１４から検出信号が出力さ
れ、この検出信号の出力から所定時間経過して、記録用
紙Ｐ0の前端が送りローラ１３間に挟持された後、前記
駆動モータ３８が停止される。その後、別のモータ（図
示しない）の駆動に基づく送りローラ１３の回転により
記録用紙Ｐ0 が記録部３に供給され、その記録用紙Ｐ0
上に画像形成が行われる。このとき、記録用紙Ｐ0 の後
端側が主給紙ローラ８に接触していると、用紙送りに伴
い主給紙ローラ８に回転力が付与されるが、この場合に
は一方向クラッチ４０が回転力の遮断状態になるため、
主給紙ローラ８が自由に従動回転されて、記録用紙Ｐ0
が緊張状態に保持される。

【００２２】一方、付属給紙装置５内の付属給紙カセッ
ト６に収容された記録用紙Ｐ1 を使用して画像形成を行
うモードが選択され、この状態で画像形成動作が開始さ
れると、付属給紙装置５内の駆動モータ４５が回転され
る。それにより、付属給紙ローラ４２が回転駆動され、
記録用紙Ｐ0 が付属給紙カセット６から送り出されて、
用紙ガイド４７及び通孔４６，３６を介して装置本体１
内の用紙ガイド３５間に移送される。

【００２３】又、前記付属給紙装置５内の駆動モータ４
５の起動と同時に、装置本体１内の駆動モータ３８が他
方向に回転される。それにより、歯車伝達機構３９及び
一方向クラッチ４１を介して搬送ローラ３７が回転駆動
され、前記用紙ガイド３５間の移送通路の途中において
記録用紙Ｐ1 に搬送力が付与されて、その記録用紙Ｐ1
が用紙ガイド１１，１２等を介して記録部３へと移送さ
れる。なお、この駆動モータ３８の他方向回転時には、
一方向クラッチ４０が回転力の遮断状態になるため、主
給紙ローラ８は停止されている。

【００２４】そして、記録用紙Ｐ1 の前端がセンサ１４
上を通過するとき、センサ１４から検出信号が出力さ
れ、この検出信号の出力から所定時間経過して、記録用
紙Ｐ1の前端が送りローラ１３間に挟持された後、前記
駆動モータ３８が停止される。その後、送りローラ１３
の回転により記録用紙Ｐ1 が記録部３に供給され、その
記録用紙Ｐ1 上に画像形成が行われる。このとき、記録
用紙Ｐ1 の後端側が搬送ローラ３７に接触していると、
用紙送りに伴い搬送ローラ３７に回転力が付与される
が、この場合には一方向クラッチ４１が回転力の遮断状
態になるため、搬送ローラ３７が自由に従動回転され
て、記録用紙Ｐ1 が緊張状態に保持される。

【００２５】前記のように、この実施例の装置において
は、装置本体１内に設けられた１つの駆動モータ３８の
正逆回転により、一方向クラッチ４０，４１を介して主
給紙ローラ８と搬送ローラ３７とを択一的に回転駆動す
ることができる。従って、専用モータや電磁クラッチを
設けて、主給紙ローラ８と搬送ローラ３７とを択一的に
回転駆動するように構成していた従来装置に比較して、
装置の製造コストを大幅に低減することができる。

【００２６】尚、駆動モータ３８と搬送ローラ３７との
間に一方向クラッチ４１を設けないで、駆動モータ３８
の一方向回転時、即ち主給紙ローラ８の回転駆動時に
は、搬送ローラ３７を空転させるようにしても、何ら支
障を生じないようにも思われる。しかし、付属給紙装置
５内の付属給紙カセット６に収容された記録用紙Ｐ1 を
使用して画像形成を行う場合においては、記録用紙Ｐ1
の前端がセンサ１４上を通過してから所定時間後に駆動
モータ３８が停止されると、その後は送りローラ１３の
回転により記録用紙Ｐ1 が記録部３に供給される。この
とき、前述したように、記録用紙Ｐ1 の後端側が搬送ロ
ーラ３７に接触していると、用紙送りに伴い搬送ローラ
３７に回転力が付与されるが、一方向クラッチ４１が設
けられていないと、搬送ローラ３７を従動回転させるこ
とができず、用紙送りに支障を生じる。従って、駆動モ
ータ３８と搬送ローラ３７との間には一方向クラッチ４
１を設ける必要がある。

【００２７】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない範
囲で、次のように変更して具体化することも可能であ
る。（１）装置本体１の下部に複数の付属給紙装置５を積
層配置し、それらの付属給紙装置５内の付属給紙カセッ
ト６及び装置本体１内の主給紙カセット４から、装置本
体１内の記録部３へ、サイズ等の異なる３種類以上の記
録用紙を選択的に供給できるように構成すること。

【００２８】（２）装置本体１に付属給紙装置５を付
設することなく、装置本体１内に複数の給紙カセットを
着脱可能に装着し、これらの給紙カセットから記録部３
へ、サイズ等の異なる複数種の記録用紙を選択的に供給
できるように構成すること。

【００２９】

【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、専用モータや電磁クラッチを設けること
なく、記録部に近接した給紙カセットと対向する給紙ロ
ーラ用のモータにより、搬送ローラをその給紙ローラと
択一的に回転駆動することができて、装置の製造コスト
を低減することができるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の画像形成装置をファクシミリ装置に
具体化した一実施例を示す断面図である。

【図２】そのファクシミリ装置における給紙ローラ及び
搬送ローラの駆動構成を拡大して示す部分平面図であ
る。

【符号の説明】

１…装置本体、３…記録部、４…主給紙カセット、５…
付属給紙装置、６…付属給紙カセット、８…主給紙ロー
ラ、３７…搬送ローラ、３８…駆動モータ、４０…一方
向クラッチ、４１…一方向クラッチ、４２…付属給紙ロ
ーラ、Ｐ0 …記録用紙、Ｐ1 …記録用紙。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の給紙カセットから記録部に用紙を
選択供給する画像形成装置において、前記記録部より離
間した位置の給紙カセットから延びる用紙通路中に搬送
ローラを設け、記録部に近接した位置の給紙カセットと
対向する給紙ローラと、前記搬送ローラとを１つのモー
タで駆動し、そのモータと給紙ローラ及び搬送ローラと
の間に一方向クラッチを介装した画像形成装置。