JP3494725B2 - 連続鋳造設備における鋳込運転制御方法 - Google Patents

連続鋳造設備における鋳込運転制御方法

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JP3494725B2 JP32612194A JP32612194A JP3494725B2 JP 3494725 B2 JP3494725 B2 JP 3494725B2 JP 32612194 A JP32612194 A JP 32612194A JP 32612194 A JP32612194 A JP 32612194A JP 3494725 B2 JP3494725 B2 JP 3494725B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少人数の作業員で、し
かも、簡易な操作で安全に連続鋳造設備を操業すること
ができる、連続鋳造設備における鋳込運転の制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造設備の鋳込運転は、多数の構成
要素(装置)が関連して動作することによって行われ
る。一例を具体的に述べれば、取鍋を移動するスイング
タワー; タンディッシュの移動、浸漬ノズルの交換、
排滓等を行うタンディッシュターレット; 取鍋の砂排
を行う砂排装置; ロングノズルの交換および支持を行
うロングノズル支持装置; ロングノズル予熱装置;
浸漬ノズルの交換装置; モールド(鋳型)パウダー投
入装置; 連連鋳における接続用の金物投入装置; タ
ンディッシュからの溶鋼の排出を検出する渦流センサ;
等が関連して動作して、鋳込開始、取鍋交換、タンデ
ィッシュ交換、鋳込終了、さらにはトラブルの処置等の
鋳込運転が行われている。
【0003】従来の連続鋳造設備においては、これらの
各装置の各種の動作毎に起動運転スイッチが設けられて
おり、作業員が、各装置の動作を確認しつつ、一つ一つ
の装置および動作毎にスイッチを入れることによって、
鋳込運転が行われている。また、運転に対応する装置、
およびその動作は、作業員が経験に基づく判断によっ
て、各種組み合わせて決定している。鋳込開始時におけ
るタンディッシュ回り関係を例にとれば、まず、作業員
がタンディッシュターレットのタンディッシュ移動スイ
ッチを入れることによってタンディッシュが鋳込位置上
方に移動される。次いで、渦流センサの定位置へのセッ
ト、ロングノズルの所定位置へのセット、モールドパウ
ダー投入装置の定位置へのセットを、渦流センサ、ロン
グノズル支持装置およびモールドパウダー投入装置のそ
れぞれのスイッチを入れることによって行う。作業員
は、渦流センサ、ロングノズルおよびモールドパウダー
投入装置のセットが所定通り行われたことを確認した
後、再度タンディッシュターレットのスイッチを入れる
ことによって、タンディッシュが降下して鋳込位置にセ
ットされ、タンディッシュ回り関係の鋳込開始準備が終
了する。
【0004】このように、従来の連続鋳造設備において
は、鋳込運転は、作業員が対応する装置まで移動して、
各動作に対応したスイッチを入れること、および作業員
が各動作を確認することによって行われており、作業が
非常に煩雑でしかも時間がかかり、また多数の作業人員
が必要である等の問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を解決することにあり、少数の作業員
で、しかも、簡易な操作で鋳込運転を行うことができ、
しかも、安全性も十二分に確保することができる連続鋳
造設備における鋳込運転の制御方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、次回以降の操業イベントの指示を受け、
この指示に応じて連続鋳造設備の構成装置の運転を自動
認識して、起動指示によって前記認識に応じて各構成装
置を自動運転する鋳込運転制御方法であって、取鍋の移
動、タンディッシュの移動および砂排のみは、その前で
対応する構成装置の動作を一旦停止して、取鍋の移動、
タンディッシュの移動あるいは砂排の開始指示によっ
て、運転を再開して後の自動運転を継続することを特徴
とする連続鋳造設備における鋳込運転制御方法を提供す
る。
【0007】また、前記操業イベントが、鋳込開始、浸
漬ノズルの交換を伴う取鍋の交換、浸漬ノズルの交換を
伴わない取鍋の交換、同一タンディッシュ交換、異なる
タンディッシュの交換、鋳込終了、ロングノズルトラブ
ルの処置、および浸漬ノズルトラブルの処置、からなる
群より選択される1以上であるのが好ましい。
【0008】以下、本発明の連続鋳造設備における鋳込
運転制御方法について詳細に説明する。図1に、本発明
の連続鋳造設備における鋳込運転制御方法(以下、制御
方法とする)を実施する連続鋳造設備の鋳床の概略平面
図が、図2に同概略側面断面図が示される。なお、図2
は、図1に示される設備における鋳込状態を示す。
【0009】図1および図2に示される連続鋳造設備に
おいて、各種の鋳込運転は、基本的に、スイングタワー
14、タンディッシュターレット16、砂排出装置1
8、ロングノズル(以下、L/Nとする)支持装置2
0、L/N予熱装置22、プラズマヒータ24、電磁コ
イル26、浸漬ノズル(以下、I/Nとする)交換装置
28、モールドパウダー投入装置30、金物投入装置3
2、渦流センサ34、予熱装置36、および自動機器デ
ッキ38によって行われ、図示しない鋳込運転の制御シ
ステムによって、各装置の動作が制御される。なお、図
示例に於て、符号50は鋳型(モールド)である。
【0010】スイングタワー14は、中央を軸に回転可
能な直線状の腕部の両端に、溶鋼を充填されたあるいは
空の取鍋10を搭載して、前記腕部を回転することによ
って取鍋10を旋回し、取鍋10を、取鍋クレーン40
によって搬送される取鍋10を受け渡しする搭載位置1
4a、取鍋10内の焼付防止用の砂を排出する砂排位置
14b、および鋳込位置42に移動する。また、このス
イングタワー14には、取鍋10の内容物を残らず排出
するために取鍋10を傾ける、取鍋傾動装置、および各
位置で取鍋10を昇降する昇降装置が配設される。
【0011】タンディッシュターレット16は、タンデ
ィッシュ12を旋回して、鋳込位置42、排滓位置16
a、傾転位置16bおよび予熱位置16cに移動し、か
つ各位置で昇降するものである。図示例の連続鋳造設備
においては、タンディッシュターレット16の傾転位置
16bに対応して、タンディッシュ16のスライディン
グノズル(S/N)の交換のためにタンディッシュ12
を傾転するための傾転台車44、およびS/Nを交換す
るためのS/N交換装置46が配設される。他方、予熱
位置16cに対応して、使用前のタンディッシュ12を
予熱するための予熱装置36が配置される。
【0012】砂排装置(砂排台車)18は、取鍋10か
らタンディッシュ12への溶鋼の注入に先立ち、取鍋1
0に充填される砂を排出するための装置であって、図1
に示されるように、定位置18aから砂排位置14bに
対応する位置まで、取鍋10の旋回と同一中心の円周上
を移動可能に構成される。
【0013】L/N支持装置20は、L/N予熱装置2
2から予熱したL/N48を取り出して移動し、鋳込位
置42の取鍋10に装着・支持するものである。また、
L/N予熱装置22は、使用される前のL/N48を加
熱(予熱)するものである。
【0014】プラズマヒータ24は、プラズマトーチか
ら射出されるプラズマアークによって鋳込み中のタンデ
ィッシュ12内の溶鋼を加熱するものである。また、電
磁コイル26は、鋳込み中のタンディッシュ12内の溶
鋼に回転磁場を与えて溶鋼を回転することによって、溶
鋼に混入する非金属介在物等の浮上分離を促進するため
のものである。
【0015】I/N交換装置28は、タンディッシュ1
2からモールド50に溶鋼を鋳込むI/Nの交換を、モ
ールドパウダー投入装置30は、溶鋼の鋳込開始時にお
ける鋳型50へのモールドパウダーの投入を、金物投入
装置32は、タンディッシュ12の交換等の際の接続治
具の投入を、それぞれ行うものである。また、渦流セン
サ34は、I/Nを含む領域に一定の磁界を形成し、I
/Nからの溶鋼の流出開始を磁界の変調によって検出す
るセンサである。さらに、自動機器デッキ38は、L/
Nの交換の際にタンディッシュ12上に乗るためのもの
であり、必要に応じて、自動的に昇降する。
【0016】図示例の連続鋳造設備は、本発明の制御方
法を実施するものであるので、鋳込運転の制御システム
は、設備全体を管理するシステムや作業員の入力等によ
って、次回以降の操業イベントの指示を受け、この操業
イベントの指示に応じてスイングタワー14やタンディ
ッシュターレット16等の鋳込運転を行う装置(構成要
素)の動作を自動認識する。
【0017】操業イベントとしては、具体的には、鋳込
開始、I/Nの交換を伴う取鍋10の交換、I/Nの交
換を伴わない取鍋10の交換、同一タンディッシュ12
の交換(すなわち、タンディッシュ12からの残鋼滓の
排滓)、異なるタンディッシュ12の交換、鋳込終了、
L/N48の詰り等のL/Nトラブルの処置(L/N交
換)、およびI/Nの詰り等のI/Nトラブルの処置
(I/N交換)等が例示され、図示例の設備では、この
操業イベントの指示に応じて、各装置の動作を自動認識
(設定)する。
【0018】例えば、指示された操業イベントがI/N
の交換を伴う取鍋10の交換であれば、溶鋼を充填され
た新しい取鍋(新取鍋)10のスイングタワー14への
搭載、新取鍋10の砂排位置14bへの移動、I/Nの
交換、新取鍋10からの砂排および鋳込位置への移動等
の動作が自動的に認識される。なお、I/Nの交換を伴
わない取鍋10の交換であれば、新取鍋10のスイング
タワー14への搭載後、取鍋10からの砂排および鋳込
位置への移動が認識される。
【0019】同様にして、指示された操業イベントが同
一(あるいは異なる)タンディッシュ12の交換であれ
ば、溶鋼を充填された新取鍋10のスイングタワー14
への搭載、新取鍋10の砂排位置14bへの移動、鋳込
みを終了したタンディッシュ12の排滓位置16aへの
移動、同タンディッシュ12の排滓位置16aから鋳込
位置42への移動(異なるタンディッシュ12交換の場
合は、予熱位置16cから鋳込位置42への新タンディ
ッシュ12の移動)、新取鍋10からの砂排および鋳込
位置への移動等の動作が自動的に認識される。
【0020】指示された操業イベントが鋳込開始であれ
ば、タンディッシュ12の余熱位置16cから鋳込位置
42への移動、このタンディッシュ12の移動の後の溶
鋼を充填された新しい取鍋10の搭載位置14aから鋳
込位置42への移動等の動作が自動的に認識される。指
示された操業イベントが鋳込終了であれば、取鍋10の
鋳込位置42から搭載位置14aへの移動、この取鍋1
0の移動の後のタンディッシュ12の鋳込位置42から
排滓位置16aへの移動等の動作が自動的に認識され
る。また、L/Nトラブルが発生すると、鋳込中の取鍋
10の鋳込位置42から定位置18aと鋳込位置42と
の間の退避位置への移動、L/N48の交換、取鍋10
の退避位置から鋳込位置42への移動等の動作が自動的
に認識される。さらに、I/Nトラブルが発生すると、
鋳込中の取鍋10の上限への上昇、タンディッシュ12
の上限への上昇、I/Nの交換、タンディッシュ12の
下降、取鍋10の下降等の動作が自動的に認識される。
【0021】指定された操業イベントに応じた各装置の
動作が認識されると、管理システムからの指示、作業員
による入力等によって成される起動指示によって、先に
認識された各装置の動作に応じて指示された鋳込運転の
自動運転が開始される。ここで、本発明の制御方法にお
いては、この起動指示によって、指示された鋳込運転
(操業イベント)を終了まで自動運転するのではなく、
取鍋10の移動、タンディッシュ12の移動、および取
鍋10からの砂排のみ、その前で対応する構成装置の動
作を停止して、作業員等による各動作の開始指示によっ
て、運転を再開して、その後の自動運転を継続する。
【0022】周知のように、連続鋳造設備は重大事故に
つながる要因を多数含むものであって、その操業には十
二分な注意および安全性が要求される。特に、鋳込開
始、取鍋10の交換、タンディッシュ12の交換、鋳込
終了、L/Nトラブル処置等の鋳込運転は、大量の溶鋼
に関わる作業であり、危険が伴う。ここで、本発明者ら
が鋭意検討を重ねた結果、取鍋10の移動、タンディッ
シュ12の移動、および取鍋10からの砂排が安全に行
われれば、重大事故の発生を防止して、連続鋳造におけ
る鋳込運転の安全性がほぼ確実に確保できることを見出
した。
【0023】そのため、本発明の制御方法においては、
次回以降の操業イベントの指示を受けて各装置の動作を
自動認識して、運転の起動指示によって設定に応じて各
装置の自動運転を開始するが、取鍋10の移動、タンデ
ィッシュ12の移動、および取鍋10からの砂排のみ、
その前で対応する装置の動作を停止して、必要な安全確
認等が行われた後、スイッチ等の開始指示によって、運
転を再開して後の自動運転を継続する。本発明の制御方
法は、このような構成を有することによって、少数の作
業員で、しかも、簡易な操作で鋳込運転を行うことがで
き、しかも、安全性も十二分に確保することを可能とし
たものである。なお、本発明の制御方法においては、運
転の起動指示が取鍋10やタンディッシュ12の移動、
砂排を伴うものであってもよく、また、取鍋10やタン
ディッシュ12の移動、砂排の開始指示は、同時(1つ
のスイッチで)に行われてもよい。
【0024】以下、I/Nの交換を伴う取鍋10の交
換、および同一(あるいは異なる)タンディッシュ12
の交換を例に、より詳細に説明する。図3に、図示例の
連続鋳造設備によるI/Nの交換を伴う取鍋10の交換
のフローチャートを示す。例えば、作業員が操作装置に
よって、次回の操業イベントとして『I/Nの交換を伴
う取鍋(L/D)の交換』を指示する。この指示は、例
えば、図4に示されるような操作装置のタッチパネル式
ディスプレイによって、作業員が画面の『L/D交換
I/N交換有』の部分を触れることによって行われる。
また、この指示の後、ディスプレイの表示は『I/Nの
交換を伴う取鍋の交換』に応じたものに切り替わる。さ
らに、同時にL/Nの交換の有無等、各種の操業イベン
トの間を利用して行われるに各種の操作も、同時に指示
される。鋳込運転制御システムは、この指示を受けて、
スイングタワー14やL/N支持装置20等の各装置の
動作や移動を自動認識する。
【0025】作業員の操作等によって『I/Nの交換を
伴う取鍋の交換』の起動指示(開始)がなされると、取
鍋クレーン40によって溶鋼を充填した新取鍋10がス
イングタワー14に搭載され、これがロードセル等によ
って検出されると、スイングタワー14を旋回するため
に、新取鍋10が上限まで上昇される。次いで、砂排装
置18が新取鍋10に対応する位置に移動して、スイン
グタワー14による取鍋10の旋回に同期して移動する
準備がなされる(砂排台車の呼び込み)。
【0026】同時に、タンディッシュ12への溶鋼注入
中の取鍋(旧取鍋)10は、残った溶鋼を注入するため
に、取鍋傾動装置によって傾けられ(傾動され)、注入
が終了すると、取鍋10のS/Nが閉塞されて、モール
ドパウダー投入装置30が退避する。旧取鍋10からの
溶鋼注入が終了すると、旧取鍋10の傾動が復帰され、
L/N48を抜くためにタンディッシュ12の蓋の注入
口が開放され、次いで旧取鍋10が上限まで上昇する。
この旧取鍋10の上昇に同調して、L/N支持装置20
はL/N48を上昇し、L/N48をL/N装着前位置
まで上昇する。
【0027】各装置に配置されるセンサ等によって、以
上の動作が終了したことを鋳込運転制御システムが確認
すると、ディスプレイには新取鍋10を搭載位置14a
から砂排位置14bに移動する準備が完了した旨の表示
がされる。この表示は、例えば、ディスプレイに搭載位
置14aから砂排位置14bへの取鍋10の移動を開始
するためのスイッチが表示され、あるいはこれが点滅す
ることによって行われる。作業員が、ここまでの作業の
確認や安全確認、必要な作業を行った後、前記スイッチ
を押して取鍋10の移動開始を指示する。この指示によ
って、スイングタワー14が駆動して、新取鍋10が搭
載位置14aから砂排位置14bに移動し、同時に砂排
装置18も砂排位置14bに移動する。さらに、スイン
グタワー14の駆動によって、今までタンディッシュ1
2への溶鋼の注入を行っていた旧取鍋10も、同時に鋳
込位置42から移動する。
【0028】他方、旧取鍋10が鋳込位置42から移動
したことがセンサ等によって検出されると、タンディッ
シュ12からの鋳込みを停止するためのオートストップ
制御が開始される。鋳込みが終了すると、プラズマヒー
タ24が退避する。プラズマヒータ24が退避すると、
タンディッシュターレット16によってタンディッシュ
12が上昇され、渦流センサ34がI/N交換に応じた
位置に退避し、I/N交換装置28によってI/Nの交
換が行われる。I/Nの交換が終了すると、渦流センサ
34およびモールドパウダー投入装置30がセットさ
れ、タンディッシュ12が鋳込みを行う高さまで下降さ
れ、さらに自動機器デッキ38が下降してもとの位置と
なる。
【0029】また、L/Nの交換が指示されている場合
には、旧取鍋10が鋳込位置42から移動したことが確
認されると、L/N支持装置20が駆動して新しいL/
N48をL/N予熱装置22から取り出して鋳込位置4
2に移動し(L/N鋳込位置セット)、さらに、タンデ
ィッシュ12内に挿入する(L/N装着前位置セッ
ト)。他方、L/Nの交換が行われない場合には、L/
N支持装置20が上限位置で待機し、次いで、L/N4
8を装着前位置にセットする。
【0030】各装置に配置されるセンサ等によって、以
上の動作が終了したことを鋳込運転制御システムが確認
すると、ディスプレイには、先と同様にして砂排および
新取鍋10の鋳込位置42への移動準備が終了した旨の
表示がされる。作業員が安全確認等を行った後、砂排お
よび新取鍋10の鋳込位置42への移動を開始するスイ
ッチを押すと、砂排位置14aにおいて取鍋10のS/
Nが開放して砂排が行われ、次いで、スイングタワー1
4が駆動して新取鍋10を鋳込位置42に移動する。新
取鍋10が鋳込位置42に移動すると、L/N支持装置
20がL/N48を新取鍋10に装着して同調状態とな
り、新取鍋10およびL/N48が規定位置(下限+5
0mm)まで下降して、タンディッシュ12にL/N4
8がセットされて注入口が閉塞され、タンディッシュ1
2の蓋が閉まる。一方、新取鍋10の鋳込位置42への
移動によって搭載位置14aに移動された空の旧取鍋1
0は、下降してS/Nが閉塞され、取鍋クレーン40に
よって搬送される。
【0031】以上、この設備によるI/Nの交換を伴う
取鍋の交換においては、作業員は、搭載位置14aから
砂排位置14bへの取鍋10の移動を開始するためのス
イッチ、および砂排および新取鍋10の鋳込位置42へ
の移動を開始するスイッチの、合計2回の開始指示(取
鍋交換の起動開始を含めると3回)を行うのみで、あと
は自動的にI/Nの交換を伴う取鍋10の交換が行われ
る。
【0032】図5に、図示例の連続鋳造設備による同一
(あるいは異なる)タンディッシュ12の交換のフロー
チャートを示す。前述の取鍋の交換と同様にして、作業
員がディスプレイの『同一T/D交換』(あるいは『異
T/D交換』)を選択することにより、次回の運転とし
て『同一(あるいは異なる)タンディッシュの交換』が
指示(同時に、L/N支持装置20の使用の有無、L/
N48交換の有無の支持)され、鋳込運転制御システム
は、この指示を受けて、スイングタワー14やタンディ
ッシュターレット16等の各装置の動作や移動を自動認
識する。
【0033】次いで、作業員によって『同一(あるいは
異なる)タンディッシュの交換』の起動指示(開始)が
なされる。この指示によって、前述の取鍋10の交換と
同様にして、取鍋クレーン40によって溶鋼を充填した
取鍋10がスイングタワー14に搭載され、これが検出
されると、スイングタワー14旋回のために、取鍋10
が上限まで上昇され、砂排装置18(砂排台車)が呼び
込まれる。同時に、旧取鍋10が傾動され、注入が終了
すると取鍋10のS/Nが閉塞されて、モールドパウダ
ー投入装置30が退避し、取鍋10の傾動復帰、タンデ
ィッシュ10蓋の注入口の開放、取鍋10およびL/N
48の上昇が行われる。各装置に配置されるセンサ等に
よって、以上の動作が終了したことを鋳込運転制御シス
テムが確認すると、ディスプレイにスイングタワー14
が旋回可能となった旨の表示がされる。
【0034】一方、タンディッシュ12回りでは、『同
一(あるいは異なる)タンディッシュの交換』の起動指
示によって、鋳込み中のタンディッシュ12の高さが下
限+αに調整され、次いで、タンディッシュ12のS/
Nが閉塞されて鋳込みが終了する。鋳込みが終了する
と、電磁コイル26およびプラズマヒータ24が退避、
自動機器デッキ38が上昇し、さらにタンディッシュ1
2が上限まで上昇する。
【0035】作業員は、ディスプレイのスイングタワー
14が旋回可能となった旨の表示によって、取鍋10回
りの作業の確認や安全確認等を行った後、スイッチを押
してスイングタワー14の旋回を指示する。これによっ
て、スイングタワー14が駆動を開始して、新取鍋10
は搭載位置14aから鋳込位置42へ、空になった旧取
鍋10は鋳込位置42から搭載位置に14aに、それぞ
れ移動する。搭載位置14a移動した旧取鍋10は、所
定位置まで下降して、取鍋クレーン40によって搬送さ
れる。
【0036】取鍋クレーン40によって旧取鍋10が搬
送されたことを鋳込運転制御システムが確認すると、デ
ィスプレイには、新取鍋10を砂排位置に移動する準備
が完了した旨の表示がされ、作業員が作業確認や安全確
認等を行った後、取鍋10の移動開始のスイッチを押
す。この指示によって、スイングタワー14が駆動し
て、新取鍋10が鋳込位置42から砂排位置14bに移
動する。
【0037】新取鍋10の移動後、L/N支持装置20
の使用の有無およびL/Nの交換の有無に応じて、L/
Nの交換が指示されている場合には、先の取鍋交換の際
と同様にして、L/N支持装置20が駆動して新しいL
/N48をL/N鋳込位置セットし、さらに、L/N装
着前位置にセットする。他方、L/Nの交換が行われな
い場合には、L/N支持装置20が上限位置で待機し、
次いで、L/N48を装着前位置にセットする。
【0038】取鍋回りおよびタンディッシュ回りの以上
の動作が終了したことを、各装置に配置されるセンサ等
によって鋳込運転制御システムが確認すると、ディスプ
レイには、同様にしてタンディッシュ12の鋳込位置4
2から排滓位置16aへの移動準備が終了した旨の表示
がされる。作業員が確認を行った後、タンディッシュ1
2の移動開始のスイッチを押すと、タンディッシュター
レット16が駆動を開始して、タンディッシュ12が排
滓位置16aに移動され、タンディッシュ12内の残鋼
滓の排滓が行われる。同時に接続治具(金物)投入する
ために渦流センサ34が退避し、さらに、金物投入装置
32によって接続治具が鋳型50に投入される。
【0039】接続治具の投入が確認されると、同一タン
ディッシュ交換の場合には、ディスプレイに排滓を終了
したタンディッシュ12を排滓位置16aから鋳込位置
42に移動する準備が完了した旨の表示がされ、他方、
異なるタンディッシュ交換の場合には、新タンディッシ
ュを予熱位置16cから鋳込位置42に移動する準備が
完了した旨の表示がされる。
【0040】同一タンディッシュ交換の場合には、作業
員による確認の後、排滓位置16aから鋳込位置42へ
のタンディッシュ12の移動開始のスイッチが押され
る。この指示によって、タンディッシュ12旋回のた
め、排滓位置16aのタンディッシュ12が上限まで上
昇し、同時に自動機器デッキ38も上昇する。両者の上
昇が終了すると、タンディッシュターレット16が回転
して、排滓を終了したタンディッシュ12が排滓位置1
6aから鋳込位置42に移動される。
【0041】他方、異なるタンディッシュ交換の場合に
は、作業員による確認の後、予熱位置16cから鋳込位
置42への新しいタンディッシュ12の移動開始のスイ
ッチが押される。この指示によって、タンディッシュ1
2旋回のため、予熱位置16cのタンディッシュ12が
上限まで上昇し、同時に自動機器デッキ38も上昇す
る。両者の上昇が終了すると、タンディッシュターレッ
ト16が回転して、予熱されたタンディッシュ12が予
熱位置16cから鋳込位置42に移動される。
【0042】タンディッシュ12が鋳込位置42に移動
すると、L/N支持装置20によってL/N48が鋳込
位置にセットされ、さらに渦流センサ34およびモール
ドパウダ投入装置30が所定位置にセットされる。次い
で、タンディッシュ12が中間位置まで下降して、自動
機器デッキ38が下降して、タンディッシュ12の注入
口が開孔して、L/N48がL/N装着前位置にセット
され、さらに、電磁コイル26が溶鋼旋回のための所定
位置にセットされる。
【0043】以上の動作が終了したことを鋳込運転制御
システムが確認すると、ディスプレイには、先と同様に
して砂排および新取鍋10の鋳込位置42への移動準備
が終了した旨の表示がされる。作業員が同様の確認を行
った後、砂排および新取鍋10の鋳込位置42への移動
を開始するスイッチを押すと、砂排位置14aにおいて
取鍋10のS/Nが開放して砂排が行われ、次いで、ス
イングタワー14が駆動して新取鍋10を鋳込位置42
に移動する。
【0044】取鍋10が鋳込位置42に移動すると、L
/N支持装置20がL/N48を取鍋10に装着して同
調状態となり、取鍋10およびL/N48が中間位置ま
で下降して、タンディッシュ12にL/N48がセット
されて注入口が閉塞され、さらに、取鍋10およびL/
N48が規定位置(下限+50mm)まで下降し、タン
ディッシュ12が下限+xmmまで下降する。
【0045】この設備によるタンディッシュ12の交換
においては、作業員は、スイングタワー14の旋回を開
始するためのスイッチ、鋳込位置42から砂排位置14
bへの取鍋の移動を開始するためのスイッチ、鋳込位置
42から排滓位置16aへのタンディッシュ10の移動
を開始するためのスイッチ、排滓位置16a(あるいは
予熱位置16c)から鋳込位置42にタンディッシュ1
0の移動を開始するためのスイッチ、および砂排および
取鍋10の鋳込位置42への移動を開始するスイッチ
の、合計5回の開始指示(タンディッシュ交換の起動開
始を含めると6回)を行うのみで、あとは自動的にタン
ディッシュの交換が行われる。
【0046】また、本発明の制御方法を利用する図示例
の連続鋳造設備においては、その他の鋳込運転、すなわ
ち、鋳込開始においては、取鍋10を搭載位置14aか
ら砂排位置14bに移動するスイッチ、タンディッシュ
12を排滓位置16aから鋳込位置42に移動するスイ
ッチ、および取鍋10を砂排位置14bから鋳込位置4
2に移動するスイッチの合計3回のスイッチ操作で;鋳
込終了においては、取鍋10を鋳込位置42から搭載位
置14aに移動するスイッチ、およびタンディッシュ1
2を鋳込位置42から排滓位置16aに移動するスイッ
チの合計2回のスイッチ操作で;L/Nトラブル(L/
N交換)においては、スイングタワー14旋回とL/N
交換とを開始するスイッチ、および取鍋10の下降を開
始するスイッチの合計2回のスイッチ操作で;I/Nト
ラブル(I/N交換)においては、I/N交換を開始す
るスイッチの合計1回のスイッチ操作で;それぞれの鋳
込運転を自動運転することができる。
【0047】以上、本発明の連続鋳造設備における鋳込
運転制御方法について詳細に説明したが、本発明は上述
の例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろ
んである。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の連
続鋳造設備における鋳込運転制御方法によれば、少数の
作業員で、しかも、簡易な操作で鋳込運転を行うことが
でき、しかも、安全性も十二分に確保した、連続鋳造設
備の操業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連続鋳造設備における鋳込運転制御方
法を実施する連続鋳造設備の鋳床の平面図である。
【図2】図1に示される連続鋳造設備の側面断面図であ
る。
【図3】図1および図2に示される連続鋳造設備による
浸漬ノズル交換を伴う取鍋交換のフローチャートであ
る。
【図4】図1および図2に示される連続鋳造設備の操作
装置のディスプレイの一例を概念的に示す図である。
【図5】図1および図2に示される連続鋳造設備による
タンディッシュ交換のフローチャートである。
【図6】図1および図2に示される連続鋳造設備による
タンディッシュ交換のフローチャートであって、図5の
続きである。
【符号の説明】
10 取鍋 12 タンディッシュ 14 スイングタワー 16 タンディッシュターレット 18 砂排装置(砂排台車) 20 ロングノズル(L/N)支持装置 22 ロングノズル(L/N)予熱装置 24 プラズマヒータ 26 電磁コイル 28 浸漬ノズル(I/N)交換装置 30 モールドパウダー投入装置 32 金物投入装置 34 渦流センサ 36 予熱装置 38 自動機器デッキ 40 取鍋クレーン 42 鋳込位置 44 傾倒台車 46 スライディングノズル(S/N)交換装置 48 ロングノズル(L/N) 50 鋳型(モールド)
フロントページの続き (72)発明者 荒 谷 誠 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 櫻 井 美 弦 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 山 田 正 弘 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社千葉製鉄所内 (56)参考文献 特開 平6−15421(JP,A) 特開 昭62−252663(JP,A) 実開 平1−61704(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次回以降の操業イベントの指示を受け、こ
    の指示に応じて連続鋳造設備の構成装置の運転を自動認
    識して、起動指示によって前記認識に応じて各構成装置
    を自動運転する鋳込運転制御方法であって、 取鍋の移動、タンディッシュの移動および砂排のみは、
    その前で対応する構成装置の動作を一旦停止して、取鍋
    の移動、タンディッシュの移動あるいは砂排の開始指示
    によって、運転を再開して後の自動運転を継続すること
    を特徴とする連続鋳造設備における鋳込運転制御方法。
  2. 【請求項2】前記操業イベントが、鋳込開始、浸漬ノズ
    ルの交換を伴う取鍋の交換、浸漬ノズルの交換を伴わな
    い取鍋の交換、同一タンディッシュ交換、異なるタンデ
    ィッシュの交換、鋳込終了、ロングノズルトラブルの処
    置、および浸漬ノズルトラブルの処置、からなる群より
    選択される1以上である請求項1に記載の連続鋳造設備
    における鋳込運転制御方法。
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