JP3496830B2 - 高負荷伝動用vベルト - Google Patents

高負荷伝動用vベルト

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高負荷伝動用Vベ
ルトに関する。
【0002】
【従来の技術】歯付ベルトは、ベルト長手方向に所定ピ
ッチでベルト歯が設けられ、そのベルト歯のプーリへの
噛合により動力を伝達するものである。この歯付ベルト
の動力伝達の際、ベルト歯には多大の摩擦力が作用する
ため、一般にゴム製の歯付ベルトでは、そのベルト歯側
表面にベルト用帆布が設けられており、それによってベ
ルトの摩耗及びそれに起因するベルト歯の欠損を抑止し
ている。そして、ベルト用帆布には、クッション性やベ
ルト本体への接着性等を付与すべく、ベルト成形前に、
未架橋ゴム組成物を有機溶剤に溶解させたゴム処理液に
浸漬して乾燥させる処理が施される。一方、歯付ベルト
のベルト本体の耐熱性を向上させる目的で、ベルト本体
を形成するゴム組成物として硫黄により架橋された水素
添加ニトリルゴム(以下「H−NBR」という)組成物
の他、有機過酸化物により架橋されたH−NBR組成物
が使用されており、また、最近では、さらにベルト歯の
剛性を高めてベルトの高負荷耐久性を向上させる目的
で、ベルト本体を形成するゴム組成物としてメタクリル
酸亜鉛が添加されて強化された有機過酸化物架橋系のH
−NBR組成物もが使用されている。そして、このよう
なベルト本体の耐熱性向上に併せ、ゴム処理液への浸漬
処理によりベルト用帆布に付着するゴム成分の耐熱性を
も向上させるべく、ゴム処理液として有機過酸化物架橋
系の未架橋H−NBR組成物を有機溶剤に溶解させたも
のの使用が考えられる。
【0003】高負荷伝動用Vベルトは、張力帯本体がゴ
ム組成物で形成されたエンドレスの張力帯と、その張力
帯の長手方向に間隔をおいて並ぶように各々が張力帯に
噛合して係止した複数のブロックとを備え、それらの複
数のブロックのプーリへの摩擦により動力を伝達するも
のである。この高負荷伝動用Vベルトの動力伝達の際、
ブロックの前後方向への揺動により張力帯上下面に摩擦
力が作用するため、一般にこのような高負荷伝動用Vベ
ルトでは、張力帯上下面にそれぞれ上側及び下側帆布が
設けられており、それによって張力帯の摩耗及びそれに
起因するブロックのガタツキによるブロックの破損を抑
止している。そして、上側及び下側帆布には、歯付ベル
トの場合と同様に、張力帯成形前に、未架橋ゴム組成物
を有機溶剤に溶解させたゴム処理液に浸漬して乾燥させ
る処理が施される。一方、高負荷伝動用Vベルトは温度
を含め非常に厳しい条件下で使用されるため、張力帯本
体を形成するゴム組成物としてメタクリル酸亜鉛が混合
された有機過酸化物架橋系のH−NBR組成物が使用さ
れている。そして、このような張力帯本体の高性能化に
併せ、ゴム処理液への浸漬処理により上側及び下側帆布
に付着するゴム成分を耐熱性の高いものとすべく、ゴム
処理液として有機過酸化物架橋系の未架橋H−NBR組
成物を有機溶剤に溶解させたものを使用することが考え
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、耐
性に優れる有機過酸化物架橋系の未架橋H−NBR組成
物を用いたゴム処理液に浸漬処理され、しかも耐摩耗性
が優れる上側帆布及び/又は下側帆布を有する張力帯を
備えた高負荷伝動用Vベルトを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本出願の発明は、張力帯
本体がゴム組成物で形成され且つ上下面にそれぞれ上側
帆布及び下側帆布が設けられたエンドレスの張力帯と、
その張力帯の長手方向に間隔をおいて並ぶように各々が
張力帯に噛合して係止した複数のブロックとを備え、複
数のブロックとプーリとの摩擦により動力を伝達するよ
うに構成された高負荷伝動用Vベルトを前提とする。そ
して、上側帆布及び下側帆布のうち少なくとも一方は、
分子量100万以上のポリエチレン粉末と、架橋剤とし
ての有機過酸化物とが混合された未架橋H−NBR組成
物を溶剤に溶解させたゴム処理液への浸漬処理が施され
てなることを特徴とする。
【0006】上記の構成によれば、上側帆布及び/又は
下側帆布に付着するゴム成分が耐熱性の高い有機過酸化
物架橋系のH−NBR組成物であることから上側帆布及
び/又は下側帆布自体の耐熱性が高められることに加
え、そのゴム成分に含まれることとなる分子量100万
以上のポリエチレン粉末による潤滑性の付与により上側
及び/又は下側帆布の摩擦係数が低く抑えられると共
に、H−NBR組成物が有機過酸化物により架橋される
際にポリエチレン粉末が共架橋されてポリエチレンが脱
落不能に化学的に一体となるので、上側帆布及び/又は
下側帆布の耐摩耗性が著しく高められ、ブロックのガタ
ツキに起因するブロックの破損や騒音の発生が抑止され
ることとなる。
【0007】ここで、分子量100万以上のポリエチレ
ン粉末は、超高分子量のポリエチレンであり、分子量2
〜30万の一般的な高密度ポリエチレンに比べて、高分
子であるが故に耐摩耗性、潤滑性、耐衝撃性が極めて優
れるものである。
【0008】ゴム処理液をを形成するH−NBR組成物
は、メタクリル酸亜鉛が添加されて強化されているもの
であってもよい。
【0009】ゴム処理液を形成するH−NBR組成物を
架橋する有機過酸化物は、特に限定されるものではな
く、例えば、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチル
パーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド等を
挙げることができる。
【0010】ゴム処理液の溶剤は、H−NBR組成物を
溶解可能なものであれば特に限定されるものではなく、
例えばメチルエチルケトン(以下「MEK」という)等
を挙げることができる。
【0011】力帯本体を形成するゴム組成物は、特に
限定されるものではなく、例えばエチレン・プロピレン
・ジエンターポリマーゴム(EPDM)組成物、クロロ
プレンゴム(CR)組成物、硫黄架橋系のH−NBR組
成物、有機過酸化物架橋系のH−NBR組成物等を挙げ
ることができる。張力帯本体を有機過酸化物架橋系のH
−NBR組成物で形成した場合、張力帯本体、上側帆布
及び/又は下側帆布に付着するゴム成分のいずれもが耐
熱性に優れるものとなることから、ベルト全体としても
耐熱性に優れるものとなる。また、張力帯本体を形成す
る有機過酸化物架橋系のH−NBR組成物をメタクリル
酸亜鉛及びアクリル酸亜鉛のうち少なくとも一方がが添
加されて強化されたものとしてもよい。
【0012】上側及び下側帆布は、特に限定されるもの
ではなく、ナイロン繊維、アラミド繊維等の織布、編物
等が用いられる。
【0013】
【発明の効果】出願の発明によれば、上側帆布及び/
又は下側帆布自体の耐熱性を高めることができることに
加え、上側帆布及び/又は下側帆布の耐摩耗性を著しく
高めることができ、ブロックのガタツキに起因するブロ
ックの破損や騒音の発生を抑止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施形態を図面に基づいて
詳細に説明する。
【0015】(実施形態1) <歯付ベルトの構成> 図1は実施形態1に係る歯付ベルト10を示す。
【0016】歯付ベルト10は、ベルト内周面にベルト
長さ方向に所定ピッチで設けられたベルト歯11,1
1,…と、ベルト外周面側のベルト背面部12とにより
ベルト本体が構成されている。また、ベルト歯11,1
1,…とベルト背面部12との間には、ベルト本体と一
体となって抗張体として一対の心線13,13が略ベル
ト長さ方向に延び且つベルト幅方向にピッチを形成して
二重螺旋状に設けられている。そして、ベルト歯11側
のベルト内周面は、その表面が被覆されるようにベルト
用帆布14が貼付されている。この歯付ベルト10は、
ベルト歯11,11,…のプーリへの噛合により動力を
伝達するものである。
【0017】ベルト歯11及びベルト背面部12は、架
橋剤としての有機過酸化物であるジクミルパーオキサイ
ド等や補強材としてのカーボンブラック等の充填材が混
合され且つメタクリル酸亜鉛やアクリル酸亜鉛などの金
属塩モノマーが添加されて強化された未架橋H−NBR
組成物を加熱加圧成形して有機過酸化物架橋されたH−
NBR組成物により一体となって形成されている。この
有機過酸化物架橋系のH−NBR組成物は、耐熱性が極
めて優れることに加え、高弾性及び高強度であることか
ら、ベルト歯11,11,…の弾性率が極めて高いもの
となる。
【0018】心線13は、レゾルシン・ホルマリン・ラ
テックス(以下「RFL」という)被膜でコートされた
ガラス繊維束を下撚りした子縄を複数本集めて下撚り方
向と逆方向に上撚りしたガラスコード表面にゴム糊によ
るコーティング処理が施されたもので形成されている。
そして、この心線13は、その表層のゴム糊がガラス繊
維をコートしたRFL被膜に密着すると共に加熱加圧成
形時にベルト本体のゴム組成物と相互拡散することによ
りベルト本体に一体に接着する。なお、一対の心線1
3,13のうちの一方は、下撚りがS撚りで且つ上撚り
がZ撚りであり、他方は、上撚りがS撚りで且つ下撚り
がZ撚りである。
【0019】ベルト用帆布14は、ベルト長さ方向に伸
縮性を有するように加工されたアラミド織布に、分子量
100万以上のポリエチレン粉末と架橋剤としてのジク
ミルパーオキサイド等の有機過酸化物が混合され且つメ
タクリル酸亜鉛やアクリル酸亜鉛などの金属塩モノマー
が添加されて強化された未架橋H−NBR組成物をME
K等の有機溶剤に溶解させたゴム処理液への浸漬及び乾
燥処理と、ベルト本体側表面への有機過酸化物架橋系の
未架橋H−NBR組成物の糊ゴムのコーティング処理と
が施されたもので形成されている。このゴム処理液への
浸漬及び乾燥処理によりアラミド織布を構成する繊維表
面に形成されるゴム層の厚さは数十〜数百μmである。
そして、このベルト用帆布14は、ゴム処理液により付
着したゴム成分が加熱加圧成形時に有機過酸化物により
架橋され、その分子量100万以上のポリエチレン粉末
が混合され有機過酸化物架橋されたH−NBR組成物が
織布表面から織布内部の全体に付着したものとなり、ま
た、ゴム糊のコーティングにより付着したゴム成分が加
熱加圧成形時に有機過酸化物により架橋されると共に、
ベルト本体のゴム組成物と相互拡散することによりベル
ト本体に一体に接着する。
【0020】<歯付ベルトの製造方法> 次に、歯付ベルト10の製造方法について説明する。
【0021】−シート状未架橋H−NBR組成物準備工
程−バンバリーミキサー等のゴム練り加工機に原料ゴム
であるメタクリル酸亜鉛やアクリル酸亜鉛などの金属塩
モノマーが添加されて強化された未架橋H−NBRを投
入して素練りする。
【0022】次いで、これに架橋剤としてのジクミルパ
ーオキサイド等の有機過酸化物や補強材としてのカーボ
ンブラック等の充填剤を投入して混練りする。
【0023】そして、練り上がった未架橋H−NBR組
成物をカレンダロールによりシート状に加工する。
【0024】−心線準備工程− ガラス繊維束をRFL溶液に浸漬して乾燥し、それを所
定方向に下撚りした子縄を作製する。このとき、S撚り
の下撚りをするものと、Z撚りの下撚りをするものとを
作製する。
【0025】次いで、子縄を複数本集めて下撚り方向と
逆方向に上撚りしたガラスコードを作製する。すなわ
ち、下撚りがS撚りもののにはZ撚りの上撚りを施し、
下撚りがZ撚りもののにはS撚りの上撚りを施す。
【0026】そして、上撚りしたガラスコードを糊ゴム
に浸漬・乾燥して表面に糊ゴム層を形成させて心線13
とする。
【0027】−ベルト用帆布準備工程− シート状未架橋H−NBR組成物準備工程と同様にし
て、分子量100万以上のポリエチレン粉末と架橋剤と
してのジクミルパーオキサイド等の有機過酸化物とを混
合した未架橋H−NBR組成物を混練により作成し、こ
れをMEK等の有機溶剤に溶解させることによりゴム処
理液を調整する。また、同様に、有機過酸化物架橋系の
未架橋H−NBR組成物の糊ゴムを混練により作成し、
これをMEK等の有機溶剤に溶解させることによりゴム
糊を調整する。
【0028】次いで、そのゴム処理液を処理浴に移し、
それにベルト用帆布14となる一方向に伸縮性を有する
アラミド織布を浸漬してアラミド織布にゴム処理液を含
浸させ、しかる後に、処理浴からそのアラミド織布を引
き上げて乾燥させる。ゴム成分の付着を容易にするため
に、ベルト用帆布14には事前にエポキシ樹脂溶液への
浸漬及び乾燥させる処理やRFL溶液への浸漬及び乾燥
させる処理を施しておくことが望ましい。
【0029】続いて、アラミド織布の一方の面にゴム糊
による層が形成されるようにナイフコーターやロールコ
ーターによりゴム糊をコートして乾燥させる。
【0030】そして、ゴム糊をコートした側が外側とな
り且つ伸縮性を有する方向が周方向になるようにアラミ
ド織布を筒状に加工してベルト用帆布14とする。
【0031】−材料セット工程− 金型軸方向に延びるベルト歯形状の溝が周方向に等ピッ
チで設けられた円筒金型を筒状に形成したベルト用帆布
14で被覆する。
【0032】次いで、その上から上撚りがS撚り及びZ
撚りの一対の心線13を等ピッチで二重螺旋状に巻き付
ける。
【0033】続いて、その上からシート状に加工した未
架橋H−NBR組成物を所定回数巻き付ける。
【0034】以上のようにして、円筒金型周面上には、
金型側から順にベルト用帆布14、心線13及び未架橋
H−NBR組成物が層をなしてセットされた状態とな
る。
【0035】−加熱加圧成形工程− 加熱加圧装置の中に材料をセットした円筒金型を入れ、
装置内を所定の温度及び圧力に設定して所定時間その状
態を保持する。このとき、未架橋H−NBR組成物の架
橋が進行すると共に、未架橋H−NBR組成物が流動し
て円筒金型に設けられた溝にベルト用帆布14を押圧す
るように圧入され、ベルト歯11,11,…を有するベ
ルト本体が形成される。また、心線13表面のゴム糊と
ベルト本体とが相互拡散することにより、心線13がベ
ルト本体に一体に接着すると共に、ベルト用帆布14の
ベルト本体側にコートされたゴム糊とベルト本体とが相
互拡散することにより、ベルト用帆布14がベルト本体
に一体に接着する。
【0036】以上のようにして円筒金型表面に円筒状の
スラブが成形される。
【0037】−幅カット工程− 加熱加圧装置から取り出した円筒金型から、その周面上
に形成された円筒状のスラブを脱型し、これを所定幅に
輪切りにすることにより歯付ベルト10を得る。
【0038】<作用・効果> 上記の構成の歯付ベルト10では、ベルト用帆布14に
付着するゴム成分が耐熱性の高い有機過酸化物架橋系の
H−NBR組成物であることからベルト用帆布14自体
の耐熱性が高められることに加え、そのゴム成分に含ま
れることとなる分子量100万以上のポリエチレン粉末
による潤滑性の付与によりベルト用帆布14の摩擦係数
が低く抑えられると共に、H−NBR組成物が有機過酸
化物により架橋される際にポリエチレン粉末が共架橋さ
れてポリエチレンが脱落不能に化学的に一体となるの
で、ベルト用帆布14の耐摩耗性が著しく高められ、ま
た、ベルト走行時の騒音の低減が図られ、さらに、ポリ
エチレン粉末の有する衝撃吸収性に起因して歯付ベルト
10の耐衝撃性が優れるものとなる。
【0039】また、ベルト本体及びベルト用帆布14に
付着するゴム成分全てが有機過酸化物架橋系のH−NB
R組成物により形成されているので、ベルト全体として
耐熱性が極めて優れるものとなる。
【0040】(実施形態2) <高負荷伝動用Vベルトの構成> 図2は、本発明の実施形態2に係る高負荷伝動用Vベル
ト20を示す。
【0041】このVベルト20は、左右1対のエンドレ
スの張力帯30,30と、この張力帯30,30にベル
ト長手方向に連続して係止した多数のブロック40,4
0,…とから構成されている。
【0042】各張力帯30は、保形ゴム層31と、その
内部に略長さ方向に延び且つ幅方向にピッチを形成して
螺旋状に設けられた心線32と、上下表面を被覆するよ
うに設けられた上側及び下側帆布35,36とが一体と
なって構成されている。また、各張力帯30の上面には
各ブロック40に対応して張力帯幅方向に延びる溝状の
上側凹部33,33,…が 及び下面には上側凹部3
3,33,…に対応して張力帯幅方向に延びる下側凹部
34,34,…がそれぞれ一定ピッチの形成されてい
る。
【0043】保形ゴム層31は、架橋剤としてのジクミ
ルパーオキサイド等の有機過酸化物や補強材としてのシ
リカ及びアラミド繊維、6,6ナイロン繊維等の有機短
繊維が全体に混合され且つメタクリル酸亜鉛やアクリル
酸亜鉛などの金属塩モノマーが添加されて強化された未
架橋H−NBR組成物を加熱加圧成形して有機過酸化物
架橋されたH−NBR組成物により形成されており、耐
熱性に優れかつ永久変形し難い硬質ゴムとされている。
この保形ゴム層31の硬質ゴムには、JIS−C硬度計
で測定したときに75°以上のゴム硬度のものが用いら
れる。
【0044】心線32は、高強度高弾性率のアラミド繊
維の撚り糸や組紐等にRFL溶液及びゴム糊への浸漬及
び乾燥処理が施されたもので形成されている。そして、
この心線32は、その表層のゴム糊がRFLに密着する
と共に加熱加圧による張力帯成形時に保形ゴム層31と
相互拡散することにより保形ゴム層31に一体に接着す
る。
【0045】上側及び下側帆布35,36は、いずれも
張力帯長さ方向に伸縮性を有するように加工されたアラ
ミド織布に、分子量100万以上のポリエチレン粉末と
架橋剤としてのジクミルパーオキサイド等の有機過酸化
物が混合され且つメタクリル酸亜鉛やアクリル酸亜鉛な
どの金属塩モノマーが添加されて強化された未架橋H−
NBR組成物をMEK等の有機溶剤に溶解させたゴム処
理液への浸漬及び乾燥処理が施されたもので形成されて
いる。このゴム処理液への浸漬及び乾燥処理によりアラ
ミド織布を構成する繊維表面に形成されるゴム層の厚さ
は数十〜数百μmである。そして、この上側及び下側帆
布35,36は、それぞれゴム処理液により付着したゴ
ム成分が加熱加圧による張力帯成形時に有機過酸化物架
橋され、その分子量100万以上のポリエチレン粉末が
混合され有機過酸化物架橋されたH−NBR組成物が織
布表面から織布内部の全体に付着したものとなると共
に、保形ゴム層31と相互拡散することにより保形ゴム
層31に一体に接着する。
【0046】一方、各ブロック40は、ベルト幅方向左
右側部に各張力帯30を側方から着脱可能に嵌装するた
めの切欠き状の嵌合溝41,41を有するとともに、こ
の嵌合溝41を除いた左右側面にプーリ溝面と当接する
当接部42,42を有している。そして、この各ブロッ
ク40の嵌合溝41,41にそれぞれ張力帯30,30
を嵌合させることで、ブロック40,40,…が張力帯
30,30にベルト長手方向に連続的に噛合して係止し
ている。
【0047】各ブロック40における各嵌合溝41の上
壁面には、張力帯30の上面の各上側凹部33に噛合す
る凸条からなる上側凸部43が、また嵌合溝41の下壁
面には、張力帯30の下面の各下側凹部34に噛合する
凸条からなる下側凸部44が、それぞれ互いに平行に配
置されて形成されている。そして、この各ブロック40
の上側及び下側凸部43,44をそれぞれ張力帯30の
上側及び下側凹部33,34に噛合させることで、ブロ
ック40,40,…が張力帯30,30にベルト長手方
向に係止している。
【0048】上記各ブロック40は、アラミド短繊維や
ミルドカーボンファイバ等が混合された硬質の熱硬化性
フェノール樹脂材料から形成されているが、図3及び4
に示すように、その内部にはブロック40の厚さ方向の
略中央に位置するように軽量アルミニウム合金等からな
る高強度、高弾性率の補強部材45が埋設されている。
この補強部材45は、例えば上側及び下側凸部43,4
4(張力帯30との噛合部)や左右側面の当接部42,
42(プーリ溝面との接触部)では硬質樹脂中に埋め込
まれてブロック40表面に顕れないが(つまり、これら
の部分は硬質樹脂からなっている)、その他の部分では
ブロック40の表面に露出していてもよい。
【0049】補強部材45は、ベルト幅方向(左右方
向)に延びる上側及び下側ビーム45a,45bと、こ
れら両ビーム45a,45bの左右中央部同士を上下に
接続するセンターピラー45cとからなっていて、略H
字状に形成されている。
【0050】さらに、予め、張力帯30の上側及び下側
凹部33,34間の噛合厚さt2、つまり図5に示す上
側凹部33の底面(詳しくは上側帆布35の上表面)と
上側凹部33に対応する下側凹部34の底面(同下側帆
布36の下表面)との間の距離が、ブロック40の噛合
隙間t1、つまり図4に示す各ブロック40の上側凸部
43下端と下側凸部44上端との間の距離よりも例えば
0.03〜0.15mm程度だけ若干大きく(t2>t
1)設定されている。このため、張力帯30への各ブロ
ック40の組付時に張力帯30がブロック40により厚
さ方向に圧縮されて組み付けられ、このことで締め代t
2−t1(ブロック40に対する張力帯30の初期圧入
代)が設けられている。
【0051】また、図3に示すように、Vベルト20の
左右両側のプーリ接触面において、ベルト幅方向外側の
張力帯側面30aが、各ブロック40の樹脂からなる当
接部42,42の面よりも若干(例えば0.03〜0.
15mm)突出している。そして、このことにより、各
張力帯側面30aと各ブロック40の左右側面である当
接部42との双方がプーリ溝面に接触するように、張力
帯30についての出代Δdが設けられている。
【0052】この出代Δdは、Vベルト20が組み立て
られたときにブロック40の側面の当接部42から張力
帯側面30aを意図的にはみ出させるように設けたもの
で、張力帯30のピッチ幅(心線32を通る平面上での
幅)を、ブロック40の噛合部である嵌合溝41の挿入
ピッチ幅(嵌合溝41に嵌合された張力帯30の心線3
2の位置での溝深さ)に対して調整することで自由に変
えられる。各張力帯30は各ブロック40の嵌合溝41
に対し圧入して挿入され、この圧入を完全にするために
は、Vベルト20が実際の使用時にプーリから受ける力
以上の力で張力帯30を圧入する必要がある。この出代
Δdは、組立後にVベルト20の左右側面をコントレー
サ(輪郭形状測定器)で走査すれば容易に測定すること
ができる。
【0053】そして、各張力帯側面30aが各ブロック
40の側面の当接部42よりも突出して出代Δdが形成
されているので、この張力帯側面30aがブロック40
の側面の当接部42と共にプーリ溝面と接触してプーリ
からの側圧をブロック40と張力帯30とが分担して受
けることとなり、各ブロック40がプーリ溝に突入する
際の衝撃が張力帯30の側部30aにより緩和される。
【0054】<高負荷伝動用Vベルトの製造方法> 次に、高負荷伝動用Vベルト20の製造方法について説
明する。
【0055】−シート状未架橋H−NBR組成物準備工
程− バンバリーミキサー等のゴム練り加工機に原料ゴムであ
るメタクリル酸亜鉛やアクリル酸亜鉛などの金属塩モノ
マーが添加されて強化された未架橋H−NBRを投入し
て素練りする。
【0056】次いで、これに架橋剤としてのジクミルパ
ーオキサイド等の有機過酸化物や補強材としてのシリカ
や有機短繊維等の充填剤を投入して混練りする。
【0057】そして、練り上がった未架橋H−NBR組
成物をカレンダロールによりシート状に加工する。
【0058】−心線準備工程− アラミド繊維の撚り糸又は組紐をRFL溶液に浸漬した
後に乾燥させる。なお、RFL溶液による接着処理の前
に撚り糸又は組紐をエポキシ溶液やイソシアネート溶液
に浸漬した後に乾燥させる処理を行うようにしてもよ
い。
【0059】次いで、全体にRFLが付着した撚り糸又
は組紐を糊ゴムに浸積した後に乾燥させて心線32とす
る。
【0060】−上側及び下側帆布準備工程− シート状未架橋H−NBR組成物準備工程と同様にし
て、分子量100万以上のポリエチレン粉末を混合した
有機過酸化物架橋系の未架橋H−NBR組成物を混練に
より作成し、これをMEK等の有機溶剤に溶解させるこ
とによりゴム処理液を調整する。
【0061】次いで、そのゴム処理液を処理浴に移し、
それに上側及び下側帆布35,36となる一方向に伸縮
性を有する各アラミド織布を浸漬してゴム処理液を含浸
させ、しかる後に、処理浴からそのアラミド織布を引き
上げて乾燥させる。ゴム成分の付着を容易にするため
に、上側及び下側帆布35,36には事前にエポキシ樹
脂溶液への浸漬及び乾燥させる処理やRFL溶液への浸
漬及び乾燥させる処理を施しておくことが望ましい。
【0062】そして、ゴム糊をコートした側が外側とな
り且つ伸縮性を有する方向が周方向になるように各アラ
ミド織布を筒状に加工して上側及び下側帆布35,36
とする。
【0063】−張力帯成形工程−張力帯30の下側凹部
形状の金型軸方向に延びる溝が周方向に等ピッチで設け
られた円筒金型を筒状に形成した下側帆布36で被覆
し、その上にシート状に加工した未架橋H−NBR組成
物を所定層設ける。
【0064】次いで、加熱加圧装置の中に円筒金型を入
れ、未架橋H−NBR組成物の架橋が半分程度進行する
ように、装置内を所定の温度及び圧力に設定して所定時
間その状態を保持する。このとき、未架橋H−NBR組
成物の架橋が半分程度進行して保形ゴム層31の下側半
分の形状が成形されると共に、未架橋H−NBR組成物
が流動して円筒金型に設けられた溝に下側帆布36を押
圧するように圧入され、下側凹部34,34,…が形成
される。
【0065】続いて、加熱加圧装置の中から円筒金型を
取り出し、半架橋したH−NBR組成物の上から心線3
2を等ピッチで螺旋状に巻き付け、その上に再びシート
状に加工した未架橋H−NBR組成物を所定層設け、そ
の上から筒状に形成した上側帆布35を被せる。
【0066】次いで、張力帯30の上側凹部形状の軸方
向に延びる突条が周方向に等ピッチで設けられたスリー
ブを最外層に被せる。
【0067】そして、加熱加圧装置の中に材料をセット
した円筒金型を入れ、装置内を所定の温度及び圧力に設
定して所定時間その状態を保持する。このとき、半架橋
及び未架橋H−NBR組成物の架橋が進行すると共に、
未架橋H−NBR組成物が流動してスリーブに設けられ
た溝に上側帆布35を押圧するように圧入され、上側凹
部33,33,…が形成され、保形ゴム層31が構成さ
れる。また、心線32表面のゴム糊と保形ゴム層31と
が相互拡散することにより、心線32が保形ゴム層31
に一体に接着すると共に、上側及び下側帆布36に付着
したゴム成分と保形ゴム層31とが相互拡散することに
より、上側及び下側帆布35,36が保形ゴム層31に
一体に接着する。以上のようにして、円筒金型表面に円
筒状のスラブが成形される。
【0068】最後に、加熱加圧装置から円筒金型を取り
出し、その周面上に形成された円筒状のスラブを脱型
し、これを所定幅の帯状に輪切りし、それを面取り加工
等を行うことにより張力帯30を成形する。
【0069】−ブロック成形工程− ブロック成形金型に設けられたのキャビティ内にアルミ
製の補強部材45をセットし、そこに熱硬化性フェノー
ル樹脂を射出することにより、補強部材45が樹脂内の
インサートされたブロック40を成形する。
【0070】そして、成形したブロック40に、必要に
応じて各種の成形加工を行い、その強度を高める。
【0071】−組立工程− 一方の張力帯30の同じ位置にある上側及び下側凹部3
3,34にブロック40の上側及び下側凸部44をそれ
ぞれ対応させ、上側凹部33に上側凸部43が及び下側
凹部34に下側凸部44がそれぞれ嵌め入れられるよう
に、ブロック40の一方の嵌合溝41に張力帯30を挿
入し、ブロック40を張力帯30に係止させる。この操
作を張力帯30の全周について行う。
【0072】次いで、他方の張力帯30をブロック40
の他方の嵌合溝41に挿入することにより、高負荷伝動
用Vベルト20を得る。。
【0073】<作用・効果> 上記の高負荷伝動用Vベルト20によれば、上側及び下
側帆布35,36に付着するゴム成分が耐熱性の高い有
機過酸化物架橋系のH−NBR組成物であることから上
側及び下側帆布35,36自体の耐熱性が高められるこ
とに加え、そのゴム成分に含まれることとなる分子量1
00万以上のポリエチレン粉末による潤滑性の付与によ
り上側及び下側帆布35,36の摩擦係数が低く抑えら
れると共に、H−NBR組成物が有機過酸化物により架
橋される際にポリエチレン粉末が共架橋されてポリエチ
レンが脱落不能に化学的に一体となるので、上側及び下
側帆布35,36の耐摩耗性が著しく高められ、ブロッ
ク40のガタツキに起因するブロック40の破損や騒音
の発生が抑止されることとなる。
【0074】また、張力帯本体を構成する保形ゴム層3
1もが有機過酸化物架橋系のH−NBR組成物で形成さ
れているので、保形ゴム層31、上側及び下側帆布3
5,36に付着するゴム成分のいずれもが耐熱性に優れ
るものとなることから、Vベルト20全体としても耐熱
性に優れるものとなる。
【0075】(その他の実施形態) 上記実施形態1及び2では、ゴム処理液を形成するH−
NBR組成物をメタクリル酸亜鉛やアクリル酸亜鉛が添
加されたものとしたが、特にこれに限定されるものでは
なく、これらが添加されないものであってもよい。
【0076】また、上記実施形態1では、歯付ベルトと
したが、特にこれに限定されるものではなく、ベルト背
面にベルト用帆布が設けられ背面でのプーリ駆動が可能
なVベルトやVリブドベルトであってもよい。
【0077】また、上記実施形態1では、、心線13を
ガラス繊維で構成したが、特にこれに限定されるもので
はなく、アラミド繊維で構成したものであってもよい。
【0078】また、実施形態1の歯付ベルト10のベル
ト本体を形成するゴム組成物及び実施形態2の高負荷伝
動用Vベルト20の張力帯本体をなす保形ゴム層31を
形成するゴム組成物をいずれも有機過酸化物架橋系のH
−NBR組成物としたが、特にこれに限定されるもので
はなく、エチレン・プロピレン・ジエンターポリマーゴ
ム(EPDM)組成物、クロロプレンゴム(CR)組成
物、硫黄架橋系のH−NBR組成物であってもよい。さ
らに、実施形態1及び2では、その有機過酸化物架橋系
のH−NBR組成物をメタクリル酸亜鉛やアクリル酸亜
鉛が添加されたものとしたが、特にこれに限定されるも
のではなく、これらが添加されて強化されていないもの
であってもよい。
【0079】また、上記実施形態1及び2では、ベルト
用帆布14及び上側並びに下側帆布35,36をアラミ
ド繊維製としたが、特にこれに限定されるものではな
く、ナイロン繊維製であってもよい。
【0080】
【実施例】(試験用帆布) 以下の各例に係る帆布を作成した。各構成は、表1にも
示す。
【0081】<例1> 緯糸をウーリー加工ナイロン撚糸とし且つ経糸をナイロ
ン撚糸とした織布に、エポキシ樹脂溶液に浸漬した後に
乾燥させる処理、及びRFL溶液に浸漬した後に乾燥さ
せる処理を施した。
【0082】一方、未加硫H−NBR(日本ゼオン社製
ゼットポール2020)100質量部と、カーボンブ
ラック50質量部と、ミルドカーボンファイバ30質量
部と架橋剤としての硫黄とを混練して形成された未加硫
H−NBR組成物をMEKに溶解させたゴム処理液を調
整した。このとき、MEKの質量に対する未加硫H−N
BR組成物の質量の比である(未加硫H−NBR組成
物):(MEK)を1:5とした。
【0083】上記ナイロン織布に、上記ゴム処理液に浸
漬して乾燥させる処理を2回繰り返して施すことにより
形成された帆布を例1とした。
【0084】<例2> ゴム処理液の未加硫H−NBR組成物に架橋剤として有
機過酸化物を用いた点を除いては、例1と同一構成の帆
布を例2とした。
【0085】<例3> 未加硫H−NBR(日本ゼオン社製 ゼットポール20
20)100質量部と、カーボンブラック50質量部
と、超高分子量ポリエチレン粉末(三井化学社製 商品
名:ミペロンXM−220)10質量部と、架橋剤とし
ての硫黄とを混練して形成された未加硫H−NBR組成
物をMEKに溶解させたゴム処理液を用いたことを除い
ては、例1と同一構成の帆布を例3とした。
【0086】<例4> メタクリル酸亜鉛が添加されて強化された未加硫H−N
BR(日本ゼオン社製 商品名:ZSC 2295N)
80質量部と、未加硫H−NBR(日本ゼオン社製 商
品名:ゼットポール2020)20質量部と、カーボン
ブラック20質量部と、架橋剤としての有機過酸化物と
を混練して形成された未加硫H−NBR組成物をMEK
に溶解させたゴム処理液を用いたことを除いては、例1
と同一構成の帆布を例4とした。
【0087】<例5> ゴム処理液の未加硫H−NBR組成物にミルドカーボン
ファイバ30質量部を混合したことを除いては、例4と
同一構成の帆布を例5とした。
【0088】<例6> ゴム処理液の未加硫H−NBR組成物に架橋剤として有
機過酸化物を用いた点を除いては、例3と同一構成の帆
布を例6とした。
【0089】<例7> ゴム処理液の未加硫H−NBR組成物に超高分子量ポリ
エチレン粉末(三井化学社製 商品名:ミペロンXM−
220)10質量部を混合したことを除いては、例4と
同一構成の帆布を例7とした。
【0090】<例8> 緯糸をウレタン糸にアラミド繊維(帝人社製 商品名:
テクノーラ)を巻き付けて伸縮性を付与したカバーリン
グ糸とし且つ経糸をナイロン撚糸とした織布を用いたこ
とを除いては、例1と同一構成の帆布を例8とした。
【0091】<例9> 例8と同一の織布を用いたことを除いては、例2と同一
構成の帆布を例9とした。
【0092】<例10> 例8と同一の織布を用いたことを除いては、例3と同一
構成の帆布を例10とした。
【0093】<例11> 例8と同一の織布を用いたことを除いては、例4と同一
構成の帆布を例11とした。
【0094】<例12> 例8と同一の織布を用いたことを除いては、例5と同一
構成の帆布を例12とした。
【0095】<例13> 例8と同一の織布を用いたことを除いては、例6と同一
構成の帆布を例13とした。
【0096】<例14> 例8と同一の織布を用いたことを除いては、例7と同一
構成の帆布を例14とした。
【0097】
【表1】
【0098】(試験方法) <歯付ベルトの作成> 例1〜14の各帆布をベルト歯側表面を被覆するベルト
用帆布とした14種類の歯付ベルトを上記実施形態1の
方法に準じて作成した。ベルト歯及びベルト背面部によ
り構成されるベルト本体を形成するゴム組成物として有
機過酸化物架橋系のH−NBR組成物を用い、また、心
線としてRFL溶液による接着処理を施したガラスコー
ドを用いた。また、ベルト歯のピッチを8mm及びベル
ト幅を10mmとした。
【0099】<高負荷伝動用Vベルトの作成> 例1〜14の各帆布を張力帯の上下面をそれぞれ被覆す
る上側及び下側帆布とした14種類の高負荷伝動用Vベ
ルトを上記実施形態2の方法に準じて作成した。張力帯
の保形ゴム層としてアラミド短繊維(帝人社製 商品
名:テクノーラ)とナイロン短繊維とが混合され且つメ
タクリル酸亜鉛が添加されて強化された有機過酸化物架
橋系のH−NBR組成物を用い、また、心線として接着
処理を施したアラミド繊維(帝人社製 商品名:テクノ
ーラ)の組紐を用いた。ブロックは、アルミニウム合金
からなる補強部材と、カーボンファイバ及びアラミド短
繊維(帝人社製 商品名:テクノーラ)が混合されたフ
ェノール樹脂とを複合させて形成した。また、ベルト角
度を26度、ベルトピッチ幅を25mm、ブロックピッチ
(ベルト長さ方向)を3mm、ブロックの厚さを2.95
mm、ベルトの長さを612mmとした。
【0100】<摩擦係数の試験> 図6に示す摩擦係数測定装置60を用いて、例1〜14
の帆布を使用した各歯付ベルトのベルト歯先と一般にプ
ーリの材料として使用される炭素鋼(S45C)との
間、及び各高負荷伝動用Vベルトの張力帯とブロックを
形成する樹脂との間のそれぞれ摩擦係数を求める試験を
行った。
【0101】まず、歯付ベルトの一部を切り出した試験
片61をベルト歯が下を向くようにして試験片取付具6
2に接着固定した。
【0102】次いで、試験片61のベルト歯先を炭素鋼
(S45C)製の摺動板63に接触させると共に、試験
片取付具62の上に分銅64を載せてベルト歯先を摺動
板63に圧接させた。
【0103】続いて、摺動板63を矢印の向きに移動さ
せることによりベルト歯先に摺動板63の表面を摺動さ
せ、試験片取付具62に繋がったロードセル65により
抵抗荷重を検知した。
【0104】そして、この抵抗荷重を分銅64の質量で
除すことにより摩擦係数を算出した。
【0105】試験片61を高負荷伝動用Vベルトの張力
帯とし、摺動板63をブロックに使用されたアラミド繊
維及びナイロン繊維が混合されたフェノール樹脂で形成
された樹脂板として、同様に、摩擦係数を算出した。
【0106】<歯付ベルトの走行試験> −帆布の耐摩耗性の試験− 図7に示すレイアウトのベルト走行試験機70を用い
て、例1〜14の帆布を使用した各歯付ベルトBのベル
ト用帆布の炭素鋼(S45C)製プーリに対する耐摩耗
性を評価する試験を行った。
【0107】まず、歯付ベルトBの質量を計測した。
【0108】次いで、プーリ周縁に21箇所のプーリ溝
が設けられた駆動プーリ71と、プーリ周縁に42箇所
のプーリ溝が設けられた従動プーリ72と、ベルト背面
を押圧するためのプーリ周縁がフラットなアイドラープ
ーリ73と、からなるベルト走行試験機70に歯付ベル
トBを巻き掛け、従動プーリ72に後方向きに荷重をか
けてベルトに216Nの張力が負荷されるようにした。
【0109】続いて、歯付ベルトBに負荷される張力が
550Nとなるようにして300時間走行させた。
【0110】次いで、走行後の歯付ベルトBの質量を計
測した。
【0111】そして、走行前後の歯ベルトBの質量差を
摩耗量として算出した。
【0112】−耐ベルト歯欠け性の試験− 耐摩耗性を評価する試験と同条件により、例1〜14の
帆布を使用した各歯付ベルトを走行させ、ベルト歯の欠
損が発生するまでの走行時間をベルト歯耐久寿命として
評価する試験を行った。
【0113】−ベルト走行時の騒音試験− 図8に示すレイアウトのベルト走行試験機80を用い
て、例1〜14の帆布を使用した各歯付ベルトBのベル
ト走行時の騒音を評価する試験を行った。
【0114】まず、プーリ周縁に24箇所のプーリ溝が
設けられた駆動プーリ81と、プーリ周縁に24箇所の
プーリ溝が設けられた従動プーリ81とからなるベルト
走行試験機80に歯付ベルトBを巻き掛け、従動プーリ
82に後方向きに荷重をかけて歯付ベルトBに一定の張
力が負荷されるようにした。
【0115】次いで、駆動プーリ81の回転数を300
〜5000rpmの範囲で変量して歯付ベルトBを走行
させ、駆動プーリ81の上方300mmの位置に配置さ
れた集音マイク83により騒音の最大値を測定した。
【0116】<高負荷伝動用Vベルトの走行試験> −ベルト耐久性試験− 図9に示すレイアウトのベルト走行試験機90を用い
て、例1〜14の帆布を張力帯の上側及び下側帆布に使
用した各高負荷伝動用VベルトBのブロックが破損する
までの走行時間をブロック耐久寿命として評価する試験
を行った。
【0117】まず、駆動軸に設けたピッチ円直径が15
4mmの駆動プーリ101と従動軸に設けたピッチ円直
径が65mmの従動プーリ102とにVベルトBを巻き
掛け、従動プーリ92に後方向きに1764Nの荷重を
負荷した。
【0118】そして、駆動プーリ91を5000rpm
で回転させることによりVベルトBを走行させ(ベルト
速度40.3m/秒)、ブロックの破損が発生するまで
の走行時間を計測した。
【0119】−ベルト走行前後の締め代の変化及びベル
ト走行時の騒音の試験− 図10に示すレイアウトのベルト走行試験機を用いて、
例1〜14の帆布を張力帯の上側及び下側帆布に使用し
た各高負荷伝動用VベルトBの帆布のベルト走行前後の
締め代の変化及びベルト走行時の騒音を評価する試験を
行った。
【0120】まず、ブロックの嵌合溝の隙間及び張力帯
の上側凹部と下側凹部との間の厚さを測定し、それらの
差を初期締め代として算出した。
【0121】次いで、駆動軸に設けたピッチ円直径が6
5mmの駆動プーリ101と、従動軸に設けたピッチ円
直径が130mmの従動プーリ102とにVベルトBを
巻き掛け、従動プーリ102に後方向きに3430Nの
荷重を負荷した。駆動プーリと従動プーリとの軸間距離
は143mmに設定した。
【0122】そして、駆動プーリ101を2600rp
mで回転させることによりVベルトBを200時間走行
させ、駆動プーリ101と従動プーリ102との間の位
置に配置した集音マイク103により集音した騒音の最
大値を測定した。。
【0123】走行後に締め代を再度算出すると共に、張
力帯に生成したクラックの数を数えた。
【0124】(試験結果) 試験結果を表2に示す。
【0125】
【表2】
【0126】例1の帆布は、ミルドカーボンファイバが
混合された硫黄架橋系のH−NBR組成物のゴム処理液
を使用したものであるが、炭素鋼(S45C)及びブロ
ックを形成する樹脂との摩擦係数がそれぞれ0.52及
び0.61であり、これをベルト用帆布として使用した
歯付ベルトでは、相対的に、ベルト用帆布の摩耗量が多
く、そのためにベルト歯耐久寿命が短く、さらに、ベル
ト走行時の騒音が大きく、高負荷伝動用Vベルトでは、
ベルト走行後のブロックの嵌合溝の隙間の拡大量及び張
力帯の厚さの縮小量が大きく、そのためにブロック耐久
寿命も短く、また、ベルト走行時の騒音が大きく、さら
に、ベルト走行後の張力帯のクラックの数が非常に多い
ことが分かる。高負荷伝動用Vベルトのブロック及び帆
布の摩耗が多いのは、上側及び下側帆布に付着したゴム
成分に含まれるカーボンファイバがブロックの樹脂を摩
耗させる一方、ブロックが上側及び下側帆布表面を摺動
して摩耗させるためであると考えられる。そして、その
結果、ブロックの張力帯への係止力が低下して自由度が
高まり、それに起因してブロックの破損が生じ易くな
り、また、騒音が大きくなったものと考えられる。張力
帯のクラックが多いのは、上側及び下側帆布に付着した
ゴム成分の熱劣化が進行したためであると考えられる。
【0127】例2の帆布は、ゴム処理液のH−NBR組
成物が有機過酸化物により架橋するものである点を除い
て例1の帆布と同一であるが、高負荷伝動用Vベルトで
は、ベルト走行後の張力帯のクラックの数が例1の場合
に比べて若干少ないことが分かる。これは、例2の帆布
に付着したゴム成分が有機過酸化物架橋されたものであ
り、例1の帆布に付着した硫黄架橋されたゴム成分より
も耐熱性に優れるためであると考えられる。その他の炭
素鋼(S45C)及びブロックを形成する樹脂との摩擦
係数、歯付ベルト及び高負荷伝動用Vベルトの試験結果
は、例1の場合とほぼ同じである。高負荷伝動用Vベル
トでは、ベルト走行後のブロックの嵌合溝の隙間の拡大
量及び張力帯の厚さの縮小量が大きく、また、ブロック
耐久寿命も比較的短く、さらに、ベルト走行時の騒音が
大きいのは、例1の場合と同様、上側及び下側帆布に付
着したゴム成分に含まれるカーボンファイバがブロック
の樹脂を摩耗させ、ブロックが上側及び下側帆布を摩耗
させるためであると考えられる。
【0128】例3の帆布は、ゴム処理液のH−NBR組
成物にカーボンファイバを混合せずに超高分子量のポリ
エチレン粉末を混合したものである点を除いて例1の帆
布と同一であるが、炭素鋼(S45C)及びブロックを
形成する樹脂それぞれとの摩擦係数が例1及び2のもの
よりも低く、歯付ベルトのベルト走行時の騒音も例1及
び2のものより若干低いことが分かる。これは、超高分
子量ポリエチレン粉末により帆布に潤滑性が付与された
ためであると考えられる。また、歯付ベルトでは、ベル
ト用帆布の摩耗量が例1及び2と同等であり、従ってベ
ルト歯耐久寿命も例1及び2と同等であり、高負荷伝動
用Vベルトでは、ブロックの摩耗による嵌合溝の拡大は
抑止されるものの、張力帯の厚みの縮小量が例1及び2
と同等であり、そのためブロック耐久寿命も、ベルト走
行時の騒音も例1及び2と同等であり、また、ベルト走
行後の張力帯のクラックの数が例1と同様に非常に多い
ことが分かる。歯付ベルト及び高負荷伝動用Vベルトの
帆布の摩耗量が多いのは、帆布に付着したポリエチレン
がH−NBR組成物と一体となっておらず、独立して脱
落するためであると考えられる。
【0129】例4及び5の帆布は、ゴム処理液をメタク
リル酸亜鉛が添加されて強化されたH−NBR組成物で
形成されし、例4がカーボンファイバを混合しないもの
で、例5がカーボンファイバを混合したものである。炭
素鋼(S45C)及びブロックを形成する樹脂それぞれ
との摩擦係数が例4及び5のいずれも摩擦係数は、例4
が極めて高く、例5が例1〜3と同等であるのが分か
る。これは、例4の帆布に付着したゴム成分にはカーボ
ンファイバのような摺動材のようなものが含まれないた
めであると考えられる。また、歯付ベルトでは、摩耗量
が例1〜3と同等であり、従ってベルト歯耐久寿命も例
1〜3と同等となっている。さらに、高負荷伝動用Vベ
ルトでは、ブロックの摩耗による嵌合溝の拡大量及び張
力帯の摩耗による厚みの縮小量、ベルト走行時の騒音、
ブロック耐久寿命、張力帯へのクラックの発生数のいず
れもが例1〜3と同等であるのが分かる。
【0130】例6の帆布は、ゴム処理液のH−NBR組
成物が有機過酸化物により架橋するものである点を除い
て例3の帆布と同一であるが、例3と同様に、炭素鋼
(S45C)及びブロックを形成する樹脂それぞれとの
摩擦係数が例1及び2より低く、歯付ベルトのベルト走
行時の騒音も例1及び2よりも低いことが分かる。ま
た、例3とは異なり、歯付ベルトでは、ベルト用帆布の
摩耗量が非常に少なく、そのためにベルト歯耐久寿命が
長く、高負荷伝動用Vベルトでは、ブロックの摩耗によ
る嵌合溝の拡大及び張力帯の摩耗による厚みの縮小のい
ずれもが抑えられてベルト走行前後の締め代の変化が極
めて小さく、そのためにベルト走行時の騒音が小さく、
また、ブロック耐久寿命が非常に長く、さらに、張力帯
へのクラックの発生数が極めて少ないということが分か
る。帆布の摩耗が少ないのは、ゴム処理液のH−NBR
組成物が有機過酸化物により架橋するものであり、H−
NBR組成物が架橋される際にポリエチレンが共架橋さ
れ、ポリエチレンが脱落不能にH−NBRと化学的に一
体となるためであると考えられる。
【0131】例7の帆布は、ゴム処理液のH−NBR組
成物が超高分子量ポリエチレン粉末の混合されたもので
ある点を除いて例4の帆布と同一であるが、例4と比較
して、炭素鋼(S45C)及びブロックを形成する樹脂
それぞれとの摩擦係数が低く、歯付ベルトでは、ベルト
帆布の摩耗量が大幅に少なく、そのためにベルト歯耐久
寿命が大幅に長く、また、ベルト走行時の騒音が小さ
く、高負荷伝動用Vベルトでは、ブロックの摩耗による
嵌合溝の拡大及び張力帯の摩耗による厚みの縮小のいず
れもが小さいためにベルト走行前後の締め代の変化が小
さく、そのためにベルト走行時の騒音が小さく、また、
ブロック耐久寿命が2倍以上長く、さらに、張力帯への
クラックの発生数が大幅に少ないということが分かる。
【0132】例8〜14の帆布は、アラミド繊維を使用
したものであり、例1が例8に、例2が例9に、例3が
例10に、例4が例11に、例5が例12に、例6が例
13に及び例7が例14にそれぞれ対応しており、ベル
ト走行後の張力帯へのクラックの発生数がいずれも0で
あった点を除いては、上記例1〜7と同様の傾向の結果
であった。高負荷伝動用Vベルトでは、上側及び下側帆
布にアラミド繊維を用いた場合、ブロックの樹脂が摩耗
され易くなるので、上側及び下側帆布をそれぞれポリエ
チレン粉末を混合した有機過酸化物架橋系の未架橋H−
NBR組成物をMEKに溶解させたゴム処理液に浸漬処
理したものとする効果は極めて高いものとなるといえ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】施形態1に係る歯付ベルトの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態2に係る高負荷伝動用Vベル
トの斜視図である。
【図3】図1のII−II線拡大断面図である。
【図4】ブロックの拡大側面図である。
【図5】張力帯の拡大側面図である。
【図6】摩擦係数測定装置の構成図である。
【図7】歯付ベルトの耐久試験用のベルト走行試験機の
レイアウト図である。
【図8】歯付ベルトの騒音試験用のベルト走行試験機の
レイアウト図である。
【図9】高負荷伝動用Vベルトの耐久試験用のベルト走
行試験機のレイアウト図である。
【図10】高負荷伝動用Vベルトの騒音試験用のベルト
走行試験機のレイアウト図である。
【符号の説明】
10 歯付ベルト 11 ベルト歯 12 ベルト背面部 13 心線 14 ベルト用帆布 20 高負荷伝動用Vベルト 30 張力帯 31 保形ゴム層 32 心線 33 上側凹部 34 下側凹部 35 上側帆布 36 下側帆布 40 ブロック 41 嵌合溝 42 当接部 43 上側凸部 44 下側凸部 45 補強部材 45a 上側ビーム 45b 下側ビーム 45c センターピラー 60 摩擦係数測定装置 61 試験片 62 試験片取付具 63 摺動板 64 分銅 65 ロードセル 70,80,90,100 ベルト走行試験機 71,81,91,101 駆動プーリ 72,82,92,102 従動プーリ 73 アイドラープーリ 83,103 集音マイク B 歯付ベルト,高負荷伝動用Vベルト t1 ブロックの噛合隙間 t2 張力帯の上下凹部間の噛合厚さ t2−t1 締め代 Δd 出代
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16G 5/16 F16G 5/16 G (56)参考文献 特開2000−266129(JP,A) 特開 昭63−270753(JP,A) 特開 平4−198326(JP,A) 特開 平5−271475(JP,A) 特開 平8−216283(JP,A) 特開2001−280425(JP,A) 特開 平5−272595(JP,A) 特表2002−542078(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/00 - 5/24 C08L 7/00 - 21/00 B32B 25/00 - 25/20 F16G 1/00 - 1/28 F16G 5/00 - 5/24 C09J 107/00 - 121/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 張力帯本体がゴム組成物で形成され且つ
    上下面にそれぞれ上側帆布及び下側帆布が設けられたエ
    ンドレスの張力帯と、該張力帯の長手方向に間隔をおい
    て並ぶように各々が該張力帯に噛合して係止した複数の
    ブロックとを備え、該複数のブロックのプーリへの摩擦
    により動力を伝達するように構成された高負荷伝動用V
    ベルトであって、 上記上側帆布及び下側帆布のうち少なくとも一方は、分
    子量100万以上のポリエチレン粉末と、架橋剤として
    の有機過酸化物とが混合された未架橋水素添加ニトリル
    ゴム組成物を溶剤に溶解させたゴム処理液への浸漬処理
    が施されてなることを特徴とする高負荷伝動用Vベル
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項において、 上記ゴム処理液の未架橋水素添加ニトリルゴム組成物
    は、メタクリル酸亜鉛及びアクリル酸亜鉛のうち少なく
    とも一方が添加されていることを特徴とする高負荷伝動
    用Vベルト。
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