JP3498605B2 - 家具のベース - Google Patents

家具のベース

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JP3498605B2
JP3498605B2 JP34614898A JP34614898A JP3498605B2 JP 3498605 B2 JP3498605 B2 JP 3498605B2 JP 34614898 A JP34614898 A JP 34614898A JP 34614898 A JP34614898 A JP 34614898A JP 3498605 B2 JP3498605 B2 JP 3498605B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、机その他の家具を
移動可能に支持する際に利用される家具のベースに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】机等を支持するベースとして、床面に沿
って配設されるパイプ状のベース本体と、このベース本
体を滑動可能に支持するキャスタとを具備してなるもの
が一般に知られている。このものは、ベース本体の開口
端をキャップにより蓋封するとともに、ベース本体の開
口端近傍の下端に、上端に取付面を有しその下方に車輪
を備えたキャスタを別途に取り付けることによって構成
されているのが通例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかるベー
ス取付構造によると、ベース本体が、キャスタの車輪の
直径とその車輪の上端から突出した位置に配設される取
付面の当該突出量とを加えた寸法だけ、床面から浮上し
た位置に配設されることになる。このため、例えば学校
等で使用される学習机のように、前後の間隔を詰めて配
設され、席を離れる際にはベースを跨いで側方に起立し
なければならないような状況下では、ベースが嵩高い位
置に存在するため、足がベースと干渉し易く、使い勝手
の悪いものになり易いという問題がある。また、キャッ
プとキャスタとを別途に取り付けなければならないので
部品点数が多く組付作業も煩雑であり、更にキャスタを
その上端に設けた取付面でのみベース本体に取り付けな
ければならないので、強固な取付状態を得るためには多
数のねじ等が必要になるという不具合がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、キャップとキャスタの有機的な一体化
を図り、かつその一体化の中でキャスタの配設高さがベ
ース本体の存在によって制約を受けない配置を実現する
こととしている。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明に係る家具のベ
ースは、床面に沿って配設される丸パイプ状のベース本
体と、このベース本体を滑動可能に支持するキャスタと
を具備してなるものにおいて、前記ベース本体の長手方
向の開口端に装着するキャップと、このキャップの外方
端側に位置し前記キャスタの車輪を軸支するキャスタ本
体とを一体成形し、前記ベース本体の長手方向に沿った
外方端側に前記キャスタを、該キャスタの車輪の上端を
ベース本体の下端よりも高位置に配設して一体的に設け
るとともに、前記キャップが前記開口端を蓋封する蓋
部を備え、該蓋部を、ベース本体の外周位に配設される
外壁と、ベース本体の内周位に配設される内壁とを具備
してなるものにし、外壁と内壁の間に形成される円環状
ないし部分円環状の隙間にベース本体を装入するととも
に、装入端において係合するキー及びキー溝をそれぞれ
円環状ないし部分円環状の隙間の内方端及びベース本体
の開口端に設けていることを特徴とする。
【0006】すなわち、キャスタをキャップの外方端側
に配設すれば、キャスタがベース本体と干渉することが
ないので、キャスタの車輪の上端をベース本体の下端よ
りも高位置に配設することが可能になる。そして、これ
によりベース下端の床面からの浮上量をキャスタの車輪
の直径よりも小さい範囲に抑え、ベース本体を床面によ
り近付けて配設することができる。しかも、キャスタは
キャップに一体的に設けてあり、キャスタの取付強度は
キャップの取付構造によっても補完されるので、有効な
取付強度を簡単な構造で実現することも容易となる。そ
の上、キャスタとキャップが一体的であるので、組付工
数の削減も図ることが可能となる。
【0007】好ましくは、キャスタの支軸をベース本体
の下端に略合致する高さ位置に配設しておくのが効果的
である。具体的な実施の態様としては、キャップが、ベ
ース本体の開口端を蓋封する蓋部と、この蓋部からベー
ス本体に沿って延出して該ベース本体の下端に添接する
添接片とを具備してなり、蓋部をベース本体の開口端に
装着した位置で、添接片をベース本体の下端にねじ止め
しているものが挙げられる。
【0008】部品点数及び制作工数の削減を図るために
は、キャップを、キャスタの車輪を軸支するキャスタ本
体と共に樹脂により一体成形していることが望ましい。
より強固な取付状態を実現し、またキャップがベースに
対して回転し得ないようにするためには、蓋部を、ベー
ス本体の外周位に配設される外壁と、ベース本体の内周
位に配設される内壁とを具備してなるものにし、外壁と
内壁の間に形成される円環状ないし部分円環状の隙間に
ベース本体を装入するとともに、装入端において係合す
るキー及びキー溝をそれぞれ円環状ないし部分円環状の
隙間の内方端及びベース本体の開口端に設けていること
が好ましい。
【0009】キャスタを簡素な構造のものにしても家具
の旋回移動を容易に行うことができ、通常使用時の安定
性も確保するためには、キャスタをベース本体の一端側
にのみ設け、ベース本体の他端側をアジャスタで支持し
ていることが好都合である。このような構造において、
家具の転倒を有効に防止するためには、キャップ若しく
はキャスタの一部に、ベース本体が車輪の接地位置を支
点に所定角度回動した際に床面に添接してそれ以上のベ
ース本体の回動を禁止する回動規制部を設けておくこと
が有効である。
【0010】このアジャスタに関しても、取付の便を向
上させるためには、ベース本体の長手方向の開口端にキ
ャップを装着し、このキャップに当該アジャスタを一体
的に設けていることが望ましい。この場合も、キャップ
を、ベース本体の開口端を蓋封する蓋部と、この蓋部か
らベース本体に沿って延出して該ベース本体の下端に添
接する添接片とを具備してなるものにし、蓋部をベース
本体の開口端に装着した位置で、添接片をベース本体の
下端にねじ止めしていることが好都合である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1及び図2は、本実施例のベース1を学校
等で使用される学習用の机に適用したものを示してい
る。この机は、左右のベース1の後端近傍より上方に向
けて支柱2を立設し、これらの支柱2の内法間を中間高
さにおいて補強桟3により連結するとともに、その支柱
2の上端に前方に向けてステー4を延設し、両ステー4
間に天板5を載設することにより構成されている。
【0012】そして、この机を必要に応じて容易に移動
し、且つ通常使用時における安定使用を可能にするため
に、前記ベース1を、床面Fに沿って配設されるパイプ
状のベース本体11と、このベース本体11の後端側及
び前端側にそれぞれ装着される後キャップ6及び前キャ
ップ7と、後キャップ6に一体的に設けたキャスタ8
と、前キャップ7に一体的に設けたアジャスタ9とを具
備してなる。
【0013】具体的に説明すると、ベース本体11は、
剛性のある金属素材を円柱状に成形してなるもので、図
3及び図6に示すように、後方の開口端11a近傍にお
ける下端及び前方の開口端11b近傍における下端にそ
れぞれねじ孔11c、11dを設けるとともに、それら
の開口端11a、11bの近傍にキー溝11e、11f
を凹設している。
【0014】一方、後キャップ6は、図3、図4及び図
5に示すように、ベース本体11の後方の開口端11a
に装着されてこれを蓋封する蓋部6aと、この蓋部6a
からベース本体11に沿って前方に延出して該ベース本
体11の下端に添接する添接片6bとを具備してなる樹
脂一体成形品で、蓋部6aは、ベース本体11の外周位
に配設される外壁61と、この外壁61の内側に分割配
置されてベース本体11の内周位に配設される内壁62
a、62b、62cとを有し、外壁61と各内壁62
a、62b、62cの最外縁に設けた突条62a1、6
2b1、62c1との間に部分円環状の隙間を形成する
とともに、このうち下端に位置する内壁62cの突条6
2c1と外壁61との隙間の内方端に前記キー溝11e
と係合するキー63を設けている。また、添接片6bに
は所定取付位置で前記ねじ孔11cに連続するねじ挿通
孔64が設けられている。そして、前記部分円環状の隙
間にベース本体11の周壁を装入し、キー63及びキー
溝11eを係合させて蓋部6aを装着した位置で、添接
片6bのねじ挿通孔64に下方から挿通したタッピング
タイプのねじv1をねじ孔11cに螺着することによっ
て、後キャップ6をベース本体11の後方の開口端11
aに取り付けている。
【0015】しかして、この後キャップ6の外方端側
に、前記キャスタ8を一体的に設けている。キャスタ8
は、キャスタ本体81と車輪82とを具備し、このうち
のキャスタ本体81は前記キャップ6と共に樹脂一体成
形されているもので、車輪82はキャスタ本体81の両
側方に対をなして配設され、水平支軸83を介してキャ
スタ本体81に軸支されている。本実施例において、前
記水平支軸83は、図2に示すように、ベース本体11
の下端11xに略合致する高さ位置に配設されている。
【0016】一方、前キャップ7は、図6、図7及び図
8に示すように、ベース本体11の前方の開口端11b
に装着されてこれを蓋封する蓋部7aと、この蓋部7a
からベース本体11に沿って後方に延出して該ベース本
体11の下端に添接する添接片7bとを具備してなる樹
脂一体成形品で、蓋部7aは、ベース本体11の外周位
に配設される外壁71と、この外壁71の内側に分割配
置されてベース本体11の内周位に配設される内壁72
a、72bとを有し、外壁71と各内壁72a、72b
の最外縁に設けた突条72a1、72b1との間に部分
円環状の隙間を形成するとともに、このうち下端に位置
する内壁72bの突条72b1と外壁71との隙間の内
方端に前記キー溝11fと係合するキー73を設けてい
る。また、添接片7bには所定取付位置で前記ねじ孔1
1dに連続するねじ挿通孔74が設けられている。そし
て、前記部分円環状の隙間にベース本体11の周壁を装
入し、キー73及びキー溝11fを係合させて蓋部7a
を装着した位置で、添接片7bのねじ挿通孔74に下方
から挿通したタッピングタイプのねじv2をねじ孔11
dに螺着することによって、前キャップ7をベース本体
11の前方の開口端11bに取り付けている。
【0017】しかして、この前キャップ7には、アジャ
スタ9が一体的に設けてある。アジャスタ9は、樹脂製
の接地体91と、この接地体91の中央より上方に向け
て突出するねじ軸92とを一体的に備えたもので、前記
添接片7bの長手方向略中央及びベース本体11の対応
位置に予めインサートナット75及び逃げ孔11gが設
けてあり、そのインサートナット75に下方からアジャ
スタ9のねじ軸92を所定位置まで螺装することによっ
て、接地体91のベース本体11からの垂下量を調整で
きるようになっている。
【0018】なお、キャスタ本体81の外方端側の下面
には、図4に示すように、ベース本体11が車輪8の接
地位置を支点に所定角度回動した際に床面Fに添接して
それ以上のベース1の回動を禁止する回動規制部81x
が設けてある。この回動規制部81xは、左右の車輪8
の間にあって外方端にまで延出するキャスタ本体81の
下面とその外方端から起立するキャスタ本体81の起立
面との角部に若干の丸みをもたせて設けてあるもので、
この回動規制部81xはキャスタ本体81の成形時に樹
脂一体成形され、ベース本体11が傾倒した際に床面F
に接地して該床面Fとの間に有効な摩擦力を生じ得るも
のである。
【0019】しかして、この机を通常使用する際には、
左右のベース本体11の後端側がキャスタ8を介して床
面Fに接地し、前端側がアジャスタ7を介して床面Fに
接地することとなるが、キャスタ8の滑動性がアジャス
タ7により減殺されるため、安定して有効な設置状態を
維持できることとなる。また、レイアウト変更等のため
にこの机を移動させる必要がある場合には、天板5の前
縁5aに手を掛けて若干持ち上げることにより机全体を
後傾させ、これによりベース本体11の前端に取着され
たアジャスタ9を浮上させ、後端に取着されたキャスタ
8の車輪82のみを床面Fに接地させて、床面F上を容
易に転動させることができる。
【0020】以上のようにして、本実施例に係る椅子の
ベース1は、床面Fに沿って配設されるパイプ状のベー
ス本体11にキャスタ8を取り付けるに際して、前記ベ
ース本体11の長手方向の開口端11aにキャップ6を
装着し、このキャップ6の外方端側にキャスタ8を、該
キャスタ8の車輪82の上端82xをベース本体11の
下端11xよりも高位置に配設して一体的に設けたもの
である。
【0021】すなわち、キャスタ8をキャップ6の外方
端側に配設することにより、キャスタ8をベース本体1
1と干渉させることなく、その車輪82の上端82xを
ベース本体11の下端11xよりも高位置に配設するこ
とができるので、これによりベース下端11xの床面F
からの浮上量hをキャスタ8の車輪82の直径よりも小
さい範囲に抑えて、ベース本体11を床面Fにより近付
けて配設することが可能となる。したがって、この机を
学校等において前後にピッチを詰めて配設し、席を離れ
るときに生徒がベース1を跨いで側方に逃げるように起
立しなければならない状況下等において極めて有用なも
のとなり得る。しかも、キャスタ8はキャップ6に一体
的に設けてあり、キャスタ8の取付強度はキャップ6の
取付構造によっても補完されるので、キャスタをベース
に多数のねじを用いて止着しなければならない従来のよ
うな不具合はなく、有効な取付強度を簡単な取付構造で
実現することが可能となる。その上、キャスタ8とキャ
ップ6が一体的であるので、個別に取り付ける場合に比
べて組付工数の削減も図ることが可能となる。
【0022】特に、本実施例では、キャスタ8の支軸8
3をベース本体11の下端11xに略合致する高さ位置
に配設しているため、床面Fからの浮上量hを図2に示
すように極めて小さい範囲に抑えて本発明の効果をより
実効あるものにすることができる。具体的構成として、
キャップ6を、ベース本体11の開口端11aを蓋封す
る蓋部6aと、この蓋部6aからベース本体11に沿っ
て延出して該ベース本体11の下端に添接する添接片6
bとを具備してなるものにし、蓋部6aをベース本体1
1の開口端11aに装着した位置で、添接片6bをベー
ス本体11の下端11xにねじ止めしているので、ねじ
v1を螺脱しない限りキャップ6やキャスタ8がベース
本体11から外れることはない。このため、適正な取付
状態を確保して、ねじ止め箇所を必要最小限度に抑える
ことができる。
【0023】また、キャップ6を、キャスタ8の車輪8
2を軸支するキャスタ本体81と共に樹脂により一体成
形しているため、部品点数及び制作工数を有効に削減す
ることができる。さらに、蓋部6aを、ベース本体11
の外周位に配設される外壁61と、ベース本体11の内
周位に配設される内壁62a、62b、62cとを具備
してなるものにし、外壁61と内壁62a、62b、6
2cとの間に形成される部分円環状の隙間にベース本体
11を装入するとともに、装入端において係合するキー
63及びキー溝11eをそれぞれ部分円環状の隙間の内
方端及びベース本体11の開口端11aに設けているた
め、キャップ6及びキャスタ8のベース本体11に対す
る回転挙動などを禁止して、より強固で確実な取付状態
を実現することができる。
【0024】さらにまた、キャスタ8をベース本体11
の後端側にのみ設け、該ベース本体11の前端側をアジ
ャスタ9で支持するようにしているため、キャスタ8を
首振り機能等を有しない簡素な構造のものにしても、机
の旋回移動を容易に行わせることができ、通常使用時に
おける安定性も確保することができる。その移動時に
も、本実施例のものはキャスタ本体81の一部に、ベー
ス本体11が車輪82の接地位置を支点に所定角度回動
した際に床面Fに添接してそれ以上のベース本体11の
回動を禁止する回動規制部81xを設けているため、天
板5の前縁5を過って必要以上に持ち上げた場合等に
も、机の転倒を有効に防止することができる。
【0025】一方、アジャスタ9に関しても、ベース本
体11の長手方向前方の開口端11bにキャップ7を装
着し、このキャップ7に当該アジャスタ9を一体的に設
けているため、取付の便を有効に向上させることができ
る。このキャップ7も、ベース本体11の開口端11b
を蓋封する蓋部7aと、この蓋部7aからベース本体1
1に沿って延出して該ベース本体11の下端11xに添
接する添接片7bとを具備してなるものにし、蓋部7a
をベース本体11の開口端11bに装着した位置で、添
接片7bをベース本体11の下端11xにねじ止めする
ようにしているため、適正な取付状態を確保して、ねじ
止め箇所を必要最小限度に抑えることが可能となる。
【0026】なお、本発明は上記机以外にもベースの高
さを低く抑える必要のある種々の家具に適用して有用な
ものとなる。また、各部の具体的な構成は図示実施例の
ものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変形が可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載される効果を奏する。すなわち、本
発明に係る家具のベースは、パイプ状のベース本体にキ
ャスタを設けるに際し、このキャスタを、ベース本体の
開口端に装着されるキャップの外方端側に一体的に設
け、かつ車輪の上端をベース本体の下端よりも高位とな
る位置に配設したものである。このため、ベース下端の
床面からの浮上量をキャスタの車輪の直径よりも小さい
範囲に抑えて、使用者の邪魔になることを有効に防止す
ることができるだけでなく、キャップによってキャスタ
の取付強度を補完して簡素ながら高いキャスタ取付強度
を有するベースを構成し、組付工数の削減によるコスト
ダウン等も図ることが可能となる。
【0028】特に、キャスタの支軸をベース本体の下端
に略合致する高さ位置に配設しておくと、ベース本体の
下端をより床面に近い低位置に配設することができるの
で、上記の効果をより顕著なものにすることができる。
具体的構成として、キャップを、蓋部及び添接片から構
成し、蓋部をベース本体の開口端に装着した位置で添接
片をベース本体の下端にねじ止めするようにした場合に
は、適正な取付状態を損なうことなく、ねじ止め箇所を
必要最小限度に抑えて組付工数の一層の削減を図ること
ができる。
【0029】この場合、キャップを、キャスタの車輪を
軸支するキャスタ本体と共に樹脂により一体成形した場
合には、それらを別々に構成して一体化する煩わしさを
不要にすることができ、部品点数及び制作工数の削減を
更に増進することができる。また、蓋部を、外壁及び内
壁からなる二重壁構造にし、両壁間の円環状隙間にベー
ス本体を装入する際に、その円環状隙間の内方端とベー
ス本体の開口端とにそれぞれ形成したキー及びキー溝を
係合させるようにすれば、ベース本体に対する蓋部ひい
てはキャスタの回転動作を禁止して、より強固で安定し
た取付状態を実現することができる。
【0030】さらに、キャスタをベース本体の一端側に
のみ設け、ベース本体の他端側をアジャスタで支持する
ようにした場合には、キャスタを首振り機能等を備えな
い簡素な構造のものにしても、家具の旋回移動を容易に
行わせることができ、通常使用時の安定性も確保するこ
とができる。加えて、キャップ若しくはキャスタの一部
に、ベース本体の一定角以上の回動を禁止する回動規制
部を設けておけば、家具の転倒を簡単且つ有効に防止す
ることができる。
【0031】一方、アジャスタもキャップを利用して取
り付けるようにすれば、取付の便を向上させることがで
き、また、そのキャップも前記と同様に蓋部及び添接片
から構成すれば、前述したキャスタにおけると同様の作
用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を机に適用した状態で示す斜
視図。
【図2】同左側面図。
【図3】同実施例のキャスタ周辺を分解して示す斜視
図。
【図4】キャスタ周辺の部分縦断面図。
【図5】図4におけるV−V線断面図。
【図6】同実施例のアジャスタ周辺を分解して示す斜視
図。
【図7】アジャスタ周辺の部分縦断面図。
【図8】図7におけるVIII−VIII線断面図。
【符号の説明】
F…床面 1…ベース 6…後キャップ 6a…蓋部 6b…添接片 7…前キャップ 7a…蓋部 7b…添接片 8…キャスタ 9…アジャスタ 11…ベース本体 11a、11b…開口端 11e…キー溝 11x…下端 61…外壁 62a、62b、62c…内壁 63…キー 81…キャスタ本体 81x…回動規制部 82…車輪 82x…上端 83…支軸
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−47442(JP,A) 特開 平8−10073(JP,A) 特開 平8−336431(JP,A) 特開 平8−214982(JP,A) 特開 昭64−27509(JP,A) 実開 平5−53526(JP,U) 実開 昭56−4472(JP,U) 実開 昭59−75138(JP,U) 実開 昭62−22101(JP,U) 実開 平5−23941(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 91/12 A47B 91/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面に沿って配設される丸パイプ状のベー
    ス本体と、このベース本体を滑動可能に支持するキャス
    タとを具備してなる家具のベースであって、 前記ベース本体の長手方向の開口端に装着するキャップ
    と、該キャップの外方端側に位置し前記キャスタの車輪
    を軸支するキャスタ本体とを一体成形し、前記ベース本
    体の長手方向に沿った外方端側に前記キャスタを、該キ
    ャスタの車輪の上端をベース本体の下端よりも高位置に
    配設して一体的に設けるとともに、前記キャップが前記
    開口端を蓋封する蓋部を備え、該蓋部を、ベース本体の
    外周位に配設される外壁と、ベース本体の内周位に配設
    される内壁とを具備してなるものにし、外壁と内壁の間
    に形成される円環状ないし部分円環状の隙間にベース本
    体を装入するとともに、装入端において係合するキー及
    びキー溝をそれぞれ円環状ないし部分円環状の隙間の内
    方端及びベース本体の開口端に設けていることを特徴と
    する家具のベース。
  2. 【請求項2】キャスタの支軸をベース本体の下端に略合
    致する高さ位置に配設していることを特徴とする請求項
    1記載の家具のベース。
  3. 【請求項3】キャップが、ベース本体の開口端を蓋封す
    る蓋部と、この蓋部からベース本体に沿って延出して該
    ベース本体の下端に添接する添接片とを具備してなり、
    蓋部をベース本体の開口端に装着した位置で、添接片を
    ベース本体の下端にねじ止めしていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の家具のベース。
  4. 【請求項4】キャップを、キャスタの車輪を軸支するキ
    ャスタ本体と共に樹脂により一体成形していることを特
    徴とする請求項3記載の家具のベース。
  5. 【請求項5】キャスタをベース本体の一端側にのみ設
    け、ベース本体の他端側をアジャスタで支持しているこ
    とを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の家具のベ
    ース。
  6. 【請求項6】キャップ若しくはキャスタの一部に、ベー
    ス本体が車輪の接地位置を支点に所定角度回動した際に
    床面に添接してそれ以上のベース本体の回動を禁止する
    回動規制部を設けていることを特徴とする請求項5記載
    の家具のベース。
  7. 【請求項7】ベース本体の長手方向の開口端にキャップ
    を装着し、このキャップに前記アジャスタを一体的に設
    けていることを特徴とする請求項5又は6記載の家具の
    ベース。
  8. 【請求項8】キャップを、ベース本体の開口端を蓋封す
    る蓋部と、この蓋部からベース本体に沿って延出して該
    ベース本体の下端に添接する添接片とを具備してなるも
    のにし、蓋部をベース本体の開口端に装着した位置で、
    添接片をベース本体の下端にねじ止めしていることを特
    徴とする請求項7記載の家具のベース。
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