JP3500224B2 - 光学系駆動装置 - Google Patents

光学系駆動装置

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JP3500224B2
JP3500224B2 JP08422095A JP8422095A JP3500224B2 JP 3500224 B2 JP3500224 B2 JP 3500224B2 JP 08422095 A JP08422095 A JP 08422095A JP 8422095 A JP8422095 A JP 8422095A JP 3500224 B2 JP3500224 B2 JP 3500224B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的にデータの記録
・再生を行う光学式記録再生装置に設けられる光学系駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光学系駆動装置のキャリッジは、記録媒
体の異なるトラックにアクセスするために、記録媒体の
略半径方向に移動可能に支持されている。キャリッジは
軸受によって軸に支持されているが、軸受に軸をその垂
直平面方向に完全に規制してしまうと動かないので、軸
と軸受の間には必ず隙間(ガタ)がある。
【0003】通常、キャリッジの軸受は自重により軸に
押圧されているが、キャリッジが記録媒体の半径方向端
部まで移動し移動制限ストッパに当たった時や外部振動
等を受けた時などには、キャリッジの自重による押圧力
を越える力は容易に発生し易く、このような力が発生し
た際には、キャリッジは、軸と軸受の隙間の分、記録媒
体の半径方向以外の方向に移動しかねない。キャリッジ
が記録媒体の半径方向以外に移動すると、その際に軸受
端と軸が衝突し、それらが傷付いてしまうという不都合
がある。
【0004】また、移動部の軽量化のため、キャリッジ
上には対物レンズ等の必要最小限の光学部品のみを搭載
し、残り部品たとえば発光部や受光部等は固定部に配置
する分離光学系を採用した構成においては、キャリッジ
が記録媒体の半径方向以外に移動した際に、光路がずれ
てサーボが外れてしまうという不都合が生じる。
【0005】このような不都合を解消するため、改良の
進んだ最近の光学系駆動装置では、キャリッジが常に正
しい姿勢に保たれるように、キャリッジの軸受を軸に押
圧する手段が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−93074
号に開示されている装置では、キャリッジに磁性体また
は磁石を搭載し、固定部のアクセス用磁気回路の磁石と
の間に吸引力を働かせて、キャリッジを軸に押圧してい
る。アクセス用磁気回路はその上下に磁石を持ってお
り、その下側(記録媒体から遠い側)の磁石との間に吸
引力を働かせてキャリッジを下方に押圧している。この
下側の磁石は、キャリッジを下方に吸引するため、キャ
リッジより下に配置される。このため、装置は、その分
がキャリッジの底面から突出した、厚いものとなってい
る。
【0007】アクセス用磁気回路の上側の磁石との間に
吸引力を働かせる構成にすれば、下側の磁石をキャリッ
ジの底面よりも下に配置する必要がなくなり、あるいは
下側の磁石そのものが不要となり、装置の厚さを小さく
できる。しかし、この場合には、前述の磁性体または磁
石はキャリッジの上側に取り付けることになる。キャリ
ジの上側にはもともとレンズ等を駆動する装置が設けら
れており、さらに磁性体や磁石を取り付けるとなると、
キャリッジはますます上側が重くなり、質量分布が上側
に片寄る。キャリッジを安定に駆動するには、キャリッ
ジの重心と駆動点を揃える必要があるため、キャリッジ
の下側にバランサ等を付加して下側を重くしなければな
らない。この結果、キャリッジは大きく重いものとな
り、光学系駆動装置は可動部の質量の大きい低性能なも
のとなってしまう。
【0008】特開平2−54479号に開示されている
装置では、キャリッジに磁石を設け、固定部のアクセス
磁気回路用の磁石との間に斥力を発生させて、キャリッ
ジを軸に押圧している。この装置では、アクセス磁気回
路用の磁石とキャリッジに設けた磁石の間隔が狭いた
め、キャリッジを軸に押圧する力が必要以上に大きくな
り、キャリッジの円滑な移動を阻害している。
【0009】適正な押圧力を得るには、キャリッジに設
ける磁石を適当に弱いものにすればよいが、アクセス磁
気回路用の磁石は非常に強いため、その近くに配置され
るキャリッジに設けた磁石は、磁力が弱いものの場合、
使用しているうちにアクセス磁気回路用の磁石の影響に
より、磁力がなくなったり、アクセス磁気回路の磁界の
向きに(当初と逆向きに)磁化されたりして、結局は適
正な押圧力が得られなくなってしまう。
【0010】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、キャリッジが軸に対して適正な姿勢を維持し
つつ移動する小型の光学系駆動装置を提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、光学素子を備
えたキャリッジと、キャリッジを記録媒体の半径方向に
移動可能に支持するガイド手段と、キャリッジを記録媒
体の半径方向に移動させる駆動手段とを有する光学系駆
動装置において、ガイド手段は二本の軸を含み、キャリ
ッジは二本の軸に摺動支持され、駆動手段は、二本の軸
を通る平面を基準にして、光学素子が位置する側と同じ
側に固定された駆動用磁石を有しており、二本の軸を通
る平面を基準にして、光学素子が位置する側と反対の側
に当たるキャリッジの部分に1個の予圧用磁石を設け、
キャリッジは予圧用磁石が収まる凹部を有し、予圧用磁
石はその磁化方向がキャリッジの移動方向に対して直交
方向となるようにキャリッジの凹部内に配置されてお
り、これにより、予圧用磁石は駆動用磁石により斥力の
磁気力を受け、キャリッジは押圧力で軸に押圧されるこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】キャリッジは二本の軸により記録媒体の半径方
向に移動可能に支持される。キャリッジには、二本の軸
を通る平面を基準にして、一方の側に光学素子が設けら
れており、その反対側に予圧用磁石が設けられる。この
ためキャリッジ全体の重心は軸の近くに位置する。キャ
リッジの近くには、二本の軸を通る平面を基準にして光
学素子が位置する側に、駆動手段の駆動用磁石が不動に
配置されている。キャリッジに固定した予圧用磁石は、
駆動用磁石との相互作用により磁力を受け、これにより
キャリッジは軸に押圧される。駆動用磁石と予圧用磁石
の間隔は比較的広いため、押圧力が強すぎることはな
く、また、予圧用磁石が駆動用磁石により磁化されて、
その磁力が初めと違ったものに変化する心配はない。さ
らに、二本の軸を通る平面を基準にして、光学素子が位
置する側の反対側には、駆動用磁石等が一切ないので、
光学系駆動装置は、記録媒体に直交する方向の寸法が小
さいものとなる。
【0013】
【実施例】<本発明に先立ち開発された第一参考例> 本発明に先立ち開発された第一参考例について図1ない
し図7を参照しながら説明する。図1は本参考例の光学
系駆動装置の全体の構成を示す斜視図、図2は光学系駆
動装置の分解斜視図、図3は移動部を上側から見た斜視
図、図4は移動部を下側から見た斜視図、図5は移動部
の分解斜視図、図6は一部を破断して示した移動部の側
面図、図7は光学系駆動装置の要部断面図である。
【0014】図3と図5において、対物レンズ1はホル
ダ2に接着固定されている。ホルダ2の両側面には凸部
3a,3b(3aはかげになっているため図では見えな
い)が設けられており、その凸部3a,3bに中心の穴
部をはめ込む形でフォーカスコイル4a,4bが接着固
定されている。ホルダ2には、エッチング等により製作
した板状のバネ29a,29bの一端が接着固定されて
いる。バネ29a,29bの両端付近には、長方形の穴
部30a〜30dを設けることで幅が狭くなっている部
分31a〜31hが形成されており、その部分が主とし
て屈曲するようになっている。バネ29a,29bの他
端は、バネ受け5に接着固定されている。図では見えな
いが、バネ29bを取り付ける部分のバネ受け5にはス
リットが形成されていて、バネ29bはそのスリットに
挿入されている。バネ29a,29bにより、ホルダ2
は記録媒体(図示せず)の垂直方向(z方向)に移動可
能に支持される。バネ受け5には、対物レンズ1の中心
付近を中心とする球面8が形成されている。球面8には
凸部7が設けられている。キャリッジ14のバネ受け取
付凸部15には、バネ受け5の球面8と凸部7に対応し
た球面17と溝部16が形成されている。球面8と球面
17は中心と半径が共にほぼ同一となっている。凸部7
と溝部16は、凸部7が溝部16の中を動けるような嵌
め合いとなっている。バネ受け5の溝部9a,9bには
バネ11が引っ掛けられ、これによりバネ受け5はキャ
リッジ14の凸部15に−x方向に引き付けられて取り
付けられる。対物レンズ1は、その光軸が記録媒体(図
示せず)に対して正確に垂直である必要がある。このた
め、バネ受け5を球面8と球面17で擦り合わせ、凸部
7を中心にバネ受け5を回転させ、また凸部7を溝部1
6に沿って移動させてバネ受け5の傾斜を変えること
で、対物レンズ1の傾きを調整できる。前者はx軸回り
の回転調整、後者はy軸回りの回転調整となる。調整は
バネ受け5の溝部10a,10bに調整ピンを当てて動
かすことにより行われる。調整後、バネ受け5とキャリ
ッジ14を接着固定する。このとき、バネ受け5の凸部
6cとキャリッジ14の間にも接着剤を充填する。これ
により、接着の強度が上り、バネ受け5付近の共振を防
ぐことができる。
【0015】図6に示すように、バネ受け5の凸部6a
と凸部6bの間の空間にはバネ29aがあり、そこには
バネ29aのダンピング用にシリコーン系のゲルが充填
されている。同じ様に、バネ受け5の凸部6bと凸部6
cの間の空間にはバネ29bがあり、そこにはバネ29
bのダンピング用にシリコーン系のゲルが充填されてい
る。凸部6cはこの空間を形成するためと前述した接着
強度向上のためといった二つの役割を持っている。
【0016】キャリッジ14には、反射ミラー12、磁
石13a,13b、トラッキングコイル22a,22b
が接着固定されている。トラッキングコイル22a,2
2bはフレキシブル基板(図示せず)と半田付けされて
おり、このフレキシブル基板を介して本体の電気回路と
接続されている。また、フォーカスコイル4a,4bも
フレキシブル基板(図示せず)と半田付けされており、
トラッキングコイル22a,22bのフレキシブル基板
と途中でつながり、本体の電気回路と接続されている。
フォーカスコイル4a,4bのフレキシブル基板はバネ
29aの上をバネ29aに沿う形でホルダ2よりキャリ
ッジ14側に伸ばされ、トラッキングコイル22a,2
2bのフレキシブル基板と接続されている。
【0017】磁石13a,13bは、図4と図7に示す
ように、z方向の極性が一致するように、キャリッジ1
4の−z側に埋め込まれるような形で固定されている。
キャリッジ14には、開口部18,19a,19bが設
けられている。開口部18は光が通るための穴、開口部
19a,19bは図2に示すように軸23a,23bが
通るための穴である。図7に示すように、開口部19b
の中には主軸受20が、また開口部19aの中には従動
軸受21が形成されている。なお、図では軸と軸受の隙
間を強調して示してある。主軸受20は軸23bより大
きい円を四平面で切った形で、対向する平面の距離は軸
23bがはめあい公差h6の軸であれば、はめあい公差
G6の穴径に相当するものとなっている。従動軸受21
は軸より大きい円を二平面で切った形で、対向する平面
の距離は軸23aがはめあい公差h6の軸であれば、は
めあい公差G6の穴径に相当するものとなっている。二
面の位置は、図7に示す通りで、この面に平行な方向の
軸23a,23bの平行のずれを吸収している。主軸受
20と従動軸受21はキャリッジ14と一体に形成され
ている。このため、キャリッジ14は摺動性の良い炭素
繊維を含んだ熱可塑性ポリイミド樹脂で成型されてい
る。キャリッジ14の上には、図1に示すように、バネ
29a,29b等を覆う上カバー28が取り付けられ、
バネ29a,29b等を保護すると共に、ホルダ2の+
z方向の移動量の制限をしている。
【0018】図2と図7に示すように、キャリッジ14
の主軸受20と従動軸受21には、非磁性のステンレス
製の軸の表面にポリ四フッ化エチレン樹脂をコーティン
グした軸23a,23bが通っている。トラッキングコ
イル22a,22bの中には内ヨーク24a,24bが
配されている。内ヨーク24a,24bの周囲には、厚
さ0.2mm程度の銅のショートリング25a,25b
が取り付けられている。内ヨーク24a,24bの+z
方向側には外ヨーク26a,26bが位置している。外
ヨーク26a,26bには磁石27a,27bが接着固
定されている。内ヨーク24a,24bはデッキベース
(図示せず)に固定され、それを介して外ヨーク26
a,26bもデッキベースに固定されている。磁石27
a,27bの極性は、図7に示すように、z方向の磁極
が、前述したキャリッジ14に固定した磁石13a,1
3bと逆となっている。磁石27a,27bのz方向の
極性は同じである。磁石27a,27bとキャリッジ1
4に取り付けた磁石13a,13bの対向する面の磁極
は同じとなっている。磁石27a,27bの側面はフォ
ーカスコイル4a,4bと対向する位置関係となってい
る。
【0019】ここで、トラッキングコイル22a,22
b及び内ヨーク24a,24bのy方向の寸法が外ヨー
ク26a,26b及び磁石27a,27bより大きいの
は、トラッキングコイル22a,22bの受ける駆動力
を十分確保するためである。外ヨーク26a,26b及
び磁石27a,27bのy方向の寸法を大きくしないの
は、外ヨーク26a,26b及び磁石27a,27bと
その中のホルダ2部分を、例えば3.5インチ光磁気デ
ィスクカートリッジの開口部中に収めるためである。そ
うすることにより、光学系駆動装置の一部が動作中、光
磁気ディスクカートリッジのスペースにあることにな
り、この光学系駆動装置を搭載した光学式情報記録再生
装置の全体の高さや大きさを小さくすることができる。
【0020】次に動作について説明する。固定光学ブロ
ック(図示せず)より発せられたレーザ光は、キャリッ
ジ14の開口部18を通り、反射ミラー12で反射され
た後、対物レンズ1によって、記録媒体(図示せず)上
にスポットを形成する。記録媒体からの反射光は再び対
物レンズ1を通って固定光学ブロックに戻り、フォーカ
スエラー、トラッキングエラー及び記録信号の検出が行
われる。フォーカスエラーが検出された場合は、フォー
カスコイル4a,4bに電流を流すことによりホルダ2
を媒体面に垂直な方向に移動させる。フォーカスコイル
4a,4bは磁石27a,27bの側面の漏れ磁界より
駆動力を受ける。トラッキングエラーが検出された場合
は、トラッキングコイル22a,22bに電流を流すこ
とによりキャリッジ14ごとホルダ2を媒体の半径方向
に移動させる。異なるトラックへのアクセス動作も、ト
ラッキングコイル22a,22bに電流を流し、ホルダ
2を媒体の半径方向に移動させることにより行う。以上
のようにして、ホルダ2及びそれに固定された対物レン
ズ1は、フォーカス制御、トラッキング制御、アクセス
制御される。
【0021】トラッキング制御、アクセス制御といった
キャリッジ14が移動する場合、主軸受20及び従動軸
受21を軸23a,23bに対して移動させるための隙
間の分、キャリッジ14が傾き、記録媒体からの反射光
が正しく固定光学ブロックに戻らない可能性がある。し
かし、図7に示すように、固定側の磁石27a,27b
と可動部のキャリッジ14に固定された磁石13a,1
3bは、対向する面の磁極が同じであるため、両者の間
には斥力が働く。磁石27a,27bと磁石13a,1
3bの間には軸23a,23bがあるが、軸23a,2
3bは前述したように非磁性体で出来ているので影響は
ない。斥力により、磁石13a,13b及び可動部のキ
ャリッジ14は−z方向に力を受ける。このため、主軸
受20はそれを構成する四つの平面の中の+z側の二つ
の平面で軸23bと接する。従動軸受21はそれを構成
する二つの平面の中の+z側の平面で軸23aと接す
る。この斥力を適切に設定することにより、キャリッジ
14は、トラッキング制御やアクセス制御の際に、軸受
が常に軸に安定に接し、傾斜することなく移動するよう
になり、固定光学ブロックは記録媒体からの反射光を正
しく受けられるようにすることができる。また、外部振
動や光学系駆動装置の姿勢の影響も受ける事なく、軸と
軸受及びキャリッジの位置関係を保つことができる。
【0022】磁石間の斥力は弱すぎると前述の安定した
状態を保てないが、逆に強すぎるとキャリッジが軸上を
動き難くなるという不都合が生じる。特に、本参考例の
ように、軸を軸受で摺動支持する場合は、必要最小限の
力とすることが望ましい。磁石自体の強さでこれを調整
するのは、その出来上がりの強さを予測しにくいことも
あり難しい。このため、例えば、予めキャリッジ14の
磁石13aの固定部のスペースに磁石13aをy方向に
ずらす余裕を取っておくとよい。このようにすることに
より、磁石13aをy方向すなわち内ヨーク24a側に
ずらせば、磁石27aに近くなるので斥力は強くなり、
逆方向にずらせば、磁石27aに遠くなるので斥力は弱
くなる。このように、斥力の強さを容易に調整できた
め、設計・試験の過程の途中で、容易に軸受を軸に押圧
する力を適切な値にすることができる。これは磁石13
bについても同様である。また、主軸受側と従動軸受側
で押圧力を変えることもできる。
【0023】本参考例では、キャリッジを記録媒体の半
径方向に移動させる磁石27a,27bの側面からの磁
界により、他に磁石を用いることなく、ホルダ2を記録
媒体の略垂直方向に駆動しているので、光学系駆動装置
を、磁気回路の少ない、小型で安価なものとすることが
できる。また、比較的質量の大きいレンズのフォーカス
支持機構に対して、軸の反対側に、軸に押圧するための
磁石を取り付けるので、記録媒体の垂直方向に質量バラ
ンスがとりやすく、容易にキャリッジ全体の重心と駆動
点や支持点を合わせられ、このバランスをとるためにキ
ャリッジが大きくなったり、バランサを付けて質量が大
きくなることもない。
【0024】<本発明に先立ち開発された第二参考例>
本発明に先立ち開発された第二参考例について図8を参
照しながら説明する。図8は本参考例の光学系駆動装置
の要部断面図である。
【0025】本参考例は、本発明に先立ち開発された第
一参考例とは、磁石の極性が異なるだけで、他の構成は
同じである。図8に示すように、キャリッジ14に固定
された磁石13a,13bのz方向の磁極が互いに逆と
なっている。外ヨーク26a,26bに固定された磁石
27a,27bのz方向の磁極も互いに逆となってい
る。さらに、磁石13a,13bと磁石27a,27b
のz方向に対向する面の磁極は同一となっている。
【0026】固定側の磁石27a,27bと可動部のキ
ャリッジ14に固定された磁石13a,13bの対向す
る面の磁極は同じとなっているので、この間に斥力が働
く。従って、磁石13a,13b及び可動部のキャリッ
ジ14は−z方向に力を受ける。このため、主軸受20
はそれを構成する四つの平面の中の+z側の二つの平面
で軸23bと接する。従動軸受21はそれを構成する二
つの平面の中の+z側の平面で軸23aと接する。この
斥力を適切に設定することにより、キャリッジ14は、
トラッキング制御やアクセス制御の際に、軸受が常に軸
に安定に接し、傾斜することなく移動するようになり、
固定光学ブロックは記録媒体からの反射光を正しく受け
られるようにすることができる。
【0027】本参考例では、磁石27a,27bの磁極
がz方向に逆であるので、磁石27a,27bの間の磁
界は、矢印32や矢印33で示すように、主にy方向に
向いたものとなる。フォーカスコイル4a,4bは、こ
の磁界を受けてフォーカス駆動される。本発明に先立ち
開発された第一参考例では、磁石27a,27bの各々
のN極よりS極に戻る磁界によってフォーカス駆動され
ているが、各々のN極よりS極に戻らない磁界は、磁石
27a,27bの中間で互いに同一の磁極が相対するた
め、±z方向に逃げている。本参考例によれば、磁界
は、矢印32と矢印33で示すように、対向する磁石に
吸い込まれる形となり逃げるものがないので、フォーカ
ス駆動力が大きくなる。また、磁界がz方向に逃げない
ので、記録媒体への漏れ磁束が小さくなり、記録消去時
での悪影響を小さくできる。この他の作用、効果は本発
明に先立ち開発された第一参考例と同じである。
【0028】<本発明の実施例> 本発明の実施例について図9と図10を参照しながら説
明する。図9は本実施例における移動部を下側からみた
斜視図、図10は本実施例の光学系駆動装置の要部断面
図である。
【0029】本実施例は、本発明に先立ち開発された第
二参考例とは、キャリッジ14に固定された磁石13が
異なるだけで、その他の構成は同じである。本発明に先
立ち開発された第二参考例ではキャリッジ14には二つ
の磁石が固定されていたが、本実施例では、図9と図1
0に示すように、一つの磁石13が固定されている。磁
石13は、図10に示すように、同一の面に二つの磁極
が並ぶように異極着磁されている。この磁極は磁石27
a,27bのz方向に対向する面の磁極と同一となるよ
うになっている。
【0030】固定側の磁石27a,27bと可動部のキ
ャリッジ14に固定された磁石13の対向する磁極は同
じとなっているので、この間に斥力が働く。従って、磁
石13a,13b及び可動部のキャリッジ14は−z方
向に力を受ける。このため、主軸受20はそれを構成す
る四つの平面の中の+z側の二つの平面で軸23bと接
する。従動軸受21はそれを構成する二つの平面の中の
+z側の平面で軸23aと接する。この斥力を適切に設
定することにより、キャリッジ14は、トラッキング制
御やアクセス制御の際に、軸受が常に軸に安定に接し、
傾斜することなく移動するようになり、固定光学ブロッ
クは記録媒体からの反射光を正しく受けられるようにす
ることができる。
【0031】本実施例では、キャリッジ14に固定され
た磁石13が一つであるため、組み立てが容易になる。
この他の作用、効果は本発明に先立ち開発された第二参
考例と同じである。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、キャリッジが軸に対し
て適正な姿勢を維持しつつ移動する小型の光学系駆動装
置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に先立ち開発された第一参考例の光学系
駆動装置の全体の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明に先立ち開発された第一参考例の光学系
駆動装置の分解斜視図である。
【図3】本発明に先立ち開発された第一参考例における
移動部を上側から見た斜視図である。
【図4】本発明に先立ち開発された第一参考例における
移動部を下側から見た斜視図である。
【図5】本発明に先立ち開発された第一参考例における
移動部の分解斜視図である。
【図6】本発明に先立ち開発された第一参考例における
移動部を一部を破断して示した側面図である。
【図7】本発明に先立ち開発された第一参考例の光学系
駆動装置の要部断面図である。
【図8】本発明に先立ち開発された第二参考例の光学系
駆動装置の要部断面図である。
【図9】本発明の実施例における移動部を下側からみた
斜視図である。
【図10】本発明の実施例の光学系駆動装置の要部断面
図である。
【符号の説明】 1…対物レンズ、13a,13b…磁石、14…キャリ
ッジ、20…主軸受、21…従動軸受、22a,22b
…トラッキングコイル、23a,23b…軸、27a,
27b…磁石。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−166213(JP,A) 特開 平2−54479(JP,A) 特開 平3−168933(JP,A) 特開 平3−93074(JP,A) 特開 平7−44881(JP,A) 特開 平7−44876(JP,A) 特開 平7−65514(JP,A) 特開 平2−202347(JP,A) 実開 平6−30954(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 21/00 - 21/06 G11B 7/08 - 7/085

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子を備えたキャリッジと、 キャリッジを記録媒体の半径方向に移動可能に支持する
    ガイド手段と、 キャリッジを記録媒体の半径方向に移動させる駆動手段
    とを有する光学系駆動装置において、 ガイド手段は二本の軸を含み、キャリッジは二本の軸に
    摺動支持され、 駆動手段は、二本の軸を通る平面を基準にして、光学素
    子が位置する側と同じ側に固定された駆動用磁石を有し
    ており、 二本の軸を通る平面を基準にして、光学素子が位置する
    側と反対の側に当たるキャリッジの部分に1個の予圧用
    磁石を設け、キャリッジは予圧用磁石が収まる凹部を有
    し、予圧用磁石はその磁化方向がキャリッジの移動方向
    に対して直交方向となるようにキャリッジの凹部内に配
    置されており、これにより、予圧用磁石は駆動用磁石に
    より斥力の磁気力を受け、キャリッジは押圧力で軸に押
    圧されることを特徴とする光学系駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記予圧用磁石は、二本の軸の間の距離
    よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の光学系駆
    動装置
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