JPH0356650Y2 - - Google Patents

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JPH0356650Y2
JPH0356650Y2 JP11943386U JP11943386U JPH0356650Y2 JP H0356650 Y2 JPH0356650 Y2 JP H0356650Y2 JP 11943386 U JP11943386 U JP 11943386U JP 11943386 U JP11943386 U JP 11943386U JP H0356650 Y2 JPH0356650 Y2 JP H0356650Y2
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ball
axle
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driven rotating
shifter
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、耕耘機、田植機、コンバイン等の農
業機械にサイドクラツチとして採用し得るボール
クラツチ構造に関するものである。
〔従来技術〕
この種のボールクラツチ構造として、例えば実
公昭57−30500号公報が提案されている。
このものは、ボールクラツチの組立行程におい
て、シフタ6を押圧するシフタ戻しバネ7を、ス
プロケツト2から離反させる方向にのみ作用する
よう構成し、組立時におけるボール受け5の押出
しを防止、組立作業の容易化を図つたものであ
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕 この公報のものは、ボール受け5の押出しを防
止するために、車軸に嵌着されたスナツプリング
10によりカラー11の軸方向への移動を防止す
るようにしたものであり、ボールクラツチを構成
する部品点数が多くなり、構造が複雑になるとい
う問題点があつた。
また公報のものでは、スプロケツト2の左右側
面に延出形成した筒体部2a,2aにはボール孔
2bが開設されており、組立の際には、このボー
ル孔2bにグリースを充填するなどして脱落を防
止したボール4と、スプロケツト2とを一体に組
立てない限りボールクラツチが組立てられないと
いう問題点があつた。
また第7図に示すように、シフタ13を被動回
転部材20側に向けて押圧する方向にシフタ戻し
バネ14を設けた方式のボールクラツチ構造のも
のが試みられている。このものは車軸3側に設け
るボール受部15を、軸芯方向に沿つて車軸の端
面まで長く設けることなくボール位置にのみ設け
たもので、車軸3上にシフタ戻しバネ14、シフ
タ13を組込み後、被動回転部材20の筒体部2
0bをそのボール孔21にはグリスを充填してボ
ール11を装着し車軸3に嵌合させ、次いでシフ
タ13をロツク状態に移動させてボール11を、
車軸上のボール受部15に収納させることによ
り、シフタ戻しバネ14による附勢力を受けても
被動回転部材20が車軸3から離脱しないように
したものであるが、このものにおいても、組立の
際には、このボール孔21にグリースを充填する
などして脱落を防止したボール11と、被動回転
部材20とを一体に組立てない限り、ボールクラ
ツチ18が組立てられないという問題点が依然と
して未解決であつた。
〔問題を解決するための手段〕
本考案は上述した従来の問題点を解消すべく創
案されたものであつて、ボールを組み込んだ状態
の車軸に、被動回転部材の筒体部を簡単に組込む
ことができるボールクラツチ構造を提供すること
を目的とし、同軸上に延長された左右の車軸と、
この両車軸に回転自在に嵌合された被動回転部材
との間に配設され、伝動の入断を行うボールクラ
ツチ構造であつて、前記各車軸に設けた複数のボ
ール受部内にロツク状態のシフタにより保持され
た各ボールに対応させて前記被動回転部材の筒体
部に、該筒体部の端面まで切欠いた複数の案内溝
を設けたことを特徴とするものである。
〔作用〕
この被動回転部材10の筒体部10bに設けた
複数の案内溝12を、ロツク状態のシフタ13に
より車軸3側のボール受部15に予め保持されて
いるボール11に挿入させることにより、従来の
ようにボールと被動回転部材とを一体として組み
込むことなく、ボール11自体を車軸3側に予め
組み込み得ることと、被動回転部材10を案内溝
12によりボールなしの単体で車軸3側に組み込
み得ることとが相俟つて、被動回転部材10の筒
体部10bをきわめて簡単に車軸3に組込むこと
ができる。
〔実施例〕
以下、本考案を一実施例として示す図面につい
て説明する。
第6図は本考案によるボールクラツチ18をサ
イドクラツチとして装備させた田植機1の側面図
であつて、田植機1は機体の前方に搭載したエン
ジン2の回転力がサイドクラツチを介して左右の
車軸3,3に伝達され、この車軸3,3から揺動
ケース4,4内の伝動機構を介して車輪5,5に
伝動されることにより、田面をフロート6が滑走
しながら走行するようになつており、これらボー
ルクラツチ18,18は、機体後方に延びる操縦
ハンドル7に設けたそれぞれのクラツチレバー8
の把持操作により左側の車輪5または右側の車輪
5への伝動を断ち、機体が左旋回または右旋回す
るようになつている。
第1図に示すように、ボールクラツチ18は歯
車10と左右の車軸3,3との伝動の断続を制御
するようになつており、同一軸芯上に配設された
左右の車軸3,3には互いに接近する側に位置し
て小径部3a、小径部3aが構成され、この小径
部3a、小径部3aには被動回転部材としての歯
車10(または、スプロケツトでもよい)の軸支
部10aが回転自在に嵌合されるようになつてお
り、この歯車10はエンジン2により駆動される
伝動歯車Gに噛合して駆動回転されるようになつ
ている。
第1図〜第3図に示すように、歯車10の左右
両側面には筒体部10bが車軸3の軸芯方向に沿
つて延出形成されており、この周面にはボール1
1に嵌合する案内溝12が3個、等分に設けら
れ、この各案内溝12は所定位置から軸芯方向に
沿つて筒体部10bの端面まで切欠されており、
この筒体部10bの内径側は車軸3が回転自在に
嵌合する軸支部10cに形成されている。
各車軸3上にはシフタ13が摺動自在にそれぞ
れ嵌挿され、このシフタ13はシフタ戻しバネ1
4によりそれぞれ歯車10側に向けて附勢され、
端面側の大径部13aと奥側の小径部13bとが
形成されている。また車軸3には端面から所定距
離おいた位置にボール11が略半分程度嵌入する
ボール受部15が案内溝12と同数穿設されてい
る。このボール受部15は第4図〜第5図の他例
に示すように車軸3の軸端から軸芯方向に沿つて
ボール11位置に至る長さの長い案内溝16を形
成すると共に、この案内溝16の軸端側にはC型
ピン17を装着するようにし、ボール11の軸端
側への飛び出しを防止するようにしてもよい。こ
の場合ボール11の外径とC型ピン17との間に
間隔Hを保持させておく。
そして、右側のクラツチレバー8を把持操作す
ることによつて車軸3近傍に設けたシフトフオー
ク(図外)が移動し、これに連動してシフタ13
が第1図の右のように摺動することにより、ボー
ル11位置に大径部13aが移動し、車軸3側の
ボール受部15からボール11の飛び出しを可能
とするので、歯車10と右側車軸3との伝動が断
状態となる。
また、この右側のクラツチレバー8の把持を解
除すると、シフトフオーク(図外)が移動するの
に連動して、シフタ13が第1図の左のように摺
動して小径部13bによりボール11を押え、ボ
ール11が車軸3のボール受部15に嵌入するシ
フタ13のロツク状態となるので、歯車10から
右側車軸3への伝動が行われるようになる。
しかして本考案にあつては、被動回転部材とし
ての歯車10の左右両側に延設形成した筒体部1
0bに、この筒体部10bの端面まで切欠された
複数の案内溝12,12,12を設け、この複数
の案内溝12,12,12を、ロツク状態のシフ
タ13により車軸3側のボール受部15に保持さ
れている複数のボール11,11,11に挿入さ
せることにより、従来のようにグリースを充填す
るなどしてボールと被動回転部材とを一体に組み
込むことなく、ボール11を車軸3側に予め組み
込み得ることと、被動回転部材10を案内溝12
によりボールなしの単体で車軸3側に組み込み得
ることとが相俟つて、ボールクラツチ18を極め
て簡単に組み立て得る。
〔考案の効果〕
これを要するに本考案のボールクラツチ構造
は、同軸上に延長された左右の車軸と、この両車
軸に回転自在に嵌合された被動回転部材との間に
配設され、伝動の入断を行うボールクラツチ構造
であつて、前記各車軸に設けた複数のボール受部
内にロツク状態のシフタにより保持された各ボー
ルに対応させて前記被動回転部材の筒体部に、該
筒体部の端面まで切欠いた複数の案内溝を設けた
から、従来のようにグリースを充填するなどして
ボールと被動回転部材とを一体に組み込むことな
く、ボール自体を車軸側に予め組み込み得ること
と、被動回転部材を筒体部の案内溝によりボール
なしの単体で車軸側に組み込み得ることとが相俟
つて、ボールクラツチをきわめて簡単に組み立て
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであつて、
第1図はボールクラツチの半載正面縦断図、第2
図は作用説明図、第3図Aは要部の平面図、第3
図Bは要部の正面図。第4図〜第5図はボール受
部の他例を示し第4図は要部の半載正面縦断図、
第5図は第4図のA−A矢印断面図。第6図は田
植機の全体側面図、第7図は試作例を示すボール
クラツチの半載正面縦断図である。 3……車軸、10……被動回転部材、10b…
…筒体部、11……ボール、12……案内溝、1
3……シフタ、15……ボール受部、18……ボ
ールクラツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 同軸上に延長された左右の車軸と、この両車軸
    に回転自在に嵌合された被動回転部材との間に配
    設され、伝動の入断を行うボールクラツチ構造で
    あつて、前記各車軸に設けた複数のボール受部内
    にロツク状態のシフタにより保持された各ボール
    に対応させて前記被動回転部材の筒体部に、該筒
    体部の端面まで切欠いた複数の案内溝を設けたこ
    とを特徴とするボールクラツチ構造。
JP11943386U 1986-08-05 1986-08-05 Expired JPH0356650Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11943386U JPH0356650Y2 (ja) 1986-08-05 1986-08-05

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11943386U JPH0356650Y2 (ja) 1986-08-05 1986-08-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6325827U JPS6325827U (ja) 1988-02-20
JPH0356650Y2 true JPH0356650Y2 (ja) 1991-12-20

Family

ID=31006803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11943386U Expired JPH0356650Y2 (ja) 1986-08-05 1986-08-05

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JP4525046B2 (ja) * 2003-10-15 2010-08-18 シンフォニアテクノロジー株式会社 電磁ボールクラッチ
JP5777551B2 (ja) * 2012-03-28 2015-09-09 株式会社ダイナックス 湿式油圧クラッチのピストンチェックバルブ構造

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JPS6325827U (ja) 1988-02-20

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