JP3499674B2 - D/aコンバーターの特性の測定方法及びd/aコンバーターの特性の測定ユニット - Google Patents

D/aコンバーターの特性の測定方法及びd/aコンバーターの特性の測定ユニット

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  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICに内蔵され
た、あるいは、単体のD/Aコンバーターの特性(積分
非直線性誤差及び微分非直線性誤差)の測定方法及び測
定ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】被測定物であるD/Aコンバーターが出
力するアナログ電圧をデジタルコードに変換し、そのデ
ジタルコードに基づいて演算を行って積分非直線性誤差
あるいは微分非直線性誤差を算出するD/Aコンバータ
ーの特性の測定方法において、積分非直線性誤差あるい
は微分非直線性誤差の最大値、最小値を求める際には、
各デジタルコードに基づいて行った各演算結果を最後に
まとめて比較し、最大の演算結果を積分非直線性誤差あ
るいは微分非直線性誤差の最大値、最小の演算結果を積
分非直線性誤差あるいは微分非直線性誤差の最小値とし
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにして積分非直線性誤差あるいは微分非直線性誤差
の最大値、最小値を求めると、各演算結果を記憶装置内
のそれぞれ別々のアドレスに記憶して残しておかなけれ
ばならず、そのため多くのメモリ容量が必要となる。例
えば、被測定物のD/Aコンバーターのビット数が8ビ
ットの場合は255アドレス、10ビットの場合は10
23アドレス、12ビットの場合は4095アドレスが
新たに必要となる。演算処理手段が持っているメモリ及
び外部記憶装置では容量が足りない場合は、さらに別途
外部記憶装置を付け加えることになり、その分回路規模
が大きくなるという不具合につながる。
【0004】そこで、本発明は、D/Aコンバーターの
特性である積分非直線性誤差あるいは微分非直線性誤差
の最大値、最小値を測定する際に、より少ないメモリ容
量ですむD/Aコンバーターの特性の測定方法を提供す
ることを第1の目的とする。
【0005】次に、D/Aコンバーターの特性である積
分非直線性誤差あるいは微分非直線性誤差の最大値、最
小値を測定する際に、より少ないメモリ容量ですむD/
Aコンバーターの特性の測定ユニットを提供することを
第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のD/Aコンバーターの特性の測定方法で
は、被測定物であるD/Aコンバーターが出力するアナ
ログ電圧をデジタルコードに変換し、そのデジタルコー
ドに基づいて演算を行って前記D/Aコンバーター出力
積分非直線性誤差あるいは微分非直線性誤差を算出す
るD/Aコンバーターの特性の測定方法において、ある
点での積分非直線性誤差あるいは微分非直線性誤差の
算を終了する毎に、その演算結果が、記憶装置内の第1
アドレスに記憶してある以前のデータよりも大きけれ
ば、前記演算結果を前記第1アドレスに上書きして記憶
し、記憶装置内の第2アドレスに記憶してある以前の
ータよりも小さければ、前記演算結果を前記第2アドレ
スに上書きして記憶することを特徴としている。
【0007】 また、本発明のD/Aコンバーターの特
性の測定ユニットでは、少なくとも被測定物であるD/
Aコンバーターが出力するアナログ電圧をデジタルコー
ドに変換するA/D変換手段、及び、そのA/D変換手
段を経たデジタルコードに基づいて演算を行う演算処理
手段を有し、前記D/Aコンバーター出力の積分非直線
性誤差あるいは微分非直線性誤差を算出するD/Aコン
バーターの特性の測定ユニットにおいて、前記演算処理
手段が、ある点での積分非直線性誤差あるいは微分非直
線性誤差の演算を終了する毎に、その演算結果が、記憶
装置内の第1アドレスに記憶してある以前のデータより
も大きければ、前記演算結果を前記第1アドレスに上書
きして記憶し、記憶装置内の第2アドレスに記憶してあ
以前のデータよりも小さければ、前記演算結果を前記
第2アドレスに上書きして記憶することを特徴としてい
る。
【0008】第1アドレスにそれまでの演算結果の最大
値を、第2アドレスにそれまでの演算結果の最小値を記
憶させておけば、全ての演算が終了した時点で第1アド
レスに記憶されているデータが最大値、第2アドレスに
記憶されているデータが最小値ということになる。した
がって、演算結果の最大値、最小値を測定するために新
たに必要なアドレスは、第1アドレス、第2アドレスの
2つですみ、被測定物であるD/Aコンバーターのビッ
ト数に左右されない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態であ
るD/Aコンバーターの特性の測定ユニット20にテス
トシステム1とDUT2を接続した状態のブロック図で
あって、3は差動アンプ、4は入力レンジ切り替えアン
プ、5と12はローパスフィルター、6はA/Dコンバ
ーター、7と10はデータラッチ回路、8はCPU、9
はRAM、11はD/Aコンバーター、13はアンプで
ある。
【0010】同図において、テストシステム1からDU
T2にALL「L」からALL「H」まで全ての組み合
わせのデジタルコード(必要な組み合わせだけでも良
い)が順次入力される(qはDUT2のビット数)。
尚、テストシステム1はDUT2へのデジタルコードの
入力及びCPU8への命令、情報の転送をするだけのも
のであり、汎用のファンクションジェネレーターで代用
しても良い。
【0011】それぞれのデジタル入力コードに対してD
UT2からアナログ電圧が順次出力される。入力レンジ
切り替えアンプ4により適切な入力レンジに切り替えら
れた差動アンプ3の2つの入力のどちらか一方からDU
T2のアナログ出力電圧が取り込まれ、他方から基準電
圧(通常GND)が取り込まれる。
【0012】取り込まれたDUT2のアナログ出力電圧
はローパスフィルター5により高周波成分がカットされ
る。ローパスフィルター5、12の次数は何次のもので
も良く、種類も何種類ものフィルターを選択できるよう
にしても良いし、1種類の固定でも良い。また、フィル
ターを通さずにスルーの経路でも良い。
【0013】ローパスフィルター5により高周波成分が
カットされたアナログ電圧はA/Dコンバーター6によ
りデジタルコードに変換される。このA/Dコンバータ
ー6は何ビットのものでも良く、その出力データ数
(n)はA/Dコンバーター自身によって決まるので、
A/Dコンバーターの種類によっては出力データを数回
に分けて出力する場合もあり、シリアルデータである場
合もある。
【0014】データラッチ回路7はA/Dコンバーター
6からのデジタルコードを一旦保持し、適切なタイミン
グでCPU8へ順次転送する。データラッチ回路7、1
0は汎用ロジックデバイスで構成してもゲートアレイで
構成しても良い。また、CPU8がデータラッチ機能を
持っている場合は、データラッチ回路7、10は不要で
ある。
【0015】CPU8は、テストシステム1からの命
令、情報に従い、データラッチ回路7から転送されてき
たデジタルコードに基づいて所定の演算を行い、必要な
演算結果を自身のメモリあるいはRAM9に記憶させ
て、演算結果をデータラッチ回路10に転送する。CP
U8は何ビットのものでも良く、RAM9もどのような
ものでも良く、また、CPU8自身のメモリで十分な場
合は、RAM9を接続する必要はない。
【0016】データラッチ回路10はCPU8から転送
されてきたデジタルコードを一旦保持し、適切なタイミ
ングでD/Aコンバーター11へ送る。D/Aコンバー
ター11ではデジタルコードがアナログ電圧に変換され
る。このD/Aコンバーター11は何ビットのものでも
良く、その入力データ数(m)はD/Aコンバーター自
身によって決まるので、D/Aコンバーターの種類によ
っては入力データを数回に分けて入力する場合もあり、
シリアルデータである場合もある。
【0017】D/Aコンバーター11からのアナログ電
圧はローパスフィルター12で高周波成分がカットされ
た後、アンプ13で必要に応じて増幅されてモニター出
力される。このモニター出力にオシロスコープを接続す
れば、DUT2の積分非直線性誤差、微分非直線性誤差
のデータを得ることができる(図2、3にその一例を示
す)。
【0018】このように、DUT2の積分非直線性誤
差、微分非直線性誤差のデータをオシロスコープにより
アナログ的に表示すると、DUT2が高ビットである場
合などに生じる小さなデータ変化を確認しづらい。そこ
で、図4に示すように、デジタルデータ表示装置14を
データラッチ回路10(あるいはCPU8でもよい)に
接続すれば、積分非直線性誤差、微分非直線性誤差のデ
ータがデジタル的に表示されるので、小さなデータ変化
も容易に確認することができる。
【0019】デジタルデータ表示装置14の一構成例を
図5に示す。同図において、データラッチ回路10から
のデジタルコードによりドライバーIC51がデジタル
コードのビット数m個のLED52の点灯、消灯をそれ
ぞれ別個に制御している。つまり、各LEDが各ビット
に対応しており、対応しているビットが「L」のときは
点灯し、「H」のときは消灯する(これとは逆に「L」
のときに消灯し、「H」のときに点灯させてもよい)。
【0020】以下にDUT2の積分非直線性誤差を測定
する場合にCPU8が行う演算の流れを図6に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。まず、ゼロスケール値V
0{ゼロスケール電圧(デジタル入力コードがALL
「L」であるときにDUT2が出力するアナログ電圧)
をA/Dコンバーター6でデジタルコードに変換したも
の}が転送されてくるので、それを自身のメモリあるい
はRAM9内のアドレスAに記憶する(#601)。
【0021】次に、フルスケール値VF{フルスケール
電圧(デジタル入力コードがALL「H」であるときに
DUT2が出力するアナログ電圧)をA/Dコンバータ
ー6でデジタルコードに変換したもの}が転送されてく
るので、それを自身のメモリあるいはRAM9内のアド
レスBに記憶する(#602)。
【0022】次に、記憶したゼロスケール値V0、フル
スケール値VF、及び、DUT2のビット数n(テスト
システム1から転送されてくる)から1LSB値VLSB
を以下の(1)式により算出し、それを自身のメモリあ
るいはRAM9内のアドレスCに記憶する(#60
3)。アナログ的に表現すると、1LSB値VLSBは理
想ステップ幅{DUT2のデジタル入力コードが1ビッ
ト変化した場合に、DUT2の理想出力電圧(理想直線
上のアナログ出力電圧)が変化する量}であるので、#
603では理想ステップ幅を求めていることになる。理
想直線とはゼロスケール電圧とフルスケール電圧とを結
ぶ直線である(図8参照)。 VLSB=(VF−V0)÷(2n−1) …… (1)
【0023】次に、実出力値V(ある1つのデジタル入
力コードに対するDUT2の実際のアナログ出力電圧を
A/Dコンバーター6でデジタルコードに変換したも
の)が転送されてくると(#604のY)、それを自身
のメモリあるいはRAM9内のアドレスDに記憶する
(#605)。
【0024】尚、後述の#611を終了する毎に、CP
U8には複数のデジタル入力コードに対するDUT2の
実出力値が順次1つずつ転送されてくることになるの
で、#605でこれら複数の実出力値をそれぞれ別々の
アドレスに記憶して残しておいてもよいが、アドレスD
に記憶した実出力値は後述の#607が終了すると不要
となるため、本実施形態のように、転送されてきた実出
力値をアドレスDに順次上書きしてもよく、そうするこ
とによってメモリ容量が少なくてすむ。
【0025】次に、DUT2の実出力値が#605で記
憶したものとなるデジタル入力コードに対するDUT2
の理想出力値VRを以下の式(2)により算出し、それ
を自身のメモリあるいはRAM9内のアドレスEに記憶
する(#606)。尚、式(2)におけるtは、DUT
2が8ビットの場合を例にとると、デジタル入力コード
が01h(HEXコード)であるときには1、02hで
あるときには2、………、FFhであるときには255
となる。アナログ的に表現すると、理想出力値は理想出
力電圧であるので、#606では理想出力電圧を求めて
いることになる。 VR=V0+(t×VLSB) …… (2)
【0026】尚、#606では複数のデジタル入力コー
ドに対するDUT2の理想出力値を順次1つずつ算出す
ることになるので、これら複数の理想出力値をそれぞれ
別々のアドレスに記憶して残しておいてもよいが、アド
レスEに記憶した理想出力値は後述の#607が終了す
ると不要となるため、本実施形態のように、算出した理
想出力値をアドレスEに順次上書きしてもよく、そうす
ることによってメモリ容量が少なくてすむ。
【0027】次に、式(3)に示すように、実出力値V
と理想出力値VRとの差をLSB値VLSBに換算し(1L
SB値VLSBで割り)、その結果VSEを自身のメモリあ
るいはRAM9内のアドレスFに記憶する(#60
7)。アナログ的に表現すると、VSEはDUT2のある
1つのデジタル入力コードに対する積分非直線性誤差で
あるので、#607では積分非直線性誤差を求めている
ことになる。 VSE=(V−VR)÷VLSB …… (3)
【0028】次に、#607で算出した積分非直線性誤
差VSEが自身のメモリあるいはRAM9内のアドレスG
に記憶してあるデータよりも大きいか否かを判定する
(#608)。大きい場合は(#608のY)、#60
7で算出した積分非直線性誤差VSEをアドレスGに上書
きして記憶する(#609)。大きくない場合は(#6
08のN)、#609をスキップし、次ステップへ移行
する。尚、初期設定としてアドレスGには最小データ
(ゼロ)を記憶しておく。
【0029】次に、#607で算出した積分非直線性誤
差VSEが自身のメモリあるいはRAM9内のアドレスH
に記憶してあるデータよりも小さいか否かを判定する
(#610)。小さい場合は(#610のY)、#60
7で算出した積分非直線性誤差VSEをアドレスHに上書
きして記憶する(#611)。小さくない場合は(#6
10のN)、#611をスキップし、次ステップへ移行
する。尚、初期設定としてアドレスHには最大データ
(ゼロ)を記憶しておく。
【0030】#611が終了すると、#604へ戻り、
実出力値Vが転送されてくると(#604のY)、#6
05〜611を実行するが、実出力値Vが転送されてこ
ない場合は(#604のN)、DUT2の各デジタル入
力コードに対して処理が終了した(DUT2の各デジタ
ル入力コードに対する積分非直線性誤差を算出した)と
いうことであるから、アドレスGに記憶しているデータ
がDUT2の積分非直線性誤差の最大値、アドレスHに
記憶しているデータがDUT2の積分非直線性誤差の最
小値となるので、それらを出力する(#612)。
【0031】以上のようなフローで処理をすれば、DU
T2の積分非直線性誤差の最大値、最小値を測定するた
めに新たに必要となるアドレス数は、DUT2のビット
数に関係なく、アドレスG、Hの2つですむ(従来は、
例えばDUT2が8ビットの場合は256アドレス必要
であり、DUT2のビット数が大きければ大きいほど多
くのアドレスが必要であった)。
【0032】以下にDUT2の微分非直線性誤差を測定
する場合にCPU8が行う演算の流れを図7に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。まず、ゼロスケール値V
0が転送されてくるので、それを自身のメモリあるいは
RAM9内のアドレスAに記憶する(#701)。
【0033】次に、フルスケール値VFが転送されてく
るので、それを自身のメモリあるいはRAM9内のアド
レスBに記憶する(#702)。
【0034】次に、記憶したゼロスケール値V0、フル
スケール値VF、及び、DUT2のビット数n(テスト
システム1から転送されてくる)から1LSB値VLSB
を以下の(1)式により算出し、それを自身のメモリあ
るいはRAM9内のアドレスCに記憶する(#70
3)。アナログ的に表現すると、1LSB値VLSBは理
想ステップ幅であるので、#703では理想ステップ幅
を求めていることになる。 VLSB=(VF−V0)÷(2n−1) …… (1)
【0035】次に、実出力値V(ある1つのデジタル入
力コードに対するDUT2の実際のアナログ出力電圧を
A/Dコンバーター6でデジタルコードに変換したも
の)が転送されてくると(#704のY)、それを自身
のメモリあるいはRAM9内のアドレスDに記憶する
(#705)。
【0036】尚、後述の#711が終了する毎に、CP
U8には複数のデジタル入力コードに対するDUT2の
実出力値が順次1つずつ転送されてくることになるの
で、#705でこれら複数の実出力値をそれぞれ別々の
アドレスに記憶して残しておいてもよいが、本実施形態
のように、演算上支障を来さないようにしておけば(#
711)、転送されてきた実出力値をアドレスDに順次
上書きしてもよく、そうすることによってメモリ容量が
少なくてすむ。
【0037】次に、式(4)に示すように、アドレスD
に記憶しているデータVDとアドレスAに記憶している
データVAとの差から1LSB値VLSBを減じたものをL
SB値VLSBに換算し(1LSB値で割り)、その結果
BEを自身のメモリあるいはRAM9内のアドレスEに
記憶する(#706)。アナログ的に表現すると、VBE
はDUT2のある1つのデジタル入力コードに対する微
分非直線性誤差であるので、#706では微分非直線性
誤差を求めていることになる。 VBE={(VD−VA)−VLSB}÷VLSB …… (4)
【0038】次に、#706で算出した微分非直線性誤
差VBEが自身のメモリあるいはRAM9内のアドレスF
に記憶してあるデータよりも大きいか否かを判定する
(#707)。大きい場合は(#707のY)、#70
6で算出した微分非直線性誤差VBEをアドレスFに上書
きして記憶する(#708)。大きくない場合は(#7
07のN)、#708をスキップし、次ステップへ移行
する。尚、初期設定としてアドレスFには最小データ
(ゼロ)を記憶しておく。
【0039】次に、#706で算出した微分非直線性誤
差VBEが自身のメモリあるいはRAM9内のアドレスG
に記憶してあるデータよりも小さいか否かを判定する
(#709)。小さい場合は(#709のY)、#70
6で算出した微分非直線性誤差VBEをアドレスGに上書
きして記憶する(#710)。小さくない場合は(#7
09のN)、#710をスキップし、次ステップへ移行
する。尚、初期設定としてアドレスGには最大データ
(ゼロ)を記憶しておく。
【0040】#710が終了すると、#711でアドレ
スDに記憶しているデータをアドレスAに上書きして記
憶させる。#704へ戻り、実出力値Vが転送されてく
ると(#704のY)、#705〜711を実行する
が、実出力値Vが転送されてこない場合は(#704の
N)、DUT2の各デジタル入力コードに対して処理が
終了した(DUT2の各デジタル入力コードに対する微
分非直線性誤差を算出した)ということであるから、ア
ドレスFに記憶しているデータがDUT2の微分非直線
性誤差の最大値、アドレスGに記憶しているデータがD
UT2の微分非直線性誤差の最小値となるので、それら
を出力する(#712)。
【0041】以上のようなフローで処理をすれば、DU
T2の微分非直線性誤差の最大値、最小値を測定するた
めに新たに必要となるアドレス数は、DUT2のビット
数の関係なく、アドレスF、Gの2つですむ(従来は、
例えばDUT2が8ビットの場合は256アドレス必要
であり、DUT2のビット数が大きければ大きいほど多
くのアドレスが必要であった)。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、D/Aコンバーターの
特性である積分非直線性誤差あるいは微分非直線性誤差
の最大値、最小値を測定する際に、より少ないメモリ容
量ですむので、新たに外部記憶装置を接続する必要はな
くなり、回路規模が大きくなるという不具合もなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態であるD/Aコンバータ
ーの特性の測定ユニット20にテストシステム1とDU
T2を接続した状態のブロック図。
【図2】 本発明の測定ユニットにオシロスコープを接
続することにより得られる積分非直線性誤差のデータの
一例を示す図。
【図3】 本発明の測定ユニットにオシロスコープを接
続することにより得られる微分非直線性誤差のデータの
一例を示す図。
【図4】 本発明の一実施形態であるD/Aコンバータ
ーの特性の測定ユニットのブロック図。
【図5】 デジタルデータ表示装置14の一構成例を示
す図。
【図6】 積分非直線性誤差の最大値、最小値を測定す
る場合にCPU8が行う演算の流れを示すフローチャー
ト。
【図7】 微分非直線性誤差の最大値、最小値を測定す
る場合にCPU8が行う演算の流れを示すフローチャー
ト。
【図8】 D/Aコンバーターの理想直線を示す図。
【符号の説明】
1 テストシステム 2 DUT 3 差動アンプ 4 入力レンジ切り替えアンプ 5 ローパスフィルター 6 A/Dコンバーター 7 データラッチ回路 8 CPU 9 RAM 10 データラッチ回路 11 D/Aコンバーター 12 ローパスフィルター 13 アンプ 14 デジタルデータ表示装置 20 D/Aコンバーターの特性の測定ユニット 51 ドライバーIC 52 LED

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物であるD/Aコンバーターが出
    力するアナログ電圧をデジタルコードに変換し、そのデ
    ジタルコードに基づいて演算を行って前記D/Aコンバ
    ーター出力の積分非直線性誤差あるいは微分非直線性誤
    差を算出するD/Aコンバーターの特性の測定方法にお
    いて、ある点での積分非直線性誤差あるいは微分非直線
    性誤差の演算を終了する毎に、その演算結果が、記憶装
    置内の第1アドレスに記憶してある以前のデータよりも
    大きければ、前記演算結果を前記第1アドレスに上書き
    して記憶し、記憶装置内の第2アドレスに記憶してある
    以前のデータよりも小さければ、前記演算結果を前記第
    2アドレスに上書きして記憶することを特徴とするD/
    Aコンバーターの特性の測定方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも被測定物であるD/Aコンバ
    ーターが出力するアナログ電圧をデジタルコードに変換
    するA/D変換手段、及び、そのA/D変換手段を経た
    デジタルコードに基づいて演算を行う演算処理手段を有
    し、前記D/Aコンバーター出力の積分非直線性誤差あ
    るいは微分非直線性誤差を算出するD/Aコンバーター
    の特性の測定ユニットにおいて、前記演算処理手段が、
    ある点での積分非直線性誤差あるいは微分非直線性誤差
    演算を終了する毎に、その演算結果が、記憶装置内の
    第1アドレスに記憶してある以前のデータよりも大きけ
    れば、前記演算結果を前記第1アドレスに上書きして記
    憶し、記憶装置内の第2アドレスに記憶してある以前の
    データよりも小さければ、前記演算結果を前記第2アド
    レスに上書きして記憶することを特徴とするD/Aコン
    バーターの特性の測定ユニット。
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