JP3498370B2 - 摩擦車式無段変速型トランスアクスル - Google Patents
摩擦車式無段変速型トランスアクスルInfo
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- JP3498370B2 JP3498370B2 JP15088594A JP15088594A JP3498370B2 JP 3498370 B2 JP3498370 B2 JP 3498370B2 JP 15088594 A JP15088594 A JP 15088594A JP 15088594 A JP15088594 A JP 15088594A JP 3498370 B2 JP3498370 B2 JP 3498370B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、摩擦車式無段変速型ト
ランスアクスル、特に該トランスアクスルにおけるパー
クロック機構に関するものである。
ランスアクスル、特に該トランスアクスルにおけるパー
クロック機構に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】摩擦車式無段変速機は通常、例えば特開
平１−１７３５５２号公報に記載の如く、主軸線上に対
向配置した入出力ディスクと、これら入出力ディスク間
で摩擦係合により動力の受渡しを行うよう、該入出力デ
ィスクの回転軸線周りに配置された複数の摩擦車と、各
摩擦車を回転自在に支持した摩擦車支持部材を個々に変
速用に、摩擦車の回転軸線と直行する首振り軸線方向へ
同期してストロークさせるためのピストンとからなる摩
擦車式無段変速ユニットを、変速機ケース内に収納して
構成される。
平１−１７３５５２号公報に記載の如く、主軸線上に対
向配置した入出力ディスクと、これら入出力ディスク間
で摩擦係合により動力の受渡しを行うよう、該入出力デ
ィスクの回転軸線周りに配置された複数の摩擦車と、各
摩擦車を回転自在に支持した摩擦車支持部材を個々に変
速用に、摩擦車の回転軸線と直行する首振り軸線方向へ
同期してストロークさせるためのピストンとからなる摩
擦車式無段変速ユニットを、変速機ケース内に収納して
構成される。
【０００３】ところで、かかる摩擦車式無段変速機を、
エンジン横置き式前輪駆動車等に用いる場合、通常のマ
ニュアルトランスアクスルやオートマチックトランスア
クスルと同じように、上記の摩擦車式無段変速ユニット
と、該ユニットにおける上記出力ディスクからの回転を
両駆動車輪に分配出力するよう上記主軸線に平行な出力
軸線上に配置されたディファレンシャルギヤ装置とを、
単一ユニットとなるよう変速機ケース内に収納して、所
謂摩擦車式無段変速型トランスアクスルとなす。
エンジン横置き式前輪駆動車等に用いる場合、通常のマ
ニュアルトランスアクスルやオートマチックトランスア
クスルと同じように、上記の摩擦車式無段変速ユニット
と、該ユニットにおける上記出力ディスクからの回転を
両駆動車輪に分配出力するよう上記主軸線に平行な出力
軸線上に配置されたディファレンシャルギヤ装置とを、
単一ユニットとなるよう変速機ケース内に収納して、所
謂摩擦車式無段変速型トランスアクスルとなす。
【０００４】この摩擦車式無段変速型トランスアクスル
においても、通常のオートマチックトランスアクスルと
同じように、駆動車輪を駐車中ロックしておくパークロ
ック機構が必要であり、この場合、通常のオートマチッ
クトランスアクスルにおいて採用されている周知のパー
クロック機構を用いることが考えられる。かかる周知の
パークロック機構としては、本願出願人が発行した「Ｒ
Ｌ４Ｆ０３Ａ型オートマチックトランスアクスル整備要
領書」の第Ｂ−２３頁および第Ｂ−２３頁、第Ｂ−４１
頁および第Ｂ−４２頁、第Ｂ−１０８頁および第Ｂ−１
０９頁に記載の如きものがある。
においても、通常のオートマチックトランスアクスルと
同じように、駆動車輪を駐車中ロックしておくパークロ
ック機構が必要であり、この場合、通常のオートマチッ
クトランスアクスルにおいて採用されている周知のパー
クロック機構を用いることが考えられる。かかる周知の
パークロック機構としては、本願出願人が発行した「Ｒ
Ｌ４Ｆ０３Ａ型オートマチックトランスアクスル整備要
領書」の第Ｂ−２３頁および第Ｂ−２３頁、第Ｂ−４１
頁および第Ｂ−４２頁、第Ｂ−１０８頁および第Ｂ−１
０９頁に記載の如きものがある。
【０００５】このパークロック機構は、運転者が希望の
走行形態に応じて操作するマニュアルレバーに連結さ
れ、該マニュアルレバーの駐車レンジへの操作時に作動
される、トランスアクスルの下部に設けられたマニュア
ルシャフトを具え、該マニュアルシャフトの延長軸線上
にパークロック操作系を配索し、この系を介してマニュ
アルシャフトを、上記主軸線および出力軸線よりも下方
にあってこれら軸線間での伝動を司る中間軸線上に配置
したパーキングギヤに相関させてなるものである。
走行形態に応じて操作するマニュアルレバーに連結さ
れ、該マニュアルレバーの駐車レンジへの操作時に作動
される、トランスアクスルの下部に設けられたマニュア
ルシャフトを具え、該マニュアルシャフトの延長軸線上
にパークロック操作系を配索し、この系を介してマニュ
アルシャフトを、上記主軸線および出力軸線よりも下方
にあってこれら軸線間での伝動を司る中間軸線上に配置
したパーキングギヤに相関させてなるものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、摩擦車式無
段変速型トランスアクスルにおいては、主軸線および出
力軸線間にあって、これら軸線間での動力伝達を司る中
間軸線を、最低地上高の関係で主軸線および出力軸線よ
りも上方に配置せざるを得ず、中間軸線上に設けるパー
キングギヤも当然トランスアクスルの比較的上方に位置
する。
段変速型トランスアクスルにおいては、主軸線および出
力軸線間にあって、これら軸線間での動力伝達を司る中
間軸線を、最低地上高の関係で主軸線および出力軸線よ
りも上方に配置せざるを得ず、中間軸線上に設けるパー
キングギヤも当然トランスアクスルの比較的上方に位置
する。
【０００７】従って、摩擦車式無段変速型トランスアク
スルにおいては、マニュアルシャフトが運転席における
マニュアルレバーとの関連でトランスアクスルの下部に
設けざるを得ないのに対し、パーキングギヤが上記の理
由によってトランスアクスルの比較的上方に存在するこ
ととなり、マニュアルシャフトおよびパーキングギヤ間
に配索すべきパークロック操作系をマニュアルシャフト
の延長軸線上に配置することで成り立つ周知のオートマ
チックトランスアクスル用パークロック機構は、摩擦車
式無段変速型トランスアクスルに採用することができな
い。
スルにおいては、マニュアルシャフトが運転席における
マニュアルレバーとの関連でトランスアクスルの下部に
設けざるを得ないのに対し、パーキングギヤが上記の理
由によってトランスアクスルの比較的上方に存在するこ
ととなり、マニュアルシャフトおよびパーキングギヤ間
に配索すべきパークロック操作系をマニュアルシャフト
の延長軸線上に配置することで成り立つ周知のオートマ
チックトランスアクスル用パークロック機構は、摩擦車
式無段変速型トランスアクスルに採用することができな
い。
【０００８】本発明は、上記のようにマニュアルシャフ
トがトランスアクスルの下部に位置し、パーキングギヤ
がトランスアクスルの比較的上方に位置する摩擦車式無
段変速型トランスアクスルにおいて有用なパークロック
機構を提案して、上述の問題を解消することを目的とす
る。
トがトランスアクスルの下部に位置し、パーキングギヤ
がトランスアクスルの比較的上方に位置する摩擦車式無
段変速型トランスアクスルにおいて有用なパークロック
機構を提案して、上述の問題を解消することを目的とす
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この目的のため第１発明
は、主軸線上に配置した摩擦車式無段変速ユニットから
の回転を、中間軸線上の伝動系を介して出力軸線上のデ
ィファレンシャルギヤ装置に伝達するようにし、前記主
軸線、中間軸線、および出力軸線が相互に平行で、中間
軸線が主軸線および出力軸線を含む面よりも上方に配置
された摩擦車式無段変速型トランスアクスルにおいて、
前記中間軸線上にパーキングギヤを配置し、摩擦車式無
段変速型トランスアクスルの下部におけるマニュアルシ
ャフトから該パーキングギヤに至るパークロック操作系
を、前記主軸線上の摩擦車式無段変速ユニットと該ユニ
ットの前段における前後進切換え機構との間のスペース
に通して、前記主軸線の上方を取り巻くよう配索したこ
とを特徴とするものである。
は、主軸線上に配置した摩擦車式無段変速ユニットから
の回転を、中間軸線上の伝動系を介して出力軸線上のデ
ィファレンシャルギヤ装置に伝達するようにし、前記主
軸線、中間軸線、および出力軸線が相互に平行で、中間
軸線が主軸線および出力軸線を含む面よりも上方に配置
された摩擦車式無段変速型トランスアクスルにおいて、
前記中間軸線上にパーキングギヤを配置し、摩擦車式無
段変速型トランスアクスルの下部におけるマニュアルシ
ャフトから該パーキングギヤに至るパークロック操作系
を、前記主軸線上の摩擦車式無段変速ユニットと該ユニ
ットの前段における前後進切換え機構との間のスペース
に通して、前記主軸線の上方を取り巻くよう配索したこ
とを特徴とするものである。
【００１０】また第２発明は、主軸線上に配置した摩擦
車式無段変速ユニットからの回転を、主軸線側中間軸線
および出力軸線側中間軸線上の伝動系を順次介して出力
軸線上のディファレンシャルギヤ装置に伝達するように
し、前記主軸線、両中間軸線、および出力軸線が相互に
平行で、両中間軸線が主軸線および出力軸線を含む面よ
りも上方に配置された摩擦車式無段変速型トランスアク
スルにおいて、前記主軸線側中間軸線上にパーキングギ
ヤを配置し、摩擦車式無段変速型トランスアクスルの下
部におけるマニュアルシャフトから該パーキングギヤに
至るパークロック操作系を、前記主軸線上の摩擦車式無
段変速ユニットと該ユニットの前段における前後進切換
え機構との間のスペースに通して、前記主軸線の上方を
取り巻くよう配索したことを特徴とするものである。
車式無段変速ユニットからの回転を、主軸線側中間軸線
および出力軸線側中間軸線上の伝動系を順次介して出力
軸線上のディファレンシャルギヤ装置に伝達するように
し、前記主軸線、両中間軸線、および出力軸線が相互に
平行で、両中間軸線が主軸線および出力軸線を含む面よ
りも上方に配置された摩擦車式無段変速型トランスアク
スルにおいて、前記主軸線側中間軸線上にパーキングギ
ヤを配置し、摩擦車式無段変速型トランスアクスルの下
部におけるマニュアルシャフトから該パーキングギヤに
至るパークロック操作系を、前記主軸線上の摩擦車式無
段変速ユニットと該ユニットの前段における前後進切換
え機構との間のスペースに通して、前記主軸線の上方を
取り巻くよう配索したことを特徴とするものである。
【００１１】
【作用】第１発明における摩擦車式無段変速型トランス
アクスルは、主軸線上における摩擦車式無段変速ユニッ
トからの回転を、中間軸線上の伝動系を介して出力軸線
上のディファレンシャルギヤ装置に伝達する。 駐車に際
しては、摩擦車式無段変速型トランスアクスルの下部に
おけるマニュアルシャフトからの操作力がパークロック
操作系を介して中間軸線上のパーキングギヤに向かい、
このパーキングギヤをロックして駐車状態を保つことが
できる。
アクスルは、主軸線上における摩擦車式無段変速ユニッ
トからの回転を、中間軸線上の伝動系を介して出力軸線
上のディファレンシャルギヤ装置に伝達する。 駐車に際
しては、摩擦車式無段変速型トランスアクスルの下部に
おけるマニュアルシャフトからの操作力がパークロック
操作系を介して中間軸線上のパーキングギヤに向かい、
このパーキングギヤをロックして駐車状態を保つことが
できる。
【００１２】ところで、中間軸線上にパーキングギヤを
配置し、摩擦車式無段変速型トランスアクスルの下部に
おけるマニュアルシャフトから該パーキングギヤに至る
パークロック操作系を、前記主軸線上の摩擦車式無段変
速ユニットと該ユニットの前段における前後進切換え機
構との間のスペースに通して、前記主軸線の上方を取り
巻くよう配索したことから、 マニュアルシャフトがトラ
ンスアクスルの下部に位置し、パーキングギヤが上記の
配置によりトランスアクスルの比較的上方に位置するこ
ととなった摩擦車式無段変速型トランスアクスルにおい
て有用なパークロック機構を具体化することができる。
配置し、摩擦車式無段変速型トランスアクスルの下部に
おけるマニュアルシャフトから該パーキングギヤに至る
パークロック操作系を、前記主軸線上の摩擦車式無段変
速ユニットと該ユニットの前段における前後進切換え機
構との間のスペースに通して、前記主軸線の上方を取り
巻くよう配索したことから、 マニュアルシャフトがトラ
ンスアクスルの下部に位置し、パーキングギヤが上記の
配置によりトランスアクスルの比較的上方に位置するこ
ととなった摩擦車式無段変速型トランスアクスルにおい
て有用なパークロック機構を具体化することができる。
【００１３】しかも第１発明においては、パークロック
操作系を、前記主軸線上の摩擦車式無段変速ユニットと
該ユニットの前段における前後進切換え機構との間のス
ペースに通して、前記主軸線の上方を取り巻くよう配索
したことから、 摩擦車式無段変速ユニットと前後進切換
え機構との間における空きスペースを利用してパークロ
ック操作系を、主軸線の上方を取り巻くよう配索するこ
ととなり、当該配索のためのスペースを新たに確保する
必要がなく、摩擦車式無段変速型トランスアクスルの大
型化を伴うことなしに上記の作用効果を達成することが
できる。
操作系を、前記主軸線上の摩擦車式無段変速ユニットと
該ユニットの前段における前後進切換え機構との間のス
ペースに通して、前記主軸線の上方を取り巻くよう配索
したことから、 摩擦車式無段変速ユニットと前後進切換
え機構との間における空きスペースを利用してパークロ
ック操作系を、主軸線の上方を取り巻くよう配索するこ
ととなり、当該配索のためのスペースを新たに確保する
必要がなく、摩擦車式無段変速型トランスアクスルの大
型化を伴うことなしに上記の作用効果を達成することが
できる。
【００１４】第２発明における摩擦車式無段変速型トラ
ンスアクスルは、主軸線上における摩擦車式無段変速ユ
ニットからの回転を、主軸線側中間軸線および出力軸線
側中間軸線上の伝動系を順次介して出力軸線上のディフ
ァレンシャルギヤ装置に伝達する。駐車に際しては、摩
擦車式無段変速型トランスアクスルの下部におけるマニ
ュアルシャフトからの操作力がパークロック操作系を介
して主軸線側中間軸線上のパーキングギヤに向かい、こ
のパーキングギヤをロックして駐車状態を保つことがで
きる。
ンスアクスルは、主軸線上における摩擦車式無段変速ユ
ニットからの回転を、主軸線側中間軸線および出力軸線
側中間軸線上の伝動系を順次介して出力軸線上のディフ
ァレンシャルギヤ装置に伝達する。駐車に際しては、摩
擦車式無段変速型トランスアクスルの下部におけるマニ
ュアルシャフトからの操作力がパークロック操作系を介
して主軸線側中間軸線上のパーキングギヤに向かい、こ
のパーキングギヤをロックして駐車状態を保つことがで
きる。
【００１５】ところで、主軸線側中間軸線上にパーキン
グギヤを配置し、摩擦車式無段変速型トランスアクスル
の下部におけるマニュアルシャフトから該パーキングギ
ヤに至るパークロック操作系を、前記主軸線上の摩擦車
式無段変速ユニットと該ユニットの前段における前後進
切換え機構との間のスペースに通して、前記主軸線の上
方を取り巻くよう配索したことから、マニュアルシャフ
トがトランスアクスルの下部に位置し、パーキングギヤ
が上記の配置によりトランスアクスルの比較的上方に位
置することとなった摩擦車式無段変速型トランスアクス
ルにおいて有用なパークロック機構を具体化することが
できる。
グギヤを配置し、摩擦車式無段変速型トランスアクスル
の下部におけるマニュアルシャフトから該パーキングギ
ヤに至るパークロック操作系を、前記主軸線上の摩擦車
式無段変速ユニットと該ユニットの前段における前後進
切換え機構との間のスペースに通して、前記主軸線の上
方を取り巻くよう配索したことから、マニュアルシャフ
トがトランスアクスルの下部に位置し、パーキングギヤ
が上記の配置によりトランスアクスルの比較的上方に位
置することとなった摩擦車式無段変速型トランスアクス
ルにおいて有用なパークロック機構を具体化することが
できる。
【００１６】なお、第２発明においては特に、主軸線側
中間軸線上にパーキングギヤを配置したことから、出力
軸線側中間軸線上にパーキングギヤを配置する場合に較
べ、マニュアルシャフトとパーキングギヤ間の距離が短
く、またパークロック操作系が出力軸線側中間軸線を飛
び越す必要がないこととも相俟って、パークロック操作
系の配索を容易にすることができる。加えて主軸線側中
間軸線上にパーキングギヤを配置する場合、駐車中にパ
ーキングギヤを受け止めるのに必要なトルクがギヤ比分
だけ小さくなり、パークロック操作系の強度を確保し易
くなる点でも有利である。
中間軸線上にパーキングギヤを配置したことから、出力
軸線側中間軸線上にパーキングギヤを配置する場合に較
べ、マニュアルシャフトとパーキングギヤ間の距離が短
く、またパークロック操作系が出力軸線側中間軸線を飛
び越す必要がないこととも相俟って、パークロック操作
系の配索を容易にすることができる。加えて主軸線側中
間軸線上にパーキングギヤを配置する場合、駐車中にパ
ーキングギヤを受け止めるのに必要なトルクがギヤ比分
だけ小さくなり、パークロック操作系の強度を確保し易
くなる点でも有利である。
【００１７】第２発明においては更に、パークロック操
作系を、前記主軸線上の摩擦車式無段変速ユニットと該
ユニットの前段における前後進切換え機構との間のスペ
ースに通して、前記主軸線の上方を取り巻くよう配索し
たことから、摩擦車式無段変速ユニットと前後進切換え
機構との間における空きスペースを利用してパークロッ
ク操作系を、主軸線の上方を取り巻くよう配索すること
となり、当該配索のためのスペースを新たに確保する必
要がなく、摩擦車式無段変速型トランスアクスルの大型
化を伴うことなしに上記の作用効果を達成することがで
きる。
作系を、前記主軸線上の摩擦車式無段変速ユニットと該
ユニットの前段における前後進切換え機構との間のスペ
ースに通して、前記主軸線の上方を取り巻くよう配索し
たことから、摩擦車式無段変速ユニットと前後進切換え
機構との間における空きスペースを利用してパークロッ
ク操作系を、主軸線の上方を取り巻くよう配索すること
となり、当該配索のためのスペースを新たに確保する必
要がなく、摩擦車式無段変速型トランスアクスルの大型
化を伴うことなしに上記の作用効果を達成することがで
きる。
【００１８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図１乃至図３は、本発明による摩擦車式無段
変速型トランスアクスルの一実施例を示し、１は変速機
ケース、２はその前端開口に合体させたコンバータハウ
ジング、３は後端開口に合体させたリヤカバーである。
説明する。図１乃至図３は、本発明による摩擦車式無段
変速型トランスアクスルの一実施例を示し、１は変速機
ケース、２はその前端開口に合体させたコンバータハウ
ジング、３は後端開口に合体させたリヤカバーである。
【００１９】図１に明示するように変速機ケース１内
に、その中央に配して孔空き中間壁１ａを一体成形し、
この中間壁１ａを挟んで前方の変速機ケース内に遊星歯
車式前後進切換え機構４を、また後方の変速機ケース内
に摩擦車式無段変速ユニット５を、それぞれ収納する。
なお、コンバータハウジング２内にはトルクコンバータ
６を収納し、前後進切換え機構４、摩擦車式無段変速ユ
ニット５、トルクコンバータ６を主軸線Ｏ1 上に同軸に
配置する。
に、その中央に配して孔空き中間壁１ａを一体成形し、
この中間壁１ａを挟んで前方の変速機ケース内に遊星歯
車式前後進切換え機構４を、また後方の変速機ケース内
に摩擦車式無段変速ユニット５を、それぞれ収納する。
なお、コンバータハウジング２内にはトルクコンバータ
６を収納し、前後進切換え機構４、摩擦車式無段変速ユ
ニット５、トルクコンバータ６を主軸線Ｏ1 上に同軸に
配置する。
【００２０】トルクコンバータ６は、主軸線Ｏ1 上にお
ける図示せざるエンジンの回転を前後進切換え機構４に
入力し、前後進切換え機構４は、入力回転を可逆転下
に、無段変速ユニット５の主軸７に伝達するものとす
る。摩擦車式無段変速ユニット５はトロイダル型無段変
速ユニットとし、主軸７の回転を入力ディスク８からパ
ワーローラ９を経て出力ディスク１０へ伝達し、出力歯
車１１を回転させるものとする。この伝動作用中パワー
ローラ９を傾転させて入出力ディスク８，９に対する摩
擦円弧径を連続的に変化させることによりユニット５は
無段変速を行うことができるものとする。
ける図示せざるエンジンの回転を前後進切換え機構４に
入力し、前後進切換え機構４は、入力回転を可逆転下
に、無段変速ユニット５の主軸７に伝達するものとす
る。摩擦車式無段変速ユニット５はトロイダル型無段変
速ユニットとし、主軸７の回転を入力ディスク８からパ
ワーローラ９を経て出力ディスク１０へ伝達し、出力歯
車１１を回転させるものとする。この伝動作用中パワー
ローラ９を傾転させて入出力ディスク８，９に対する摩
擦円弧径を連続的に変化させることによりユニット５は
無段変速を行うことができるものとする。
【００２１】主軸線Ｏ1 に平行に主軸線側中間軸線
Ｏ2 、出力軸線側中間軸線Ｏ3 、出力軸線Ｏ4 を設定
し、出力軸線Ｏ4 上にディファレンシャルギヤ装置１２
を配置する。主軸線側中間軸線Ｏ2 および出力軸線側中
間軸線Ｏ3 は、出力歯車１１の回転をディファレンシャ
ルギヤ装置１２に伝達するためと、ディファレンシャル
ギヤ装置１２の回転方向を整合させるために設定された
もので、主軸線側中間軸線Ｏ 2 上には、出力歯車１１に
噛合する第１入力カウンターギヤ１３および第１出力カ
ウンターギヤ１４を設けると共に、これらギヤ間に配し
てパーキングギヤ１５を設け、出力軸線側中間軸線Ｏ3
上には、第１出力カウンターギヤ１４に噛合する第２入
力カウンターギヤ１６、およびディファレンシャルギヤ
装置１２のファイナルドライブリングギヤ１８に噛合す
るファイナルドライブピニオン１７を設ける。
Ｏ2 、出力軸線側中間軸線Ｏ3 、出力軸線Ｏ4 を設定
し、出力軸線Ｏ4 上にディファレンシャルギヤ装置１２
を配置する。主軸線側中間軸線Ｏ2 および出力軸線側中
間軸線Ｏ3 は、出力歯車１１の回転をディファレンシャ
ルギヤ装置１２に伝達するためと、ディファレンシャル
ギヤ装置１２の回転方向を整合させるために設定された
もので、主軸線側中間軸線Ｏ 2 上には、出力歯車１１に
噛合する第１入力カウンターギヤ１３および第１出力カ
ウンターギヤ１４を設けると共に、これらギヤ間に配し
てパーキングギヤ１５を設け、出力軸線側中間軸線Ｏ3
上には、第１出力カウンターギヤ１４に噛合する第２入
力カウンターギヤ１６、およびディファレンシャルギヤ
装置１２のファイナルドライブリングギヤ１８に噛合す
るファイナルドライブピニオン１７を設ける。
【００２２】かくて、摩擦車式無段変速ユニット５から
出力歯車１１に達した変速動力は、第１入力カウンター
ギヤ１３、第１出力カウンターギヤ１４、第２入力カウ
ンターギヤ１６、ファイナルドライブピニオン１７、お
よびファイナルドライブリングギヤ１８を順次経てディ
ファレンシャルギヤ装置１２に至り、ディファレンシャ
ルギヤ装置１２は入力回転を車両の左右駆動車輪に分配
出力して車両を走行させることができる。
出力歯車１１に達した変速動力は、第１入力カウンター
ギヤ１３、第１出力カウンターギヤ１４、第２入力カウ
ンターギヤ１６、ファイナルドライブピニオン１７、お
よびファイナルドライブリングギヤ１８を順次経てディ
ファレンシャルギヤ装置１２に至り、ディファレンシャ
ルギヤ装置１２は入力回転を車両の左右駆動車輪に分配
出力して車両を走行させることができる。
【００２３】主軸線Ｏ1 、主軸線側中間軸線Ｏ2 、出力
軸線側中間軸線Ｏ3 、出力軸線Ｏ4を図２の如き相対位
置となす。つまり、主軸線側中間軸線Ｏ2 および出力軸
線側中間軸線Ｏ3 は主軸線Ｏ1 および出力軸線Ｏ4 間で
動力伝達を行うためと、ディファレンシャルギヤ装置１
２の回転方向を整合させるためのものであるが、これら
軸線Ｏ2 およびＯ3 が主軸線Ｏ1 および出力軸線Ｏ4 を
含む面よりも下方に位置するのでは、軸線Ｏ2 ，Ｏ3 上
の歯車が最低地上高を小さくしてしまい、実用に耐えな
いものになることから、軸線Ｏ2 およびＯ3 を、主軸線
Ｏ1 および出力軸線Ｏ4 を含む面よりも上方に位置させ
る。
軸線側中間軸線Ｏ3 、出力軸線Ｏ4を図２の如き相対位
置となす。つまり、主軸線側中間軸線Ｏ2 および出力軸
線側中間軸線Ｏ3 は主軸線Ｏ1 および出力軸線Ｏ4 間で
動力伝達を行うためと、ディファレンシャルギヤ装置１
２の回転方向を整合させるためのものであるが、これら
軸線Ｏ2 およびＯ3 が主軸線Ｏ1 および出力軸線Ｏ4 を
含む面よりも下方に位置するのでは、軸線Ｏ2 ，Ｏ3 上
の歯車が最低地上高を小さくしてしまい、実用に耐えな
いものになることから、軸線Ｏ2 およびＯ3 を、主軸線
Ｏ1 および出力軸線Ｏ4 を含む面よりも上方に位置させ
る。
【００２４】よって、主軸線側中間軸線Ｏ2 上に設けた
パーキングギヤ１５も変速機ケース１の比較的上方に位
置されることとなるが、運転席のマニュアルレバー位置
との関係で図２に示す如く変速機ケース１の下部に配置
せざるを得ないマニュアルシャフト１９と、上記パーキ
ングギヤ１５との間を以下のパークロック操作系により
相関させる構成とする。マニュアルシャフト１９は、変
速機ケース１から突出する外端部をマニュアルプレート
２０を介して運転席のマニュアルレバーに連結し、駐車
を希望して該マニュアルレバー駐車レンジに操作する
時、矢αで示す方向へ回転されるものとする。
パーキングギヤ１５も変速機ケース１の比較的上方に位
置されることとなるが、運転席のマニュアルレバー位置
との関係で図２に示す如く変速機ケース１の下部に配置
せざるを得ないマニュアルシャフト１９と、上記パーキ
ングギヤ１５との間を以下のパークロック操作系により
相関させる構成とする。マニュアルシャフト１９は、変
速機ケース１から突出する外端部をマニュアルプレート
２０を介して運転席のマニュアルレバーに連結し、駐車
を希望して該マニュアルレバー駐車レンジに操作する
時、矢αで示す方向へ回転されるものとする。
【００２５】変速機ケース１内におけるマニュアルシャ
フト１９の内端部にマニュアルレバー２１を固設し、該
マニュアルレバー２１の遊端にサブパーキングロッド２
２の一端２２ａを図３に明示する如くに連節する。サブ
パーキングロッド２２の他端に近接して図２に示すよう
にメインパーキングロッド２３を設け、このメインパー
キングロッド２３に近接してパーキングポール２４を設
ける。このパーキングポール２４はピン２５上に枢支
し、このピン周りに矢εで示す方向へ回動される時、爪
２４ａがパーキングギヤ１５の歯に係合してギヤ１３の
回転、従って駆動車輪の回転を阻止するものとする。
フト１９の内端部にマニュアルレバー２１を固設し、該
マニュアルレバー２１の遊端にサブパーキングロッド２
２の一端２２ａを図３に明示する如くに連節する。サブ
パーキングロッド２２の他端に近接して図２に示すよう
にメインパーキングロッド２３を設け、このメインパー
キングロッド２３に近接してパーキングポール２４を設
ける。このパーキングポール２４はピン２５上に枢支
し、このピン周りに矢εで示す方向へ回動される時、爪
２４ａがパーキングギヤ１５の歯に係合してギヤ１３の
回転、従って駆動車輪の回転を阻止するものとする。
【００２６】パーキングポール２４のピン２５周りにお
ける回動を生起させるために、メインパーキングロッド
２３にアクチュエータ２３ａを設け、このアクチュエー
タは矢δで示す方向へのストロークにより、アクチュエ
ータサポート２６を反力受けとしてパーキングポール２
４のピン２５周りにおける矢εで示す回動を生起させる
ものとする。そして、サブパーキングロッド２２および
メインパーキングロッド２３の隣接端間をＶ字リンク２
７により連節し、このためにＶ字リンク２７はその中央
部をピン２８上に枢支し、一端にサブパーキングロッド
２２の対応端部を連接すると共に、他端にメインパーキ
ングロッド２３の対応端部を連節する。ここでメインパ
ーキングロッド２３の当該端部は、これに固設したアダ
プタプレート２９をを介しピン３０によりＶ字リンク２
７の対応端部に連節することとする。
ける回動を生起させるために、メインパーキングロッド
２３にアクチュエータ２３ａを設け、このアクチュエー
タは矢δで示す方向へのストロークにより、アクチュエ
ータサポート２６を反力受けとしてパーキングポール２
４のピン２５周りにおける矢εで示す回動を生起させる
ものとする。そして、サブパーキングロッド２２および
メインパーキングロッド２３の隣接端間をＶ字リンク２
７により連節し、このためにＶ字リンク２７はその中央
部をピン２８上に枢支し、一端にサブパーキングロッド
２２の対応端部を連接すると共に、他端にメインパーキ
ングロッド２３の対応端部を連節する。ここでメインパ
ーキングロッド２３の当該端部は、これに固設したアダ
プタプレート２９をを介しピン３０によりＶ字リンク２
７の対応端部に連節することとする。
【００２７】ところで、サブパーキングロッド２２およ
びメインパーキングロッド２３は図２に示すように主軸
線Ｏ1 の上方を取り巻くように配索する。そして、この
配索に際しては図１に明示するように、サブパーキング
ロッド２２およびメインパーキングロッド２３を、前後
進切換え機構４および摩擦車式無段変速ユニット５間に
生ずる無駄スペース３１に通して当該配索を行う。
びメインパーキングロッド２３は図２に示すように主軸
線Ｏ1 の上方を取り巻くように配索する。そして、この
配索に際しては図１に明示するように、サブパーキング
ロッド２２およびメインパーキングロッド２３を、前後
進切換え機構４および摩擦車式無段変速ユニット５間に
生ずる無駄スペース３１に通して当該配索を行う。
【００２８】上記実施例の作用を次に説明する。前後進
切換え機構４は、トルクコンバータ６を経て入力された
図示せざるエンジンからの回転を、前進走行時はそのま
ま、また後進走行時は逆転させて、無段変速ユニット５
の主軸７に伝達する。ここで摩擦車式無段変速ユニット
５は、主軸７の回転を入力ディスク８からパワーローラ
９を経て出力ディスク１０へ伝達し、出力歯車１１を回
転させると共に、この伝動作用中パワーローラ９を傾転
させて入出力ディスク８，９に対する摩擦円弧径を連続
的に変化させることにより無段変速を行う。
切換え機構４は、トルクコンバータ６を経て入力された
図示せざるエンジンからの回転を、前進走行時はそのま
ま、また後進走行時は逆転させて、無段変速ユニット５
の主軸７に伝達する。ここで摩擦車式無段変速ユニット
５は、主軸７の回転を入力ディスク８からパワーローラ
９を経て出力ディスク１０へ伝達し、出力歯車１１を回
転させると共に、この伝動作用中パワーローラ９を傾転
させて入出力ディスク８，９に対する摩擦円弧径を連続
的に変化させることにより無段変速を行う。
【００２９】摩擦車式無段変速ユニット５から出力歯車
１１に達した変速動力は、第１入力カウンターギヤ１
３、第１出力カウンターギヤ１４、第２入力カウンター
ギヤ１６、ファイナルドライブピニオン１７、およびフ
ァイナルドライブリングギヤ１８を順次経てディファレ
ンシャルギヤ装置１２に至り、ディファレンシャルギヤ
装置１２は入力回転を車両の左右駆動車輪に分配出力し
て車両を走行させることができる。
１１に達した変速動力は、第１入力カウンターギヤ１
３、第１出力カウンターギヤ１４、第２入力カウンター
ギヤ１６、ファイナルドライブピニオン１７、およびフ
ァイナルドライブリングギヤ１８を順次経てディファレ
ンシャルギヤ装置１２に至り、ディファレンシャルギヤ
装置１２は入力回転を車両の左右駆動車輪に分配出力し
て車両を走行させることができる。
【００３０】運転者が駐車を希望して、マニュアルレバ
ーを駐車レンジにすると、かかるパークロック操作によ
りマニュアルシャフト１９が矢αで示す方向に回転さ
れ、サブパーキングロッド２２を矢βで示す方向へスト
ロークさせる。このストロークはＶ字リンク２７の矢γ
で示す回動を介してメインパーキングロッド２３を矢δ
方向にストロークさせる。これによりアクチュエータ２
３ａが、サポート２６に支えられながらパーキングポー
ル２４を矢εで示す方向に回動させ、パーキングギヤ１
５をロックして、車輪を回転不能にロックした駐車状態
が得られる。
ーを駐車レンジにすると、かかるパークロック操作によ
りマニュアルシャフト１９が矢αで示す方向に回転さ
れ、サブパーキングロッド２２を矢βで示す方向へスト
ロークさせる。このストロークはＶ字リンク２７の矢γ
で示す回動を介してメインパーキングロッド２３を矢δ
方向にストロークさせる。これによりアクチュエータ２
３ａが、サポート２６に支えられながらパーキングポー
ル２４を矢εで示す方向に回動させ、パーキングギヤ１
５をロックして、車輪を回転不能にロックした駐車状態
が得られる。
【００３１】
【発明の効果】かくして第１発明の摩擦車式無段変速型
トランスアクスルは、請求項１に記載の如く、主軸線お
よび出力軸線を含む面よりも上方に位置する中間軸線上
にパーキングギヤを配置し、摩擦車式無段変速型トラン
スアクスルの下部におけるマニュアルシャフトから該パ
ーキングギヤに至るパークロック操作系を、前記主軸線
上の摩擦車式無段変速ユニットと該ユニットの前段にお
ける前後進切換え機構との間のスペースに通して、前記
主軸線の上方を取り巻くよう配索した構成になるから、
マニュアルシャフトがトランスアクスルの下部に位置
し、パーキングギヤが上記の配置によりトランスアクス
ルの比較的上方に位置することとなった摩擦車式無段変
速型トランスアクスルにおいて有用なパークロック機構
を具体化することができる。第１発明によれば更に、パ
ークロック操作系を、前記主軸線上の摩擦車式無段変速
ユニットと該ユニットの前段における前後進切換え機構
との間のスペースに通して、前記主軸線の上方を取り巻
くよう配索した構成になるから、 摩擦車式無段変速ユニ
ットと前後進切換え機構との間における空きスペースを
利用してパークロック操作系を、主軸線の上方を取り巻
くよう配索することとなり、当該配索のためのスペース
を新たに確保する必要がなく、摩擦車式無段変速型トラ
ンスアクスルの大型化を伴うことなしに上記の作用効果
を達成することができる。
トランスアクスルは、請求項１に記載の如く、主軸線お
よび出力軸線を含む面よりも上方に位置する中間軸線上
にパーキングギヤを配置し、摩擦車式無段変速型トラン
スアクスルの下部におけるマニュアルシャフトから該パ
ーキングギヤに至るパークロック操作系を、前記主軸線
上の摩擦車式無段変速ユニットと該ユニットの前段にお
ける前後進切換え機構との間のスペースに通して、前記
主軸線の上方を取り巻くよう配索した構成になるから、
マニュアルシャフトがトランスアクスルの下部に位置
し、パーキングギヤが上記の配置によりトランスアクス
ルの比較的上方に位置することとなった摩擦車式無段変
速型トランスアクスルにおいて有用なパークロック機構
を具体化することができる。第１発明によれば更に、パ
ークロック操作系を、前記主軸線上の摩擦車式無段変速
ユニットと該ユニットの前段における前後進切換え機構
との間のスペースに通して、前記主軸線の上方を取り巻
くよう配索した構成になるから、 摩擦車式無段変速ユニ
ットと前後進切換え機構との間における空きスペースを
利用してパークロック操作系を、主軸線の上方を取り巻
くよう配索することとなり、当該配索のためのスペース
を新たに確保する必要がなく、摩擦車式無段変速型トラ
ンスアクスルの大型化を伴うことなしに上記の作用効果
を達成することができる。
【００３２】また第２発明の摩擦車式無段変速型トラン
スアクスルは、請求項２に記載の如く、主軸線側中間軸
線上にパーキングギヤを配置し、摩擦車式無段変速型ト
ランスアクスルの下部におけるマニュアルシャフトから
該パーキングギヤに至るパークロック操作系を、前記主
軸線上の摩擦車式無段変速ユニットと該ユニットの前段
における前後進切換え機構との間のスペースに通して、
前記主軸線の上方を取り巻くよう配索した構成になるか
ら、マニュアルシャフトがトランスアクスルの下部に位
置し、パーキングギヤが上記の配置によりトランスアク
スルの比較的上方に位置することとなった摩擦車式無段
変速型トランスアクスルにおいて有用なパークロック機
構を具体化することができる。加えて第２発明において
は特に、主軸線側中間軸線上にパーキングギヤを配置し
たことから、出力軸線側中間軸線上にパーキングギヤを
配置する場合に較べ、マニュアルシャフトとパーキング
ギヤ間の距離が短く、またパークロック操作系が出力軸
線側中間軸線を飛び越す必要がないこととも相俟って、
パークロック操作系の配索を容易にすることができる。
また、かように主軸線側中間軸線上にパーキングギヤを
配置する場合、駐車中にパーキングギヤを受け止めるの
に必要なトルクがギヤ比分だけ小さくなり、パークロッ
ク操作系の強度を確保し易くなる点でも有利である。
スアクスルは、請求項２に記載の如く、主軸線側中間軸
線上にパーキングギヤを配置し、摩擦車式無段変速型ト
ランスアクスルの下部におけるマニュアルシャフトから
該パーキングギヤに至るパークロック操作系を、前記主
軸線上の摩擦車式無段変速ユニットと該ユニットの前段
における前後進切換え機構との間のスペースに通して、
前記主軸線の上方を取り巻くよう配索した構成になるか
ら、マニュアルシャフトがトランスアクスルの下部に位
置し、パーキングギヤが上記の配置によりトランスアク
スルの比較的上方に位置することとなった摩擦車式無段
変速型トランスアクスルにおいて有用なパークロック機
構を具体化することができる。加えて第２発明において
は特に、主軸線側中間軸線上にパーキングギヤを配置し
たことから、出力軸線側中間軸線上にパーキングギヤを
配置する場合に較べ、マニュアルシャフトとパーキング
ギヤ間の距離が短く、またパークロック操作系が出力軸
線側中間軸線を飛び越す必要がないこととも相俟って、
パークロック操作系の配索を容易にすることができる。
また、かように主軸線側中間軸線上にパーキングギヤを
配置する場合、駐車中にパーキングギヤを受け止めるの
に必要なトルクがギヤ比分だけ小さくなり、パークロッ
ク操作系の強度を確保し易くなる点でも有利である。
【００３３】第２発明においては更に、パークロック操
作系を、前記主軸線上の摩擦車式無段変速ユニットと該
ユニットの前段における前後進切換え機構との間のスペ
ースに通して、前記主軸線の上方を取り巻くよう配索し
た構成になるから、摩擦車式無段変速ユニットと前後進
切換え機構との間における空きスペースを利用してパー
クロック操作系を、主軸線の上方を取り巻くよう配索す
ることとなり、当該配索のためのスペースを新たに確保
する必要がなく、摩擦車式無段変速型トランスアクスル
の大型化を伴うことなしに上記の作用効果を達成するこ
とができる。
作系を、前記主軸線上の摩擦車式無段変速ユニットと該
ユニットの前段における前後進切換え機構との間のスペ
ースに通して、前記主軸線の上方を取り巻くよう配索し
た構成になるから、摩擦車式無段変速ユニットと前後進
切換え機構との間における空きスペースを利用してパー
クロック操作系を、主軸線の上方を取り巻くよう配索す
ることとなり、当該配索のためのスペースを新たに確保
する必要がなく、摩擦車式無段変速型トランスアクスル
の大型化を伴うことなしに上記の作用効果を達成するこ
とができる。
【図１】本発明による摩擦車式無段変速型トランスアク
スルの一実施例を示す展開縦断側面図である。
スルの一実施例を示す展開縦断側面図である。
【図２】同トランスアクスルの要部を軸線方向に見た正
面図である。
面図である。
【図３】図２のＡ−Ａ線上より矢の方向に見て示すマニ
ュアルレバーの正面図である。
ュアルレバーの正面図である。
１ 変速機ケース
２ コンバータハウジング
３ リヤカバー
４ 前後進切換え機構
５ トロイダル型無段変速ユニット（摩擦車式無段変速
ユニット） ６ トルクコンバータ ７ 主軸 ８ 入力ディスク ９ パワーローラ 10 出力ディスク 11 出力歯車 12 ディファレンシャルギヤ装置 13 第１入力カウンターギヤ 14 第１出力カウンターギヤ 15 パーキングギヤ 16 第２入力カウンターギヤ 17 ファイナルドライブピニオン 18 ファイナルドライブリングギヤ 19 マニュアルシャフト 20 マニュアルプレート 21 マニュアルレバー 22 サブパーキングロッド 23 メインパーキングロッド 24 パーキングポール 26 アクチュエータサポート 27 Ｖ字リンク 29 アダプタプレート 31 空きスペース Ｏ1 主軸線 Ｏ2 主軸線側中間軸線 Ｏ3 出力軸線側中間軸線 Ｏ4 出力軸線
ユニット） ６ トルクコンバータ ７ 主軸 ８ 入力ディスク ９ パワーローラ 10 出力ディスク 11 出力歯車 12 ディファレンシャルギヤ装置 13 第１入力カウンターギヤ 14 第１出力カウンターギヤ 15 パーキングギヤ 16 第２入力カウンターギヤ 17 ファイナルドライブピニオン 18 ファイナルドライブリングギヤ 19 マニュアルシャフト 20 マニュアルプレート 21 マニュアルレバー 22 サブパーキングロッド 23 メインパーキングロッド 24 パーキングポール 26 アクチュエータサポート 27 Ｖ字リンク 29 アダプタプレート 31 空きスペース Ｏ1 主軸線 Ｏ2 主軸線側中間軸線 Ｏ3 出力軸線側中間軸線 Ｏ4 出力軸線
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(56)参考文献 特開 昭61−96255（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−322044（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−163056（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−199744（ＪＰ，Ａ)
特開 昭57−173652（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−127950（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−244460（ＪＰ，Ａ)
実開 昭62−85751（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭64−47473（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F16H 13/00 - 15/56
F16H 37/02
F16H 9/00 - 9/26
F16H 61/26 - 61/36
F16H 63/00 - 63/38
B60T 1/06
Claims (2)
- 【請求項１】 主軸線上に配置した摩擦車式無段変速ユ
ニットからの回転を、中間軸線上の伝動系を介して出力
軸線上のディファレンシャルギヤ装置に伝達するように
し、前記主軸線、中間軸線、および出力軸線が相互に平
行で、中間軸線が主軸線および出力軸線を含む面よりも
上方に配置された摩擦車式無段変速型トランスアクスル
において、 前記中間軸線上にパーキングギヤを配置し、摩擦車式無
段変速型トランスアクスルの下部におけるマニュアルシ
ャフトから該パーキングギヤに至るパークロック操作系
を、前記主軸線上の摩擦車式無段変速ユニットと該ユニ
ットの前段における前後進切換え機構との間のスペース
に通して、前記主軸線の上方を取り巻くよう配索したこ
とを特徴とする摩擦車式無段変速型トランスアクスル。 - 【請求項２】 主軸線上に配置した摩擦車式無段変速ユ
ニットからの回転を、主軸線側中間軸線および出力軸線
側中間軸線上の伝動系を順次介して出力軸線上のディフ
ァレンシャルギヤ装置に伝達するようにし、前記主軸
線、両中間軸線、および出力軸線が相互に平行で、両中
間軸線が主軸線および出力軸線を含む面よりも上方に配
置された摩擦車式無段変速型トランスアクスルにおい
て、 前記主軸線側中間軸線上にパーキングギヤを配置し、摩
擦車式無段変速型トランスアクスルの下部におけるマニ
ュアルシャフトから該パーキングギヤに至るパークロッ
ク操作系を、前記主軸線上の摩擦車式無段変速ユニット
と該ユニットの前段における前後進切換え機構との間の
スペースに通して、前記主軸線の上方を取り巻くよう配
索したことを特徴とする摩擦車式無段変速型トランスア
クスル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15088594A JP3498370B2 (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 摩擦車式無段変速型トランスアクスル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15088594A JP3498370B2 (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 摩擦車式無段変速型トランスアクスル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0814352A JPH0814352A (ja) | 1996-01-16 |
| JP3498370B2 true JP3498370B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=15506516
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15088594A Expired - Fee Related JP3498370B2 (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 摩擦車式無段変速型トランスアクスル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3498370B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4617863B2 (ja) * | 2004-12-14 | 2011-01-26 | 日本精工株式会社 | 無段変速装置 |
| CN101311607B (zh) | 2007-05-24 | 2011-04-20 | 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 | 平行四连杆机构 |
-
1994
- 1994-07-01 JP JP15088594A patent/JP3498370B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0814352A (ja) | 1996-01-16 |
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| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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