JP3497410B2 - 田植機の植付部伝動装置 - Google Patents

田植機の植付部伝動装置

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JP3497410B2 JP08192199A JP8192199A JP3497410B2 JP 3497410 B2 JP3497410 B2 JP 3497410B2 JP 08192199 A JP08192199 A JP 08192199A JP 8192199 A JP8192199 A JP 8192199A JP 3497410 B2 JP3497410 B2 JP 3497410B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機の植付部伝
動装置に係り、詳しくは、苗植付機構に伝動するべくフ
ィードケース末端に連結される植付伝動ケース部分の伝
動構造であり、植付爪を対地浮上位置で止める定位置停
止型の畦際クラッチや、駆動負荷が所定以上になると作
動するジャンプクラッチ、並びに植付伝動ケース内の伝
動機構等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、6条植え田植機を右側4条植え
として用いるといった具合に、畦際植えの1工程前の植
付時に、植付条数を圃場の幅に合わせるべく端数条植え
を行うことが多いので、一部の苗植付機構への動力を断
続する畦際クラッチを植付伝動ケースに備えている。
又、植付駆動系には、苗植付機構等に所定以上の駆動負
荷が作用すると伝動を断つジャンプクラッチ(安全クラ
ッチ)が装備されており、植付爪や植付伝動系の損傷を
未然に防止するようにしてある(例えば、特開平10‐
178833号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、入
力軸にトルクリミッタと畦際クラッチとを、部分的に部
品を兼用する状態で装備していたので、機能集約の点で
は好ましいものであるが、その反面、植付伝動ケースの
基部における構造が複雑であって設計的な制約が多いも
のであるとともに、故障時における修復のし易さの点で
も不利なものとなっていた。本発明の目的は、植付伝動
ケースにおける伝動構造の見直しにより、トルクリミッ
タと畦際クラッチとを構造簡単でコンパクトに構成でき
るように、又、故障時の修理も行い易いものとして提供
する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕 第1発明は、田植機の植付部伝動装置において、植付伝
動ケースの基部に備えた入力軸にトルクリミッタを装備
するとともに、前記植付伝動ケースの先端部に備えた爪
駆動軸を前記入力軸と連動し、前記爪駆動軸に該爪駆動
軸の周方向における一定位置でクラッチ切り作動する
位置停止型の畦際クラッチを装備し、前記畦際クラッチ
には前記爪駆動軸に軸方向にスライド自在に嵌装された
クラッチ回転体と、該クラッチ回転体をバネの押圧付勢
に抗して軸方向にスライドさせることによりクラッチ切
り状態にさせるカムを備え、前記クラッチ回転体には前
記カムにより前記バネの押圧付勢に抗してクラッチ回転
体を軸方向にスライドさせるための環状に形成された第
1フランジと、周方向の所定角度範囲に亘る切欠き部を
形成しこの切欠き部に前記カムが係合することによりク
ラッチ回転体を定位置で停止させるための第2フランジ
とを備え、前記第1フランジと第2フランジは小間隔を
隔てて並設され、前記カムには厚みが前記第1及び第2
フランジどうしの間隔よりも若干狭く、前記第1及び第
2フランジどうしの間隔よりも長い押し面を有するカム
部を備え、カムの回動操作により前記カム部を前記第1
フランジをバネの押圧付勢に抗して押圧して、前記クラ
ッチ回転体の回転に伴って第2フランジの前記切欠き部
にカム部が係入することにより、クラッチ回転体が前記
バネの押圧付勢に抗して軸方向にスライドしてカムが切
欠き部に係入した状態で前記所定角度範囲で定まる一定
位置でクラッチが切り状態となることを特徴とする。
【0005】第2発明は、第1発明において、前記入力
軸に前記爪駆動軸を減速連動するように構成してある
とを特徴とする。
【0006】第3発明は、第2発明において、前記爪駆
動軸に一対の植付爪を備えたロータリー型の苗植付機構
備えてあることを特徴とする。
【0007】〔作用〕 請求項1の構成によれば、入力軸と爪駆動軸のうちの苗
植付機構に近い側である爪駆動軸に畦際クラッチを配置
したので、入力軸に装備したものと比べた場合、入力軸
と爪駆動軸との連動部が介在されない分、苗植付機構を
停止させるときの慣性が小さくなり、クラッチ容量や停
止ショックを小さくすることができる。又、入力軸にト
ルクリミッタを装備したので、トルクリミッタと畦際ク
ラッチとを2個の軸に分けて配置されてそれらが構造的
に独立したものとなるから、故障時における原因箇所の
解明や修理が行い易くなる点も好ましい。そして請求項
1の定位置停止型の畦際クラッチを装備したことによっ
て、定位置停止が実現される。
【0008】そして、入力軸にトルクリミッタを装備し
た状態で、入力軸に爪駆動軸を減速連動させたので、ト
ルクリミッタを装備した入力軸側が爪駆動軸に比べて高
速低トルク側となるので、最大負荷トルクの設定値を従
来に比べて低くすることができ、トルクリミッタの容量
を小さくすることが可能になる。
【0009】請求項3の構成によれば、クランク型の苗
植付機構に比べて回転慣性の大きなロータリー型の苗植
付機構を備えながら、クラッチ容量や停止ショックを小
さくすることができる。又、ロータリー型では、一対の
植付爪の停止位置を爪駆動軸の1回転当たり180度離
れて2箇所設けることが理論上可能であり、畦際クラッ
チのクラッチ回転体におけるクラッチシフタ入り込み用
の切欠きを周方向で2箇所形成することで実現できる。
【0010】 〔効果〕 請求項1に記載の田植機の植付部伝動装置では、トルク
リミッタと畦際クラッチの分離配置により、構造の簡素
化や故障時における復旧の迅速化が可能な合理的なもの
にできた。
【0011】請求項2に記載の田植機の植付部伝動装置
では、トルクリミッタを備えた入力軸に、畦際クラッチ
を備えた爪駆動軸を減速連動させる工夫により、停止慣
性が減少して畦際クラッチの安定作動を図れて畦際クラ
ッチの信頼性が向上が図れるとともに、トルクリミッタ
と畦際クラッチの分離配置により、構造の簡素化や故障
時における復旧の迅速化が可能な合理的なものにでき
た。
【0012】請求項3に記載の田植機の植付部伝動装置
では、ロータリー型の苗植付機構を備えながら、停止慣
性が減少して畦際クラッチの安定作動を図れて信頼性が
向上するとともに、トルクリミッタと畦際クラッチの分
離配置により、構造の簡素化や故障時における復旧の迅
速化が可能な合理的なものにできた。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1、図2に示すように、操向
操作自在な左右一対の前輪1及び左右一対の後輪2を備
えた機体の前部に、エンジン3及びミッションケース4
を備えて、機体の中央部に運転部5を形成し、機体の後
部にリンク機構6を介して苗植付装置7を昇降操作自在
に連結して乗用型田植機を構成してある。苗植付装置7
は6条植えに構成されており、3個の植付伝動ケース
8、植付伝動ケース8の左右両側に配備される苗植付機
構a,a、3個の接地フロート11、及び苗載台16等
によって構成してある。
【0014】図1、図4に示すように、PTO入力軸1
3に入力された動力を3個の植付伝動ケース8に伝達す
るフィードケース14は、3段の横送り変速機構15を
内装するとともに、苗載台16を往復横送りするための
横送り駆動軸17と、横送りのストロークエンドにて苗
載台16の苗植付装置を縦送りするための縦送り軸18
とを備えている。尚、12は後輪2を支承する後車軸ケ
ースである。
【0015】図5に示すように、横送り変速機構15
は、PTO入力軸13にベベルギヤ連動される第1軸1
9と、軸端に横送り駆動軸17が連結される第2軸20
とに亘って架設構成され、第1軸19と出力軸21とに
亘って、植付伝動ケース3に動力伝達するためのチェン
機構22を構成してある。
【0016】次に、苗植付機構aの駆動構造等について
説明する。図4、図6に示すように、苗植付機構aは、
植付伝動ケース8の後端(先端)に回転駆動自在に支持
される回転ケース9と、回転ケース9の両端に配備され
る一対の植付アーム70,70とから構成された公知の
ロータリー型であり、各植付アーム70には植付爪10
が装備される。植付伝動ケース8には、フィードケース
14からの動力をジャンプクラッチ(トルクリミッタの
一例)71を介して出力軸72を駆動するチェン機構7
3を内装している。出力軸72は、植付伝動ケース8の
左右両側に突出されて左右一対の苗植付機構a,aを駆
動する軸に構成されるとともに、この出力軸72上に構
成される畦際クラッチBを植付伝動ケース8に内装して
ある。
【0017】図6に示すように、ジャンプクラッチ71
は、フィードケース14からの動力を受ける入力軸92
上に設けてあり、出力軸21で構成される入力軸92に
スプライン外嵌された駆動側クラッチ部材93と、入力
軸92に相対回転自在に外嵌される従動側クラッチ部材
94と、駆動側クラッチ部材93を従動側クラッチ部材
94に向けて押圧付勢するバネ95とを備えるととも
に、両クラッチ部材93,94にこれらが咬合して一体
回転するためのクラッチ爪93a,94aを形成して構
成されている。
【0018】図7、図8に示すように、両クラッチ爪9
3a,94aの咬合面は、入力軸92の軸芯方向に対し
て傾斜させてあり、その傾斜面とバネ95圧とにより、
苗植付機構aの駆動負荷が所定値を越えると、両クラッ
チ爪93a,94aが咬合面で辷り移動し、クラッチ部
材93がバネ95に抗して従動側クラッチ部材94から
遠ざかる方向に移動することで両クラッチ爪93a,9
4aの咬合が解除され、クラッチ切り状態がもたらされ
るのである。
【0019】従動側クラッチ部材94には駆動スプロケ
ット96が固定されており、この駆動スプロケット96
と出力軸72の従動スプロケット75とに亘ってチェン
73aを巻回してチェン機構73を構成してある。従動
スプロケット75の歯数は駆動スプロケット96の歯数
の2倍に設定されており、チェン機構73は入力軸92
の単位時間当たりの回転数を半減して出力軸72に伝え
る減速連動機構に構成してある。
【0020】図9に示すように、畦際クラッチBは、出
力軸72に相対回転不能で、かつ、軸方向スライド自在
にスプライン嵌装されたクラッチ回転体74と、出力軸
72に相対回転自在に嵌装された従動スプロケット75
と、クラッチ回転体74を軸方向にシフト操作するシフ
タSであるカム軸76と、クラッチ回転体74を従動ス
プロケット75に向けて押圧付勢する巻きバネ77とを
備えて構成されている。
【0021】この畦際クラッチBは、カム軸76の回動
操作により、クラッチ回転体74を従動スプロケット7
5側にスライドさせて、これら両者74,75のクラッ
チ爪74a,75aが咬合して一体回転状態となる伝動
状態と、クラッチ回転体74を巻きバネ77の付勢力に
抗する側にスライドさせて、クラッチ回転体74と従動
スプロケット75とが所定の相対姿勢となる状態で両ク
ラッチ爪74a,75aの咬合を解除する伝動断絶状態
とが現出自在な定位置停止クラッチに構成されている。
【0022】図6、図10に示すように、従動スプロケ
ット75は、クラッチ回転体74のクラッチ爪74aと
咬合するクラッチ爪75aが側面に形成されたボス75
Aと、板材のファインブランキング加工にて形成された
スプロケット歯75Bとを溶着一体化して構成してあ
る。ボス75Aは、冷間鍛造で加工形成された後に浸炭
焼入れ処理が施されたものであり、強度条件の厳しいク
ラッチ爪75aに好適なものとしてある。
【0023】図9〜図11に示すように、クラッチ回転
体74は、出力軸72にスプライン外嵌されたボス部7
8に、互いに軸方向に離れた第1及び第2フランジ7
9,80を形成するとともに、第1フランジ79よりも
大径の第2フランジ80に出力軸周方向の所定角度範囲
に亘る切欠き部80aを1箇所のみ形成して構成してあ
る。カム軸76を、出力軸72の軸芯Xに交差する軸芯
Y回りで回動自在に植付伝動ケース8に支承するととも
に、第1及び第2フランジ79,80の間に配置される
カム部(カム軸先端の2面幅部分)81を軸端に形成し
てある。
【0024】カム部81の厚み(幅寸法)は、第1及び
第2フランジ79,80どうしの間隔よりも若干狭いも
のに設定してあり、出力軸72の軸芯X方向においてカ
ム部81が切欠き部80aに位置するときにのみ、カム
部81が第1フランジ79を押してのクラッチ切り作動
を行うべくカム軸76の回動操作が可能となるように設
定してある。
【0025】カム部81は、カム軸76の軸芯Yを通る
直径長さを有した押し面81aと、直径部分から適宜の
厚み分ずれた面であるカット面81bとの両縦平面部を
有している。そして、押し面81aには、第1フランジ
79をやり過ごすべく、該第1フランジ79の周面とカ
ム軸方向で僅かな隙間を挟んで対峙する湾曲面である第
1横面76aが続いて形成されるとともに、同様に、カ
ット面81bには、第2フランジ80をやり過ごすため
の湾曲面である第2横面76bが続いて形成されてい
る。次に、畦際クラッチBのクラッチ切り作動の作用を
説明する。
【0026】通常は、図12(イ)に示すように、従動
スプロケット75の歯部75aと、クラッチ回転体74
の横端に形成された歯部74aとが咬合する方向に、巻
きバネ77がクラッチ回転体74を付勢維持したクラッ
チ入り状態が現出されており、カム部81は第1及び第
2フランジ79,80間に位置して、クラッチ回転体7
4の自由な回転を許容している。この状態では、カム部
81は、その押し面81aが第1フランジ79に寄る又
は押圧接触されており、カット面81bと第2フランジ
80との間に出力軸73の軸芯X方向での隙間が集約さ
れている。
【0027】次に、カム軸76の回動操作を行うと、そ
のときにカム部81が第1フランジ79と第2フランジ
80との間にあれば回動できないが、クラッチ回転体7
4の回転に伴って、図12(ロ)に示すように、第2フ
ランジ80の切欠き部80aにカム部81が位置する状
態になった途端にカム軸76の回動が開始され、押し面
81aの角部が第1フランジ79を押し始めて、巻きバ
ネ77の付勢力に抗してクラッチ回転体74をクラッチ
離脱側に移動させ始める。
【0028】カム軸76の引続きの回動により、カム部
81がクラッチ回転体74を所定距離(4mm)押す
と、両歯部歯部74a,75aの咬合が解除され、クラ
ッチ切り状態がもたらされる。そして、図12(ハ)に
示すように、尚もカム部81が回動して、クラッチ回転
体74を最大距離(5mm)押すとクラッチ切り作動が
終了し、カム部81は約40度回動して止まる。
【0029】クラッチ切りとなった後も慣性によってク
ラッチ回転体74が回転するが、図12(ニ)に示すよ
うに、第2フランジ80が第2横面76b部分に入込み
回動して斜め向き状態にあるカム部81のカット面81
bと切欠き部80a端の第2フランジ80との干渉によ
り、必ずカム部81が切欠き部80aに位置する状態で
クラッチ回転体74が停止するようになり、これによっ
て定位置停止が実現される。
【0030】カット面81bと第2フランジ80との衝
突慣性によってクラッチ回転体74が逆回りすることが
あると、図12(ホ)に示すように、第1横面76a部
分のカム軸76の外周面と第2フランジ80とが接当し
て、該第2フランジ80のカム軸76部分への入込みが
阻止された状態でクラッチ回転体74が回転停止する。
つまり、出力軸72の径方向においてカム軸76の第1
横面76aと第2横面76bとに段差を付けてあるの
で、第2フランジ80が第1横面76aの下方に入り込
めないようになっており、その入込みによるカム軸76
の戻り回動が不可となる不都合が生じないように工夫さ
れている。
【0031】図4、図13に示すように、苗載台16の
裏面側には、3箇所の畦際クラッチBに対応した3個の
畦際クラッチレバー82を装備してあり、各植付伝動ケ
ース8に備えたカム軸76に固着したカムレバー83
に、インナワイヤ84aとアウタワイヤ84bとで成る
ボーデンワイヤ構造の第1ワイヤ84で連動連結してあ
る。
【0032】インナワイヤ84aとカムレバー83とは
融通バネ85を介して連結してあり、カム部81が切欠
き部80aに位置していないときでも、畦際クラッチレ
バー82のクラッチ切り側への揺動操作を可能である。
換言すれば、融通バネ85が伸びてその蓄積された付勢
力でもって、カム部81が切欠き部80aに位置した時
点でカム軸76を自動的に回動させるように作用するの
で、畦際クラッチレバー82を単に切り側に揺動操作す
れば良い。
【0033】畦際クラッチレバー82は、支点Zで回動
自在に支持ブラケット86にカシメ支承された板材製の
レバー本体82aと、これに突設された操作部82b
と、グリップ82cとで構成され、支点Z部分を覆うカ
バー87を備えてあるとともに、支持ブラケット86は
苗載台16の裏面に固定されている。操作部82bに
は、畦際クラッチBの他に、苗縦送り機構bの2条分の
伝動断続を担う縦送りクラッチ88と、施肥装置cの2
条分の伝動断続を担う施肥クラッチ89とを入切りする
ための第2ワイヤ90と第3ワイヤ91とが連動連結さ
れている。
【0034】図13(イ)に示すように、クラッチ入り
及び切りの夫々の位置での操作部82bにおける第1〜
第3インナワイヤ84a,90a,91aは、支持ブラ
ケット86における第1〜第3アウタワイヤ84b,9
0b,91b夫々のアウタ受け箇所と、レバー揺動支点
Zとを結ぶ線分の両側に振り分けられている。
【0035】そして、各クラッチB,88,89がいず
れもクラッチ入り側となるように各ワイヤ84,90,
91が引っ張り付勢されていることから、畦際クラッチ
レバー82は入り位置にも切り位置にも付勢維持される
デッドポイント式レバーに構成されている。
【0036】〔別実施形態〕 入力軸92と爪駆動軸72との減速比を、2以外の値
(例えば、1.5等)に設定したクランク機構形式の苗
植付機構を備えたものに、請求項1に記載の特徴構成を
適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の側面図
【図2】乗用型田植機の平面図
【図3】植付部の側面図
【図4】植付部の概略の伝動系及びクラッチ操作系を示
す系統図
【図5】フィードケース内部の概略構造を示す展開図
【図6】植付伝動ケースの内部構造を示す展開図
【図7】ジャンプクラッチの主要部を示す図
【図8】(イ)は従動側クラッチ部材を、(ロ)は駆動
側クラッチ部材を示す側面図
【図9】畦際クラッチの構造を示す断面図
【図10】畦際クラッチの主要部を示す分解斜視図
【図11】カム軸とクラッチ回転体との関係を示す側面
【図12】畦際クラッチの切り作動状態を示す一連の作
用図
【図13】畦際クラッチレバー部分の構造を示し、
(イ)は一部切欠き正面図、(ロ)は一部切欠き側面図
【符号の説明】
8 植付伝動ケース 10 植付爪 71 トルクリミッタ 72 爪駆動軸 73 チェン伝動機構 75 スプロケット 75A ボス 75B スプロケット歯 75a クラッチ爪 92 入力軸 B 畦際クラッチ a 苗植付機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−35709(JP,A) 特開 平5−260820(JP,A) 特開 昭63−192314(JP,A) 特開 平1−317324(JP,A) 特開 平9−56228(JP,A) 実開 平2−73912(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植付伝動ケース(8)の基部に備えた入
    力軸(92)にトルクリミッタ(71)を装備するとと
    もに、前記植付伝動ケース(8)の先端部に備えた爪駆
    動軸(72)を前記入力軸(92)と連動し、前記爪駆
    動軸(72)に該爪駆動軸(72)の周方向における一
    定位置でクラッチ切り作動する定位置停止型の畦際クラ
    ッチ(B)を装備し、 前記畦際クラッチ(B)には前記爪駆動軸(72)に軸
    方向にスライド自在に嵌装されたクラッチ回転体(7
    4)と、該クラッチ回転体(74)をバネの押圧付勢に
    抗して軸方向にスライドさせることによりクラッチ切り
    状態にさせるカムを備え、前記クラッチ回転体(74)
    には前記カムにより前記バネの押圧付勢に抗してクラッ
    チ回転体(74)を軸方向にスライドさせるための環状
    に形成された第1フランジ(79)と、周方向の所定角
    度範囲に亘る切欠き部(80a)を形成しこの切欠き部
    (80a)に前記カムが係合することによりクラッチ回
    転体(74)を定位置で停止させるための第2フランジ
    (80)とを備え、前記第1フランジ(79)と第2フ
    ランジ(80)は小間隔を隔てて並設され、前記カムに
    は厚みが前記第1及び第2フランジ(79)(80)ど
    うしの間隔よりも若干狭く、前記第1及び第2フランジ
    (79)(80)どうしの間隔よりも長い押し面(81
    a)を有するカム部(81)を備え、 カムの回動操作により前記カム部(81)を前記第1フ
    ランジ(79)をバネの押圧付勢に抗して押圧して、前
    記クラッチ回転体(74)の回転に伴って第2フランジ
    (80)の前記切欠き部(80a)にカム部(81)が
    係入することにより、クラッチ回転体(74)が前記バ
    ネの押圧付勢に抗して軸方向にスライドしてカムが切欠
    き部(80a)に係入した状態で前記所定角度範囲で定
    まる一定位置でクラッチが切り状態となる 田植機の植付
    部伝動装置。
  2. 【請求項2】 前記入力軸(92)に前記爪駆動軸(7
    2)を減速連動するように構成してある請求項1に記載
    の田植機の植付部伝動装置。
  3. 【請求項3】 前記爪駆動軸(72)に一対の植付爪
    (10)を備えたロータリー型の苗植付機構(a)を
    えてある請求項1または2に記載の田植機の植付部伝動
    装置。
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