JP6654860B2 - 家具及び家具の保守方法 - Google Patents

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Description

本発明は、床面等の設置面上を移動可能な家具及び家具の保守方法に関する。
床面等の設置面上で容易に移動させるために、下部にキャスタを備えた様々な家具が検討されている。この種の家具として、例えば特許文献1に開示されたテーブルが知られている。
特許文献1のテーブルは、一対の接地脚(下部構造体)の後部に立設した支持杆で、天板(上部構造体)を支持している。接地脚の両端部下面にキャスタを設けて、テーブルを移動可能にしている。両キャスタの中間位置に、テーブルを使用中に不意に移動しないように規制するストッパ装置(摩擦力付与部)を設けている。
接地脚は、金属製長尺部材からなるビーム部材を有し、ビーム部材に金属製部材からなる補強部材を固着している。補強部材の底面部には、ストッパ装置の装着用開口(第一の貫通孔)が形成されている。ストッパ装置は、補強部材に取付ける取付部材(主筐体)を有している。
装着用開口内に取付部材の両支持板を下方より挿入し、取付部材の取付板を補強部材の下面に当接させる。補強部材に取付部材の取付板をタッピングネジにより固定する。
特許第3551811号公報
しかしながら、特許文献1のテーブルでは、装着用開口に取付部材を挿入するときに、上下方向に対して取付部材が傾くと、装着用開口に取付部材を挿入しにくくなったり、補強部材に取付部材をネジ等で固定しにくくなったりする。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、下部構造体の第一の貫通孔に摩擦力付与部を上下方向に沿って容易に挿入させることができる家具及び家具の保守方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本出願の一の発明の家具は、上部構造体と、設置面に立設されて前記上部構造体を支持する下部構造体と、前記下部構造体に設けられ、前記設置面を転動することにより前記下部構造体を前記設置面に対して移動させるキャスタと、前記下部構造体に設けられ、前記設置面との間に摩擦力を発生可能な摩擦力付与部と、を備える家具において、前記摩擦力付与部は、前記下部構造体の第一の貫通孔に挿通された主筐体を有し、前記第一の貫通孔に挿通された前記主筐体が上下方向に対して傾くのを規制する傾き規制部を備え、前記傾き規制部は、前記主筐体の外面から突出するとともに上下方向に沿って延びる突部と、前記下部構造体における前記第一の貫通孔を囲う縁部に沿って前記突部を挟むように、前記下部構造体に配置された一対の規制部材と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、一対の規制部材の間に突部が挟まれることで、下部構造体に対して主筐体が一対の規制部材が並ぶ方向に傾きにくくなる。一対の規制部材により突部が上下方向に沿って案内されることで、主筐体が上下方向に対して傾くのを抑えることができる。
また、本出願の一の発明の家具の保守方法は、上部構造体と、設置面に立設されて前記上部構造体を支持する下部構造体と、前記下部構造体に設けられ、前記設置面を転動することにより前記下部構造体を前記設置面に対して移動させるキャスタと、を備える家具に、前記設置面との間に摩擦力を発生可能な摩擦力付与部を取付ける家具の保守方法であって、前記下部構造体の第一の貫通孔に、前記摩擦力付与部の主筐体を下方から挿通させ、前記主筐体の外面から突出するとともに上下方向に沿って延びる突部を、前記下部構造体の前記第一の貫通孔を覆う縁部の一対の規制部材の間に挿通させることを特徴としている。
これらの発明によれば、下部構造体の第一の貫通孔に摩擦力付与部の主筐体を下方から挿通させるときに、傾き規制部により第一の貫通孔に挿通された主筐体が上下方向に対して傾くのが規制される。主筐体を挿入する向きが上下方向に対して傾きにくいことで、下部構造体の第一の貫通孔に摩擦力付与部を上下方向に沿って容易に挿入させることができる。
また、上記の家具において、前記突部の上方の端部には、上方に向かうにしたがって前記第一の貫通孔の前記縁部に沿う方向の長さが短くなる先細り部が形成されていてもよい。
この発明によれば、一対の規制部材の間に突部を挿入しやすくすることができる。
また、上記の家具において、前記下部構造体には、前記下部構造体の縁部から前記第一の貫通孔の径方向外側に延びて前記下部構造体を上下方向に沿って貫通する切欠きが形成され、前記切欠きは、一対の前記規制部材の間の隙間に連通してもよい。
この発明によれば、下部構造体の第一の貫通孔に摩擦力付与部を挿通させるときに、下部構造体の切欠きを摩擦力付与部の突部が通る。このため、第一の貫通孔に突部を挿通させるために第一の貫通孔の内径が大きくなるのを抑えられ、下部構造体の剛性が損なわれることを防止することができる。
また、本出願の他の発明の家具は、上部構造体と、設置面に立設されて前記上部構造体を支持する下部構造体と、前記下部構造体に設けられ、前記設置面を転動することにより前記下部構造体を前記設置面に対して移動させるキャスタと、前記下部構造体に設けられ、前記設置面との間に摩擦力を発生可能な摩擦力付与部と、を備える家具において、前記摩擦力付与部は、前記下部構造体の第一の貫通孔に挿通された主筐体を有し、前記第一の貫通孔に挿通された前記主筐体が上下方向に対して傾くのを規制する傾き規制部を備え、前記傾き規制部は、前記下部構造体に形成された第二の貫通孔を有し、前記第二の貫通孔は、前記第一の貫通孔の上方に形成され、前記下部構造体の前記第二の貫通孔に前記主筐体が挿通されていることを特徴としている。
この発明によれば、主筐体が第一の貫通孔及び第二の貫通孔に挿通されることで、主筐体が上下方向に沿って案内される。したがって、主筐体が上下方向に対して傾くのを抑えることができる。
また、本出願の他の発明の家具の保守方法は、上部構造体と、設置面に立設されて前記上部構造体を支持する下部構造体と、前記下部構造体に設けられ、前記設置面を転動することにより前記下部構造体を前記設置面に対して移動させるキャスタと、を備える家具に、前記設置面との間に摩擦力を発生可能な摩擦力付与部を取付ける家具の保守方法であって、前記下部構造体の第一の貫通孔に、前記摩擦力付与部の主筐体を下方から挿通させ、前記下部構造体の前記第一の貫通孔の上方に形成された第二の貫通孔に前記主筐体を挿通させることを特徴としている。
本発明の家具及び家具の保守方法によれば、下部構造体の第一の貫通孔に摩擦力付与部を上下方向に沿って容易に挿入させることができる。
本発明の一実施形態のテーブルの要部を示す斜視図である。 同テーブルの脚杆の第二の端部を拡大した斜視図である。 同テーブルの脚杆の第二の端部を分解した斜視図である。 同脚杆の第二の端部の側面の断面図である。 同脚杆の第二の端部の平面の断面図である。 同テーブルのストッパの離間状態における側面の断面を模式的に示す図である。 離間状態の同ストッパの操作部材を押し下げた状態を表す断面を模式的に示す図である。 同ストッパの当接状態における側面の断面を模式的に示す図である。 当接状態の同ストッパの操作部材を押し下げた状態を表す断面を模式的に示す図である。 本発明の実施形態のテーブルの保守方法を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る家具の一実施形態を、家具がテーブルである場合について、図1から10を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態のテーブル1は、天板(上部構造体)10と、天板10を支持するとともに左右方向Xに離間して配置された一対の脚体20(図1では一方の脚体20のみを示す)と、各脚体20に設けられたキャスタ45及びストッパ(摩擦力付与部)55と、を備えている。
天板10は、上下方向Zに見たときに矩形状に形成されている。天板10における左右方向Xに延びる第一の辺10aの長さは、前後方向Yに延びる第二の辺10bの長さよりも長い。
脚体20は、天板10の下面10cに取付けられる接続部材21と、棒状に形成されて接続部材21から下方に延びる中空状の支柱部22と、支柱部22の下端部から水平面に沿うように放射状に延びる複数の脚杆23とを有する。
接続部材21は、鋼板等で形成されている。接続部材21は図示しないボルト等により、天板10の下面10cに取付けられている。
支柱部22は、鋼管等で形成されている。支柱部22の上端部は、接続部材21に溶接等により固定されている。
なお、接続部材21、支柱部22、及び脚杆23が、下部構造体2に該当する。
支柱部22の下端部には、4本の脚杆23の第一の端部が接続されている。4本の脚杆23は、支柱部22周りに略等角度ごとに配置されている。
なお、天板10を支持する脚体20の数、及び支柱部22に接続される脚杆23の数は特に限定されない。
図2から4に示すように、脚杆23は、板状に形成されて第一の端部が支柱部22に接続された支持板26と、支持板26に取付けられたカバー部材27とを有している。なお、図3中には一部の拡大図を示している。
支持板26は鋼板等で形成され、上下方向Zが支持板26の厚さ方向となるように、支持板26は水平面に沿って配置されている。支持板26は水平面に沿って延びている。支持板26の第二の端部26aは、支持板26の第二の端部26a以外の部分よりも幅が広い幅広部である。
支持板26の第二の端部26aには、上下方向Zに沿って貫通する取付け孔29が形成されている。取付け孔29は、略円形状に形成されている。支持板26における取付け孔29を囲う取付け縁部29aには、後述するネジ部材50が螺合するネジ受け孔29bが形成されている。
図3から5に示すように、支持板26における取付け孔29よりも第一の端部側には、上下方向Zに沿って貫通するように第一の貫通孔30が形成されている。第一の貫通孔30は、支持板26に沿う方向を長辺とする矩形状に形成されている。支持板26における第一の貫通孔30を囲う第一の縁部(縁部)30aには、後述するネジ部材50が螺合するネジ受け孔30bが形成されている。
支持板26には、支持板26の第一の縁部30aから第一の貫通孔30の径方向外側に延びる線状の支持用切欠き(切欠き)31が形成されている。支持用切欠き31は、支持板26を上下方向Zに沿って貫通するとともに、第一の貫通孔30に連通する。支持用切欠き31は、第一の貫通孔30から支持板26の第一の端部に向かって延びている。
支持板26の上面26bには、支持用切欠き31の上方を覆うように保持部材34がスポット溶接等で取付けられている。保持部材34は、支持板26に取付けられる基材35と、基材35の縁部から上方に延びる一対の規制部材36と、一対の規制部材36の上端部を連結する連結部材37とを有している。
基材35には、支持用切欠き31に上下方向Zに重なる位置に保持用切欠き35aが形成されている。基材35には、後述するネジ部材50が螺合するネジ受け孔35bが形成されている。なお、ネジ受け孔35bに重なる位置の支持板26には、符号を省略した連通孔が形成されている。
基材35は、上下方向Zに見たときに第一の貫通孔30内に突出しないように、第一の縁部30aにおける支持板26の第一の端部側の部分に取付けられている。
一対の規制部材36は、第一の縁部30aに沿って第一の隙間(隙間)S1を空けて配置されている。一対の規制部材36の間の第一の隙間S1は、保持用切欠き35aを介して支持用切欠き31に連通する。
一対の規制部材36及び連結部材37により、第一の隙間S1の位置に第二の保持用切欠きが形成される。
基材35、一対の規制部材36、及び連結部材37は、例えば、鋼板等にプレス加工によりスリットを形成し、加工した鋼板等をL字形に折り曲げることで一体に形成されている。
カバー部材27は、アルミニウム等の金属を鋳造すること等により、上方に向かって凸となるように湾曲するとともに、支持板26に沿う方向に延びるドーム状に形成されている。カバー部材27の下方の部分は、開口27aとなっている。カバー部材27は、溶接等により支持板26の上方を覆うように支持板26に取付けられている。
カバー部材27には、第一の貫通孔30の上方となる位置に上下方向Zに貫通する第二の貫通孔27bが形成されている。第二の貫通孔27bは、カバー部材27に沿う方向を長辺とする矩形状に形成されている。
図4に示すように、本実施形態では、第一の貫通孔30と第二の貫通孔27bとの間に第二の隙間S2が形成されている。
支持板26にカバー部材27が取付けられることで、支持板26(脚杆23)の外観が向上するとともに、第二の隙間S2の内部に位置するストッパ55と保持部材34とが、外的な衝撃より保護される。
図3及び4に示すように、キャスタ45は公知の構成のものであり、有底筒状のキャスタ本体46の外周面にキャスタフランジ47が取付けられている。キャスタフランジ47には、上下方向Zに貫通する挿通孔47aが形成されている。キャスタ本体46には、ローラ48が回転可能に支持されている。
キャスタ45は、支持板26の下面26cにキャスタフランジ47を当接させた状態で、キャスタフランジ47の挿通孔47aを挿通させたネジ部材50を支持板26のネジ受け孔29bに螺合させることで、支持板26に取付けられる。
図4に示すように、キャスタ45は、床面(設置面)Fを転動することにより支持板26を床面Fに対して移動させる。下部構造体2は、床面Fに立設されて天板10を支持する。
ストッパ55は、いわゆるボールペンのノック式構造を有する公知のものである。以下では、ストッパ55の構成及び作用の概要について説明する。まず、ストッパ55の構成について説明する。
図3及び6に示すように、ストッパ55は、角筒状に形成された主筐体56と、主筐体56の外面に設けられたフランジ部60と、主筐体56に対して上下方向Zに移動可能に主筐体56に支持された操作部材57及び接地部材58と、を有している。なお、図6から9においては、支持板26、カバー部材27、及び床面Fとストッパ55との関係を説明するため、ストッパ55の内部構造の詳細は示していなく、各部材の形状を模式的に示している。以下では、まず後述する離間状態のストッパ55について説明する。
主筐体56は、支持板26の第一の貫通孔30に挿通されている。
図4及び6に示すように、フランジ部60は、第一の貫通孔30の内径よりも大きな外径を有している。フランジ部60には、上下方向Zに貫通する挿通孔60aが形成されている。
主筐体56には、主筐体56の外面から突出するとともに上下方向Zに沿って延びる突部62が設けられている。なお、一対の規制部材36、突部62、及び第二の貫通孔27bで、傾き規制部61を構成する。
突部62は、板状に形成され、フランジ部60よりも上方に配置されている。突部62の上方の端部には、上方に向かうにしたがって第一の縁部30aに沿う方向の長さが短くなる先細り部62aが形成されている(図3参照)。すなわち、突部62は上方の端部の幅が狭くなっている。
主筐体56、フランジ部60、及び突部62は、樹脂等で一体に形成されている。
図6に示すように、操作部材57の下部の外周面には、係止爪57aが形成されている。操作部材57の上面57bには、「PUSH」等の、テーブル1の使用者が操作部材57を下方に押し下げることを促す表示が設けられていることが好ましい。
接地部材58の上部の内周面には、係止爪57aに係止可能な係止爪58aが形成されている。接地部材58の下面58bには、ゴム製のシート等の弾性部材が設けられていることが好ましい。
操作部材57及び接地部材58は、樹脂等で形成することができる。
係止爪57aと係止爪58aとが係止することで、操作部材57と接地部材58とが一定の距離以上離間するのが規制される。一方で、係止爪58aが操作部材57に当接すること等により、操作部材57と接地部材58とが一定の距離以上接近することが規制される。
操作部材57及び接地部材58は、主筐体56の筒孔に挿通されている。
操作部材57内には、図示しない付勢部材等が内蔵されている。この付勢部材は、操作部材57と接地部材58とが上下方向Zに離間するように付勢している。
離間状態のストッパ55は、付勢部材の付勢力により操作部材57と接地部材58とが離間し、係止爪57aと係止爪58aとが係止している。
このように構成されたストッパ55の主筐体56は、図4に示すように、支持板26の下面26cにフランジ部60が当接した状態で、フランジ部60の挿通孔60aを挿通させたネジ部材50を支持板26のネジ受け孔30bに螺合させることで、支持板26に取付けられている。
このとき、図4及び5に示すように、ストッパ55の突部62は、一対の規制部材36の間の第一の隙間S1に配置され、一対の規制部材36に挟まれる。カバー部材27の第二の貫通孔27bに、ストッパ55の主筐体56の上端部が挿通される。
操作部材57は、カバー部材27の第二の貫通孔27bに挿通されるとともに、カバー部材27よりも上方に突出する。このため、操作部材57を下方に押しやすい。接地部材58は、床面Fよりも上方に配置され、床面Fから離間している。
すなわち、ストッパ55は接地部材58が床面Fから離間した離間状態にある。
次に、ストッパ55の作用について説明する。
図6に示すストッパ55の離間状態から、使用者が操作部材57の上面57bを足Q等で押し下げる操作をすると、操作部材57と接地部材58とが上下方向Zに離間した状態で一体となって下方に移動する。接地部材58の下面58bが床面Fに当接すると、接地部材58はこれ以上下方に移動できなくなる。付勢部材の付勢力に抗して使用者は操作部材57を押し下げるが、図7に示す係止爪58aが操作部材57に当接した状態になると、これ以上操作部材57を下方に移動できなくなる。
使用者が操作部材57から足Q等を離す操作をすると、図8に示すように、ノック式構造により接地部材58は床面Fに当接したままとなる。このため、接地部材58と床面Fとの間に摩擦力(静止摩擦力)が発生する。一方で、操作部材57は付勢部材の付勢力により上方に移動する。
この図8に示すストッパ55の状態が、接地部材58が床面Fに当接した当接状態である。
図9に示すように、使用者が操作部材57を足Q等で押し下げる操作をすると、接地部材58が移動しない状態で操作部材57が下方に移動する。係止爪58aが操作部材57に当接した状態になると、これ以上操作部材57を下方に移動できなくなる。
この状態から足Q等を離す操作をすると、ノック式構造により、図6に示すように接地部材58が床面Fから離間する。付勢部材の付勢力により操作部材57と接地部材58とが離間し、係止爪57aと係止爪58aとが係止する。このとき、ストッパ55は離間状態になる。
このように、ストッパ55は、操作部材57を操作されることで離間状態と当接状態とに切替え可能である。
なお、ストッパ55を当接状態にしたときに、ストッパ55がキャスタ45を床面Fに対して上方に移動させて床面Fにキャスタ45が接触しないようにしてもよい。操作部材57及び接地部材58が上下方向Zに移動するストロークを調節することで、このように構成することができる。
前述の一連の操作において、操作部材57が使用者の足Qにより押し下げられる。しかし、足Qを押し下げる向きは下方に限られず斜め下方等もあり得るため、ストッパ55の主筐体56には様々な方向のモーメントが作用する。このモーメントが作用することで主筐体56が上下方向Zに対して傾くことも、傾き規制部61によって抑えられる。主筐体56の傾きが抑えられることによって、ストッパ55が破損する危険性を低減させることができる。
次に、ストッパ55が取付けられていないテーブル1にストッパ55を後付けにより取付ける本実施形態のテーブル1の保守方法(以下、単に保守方法とも略称する)について説明する。図10は、本実施形態の保守方法Tを示すフローチャートである。
まず、下部構造体2の支持板26の第一の貫通孔30に、ストッパ55の主筐体56を下方から挿通させる(主筐体挿通工程、図10のステップT1)。
支持板26の支持用切欠き31、保持部材34の保持用切欠き35aを突部62が挿通し、一対の規制部材36の間の第一の隙間S1に突部62が入る。一対の規制部材36の間に突部62が挟まれることで、支持板26に対して主筐体56が一対の規制部材36が並ぶ方向D(図3参照)に傾きにくくなる。傾き規制部61を構成する一対の規制部材36及び突部62により、第一の貫通孔30に挿通された主筐体56が上下方向Zに対して傾くのが規制される。
このとき、突部62の上方の端部に先細り部62aが形成されているため、一対の規制部材36の間に突部62を挿入しやすい。
支持用切欠き31を突部62が通ることで、第一の貫通孔30に突部62を挿通させるために第一の貫通孔30の内径を大きくする必要がない。
カバー部材27の第二の貫通孔27bにストッパ55の主筐体56が挿通される。傾き規制部61を構成する第二の貫通孔27bにより、第二の貫通孔27bに挿通された主筐体56が上下方向Zに対して傾くのが規制される。
次に、支持板26の下面26cに、主筐体56に設けられたフランジ部60を当接させる(フランジ部当接工程、ステップT3)。
次に、ネジ部材50により支持板26にストッパ55のフランジ部60を取付ける(ネジ止め工程、ステップT5)。前述のようにフランジ部60の挿通孔60aにネジ部材50を挿通させ、支持板26のネジ受け孔30b及び保持部材34のネジ受け孔35bにネジ部材50を螺合させる。
以上の工程により、テーブル1に後付けによりストッパ55が取付けられる。
このように構成され保守されたテーブル1を床面Fに対して移動させるときには、使用者は操作部材57を操作して全てのストッパ55を離間状態にする。全てのストッパ55が床面Fから離間し、床面Fとストッパ55との間に摩擦力が作用しなくなる。
テーブル1を所望の場所に移動させたら、操作部材57を操作して全てのストッパ55を当接状態にする。全てのストッパ55を当接状態にすることで、テーブル1は床面Fに対して制動された状態になる。
以上説明したように、本実施形態のテーブル1及び保守方法Tによれば、下部構造体2の第一の貫通孔30にストッパ55の主筐体56を下方から挿通させるときに、傾き規制部61により第一の貫通孔30に挿通された主筐体56が上下方向Zに対して傾くのが規制される。主筐体56を挿入する向きが上下方向Zに対して傾きにくいことで、下部構造体2の第一の貫通孔30にストッパ55を上下方向Zに沿って容易に挿入させることができる。
一対の規制部材36の間に突部62が挟まれることで、下部構造体2に対して主筐体56が一対の規制部材36が並ぶ方向Dに傾きにくくなる。一対の規制部材36により突部62が上下方向Zに沿って案内されることで、主筐体56が上下方向Zに対して傾くのを抑えることができる。
突部62に先細り部62aが形成されているため、一対の規制部材36の間に突部62を挿入しやすくすることができる。
下部構造体2の支持板26には支持用切欠き31が形成されているため、支持板26の第一の貫通孔30にストッパ55を挿通させるときに、支持板26の支持用切欠き31をストッパ55の突部62が通る。このため、第一の貫通孔30に突部62を挿通させるために第一の貫通孔30の内径が大きくなるのを抑え、下部構造体2の剛性が損なわれることを防止することができる。
主筐体56が第一の貫通孔30及び第二の貫通孔27bに挿通されることで、主筐体56が上下方向Zに沿って案内される。したがって、主筐体56が上下方向Zに対して傾くのを抑えることができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば、前記実施形態では、テーブル1は、保持部材34及びストッパ55の突部62を備えなくてもよい。この場合には、傾き規制部はカバー部材27の第二の貫通孔27bで構成される。支持板26には、支持用切欠き31が形成されなくてもよい。
一対の規制部材36の間の第一の隙間S1に比べて突部62が充分に薄い場合等には、突部62に先細り部62aが形成されなくてもよい。
脚杆23はカバー部材27を備えなくてもよい。この場合には、傾き規制部は一対の規制部材36及び突部62で構成される。
家具はテーブルであるとしたが、家具は椅子、ワゴン、棚や袖机等でもよい。
1 テーブル(家具)
2 下部構造体
10 天板(上部構造体)
27b 第二の貫通孔
30 第一の貫通孔
30a 第一の縁部(縁部)
31 支持用切欠き(切欠き)
36 規制部材
45 キャスタ
55 ストッパ(摩擦付与手段)
56 主筐体
61 傾き規制部
62 突部
62a 先細り部
F 床面(設置面)
S1 第一の隙間(隙間)
T テーブルの保守方法(家具の保守方法)
Z 上下方向

Claims (6)

  1. 上部構造体と、
    設置面に立設されて前記上部構造体を支持する下部構造体と、
    前記下部構造体に設けられ、前記設置面を転動することにより前記下部構造体を前記設置面に対して移動させるキャスタと、
    前記下部構造体に設けられ、前記設置面との間に摩擦力を発生可能な摩擦力付与部と、を備える家具において、
    前記摩擦力付与部は、前記下部構造体の第一の貫通孔に挿通された主筐体を有し、
    前記第一の貫通孔に挿通された前記主筐体が上下方向に対して傾くのを規制する傾き規制部を備え
    前記傾き規制部は、
    前記主筐体の外面から突出するとともに上下方向に沿って延びる突部と、
    前記下部構造体における前記第一の貫通孔を囲う縁部に沿って前記突部を挟むように、前記下部構造体に配置された一対の規制部材と、
    を有することを特徴とする家具。
  2. 前記突部の上方の端部には、上方に向かうにしたがって前記第一の貫通孔の前記縁部に沿う方向の長さが短くなる先細り部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の家具。
  3. 前記下部構造体には、前記下部構造体の縁部から前記第一の貫通孔の径方向外側に延びて前記下部構造体を上下方向に沿って貫通する切欠きが形成され、
    前記切欠きは、一対の前記規制部材の間の隙間に連通することを特徴とする請求項1又は2に記載の家具。
  4. 上部構造体と、
    設置面に立設されて前記上部構造体を支持する下部構造体と、
    前記下部構造体に設けられ、前記設置面を転動することにより前記下部構造体を前記設置面に対して移動させるキャスタと、
    前記下部構造体に設けられ、前記設置面との間に摩擦力を発生可能な摩擦力付与部と、を備える家具において、
    前記摩擦力付与部は、前記下部構造体の第一の貫通孔に挿通された主筐体を有し、
    前記第一の貫通孔に挿通された前記主筐体が上下方向に対して傾くのを規制する傾き規制部を備え、
    前記傾き規制部は、前記下部構造体に形成された第二の貫通孔を有し、
    前記第二の貫通孔は、前記第一の貫通孔の上方に形成され、
    前記下部構造体の前記第二の貫通孔に前記主筐体が挿通されていることを特徴とする家具。
  5. 上部構造体と、設置面に立設されて前記上部構造体を支持する下部構造体と、前記下部構造体に設けられ、前記設置面を転動することにより前記下部構造体を前記設置面に対して移動させるキャスタと、を備える家具に、前記設置面との間に摩擦力を発生可能な摩擦力付与部を取付ける家具の保守方法であって、
    前記下部構造体の第一の貫通孔に、前記摩擦力付与部の主筐体を下方から挿通させ、
    前記主筐体の外面から突出するとともに上下方向に沿って延びる突部を、前記下部構造体の前記第一の貫通孔を覆う縁部の一対の規制部材の間に挿通させることを特徴とする家具の保守方法。
  6. 上部構造体と、設置面に立設されて前記上部構造体を支持する下部構造体と、前記下部構造体に設けられ、前記設置面を転動することにより前記下部構造体を前記設置面に対して移動させるキャスタと、を備える家具に、前記設置面との間に摩擦力を発生可能な摩擦力付与部を取付ける家具の保守方法であって、
    前記下部構造体の第一の貫通孔に、前記摩擦力付与部の主筐体を下方から挿通させ、
    前記下部構造体の前記第一の貫通孔の上方に形成された第二の貫通孔に前記主筐体を挿通させることを特徴とする家具の保守方法。
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