JP3499644B2 - 旋回流バーナ - Google Patents
旋回流バーナInfo
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- JP3499644B2 JP3499644B2 JP07967795A JP7967795A JP3499644B2 JP 3499644 B2 JP3499644 B2 JP 3499644B2 JP 07967795 A JP07967795 A JP 07967795A JP 7967795 A JP7967795 A JP 7967795A JP 3499644 B2 JP3499644 B2 JP 3499644B2
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- Japan
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- flame
- burner
- swirling flow
- central cavity
- burner head
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- Combustion Of Fluid Fuel (AREA)
- Gas Burners (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は家庭用あるいは業務用の
ガスレンジのトップバーナとして使用する旋回流バーナ
に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】一般にガスレンジに使用されるリング状
バーナは、被加熱容器の底面の直径が小さくなると急激
に熱効率が悪くなる。これは火炎の最高温度部が容器の
底面の外側に出てしまうためであり、その対策として従
来より火炎を渦巻状に旋回させるようにした旋回流バー
ナが知られている。図１はその構造例を示したもので、
水平リング状バーナヘッド１の上端部に、全内周に亙っ
て予混合ガスを旋回噴射するように接線方向に傾斜した
多数の炎孔２（丸孔状あるいはスリット状）を設けたも
のであり、火炎が被加熱容器の底面の外周に達する迄に
旋回するために、底面とバーナ火炎との接触時間を長く
なると同時に、火炎の最高温度点が底面と接触して熱効
率が向上するものである。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】図１の従来構成におい
ては、鍋の高さをバーナ上面から２０ｍｍとすると、同
じ高さの通常バーナに比し熱効率が高くなる反面、バー
ナの炎孔２が内方へ向いているために、特に被加熱容器
の底面が広い場合などには燃料ガスの噴出圧力によって
火炎の一部が、リングの中心空胴３内で下方に溢れ出し
て、ガスレンジの下面すなわちガスレンジ台の天板を過
熱する上に燃焼も不完全になって一酸化炭素を発生し易
いという問題があり、従って従来は五徳の形状により鍋
の高さを３０ｍｍ以上としていたために、熱効率も通常
の家庭用こんろ並となっていた。本発明はかかる問題点
を解消し、バーナヘッド１の中心空胴２内の下方へ火炎
が溢れ出るのを防止して、この種の旋回流バーナの熱効
率を向上することを目的とするものである。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明による旋回流バー
ナは、図２に示すように、水平リング状バーナヘッド１
の上端部に、全内周に亙って接線方向へ傾斜した多数の
炎孔２を設けて成る旋回流バーナにおいて、上記バーナ
ヘッド１の中心空胴３内に、上端面に通気穴４を有し下
端にフランジ５を有する筒状体６を、該上端面６ａが上
記炎孔２よりも下方に位置するように、該フランジ５の
周縁部をバーナヘッド１の下端に取付けることによって
立設したものである。 【０００５】 【作用】上述の構成によれば、空胴３内に配設され且つ
炎孔２の最下端よりも下方に位置している筒状体６の上
端面６ａに火炎が衝突して、火炎が下方へ溢れるのが阻
止される。また燃焼熱による吸引作用によって中心空胴
３内を上昇する二次空気流が、筒状体６のために中心部
分のみに絞られるために、図１の場合よりも上昇気流の
流速が大きくなって、中心空胴３内の中心部で下方へ垂
下しようとする火炎の先端部を上方へ吹き上げると同時
に、火炎の高温部に充分な二次空気を供給して不完全燃
焼を防止する効果がある。 【０００６】 【実施例】図２は本発明の一実施例を示したもので、水
平な中空リング状のバーナヘッド１は、上面の開口した
リング状の本体１ａと、リング形の天板１ｂと、本体１
ａと天板１ｂとの間に挟持された円筒格子７とで構成さ
れており、円筒格子７は上下のリング状フレーム７ａを
多数の羽根板７ｂで連結した構造のもので、各羽根板７
ｂは等間隔でそれぞれ法線に対し接線方向に傾斜して取
り付けられ、隣合う羽根板７ｂ間が予混合ガスを噴射す
るスリット状の炎孔２となっている。またバーナヘッド
１の中心空胴３内には、上端面６ａに通気穴４が穿設さ
れ下端にフランジ５を有する筒状体５が、その下端フラ
ンジ５の周縁部を空胴３の内壁下端に固定されて立設さ
れており、この上端面６ａがスリット状炎孔２の最下端
よりも下方に位置している。なおバーナヘッド１は、図
３に示すように、ベンチュリ管８がリング状本体１ａの
接線方向に設けられたもので、本体１ａ内で燃料ガスが
周回しないように仕切板９を設けることによって、ＣＯ
／ＣＯ2 比を改善することができた。 【０００７】上述の構成において、バーナ上に被加熱容
器が載置されていない状態では、旋回炎は高温のため対
流によって上昇するが、被加熱容器が載置されてその底
面によってバーナの上方が覆われると、上方への通気抵
抗が増すために、炎孔２から内向きに噴出した火炎は空
胴３内で下方へも溢れ出す。しかし図２の構成によれ
ば、下方へ噴出した火炎が、空胴３内に配設され且つ炎
孔２の最下端よりも下方に位置している筒状体６の上端
面６ａに当たって下方へ溢れ出るのを阻止され、また空
胴３の中心部に集まっている火炎の先端部が通気穴４か
ら上昇する二次空気流によって吹き上げられながら完全
燃焼するので、熱効率が上昇すると共に、一酸化炭素の
発生も防止される。実測によれば、内径６０ｍｍ，ダン
パ開度３ｍｍ，鍋の高さ３０ｍｍの旋回流バーナの熱効
率は、従来構成では４６．０％であったが、これに筒状
体６を付設した結果、鍋の高さ２０ｍｍが可能となり、
熱効率を５１．６％まで向上することができた。 【０００８】 【発明の効果】従来の旋回流バーナでは、バーナと鍋底
との距離を小さくすると、リング状バーナヘッド１の中
心空胴３内で火炎が下方へ溢れ出し、ガスレンジ台の天
板を焦がす等の問題があるために鍋の高さを大きくせざ
るを得ず、これが熱効率向上の障害になっていたが、本
発明によれば、鍋の高さを大きくしなくても、中心空胴
３内に筒状体６を設けることによって火炎の下方への溢
れ出しを防止することができ、それによって熱効率の高
い旋回流バーナを実現することができるという利点があ
る。
ガスレンジのトップバーナとして使用する旋回流バーナ
に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】一般にガスレンジに使用されるリング状
バーナは、被加熱容器の底面の直径が小さくなると急激
に熱効率が悪くなる。これは火炎の最高温度部が容器の
底面の外側に出てしまうためであり、その対策として従
来より火炎を渦巻状に旋回させるようにした旋回流バー
ナが知られている。図１はその構造例を示したもので、
水平リング状バーナヘッド１の上端部に、全内周に亙っ
て予混合ガスを旋回噴射するように接線方向に傾斜した
多数の炎孔２（丸孔状あるいはスリット状）を設けたも
のであり、火炎が被加熱容器の底面の外周に達する迄に
旋回するために、底面とバーナ火炎との接触時間を長く
なると同時に、火炎の最高温度点が底面と接触して熱効
率が向上するものである。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】図１の従来構成におい
ては、鍋の高さをバーナ上面から２０ｍｍとすると、同
じ高さの通常バーナに比し熱効率が高くなる反面、バー
ナの炎孔２が内方へ向いているために、特に被加熱容器
の底面が広い場合などには燃料ガスの噴出圧力によって
火炎の一部が、リングの中心空胴３内で下方に溢れ出し
て、ガスレンジの下面すなわちガスレンジ台の天板を過
熱する上に燃焼も不完全になって一酸化炭素を発生し易
いという問題があり、従って従来は五徳の形状により鍋
の高さを３０ｍｍ以上としていたために、熱効率も通常
の家庭用こんろ並となっていた。本発明はかかる問題点
を解消し、バーナヘッド１の中心空胴２内の下方へ火炎
が溢れ出るのを防止して、この種の旋回流バーナの熱効
率を向上することを目的とするものである。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明による旋回流バー
ナは、図２に示すように、水平リング状バーナヘッド１
の上端部に、全内周に亙って接線方向へ傾斜した多数の
炎孔２を設けて成る旋回流バーナにおいて、上記バーナ
ヘッド１の中心空胴３内に、上端面に通気穴４を有し下
端にフランジ５を有する筒状体６を、該上端面６ａが上
記炎孔２よりも下方に位置するように、該フランジ５の
周縁部をバーナヘッド１の下端に取付けることによって
立設したものである。 【０００５】 【作用】上述の構成によれば、空胴３内に配設され且つ
炎孔２の最下端よりも下方に位置している筒状体６の上
端面６ａに火炎が衝突して、火炎が下方へ溢れるのが阻
止される。また燃焼熱による吸引作用によって中心空胴
３内を上昇する二次空気流が、筒状体６のために中心部
分のみに絞られるために、図１の場合よりも上昇気流の
流速が大きくなって、中心空胴３内の中心部で下方へ垂
下しようとする火炎の先端部を上方へ吹き上げると同時
に、火炎の高温部に充分な二次空気を供給して不完全燃
焼を防止する効果がある。 【０００６】 【実施例】図２は本発明の一実施例を示したもので、水
平な中空リング状のバーナヘッド１は、上面の開口した
リング状の本体１ａと、リング形の天板１ｂと、本体１
ａと天板１ｂとの間に挟持された円筒格子７とで構成さ
れており、円筒格子７は上下のリング状フレーム７ａを
多数の羽根板７ｂで連結した構造のもので、各羽根板７
ｂは等間隔でそれぞれ法線に対し接線方向に傾斜して取
り付けられ、隣合う羽根板７ｂ間が予混合ガスを噴射す
るスリット状の炎孔２となっている。またバーナヘッド
１の中心空胴３内には、上端面６ａに通気穴４が穿設さ
れ下端にフランジ５を有する筒状体５が、その下端フラ
ンジ５の周縁部を空胴３の内壁下端に固定されて立設さ
れており、この上端面６ａがスリット状炎孔２の最下端
よりも下方に位置している。なおバーナヘッド１は、図
３に示すように、ベンチュリ管８がリング状本体１ａの
接線方向に設けられたもので、本体１ａ内で燃料ガスが
周回しないように仕切板９を設けることによって、ＣＯ
／ＣＯ2 比を改善することができた。 【０００７】上述の構成において、バーナ上に被加熱容
器が載置されていない状態では、旋回炎は高温のため対
流によって上昇するが、被加熱容器が載置されてその底
面によってバーナの上方が覆われると、上方への通気抵
抗が増すために、炎孔２から内向きに噴出した火炎は空
胴３内で下方へも溢れ出す。しかし図２の構成によれ
ば、下方へ噴出した火炎が、空胴３内に配設され且つ炎
孔２の最下端よりも下方に位置している筒状体６の上端
面６ａに当たって下方へ溢れ出るのを阻止され、また空
胴３の中心部に集まっている火炎の先端部が通気穴４か
ら上昇する二次空気流によって吹き上げられながら完全
燃焼するので、熱効率が上昇すると共に、一酸化炭素の
発生も防止される。実測によれば、内径６０ｍｍ，ダン
パ開度３ｍｍ，鍋の高さ３０ｍｍの旋回流バーナの熱効
率は、従来構成では４６．０％であったが、これに筒状
体６を付設した結果、鍋の高さ２０ｍｍが可能となり、
熱効率を５１．６％まで向上することができた。 【０００８】 【発明の効果】従来の旋回流バーナでは、バーナと鍋底
との距離を小さくすると、リング状バーナヘッド１の中
心空胴３内で火炎が下方へ溢れ出し、ガスレンジ台の天
板を焦がす等の問題があるために鍋の高さを大きくせざ
るを得ず、これが熱効率向上の障害になっていたが、本
発明によれば、鍋の高さを大きくしなくても、中心空胴
３内に筒状体６を設けることによって火炎の下方への溢
れ出しを防止することができ、それによって熱効率の高
い旋回流バーナを実現することができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来例の縦断面図。
【図２】本発明の実施例の縦断面図。
【図３】同上の一部切欠平面図。
【図４】同上の要部斜視図。
【符号の説明】
１ バーナヘッド
１ａ 本体
１ｂ 天板
２ 炎孔
３ 中心空胴
４ 通気穴
５ フランジ
６ 筒状体
６ａ 上端面
７ 円筒格子
７ａ フレーム
７ｂ 羽根板
８ ベンチュリ管
９ 仕切板
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 松原 正史
東海市新宝町507−２ 東邦瓦斯株式会
社内
(72)発明者 杉本 圭一郎
大阪市浪速区桜川一丁目４番４号 株式
会社サミー内
(56)参考文献 特開 昭59−46410（ＪＰ，Ａ)
実公 昭15−9467（ＪＰ，Ｙ１)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F23C 5/32
F23D 14/06
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】水平リング状バ−ナヘッドの上端部に、全
内周に亙って接線方向に傾斜した多数の炎孔を設けた円
筒格子をそなえて成る旋回流バ−ナにおいて、上記円筒
格子と連接して下方に延びるバ−ナヘッドの中心空洞の
下端に、上方に向かって中心空洞内に突出する円筒体を
形成したフランジを取り付け、上記円筒体の上端開口を
通気孔として上記円筒格子と中心空洞の下端との中間位
置に位置させてなる旋回流バ−ナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07967795A JP3499644B2 (ja) | 1995-03-11 | 1995-03-11 | 旋回流バーナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07967795A JP3499644B2 (ja) | 1995-03-11 | 1995-03-11 | 旋回流バーナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08247407A JPH08247407A (ja) | 1996-09-27 |
| JP3499644B2 true JP3499644B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=13696837
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07967795A Expired - Fee Related JP3499644B2 (ja) | 1995-03-11 | 1995-03-11 | 旋回流バーナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3499644B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7077644B1 (en) * | 2005-01-07 | 2006-07-18 | Gas Technology Institute | Advanced commercial range burner |
| KR100741412B1 (ko) * | 2005-03-08 | 2007-07-20 | 어코드 주식회사 | 가스버너 |
| WO2016007564A1 (en) * | 2014-07-07 | 2016-01-14 | Clearsign Combustion Corporation | Burner system including a moveable perforated flame holder |
-
1995
- 1995-03-11 JP JP07967795A patent/JP3499644B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08247407A (ja) | 1996-09-27 |
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Legal Events
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