JP5352424B2 - 米飯撹拌装置とそれを備えた炊飯システム - Google Patents

米飯撹拌装置とそれを備えた炊飯システム Download PDF

Info

Publication number
JP5352424B2
JP5352424B2 JP2009252839A JP2009252839A JP5352424B2 JP 5352424 B2 JP5352424 B2 JP 5352424B2 JP 2009252839 A JP2009252839 A JP 2009252839A JP 2009252839 A JP2009252839 A JP 2009252839A JP 5352424 B2 JP5352424 B2 JP 5352424B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
stirring
cooked rice
unit
cooked
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009252839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011097834A (ja
Inventor
武 北脇
定夫 久保田
劭 山口
Original Assignee
精宏機械株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 精宏機械株式会社 filed Critical 精宏機械株式会社
Priority to JP2009252839A priority Critical patent/JP5352424B2/ja
Publication of JP2011097834A publication Critical patent/JP2011097834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5352424B2 publication Critical patent/JP5352424B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Commercial Cooking Devices (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Description

本発明は、米飯撹拌装置とそれを備えた炊飯システムに関し、詳細には、複数の炊飯釜を用いて炊飯釜ごとに炊飯を行う炊飯システムにおいて、炊き上がった米飯をコンベアベルト上で搬送しながら撹拌する米飯撹拌装置と、それを備えた炊飯システムに関する。
従来から、複数の炊飯釜を用いて炊飯釜ごとに炊飯を行う業務用の炊飯システムには、炊き上がった米飯を炊飯釜から取り出す米飯取り出し装置の下流に、炊飯釜から取り出された米飯をコンベアベルト上で搬送しながら撹拌する米飯撹拌装置が設けられている(例えば特許文献1〜3参照)。この米飯撹拌装置は、炊き上がったばかりで高温、高湿状態にある米飯を撹拌してほぐし、粗熱や水分を散逸させて、米飯を均一で粗な状態にするために用いられるものである。また、この米飯撹拌装置に、食酢などの調味液や添加材を添加する装置を組み合わせて、調味液や添加材と米飯とを混合したり、送風装置を組み合わせて、米飯を冷却したりする装置としても用いられる。
しかし、米飯撹拌装置は、通常、米飯をコンベアベルト上で搬送しながら、回転する撹拌羽根を用いて米飯の山を切り、米飯を撹拌するように構成されているので、撹拌を重ねるにつれて、コンベアベルトや撹拌羽根に米飯や調味液などが付着して次第に汚れてくることが避けられない。このため、従来から、定期的に、米飯撹拌装置を停止させて、撹拌羽根やコンベアベルトを洗浄する作業が行われている。ところが、一般的に、撹拌羽根やコンベアベルトに付着した米飯を洗浄によって除去するのは容易ではなく、米飯撹拌装置の洗浄には比較的長時間を要する。
また、米飯ほどではないにしても、撹拌羽根やコンベアベルトには、米飯と混合される調味液や添加材などが付着することも避けられないので、米飯に混合する調味液や添加材の種類を切り換える場合には、先の調味液や添加材が新たな米飯に混入するのを防止するために、一旦、米飯撹拌装置を停止させて、撹拌羽根やコンベアベルトに付着した調味液や添加材を洗浄、除去する必要がある。
しかし、米飯撹拌装置は、上述のとおり、炊飯システムにおいて、米飯取り出し装置の下流に配置されており、炊飯システムの一部を構成しているので、米飯撹拌装置の洗浄中も炊飯システムを稼動させておくと、炊飯が終了した炊飯釜がライン上に溢れてしまい、深刻なトラブルを引き起こす恐れがある。このため、従来は、米飯撹拌装置の洗浄中には、炊飯システムを停止させる必要があり、定期的に、或いは、調味液や添加材の切り換え時には、炊飯システムの効率が低下してしまうという不都合があった。
特開平6−253976号公報 特開2003−144067号公報 特開2008−161116号公報
本発明は、上述した従来の米飯撹拌装置がもたらす欠点を解消するために為されたもので、米飯撹拌装置の洗浄時にも炊飯システムの停止時間を最小限に抑え、炊飯効率を低下させることのない米飯撹拌装置、及び、そのような米飯撹拌装置を備えた炊飯システムを提供することを課題とするものである。
本発明者らは上記の課題を解決するために試行錯誤を繰り返した結果、米飯撹拌装置に撹拌ユニットを2つ設け、それらを、適宜切り換えて使用することで、一方の撹拌ユニットの稼働中に、他方の撹拌ユニットを洗浄することが可能となり、炊飯システムの炊飯効率の低下を防止することができることを見出して、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、複数の炊飯釜を用いて炊飯釜ごとに炊飯を行う炊飯システムにおいて、米飯取り出し装置によって炊飯釜から取り出された米飯を撹拌する米飯撹拌装置であって、第1及び第2の撹拌ユニットを有し、当該第1及び第2の撹拌ユニットは、それぞれ、米飯をコンベアベルト上に載置して搬送する搬送コンベアと、コンベアベルト上の米飯を撹拌する撹拌手段とを有しており、当該第1及び第2の撹拌ユニットは、第1の撹拌ユニットが上記米飯取り出し装置によって炊飯釜から取り出された米飯をそのコンベアベルト上に受け入れる米飯の搬送ライン上にあるとともに、第2の撹拌ユニットが前記搬送ライン外にある第1位置と、第2の撹拌ユニットが前記搬送ライン上にあるとともに、第1の撹拌ユニットが前記搬送ライン外にある第2位置との間で、移動する移動手段を備えている米飯撹拌装置と、そのような米飯撹拌装置を備えた炊飯システムを提供することによって、上記の課題を解決するものである。
本発明の米飯撹拌装置は上述のように構成されているので、米飯の搬送ライン上にあって稼働中の第1の撹拌ユニットの洗浄が必要になった場合には、第1の撹拌ユニットを搬送ライン外に移動させるとともに、第2の撹拌ユニットを搬送ライン上に位置させることにより、第1及び第2の撹拌ユニットの移動に必要な比較的短時間の停止期間を除いて、米飯撹拌装置の稼動を実質的に連続させることができる。また、搬送ライン外に移動した第1の撹拌ユニットの洗浄は、第2の撹拌ユニットが搬送ライン上で稼動している間に行えば良く、時間を掛けて丁寧に洗浄することができる。
本発明の米飯撹拌装置は、第1の撹拌ユニットにおける搬送コンベア及び撹拌手段の駆動及び停止と、第2の撹拌ユニットにおける搬送コンベア及び撹拌手段の駆動及び停止とを、独立して制御する制御装置を備えているのが望ましい。このように、第1及び第2の撹拌ユニットの動作を独立して制御できるようにする場合には、搬送ライン上にあって稼動中の撹拌ユニットとは別に、搬送ライン外にあって洗浄中の撹拌ユニットにおける搬送コンベアや撹拌手段に洗浄に必要な独自の動作をさせることができるので、洗浄効率が高まるという利点が得られる。
また、本発明の米飯撹拌装置は、第1又は第2の撹拌ユニットが上記米飯の搬送ライン上にあるか否かを検知する検知手段を備えているのが好ましく、上記制御装置が、当該検知手段からの信号に基づいて、炊飯システムに対しシステム稼動可信号又はシステム稼動不可信号を出力する手段を備えているのが好ましい。本発明の米飯撹拌装置が、このような手段を備えている場合には、第1又は第2の撹拌ユニットのいずれもが搬送ライン上にないときに、炊飯システムが誤って稼動してしまうという事故を防止することができる。
上記のような本発明の米飯撹拌装置によれば、コンベアベルトや撹拌羽根の洗浄時には、第1及び第2の撹拌ユニットを移動させて搬送ライン上にある撹拌ユニットを切り換えれば良く、米飯撹拌装置の停止時間を撹拌ユニットの切り換えに必要な最小限に抑えることができるという優れた利点が得られる。また、撹拌ユニットを構成するコンベアベルトや撹拌羽根の洗浄は、他方の撹拌ユニットが稼働中に時間を掛けて丁寧に行うことができるので、コンベアベルトや撹拌羽根を常に清浄で清潔な状態に保つことが容易となり、極めて衛生的であるという利点がある。さらに、本発明の米飯撹拌装置を備えた炊飯システムによれば、汚れがひどくなったときや、調味液や添加材の切り換え時など、米飯撹拌装置の洗浄が必要になった場合でも、米飯撹拌装置の洗浄のために炊飯システムを停止させる時間を最小限に抑えることができ、炊飯効率が低下することがないという利点が得られる。
本発明の米飯撹拌装置の一例を示す正面図である。 本発明の米飯撹拌装置の一例を示す側面図である。 図2のX−X’断面図である。 図3のY−Y’断面図である。 ストッパガイドの平面展開図である。 図4において、ストッパの先端部が位置決め穴内に移動した状態を示す図である。 図3のZ−Z’断面図であり、ストッパの先端部が洗浄位置用の位置決め穴内に位置する状態を示す図である。 ストッパガイドの他の例を示す図である。 本発明の米飯撹拌装置を備える炊飯システムの一例を示す平面概略図である。 図9における米飯撹拌装置、方向切り換え装置、米飯取り出し装置、及び搬送装置の部分だけを取り出して示す側面図である。 図9における米飯撹拌装置及び米飯取り出し装置の部分だけを取り出して示す正面図である。 制御系統の概略を示す概念図である。
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明するが、本発明が図示のものに限られないことは勿論である。
図1は、本発明の米飯撹拌装置の一例を示す正面図である。図1において、1は本発明の米飯撹拌装置であり、2、2は、それぞれ、第1及び第2の撹拌ユニットである。3、3は、それぞれ、第1及び第2の撹拌ユニット2、2の搬送コンベア、4、4は搬送コンベア3、3のコンベアベルト、5d、5dは撹拌手段である撹拌羽根、6、6は搬送コンベア3、3を駆動する電動機、7d、7dは撹拌羽根5d、5dを回転駆動する電動機である。8、8は、それぞれ、第1及び第2の撹拌ユニット2、2のフレーム、w、w、w・・・は車輪、9はガイドレール、10は米飯撹拌装置1の土台であり、ガイドレール9は土台10に固定されている。車輪wによって、第1及び第2の撹拌ユニット2、2は、図中左右方向に移動することが可能である。11、11、11・・・はストッパであるが、これについては後述する。
図1は、第1及び第2の撹拌ユニット2、2が第1位置にある状態を示している。すなわち、第1位置において、第1及の撹拌ユニット2は、そのコンベアベルト4上に図示しない米飯取り出し装置から取り出された米飯を受け入れる搬送ライン上の位置にあり、第2の撹拌ユニット2は、搬送ライン外の位置にある。搬送ライン外の位置とは、通常、洗浄位置である。
図示の例では、第1及び第2の撹拌ユニット2、2は、車輪wによって、それぞれ別個にガイドレール9上を移動可能であるが、第1及び第2の撹拌ユニット2、2のフレーム8、8を連結して、第1及び第2の撹拌ユニット2、2が互いに一定の距離を隔てた状態で、米飯撹拌装置1として、一体となって移動するようにしても良い。また、土台10はなくても良く、土台10がない場合には、ガイドレール9は設置場所の床面に固定され、第1及び第2の撹拌ユニット2、2はその上を移動することになる。
図2は、図1に示した米飯撹拌装置1の右側面図であり、図では、図中手前側に位置する第1の撹拌ユニット2しか表われていない。図に示すとおり、第1の撹拌ユニット2には、4つの撹拌羽根5a、5b、5c、5dが備えられている。各撹拌羽根5a、5b、5c、5dは、回転する中心軸から放射方向にスパイラル状に突出する複数本の棒状の羽根片から構成されており、各撹拌羽根5a、5b、5c、5dには、それぞれの撹拌羽根を回転駆動する電動機7a、7b、7c、7dが取り付けられている。
これらの撹拌羽根5a、5b、5c、5dは、例えば、特許文献1に開示されている米飯撹拌装置における撹拌羽根と同様に回転駆動させることができる。すなわち、米飯受け入れ側に近い側から2番目の撹拌羽根5bは、コンベアベルト4上の米飯をコンベアベルトの搬送方向に送り出す正転方向に回転し、次に位置する撹拌羽根5cは、コンベアベルト4上の米飯をコンベアベルトの搬送方向に送り出す正転方向と、押し戻す逆転方向に切り換え自在に回転し、最も下流に位置する撹拌羽根5dは米飯を押し戻す逆転方向に、そして、最も上流に位置する撹拌羽根5aは米飯を送り出す正転方向に回転駆動される。ただし、上述した撹拌羽根5a、5b、5c、5dの回転動作は一例であって、撹拌する米飯の種類や量に応じて適宜変更できることはいうまでもない。
なお、第2の撹拌ユニット2にも、第1の撹拌ユニット2におけると同様に、撹拌羽根5a、5b、5c、5dが設けられており、それぞれ、電動機7a、7b、7c、7dによって回転駆動されるが、その回転動作は、第1の撹拌ユニット2における撹拌羽根5a、5b、5c、5dの回転動作と同じであっても異なっていても良く、撹拌する米飯の種類や量に応じて適宜変更可能である。また、図示の例では、撹拌羽根は各撹拌ユニットに4つずつ設けられているが、撹拌羽根の数は、4つに限られない。十分な撹拌が可能であれば、撹拌羽根は撹拌ユニットあたり1つでも良い。さらに、図示の例では、撹拌手段として回転する中心軸から放射方向にスパイラル状に突出する複数本の棒状の羽根片を備えた撹拌羽根を示したが、撹拌手段は図示したような撹拌羽根に限られず、例えば、回転する螺旋状のスクリュー板を用いても良い。
図2において、12は、例えば酢液などの調味液の添加装置であり、撹拌中に米飯に添加して、米飯と混合することができる。調味液添加装置12に代えて、図示しない各種添加材供給装置をコンベアベルト4及び/又は4上に設けて、各種添加材を米飯と混合するようにしても良い。
図3は、図2のX−X’断面図である。図に示すとおり、第1及び第2の撹拌ユニット2、2のフレーム8、8には、その四隅に車輪wが取り付けられ、車輪wの近傍で、ガイドレール9よりも内側にストッパ11が設けられている。なお、ストッパ11は、必ずしもフレーム8及び8の四隅に設けなければならない訳ではなく、第1及び第2の撹拌ユニット2、2を、所定の搬送ライン上の位置、又は、搬送ラインから外れた洗浄位置に位置決めすることができれば、例えば、第1及び第2の撹拌ユニット2、2の移動方向、又は移動方向とは直交する方向、或いは対角線上に2個ずつ設けるようにしても良い。
図4は、図3のY−Y’断面図で、搬送ライン上の位置にある第1の撹拌ユニット2の一部を拡大するとともに中央部分を省略して示してある。図4において11はストッパであり、11aは、ストッパ11の頂部近傍から側方に突出する係止片である。ストッパ11は、フレーム8に設けられたストッパガイド13内に摺動自在に収容されている。
図5は、ストッパガイド13を、便宜上、縦方向に切って平面状に延ばした展開図であるが、図5に示すとおり、ストッパガイド13には、その周方向に約90度離れた位置に、浅い切れ込み13aと深い切れ込み13bとが設けられている。図4に示す状態は、ストッパ11が、係止片11aを浅い切れ込み13aに係合させて、その上方位置に係止されている状態を示している。
図4において、HON、HONは、土台10に形成された搬送ライン上用の位置決め穴であり、後述するとおり、ストッパ11、11がその先端部を位置決め穴HON、HON内に挿入することができるとき、第1の撹拌ユニット2は、米飯取り出し装置によって炊飯釜から取り出された米飯をコンベアベルト4上に受け入れる米飯の搬送ライン上に位置することになる。なお、第2の撹拌ユニット2についても同様であり、第2の撹拌ユニット2が、そのストッパ11、11の先端部を位置決め穴HON、HON内に挿入することができるとき、第2の撹拌ユニット2は、米飯取り出し装置によって炊飯釜から取り出された米飯をコンベアベルト4上に受け入れる米飯の搬送ライン上に位置することになる。土台10が存在しない場合には、位置決め穴HON、HONは、米飯撹拌装置1が設置される床面に直接形成しても良い。
図示の例においては、位置決め穴HON、HONは、ストッパ11、11に対応して、第1又は第2の撹拌ユニット2、2が搬送ライン上にあるときのフレーム8又は8の四隅に対応する位置に設けられているが、ストッパ11、11が、第1及び第2の撹拌ユニット2、2の移動方向、又は移動方向とは直交する方向、或いは対角線上に2個ずつ設けられている場合には、それに対応させて、位置決め穴HON、HONも2個であっても良い。
図4において、14、14はストッパ11の先端部に取り付けられた磁石、15ON、15ONは位置決め穴HON、HON内に設置された磁気センサである。磁気センサ15ON、15ONの出力信号は、図示しない信号線を介して、後述する制御装置へと導かれる。ストッパ11がその上方位置にある図4に示す状態では、磁石14、14と磁気センサ15ON、15ONとは離れているので、磁気センサ15ON、15ONは信号を出力していない。
図6は、図4に示す状態から、係止片11aを少し持ち上げて、図中手前側に約90度回転させ、係止片11aをストッパガイド13の深い切れ込み13bと係合させた状態を示している。深い切れ込み13bと係合する位置にくると、係止片11aは深い切れ込み13bに沿ってその底部まで下方に移動することができるので、ストッパ11もストッパガイド13内を下方に摺動移動することができる。このとき、位置決め穴HONがストッパ11の直下に位置していれば、ストッパ11の先端部は位置決め穴HON内に挿入され、第1の撹拌ユニット2のフレーム8は土台10に対して搬送ライン上の所定の位置に位置決めされることになる。この搬送ライン上の位置において、例えば、第1の撹拌ユニット2は、米飯取り出し装置によって炊飯釜から取り出された米飯をそのコンベアベルト4上に受け入れることができる。
図6に示すとおり、ストッパ11の先端部が位置決め穴HON内に挿入されると、ストッパ11に設けられた磁石14、14と位置決め穴HON、HON内に設置された磁気センサ15ON、15ONとは互いに近接した位置となり、磁気センサ15ON、15ONは磁石14、14の存在を検知して、検知した信号を図示しない制御装置に対して出力する。この信号の有無に基づいて、制御装置は、第1の撹拌ユニット2が土台10に対して搬送ライン上の所定の位置に位置決めされた状態にあるか否かを判断することができる。
搬送ライン上用の位置決め穴HON、HONが複数ある場合には、制御装置は、それらの位置決め穴HON、HON内に設けられている全ての磁気センサ15ON、15ONから磁石14、14の検知信号があった場合に、第1の撹拌ユニット2が土台10に対して搬送ライン上の所定の位置に位置決めされた状態にあると判断し、それ以外の場合には、所定の位置に位置決めされた状態にはないと判断するのが好ましい。なお、第2の撹拌ユニット2が所定の搬送ライン上の位置に位置決めされた状態にあるか否かの判断についても同様である。
図7は、図3のZ−Z’断面図で、搬送ライン外の洗浄位置に位置決めされた状態にある第2の撹拌ユニット2の一部を拡大するとともに中央部分を省略して示してある。すなわち、土台10には、洗浄位置用の位置決め穴HOFF、HOFFが形成されており、洗浄位置用の位置決め穴HOFF、HOFFには、磁気センサ15OFF、15OFFが配置されている。一方、第2の撹拌ユニット2のフレーム8に取り付けられているストッパ11、11の先端部には磁石14、14が取り付けられている。図7に示すとおり、第2の撹拌ユニット2は、そのストッパ11、11の先端部が洗浄位置用の位置決め穴HOFF、HOFF内に挿入された状態にあり、搬送ライン外の洗浄位置に位置決めされていることになる。土台10が存在しない場合には、位置決め穴HOFF、HOFFは、米飯撹拌装置1が設置される床面に直接形成しても良いのは勿論である。
なお、第1の撹拌ユニット2が搬送ライン外の洗浄位置に位置決めされる場合も同様であり、第1の撹拌ユニット2は、そのストッパ11、11の先端部を洗浄位置用の位置決め穴HOFF、HOFF内に挿入することにより、搬送ライン外の洗浄位置に位置決めされることになる。但し、第1の撹拌ユニット2の洗浄位置と、第2の撹拌ユニット2の洗浄位置とは、搬送ライン上の位置を挟んで、ガイドレール9の反対側にあるので、洗浄位置用の位置決め穴HOFF、HOFFは、第1の撹拌ユニット2の洗浄位置と、第2の撹拌ユニット2の洗浄位置のそれぞれに形成されることになる。
洗浄位置用の位置決め穴HOFF、HOFFも、搬送ライン上用の位置決め穴HON、HONと同様に、通常は、ストッパ11、11に対応して、第1又は第2の撹拌ユニット2、2が洗浄位置にあるときのフレーム8又は8の四隅に対応する位置に設けられている。しかし、ストッパ11、11が、第1及び第2の撹拌ユニット2、2の移動方向、又は移動方向とは直交する方向、或いは対角線上に2個ずつ設けられている場合には、それに対応させて、位置決め穴HOFF、HOFFも対応する位置に2個ずつ設けるようにしても良い。
図7に示す状態では、ストッパ11に設けられた磁石14、14と位置決め穴HOFF、HOFF内に設置された磁気センサ15OFF、15OFFとは、互いに近接した位置にあり、磁気センサ15OFF、15OFFは磁石14、14の存在を検知して、検知した信号を図示しない制御装置に対して出力する。この信号の有無に基づいて、制御装置は、第2の撹拌ユニット2が搬送ライン外の洗浄位置に位置決めされた状態にあるか否かを判断することができる。
一つの洗浄位置について位置決め穴HOFF、HOFFが複数ある場合には、制御装置は、それらの位置決め穴HOFF、HOFF内に設けられている全ての磁気センサ15OFF、15OFFから磁石14、14の検知信号があった場合に、第2の撹拌ユニット2が搬送ライン外の所定の洗浄位置に位置決めされた状態にあると判断し、それ以外の場合には、所定の洗浄位置に位置決めされた状態にはないと判断するのが好ましい。なお、第1の撹拌ユニット2が搬送ライン外の所定の洗浄位置に位置決めされた状態にあるか否かの判断についても同様である。
なお、ストッパ11の先端部が位置決め穴HON又はHOFF内に位置しているか否かを検知する手段は、上述した磁石14、14と磁気センサ15ON又は15OFFとの組み合わせに限られない。例えば、誘導型、静電容量型、又は磁気式の近接センサを、位置決め穴HON又はHOFF内に配置して、ストッパ11先端部の近接を検知するようにしても良いし、リミットスイッチなどを用いて、ストッパガイド13内におけるストッパ11の移動を検知して、ストッパ11の先端部が位置決め穴HON又はHOFF内に位置しているか否かを検知するようにしても良い。これは本発明の米飯撹拌装置1を、炊飯システムに組み込んで使用する場合においても同様である。
第1又は第2の撹拌ユニット2、2を、位置決め状態から解放して移動させるには、係止片11aを持ち上げて、ストッパ11の先端部を位置決め穴HON又はHOFFから抜き取れば良い。抜き取ったストッパ11は、係止片11aを再び浅い切れ込み13aと係合させることにより、その上方位置に係止することができる。
図8は、ストッパガイド13の他の例を示す図である。図8の例において、ストッパガイド13は、上部の回転ストッパガイド13xと、下部の固定ストッパガイド13yに分割されており、上部の回転ストッパガイド13xは、ストッパガイド回転装置13rによって、下部の固定ストッパガイド13yに対して約45度回転することができるようになっている。回転ストッパガイド13xが固定ストッパガイド13yに対して約45度回転すると、回転前には上下に連続していた深い切れ込み13bが、図に示すとおり、上下で切断され、係止片11aの深い切れ込み13bに沿った上方への移動は阻止される。これにより、ストッパ11の上方への移動は阻止され、ストッパ11は、その先端部が位置決め穴HON又はHOFF内に下降した状態でロックされたことになる。なお、ストッパガイド回転装置13rによる回転ストッパガイド13xの回転移動は、図示しない制御装置からの信号によって制御することができるが、回転ストッパガイド13xの回転移動は手動で行うようにしても良い。
図9は、本発明の米飯撹拌装置1を備えた炊飯システム100の一例を示す平面概略図である。図9に示すとおり、炊飯システム100は、図示しない多数の炊飯釜が搬送ラインに沿って搬送されながら炊飯に必要な各種の工程を経て、炊飯釜ごとに米飯が炊き上げられる炊飯システムである。図9において、101は洗米・給水部、102は蓋着装置、103はリフタ、104は立体浸漬部、105は蓋取り装置、106は調味液供給装置、107は炊飯・蒸らし部である。炊飯・蒸らし部107の上段には複数のかまど108が配置され、搬送台車109によって未炊飯釜が適宜の空いているかまど108にセットされ、炊飯が行われる。炊飯が終了した炊飯釜は、再び搬送台車109で炊飯・蒸らし部107の奥側にあるリフタ103へと搬送され、複数のかまど108の下段を時間を掛けて通過しながら蒸らしが行われる。蒸らしが終了した炊飯釜は、炊飯・蒸らし部107の入口側にあるリフタ103から、再び搬送ラインへと戻される。
炊飯・蒸らし部107を出た炊飯釜は、蓋取り装置105で再び蓋が取られ、取られた蓋は、蓋洗浄装置110を経て、最初の蓋着装置102へと送られる。一方、蓋が取られた炊飯釜は、方向切り換え装置111へと進み、そこで米飯取り出し装置112によって反転され、炊き上がった米飯が炊飯釜から取り出される。取り出された米飯は、本発明の米飯撹拌装置1の第1の撹拌ユニット2又は第2の撹拌ユニット2で撹拌され、撹拌後、搬送装置113へと送り出される。114は計量装置であり、撹拌済みの米飯を予め定められた量ずつ計量し、後続する搬送装置113へと送り出し、送り出された米飯は、パレタイザ115で所定量ずつ容器に収容され、積み上げられる。一方、米飯取り出し装置112によって米飯が取り出され空になった炊飯釜は、方向切り換え装置111でその進行方向を90度切り換えられ、炊飯釜洗浄装置116へと搬送され、そこで洗浄されて次の炊飯のために洗米、給水部101へと送られる。
図9に示すとおり、本発明の米飯撹拌装置1は、米飯取り出し装置112の下流に配置されている。図9に実線で示す状態は第1位置を示しており、第1位置において米飯撹拌装置1を構成する第1及び第2の撹拌ユニット2、2は、第1の撹拌ユニット2が米飯取り出し装置112によって炊飯釜から取り出された炊き上がった米飯をそのコンベアベルト4上に受け入れる搬送ライン上にあり、第2の撹拌ユニット2が、搬送ラインから外れた洗浄位置にある。一方、図9において破線で示す第2位置では、第1及び第2の撹拌ユニット2、2は、第2の撹拌ユニット2が米飯取り出し装置112によって炊飯釜から取り出された炊き上がった米飯をそのコンベアベルト4上に受け入れる搬送ライン上にあり、第1の撹拌ユニット2が、搬送ラインから外れた洗浄位置にある。このように、本発明の米飯撹拌装置1を構成する第1及び第2の撹拌ユニット2、2は上記第1位置と第2位置との間で移動可能であり、その移動を実現する手段として、本発明の米飯撹拌装置1は、2本のガイドレール9、9を備えている。
図10は、図9における米飯撹拌装置1、方向切り換え装置111、米飯取り出し装置112、及び搬送装置113の部分だけを取り出して示す側面図、図11は、図10における米飯撹拌装置1の正面図である。図10及び図11に示すとおり、方向切り換え装置111上に搬送されてきた炊飯釜Pは、米飯取り出し装置112のチャックCによって挟持されて、図10中、破線で示す位置から次第に上方に持ち上げられ、図中実線で示すとおり反転され、炊き上がった米飯が米飯取り出し装置112のコンベアベルト117上に取り出される。
取り出された米飯は、コンベアベルト117によって図中左方向に搬送され、第1の撹拌ユニット2のコンベアベルト4上へと送り出される。コンベアベルト4上に受け入れられた米飯は、搬送されながら、撹拌羽根5a〜5dによって撹拌され、後続する搬送装置113へと送り出される。
なお、図示の例では、米飯取り出し装置112は独自のコンベアベルト117を備えており、炊飯釜Pから取り出された米飯はコンベアベルト117上に落下するように構成されているが、コンベアベルト117を設けずに、炊飯釜Pから第1又は第2の撹拌ユニット2、2のコンベアベルト4又は4上に、直接、米飯を落下させて取り出すようにしても良い。
第1の撹拌ユニット2による米飯の撹拌作業が一定時間以上行われて、第1の撹拌ユニット2のコンベアベルト4や撹拌羽根5a〜5dに米飯等の付着が目立つようになったとき、或いは、米飯に添加する調味液又は添加材などの切り換え時には、第1の撹拌ユニット2をガイドレール9に沿って図9又は図11中に破線で示される搬送ライン外の位置まで移動させ、代わりに、それまで搬送ライン外にあった第2の撹拌ユニット2を移動させて搬送ライン上に位置させれば良い。搬送ライン上で、第2の撹拌ユニット2が米飯の撹拌を行っている間に、搬送ライン外の洗浄位置へと移動された第1の撹拌ユニット2の洗浄が行われる。
第2の撹拌ユニット2のコンベアベルト4や撹拌羽根5a〜5dに米飯等の付着が目立つようになるか、或いは、米飯に添加する調味液又は添加材などを切り換える時には、第2の撹拌ユニット2を、ガイドレール9に沿って再び搬送ライン外の洗浄位置まで移動させ、代わりに、それまで搬送ライン外にあり洗浄を終えた第1の撹拌ユニット2を搬送ライン上に移動させれば良い。
図12は、本発明の米飯撹拌装置1の制御系統の概略を示す概念図である。図12において16は米飯撹拌装置1の制御装置、17は御装置16の入出力装置となる制御盤、18は炊飯システムのシステム制御装置、19はシステム制御装置18の入出力装置となる制御盤であり、制御装置16とシステム制御装置18とは信号線で結ばれている。制御装置16は、第1及び第2の撹拌ユニット2、2における搬送コンベア3、3を駆動する電動機6、6、撹拌羽根5a〜5d及び撹拌羽根5a〜5dを駆動する電動機7a〜7d及び電動機7a〜7dと有線若しくは無線の信号線で結ばれており、それら電動機6、6、7a〜7d、及び7a〜7dの駆動、停止、正転、逆転、及び駆動速度を、それぞれ独立に、制御する。作業者は、適宜、制御盤17を介して、制御装置16に、適宜の制御命令を与えることができる。
上述のとおり、本発明の米飯撹拌装置1においては、第1の撹拌ユニット2における搬送コンベア3及び撹拌羽根5a〜5dの制御と、第2の撹拌ユニット2における搬送コンベア3及び撹拌羽根5a〜5d制御とを、別個に、独立して行うことができるので、洗浄位置にある撹拌ユニットには、撹拌動作中の撹拌ユニットとは別に、洗浄に適した方向並びに速度で、コンベアベルトや撹拌羽根を駆動させることができるので、洗浄を効率的に行うことができるという利点が得られる。
制御装置16は、それぞれ複数の磁気センサ15ON及び15OFFとも有線若しくは無線の信号線で結ばれており、それら磁気センサからの信号に基づいて、第1又は第2の撹拌ユニット2、2が搬送ライン上にあるか否かを判断するとともに、第1又は第2の撹拌ユニット2、2が搬送ライン外の洗浄位置にあるか否かを判断する。なお、図12に示す磁気センサ15ON及び15OFFの数はあくまでも例示であり、磁気センサ15ON及び15OFFの数は図12に示す数に限られる訳ではないことはいうまでもない。
制御装置16は、さらに、第1及び第2の撹拌ユニット2、2において、ストッパ11の上方への移動を阻止してロックする回転ストッパガイド13xを回転移動させるストッパガイド回転装置13rとも連結されており、ストッパガイド回転装置13rの動作を制御する。
一方、システム制御装置18は、図12には炊飯システム100を構成する各種装置のうち米飯取り出し装置112だけしか示していないけれども、例えば図9に示す炊飯システム100を構成する各種装置と信号線で結ばれており、制御盤19を介して指定された炊飯内容に基づいて炊飯を実行すべく、炊飯システム100を構成する各種装置の動作を制御する。
動作に際しては、まず、第1又は第2の撹拌ユニット2、2のいずれか、例えば、第1の撹拌ユニット2を所定の搬送ライン上の位置に位置決めし、他方の撹拌ユニットである第2の撹拌ユニット2を搬送ライン外の洗浄位置に位置決めする。このとき、搬送ライン上用の位置決め穴HON、HON内には、第1の撹拌ユニット2のストッパ11の先端部が挿入されており、磁気センサ15ON、15ONの双方から検知信号が制御装置16に送られている。これにより、制御装置16は、いずれか一方の撹拌ユニットが所定の搬送ライン上にあると判断し、その結果を、システム稼動可信号として、システム制御装置18に送信する。
このシステム稼動可信号を受信すると、システム制御装置18は、炊飯システム100に稼動を許可する信号を出し、制御盤19に、例えば青のランプを点灯させるなどして、システムが稼動可能状態にあることを表示する。作業者は、システム制御装置18の制御盤19にシステムが稼動可能状態にあることが表示されると、制御盤19に設けられている起動ボタンを押すなどして、炊飯システム100を稼動させる。
搬送ライン上に位置する第1の撹拌ユニット2の起動は、炊飯システム100の動作開始と相前後して、作業者が制御盤17を介して行えばよい。或いは、制御装置16がシステム稼動可信号を送信しているときには、搬送ライン上に位置する撹拌ユニットの動作は、システム制御装置18の支配下に置かれるようにしても良い。その場合には、システム制御装置18は、制御装置16に対し、適宜のタイミングで、搬送ライン上に位置する撹拌ユニットの動作開始信号及び制御信号を送信する。制御装置16は、システム制御装置18からの信号に基づいて、搬送ライン上に位置する第1の撹拌ユニット2の搬送コンベア3及び撹拌羽根5a〜5dを作動させ、その動作を制御する。
併せて、制御装置16は、搬送ライン上に位置する第1の撹拌ユニット2のストッパガイド回転装置13rに信号を送り、回転ストッパガイド13xを回転移動させて、第1の撹拌ユニット2のストッパ11の上方への移動を阻止してストッパ11をロックするようにしても良い。
第1、第2の撹拌ユニット2、2のうち、どちらの撹拌ユニットが搬送ライン上に位置しているかの判別は、作業者が目で見て、制御盤17を介して指定することによって行われる。或いは、第1の撹拌ユニット2が搬送ライン上に位置するときには、通常、第2の撹拌ユニット2は搬送ライン外の洗浄位置にあるので、第2の撹拌ユニット2の洗浄位置に対応する磁気センサ15OFF、15OFF(図12においては図中上側の磁気センサ15OFF、15OFF)からの検知信号がある場合には、搬送ライン上に位置するのは第1の撹拌ユニット2であると制御装置16に判別させるようにしても良い。逆に、第1の撹拌ユニット2の洗浄位置に対応する磁気センサ15OFF、15OFF(図12においては図中下側の磁気センサ15OFF、15OFF)からの検知信号がある場合には、制御装置16は、搬送ライン上に位置するのは第2の撹拌ユニット2であると判別することになる。
或いは、例えば、第1、第2の撹拌ユニット2、2のストッパ11に取り付ける磁石14と14の強さを異ならせておいて、磁気センサ15ON、15ONによって検知される磁力の違いによって、どちらの撹拌ユニットが搬送ライン上に位置しているのかを判別するようにしても良い。
炊飯が進行して、第1の撹拌ユニット2による米飯の撹拌が繰り返され、第1の撹拌ユニット2の洗浄が必要となった場合には、作業者は、制御盤17を介して、第1の撹拌ユニット2の停止信号を入力する。第1の撹拌ユニット2の停止信号が入力されると制御装置16は、まず、システム制御装置18に一時停止要請信号を送信する。一時停止要請信号を受信すると、システム制御装置18は、米飯取り出し装置112に対し、一時停止命令を出し、米飯取り出し装置112を一時停止させる。図9に示すように、米飯取り出し装置112とその上流側の蓋取り装置105との間には、若干長の搬送ラインが存在し、順次搬送されてくる炊飯釜を滞留させるバッファとなるので、短時間であれば、米飯取り出し装置112を停止させても炊飯システム100の他の部分を停止させずに稼動状態のままに維持することができる。
システム制御装置18は、米飯取り出し装置112が停止したのを検知すると、一時停止信号を制御装置16に送信する。制御装置16は、一時停止信号を受信すると、搬送ライン上に位置する第1の撹拌ユニット2の動作を停止させ、搬送ライン上に位置する第1の撹拌ユニット2が移動可能状態になったことを、例えば、青のランプなどを点灯させるなどして、制御盤17上に表示する。
併せて、第1の撹拌ユニット2のストッパ11の上方への移動が阻止されている場合には、制御装置16は、ストッパガイド回転装置13rに信号を送り、回転ストッパガイド13xを回転移動させて、第1の撹拌ユニット2のストッパ11のロックを解除する。
作業者は、制御盤17を見るなどして、搬送ライン上に位置する撹拌ユニットが移動可能状態になったことを確認すると、搬送ライン上に位置する第1の撹拌ユニット2のストッパ11を位置決め穴HONから抜いて、搬送ライン外の洗浄位置へと移動させるとともに、搬送ライン外の洗浄位置にあった第2の撹拌ユニット2を搬送ライン上の位置へと移動させ、そのストッパ11を、位置決め穴HON内に挿入して、所定位置に位置決めする。第2の撹拌ユニット2が搬送ライン上の所定の位置に位置決めされると、磁気センサ15ON、15ONは、磁石14、14を検知し、その検知信号を制御装置16に送信する。磁気センサ15ON、15ONの双方から検知信号が制御装置16に送信されると、制御装置16は、いずれか一方の撹拌ユニットが所定の搬送ライン上にあると判断し、その結果を、システム稼動可信号として、システム制御装置18に送信する。
このシステム稼動可信号を受信すると、システム制御装置18は、米飯取り出し装置112に対する一時停止命令を解除し、米飯取り出し装置112の動作を再開させるとともに、制御装置16に、搬送ライン上に位置する撹拌ユニットの動作開始信号を送信する。これを受けて、制御装置16は、搬送ライン上に位置する第2の撹拌ユニット2の動作を開始させ、米飯の撹拌が行われることになる。この撹拌ユニットの切り換えに必要な時間は、通常、比較的短く、炊飯システム100は、米飯取り出し装置112の動作を一時的に停止させるだけで、システム全体を稼動状態に維持することができる。したがって、米飯撹拌装置1を構成する撹拌ユニットの洗浄時にも、炊飯効率が低下することがない。
なお、システム制御装置18は、制御装置16からの一時停止要請信号を受信して、米飯取り出し装置112を停止させてからの時間を計測する手段を備えており、米飯取り出し装置112を停止させてから、次に制御装置16からシステム稼動可信号を受信するまで時間が、予め定められている一定時間を超えた場合には、米飯取り出し装置112だけでなく、炊飯システム100の全体に停止命令を出すようにプログラムされている。すなわち、何らかの原因で、第1及び第2の撹拌ユニット2、2の切り換えに予想外の時間が掛かった場合には、炊飯システム100に障害が発生する恐れがあるので、システム全体を停止させるのである。
上記の一定時間は、米飯取り出し装置112とその上流側の蓋取り装置105との間に存在する搬送ライン上に余分に滞留することができる炊飯釜の数と、炊飯システム100の単位時間当たりの炊飯能力に基づいて定めることができる。例えば、蓋取り装置105と方向切り換え装置111との間には常時5個の炊飯釜が存在し、この5個に加えて、さらに5個の炊飯釜が余分に滞留することのできる場合、当該炊飯システムの炊飯能力が84釜/時であるとすると、上記搬送ラインが滞留する炊飯釜で埋まるまでの時間的余裕は、5/(84/60分)=約3.5分となる。したがって、上記一定時間としては、例えば、少々の余裕を見て3分という時間を設定することができる。すなわち、米飯取り出し装置112に対して一時停止命令を出してから3分以内に、制御装置16からのシステム稼動可信号を受信した場合には、システム制御装置18は、米飯取り出し装置112に対する一時停止命令を解除すれば良く、米飯取り出し装置112に対して一時停止命令を出してから3分を超えても、制御装置16からのシステム稼動可信号を受信しない場合には、システム制御装置18は、炊飯システム100全体を停止させることになる。
搬送ライン外の洗浄位置に移動した第1の撹拌ユニット2は、第2の撹拌ユニット2が搬送ライン上にあって米飯の撹拌を行っている間に洗浄され、次に、第2の撹拌ユニット2の洗浄が必要になる時までその位置で待機することになる。第2の撹拌ユニット2の洗浄が必要になったときには、上述した動作を繰り返せば良い。
なお、上述した例においては、第1又は第2の撹拌ユニット2又は2が搬送ライン上にあり、磁気センサ15ON、15ONからの検知信号があるときに、制御装置16は、システム制御装置18に対して、システム稼動可信号を送信するようにされているが、制御装置16は、磁気センサ15ON、15ONのいずれかから検知信号がない場合に、システム制御装置18にシステム稼動不可信号を送信することもできる。システム制御装置18は、システム稼動不可信号を受信すると、炊飯システム100、特に米飯取り出し装置112が動作不可であることを、例えば赤いランプを点灯させるなどして、制御盤19上に表示するとともに、米飯取り出し装置112若しくは炊飯システム100全体を停止させる。
この場合においても、システム制御装置18は、制御装置16からのシステム稼動不可信号を受信してからの時間を計測する手段を備えており、システム稼動不可信号を受信すると、まず、米飯取り出し装置112を停止させるか、停止しているのを確認し、次に制御装置16からシステム稼動可信号を受信するか、システム稼動不可信号が解除されるまで時間が、予め定められている一定時間を超えた場合には、米飯取り出し装置112だけでなく、炊飯システム100の全体に停止命令を出すか、炊飯システム100の全体が停止しているのを確認するようにプログラムされている。このときの一定時間も、米飯取り出し装置112が停止してからの上述した一定時間と同様に設定することができる。
このように、制御装置16がシステム制御装置18に対してシステム稼動不可信号を送信し、システム制御装置18が上述したようにプログラムされている場合には、米飯撹拌装置1の停止が原因で、炊飯システム100全体に障害が発生する危険性をより少なくすることができるという利点が得られる。
上述したとおり、本発明の米飯撹拌装置1によれば、米飯撹拌装置の洗浄のために炊飯システムを停止させる時間を極めて短時間に抑えることができ、炊飯効率の低下を防止することができる。また、米飯撹拌装置の洗浄も時間を掛けて丁寧に行うことが可能となるので、米飯撹拌装置を清潔に保つことができ、衛生面でも優れている。本発明は、大量の米飯を炊飯することを日常業務としている産業分野において、極めて多大な産業上の利用可能性を有するものである。
1 米飯撹拌装置
、2 第1及び第2の撹拌ユニット
、3 搬送コンベア
、4 コンベアベルト
a〜5d、5a〜5d 撹拌羽根
、6、7a〜7d、7a〜7d 電動機
、8 フレーム
9 ガイドレール
10 土台
11 ストッパ
12 調味液添加装置
13 ストッパガイド
14、14 磁石
15ON、15OFF 磁気センサ
16 制御装置
17、19 制御盤
18 システム制御装置
100 炊飯システム
112 米飯取り出し装置
ON、HOFF 位置決め穴
P 炊飯釜

Claims (3)

  1. 複数の炊飯釜を搬送ラインに沿って搬送しながら炊飯釜ごとに炊飯を行う炊飯システムであって、前記炊飯システムは、炊飯・むらし部と、炊飯釜の蓋を取り外す蓋取り装置と、炊き上がった米飯を炊飯釜から取り出す米飯取り出し装置と前記米飯取り出し装置によって炊飯釜から取り出された米飯を撹拌する米飯撹拌装置とを前記搬送ラインの上流から下流に向かってこの順で有するとともにシステム制御装置を備えており、
    (1)前記米飯撹拌装置は、第1及び第2の撹拌ユニットを有し、当該第1及び第2の撹拌ユニットは、それぞれ、米飯をコンベアベルト上に載置して搬送する搬送コンベアと、コンベアベルト上の米飯を撹拌する撹拌手段とを有しており、当該第1及び第2の撹拌ユニットは、第1の撹拌ユニットが上記米飯取り出し装置によって炊飯釜から取り出された米飯をそのコンベアベルト上に受け入れる米飯の搬送ライン上にあるとともに、第2の撹拌ユニットが前記搬送ライン外にある第1位置と、第2の撹拌ユニットが前記搬送ライン上にあるとともに、第1の撹拌ユニットが前記搬送ライン外にある第2位置との間で、移動する移動手段を備えており、
    (2)前記システム制御装置は、前記搬送ライン上に位置している第1又は第2の撹拌ユニットの停止信号が入力されると前記米飯取り出し装置に一時停止命令を出して前記米飯取り出し装置を一時停止させる手段と、前記米飯取り出し装置を停止させてからの時間を計測する手段と、前記米飯取り出し装置を停止させてから予め設定された一定時間以内にシステム稼働可信号を受信したときには前記米飯取り出し装置に対する一時停止命令を解除し、そうでないときには炊飯システム全体を停止させる手段を備えている、
    炊飯システム
  2. 前記一定時間が、前記米飯取り出し装置と前記蓋取り装置との間に存在する搬送ライン上に余分に滞留することができる炊飯釜の数と、炊飯システムの単位時間当たりの炊飯能力に基づいて定められる一定時間である請求項1記載の炊飯システム
  3. 前記米飯撹拌装置が、第1又は第2の撹拌ユニットが米飯の上記搬送ライン上にあるか否かを検知する検知手段と制御装置を備え、前記制御装置が、前記検知手段からの信号に基づいて、前記システム制御装置に対しシステム稼動可信号又はシステム稼動不可信号を出力する手段を備えている請求項1又は2記載の炊飯システム
JP2009252839A 2009-11-04 2009-11-04 米飯撹拌装置とそれを備えた炊飯システム Active JP5352424B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009252839A JP5352424B2 (ja) 2009-11-04 2009-11-04 米飯撹拌装置とそれを備えた炊飯システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009252839A JP5352424B2 (ja) 2009-11-04 2009-11-04 米飯撹拌装置とそれを備えた炊飯システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011097834A JP2011097834A (ja) 2011-05-19
JP5352424B2 true JP5352424B2 (ja) 2013-11-27

Family

ID=44189561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009252839A Active JP5352424B2 (ja) 2009-11-04 2009-11-04 米飯撹拌装置とそれを備えた炊飯システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5352424B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0558443A (ja) * 1991-08-28 1993-03-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 複列コンベア装置
JP3160787B2 (ja) * 1993-03-03 2001-04-25 株式会社アイホー 連続式米飯冷却装置
JPH06262665A (ja) * 1993-03-16 1994-09-20 Daicel Chem Ind Ltd 押出機の交換方法
JPH07116615A (ja) * 1993-04-09 1995-05-09 Olympus Optical Co Ltd 洗浄ユニットおよび洗浄システム
JPH11332740A (ja) * 1998-05-25 1999-12-07 Sharp Corp マイクロ波加熱式連続炊飯装置
JP3495021B2 (ja) * 2001-11-08 2004-02-09 精宏機械株式会社 米飯攪拌装置
JP4103516B2 (ja) * 2002-09-17 2008-06-18 東洋製罐株式会社 物品の搬送装置
DE102005046963B4 (de) * 2005-09-30 2007-10-04 Siemens Ag Maschinengrundkörper und Bestücksystem zum Bestücken von Substraten mit elektrischen Bauteilen
JP4411318B2 (ja) * 2006-12-28 2010-02-10 精宏機械株式会社 炊飯システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011097834A (ja) 2011-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20190017637A (ko) 식기식판 뒤집기장치 및 이를 이용하는 식기세척시스템
US20230089808A1 (en) Handling module for loading a transport device of a conveyor dishwasher
CN107411594B (zh) 一种家用智能打蛋机器人
JP5744778B2 (ja) 皿選別装置及び皿洗浄システム
JP5352424B2 (ja) 米飯撹拌装置とそれを備えた炊飯システム
CN113562215B (zh) 一种菜品分装系统
KR101066294B1 (ko) 소용량 단위로 조리가 가능한 식품생산시스템
JP7230359B2 (ja) 食器回収システムおよび昇降装置
KR102030524B1 (ko) 식기식판 뒤집기장치 및 이를 이용하는 식기세척시스템
KR101555044B1 (ko) 다수개의 식판투입부를 갖는 식기세척 자동화시스템
JP5852025B2 (ja) 皿取出し装置
JP3921478B2 (ja) 炊飯水交換装置とそれを用いる炊飯システム
CN113367574B (zh) 一种全自动烹饪系统
JP2001128850A (ja) 自動炊飯装置
JP7185909B2 (ja) 皿整理装置及び皿洗浄システム
JP2014023787A (ja) 食器投入装置
JP5807922B2 (ja) 米飯供給装置
JP7257026B2 (ja) 皿整理装置及び皿洗浄システム
CN218219894U (zh) 自动煮面机
JP3192828B2 (ja) カップ式自動販売機
JP4271069B2 (ja) 循環型飲食物搬送装置における下げ搬送装置
CN110111492A (zh) 取碗装置以及自动售面机
JP2013018571A (ja) 食器皿搬送システム
JP7185910B2 (ja) 皿整理装置及び皿洗浄システム
JP2002279519A (ja) カップ式自動販売機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5352424

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250