JP3497882B2 - プレート式熱交換器 - Google Patents
プレート式熱交換器Info
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Description
多数のプレートを積層したプレート式熱交換器におい
て、積層されたプレート間をシールするガスケットの耐
圧性能を向上させたプレート式熱交換器に関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】プレート式熱交換器は、図7の(a)
(b)に示すようなプレート(1)(2)を交互に複数
枚積層し、2種類の熱交換媒体用の流路(A)(B)を
交互に形成している。上記プレート(1)(2)は同じ
構造を有し、図7の(a)(b)に示すように、矩形の
金属板の4隅部に熱交換媒体の通過を許容する通路孔
(3)(4)(5)(6)を有し、この通路孔を含めて
伝熱面(7)の周囲にガスケット溝(10)を形成して
いる。そしてガスケット溝(10)へガスケット(1
1)(12)を装着することにより、プレート(1)
(2)を構成している。一方のプレート(1)は、ガス
ケット(11)にて一側上下の通路孔(3)(5)が伝
熱面(7)と連通して一方の熱交換媒体用の流路(A)
を構成し、かつ他側上下の通路孔(4)(6)はガスケ
ット(11)と一連の二重シール部(13)によって伝
熱面(7)に対して連通しないように構成している。他
方のプレート(2)は、ガスケット(12)にて他側上
下の通路孔(4)(6)が伝熱面(7)と連通して他方
の熱交換媒体用の流路(B)を構成し、かつ一側上下の
通路孔(3)(5)はガスケット(12)と一連の二重
シール部(14)によって伝熱面(7)に対して連通し
ないように構成している。 【0003】尚、上記プレート(1)(2)の伝熱面
(7)には図示しないが、伝熱効率を高めるために様々
な凹凸が付けられている。また従来のプレート(1)
(2)での伝熱面(7)及びガスケット溝(10)の成
形深さは、どの部分も伝熱に必要とされる成形深さと同
じ寸法に成形されていた。従って、プレート(1)
(2)を、プレート1枚当りの締付け寸法を伝熱面
(7)の成形深さにプレート板厚を加えた標準寸法とし
て積層させたときには、図8に示す様に、ガスケット溝
(10)の両側全面で前後のプレート(1)(2)が緊
密に接触することになり、ガスケット(11)(12)
はガスケット溝(10)(10)に保持され、高いシー
ル性が確保されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】プレート式熱交換器に
用いられるプレート(1)(2)はプレス成形により製
作されるが、プレス成形によって作られる成形深さには
バラツキがあるため、場合によっては、図9に示す様
に、伝熱面(7)の成形深さ(a)よりガスケット溝
(10)の外周部(15)の成形深さ(b)が浅くなっ
たり、図11に示す様に、二重シール部(13)(1
4)或いは三角堰などのガスケット溝(10)の両側部
分(16)(16)の成形深さ(e)が伝熱面(7)の
成形深さ(a)よりも浅くなることがある。 【0005】この様なプレート(1)(2)を積層した
場合、プレート1枚当たりの締付け寸法を標準寸法に設
定していると、図10に示す様に、ガスケット溝(1
0)の外側の外周部(15)間に隙間(17)が生じた
り、或いは図12に示す様に、二重シール部(13)
(14)或いは三角堰などのガスケット溝(10)の両
側部分(16)(16)間に隙間(17)を生じる。そ
のため内圧が高くなると、シールの役目を果たすガスケ
ット(11)或いは(12)を外側へ押出す力が増大
し、隙間(17)を生じた部分ではガスケット(11)
或いは(12)がずれ易くなっており、耐圧性能が低下
する。 【0006】またプレート1枚当たりの締付け寸法を伝
熱面(7)の成形深さにプレート板厚を加えた寸法より
小くして、ガスケット溝(10)の外側或いは両側が前
後のプレート(1)(2)間で緊密に接触するようにす
ると、締め付けのために多大な労力が必要になるだけで
なく、伝熱面(7)におけるプレート(1)(2)間の
液の通路断面積が性能上要求されるものより小さくなる
ため、運転に支障をきたすことになる。 【0007】この発明は、プレート1枚当たりの締付け
寸法を標準状態にしても十分な耐圧性を備えたプレート
式熱交換器を提供しようとするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明に係るプレート
式熱交換器は、4隅部に熱交換媒体の通過を許容する4
つの通路孔を有し、この通路孔を含めて伝熱面の周囲に
形成したガスケット溝にガスケットを装着して、上下の
通路孔を2つ一組として一方の組を伝熱面に連通させ、
他方の組を二重シール部で伝熱面に非連通としたプレー
トを交互に複数枚積層して2種類の熱交換媒体用の流路
を交互に形成したプレート式熱交換器において、前記ガ
スケット溝の外周部或いは両側部分の成形深さを伝熱面
の成形深さより深くし、かつ、プレート一枚当りの締付
け寸法を伝熱面の成形深さにプレートの板厚を加えた標
準寸法で締め付け、ガスケット溝の外側や二重シール部
におけるガスケット溝の両側部分で、前後のプレートを
接触させたものである。 【0009】 【作用】上記プレート式熱交換器は、プレートを積層さ
せると、ガスケット溝の外側或いは両側が伝熱面よりも
緊密に接触するので、ガスケットの保持力が高くなり、
耐圧性が向上する。 【0010】 【実施例】以下、この発明の実施例を図1乃至図6を参
照して説明する。但し従来技術と同一構成部材には同一
符号を付して説明は省略する。 【0011】図1に示す様に、プレート(1)に形成さ
れたガスケット溝(10)の外側の外周部(20)の成
形深さ(d)を伝熱面(7)の成形深さ(a)よりも若
干深く成形する。また二重シール部(13)ではガスケ
ット溝(10)の両側部分(21)(21)の成形深さ
(f)を伝熱面(7)の成形深さ(a)よりも若干深く
成形する。 【0012】ガスケット溝(10)の外周部(20)の
成形深さ(d)及びガスケット溝(10)の両側部分
(21)(21)の成形深さ(f)は、いずれも伝熱面
(7)の成形深さ(a)より成形誤差分を考慮して深く
設定する。 【0013】他方のプレート(2)についても同様に成
形する。 【0014】この様なプレート(1)(2)を積層さ
せ、プレート一枚当りの締付け寸法を伝熱面の成形深さ
にプレートの板厚を加えた標準寸法で締め付けると、図
3及び図4に示す様に、ガスケット溝(10)の外周部
(20)或いは二重シール部(13)の両側においてそ
の前後のプレート(1)(2)間が緊密に接触する。 【0015】尚、ガスケット溝(10)の両側部分(2
1)(21)については、二重シール部に対して説明し
たが、実施箇所は限定するものではない。 【0016】また、ガスケット溝(10)の外側或いは
両側を緊密に接触させるのに多大な力が必要となる場合
には、図5の斜線部分及び図6に示す様にガスケット溝
(10)の近傍のみ成形深さを深くするようにしてもよ
い。また全ガスケット溝(10)に対して、特に耐圧性
能の低い箇所に対してのみ部分的に行ってもよい。 【0017】 【発明の効果】この発明によれば、プレートを標準的な
締付け寸法で締め付けても、ガスケット溝の外側や二重
シール部におけるガスケット溝の両側が確実に接触する
ので、プレート間を流れる液の内圧が高くなっても、ガ
スケットは外側へずれることがなく、耐圧性が非常に高
くなる。
断面図 【図2】この発明に係るプレートの一実施例を示す部分
断面図 【図3】この発明に係る熱交換器の一実施例を示す部分
断面図 【図4】この発明に係る熱交換器の一実施例を示す部分
断面図 【図5】この発明に係るプレートの他の実施例を示す概
略正面図 【図6】この発明に係るプレートの他の実施例を示す部
分断面図 【図7】プレート式熱交換器を構成するプレートの概略
正面図 【図8】プレート式熱交換器の部分断面図 【図9】従来の問題点を示すプレートの部分断面図 【図10】従来の問題点を示すプレート式熱交換器の部
分断面図 【図11】従来の問題点を示すプレートの部分断面図 【図12】従来の問題点を示すプレート式熱交換器の部
分断面図 【符号の説明】 1・2 プレート 3・4・5・6 通路孔 7 伝熱面 10 ガスケット溝 20 ガスケット溝の外周部 21 ガスケット溝の両側部分 a 伝熱面の成形深さ d ガスケット溝の外周部の成形深さ f ガスケット溝の両側部分の成形深さ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】4隅部に熱交換媒体の通過を許容する4つ
の通路孔を有し、この通路孔を含めて伝熱面の周囲に形
成したガスケット溝にガスケットを装着して、上下の通
路孔を2つ一組として一方の組を伝熱面に連通させ、他
方の組を二重シール部で伝熱面に非連通としたプレート
を交互に複数枚積層して2種類の熱交換媒体用の流路を
交互に形成したプレート式熱交換器において、 前記ガスケット溝の外周部、或いは、二重シール部のガ
スケット溝の両側部分の成形深さを伝熱面の成形深さよ
り深くし、 かつ、プレート一枚当りの締付け寸法を伝熱面の成形深
さにプレートの板厚を加えた標準寸法で締め付け、ガス
ケット溝の外側や二重シール部におけるガスケット溝の
両側部分で、前後のプレートを接触させ たことを特徴と
するプレート式熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05700694A JP3497882B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | プレート式熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05700694A JP3497882B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | プレート式熱交換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07260389A JPH07260389A (ja) | 1995-10-13 |
JP3497882B2 true JP3497882B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=13043377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05700694A Expired - Fee Related JP3497882B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | プレート式熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3497882B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5253116B2 (ja) * | 2008-12-01 | 2013-07-31 | 株式会社日阪製作所 | プレート式熱交換器 |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP05700694A patent/JP3497882B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07260389A (ja) | 1995-10-13 |
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