JP3500016B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3500016B2 JP25709296A JP25709296A JP3500016B2 JP 3500016 B2 JP3500016 B2 JP 3500016B2 JP 25709296 A JP25709296 A JP 25709296A JP 25709296 A JP25709296 A JP 25709296A JP 3500016 B2 JP3500016 B2 JP 3500016B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置に関し、
特に、半導体装置のチップ面積と、半導体装置をプリン
ト基板等の実装基板上に実装する実装面積との比率で表
す実装有効面積率を向上させた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にシリコン基板上にトランジスタ
素子が形成された半導体装置は、図8に示すような構成
が主に用いられる。1はシリコン基板、2はシリコン基
板1が実装される放熱板等のアイランド、3はリード端
子、及び4は封止用の樹脂モールドである。
【0003】シリコン基板11に形成されるトランジス
タ素子は、図3に示すように、例えば、N型シリコン基
板11にコレクタ領域となるN型のエピタキシャル層1
2にボロン等のP型の不純物を拡散してベース領域13
が形成され、そのベース領域13内にリン等のN型の不
純物を拡散してエミッタ領域14が形成される。シリコ
ン基板11の表面にベース領域13、エミッタ領域14
の一部を露出させる開口部を有した絶縁膜15が形成さ
れ、その露出されたベース領域13、エミッタ領域14
上にアルミニウム等の金属が蒸着されベース電極16、
エミッタ電極17が形成される。このような構成のトラ
ンジスタではシリコン基板がコレクタ電極18となる。
【0004】上記のように、トランジスタ素子が形成さ
れたシリコン基板1は、図8に示すように、銅ベースの
放熱板等のアイランド2に半田等のろう材5を介して固
着実装され、シリコン基板1の周辺に配置されたリード
端子3にトランジスタ素子のベース電極、エミッタ電極
とがそれぞれワイヤーボンディングによってワイヤーで
電気的に接続されている。コレクタ電極に接続されるリ
ード端子はアイランドと一体に形成されており、シリコ
ン基板をアイランド上に実装することで電気的に接続さ
れた後、エポキシ樹脂等の熱硬化型樹脂4によりトラン
スファーモールドによって、シリコン基板とリード端子
の一部を完全に被覆保護し、3端子構造の半導体装置が
提供される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】樹脂モールドされた半
導体装置は、通常、ガラスエポキシ基板等の実装基板に
実装され、実装基板上に実装された他の半導体装置、回
路素子と電気的に接続され所定の回路動作を行うための
一部品として取り扱われる。図9は、実装基板上に半導
体装置を実装したときの断面図を示し、20は半導体装
置、21、23はベース又はエミッタ電極用のリード端
子、22はコレクタ用のリード端子、30は実装基板で
ある。
【0006】実装基板30上に半導体装置20が実装さ
れる実装面積は、リード端子21、22、23とそのリ
ード端子と接続される導電パッドで囲まれた領域によっ
て表される。実装面積は半導体装置20内のシリコン基
板(半導体チップ)面積に比べ大きく、実際に機能を持
つ半導体チップの面積に比べ実装面積の殆どはモールド
樹脂、リード端子によって取られている。
【0007】ここで、実際に機能を持つ半導体チップ面
積と実装面積との比率を有効面積率として考慮すると、
樹脂モールドされた半導体装置では有効面積率が極めて
低いことが確認されている。有効面積率が低いことは、
半導体装置20を実装基板30上の他の回路素子と接続
使用とする場合に、実装面積の殆どが機能を有する半導
体チップとは直接関係のないデッドスペースとなる。有
効面積率が小さいと上記したように、実装基板30上で
デットスペースが大きくなり、実装基板30の高密度小
型化の妨げとなる。
【0008】特に、この問題はパッケージサイズが小さ
い半導体装置に顕著に現れる。例えば、EIAJ規格で
あるSC−75A外形に搭載される半導体チップの最大
サイズは、図10に示すように、0.40mm×0.40
mmが最大である。この半導体チップを金属リード端子と
ワイヤーで接続し、樹脂モールドすると半導体装置の全
体のサイズは、1.6mm×1.6mmとなる。この半導体
装置のチップ面積は0.16mmで、半導体装置を実装す
る実装面積は半導体装置の面積とほぼ同様として考え
て、2.56mmであるため、この半導体装置の有効面積
率は約6.25%となり、実装面積の殆どが機能を持つ
半導体チップ面積と直接関係のないデットスペースとな
っている。
【0009】この有効面積率に関する問題は、特に、上
記したようにパッケージサイズが極めて小さく、チップ
サイズが大きい半導体装置において顕著に現れるが、半
導体チップを金属リード端子でワイヤー接続し、樹脂モ
ールドする、樹脂封止型の半導体装置であれば同様に問
題となる。近年の電子機器、例えば、パーソナルコンピ
ュータ、電子手帳等の携帯情報処理装置、8mmビデオ
カメラ、携帯電話、カメラ、液晶テレビ等において用い
られる実装基板は、電子機器本体の小型化に伴い、その
内部に使用される実装基板も高密度小型化の傾向にあ
る。
【0010】しかし、上記の先行技術の樹脂封止型の半
導体装置では、上述したように、半導体装置を実装する
実装面積にデットスペースが大きいため、実装基板の小
型化に限界があり、実装基板の小型化の妨げの一つの要
因となっていた。ところで、有効面積率を向上させる先
行技術として特開平3−248551号公報がある。こ
の先行技術について、図11にもとずいて簡単に説明す
る。この先行技術は、樹脂モールド型半導体装置を実装
基板等に実装したときの実装面積をできるだけ小さくす
るために、半導体チップ40のベース、エミッタ、及び
コレクタ電極と接続するリード端子41、42、43を
樹脂モールド44の側面より外側に導出させず、リード
端子41、42、43を樹脂モールド44側面と同一面
となるように形成することが記載されている。
【0011】この構成によれば、リード端子41、4
2、43の先端部分が導出しない分だけ実装面積を小さ
くすることができ、有効面積率を若干向上させることは
できる。しかし、上記の半導体装置では、半導体チップ
と接続されるリード端子の先端部分は樹脂モールド44
の底面部のコーナー部で折り曲げ加工されるために、そ
の折り曲げ工程時の応力に十分耐えられる構造すること
から、樹脂モールド内に埋め込まれた各リード端子の長
さを十分にしなければならず、結果的に樹脂モールドサ
イズが実装する半導体チップサイズに比べて大きくなり
有効面積率の低下には至らない。さらに、半導体チップ
と接続される各リード端子を必要とし、材料コスト面及
び製造工程が煩雑となり、製造コストを低減できない課
題がある。
【0012】有効面積率を最大限大きくするには、上記
したように、半導体チップを直接実装基板上に実装する
ことにより、半導体チップ面積と実装面積とがほぼ同一
となり有効面積率が最大となる。半導体チップを実装基
板等の基板上に実装する一つの先行技術として、例え
ば、特開平6−338504号公報に示すように、半導
体チップ45上に複数のバンプ電極46を形成したフリ
ップチップを実装基板47上にフェイスダウンボンディ
ングする技術が知られている(図12参照)。この先行
技術は、通常、MOSFET等、シリコン基板の同一主
面にゲート(ベース)電極、ソース(エミッタ)電極、
ドレイン(コレクタ)電極が形成され、電流或いは電圧
のパスが横方向に形成される比較的発熱量の少ない横型
の半導体装置に主に用いられる。
【0013】しかし、トランジスタデバイス等のように
シリコン基板が電極の一つとなり、各電極が異なる面に
形成され電流のパスが縦方向に流れる縦型の半導体装置
では、上記のフリップチップ技術を使用することは困難
である。半導体チップを実装基板等の基板上に実装する
他の先行技術として、例えば、特開平7−38334号
公報に示すように、実装基板51上に形成された導電パ
ターン52上に半導体チップ53をダイボンディング
し、半導体チップ53周辺に配置された導電パターン5
2と半導体チップ53との電極をワイヤ54で接続する
技術が知られている(図13参照)。この先行技術で
は、先に述べたシリコン基板が一つの電極を構成した縦
型構造のトランジスタ等の半導体チップに用いることは
できる。
【0014】半導体チップ53とその周辺に配置された
導電パターン52とを接続するワイヤ54は通常、金細
線が用いられることから、金細線とボンディング接続さ
れるボンディング接合部のピール強度(引張力)を大き
くするために、約200℃〜300℃の加熱雰囲気中で
ボンディングを行うことが好ましい。しかし、絶縁樹脂
系の実装基板上に半導体チップをダイボンディングする
場合には、上記した温度まで加熱すると実装基板に歪み
が生じること、及び、実装基板上に実装されたチップコ
ンデンサ、チップ抵抗等の他の回路素子を固着する半田
が溶融するために、加熱温度を約100℃〜150℃程
度にしてワイヤボンディング接続が行われているため、
ボンディング接合部のピール強度が低下する問題があ
る。
【0015】この先行技術では、通常、ダイボンディン
グされた半導体チップはエポキシ樹脂等の封止用樹脂で
被覆保護されるために、ピール強度の低下はエポキシ樹
脂の熱硬化時の収縮等によって接合部が剥離されるとい
う問題がある。本発明は、上述した事情に鑑みて成され
たものであり、本発明は、複数の半導体チップを内蔵し
た半導体装置の各半導体チップのベース、エミッタ及び
コレクタ用の外部接続電極を同一平面上に配置し、各半
導体チップの面積と実装基板上に実装される単一の半導
体装置の実装面積との比率である有効面積率を最大限向
上させ、実装面積のデットスペース最小限小さくした半
導体装置及びその製造方法を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために以下の構成及び製造法を採用した。即
ち、本発明の半導体装置は、半導体基板内に少なくとも
能動素子が形成された第1及び第2の半導体チップと、
前記第1及び第2の半導体チップ表面に設けられ電極パ
ッドと電気的に接続される第1及び第2の外部接続手段
とを有し、前記第1及び第2の半導体チップは隣接配置
され、その両半導体チップの近傍に前記第1及び第2の
外部接続手段が配置され、前記第1及び第2の外部接続
手段及び前記第1及び第2の半導体チップの一主面を露
出させて封止用樹脂で固定したことを特徴としている。
【0017】ここで、前記第1及び第2の外部接続手段
及び前記第1及び第2の半導体チップの一主面は同一平
面上に配置されることを特徴とする請求項1記載の半導
体装置。また、本発明の半導体装置の製造方法は、支持
基板の一主面上に形成された絶縁樹脂層にn行(又は
列)方向に複数の第1の半導体チップ及び前記半導体チ
ップ表面に設けられ電極パッドと電気的に接続される複
数の第1の外部接続手段、及びn+1行(又は列)方向
に前記第1の半導体チップ及び前記第1のとを規則的に
配列するようにダイボンディングし、前記半導体チップ
の表面に設けられた電極パッドと前記外部接続手段とを
ワイヤで電気的に接続し、前記支持基板の一主面上に封
止用樹脂を被覆し前記半導体チップ及び前記外部接続手
段を固定した後、前記半導体チップ及び前記外部接続手
段の表面を露出すべく前記支持基板を剥離し、少なくと
も1つの前記半導体チップとその半導体チップと接続さ
れる前記外部接続手段とを含んだ前記封止用樹脂領域で
個々に分割することを特徴としている。
【0018】上述したように、本発明の半導体装置によ
れば、隣接配置された第1及び第2の半導体チップとそ
の半導体チップの近傍に配置された第1及び第2の外部
接続手段と第1及び第2の半導体チップとの電気的接続
を行い、配線基板等の実装基板上に実装固着するための
外部電極となる第1及び第2の半導体チップ及び第1及
び第2の外部接続手段の一主面を露出させる用に封止用
樹脂で固定することにより、従来の半導体装置のよう
に、半導体チップをマウントする外部電極接続用の金属
製のリード端子を不要とし、且つ、前記リード端子及び
半導体チップの表面電極と接続する他のリード端子が封
止モールド樹脂から導出しないために、複数の半導体チ
ップを内蔵した半導体装置であってもその外観寸法を著
しく小型化にすることができる。
【0019】また、本発明の半導体装置の製造法によれ
ば、支持基板上に第1及び第2の半導体チップ及び第1
及び第2の外部接続手段を実装し電気的接続を行い封止
用樹脂で固定した後、支持基板を剥離し、少なくとも1
つの前記半導体チップとその半導体チップと接続される
前記外部接続手段とを含んだ前記封止用樹脂領域で個々
に分割することにより、従来の半導体装置のような金属
製のリード端子を不要にでき生産コストの低減化および
多量生産を実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の半導体装置及び
その製造方法の実施形態について説明する。本発明の半
導体装置は、図1に示すように、能動素子が形成された
第1及び第2の半導体チップ61、81と、半導体チッ
プ61、81の表面電極と電気的接続が行われる第1及
び第2の外部接続手段62、63、82、83と、第1
及び第2の半導体チップ61、81と第1及び第2の外
部接続手段62、63、82、83とを固定する封止用
樹脂100とから構成される。
【0021】第1及び第2の半導体チップ61、81は
トランジスタ等の能動素子が形成されており、例えば、
第1の半導体チップ61には、図3に示すように、N+
型の単結晶シリコン基板11上にエピタキシャル成長技
術によりN-型のエピタキシャル層12が形成され、その
半導体基板11にNPNトランジスタ等の能動素子が形
成される。一方、第2の半導体チップ81にも同様に能
動素子が形成されている。第2の半導体チップ81には
NPN、PNPどちらのトランジスタを形成しても良い
が、ここでは、コレクタ電極を実装基板上のパターンで
共通接続して用いるために、PNPトランジスタを形成
している(図示しない)。
【0022】本発明は、特に、半導体チップ61の表面
及び裏面側に外部接続電極を有する、いわゆる、縦型構
造のデバイスに適合する。図3は、先に説明した一般的
なNPNトランジスタの断面図であり、例えば、N-型の
エピタキシャル層12をコレクタ領域としたトランジス
タを形成したもので、半導体基板11上にホトレジスト
を形成し、ホトレジストによって露出された領域にボロ
ン(B)等のP型の不純物を選択的に熱拡散して所定の
深さを有した島状のベース領域13が形成される。
【0023】ベース領域13形成後、半導体基板11上
に再度ホトレジストを形成し、ホトレジストによって露
出されたベース領域13内にリン(P)、アンチモン
(Sb)等のN型の不純物を選択的に熱拡散してトラン
ジスタのエミッタ領域14が形成される。このエミッタ
領域14を形成する際に、ベース領域13を囲むリング
状のガードリング用のN+型の拡散領域を形成しておく
場合もある。
【0024】半導体基板11の表面には、ベース領域1
3表面を露出するベースコンタクト孔及びエミッタ領域
表面を露出するエミッタコンタクト孔を有するシリコン
酸化膜、或いはシリコン窒化膜等の絶縁膜15が形成さ
れる。ベースコンタクト孔、及びエミッタコンタクト孔
によって露出されたベース領域13、エミッタ領域14
上には、選択的にアルミニウム等の金属材料で蒸着され
たベース電極16、エミッタ電極17及びそれら電極の
外部接続用パッド(図示しない)が形成される。半導体
基板11の裏面には、金属メッキ処理が行われ、コレク
タ電極18として用いられる。一方、第2の半導体基板
81には、特に説明しないが、P型半導体基板を用いて
上述した同様の方法でPNPトランジスタが形成され
る。
【0025】本発明の特徴とするところは、第1及び第
2の半導体チップ61、81の表面側に設けられた外部
接続用電極パッド(ベース電極、エミッタ電極)を第1
及び第2の外部接続手段62、63、82、83を介し
て封止用樹脂100より導出することなく半導体チップ
61、81裏面の外部接続用電極(コレクタ電極)と同
一面側に配置し、封止用樹脂サイズを最小限、コンパク
トにして有効面積率を向上させるところにある。
【0026】第1及び第2の外部接続手段62、63、
82、83は、第1及び第2の半導体チップ61、81
表面に設けられたベース、エミッタ用の複数の外部接続
用電極パッド数と対応するように半導体チップ61、8
1の近傍に配置される(図2参照)。第1及び第2の外
部接続手段62、63、82、83と第1及び第2の半
導体チップ61、81のベース、エミッタ用の電極パッ
ドとは、金又はアルミニウム等の金属細線からなるワイ
ヤにより電気的接続が成される。
【0027】外部接続手段62、63、82、83は
銅、インバー、テルル等の金属片又はシリコン材料から
成るシリコンチップ等の導電材料から構成されるもので
あれば特に限定されるものではない。本実施形態では、
作業性及びコスト面を考慮し、シリコンチップが用いら
れている。ワイヤで電気的に接続がなされた半導体チッ
プ61、81と外部接続用シリコンチップ62、63、
82、83とはエポキシ樹脂等の熱硬化性の封止用樹脂
100で固定される。この時、コレクタ電極となる第1
及び第2の半導体チップ61、81の裏面と、エミッタ
電極、ベース電極となる各外部接続用シリコンチップ6
2、63、82、83の裏面とは同一平面上に配置され
る。
【0028】上述したように、本発明では、従来の半導
体装置のように、半導体チップをマウントする外部電極
接続用の金属製のリード端子を不要とし、且つ、そのリ
ード端子及び半導体チップの表面電極と接続する他のリ
ード端子が封止モールド樹脂から導出しために、半導体
装置の外観寸法を著しく小型化にすることができる。さ
らに述べれば、本発明では単一の半導体装置内に第1及
び第2の半導体チップ61、81を内蔵し、その半導体
チップ61、81の裏面側を実装基板上に直接接続する
こと、及び各半導体チップ61、81の表面電極と接続
される各外部接続手段をシリコンチップ62、63、8
2、83とする構造としたので、半導体チップ61、8
1と接続する金属製のリード端子を不要とすることがで
きる。
【0029】以下の本発明の半導体装置の製造方法につ
いて説明する。先ず、図4に示すように、支持基板70
の一主面上にポリイミド樹脂等の絶縁樹脂層71上に複
数の第1及び第2の半導体チップ61、81及び複数の
第1及び第2のシリコンチップ62、63、82、83
を規則的に配置する。第1及び第2の半導体チップ6
1、81のコレクタ電極を実装基板上の配線パターンで
共通接続する場合には、例えば、図5に示すように、支
持基板70のn行及びn行+偶数番目の行方向に第1の
半導体チップ61を実装し、n+奇数番目の行方向に第
1の半導体チップ61に隣接して第2の半導体チップ8
1を実装する。隣接実装された各半導体チップ61、8
1を挟んで複数の第1及び第2のシリコンチップ62、
63、82、83を実装する。
【0030】支持基板70は比較的熱伝導性が良好な材
料からなるものが用いられ、例えば、銅、アルミニウ
ム、セラミックス、ガラスエポキシ等から形成された厚
さ約0.3mm〜1.2mmの薄状基板を用いる。その支持
基板70上に膜厚約2μ〜5μ厚のポリイミド系の樹脂
が約300℃〜約400℃の加熱温度で貼着される。複
数の第1及び第2の半導体チップ61、81及び第1及
び第2のシリコンチップ62、63、82、83は、支
持基板70を上記した加熱温度よりも低い加熱温度、例
えば約200℃〜約300℃に加熱した状態で支持基板
70上に実装する。この時の加熱温度を最初の加熱温度
より高温にしておくと、各半導体チップ61、81等を
絶縁樹脂層71上にダイボンドしたときに接着力が高く
なりすぎて,後述する支持基板70の剥離に悪影響を及
ぼす。
【0031】本実施形態では、第1及び第2の外部接続
用手段62、63、82、83は上述したように、シリ
コンチップを用いている。このシリコンチップ62、6
3、82、83のサイズは、各半導体チップ61、81
サイズに依存するが、例えば、半導体チップサイズが
0.40mm×0.40mmである場合には、シリコンチッ
プサイズは0.25mm×0.25mm程度に設計すればよ
い。従って、シリコンチップ62、63、82、83も
半導体チップ61、81同様に半導体ウエハを周知のダ
イシング技術により個別に形成することができる。本実
施形態で使用されるシリコンチップ62、63、82、
83には、内部抵抗を低減化する目的から表面から反主
面まで高濃度不純物が拡散されている。
【0032】支持基板70上には、それぞれのチップが
個々に形成されたシリコンウエハからダイボンディング
装置により、それぞれピックアップされ、図5に示すよ
うに、支持基板70上に指定された領域に規則的に複数
の第1及び第2の半導体チップ61、81、及び、第1
及び第2のシリコンチップ62、63、82、83を上
述した配列でダイボンディンする。
【0033】この実施形態では、一つの半導体チップ6
1(81)、及びその半導体チップ61(81)に対応
するシリコンチップ62、63(82、83)がトライ
アングルになるように支持基板70上にダイボンディン
グされる。ダイボンディングされた両チップは支持基板
70上に形成された絶縁樹脂層71の接着力によって、
支持基板70上に仮固着されることになる。
【0034】両チップを支持基板70上に実装した後、
図1、図2に示すように、各半導体チップ61、81の
表面に形成されたベース、エミッタ電極用パッドと対応
する各外部接続用のシリコンチップ62、63、82、
83とをそれぞれ金、アルミニウム等の金属細線でワイ
ヤーボンディング接続し電気的接続を行う。次に、図6
に示すように、支持基板70上にエポキシ樹脂等の熱硬
化性の封止用樹脂100を塗布し、約150℃〜約20
0℃の温度で加熱処理を行い、支持基板70上に実装し
た複数の第1及び第2の半導体チップ61、81、及び
複数の第1及び第2のシリコンチップ62、63、8
2、83を封止用樹脂100で固定する。この時、半導
体チップ61、81及びシリコンチップ62、63、8
2、83の表面が露出しないように封止用樹脂100の
厚みを考慮する。
【0035】両チップを封止用樹脂100で固定した
後、図7に示すように、封止用樹脂100と密着した支
持基板70を封止用樹脂100から剥離する。封止用樹
脂100は、溶剤を用いて溶かす科学的剥離を行うか、
又は支持基板70を約150℃〜約200℃に加熱し樹
脂層の接着力を低下させた状態で機械的な剥離を行う。
支持基板70を剥離し半導体チップ61、81及びシリ
コンチップ62、63、82、83の表面を露出させた
後、封止用樹脂100で固定された少なくとも第1及び
第2の半導体チップ61、81とその半導体チップ6
1、81と接続される第1及び第2のシリコンチップ6
2、63、82、83とを含む領域、具体的には、例え
ば、図7に示す矢印線及び図5に示す点線領域の封止用
樹脂100をダイシング装置等の切断装置を用いて切断
し個々に分割することにより、図1に示した複数の半導
体チップを内蔵した半導体装置を製造することができ
る。
【0036】上述した本発明の半導体装置の有効面積率
を従来の半導体装置と比較してみると、従来例で説明し
た半導体装置のチップサイズは、0.40mm×0.40
mmで、この半導体チップ61を金属リード端子とワイヤ
ーで接続し、樹脂モールドすると半導体装置の全体のサ
イズが1.6mm×1.6mmとなる。チップ面積は0.1
6mm2に対して、半導体装置を実装する実装面積は半導
体装置の面積とほぼ同様として考えて2.56mm2であ
るため、従来の半導体装置の有効面積率は約6.25%
であった。
【0037】それに対して、本発明の半導体装置は複数
の半導体チップが内蔵され、そのチップサイズを同様に
しても、金属製リード端子が不要となるため、封止用樹
脂100のサイズを1.2mm×1.7mmとすることがで
き半導体装置の面積が2.04mm2となり、有効面積率
は約16.%となり、従来の半導体装置2個分と比較し
た場合、実装基板上に実装する実装面積のデットスペー
スを小さくすることができ、実装基板の小型化に寄与す
ることができる。
【0038】本実施形態では、実装基板との接続容易性
を考慮し、半導体チップ61(81)とシリコンチップ
62、63(82、83)とがトライアングルとなるよ
うに配置したが、両チップを直線上に配置すれば、有効
面積率をさらに向上させることが可能である。上述し
た、本発明の半導体装置の製造法によれば、支持基板7
0上に半導体チップ61、81及び外部接続手段62、
63、82、83を実装し電気的接続を行い封止用樹脂
100で固定した後、支持基板70を剥離し少なくとも
半導体チップ61、81とその半導体チップ61、81
と接続される外部接続手段62、63、82、83とを
含んだ封止用樹脂100領域で個々に分割することによ
り、従来の半導体装置のような金属製のリード端子を不
要にでき生産コストの低減化および多量生産を実現する
ことができる。
【0039】本実施形態では、半導体チップ61、81
にトランジスタを形成したが、縦型或いは比較的発熱量
の少ない横型のデバイスであればこれに限らず、例え
ば、パワーMOSFET、IGBT、HBT等のデバイ
スを形成した半導体チップ61、81であっても、本発
明に応用ができることは説明するまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の半導体
装置によれば、隣接配置された第1及び第2の半導体チ
ップとその半導体チップの近傍に配置された第1及び第
2の外部接続手段と第1及び第2の半導体チップとの電
気的接続を行い、配線基板等の実装基板上に実装固着す
るための外部電極となる第1及び第2の半導体チップ及
び第1及び第2の外部接続手段の一主面を露出させる用
に封止用樹脂で固定することにより、従来の半導体装置
のように、半導体チップをマウントする外部電極接続用
の金属製のリード端子を不要とし、且つ、前記リード端
子及び半導体チップの表面電極と接続する他のリード端
子が封止モールド樹脂から導出しないために、複数の半
導体チップを内蔵した半導体装置であってもその外観寸
法を著しく小型化にすることができる。その結果、複数
の半導体チップを内蔵した半導体装置の外観寸法を著し
く小型化にすることができ、実装基板上に実装したとき
の不必要なデットスペースを無くすことができ、実装基
板の小型化に大きく寄与することができる。
【0041】また、本発明の半導体装置の製造法によれ
ば、支持基板上に第1及び第2の半導体チップ及び第1
及び第2の外部接続手段を実装し電気的接続を行い封止
用樹脂で固定した後、支持基板を剥離し、少なくとも1
つの前記半導体チップとその半導体チップと接続される
前記外部接続手段とを含んだ前記封止用樹脂領域で個々
に分割することにより、従来の半導体装置のような金属
製のリード端子を不要にでき生産コストの低減化および
多量生産を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置を示す断面図。
【図2】本発明の半導体装置の裏面を示す図。
【図3】一般的なトランジスタの断面図。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図。
【図7】本発明の半導体装置の製造方法を説明する図。
【図8】従来の半導体装置の断面図。
【図9】従来の半導体装置を実装基板上に実装した断面
図。
【図10】従来の半導体装置の平面図。
【図11】従来の半導体装置の平面図。
【図12】従来の半導体装置を実装基板上に実装した断
面図。
【図13】従来の半導体装置を実装基板上に実装した断
面図。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板内に少なくとも能動素子が形
    成された第1及び第2の半導体チップと、前記第1及び
    第2の半導体チップ表面に設けられ電極パッドと電気的
    に接続される第1及び第2の外部接続手段とを有し、前
    記第1及び第2の半導体チップは隣接配置され、その両
    半導体チップの近傍に前記第1及び第2の外部接続手段
    が配置され、前記第1及び第2の外部接続手段及び前記
    第1及び第2の半導体チップの一主面を露出させて封止
    用樹脂で固定され、且つ前記第1及び第2の外部接続手
    段及び前記第1及び第2の半導体チップの一主面を前記
    樹脂の一表面のみに露出させたことを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の外部接続手段及び前
    記第1及び第2の半導体チップの一主面は同一平面上に
    配置されることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 支持基板の一主面上に形成された絶縁樹
    脂層上に、複数個の半導体チップと複数個の外部接続手
    段とを1単位として当該単位を行列方向に配置し、 前記半導体チップの表面に設けられた電極パッドと前記
    外部接続手段とをワイヤで電気的に接続し、前記支持基
    板の一主面上に封止用樹脂を被覆し前記半導体チップ及
    び前記外部接続手段を固定した後、前記半導体チップ及
    び前記外部接続手段の表面を露出すべく前記支持基板を
    剥離し、前記単位毎に 個々に分割することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
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