JP3496032B2 - 液体容器の蓋の開栓構造 - Google Patents

液体容器の蓋の開栓構造

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JP3496032B2
JP3496032B2 JP28062193A JP28062193A JP3496032B2 JP 3496032 B2 JP3496032 B2 JP 3496032B2 JP 28062193 A JP28062193 A JP 28062193A JP 28062193 A JP28062193 A JP 28062193A JP 3496032 B2 JP3496032 B2 JP 3496032B2
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    • B65D47/00Closures with filling and discharging, or with discharging, devices
    • B65D47/04Closures with discharging devices other than pumps
    • B65D47/06Closures with discharging devices other than pumps with pouring spouts or tubes; with discharge nozzles or passages
    • B65D47/08Closures with discharging devices other than pumps with pouring spouts or tubes; with discharge nozzles or passages having articulated or hinged closures
    • B65D47/0804Closures with discharging devices other than pumps with pouring spouts or tubes; with discharge nozzles or passages having articulated or hinged closures integrally formed with the base element provided with the spout or discharge passage
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラップ形状の栓によ
って繰り返し開けたり閉じたりすることができる注ぎ口
を有し、該フラップ形栓が、液体を注ぐ側とは反対側の
注ぎ口の端部にヒンジによって取外不能にかつ回転可能
に結合され、注ぎ口の少なくとも縁部が弾性変形可能な
材料で形成されている液体容器の蓋の開栓構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より液体容器としては、様々な型式
のものが知られている。例えば、その両端部に蓋と底と
を有するプラスチックをコーティングした紙の筒状体で
容器を形成し、前記蓋をプラスチック材料で形成し、か
つ支持材料即ち紙を用いないで前記紙の筒状体の上縁部
に射出成形したようなものがある。この公知の容器の蓋
は概ね平坦であり、概ね該蓋の中央から外縁部に延長す
る開口即ち注ぎ口を有する。この注ぎ口は、容器の蓋の
外面となる所謂第1の外面の内側に僅かな距離、即ち2
〜10mm、好適には5mmの距離をもって配置された所謂
第2の内面に設けられている。
【0003】この公知の容器の開栓構造を備えた蓋につ
いては、以下のような別の改良を施したものがある。上
述した型式、即ち本明細書の導入部分に記載した型式の
開栓構造のフラップ形栓を、開栓後に中身の液体を注ぐ
際に特定の角度で開いた状態に維持されるようにしたも
のがある。このフラップ形栓を開いた状態に維持するた
めの公知の係合手段が、フラップ形栓の先端とは反対側
に設けられたヒンジの領域に配設されている。前記係合
手段は、フラップ形栓から概ね垂直上向きに突出する保
持ビードと、これからある間隔を置いた位置に、概ね垂
直下向きに突出するラグとを有し、これは蓋の中央領域
の補強用リブに配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの保持手段に改
良を加えることは、前記保持ビードを製造すること、該
保持ビードと前記ラグとの間に距離を維持すること、ヒ
ンジを設計すること、補強用リブ及びその他の構成を特
定のやり方で調整することが非常に困難であり、かつ高
価な射出成形用の型が必要である限り、非常に有用であ
る。更に、前記公知の保持手段は、前記公知の容器を積
み重ねるだけで破損する虞れがある。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述した型式の
開栓構造についてフラップ形栓を開栓位置で開いた状態
に維持するための装置であって、製造及び設計が容易で
かつ閉栓状態で破損を全く生じる虞れがない装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述し
た従来の問題点は、フラップ形栓の底縁部から下向きに
突出するように突起を設け、該突起が、開栓時に注ぎ口
の縁部の上に引き出され、かつ前記注ぎ口の縁部の上に
載せられて、前記フラップ形栓が開いた状態に維持され
るようにすることによって、解消することができる。よ
く知られているように、射出成形用具を用いることによ
って、前記突起を形成することは容易なことである。従
って、本発明によれば、フラップ形栓を開けた状態に維
持する装置が、該装置自体のために射出成形用具が複雑
になることはないので、容易に製造及び設計することが
できる。
【0007】本発明の解釈に於いて、「下方」という語
は、概ね上下方向を意味するために使用され、それは、
液体容器の蓋から延長するということは、該容器の内部
への方向を意味すると解釈すべきである。本発明によれ
ば、前記突起は、フラップ形栓から容器の内部に向けて
設けられる。前記突起は、フラップ形栓が蓋の主面と平
行な状態になる、好適には水平に配置されるような閉じ
た状態では、外部から見ることができないように、フラ
ップ形栓から下向きに突出している。従って、前記突起
は、前記注ぎ口の縁部の直ぐ近傍に配置される。
【0008】前記開栓構造及びフラップ形栓を備えた蓋
を射出成形するためのプラスチック材料は、本発明によ
るフラップ形栓を開いた状態に維持するための手段が、
この新規な開栓構造の動作を妨げないように弾性変形可
能な材料を使用する。開栓時には、使用者が取っ手を用
いてフラップ形栓を引き上げると、該栓が前記ヒンジか
ら上向きに回転する。前記ヒンジは、前記蓋の略中央の
領域に於いて前記フラップ形栓の上部の全幅に亘って一
直線に延在する、単に薄くまたは弱く形成した線状部
分、または折り目の縁によって構成することができる。
前記ヒンジの向きは、前記注ぎ口の縦の中心方向に対し
て、該ヒンジの領域から注ぎ口の開口先端に向けて延長
していると仮定した場合に、垂直をなすと好都合であ
る。また、容器内の液体は、注ぐ際に上述した注ぎ口の
縦方向に勢いよく流れ出す。
【0009】前記フラップ形栓が、開栓時に、前記ヒン
ジを中心に上向きに回転する場合には、該フラップ形栓
を開いた状態に維持するための前記手段の突起が、前記
注ぎ口の縁部の上に引き上げられる。別言すれば、前記
突起は、前記注ぎ口の縁部と接触するだけでなく、それ
を必要ならば変形させることも可能である。前記注ぎ口
の縁部を構成する材料が変形可能であることの結果とし
て、フラップ形栓を完全に開けた後は、前記縁部が再び
元の状態になることによって、前記取っ手を放すと、前
記突起が注ぎ口の縁部上に載って静止する。従って、フ
ラップ形栓を開いた状態に維持するための前記手段は、
完全にその機能を発揮する。
【0010】このような開栓構造によって、フラップ形
栓を開いた状態に維持するための新規な手段に加えて、
容器を再度閉じることも同様に非常に簡単にできる。使
用者は、僅かな圧力をかけることによって、前記フラッ
プ形栓を開栓位置から閉栓位置に動かすことができ、そ
の際に前記突起は、閉じている間と同様に前記注ぎ口の
縁部を押しやることができる。フラップ形栓が一旦閉栓
位置に戻されると、前記突起は、外部から破損されない
ように、容器の内側に即ちフラップ形栓の直ぐ下側にく
る。
【0011】本発明によれば、前記突起が、前記フラッ
プ形栓の縁部に、その中心から外向きに傾けて配置され
ていると好都合である。前記容器の筒状体は、概ね上下
方向に延びる長手方向の中心軸を有し、それに対して前
記突起が、上述した特徴の意味に於いて傾けて配置され
る。即ち、前記フラップ形栓の縁部に設けられる前記突
起は、前記容器の筒状体の中心軸に対して0〜30°の
範囲内の角度、好適には5〜20°であり、ある特定の
好適な実施例では約15°であるような角度をとる。こ
れは、前記突起が前記注ぎ口の縁部の上に特に好適な状
態で担持され、かつ互いに摺接する部分を僅かに変形さ
せることによって、全く損傷を生じることなく、開栓動
作及び閉栓動作の双方に於て動かすことができることを
意味している。
【0012】また、本発明は、前記ヒンジの両側にかつ
その近傍にそれぞれ少なくとも1個のピン形状の突起が
設けられていることを特徴とする。前記突起をピンの形
状に形成すると特に好都合であり、かつ信頼性の高いこ
とが証明された。また、前記突起は、こぶ状、針状、隆
起させた半球状、または稜角のような形状に形成するこ
とができる。また、前記突起を、互いに係合する2個の
部分(保持ビード及びラグ)を有する公知の保持手段の
場合に従来から設けられていると同様に、前記ヒンジの
近傍に配設すると好都合である。しかしながら、前記フ
ラップ形栓をその開栓位置に高い信頼性をもって維持す
る手段を提供するためには、この種の突起を前記ヒンジ
の両側に配設することが、その場合には前記フラップ形
栓が全幅に亘って確定した位置に保持されるので、特に
好都合である。これらが教示するところによれば、本明
細書の導入部分に於いて説明した前記フラップ形栓の幅
方向に延在する真直なヒンジは、その一方の側が前記フ
ラップ形栓の幅の始点であり、かつ他方の側が前記フラ
ップ形栓の全長に亘って延在する線の終点となる。従っ
て、これらが教示するところによれば、一方の突起が真
直で細長い前記ヒンジの一方の端部に配置され、かつ他
方の突起が反対側の端部に配置される。
【0013】様々な試験の結果、前記注ぎ口の縁部の弾
性が前記突起より大きくなるように本発明の構成要素を
選択することが、特に好都合であることが示されてい
る。前記突起及び前記フラップ形栓に設けられた前記突
起固定用の縁部が、前記蓋全体を射出成形するプラスチ
ック材料で形成されることは明らかである。しかしなが
ら、前記突起の側の前記部分は、前記フラップ形栓を開
栓位置に動かしまたは逆に開栓位置から閉栓位置に動か
す場合に、前記部分即ち前記突起及び前記注ぎ口の縁部
が互いに接触しかつ摺動する際には常に、前記注ぎ口の
縁部が前記突起より大きく変形するように構成される。
これは、前記突起がその形状を維持するように前記注ぎ
口の縁部を押すと特に好都合であることから、前記開栓
手段を適当に再び閉じることが可能なことを意味してい
る。これは、或る好適な実施例では、前記ヒンジの領域
に配置される前記注ぎ口の縁部が、その上部から及びそ
の面に対して垂直に見ると、他方の概ねU字形乃至V字
形の前記注ぎ口の縁部より薄い場合には、特に簡単な方
法で製造される。従って、前記注ぎ口の前縁部、特に注
ぎ口の液体を注ぐ側の先端部分の領域は、後部即ちヒン
ジの領域よりも厚くかつより剛固である。この縁部を前
部より後部に向けて薄くなるように構成することは、射
出成形用具を傾けることによって、非常に容易である。
前記縁部をより薄くすればより容易に湾曲させ得ること
は、容易に理解される。
【0014】また本発明によれば、前記注ぎ口の縁部が
容器の内部を向いていると、少なくとも前記ヒンジの領
域に於て注ぎ口の平面を向いていると好都合である。上
述したように、本発明によれば、前記突起を外向きに傾
斜させて配置することができる。しかしながら、それに
代えて、または好適には、前記注ぎ口の縁部を前記筒状
体の軸線に対して同様の角度で傾斜させて配置すること
が可能である。これによって、フラップ形栓を開栓位置
に配置した場合に、ホーン(角)状に形成すると特に好
都合な前記突起が支持面に対して水平になることから、
容器を開けた状態に維持する際に特に良好な安定性が得
られる。この前記フラップ形栓を開いた状態に維持する
ための位置が非常に安定しているにも拘らず、栓を再度
閉めることは、このように傾斜して配置された注ぎ口の
縁部に沿って前記ピン形またはホーン状の突起を押すこ
とが容易にできることから、非常に簡単である。
【0015】上述した特徴を有する本発明による開栓構
造は、本発明によれば、前記蓋を概ね平坦にかつプラス
チック材料で形成した場合に特に好都合である。これに
特に適した材料は、従来よりよく知られた熱可塑性材料
である。
【0016】本発明のその他の利点、特徴及び用途につ
いては、添付図面を参照しつつ本発明が好適な実施例を
用いて以下に詳細に説明する。
【0017】
【実施例】図1に於て、概ね平坦な蓋が、図示されない
容器の筒状体の長手方向の中心軸1に対して垂直に配設
されている。前記筒状体の軸1は一点鎖線で示され、ヒ
ンジ2を示す破線に対して垂直である。しかしながら、
前記軸線は、同様に破線で示される注ぎ口4の長手方向
の中心軸3に対しても垂直である。特に図2は、フラッ
プ形栓7の縁部6の下方に平行に配設された注ぎ口4の
いくらか舟形をなす縁部5を示している。
【0018】説明を簡単にするために、図示される前記
蓋は、外側の第1の面8と、前記第1の面に関して該面
から前記筒状体の軸線1に沿って下向きにある距離をも
って変位させた位置に設けられた第2の内面9とを有
し、前記第2の内面には、注ぎ口の縁部10が、注ぎ口
4の注ぐ側の先端部11に近接されて配置されている。
【0019】ヒンジ2の領域には、その両側にホーン状
またはピン形状の突起が、フラップ形栓7の下側の縁部
6の上に位置するように図示されている。図1に示すよ
うにフラップ形栓7が閉栓位置にある場合には、このピ
ン形突起12は、容器の内部の方向に殆ど見ることがで
きない。ピン形突起12は、前記筒状体の軸線1に関し
て10°の角度で配置されており、同様に傾斜させて配
置された図2の開栓位置にある注ぎ口4の縁部5に対し
て垂直である。従って、前記開栓位置にあるフラップ形
栓7が、注ぎ口4の縁部5により図2に示されるように
ピン形突起12を用いることによって支持される。開栓
後は、使用者は、フラップ形栓7が閉じる虞なしに、中
身の液体をゆっくりとに注ぐことができる。
【0020】容器の中身を注いだ後で必要があれば、使
用者は、フラップ形栓7を図示されていない再閉栓位置
に到達するように注ぎ口4に押し込むことができる。こ
の閉栓動作に於いて、フラップ形栓7はヒンジ2を中心
として、真直なヒンジの方向に即ち図面に於て左から右
に見た場合に時計廻りとなる方向に回転する。この閉栓
動作の際に、ピン形突起12は概ねその位置を維持する
のに対して、突起12が縁部5を押すことができるよう
に、注ぎ口4の縁部5はヒンジ2の領域に於て変形す
る。開栓後は、注ぎ口4の縁部5がその製造された構造
を再び確保して、図2に示されるフラップ形栓7を支持
する位置に戻り、前記フラップ形栓が開いた状態に維持
される。
【0021】フラップ形栓を開いた状態に維持する前記
手段のこれらの動作及び機能は、返却されない容器の中
身が空になるまで、何度も繰り返し行われることは明ら
かである。前記回転可能な部分は相互に良好な安定状態
にあり、かつ突起12が外向きというよりむしろ内向き
に突出しているので、フラップ形栓7を閉栓状態に於て
破損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液体容器の蓋を概略的に示す斜視
図である。
【図2】フラップ形栓が開いた状態に維持される位置に
ある図1と同様の斜視図である。
【符号の説明】
1 中心軸線 2 ヒンジ 3 中心軸 4 注ぎ口 5 縁部 6 縁部 7 フラップ形栓 8 第1面 9 第2内面 10 注ぎ口縁部 11 先端部 12 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−167045(JP,A) 実開 昭63−107922(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 5/74 B65D 47/36

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注ぎ口4が、前記注ぎ口の注ぐ側とは反
    対側の端部のヒンジ2によって回転可能でかつ離れない
    ように結合されているフラップ形状の栓7によって繰り
    返し開けたり閉じることができ、前記注ぎ口の少なくと
    も縁部5が弾性変形可能な材料からなり、かつ、突起1
    2が前記栓の底縁部6から下向きに設けられ、開栓時に
    は前記注ぎ口の縁部5の上に引き出すことができかつ前
    記注ぎ口の前記縁部の上に支持されて、前記栓を開いた
    状態に保持するようにした液体容器の蓋の開栓構造であ
    って、前記注ぎ口の前記縁部の弾性が前記突起よりも大きく、
    それにより前記注ぎ口の前記縁部が前記突起よりも大き
    く変形する ことを特徴とする液体容器の蓋の開栓構造。
  2. 【請求項2】 前記栓の前記底縁部の前記突起が、その
    中心から外側へ斜めに設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の液体容器の蓋の開栓構造。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つのピン形状の前記突起
    が、前記ヒンジの側部にかつそれに近接した位置に設け
    られていることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の液体容器の蓋の開栓構造。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記ヒンジの領域において、
    前記注ぎ口の前記縁部が、前記注ぎ口の平面に関して
    記容器の内部に向けて斜めに設けられていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の液体容
    器の蓋の開栓構造。
  5. 【請求項5】 前記蓋が概ね平坦であり、かつプラスチ
    ック材料で成形されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項のいずれかに記載の液体容器の蓋の開栓構
    造。
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DE (1) DE59307782D1 (ja)
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