JP2000150705A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2000150705A
JP2000150705A JP10318993A JP31899398A JP2000150705A JP 2000150705 A JP2000150705 A JP 2000150705A JP 10318993 A JP10318993 A JP 10318993A JP 31899398 A JP31899398 A JP 31899398A JP 2000150705 A JP2000150705 A JP 2000150705A
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chip
protective layer
semiconductor device
terminal
film
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Yoichi Kawada
洋一 河田
Koji Koizumi
浩二 小泉
Bunji Kuratomi
文司 倉冨
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Hitachi Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/93Batch processes
    • H01L24/95Batch processes at chip-level, i.e. with connecting carried out on a plurality of singulated devices, i.e. on diced chips
    • H01L24/97Batch processes at chip-level, i.e. with connecting carried out on a plurality of singulated devices, i.e. on diced chips the devices being connected to a common substrate, e.g. interposer, said common substrate being separable into individual assemblies after connecting
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/14Integrated circuits

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性のよい小形かつ薄形の半導体装置を提
供する。 【解決手段】 半導体チップ10には集積回路を外部に
電気的に引き出すための電極パッド11が複数個形成さ
れ、各電極パッド11にはAuメッキ処理によって形成
された端子部15が機械的かつ電気的に接続されてい
る。チップ10にはトランスファ成形装置によって成形
された保護層17が端子部15の先端部をそれぞれ露出
させて形成されている。各端子部15の保護層17から
の露出端部には半田バンプ16が半田付けされている。 【効果】 半導体チップの損傷を保護層で防止できる。
端子部群をAuメッキ処理で形成し、保護層をトランス
ファ成形装置で成形することで、生産性を向上できる。
トランスファ成形において端子部の先端部にフイルムを
押し付けて被覆することにより、先端部表面に薄い樹脂
バリが付着するのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法、特に、小形かつ薄形の実装を実現する技
術に関し、例えば、表面実装される半導体集積回路装置
(以下、ICという。)に利用して有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】表面実装される小形かつ薄形のICとし
て、特開平2−49460号公報および特開平3−94
438号公報に記載されているものがある。
【0003】すなわち、特開平2−49460号公報に
は、半導体チップと、この半導体チップの電極パッド面
に設けられた導電材と、この導電材のみを露呈させて前
記半導体チップの周辺を被って形成された封止樹脂とか
らなり、前記導電材は前記封止樹脂と接着性のよい材料
からなっていることを特徴とする半導体装置が、記載さ
れている。この半導体装置においては、半導体チップの
電極パッドに接続された導電材が封止樹脂と良好に接着
された状態になることにより、導電材と封止樹脂との接
着面間からの水分の浸入を防止することができるため、
耐湿性を高めることができる。
【0004】特開平3−94438号公報には、ワイヤ
ボンディング用のパッドが形成された半導体チップの面
が樹脂封止され、このパッドに一端がボンディングされ
たボンディングワイヤの他端側が前記パッドが形成され
た半導体チップの面を封止する封止樹脂の外面に引き出
され、外部接続用の端子部として形成されたことを特徴
とする半導体チップモジュール、および、前記端子部に
接続用のバンプが形成されたことを特徴とする半導体チ
ップモジュールが、記載されている。
【0005】ところで、ICを実装基板に小形かつ薄形
で、しかも、高密度に実装する技術として、フリップチ
ップ法による実装技術がある。フリップチップ法とは、
チップを裏返しにしてその表面または実装基板に形成さ
れた接続端子を用いてボンディングする、所謂フェイス
ダウン・ボンディングすることから与えられた呼称であ
る。フリップチップ法には接続端子の形態によって、チ
ップに金属ボールをつけるボール方式、アルミニウムあ
るいは銀合金により突起電極をつけるバンプ方式、実装
基板にペデスタルをつけるペデスタル方式等がある。
【0006】ボール方式によるフリップチップの構造の
特徴は、相当厚い低融点ガラスをチップの保護膜として
いる点と、電極接続用のバンプ(突起電極、Bump)
がNiとAuメッキされたCuボールの表面を被覆した
半田(Pb−Sn)から形成されている点にある。製法
は、Alによって電極パッドを形成したチップの表面を
保護用ガラスで被覆する。次いで、電極パッドのガラス
膜を除去し、Cr−Cu−Auの多層金属で電極下地を
形成し、この上にNiとAuのメッキしたCuボールを
おいて半田にて溶着したバンプを形成する。この方法
は、Cuボールを介して接続するので、電極パッド数の
多いチップに対しては不向きである。
【0007】そこで、この方式の改良形に、コントロー
ルド・コラップス・リフロー・ボンディング方式(以
下、CCBという。)がある。CCBは、前記ボール方
式のCuボールに代えて、Sn−Pbを用いて半球状の
バンプを形成したものである。バンプはバリヤ金属(C
r−Cu−Au)を介してAlの電極パッド上に形成さ
れている。ボンディングにあたって半田の流れすぎを防
止するため、内部配線と接続しない電極パッドを持った
チップも考え出されている。
【0008】AlあるいはAg−Snバンプによるフリ
ップチップは、Al、Ag合金は加工がし易いことや、
ボンディング条件が得やすいことなどの点から用いられ
ている。製法は内部配線を形成したウエハにガラス膜あ
るいはSiO2 膜を被覆し、ホトレジスト技術で電極用
窓をあけるまでは前記ボール方式と同様である。次に、
CrあるいはTiを接着用金属として薄く蒸着した後、
バンプ金属を付着し、バンプ部分を残してエッチング除
去して形成する。バンプ金属の付着厚は、エッチング歩
留りとボンディング性とのかねあいで決められ、一般に
は25μm程度である。また、バンプの大きさはチップ
寸法で制限される。Al、Ag−Snの代わりに半田を
用いたフリップチップもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記した特開平2−4
9460号公報に記載された半導体装置においては、封
止樹脂と接着性の良好な材料からなる導電材の形成方法
が厚膜形成方法等によるため、高い精度を得るのが困難
であり、生産性が低下する。
【0010】前記した特開平3−94438号公報に記
載された半導体チップモジュールにおいては、半導体チ
ップを樹脂封止する際に、封止樹脂がボンディングワイ
ヤの他端側によって形成された端子部に回り込むことに
より、端子部の表面に薄い樹脂バリが付着してしまい、
この薄い樹脂バリ対策のために生産性が低下する。
【0011】フリップチップ法による実装技術において
は、チップが裸のまま実装基板に実装されるため、実装
時の取り扱いによってはチップが損傷されたり、実装の
品質および信頼性が低下するという問題点がある。
【0012】本発明の目的は、チップを保護しつつ小形
かつ薄形化を促進可能で、生産性の良好な半導体装置お
よびその製造方法を提供することにある。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0015】すなわち、半導体装置の製造方法は、半導
体チップの複数個の電極パッドに各端子部がメッキ処理
によって形成される端子部形成工程と、前記半導体チッ
プの表面に保護層がトランスファ成形装置によって前記
各端子部の先端部を露出させるように成形される保護層
成形工程とを備えていることを特徴とする。
【0016】前記した手段によれば、半導体チップの表
面には保護層が各端子部を露出させた状態で成形されて
いるため、半導体チップは保護層によって保護すること
ができる。しかも、端子部群はメッキ処理によって形成
され、保護層はトランスファ成形装置によって成形され
るため、高い生産性が得られる。また、トランスファ成
形装置によって成形された保護層は端子部に良好に接着
するため、高い耐湿性が得られる。
【0017】さらに、保護層成形工程において、トラン
スファ成形装置の端子部側のキャビティー主面にフイル
ムを敷設することにより、端子部の先端部にフイルムを
押し付けて端子部の先端部を被覆することができるた
め、成形樹脂が端子部の先端部に回り込むのを防止する
ことができ、端子部の先端部表面に薄い樹脂バリが付着
するのを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
半導体装置を示しており、(a)は正面断面図、(b)
は一部切断側面図、(c)は上半分が平面図、下半分が
底面図である。図2は本発明の一実施形態である半導体
装置の製造方法に使用されるチップを示しており、
(a)は底面図、(b)は(a)のb−b線に沿う拡大
断面図である。図3は同じく多連支持フレームを示して
おり、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿
う断面図、(c)は(a)のc−c線に沿う断面図であ
る。図4は多連支持フレームにチップが支持された状態
を示しており、(a)は平面図、(b)は(a)のb−
b線に沿う断面図、(c)は(a)のc−c線に沿う断
面図である。図5は保護層成形工程を示しており、
(a)は側面断面図、(b)は(a)のb−b線に沿う
断面図である。図6は保護層成形工程後を示しており、
(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面
図、(c)は(a)のc−c線に沿う断面図である。図
7は半田バンプ形成工程を示しており、(a)は半田ボ
ール吸着工程の側面断面図、(b)は半田ボール接着工
程の側面図、(c)は半田バンプ形成後の一部切断側面
図である。
【0019】本実施形態に係る半導体装置は、半導体素
子を含む集積回路が作り込まれた半導体チップ(以下、
チップという。)10を備えており、チップ10には集
積回路を外部に電気的に引き出すための電極パッド11
が複数個形成されている。各電極パッド11にはAuメ
ッキ処理によって形成された端子部15が機械的かつ電
気的に接続されている。チップ10にはトランスファ成
形装置によって成形された保護層17が端子部15の先
端部をそれぞれ露出させて形成されている。
【0020】本実施形態に係る半導体装置は、次の製造
方法により製造されている。以下、この半導体装置の製
造方法を説明する。この説明により、前記半導体装置に
ついての構成の詳細が明らかにされる。
【0021】本実施形態に係る半導体装置の製造方法に
おいては、図2に示されているチップ10が使用され
る。図2において、チップ10の接続側主面には複数個
の電極パッド11が中央部において一列に整列されてお
り、電極パッド11はパッシベーション膜12に開設さ
れたスルーホール13によって露出されている。図2
(b)に示されているように、電極パッド11の上には
Auメッキ被膜からなる端子部15がPd/Ti膜14
を介して形成されている。
【0022】ちなみに、図2に示されているチップ10
は、半導体装置の製造工程における所謂前工程において
ウエハの形態で製造される。すなわち、半導体装置の製
造工程における前工程において、ウエハには所望の集積
回路および電気配線が各チップ10に対応して作り込ま
れる。電気配線形成工程においては、電極パッド11が
各チップ10毎に複数個ずつ形成される。ウエハの上に
は窒化シリコン等の絶縁膜からなるパッシベーション膜
12が被着され、パッシベーション膜12にはスルーホ
ール13が電極パッド11を露出させるように開設され
る。次に、ウエハにはPd/Ti膜14が蒸着やスパッ
タリング等の薄膜形成処理によって被着される。このP
d/Ti膜14を電解メッキの給電端子に利用して、電
極パッド11には端子部15がパターニングされたレジ
スト膜をマスクにしてAuメッキ処理によって選択的に
形成される。その後、Pd/Ti膜14は端子部15の
下地となった部位を除いてエッチング処理によって除去
される。
【0023】チップ10および端子部15が形成された
ウエハは、ダイシング工程において各チップ10にそれ
ぞれ分割される。ダイシングされた後のチップ10は図
2(a)に示されているように長方形の平板形状に形成
される。
【0024】本実施形態に係る半導体装置の製造方法に
は、図3に示されている多連支持フレーム21が使用さ
れる。多連支持フレーム21は銅(Cu)や42アロイ
等の材料からなる薄板が使用されて、打ち抜きプレス加
工やエッチング加工等の手段により一体成形されてお
り、多連支持フレーム21には単位支持フレーム22が
複数個(図示例では四個)、一方向に1列に並設されて
いる。
【0025】単位支持フレーム22は位置決め孔23a
が開設された外枠23を一対備えており、両外枠23、
23は一連にそれぞれ延設されている。隣り合う単位支
持フレーム22、22間には一対のセクション枠24、
24が両外枠23、23間に互いに平行に配されて一体
的に架設されており、これら外枠23、23、セクショ
ン枠24、24により形成される略長方形の枠体によっ
て単位支持フレーム22が構成されている。
【0026】各単位支持フレーム22において、外枠2
3およびセクション枠24の各コーナ部には、四本のチ
ップ吊り部材25が長方形の枠形状になるように一体的
に架設されている。各チップ吊り部材25の基端部付近
には屈曲部26がそれぞれ形成されており、各チップ吊
り部材25は両端部の屈曲部26、26によって中央部
が下方に平行移動された状態になっている。
【0027】このように構成された多連支持フレーム2
1には各単位支持フレーム22毎にチップ10が、図4
に示されているように接着されて支持される。すなわ
ち、チップ吊り部材25の水平部の下面には接着材層2
7(図5参照)が形成され、チップ10の端子部15群
と反対側の主面(以下、上面とする。)が接着される。
チップ10に接着された各チップ吊り部材25は、チッ
プ10の上面の外周縁辺付近に配置された状態になって
いる。なお、このチップ接着作業は多連支持フレーム2
1が横方向にピッチ送りされることにより、各単位支持
フレーム22毎に順次実施することができる。
【0028】チップ10を支持した単位支持フレーム2
2には保護層17が図5に示されているトランスファ成
形装置30が使用されて、多連支持フレーム21につい
て同時に成形される。
【0029】図5に示されているトランスファ成形装置
30はシリンダ装置等(図示せず)によって互いに型締
めされる一対の上型31と下型32とを備えており、上
型31および下型32の合わせ面にはキャビティー33
が複数組没設されている。上型31の合わせ面にはポッ
ト34が開設されており、ポット34にはシリンダ装置
(図示せず)により進退されるプランジャ35が成形材
料としてのエポキシ系の樹脂(以下、レジンという。)
を送給し得るように挿入されている。
【0030】下型32の合わせ面にはカル36がポット
34との対向位置に配されて没設されているとともに、
複数条のランナ37がポット34にそれぞれ接続するよ
うに放射状に配されて没設されている。各ランナ37の
他端部はキャビティー33にそれぞれ接続されており、
そのキャビティー33のランナ37との接続部にはゲー
ト38がレジンをキャビティー33内に注入し得るよう
に形成されている。
【0031】下型32の合わせ面には、レジンの端子部
15への回り込みを阻止することによって端子部15に
薄い樹脂バリが発生するのを防止するためのフイルム3
9が敷設されている。フイルム39はメチルペンテン系
(代表例として、化学名メチルペンテンコポリマがあ
る。)等の次の物性を有する耐熱性フイルムによって形
成されている。融点は220〜300℃、軟化点は15
5〜185℃、破断点伸び率は50〜300%、引張強
度は1.5〜3.5kg/cm2 、熱変形温度は85〜
95℃、加熱収縮率は±3%。
【0032】チップ10に保護層17がトランスファ成
形によって形成される場合、上型31および下型32に
おける各キャビティー33の開口縁は単位支持フレーム
22における外枠23およびセクション枠24の内周辺
に近接された状態になる。
【0033】トランスファ成形に際して、多連支持フレ
ーム21は下型32の上面に、各単位支持フレーム22
のチップ10が各キャビティー33内にそれぞれ収容さ
れるように配されてセットされる。このセット状態にお
いて、チップ10は単位支持フレーム22の四本のチッ
プ吊り部材25に水平に支持された状態で、キャビティ
ー33内において保持された状態になる。チップ10の
各端子部15はキャビティー33の底面に敷設されたフ
イルム39に当接された状態になる。
【0034】上型31と下型32とが型締めされると、
チップ吊り部材25が上型31によって押さえられるた
め、チップ10の端子部15はフイルム39に図5に示
されているように押さえ付けられた状態になる。この
際、チップ吊り部材25の屈曲部26はチップ吊り部材
25に弾性力を効果的に発揮させるため、端子部15は
フイルム39に強く押し付けられて、下端部がフイルム
39の内部に押し込められた状態になる。つまり、端子
部15の下端部の表面にはフイルム39の表面が密着し
た状態になる。
【0035】その後、ポット34からプランジャ35に
より成形材料としてのレジン40が、ランナ37および
ゲート38を通じて各キャビティー33に送給されて圧
入される。圧入されたレジン40はキャビティー33の
隅々まで充填される。この際、端子部15の下端部はフ
イルム39に押し込められた状態になり、その表面には
フイルム39の表面が密着した状態になっているため、
端子部15の下端部の表面にレジン40が回り込むこと
はなく、端子部15の下端部の表面に薄い樹脂バリが付
着することはない。
【0036】注入後、レジンが熱硬化されて保護層17
がチップ10を全体的に被覆するように成形されると、
上型31および下型32は型開きされるとともに、エジ
ェクタ・ピン(図示せず)によって成形された保護層1
7群が離型される。離型された多連支持フレーム21は
トランスファ成形装置30から搬出され、フイルム39
が剥離される。
【0037】以上のようにして多連支持フレーム21に
保護層17が成形されフイルム39が剥離された成形品
28は、図6に示された状態になる。すなわち、樹脂成
形された保護層17の内部にはチップ10が樹脂封止さ
れており、各端子部15の下端部はフイルム39に押し
込められた状態になっていたため、保護層17の主面か
ら突出した状態になる。しかも、端子部15の下端部の
表面にはフイルム39の表面が密着していたため、端子
部15の保護層17からの突出端部の表面には、薄い樹
脂バリが付着していない状態になっている。
【0038】その後、図7に示されている半田バンプ形
成工程において、端子部15に半田バンプ16が形成さ
れる。すなわち、図7(a)に示されているように、複
数個の半田ボール51が半田ボール吸着ヘッド50によ
って真空吸着保持され、各半田ボール51の下端面にフ
ラックス52が塗布される。続いて、半田ボール吸着ヘ
ッド50が成形品28に下降されて、図7(b)に示さ
れているように、各半田ボール51が各端子部15に受
け渡されてフラックス52によって接着される。この
後、半田ボール51がリフロー処理されると、半田ボー
ル51は端子部15において溶融した後に冷却固化する
ため、図7(c)に示されているように、端子部15に
は半田バンプ16が形成された状態になる。
【0039】多連支持フレーム21は切断工程において
各単位支持フレーム22毎に、外枠23、セクション枠
24およびチップ吊り部材25を切り落される。以上の
ようにして、図1に示されている半導体装置18が製造
されたことになる。
【0040】前記実施形態によれば、次の効果が得られ
る。
【0041】1) 半導体チップの表面に保護層を各端子
部を露出させた状態で成形することにより、半導体チッ
プは保護層によって保護することができるため、半導体
チップの損傷を防止することができ、実装状態における
品質および信頼性を高めることができる。
【0042】2) 端子部群をAuメッキ処理によって形
成することにより、半導体ウエハの状態で端子群を半導
体チップに形成することができるため、高い生産性を得
ることができる。
【0043】3) 保護層をトランスファ成形装置によっ
て成形することにより、保護層を端子部に良好に接着さ
せることができるため、耐湿性を高めることができる。
【0044】4) 保護層成形工程において、トランスフ
ァ成形装置の端子部側のキャビティー主面にフイルムを
敷設することにより、端子部の先端部にフイルムを押し
付けて端子部の先端部を被覆することができるため、成
形樹脂が端子部の先端部に回り込むのを防止することが
でき、端子部の先端部表面に薄い樹脂バリが付着するの
を防止することができる。
【0045】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0046】例えば、保護層はチップの全面を包囲する
ように形成するに限らず、チップの少なくとも端子部群
が形成された主面のみを被覆するように形成してもよ
い。また、保護層は逆に端子部群が形成された主面以外
の面を被覆するように形成してもよい。
【0047】端子部はAu系材料を用いて形成するに限
らず、銅や銀、半田等の導電性材料を用いて形成しても
よい。
【0048】さらに、電極パッド、端子部はチップの中
央部にのみ配設するに限らず、周辺部や全面に配設して
もよい。
【0049】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるICに
適用した場合について説明したが、それに限定されるも
のではなく、パワーICやトランジスタアレー、トラン
ジスタ、ダイオード等の半導体装置全般に適用すること
ができる。特に、本発明は、チップサイズが大きい場合
に適用して優れた効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0051】半導体チップの表面に保護層を各端子部を
露出させた状態で成形することにより、半導体チップは
保護層によって保護することができる。端子部群をメッ
キ処理によって形成し、保護層をトランスファ成形装置
によって成形することにより、高い生産性を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である半導体装置を示して
おり、(a)は正面断面図、(b)は一部切断側面図、
(c)は上半分が平面図、下半分が底面図である。
【図2】本発明の一実施形態である半導体装置の製造方
法に使用されるチップを示しており、(a)は底面図、
(b)は(a)のb−b線に沿う拡大断面図である。
【図3】同じく多連支持フレームを示しており、(a)
は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図、
(c)は(a)のc−c線に沿う断面図である。
【図4】多連支持フレームにチップが支持された状態を
示しており、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b
線に沿う断面図、(c)は(a)のc−c線に沿う断面
図である。
【図5】保護層成形工程を示しており、(a)は側面断
面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図である。
【図6】保護層成形工程後を示しており、(a)は平面
図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図、(c)は
(a)のc−c線に沿う断面図である。
【図7】半田バンプ形成工程を示しており、(a)は半
田ボール吸着工程の側面断面図、(b)は半田ボール接
着工程の側面図、(c)は半田バンプ形成後の一部切断
側面図である。
【符号の説明】
10…半導体チップ、11…電極パッド、12…パッシ
ベーション膜、13…スルーホール、14…Pd/Ti
膜、15…端子部、16…半田バンプ、17…保護層、
18…半導体装置、21…多連支持フレーム、22…単
位支持フレーム、23…外枠、23a…位置決め孔、2
4…セクション枠、25…チップ吊り部材、26…屈曲
部、27…接着材層、28…成形品、30…トランスフ
ァ成形装置、31…上型、32…下型、33…キャビテ
ィー、34…ポット、35…プランジャ、36…カル、
37…ランナ、38…ゲート、39…フイルム、40…
レジン、50…半田ボール吸着ヘッド、51…半田ボー
ル、52…フラックス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉冨 文司 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 Fターム(参考) 4M109 AA01 BA01 CA21 5F044 QQ04 QQ06 RR18 RR19

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップの複数個の電極パッドにメ
    ッキ処理により形成された各端子部が機械的かつ電気的
    に接続されており、この半導体チップの表面にはトラン
    スファ成形法によって成形された保護層が前記各端子部
    の先端部を露出させるように形成されていることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記端子部の先端部は前記保護層の成形
    に際してフイルムが押し付けられることにより露出され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記端子部はAuメッキ処理によって形
    成されていることを特徴とする請求項1または2に記載
    の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記端子部の先端部には半田バンプが半
    田付けされていることを特徴とする請求項1、2または
    3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体チップの前記電極パッドと反
    対側の主面には多連支持フレームのチップ吊り部材が固
    着されていることを特徴とする請求項1、2、3または
    4に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 半導体チップの複数個の電極パッドに各
    端子部がメッキ処理によって形成される端子部形成工程
    と、前記半導体チップの表面に保護層がトランスファ成
    形装置によって前記各端子部の先端部を露出させるよう
    に成形される保護層成形工程とを備えていることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 保護層成形工程後に、前記保護層から露
    出した各端子部には各半田バンプが半田付けされること
    を特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記半導体チップが複数個多連支持フレ
    ームに支持された状態で、前記端子部形成工程および前
    記保護層成形工程が実施されることを特徴とする請求項
    6または7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記端子部が金メッキ処理によって形成
    されることを特徴とする請求項6または7に記載の半導
    体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記保護層成形工程において、トラン
    スファ成形装置の前記端子部側のキャビティー主面にフ
    イルムが敷設されることを特徴とする請求項6、7、8
    または9に記載の半導体装置の製造方法。
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