JP3497761B2 - 防災監視制御盤 - Google Patents

防災監視制御盤

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JP3497761B2
JP3497761B2 JP07502899A JP7502899A JP3497761B2 JP 3497761 B2 JP3497761 B2 JP 3497761B2 JP 07502899 A JP07502899 A JP 07502899A JP 7502899 A JP7502899 A JP 7502899A JP 3497761 B2 JP3497761 B2 JP 3497761B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信回線及び制御
回線のそれぞれに、回線単位で任意の種別を設定可能と
した防災監視制御盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、P型として知られた防災監視制御
盤にあっては、回線を効率的に使用するため、1受信回
線と1制御回線(個別移報出力)を一組とした回線毎に
任意の種別、例えば火報、防排煙、警報などを設定し、
種別に対応した監視制御処理を行うようにしている(特
開平9−81876号、特開平9−161185号)。
【0003】このような従来の防災監視制御盤にあって
は、受信回線の種別が決定すると自動的に対応した制御
回線(個別移報出力回線)も固定された用途に設定され
ている。例えば、受信回線の種別を火報用に設定した場
合には、制御回線の種別は地区音響装置の制御出力用に
設定される。また受信回線の種別を防排煙制御用に設定
した場合には、制御回線の種別は防排煙装置の制御出力
用に設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の防災監視制御盤にあっては、データ登録時に
回線毎の種別設定を必要としたため、例えば100回線
〜500回線というように回線数が多くなった場合に
は、ソフトウェアにより行う種別の設定作業が極めて煩
雑になる問題があった。
【0005】また、地区音響装置や防排煙機器等の種別
の異なる負荷への制御用の電源供給は、異なる電源から
供給しなければならないため、設定した種別に対応する
ように、回線毎に設けられた選択スイッチにより電源を
選択する必要があり、回線数が多くなった場合にハード
ウェアにより行う設定作業が煩雑であった(特開平9−
161185号)。
【0006】更に、この種の防災監視制御盤にあって
は、例えば、入力20回線の種別を全て火報用に設定
し、出力20回線については、地区音響装置の制御用に
10回線、その他の機器への移報出力に10回線必要な
とき、従来装置では出力20回線は入力20回線の種別
が火報用のため、全て地区音響装置の制御出力用に設定
される。
【0007】このため、その他の機器への10回線分の
移報出力は、別途、移報出力部を準備する必要がある。
また、出力20回線の内、地区音響装置の制御用には、
10回線しか使用しないため、残り10回線は地区音響
装置の制御出力用としてしか使用できないため、無駄に
なっている問題があった。 本発明は、このような従来
の問題点に鑑みてなされたもので回線数が多くても火報
用、防排煙用の種別設定が簡単且つ容易にできるように
した防災監視制御盤を提供することを目的とする。
【0008】また本発明の目的は、受信回線を火報用に
種別設定していても制御回線を他の機器の移報出力用に
種別設定できるようにした防災監視制御盤を提供するこ
とにある。
【0009】更に本発明の他の目的は、種別設定に伴う
ハードウェア側の電源の個別設定が簡単且つ容易にでき
るようにした防災監視制御盤を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。
【0011】まず本発明は、受信回線と制御回線の組を
回線番号単位に登録し、初期状態で全受信回線の種別を
火報用に初期設定し、且つ全制御回線の種別を地区音響
制御用に初期設定しており、データ登録モード時、特定
の回線番号を境界位置として指定した際に、指定境界位
置の以降の回線番号について受信回線及び制御回線の種
別を防排煙用に設定変更する登録処理部と、通常監視モ
ード時、回線発報データを受信した際、前記登録処理部
により設定した回線種別及び予め設定してある連動デー
タを認識し、認識した回線種別及び連動データに基づい
た制御処理を行う受信制御部とを設けたことを特徴とす
る。
【0012】このような本発明の防災監視制御盤によれ
ば、デフォルトとしての回線種別は全て火報用に初期設
定されており、任意の回線番号を境界位置として指定す
ると、境界位置の前半はそのまま火報用の種別で、境界
位置の後半について防排煙用に種別が自動的に設定変更
される。
【0013】例えば100回線につき、70回線を火報
用、30回線を防排煙用の種別設定としたい場合は、防
排煙用の最初の回線番号71番を境界位置として指定す
ると、1〜70番が火報用のまま残り、71〜100番
が防排煙用に自動的に設定変更される。このため回線数
が多くとも、火報用と防排煙用の種別の設定が極めて容
易で簡単にできる。
【0014】本発明の防災監視制御盤において、少なく
とも前記制御回線に対応する出力回路を所定数単位に実
装し、前記登録処理部で設定した種別に応じて実装して
いる前記出力回路の電源選択状態を地区音響制御用及び
又は防排煙制御用に設定する1又は複数の回線ユニット
を備えたことを特徴とする。
【0015】また本発明の防災監視制御盤において、登
録処理部は、地区音響制御用に種別設定されている制御
回線の特定の回線番号を境界位置として指定した際に、
指定境界位置の次の回線番号から地区音響制御用の最後
の回線番号までの制御回線の種別を、地区音響制御用及
び防排煙制御用の以外の他の機器の種別に設定変更す
る。
【0016】例えば100回線につき、最初に防排煙用
の最初の回線番号71番を指定して1〜70番を火報
用、71〜100番を防排煙用に設定した後、火報用(
地区音響制御用) の中の制御回線の10回線を移報出力
用に割り当てたい場合は、回線番号60番を更に境界位
置として指定すると、1〜60番が火報用( 地区音響制
御用) のまま残り、61〜70番の10回線が他の機器
用の種別に自動的に設定変更される。このため火報用
(地区音響制御用)の制御回線の中の未使用回線を別の
移報出力用の種別に設定でき、別途、移報出力部を設け
る必要がない。
【0017】防災監視制御盤は、地区音響用電源と防排
煙用電源を個別に供給する電源回路を備え、回線ユニッ
トは、防排煙用電源のプラス側を一端に接続する第1電
源端子を備えた第1電源ラインと、第1電源ラインに対
する防排煙用電源の供給を導体ピンの取外しで切離し可
能なジャンパピンユニットと、第1電源ラインに挿入さ
れ、ラインを途中で切離し可能な制御回線数より1つ少
ない数のジャンパ線と、第1電源ラインに挿入接続した
複数のジャンパ線の端部及び間から制御回線の接続端子
に分岐され、個別移報制御の接点が挿入接続された複数
の出力ラインと、出力ラインと同じ位置から地区音響用
電源を接続可能な第2電源端子に分岐された複数の第2
電源ラインと、地区音響用電源、防排煙用電源及び制御
回線のコモン側を接続するコモン端子を備えたコモンラ
インとを回路基板に実装したことを特徴とする。
【0018】ここで、回線ユニットが複数実装された場
合には、最初に位置する回線ユニットに対し防排煙用電
源及び又は地区音響用電源を直接接続し、それ以降の回
線ユニットには渡り線の接続で順次電源を供給する。
【0019】本発明の種別設定に対応して使用される回
路ユニットは、 全制御回線の種別が火報用の回線ユニット 制御回線の種別に火報用・防排煙用が混在する回線ユ
ニット 全制御回線の種別が防排煙用の回線ユニット 制御回線の種別に火報用と他の機器用が混在する回線
ユニット 制御回線の種別に火報用・防排煙用・他の機器用が混
在する回線ユニット の5種類となる。この5種類のユニットの構成は、回路
基板に実装されているジャンパピンユニットやジャンパ
線による電源ラインの切離しと、電源回路からの種別対
応電源の供給で簡単に対応できる。
【0020】まずの回線ユニットは、全制御回線の種
別が地区音響制御用の回線ユニットであり、ジャンパピ
ンユニットの導体ピンを外して防排煙用電源を切り離
し、第2電源端子のいずれかに地区音響用電源を直接又
は渡り線で接続する。
【0021】の回線ユニットは、前半の制御回線が地
区音響制御用で後半の制御回線が防排煙制御用の回線ユ
ニットであり、地区音響制御用と防排煙制御用の境界に
位置するジャンパ線を切断して第1電源ラインを境界位
置で切り離し、境界位置の前半の第1電源ラインから分
岐された第2電源端子のいずれかに地区音響用電源を直
接又は渡り線で接続し、境界位置の後半に対する第1電
源ラインの第1電源端子に防排煙用電源を直接又は渡り
線で接続する。
【0022】の回線ユニットは、全制御回線の種別が
防排煙制御用の回線ユニットであり、第1電源ラインの
一端の第1電源端子に対してのみ防排煙用電源を直接又
は渡り線で接続する。
【0023】の回線ユニットは、地区音響制御用に設
定した全制御回線の中に地区音響制御用及び防排煙制御
用以外の他の機器の種別を示す境界を設定した回線ユニ
ットであり、設定した境界位置に設けている第1電源ラ
インのジャンパ線を切断して境界以降に位置する出力ラ
イン及び第2電源ラインを、地区音響用電源から切り離
す。これは無電圧の移報出力に対応する。
【0024】の回線ユニットは、地区音響制御用に設
定した制御回線の中に地区音響制御用及び防排煙制御用
以外の他の機器の種別を示す境界を更に設定した回線ユ
ニットであり、新たに設定した境界位置に設けている第
1電源ラインのジャンパ線を切断して2つの境界で挟ま
れた位置の出力ライン及び第2電源ラインを地区音響用
電源及び防排煙用電源の両方から切り離す。
【0025】更に他の機器用が混在した回線ユニット
は、地区音響制御用及び防排煙制御用以外の他の機器の
駆動に有電圧を必要とする場合、電源回路に専用電源を
設けて他の機器に電源を供給する。これは有電圧の移報
出力に対応する。
【0026】更に本発明は、火報用や防排煙用に限定さ
れない任意の種別設定に対応できる。受信回線と制御回
線の組を回線番号単位に登録し、初期状態で全受信回線
と全制御回線に第1種別を初期設定しており、データ登
録モード時、特定の回線番号を境界位置として指定した
際に、指定境界位置の以降の回線番号について受信回線
及び制御回線の種別を第2種別に設定変更する登録処理
部と、通常監視モード時、回線発報データを受信した
際、前記登録処理部により設定した回線種別及び予め設
定してある連動データを認識し、認識した回線種別及び
連動データに基づいた制御処理を行う受信制御部とを備
える。
【0027】また登録処理部は、第1種別に種別設定さ
れている制御回線の特定の回線番号を境界位置として指
定した際に、指定境界位置の次の回線番号から第1種別
の最後の回線番号まで制御回線を、第1種別から第3種
別に設定変更する。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明の防災監視制御盤の
外観説明図である。図1において、本発明の防災監視制
御盤1は、回線単位に監視と制御を行うことができ、受
信回線及び制御回線の回線接続数を例えば各々最大50
0回線とすることができる。
【0029】防災監視制御盤1は、本体に対し開閉自在
な前面の扉表面に、上から地区表示パネル1a及び操作
表示パネル1bを設けている。操作表示パネル1bの右
側には、右側を回転軸として水平回りに回転自在な小扉
1cが設けられている。
【0030】地区表示パネル1aは、例えば10回線を
1単位として13枚のパネルが設けられており、最大1
30回線を表示することができる。130回線を超える
地区表示については、例えば地区表示パネルを有する列
に表示を行うことになる。
【0031】図2は、図1の本発明による防災監視制御
盤1のブロック図である。図2において、防災監視制御
盤1にはメインCPU2が設けられる。メインCPU2
に対しては回線ユニット3−1,3−2,・・・3−N
が設けられる。回線ユニット3−1〜3−Nには、ロー
カルCPU10−1〜10−N、受信回路11−1〜1
1−N、出力回路として機能する個別移報回路12−1
〜12−Nが設けられている。
【0032】ここで例えば回線ユニット3−1,3−2
が担当する回線(受信回線、制御回線)の種別は火報用
であり、一方、最後の回線ユニット3−Nが担当する回
線(受信回線、制御回線)の種別は防排煙用となってい
る。回線ユニット3−1,3−2の入力回路となる受信
回路11−1,11−2からは受信回線4が引き出さ
れ、火災感知器5を接続することで火報用感知器回線と
して使用される。
【0033】また出力回路となる個別移報回路12−
1,12−2からは制御回線6が引き出され、地区音響
装置7を接続することで地区音響制御回線として使用さ
れている。
【0034】一方、回線ユニット3−Nの受信回路11
−Nから引き出された受信回線4には、火災感知器8が
接続され、防排煙用感知器回線として使用されている。
また個別移報回路12−Nからは制御回線6が引き出さ
れて防排煙機器9を接続しており、防排煙用制御回線と
して使用されている。
【0035】ここで回線ユニット3−1〜3−Nの受信
回路及び個別移報回路に接続可能な受信回線及び制御回
線の数はそれぞれ10回線であり、外部に引出し可能な
回線数は例えば最大500回線であり、この場合、回線
ユニット3−1〜3−Nの数は最大50ユニットとな
る。
【0036】回線ユニット3−1〜3−Nに設けた個別
移報回路12−1〜12−Nに対しては、移報出力制御
部13と電源回路14が設けられている。移報出力制御
部13にはローカルCPU13aが設けられ、メインC
PU2からのシリアル通信による移報出力制御指示を受
けて電源回路14より地区音響用電源及びまたは防排煙
用電源の供給制御を行う。
【0037】ローカルCPU13aに対してはトランジ
スタTr1,Tr2が設けられ、電源回路14にそれぞ
れにより駆動される地区音響用電源リレーBと防排煙用
電源リレーDを設けている。地区音響用電源リレーBは
トランジスタTr1のオンにより動作し、リレー接点b
を閉じ、ヒューズF1を介して地区音響用電源ライン1
5に専用の電源電圧Vcc1 、例えば+24Vを供給す
る。
【0038】防排煙用電源リレーDはトランジスタTr
2のオンにより動作し、リレー接点dを閉じて防排煙用
電源ライン16にヒューズF2を介して防排煙用電源電
圧Vcc2、例えば+24Vを供給する。トランジスタTr
3は地区表示器28に地区表示を行うためのリレーVを
駆動し、リレー接点vを閉じることで、外部に設置され
ている地区表示器28に移報出力の表示を行わせる。
【0039】電源回路14からの地区音響用電源ライン
15は、火報用の種別が設定された制御回線が設けられ
た回線ユニット3−1,3−2側に接続されている。ま
た電源回路14からの防排煙用電源ライン16は防排煙
用の種別が設定された制御回線が設けられた回線ユニッ
ト3−Nの個別移報回路12−Nに接続されている。
【0040】尚、図示していない回線ユニット3−2と
3−Nの間の回線ユニットが担当する制御回線について
も、必要に応じて火報用及びまたは防排煙用の任意の種
別設定とこれに対応した電源供給が行われる。
【0041】移報出力制御部13のローカルCPU13
aに対しては、移報出力部18が並列接続されている。
移報出力部18はローカルCPU18aを備え、ローカ
ルCPU18aを経由した移報出力指示に基づきトラン
ジスタTr4,Tr5を駆動し、移報リレーT1,T2
の作動によりリレー接点t1,t2を閉じることで外部
の機器に対し移報出力ができるようにしている。
【0042】メインCPU2に対しては、更に地区表示
部19,20、操作表示部21、主音響装置22が設け
られる。地区表示部19,20にはローカルCPU19
a,20aが設けられ、メインCPU2とのシリアル通
信により火災発報回線地区の地区表示を行う。
【0043】操作表示部21には、図1の操作表示パネ
ル1b及び小扉1cの内側の操作表示部のスイッチに加
え、データ登録モードを設定するための登録モード設定
スイッチ60が設けられている。
【0044】この登録モード設定スイッチ60は、図1
の防災監視制御盤1の内部に設けられており、登録モー
ド設定スイッチ60を押しながら電源スイッチを投入す
るとメインCPU2がデータ登録モードで立ち上がる。
登録モード設定スイッチ60を操作せずに電源スイッチ
を投入すると、通常監視モードで立ち上がる。
【0045】メインCPU2に対してはワークメモリと
して動作するSRAM23がCPUバスにより接続され
る。このCPUバスに設けたコネクタ26に対しては、
メモリパック24に内蔵したフラッシュメモリ25が不
揮発性メモリとして接続される。
【0046】フラッシュメモリ25には、防災監視制御
盤の監視制御に必要な回線数、火報用、防排煙用、他の
機器用の種別設定に基づく回線種別等の基本データと、
感知器回線として使用された受信回線4に対し地区音響
装置7や防排煙機器9を連動制御するための連動データ
が予め登録されており、電源投入時にフラッシュメモリ
25からSRAM23に展開され、メインCPU2の監
視制御で使用される。
【0047】防災監視制御盤1に設けている回線ユニッ
ト3−1〜3−N、移報出力制御部13、移報出力部1
8及び地区表示部19,20に設けられたローカルCP
Uは、1チップ構成のCPUであり、メインCPU2と
の間でシリアル通信によりデータのやり取りを行ってい
る。
【0048】メインCPU2は、プログラム制御により
受信制御部2aとしての機能と登録処理部2bとしての
機能を実現する。操作表示部21に設けている登録モー
ド設定スイッチ60を操作せずに電源を投入すると、メ
インCPU2は受信制御部2aの機能による通常監視モ
ードで動作する。
【0049】受信制御部2aは回線ユニット3−1〜3
−NのローカルCPU10−1〜10−Nからシリアル
通信により送られてくる回線発報データを監視し、火災
等の異常を判断した場合には、フラッシュメモリ25か
ら展開されたSRAM23上の回線種別データに基づ
き、種別を認識し、認識した種別に対応した処理を行わ
せる。
【0050】具体的な処理としては、操作表示部21に
より代表表示を出し、また主音響装置22により代表火
災警報を出し、更に地区表示部19,20に対し発報回
線の地区表示を行わせ、加えて移報出力部18に移報出
力を行わせる。
【0051】また受信制御部2aは例えば火報用感知器
回線となる受信回線4の発報を判断した場合には、フラ
ッシュメモリ25から展開されたSRAM23上の連動
データに基づき、発報回線を連動元とし、これに対応す
る連動先の制御回線を判断し、例えば制御回線6に接続
している地区音響装置7を作動させるよう制御信号を出
力させる。
【0052】操作表示部21に設けている登録モード設
定スイッチ60を操作しながら電源を立ち上げると、メ
インCPU2の登録処理部2bの機能によるデータ登録
モードの動作状態となる。
【0053】データ登録モードの動作状態にあっては、
フラッシュメモリ25からSRAM23に展開している
回線種別等の基本データ、及び連動データの登録,変
更,消去ができる。
【0054】ここで本発明における基本データとなる回
線種別の登録,変更,消去の操作は、図1の小扉1cの
内側に設けている図3の操作表示部1dに図4に示した
プレートを取り付け保持し、スイッチ操作を行う。
【0055】図3は、図1の小扉1cの内側に設けられ
た操作表示部1bを拡大しており、上段横一列に左か
ら、地区音響一斉鳴動スイッチ、試験復旧スイッチ、復
旧スイッチが設けられる。中断には左側から縦方向に見
ると、火災、防排煙、ガス漏れ、警報障害の各種の主音
響停止スイッチ、障害回線確認スイッチ、起動スイッ
チ、予備電源試験スイッチ、火災試験スイッチ、ガス漏
れ試験スイッチ、蓄積解除スイッチ、ガス漏れ遅延解除
スイッチ、連動・起動遮断スイッチ、移報停止スイッチ
1〜5が設けられる。
【0056】更に操作表示部1bの下側に回線選択スイ
ッチ56が設けられる。この回線選択スイッチ56は、
図1の操作表示パネル1b側に設けている回線表示部5
8に対応して、1位、10位、100位のそれぞれのス
イッチノブを設け、更に回線番号を増加させる方向と減
少させる方向のそれぞれについてスイッチノブを設けて
いる。
【0057】本発明におけるデータ登録モードの動作状
態にあっては、図3に示す操作表示部1dに図4のプレ
ートを装着してスイッチ操作を行う。このプレート50
は図3の操作表示部1dに設けられる複数のスイッチノ
ブに対応して矩形の開口が複数形成され、また操作表示
部1dに設けられる複数のLEDに対応して丸形の表示
穴が複数形成されている。
【0058】プレート50はデータ登録モードで使用す
る保守点検用の図3の操作表示部1dに設けている各種
スイッチのデータ登録スイッチとしての取扱いを表示し
ている。このうち本発明の回線種別の設定に使用するス
イッチは、種別切分スイッチ52、ベル区分設定スイッ
チ53、セットスイッチ54、回線選択スイッチ56で
あり、これに対応してプレート50には種別切分表示部
52a、ベル区分設定表示部53a、及びセット表示部
54aが設けられている。
【0059】これ以外のスイッチに対応したノブとセッ
トスイッチ54の操作により、連動設定、拡大警報タイ
マ設定、空回線設定、警報保持設定、個別蓄積解除設
定、確認マスク設定、音響有無設定等のデータの登録,
変更,消去ができる。
【0060】図5は図2の回線ユニット3−1〜3−N
の1つを取り出し、その10回線分の出力回路となる個
別移報回路12の回路基板を示した図である。
【0061】図5の個別移報回路12は、制御回線を最
大10回線接続することができる。この回線ユニット3
は、防排煙用電源線が接続されるコネクタ29と、コネ
クタ29の電源線を次の回線ユニットに渡り接続するた
めのコネクタ30を備える。コネクタ29のプラス側と
なる第1電源端子DEは、ジャンパピンユニット31を
介して回路基板上の第1電源ラインPLに接続されてい
る。
【0062】ジャンパピンユニット31は導体ピン31
aを装着した状態で導通し、導体ピン31aを外すこと
で電源供給を切り離すことができる。ジャンパピンユニ
ット31に続いて設けられた第1電源ラインPLには、
出力10回線より1つ少ない数である9つのジャンパ線
JP1〜JP9が挿入接続されている。ジャンパ線JP
1〜JP9は、ニッパ等で切断することで第1電源ライ
ンPLを切断位置で切り離すことができる。
【0063】第1電源ラインPLに挿入接続したジャン
パ線JP1〜JP9の両端及びその間からは、出力端子
A1〜A10に対し出力ラインが引き出され、それぞれ
の出力ラインには図示しない制御リレーのリレー接点a
1〜a10が挿入接続されている。
【0064】またジャンパ線JP1〜JP9を挿入接続
した第1電源ラインPLの両端及びその間の同じ位置か
ら第2電源端子C1〜C10に第2電源ラインSL1〜
10が引き出されている。
【0065】ここで、コネクタ29のコモン端子BCに
は、反対側に位置する地区音響用コモン端子BC及び防
排煙用コモン端子DCに接続されている。また、渡り接
続用のコネクタ30は、DE端子DEはコネクタ29の
第1電源端子DEに接続され、またコモン端子BCもコ
ネクタ29のコモン端子BC側に接続されている。
【0066】図6は図2の移報出力制御部13により制
御される電源回路14を取り出してその詳細を示してい
る。この電源回路14からは図1に示した地区音響用電
源線33及び防排煙用電源線34に加え、他の機器への
移報出力を行う機器用電源線36も引き出されている。
尚、防排煙用電源線34は、プラス電源線35aとコモ
ン線35bの2線である。
【0067】地区音響用電源線33の電源端子BE及び
防排煙用電源線34のプラス側電源端子DEに対するラ
インには、それぞれ電源リレーB,Dのリレー接点b,
dとヒューズF1,F2が挿入接続されている。これに
対し機器用電源線36の電源端子ZEに対しては、ヒュ
ーズF3を介して機器用電源電圧+Vcc3が直接印加さ
れている。この機器用電源線36は、他の機器用の移報
出力の種別設定を行った際の有電圧出力に使用される。
【0068】図7は、図2のメインCPU2によるデー
タ登録モードの動作状態でフラッシュメモリ25からS
RAM23上に最初に展開されるデフォルトとしての種
別設定テーブル37である。この種別設定テーブル37
は、回線番号001〜nに対応して受信回線種別と制御
回線種別を設定できる。初期状態における図示のデフォ
ルトテーブル37にあっては、受信回線種別としては全
回線について「火報」を設定し、同じく制御回線の種別
についても全回線について「地区音響」を設定してい
る。
【0069】このようなデフォルトの種別設定テーブル
37に対し、例えば回線番号1〜i−1を火報用、回線
番号i〜nを防排煙用としたい場合には、図8のように
火報用と防排煙用の境界位置の回線番号iを指定するこ
とで第1境界38が仮想的に決められ、第1境界38ま
での回線番号001〜i−1についてはデフォルトの火
報用の種別設定がそのまま残る火報設定領域39とな
り、第1境界38以降の回線番号i〜nについては防排
煙用の種別が設定された防排煙設定領域40となる。
【0070】即ち回線番号i〜nについて、受信回線種
別はデフォルトの「火報」から「防排煙」に自動的に設
定変更され、制御回線種別についてもデフォルトの「地
区音響」から「防排煙」に自動的に設定変更される。
【0071】この図8における火報と防排煙の種別設定
の登録操作を説明すると次のようになる。まず登録モー
ドを設定するため、図1の防災監視制御盤の扉を開い
て、本体内のコントロール基板等に設けている図2の操
作表示部21に示す登録モード設定スイッチ60を押し
た状態で、同じく本体内に設けている電源スイッチを投
入すると、図2のメインCPU2が登録モード設定スイ
ッチ60のオン状態を認識し、初期設定後に登録処理部
2bによるデータ登録モードに移行する。
【0072】データ登録モードが設定できたならば、図
3の操作表示部1dに装着した図4のプレート50で示
される種別切分スイッチ52を操作した後、回線選択ス
イッチ56を操作して図8の第1境界38を決める境界
位置の回線番号iを回線表示部58に表示させ、セット
スイッチ54を操作する。このスイッチ操作により、表
示された回線番号より以前の回線が火報、表示された回
線番号を含むそれ以降の回線が防排煙となるように受信
回線及び制御回線の種別設定が自動的に行われる。
【0073】図9は、図8の第1境界38の回線番号の
指定に基づく種別設定に対応した個別移報回路12−1
〜12−Nと電源回路14からの電源線の接続のブロッ
ク図である。
【0074】図9において、図8のような種別設定によ
って例えば個別移報回路12−Iの中に第1境界38が
仮想的に存在したとする。この場合、第1境界38を含
む個別移報回路12−Iの前半に位置する制御回線00
1〜i−1に対応する出力回路は火報用の回路となる。
また第1境界38が位置する個別移報回路12−Iの後
半以降の制御回線i〜nに対応する出力回路は防排煙用
の回路となる。
【0075】電源回路14からは地区音響用電源線33
が直接、先頭の個別移報回路12−1に接続され、以
下、火報用を一部に含む第1境界38が存在する個別移
報回路12−Iに対しては順次渡り線33aで地区音響
用電源の供給が行われている。
【0076】また電源回路14からの防排煙用電源線3
4も先頭の個別移報回路12−1に直接接続され、それ
以降の個別移報回路12−2〜12−Nについては渡り
線34aによる電源供給としている。
【0077】第1境界38が仮想的に存在する個別移報
回路12−Iにあっては、第1境界38までの制御回線
6は火報用(地区音響用)の種別設定であることから地
区音響装置7が接続される。また第1境界38以降の制
御回線6には、防排煙用の種別設定であることから防排
煙機器9が接続されている。
【0078】図10は図9の制御回線について火報用
(地区音響用)が種別設定された個別移報回路12−1
を電源回路14と共に示している。この個別移報回路1
2−1にあっては、電源回路14からの防排煙用電源線
34を接続したコネクタ29の第1電源端子DEに続い
て設けられた第1電源線PLの一端に挿入接続している
ジャンパピンユニットト31について、導体ピンを取り
外すことで第1電源ラインPLを防排煙用電源線34か
ら切り離している。
【0079】一方、電源回路14からのプラス側の地区
音響用電源線33は一番上の第1電源端子C1に接続さ
れ、第2電源ラインSL1から第1電源ラインPLを介
して各出力ライン側に音響警報用の電源電圧+Vcc1を
印加している。また個別移報回路12−1に対応する制
御回線には地区音響用の種別が設定されていることか
ら、出力端子A1〜A10のそれぞれは地区音響装置7
のプラス側に出力線6aで接続され、地区音響装置7の
マイナス側はコモン線6bでコモン端子BCに接続して
いる。
【0080】更に一番下の第2電源端子C10には渡り
線33aが接続され、次の回線ユニット3−2の個別移
報回路12−2に地区音響用電源を供給している。同様
に、コネクタ30に渡り線34aを接続することで電源
回路14からの防排煙用電源を次の回線ユニット3−2
の個別移報回路12−2側に送っている。
【0081】図11は図9の第1境界38が仮想的に存
在する個別移報回路12−Iの回路図である。ここで第
1境界38が前半の制御回線5回線と後半の制御回線5
回線の間に位置したとすると、第1電源ラインPLの第
1境界38に対応したジャンパ線JP5を切断し、第1
電源ラインPLをジャンパ線JP5の切断位置で上側の
地区音響用と下側の防排煙用に分離する。
【0082】ジャンパ線JP5の切断で分離した上側の
第1電源ラインPL側には、渡り線33aによる第2電
源端子C1の接続で地区音響用電源が供給される。これ
に対しジャンパ線JP5の切断で分離した下側の第1電
源ラインPLには、コネクタ29に対する渡り線34a
の接続で防排煙用電源が供給され、ジャンパピンユニッ
ト31には導体ピン31aが装着されて第1電源端子D
Eと第1電源ラインPLが導通しており、これによって
ジャンパ線JP5の切断で切り離した下側の第1電源ラ
インPL側に対し防排煙用電源が供給される。
【0083】またジャンパ線JP5を切り離した第1境
界38の上側の出力端子A1〜A5の5つに接続される
制御回線には地区音響装置7を接続し、下側の出力端子
A6〜A10の5つに接続される制御回線には防排煙機
器9を接続している。
【0084】図12は図9における最終の個別移報回路
12−Nの回路図である。この個別移報回路12−Nに
ついては、第1電源ラインPLのジャンパ線JP1〜J
P9の切断は行わず、ジャンパピンユニット31に導体
ピン31bを装着した状態で渡り線34aをコネクタ2
9に接続し、第1電源端子DEよりジャンパピンユニッ
ト31を介して第1電源ラインPLの全位置に防排煙用
電源を供給している。また、この個別移報回路12−N
に対応する制御回線には防排煙用の種別が設定されてい
ることから、出力端子A1〜A10に接続されている制
御回線の全てに防排煙機器9を接続している。
【0085】図13は、図8の第1境界38の設定によ
る火報用と防排煙用の種別設定に続いて、制御回線種別
の地区音響用の種別設定領域について他の機器用の種別
設定を行うための第2境界の設定による種別設定の説明
図である。
【0086】いま回線番号iの指定で第1境界38を設
定して図8のように火報設定領域39と防排煙設定領域
40に分けた後に、火報設定領域39の第1境界38か
ら2回線の制御回線を他の移報出力に使用する他の機器
用に種別設定を行うものとする。この場合には、第1境
界38に対し必要とする例えば2回線分の他の機器用の
種別設定のため第2境界を設定するための回線番号i−
3を指定すると、第2境界41が設定され、第2境界4
1から第1境界38の間の回線番号,i−2,i−1の
2回線の制御回線について、他の機器用となる種別設定
が自動的に行われる。42は、このような第2境界の指
定による他の機器用領域である。
【0087】この第2境界の設定による他の機器用の種
別設定の設定操作を具体的に説明すると次のようにな
る。データ登録モードにあって、図8の第1境界38の
設定による火報用と防排煙用の種別が済んだ状態で、図
3の操作表示部1dに装着した図4のプレート50で示
されるベル区分設定スイッチ53を操作すると、回線表
示器58には火報設定領域39の末尾の回線番号となる
「i−1」が表示される。
【0088】そこで回線選択スイッチ56により地区音
響用の最後となる回線番号「i−3」を設定してセット
スイッチ54を押すと、回線番号i−2,i−1の制御
回線について「他の機器」の種別設定が自動的に行われ
る。
【0089】他の機器の種別が設定された制御回線i−
2,i−1は、連動先として使用できることから、連動
データを登録することで移報出力部18と同様に使うこ
とができる。
【0090】図14は、図13の第2境界41の指定に
よる制御回線の種別設定に対応した個別移報回路12−
1〜12−Nにおける境界設定状態と電源回路14から
の電源供給を示している。個別移報回路12−1〜12
−Nにあっては、第1境界38が仮想的に存在する個別
移報回路12−Iに対し更に第2境界41が設定されて
いる。この第1境界38と第2境界41の間に位置する
例えば2つの制御回線に対しては、地区音響装置7及び
防排煙機器9以外の他の機器43が接続される。
【0091】この例では、新たな種別設定で接続される
他の機器43としては無電圧の設定信号で動作する機器
を例にとっており、このため電源回路14に設けている
機器用電源端子ZEから電源供給は行っていない。
【0092】図15は、図14の第1境界38及び第2
境界41が存在する個別移報回路12−Iの回路図であ
り、電源回路14と共に示している。
【0093】個別移報回路12−Iは、第1境界38の
位置にあるジャンパ線JP5を切断しており、更に第2
境界41が指定されたことで、その間に位置するジャン
パ線JP3,JP4の2つについても切断して個別に切
り離している。この結果、ジャンパ線JP3,JP4,
JP5の部分で切断した第1電源ラインPLは、ジャン
パ線JP1,JP2側の第1電源ラインPL、及びジャ
ンパ線JP6〜JP9側の第1電源ラインPLから分離
されて各々独立となり、このように独立した出力端子A
4,A5に対し、他の機器43を接続している。
【0094】図16は、図13の第2境界の設定による
他の機器の種別設定において、他の機器に対し個別移報
回路側から専用の電源を供給する有電圧出力を行うよう
にした場合のブロック図である。
【0095】図16のブロック図は、基本的に図14と
同じであるが、個別移報回路12−Iの第1境界38と
第2境界41の間の2つの制御回線に接続している他の
機器43に対し、電源回線14から引き出された機器用
電源線36を分岐接続して有電圧の出力を行っている。
【0096】図17は、他の機器に有電圧出力を行う図
16の個別移報回路12−Iの回路図である。この個別
移報回路12−Iにおける第1境界38及び第2境界4
1に対応したジャンパ線JP3〜JP5の切断による切
離しは図15と同じであるが、これに加えて有電圧出力
を行うため、電源回路14から引き出された機器用電源
線36のプラスラインを他の機器用に分離した第2電源
端子C4,C5のそれぞれに接続し、機器用電源電圧+
Vcc3を個別移報制御の接点a4,a5を介して他の機
器43に有電圧出力として供給するようにしている。
【0097】図18は、防排煙機能を持たない火報用の
防災監視制御盤における本発明による他の種別設定であ
り、この種別設定にあってはデフォルトの状態で第2境
界を設定して他の機器用の種別設定を行うようにしたこ
とを特徴とする。第1境界の設定は、防排煙機能を持た
ない盤であることから不要となる。
【0098】図18の種別設定テーブル37は回線番号
001〜iを持ち、デフォルトは図7の場合と同様、全
て火報用となっている。そこで、火報用の最後の3回線
の制御回線について他の機器用の種別設定を行いたい場
合には、火報用の最後の回線番号、例えば回線番号i−
3を第2境界を決める回線番号として指定し、これによ
って第2境界41が設定され、第2境界41以降の回線
番号i−2,i−1,iの3回線について、制御回線種
別が「他の機器」に設定変更される。
【0099】図19は、図18のデフォルト状態で第2
境界を設定した場合の個別移報回路12−1〜12−I
の境界設定と電源回路14からの電源供給のブロック図
である。
【0100】最後の個別移報回路12−Iにあっては、
第2境界41が存在することで、第2境界41以降の制
御回線について「他の機器」が種別設定され、他の機器
43を接続している。また、この場合、機器43は有電
圧出力を必要とする機器を例にとることから、電源回路
14から機器用電源線36を引き出し、他の機器43に
対し有電圧出力としての電源供給を行っている。
【0101】勿論、電圧出力としての電源供給は、図1
7の回路図に示したように、他の機器用に割り当てられ
た第2電源端子Ciに対する機器用電源線36のプラス
側の接続で実現される。
【0102】ここで本発明における回線番号と種別設定
の関係は、次のように整理できる。
【0103】地区音響制御用と防排煙制御用の場合;
回線番号の若い方から地区音響制御用、防排煙制御用の
順に設定する。
【0104】地区音響制御用と防排煙制御用と他の機
器用の場合;回線番号の若い方から地区音響制御用、他
の機器用、防排煙制御用の順に設定する。
【0105】地区音響制御用と他の機器用の場合;回
線番号の若い方から地区音響制御用、他の機器用の順に
設定する。
【0106】このようにしたことにより、出力回路に対
する種別に対応した電源接続が簡単な回路設定で容易に
できる。
【0107】尚、上記の実施形態は、回線種別として火
報用と防排煙用、更にそれ以外の他の機器用を例にとる
ものであったが、回線種別は受信回線と制御回線に接続
する検出器や制御機器の種類に応じて適宜に定めること
ができる。
【0108】また上記の実施形態にあっては、第1境界
38の設定として防排煙側の最初の回線番号をセットし
ているが、火報側の最初の回線番号をセットするように
してもよい。この点は第2境界についても同じであり、
上記の実施形態にあっては火報用(地区音響用)の最後
の回線番号をセットしているが、他の機器用の先頭の回
線番号をセットするようにしてもよい。
【0109】また上記の実施形態は1つの回線ユニット
に設けている受信回路(入力回路)及び個別移報回路
(出力回路)に対する回線接続数を10回線とした場合
を例にとっているが、この回線ユニット当たりの接続可
能な回線数も必要に応じて適宜に決めることができる。
【0110】更に本発明は上記の実施形態に限定され
ず、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更
にまた実施形態に示した数値による限定は受けない。
【0111】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、デフォルトとして初期設定された回線種別は全て火
報用に設定されており、この状態で任意の回線番号を境
界位置として指定すると、境界位置の前半はそのまま火
報用の種別で、境界位置の後半について防排煙用に種別
の設定変更が自動的に行われ、回線数が例えば100回
線から500回線というように非常に多くても、火報用
と防排煙用の種別に分けるための設定が極めて簡単で且
つ容易にできる。
【0112】また火報用と防排煙用の種別に分けた後に
火報用の制御回線の範囲について更に境界を設定するこ
とで、火報及び防排煙用以外の他の機器の移報出力の種
別に自動的に設定変更でき、火報用について、使用して
いない未使用回線の部分についてそれ以外の他の機器の
移報用に種別を割り当てることができ、このため、使用
していない火報用の制御回線を別の移報出力用の種別設
定で使用でき、別途専用の移報出力部を設ける必要がな
い分だけ構成が簡単でコストを低減することができる。
【0113】また、火報用、防排煙用及びまたは他の機
器に対応した種別設定に対応して、ハードウェアとして
の出力回路(個別移報出力回路)の回路設定は、境界が
位置する回路基板について、同時に供給されている防排
煙用電源と地区音響用電源の内の必要な電源を境界の一
方及び境界の他方に個別に供給できるようにジャンパ線
を切断するかジャンパピンのピンを外すという簡単な回
路設定操作でハードウェアを対応でき、従来の回線毎の
種別設定に対応して1対1にスイッチ切替えを行ってい
た場合に比べ回路のハードウェア構成が簡単で、回路の
設定変更も容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による防災監視制御盤の外観説明図
【図2】本発明による防災監視制御盤のブロック図
【図3】種別設定に使用する操作表示部の説明図
【図4】図3の操作表示部にセットして種別設定に使用
するプレートの説明図
【図5】図2の回線ユニットに設けた個別移報回路の回
路図
【図6】図2の電源回路の回路図
【図7】デフォルトの種別設定テーブルの説明図
【図8】第1境界の指定により火報用と防排煙用の種別
を設定した種別設定テーブルの説明図
【図9】図8の境界設定に対応した個別移報回路と電源
回路からの電源線の接続のブロック図
【図10】図9の制御回線を火報用に種別設定した個別
移報回路の回路図
【図11】図9の境界が位置する火報用と防排煙用を混
在設定した個別移報回路の回路図
【図12】図9の制御回線を防排煙用に種別設定した個
別移報回路の回路図
【図13】火報用(地区音響用)の中に第2境界を指定
した種別設定テーブルの説明図
【図14】図13の境界設定に対応した個別移報回路と
電源回路からの電源線の接続のブロック図
【図15】図13の境界が位置する火報用、防排煙用、
無電圧の他の機器用を混在設定した個別移報回路の回路
【図16】火報用(地区音響用)の中に第2境界を指定
して有電圧の他の機器用の出力を行う個別移報回路のブ
ロック図
【図17】図16の境界が位置する火報用、防排煙用、
有電圧の他の機器用を混在設定した個別移報回路の回路
【図18】火報用(地区音響用)の中に他の機器の移報
出力用の種別を設定した種別設定テーブルの説明図
【図19】図18の境界設定に対応した個別移報回路と
電源回路からの電源線の接続のブロック図
【符号の説明】
1:防災監視制御盤 1a:地区表示パネル 1b:操作表示パネル 1c:小扉 2:メインCPU 2a:受信制御部 2b:登録処理部 3−1〜3−N:回線ユニット 4:受信回線 5,8:火災感知器 6:制御回線 7:地区音響装置 9:防排煙機器 10−1〜10−N,19a,20A:ローカルCPU 11−1〜11−N:受信回路(入力回路) 12−1〜12−N:個別移報回路(出力回路) 13:移報出力制御部 14:電源回路 15:地区音響用電源ライン 16:防排煙用電源ライン 18:移報出力部 19,20:地区表示部 21:操作表示部 22:主音響装置 23:SRAM 24:メモリパック 25:フラッシュメモリ 26:コネクタ 27:電源ユニット 28:地区表示器 29,30:コネクタ 31:ジャンパピンユニット 33:地区音響用電源線 34:防排煙用電源線 36:機器用電源 37:種別設定テーブル 38:第1境界 39:火報設定領域 40:防排煙設定領域 41:第2境界 42:他の機器設定領域 50:プレート 52:種別切分スイッチ 53:ベル区分設定スイッチ 54:セットスイッチ 56:回線選択スイッチ 58:回線表示部 60:登録モード設定スイッチ PL:第1電源ライン SL1〜SL10:第2電源ライン JP1〜JP9:ジャンパ線 DE:第1電源端子 A1〜A10:出力端子 C1〜C10:第2電源端子 BC,DC:コモン端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−161185(JP,A) 特開 平10−198874(JP,A) 特開 平9−81876(JP,A) 特開 平9−198128(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 - 27/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信回線と制御回線の組を回線番号単位に
    登録し、初期状態で全受信回線の種別を火報用に初期設
    定し、且つ全制御回線の種別を地区音響制御用に初期設
    定しており、データ登録モード時、特定の回線番号を境
    界位置として指定した際に、指定境界位置の以降の回線
    番号について受信回線及び制御回線の種別を防排煙用に
    設定変更する登録処理部と、 通常監視モード時、回線発報データを受信した際、前記
    登録処理部により設定した回線種別及び予め設定してあ
    る連動データを認識し、認識した回線種別及び連動デー
    タに基づいた制御処理を行う受信制御部と、を備えたこ
    とを特徴とする防災監視制御盤。
  2. 【請求項2】請求項1記載の防災監視制御盤に於いて、
    少なくとも前記制御回線に対応する出力回路を所定数単
    位に実装し、前記登録処理部で設定した種別に応じて実
    装している前記出力回路の電源選択状態を地区音響制御
    用及び又は防排煙制御用に設定する1又は複数の回線ユ
    ニットを備えたことを特徴とする防災監視制御盤。
  3. 【請求項3】請求項1記載の防災監視制御盤に於いて、
    前記登録処理部は、地区音響制御用に種別設定されてい
    る制御回線の特定の回線番号を別の境界位置として指定
    した際に、該指定境界位置の次の回線番号から地区音響
    制御用の最後の回線番号までの制御回線の種別を、地区
    音響制御用及び防排煙制御用以外の他の機器の種別に設
    定変更することを特徴とする防災監視制御盤。
  4. 【請求項4】請求項2又は3記載の防災監視制御盤に於
    いて、 地区音響用電源と防排煙用電源を個別に供給する電源回
    路を備え、 また、前記回線ユニットは、 前記防排煙用電源のプラス側を一端に接続する第1電源
    端子を備えた第1電源ラインと、 前記第1電源ラインに対する防排煙用電源の供給を導体
    ピンの取外しで切離し可能なジャンパピンユニットと、 前記第1電源ラインに挿入され、ラインを途中で切離し
    可能な制御回線数より1つ少ない数のジャンパ線と、 前記第1電源ラインに挿入接続した複数のジャンパ線の
    端部及び間から制御回線の接続端子に分岐され個別移報
    制御の接点が挿入接続された複数の出力ラインと、 前記出力ラインと同じ位置から前記地区音響用電源を接
    続可能な第2電源端子に分岐された複数の第2電源ライ
    ンと、 前記地区音響用電源、防排煙用電源及び制御回線のコモ
    ン側を接続するコモン端子を備えたコモンラインと、を
    回路基板に実装したことを特徴とする防災監視制御盤。
  5. 【請求項5】請求項4記載の防災監視制御盤に於いて、
    前記回線ユニットが複数実装された場合、最初に制御回
    線が地区音響制御用又は防排煙制御用となる回線ユニッ
    トに対し前記防排煙用電源及び又は地区音響用電源を直
    接接続し、それ以降の回線ユニットには渡り線の接続で
    順次電源を供給したことを特徴とする防災監視制御盤。
  6. 【請求項6】請求項4記載の防災監視制御盤に於いて、
    全制御回線の種別が地区音響制御用の回線ユニットの場
    合、前記ジャンパピンユニットの導体ピンを外して前記
    防排煙用電源を切り離し、前記第2電源端子のいずれか
    に前記地区音響用電源を直接又は渡り線で接続したこと
    を特徴とする防災監視制御盤。
  7. 【請求項7】請求項4記載の防災監視制御盤に於いて、
    前半の一部の制御回線が地区音響制御用で後半の残りの
    制御回線が防排煙制御用の場合、地区音響制御用と防排
    煙制御用の境界に位置するジャンパ線を切断して前記第
    1電源ラインを境界位置で切り離し、境界位置の前半の
    第1電源ラインから分岐された第2電源端子のいずれか
    に前記地区音響用電源を直接又は渡り線で接続し、境界
    位置の後半に対する第1電源ラインの第1電源端子に前
    記防排煙用電源を直接又は渡り線で接続したことを特徴
    とする防災監視制御盤。
  8. 【請求項8】請求項4記載の防災監視制御盤に於いて、
    全制御回線の種別が防排煙制御用の回線ユニットの場
    合、前記第1電源ラインの一端の第1電源端子に対して
    のみ前記防排煙用電源を直接又は渡り線で接続したこと
    を特徴とする防災監視制御盤。
  9. 【請求項9】請求項6記載の防災監視制御盤に於いて、
    地区音響制御用に設定した全制御回線の中に、地区音響
    制御用及び防排煙制御用以外の他の機器の種別を示す境
    界を設定した回線ユニットの場合、設定した境界位置に
    設けている前記第1電源ラインのジャンパ線を切断して
    境界以降に位置する出力ライン及び第2電源ラインを、
    前記地区音響用電源から切離したことを特徴とする防災
    監視制御盤。
  10. 【請求項10】請求項7記載の防災監視制御盤に於い
    て、地区音響制御用に設定した制御回線の中に、地区音
    響制御用及び防排煙制御用以外の他の機器の種別を示す
    境界を更に設定した回線ユニットの場合、新たに設定し
    た境界位置に設けている前記第1電源ラインのジャンパ
    線を切断して2つの境界で挟まれた位置の出力ライン及
    び第2電源ラインを、前記地区音響用電源及び防排煙用
    電源の両方から切り離したことを特徴とする防災監視制
    御盤。
  11. 【請求項11】請求項9又は10記載の防災監視制御盤
    に於いて、地区音響制御用及び防排煙制御用以外の他の
    機器の駆動に有電圧を必要とする場合、前記電源回路に
    専用電源を設けて前記他の機器に電源を供給することを
    特徴とする防災監視制御盤。
  12. 【請求項12】受信回線と制御回線の組を回線番号単位
    に登録し、初期状態で全受信回線と全制御回線に第1種
    別を初期設定しており、データ登録モード時、特定の回
    線番号を境界位置として指定した際に、指定境界位置の
    以降の回線番号について受信回線及び制御回線の種別を
    第2種別に設定変更する登録処理部と、 通常監視モード時、回線発報データを受信した際、前記
    登録処理部により設定した回線種別及び予め設定してあ
    る連動データを認識し、認識した回線種別及び連動デー
    タに基づいた制御処理を行う受信制御部と、を備えたこ
    とを特徴とする防災監視制御盤。
  13. 【請求項13】請求項12記載の防災監視制御盤に於い
    て、前記登録処理部は、第1種別に種別設定されている
    制御回線の特定の回線番号を境界位置として指定した際
    に、指定境界位置の次の回線番号から第1種別の最後の
    回線番号までの制御回線の種別を第1種別から第3種別
    に設定変更することを特徴とする防災監視制御盤。
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