JP3495021B2 - 米飯攪拌装置 - Google Patents

米飯攪拌装置

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JP3495021B2
JP3495021B2 JP2001343235A JP2001343235A JP3495021B2 JP 3495021 B2 JP3495021 B2 JP 3495021B2 JP 2001343235 A JP2001343235 A JP 2001343235A JP 2001343235 A JP2001343235 A JP 2001343235A JP 3495021 B2 JP3495021 B2 JP 3495021B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は米飯攪拌装置に関
し、例えば、自動炊飯システムなどで自動的に炊き上げ
られた高温・高湿の米飯をライン上で十分に攪拌し、均
一で粗な状態にほぐす米飯攪拌装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】炊き上げられた米飯は、高温・高湿の状
態にあるため、これを室温程度にまで冷却したり、食酢
などの調味料やその他の添加材などと混合したりするに
際しては、米飯を攪拌して、水分を散逸させ、均一で粗
な状態にほぐす米飯攪拌装置が必要である。
【0003】従来、自動炊飯システムに組み込むのに適
した米飯の攪拌装置としては、実公昭57−1740号
公報や特開昭61−199820号公報などに開示され
たものが提案されているが、これら従来の米飯攪拌装置
は、多段に設けられた攪拌羽根車が全て米飯の搬送方向
と同一の方向に回転するものであるので、攪拌が十分に
行われず、攪拌後の米飯中に塊状飯が残存したりすると
いう欠点があった。また、このような従来の米飯攪拌装
置において、十分な攪拌と均一なほぐしとを実現しよう
とすれば、攪拌羽根車の段数を多くせざるを得ず、スペ
ース的に極めて大きなものとなるという不都合があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の米飯攪拌装置の問題点を解決するために為され
たものであって、炊飯された米飯を、均一かつ十分にほ
ぐすことができ、しかも、占有スペースが少なくて済む
米飯攪拌装置を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく鋭
意工夫を重ねた結果、本発明者は、回転軸から放射状に
突出した複数の攪拌羽根を有する攪拌羽根車を少なくと
も2本配置し、その2本の攪拌羽根車を互いに逆方向に
回転させ、米飯の搬送方向上流側に位置する攪拌羽根車
で搬送方向に送り出されてくる米飯を、下流側に位置す
る攪拌羽根車で搬送方向に押し戻すようにして米飯を攪
拌することにより、比較的短い水平距離で、米飯を均一
かつ十分にほぐし、或いは、酢やその他の具材などと均
一に混合することができることを見出して、本発明を完
成した。
【0006】即ち、本発明は、その上に攪拌すべき米飯
を載せて所定方向に搬送することができる搬送ベルト
と、その搬送ベルト上の米飯受入位置よりも搬送方向下
流側の位置に、回転軸と、その回転軸から放射状に突出
した複数の攪拌羽根を有する第1及び第2の攪拌羽根車
を、それぞれの回転軸が互いに平行かつ同一水平面上に
位置するように備え、第1及び第2の攪拌羽根車のう
ち、米飯受入位置に近い方の第1の攪拌羽根車を、搬送
ベルト上の米飯を搬送方向に送り出す正転方向に回転さ
せる機構と、第2の攪拌羽根車を、搬送ベルト上の米飯
を搬送方向に送り出す正転方向及び押し戻す逆転方向に
切換自在に回転させる機構とを備えてなる米飯攪拌装置
を提供することによって上記課題を解決するものであ
る。
【0007】本発明の米飯攪拌装置においては、上記の
ように、第1の攪拌羽根車によって搬送方向に送り出さ
れてくる米飯を、第2の攪拌羽根車によって搬送方向に
押し戻すようにしているので、米飯は、十分に攪拌され
るまで攪拌位置に留まり続け、ほぐしムラや塊状飯が残
存することがない。また、米飯が常に搬送方向の同じ位
置に留まって攪拌を受けるので、短い水平距離でも、十
分な攪拌とほぐし、ないしは米飯と酢その他の調味料や
具材などとの均一かつ十分な混合が可能である。攪拌、
ほぐし、ないしは混合が十分に行われると、第2の攪拌
羽根車は、その回転方向を逆転し、第1の攪拌羽根車と
同様に、米飯を搬送方向に送り出す方向に回転して、攪
拌された米飯を次の処理位置へと送り出す。第2の攪拌
羽根車の回転方向の切換は、作業員が目視で攪拌や混合
が十分に行われたことを確認して手動で行っても良い
し、タイマーを用いて所定時間経過後に自動的に切り換
わるようにしても良く、更には、攪拌中の米飯温度をモ
ニターして、米飯温度が一定温度以下に下がったことを
もって攪拌終了と判断し、自動的に切り換えるようにし
ても良い。
【0008】第1及び第2の攪拌羽根車は、その回転軸
両端部付近の攪拌羽根をスパイラル状に突出させ、その
スパイラルの方向が第1の攪拌羽根車においては米飯を
搬送方向に送り出す正転方向回転時に米飯を回転軸中央
に寄せる方向であり、第2の攪拌羽根車においては米飯
を搬送方向に押し戻す逆転方向回転時に米飯を回転軸中
央に寄せる方向であるのが望ましい。このように構成し
ておくことによって、第1及び第2の攪拌羽根車によっ
て米飯の攪拌、混合を続けても、米飯は第1及び第2の
攪拌羽根車の中央近辺に寄せられるので、攪拌、混合中
の米飯が搬送ベルト上からこぼれ落ちる恐れがない。
【0009】本発明の米飯攪拌装置においては、第1及
び第2の攪拌羽根車よりも搬送方向下流側に、回転軸
と、その回転軸から放射状に突出した複数の攪拌羽根を
有する第3の攪拌羽根車を設けることができる。第3の
攪拌羽根車には、搬送ベルト上の米飯を搬送方向に押し
戻す逆転方向に回転させる機構が設けられており、米飯
の攪拌時には、逆転方向に回転して、第2の攪拌羽根車
を越えて搬送されてくる米飯を押し戻し、第1及び第2
の攪拌羽根車による攪拌、混合位置に米飯を集積する機
能を有し、攪拌終了後には、同じく逆転方向に回転しつ
つ、第2の攪拌羽根車から送り出されてくる均一に混合
ないしはほぐされた攪拌済みの米飯のうち、所定量を越
える米飯を押し戻すことによって、次の処理位置へと排
出される米飯の単位時間当りの量を一定に保つ機能を有
する。この第3の攪拌羽根車には、その回転軸を上下方
向に移動させる機構を備えるのが望ましく、第3の攪拌
羽根車の回転軸の上下方向位置を変化させることによ
り、攪拌羽根と搬送ベルトとの間の距離を調整して、次
の処理位置へと排出される米飯の量を調整したり、ま
た、それに伴い、排出される米飯の温度を調整したりす
ることができる。
【0010】第1及び第2の攪拌羽根車よりも搬送方向
上流側には、必要に応じて、回転軸と、その回転軸から
放射状に突出した複数の攪拌羽根を有する第4の攪拌羽
根車を設けることができる。この第4の攪拌羽根車に
は、米飯を搬送方向に送り出す正転方向に回転させる機
構が設けられており、第1の攪拌羽根車と同様に、搬送
ベルト上の米飯を搬送方向に送り出す正転方向に回転し
て、搬送されてくる米飯を予備的にほぐして、第1及び
第2の攪拌羽根車に送り込む機能を有している。
【0011】さらに、本発明の米飯攪拌装置において
は、米飯を搬送する搬送ベルトの搬送方向を逆転させる
ことによって、米飯受入位置において搬送ベルト上に載
置された米飯を、第1及び第2の攪拌羽根車とは反対側
に搬送して、そのまま、次の処理位置へと排出すること
も可能である。逆転した搬送方向において、米飯受入位
置よりも下流側の位置に、少なくとも1本の第5の攪拌
羽根車を配置するのが望ましく、それによって、米飯の
排出をよりスムースに行うことが可能となる。
【0012】なお、本発明の米飯攪拌装置においては、
上述した第1〜第5の攪拌羽根車の回転速度は、それぞ
れ独立して可変であるのが望ましい。例えば、第3の攪
拌羽根車の回転速度を変えることによって、攪拌、混合
された米飯の排出速度をコントロールすることも可能で
あるし、第4の攪拌羽根車の回転速度を変えることによ
って、第1及び第2の攪拌羽根車に送り込む単位時間当
りの米飯の量を調整することが可能である。また、第1
及び第2の攪拌羽根車の回転速度を変えることによっ
て、攪拌速度を調整し、ほぐす度合いや混合の度合い、
米飯温度などを調整することが可能である。
【0013】本発明の米飯攪拌装置は、基本的に、炊飯
釜が搬送ラインを順次進行して米飯の炊飯が行われる自
動炊飯システムに組み込まれることを前提にしている
が、そのような利用形態に限らず、個別、或いは連続的
に、適宜炊飯された米飯を攪拌、ほぐす場合に利用して
も良いことは勿論である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しながら説明するが、本発明が図示のものに限られ
る訳ではないことは勿論である。
【0015】図1及び図2は、それぞれ、本発明の米飯
攪拌装置の一例を示した平面図及び側面図である。図1
及び図2において、1は、例えばメッシュベルト等の無
端の搬送ベルトであり、図示しない駆動装置によって駆
動され、破線で示される米飯2を図中矢印Aで示す方向
に搬送する。炊飯済みの米飯2を、搬送ベルト1上に載
置する手段に制限はなく、例えば、図示しない炊飯釜
を、搬送ベルト1上で反転し、内部の米飯を搬送ベルト
1上に載置しても良いし、他の箇所で炊飯釜から取り出
された米飯を、他の搬送ベルト等を用いて、搬送ベルト
1上に載置するようにしても良い。
【0016】3、4は、それぞれ、第1及び第2の攪拌
羽根車であって、それぞれ、回転軸5、5と、その回転
軸から放射状に突出する複数の攪拌羽根6、6とを有し
ている。回転軸5の軸方向の1つの位置から突出する攪
拌羽根6の本数に特に制限はなく、互いに120度ずつ
の間隔をあけて計3本であっても良いし、互いに90度
ずつ、或いは60度ずつの間隔をあけて計4本或いは計
6本であっても良く、更には、7本以上であっても良
い。また、必ずしも、等しい角度を隔てて放射状に突出
しなくても良い。
【0017】第1の攪拌羽根車3及び第2の攪拌羽根車
4は、図1及び図2に示すように、それぞれの回転軸
5、5が互いに平行に、かつ、同じ水平面上に位置する
ように配置されている。攪拌羽根6の先端が最も搬送ベ
ルト1に接近した位置における攪拌羽根6の先端と搬送
ベルト1との間の距離hは、1〜5mm程度、好ましく
は2〜4mm程度になるように配置するのが良い。第1
の攪拌羽根車3及び第2の攪拌羽根車4は、それぞれの
攪拌羽根6、6が突出する軸方向の位置がずれるように
配置されているので、回転軸5、5の回転に伴い、それ
ぞれの攪拌羽根6、6の先端が描く円が一部重なるよう
に第1の攪拌羽根車3及び第2の攪拌羽根車4を配置す
ることが可能である。それぞれの攪拌羽根6、6の先端
が描く円が一部重なることは必ずしも必須ではないけれ
ども、送り込まれた米飯の均一な攪拌、ほぐしを行うた
めには、好ましい条件である。それぞれの攪拌羽根6、
6の先端が描く円が重なる程度は、攪拌羽根6の先端が
描く円の半径をrとして、1/5r〜2/3r程度、好
ましくは、1/4r〜1/2r程度、回転軸5、5が存
在する水平面内で互いに重なるのが望ましい。なお、第
1の攪拌羽根車3から突出する攪拌羽根6と、第2の攪
拌羽根車4から突出する攪拌羽根6の位相は、互いにず
れていても、同じであっても良い。
【0018】第1の攪拌羽根車3から突出する攪拌羽根
6と、第2の攪拌羽根車4から突出する攪拌羽根6は、
回転軸5、5の両端部付近において、スパイラルを形成
するように突出させるのが望ましい。そのスパイラルの
方向は、第1の攪拌羽根車3においては米飯2を搬送方
向に送り出す正転時に米飯を回転軸中央に寄せる方向で
あり、第2の攪拌羽根車4においては米飯2を搬送方向
に押し戻す逆転時に米飯を回転軸中央に寄せる方向であ
る。このように構成しておくことによって、第1の攪拌
羽根車3及び第2の攪拌羽根車4によって米飯2の攪
拌、混合を続けても、米飯2は第1の攪拌羽根車3及び
第2の攪拌羽根車4の中央近辺に集められるので、攪拌
中の米飯2が搬送ベルト1上からこぼれ落ちる恐れがな
い。攪拌羽根6が回転軸5の両端部付近においてスパイ
ラルを形成するようにするには、回転軸5の両端部付近
において攪拌羽根6の突出位相を順次ずらせば良い。ま
た、攪拌羽根6、6を平板状とし、その平板面が米飯の
搬送方向に対して所定の方向に角度を持つように、攪拌
羽根6、6に角度をもたせて回転軸5、5から突出させ
ても良い。
【0019】7及び8は、それぞれ第3及び第4の攪拌
羽根車であり、図示の例では、第1の攪拌羽根車3及び
第2の攪拌羽根車4と同様に、回転軸5と攪拌羽根6と
を備えている。第1の攪拌羽根車3及び第2の攪拌羽根
車4よりも搬送方向下流側に位置する第3の攪拌羽根車
7は、第2の攪拌羽根車4と、互いの攪拌羽根6の先端
が描く円が一部重なるように配置されている。一方、第
1の攪拌羽根車3及び第2の攪拌羽根車4よりも搬送方
向上流側に位置する第4の攪拌羽根車8は、第1の攪拌
羽根車3との間に、攪拌羽根6の先端が描く円が重なら
ない程度の間隔をあけて配置されている。第3の攪拌羽
根車7と、第2の攪拌羽根車4とは、互いの攪拌羽根6
の先端が描く円が重ならないように間隔をあけて配置し
ても良いが、第3の攪拌羽根車7による米飯の押し戻し
効果を十分発揮させるには、互いの攪拌羽根6の先端が
描く円が一部重なるように配置するのが好ましい。な
お、図示の例では、第1〜第4の攪拌羽根車3、4、
7、8において、攪拌羽根6の描く円の半径は全て同じ
であるので、第1〜第4の攪拌羽根車3、4、7、8の
回転軸5、5、5、5は、全て同じ水平面上に位置して
いるが、攪拌羽根6の描く円の半径が異なる場合には、
第1〜第4の攪拌羽根車3、4、7、8の回転軸5、
5、5、5は、必ずしも同じ水平面上には位置しなくて
も良い。なお、9、9、9、9は第1〜第4の攪拌羽根
車3、4、7、8の回転軸5、5、5、5を回転駆動す
る電動機であり、10、10、10、10は、それぞれ
の軸受けである。電動機9、9、9、9は、正逆回転が
可能であり、図示しないインバーター制御によって、そ
の回転数も可変である。
【0020】以下、図2〜図4を用いて、図1及び図2
に示す本発明の米飯攪拌装置の動作を説明する。
【0021】先ず図2に示すように、炊飯された米飯2
が、図示しない手段によって搬送ベルト1上に載置され
ると、電動機9、9、9、9が回転して、第1〜第4の
攪拌羽根車3、4、7、8を、それぞれ矢印の方向に回
転させるとともに、図示しない駆動装置が作動して、搬
送ベルト1が図中矢印Aの方向に移動して、米飯2の搬
送を開始する。
【0022】搬送される米飯2は、第4の攪拌羽根車8
によって攪拌され、予備的にほぐされ、かつ、第4の攪
拌羽根車8の回転速度に応じて調節された量となって、
第1の攪拌羽根車3へと送り込まれる。送り込まれた米
飯2は、第1の攪拌羽根車3によって更に搬送方向へと
押し出されると同時に、搬送方向とは逆方向に回転する
第2の攪拌羽根車4によって、逆方向に押し戻されるの
で、図3に示すように、同じ位置に留まりながら、互い
に逆方向に回転する第1の攪拌羽根車3及び第2の攪拌
羽根車4の攪拌羽根によって、連続した攪拌を受けるこ
とになる。攪拌の速度は、第1の攪拌羽根車3及び第2
の攪拌羽根車4の回転速度を調整することによって調節
可能である。なお、この時、必要であれば、搬送ベルト
1の移動を一時的に減速ないしは停止しても良い。ま
た、一部、第2の攪拌羽根車4を越える米飯2があった
としても、そのような米飯2は、第2の攪拌羽根車4と
同じく、逆方向に回転する第3の攪拌羽根車7によっ
て、搬送方向とは逆方向に押し戻され、再度、攪拌位置
へと送り込まれることになる。なお、このとき、図示し
ない装置から、酢などの調味料を振りかけたり、具材を
投入することによって、酢などの調味料や具材などと米
飯との攪拌、混合を行うことができる。
【0023】第1の攪拌羽根車3及び第2の攪拌羽根車
4による攪拌が十分に行われた後、図4に示すように、
第2の攪拌羽根車4の回転方向を切り換えて、搬送方向
と同じ方向の正回転をさせ、十分に攪拌され、均一に混
合ないしはほぐされた米飯2を、第3の攪拌羽根車7の
方へと送出する。第2の攪拌羽根車4の回転方向の切換
は、作業員が目視で攪拌や混合が十分に行われたことを
確認して手動で行っても良いし、タイマーを用いて所定
時間経過後に自動的に切り換わるようにしても良く、更
には、攪拌中の米飯2の温度をモニターして、米飯2の
温度が一定温度以下に下がったことをもって攪拌終了と
判断し、自動的に切り換えるようにしても良い。
【0024】一方、第3の攪拌羽根車7は、依然として
搬送方向とは逆方向に回転しながら、第2の攪拌羽根車
4から送られてきた攪拌済みの米飯2のうち、所定量を
越える部分を第2の攪拌羽根車4の方向へと押し戻し、
攪拌羽根6の先端と搬送ベルト1との間の空間を通過し
た米飯2のみを通すので、第3の攪拌羽根車7を通過す
る米飯2の厚さHは、常に、所定の値に調整されること
となる。このとき、第3の攪拌羽根車7の回転速度を調
整することによって、第3の攪拌羽根車7を通過する米
飯2の厚さHをコントロールすることも可能である。或
いは、第3の攪拌羽根車7の回転軸5の位置を上下に移
動させて、攪拌羽根6の先端と搬送ベルト1との間の距
離hを変化させ、第3の攪拌羽根車7を通過する米飯2
の厚さHを調整することも可能である。
【0025】図5は、第3の攪拌羽根車7の回転軸5の
位置を上下方向に移動させる機構を備えた場合の一例を
示す図であって、図5に示すように、第3の攪拌羽根車
7の回転軸5は、上下方向移動機構11によって、電動
機9ごと上下に移動可能になっており、第3の攪拌羽根
車7の回転軸5の上下方向位置が変化することによっ
て、攪拌羽根6の先端と搬送ベルト1との間の距離hが
変化するようになっている。上下方向移動機構11の構
成には特に制限はなく、第3の攪拌羽根車7の回転軸5
を上下方向に移動させることが可能であれば、どのよう
な機構を採用しても良く、また、その駆動も、作業員が
手動で行うようにしても良いし、図示しない制御装置か
らの制御信号を受けて、所定の位置へと自動的に回転軸
5を移動させるようにしても良い。
【0026】図6は、図1及び図2に示す本発明の米飯
攪拌装置に、米飯を、そのまま次の処理位置に送り出す
機構を付設した場合を概略的に示す図であって、これま
でのものと同じものには同じ符号を付してある。すなわ
ち、搬送ベルト1の通常の搬送方向上流には、第5及び
第6の攪拌羽根車が設けられている。これら第5及び第
6の攪拌羽根車12、13は、第1〜第4の攪拌羽根車
3、4、7、8と同じものであっても良いし、攪拌羽根
の数や形状などが異なるものであっても良い。
【0027】図6に示す本発明の米飯攪拌装置におい
て、図示しない手段によって、搬送ベルト1の所定位置
に載置された炊飯済みの米飯2を、完全に攪拌せずに熱
いまま次の処理位置へと排出する場合には、搬送ベルト
1を、通常の搬送方向とは逆の矢印Bで示す方向に移動
させ、米飯2を第5及び第6の攪拌羽根車12、13へ
と送り込めば良い。第5及び第6の攪拌羽根車12、1
3は、矢印Bで示される搬送方向と同方向に回転してお
り、送り込まれてきた米飯2を、そのまま次の処理位置
へと排出する。このように、本発明の米飯攪拌装置は、
米飯を十分に攪拌し均一にほぐす場合にも、また、熱い
まま次の処理位置へと輩出する場合にも、適宜対応可能
である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の米飯攪拌
装置によれば、搬送方向に回転する第1の攪拌羽根車
と、搬送方向とは逆方向に回転する第2の攪拌羽根車と
の間で、炊飯済みの米飯を十分に攪拌し、均一に混合な
いしはほぐすことが可能である。しかも、第2の攪拌羽
根車よりも下流側に、第2の攪拌羽根車と同じく搬送方
向とは逆向きに回転する第3の攪拌羽根車を設けること
によって、第2の攪拌羽根車を越えてきた米飯を再度攪
拌位置へと押し戻し、より均一な攪拌、混合、ほぐしを
実現することが可能となるとともに、攪拌終了後の米飯
の排出時には、排出される米飯の厚さを常に一定に保つ
ことが可能である。この第3の攪拌羽根車は、その回転
軸の上下方向の位置が可変であるのが望ましく、それに
よって、排出される米飯の厚さを適宜コントロールする
ことが可能となる。
【0029】更には、第1の攪拌羽根車よりも上流側
に、第1の攪拌羽根車へと米飯を送り込む第4の攪拌羽
根車を設けることによって、米飯の予備攪拌や米飯の送
り込み速度の調節が可能である。このように、本発明の
米飯攪拌装置は、従来にはない程度の均一な攪拌、混
合、ほぐしを、従来にはない程度の水平距離において行
うことを可能にしたものであり、占有スペースが少なく
て済むという優れた効果をも併せ備えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の米飯攪拌装置の一例を示す平面図で
ある。
【図2】 本発明の米飯攪拌装置の一例を示す側面図で
ある。
【図3】 本発明の米飯攪拌装置の動作を説明する概略
図である。
【図4】 本発明の米飯攪拌装置の動作を説明する概略
図である。
【図5】 本発明の米飯攪拌装置の他の例を示す側面図
である。
【図6】 本発明の米飯攪拌装置の更に他の例を示す概
略図である。
【符号の説明】
1 搬送ベルト 2 米飯 3 第1の攪拌羽根車 4 第2の攪拌羽根車 5 回転軸 6 攪拌羽根 7 第3の攪拌羽根車 8 第4の攪拌羽根車 9 電動機 10 軸受 11 上下方向移動機構 12 第5の攪拌羽根車 13 第6の攪拌羽根車 A 通常の搬送方向 B 逆の搬送方向 h 攪拌羽根先端と搬送ベルト間の距離 H 排出米飯厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/10 B01F 7/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その上に攪拌すべき米飯を載せて所定方
    向に搬送することができる搬送ベルトと、その搬送ベル
    ト上の米飯受入位置よりも搬送方向下流側に、回転軸
    と、その回転軸から放射状に突出した複数の攪拌羽根を
    有する第1及び第2の攪拌羽根車を、それぞれの回転軸
    が互いに平行かつ同一水平面上に位置するように備え、
    第1及び第2の攪拌羽根車のうち、米飯受入位置に近い
    方の第1の攪拌羽根車を、搬送ベルト上の米飯を搬送方
    向に送り出す正転方向に回転させる機構と、米飯受入位
    置から遠い方の第2の攪拌羽根車を、搬送ベルト上の米
    飯を搬送方向に送り出す正転方向及び押し戻す逆転方向
    に切換自在に回転させる機構とを有してなる米飯攪拌装
    置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の攪拌羽根車の回転軸両端
    部付近の攪拌羽根がスパイラル状に突出しており、その
    スパイラルの方向が第1の攪拌羽根車においては正転方
    向回転時に米飯を回転軸中央に寄せる方向であり、第2
    の攪拌羽根車においては逆転方向回転時に米飯を回転軸
    中央に寄せる方向である請求項1記載の米飯攪拌装置。
  3. 【請求項3】 第1及び第2の攪拌羽根車よりも搬送方
    向下流側に、回転軸と、その回転軸から放射状に突出し
    た複数の攪拌羽根を有する第3の攪拌羽根車を備え、そ
    の第3の攪拌羽根車を搬送ベルト上の米飯を搬送方向に
    押し戻す逆転方向に回転させる機構を有してなる請求項
    1又は2記載の米飯攪拌装置。
  4. 【請求項4】 第3の攪拌羽根車の回転軸を上下方向に
    移動させる機構を備えている請求項3記載の米飯攪拌装
    置。
  5. 【請求項5】 第1及び第2の攪拌羽根車よりも搬送方
    向上流側に、回転軸と、その回転軸から放射状に突出し
    た複数の攪拌羽根を有する第4の攪拌羽根車を備え、そ
    の第4の攪拌羽根車を搬送ベルト上の米飯を搬送方向に
    送り出す正転方向に回転させる機構を有してなる請求項
    1〜4のいずれかに記載の米飯攪拌装置。
  6. 【請求項6】 搬送ベルトの搬送方向を逆転させる機構
    と、その逆転した搬送方向において、米飯受入位置より
    も下流側の位置に、回転軸と、その回転軸から放射状に
    突出した複数の攪拌羽根を有する少なくとも1本の第5
    の攪拌羽根車を備えている請求項1〜5のいずれかに記
    載の米飯攪拌装置。
  7. 【請求項7】 各攪拌羽根車の回転速度が、それぞれ独
    立して可変である請求項1〜6のいずれかに記載の米飯
    攪拌装置。
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