JP3494626B2 - 手摺用ブラケット - Google Patents

手摺用ブラケット

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JP3494626B2 JP2001063773A JP2001063773A JP3494626B2 JP 3494626 B2 JP3494626 B2 JP 3494626B2 JP 2001063773 A JP2001063773 A JP 2001063773A JP 2001063773 A JP2001063773 A JP 2001063773A JP 3494626 B2 JP3494626 B2 JP 3494626B2
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株式会社 シコク
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、直状形態をもつ
手摺の端部を支持するための手摺用ブラケットに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、室内壁面に沿って配置される手
摺においては、その設置場所の壁面構造とか手摺の使用
形態等の条件によっては、該手摺の端部を壁面に対して
突き合わせた状態で取り付けることが必要となる場合も
ある。
【0003】このような手摺の取付形態を採用する場
合、従来一般には、図5に示すような手摺用ブラケット
51が用いられていた。この手摺用ブラケット51は、
取付ネジ54によって壁面Wに固定される台座部52と
該台座部52に一体的に立設された筒部53とを備え、
該筒部53内に手摺50の端部を嵌挿せしめることでこ
れを支持するようになっている。
【0004】ところが、かかる手摺取付構造では、上記
手摺用ブラケット51によって上記手摺50の端部を単
に同軸状に支持するだけであるため、該手摺50は上記
手摺用ブラケット51内で回転可能であり、このため、
上記手摺50を使用者が把持した時、場合によっては該
手摺50が不用意に回転し、的確な把持が困難になるこ
とも考えられる。
【0005】このような事情に鑑み、例えば図6に示す
ように手摺50の回り止め機能を備えた手摺用ブラケッ
ト55も提案されている。この手摺用ブラケット55
は、取付ネジ60によって壁面Wに固定されるとともに
突片状の掛止片58を突設した台座部材56と、該台座
部材56の外周側に螺合されるスリーブ57とを備えて
いる。一方、手摺50の端部には、上記掛止片58の係
入を許容する掛止溝59を設けている。そして、上記手
摺50の取付に際しては、予め、上記手摺50に上記ス
リーブ57を嵌挿し、この状態で、上記掛止溝59内に
上記掛止片58を係入させつつ、上記手摺50の端部を
上記台座部材56に突き合わせ、しかる後、上記手摺用
ブラケット55を上記台座部材56側に螺合して上記手
摺50の端部を支持させることで、該手摺50の支持と
回り止めとを同時に行うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6に示す
如き従来の回り止め機能付きの手摺用ブラケット55に
おいては、上記手摺50の支持状態においてその回り止
めを行うことができるものの、(イ) 上記手摺50側
には掛止溝59が設けられていることが必要であること
から、例えば直状の手摺を所定長さで切り落としてその
まま使用することはできず、予め上記掛止溝59が設け
られた専用部材を用意することが必要であり、それだけ
手摺取付作業における作業性が劣るとともにコストアッ
プになる、(ロ) 手摺50の取付作業に際し、上記掛
止片58と掛止溝59との位置合わせを行う必要があ
り、作業の迅速性とか容易性が損なわれる、(ハ) 上
記掛止片58と上記掛止溝59との係合位置によって上
記手摺50の周方向における取付位置が一義的に決定さ
れ、これを任意の取付位置にて固定することができない
ことから、例えば、手摺50の使用中に傷とか汚れが生
じたような場合でも、該手摺50を適宜回転させて傷等
を人目に付かない側に設定することができない、(ニ)
上記手摺50に上記掛止溝59を設ける必要上、該手
摺50の素材としては該掛止溝59の形成が容易なパイ
プ材が主体となり、中実材は使用しづらい等、手摺素材
の選択の自由度が低い、等の問題があった。
【0007】そこで本願発明では、手摺の回り止めを、
安価な構成で且つ手摺の取付性とか使用性等を確保しつ
つ実現可能な手摺用ブラケットを提供することを目的と
してなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0009】本願の第1の発明では、直状形態をもつ手
摺4の端部4aを壁面Wに対して突き合わせ状態で支持
する手摺用ブラケットにおいて、上記壁面Wに固定され
て上記手摺4の端部4aに対してその周方向の一側から
当接してこれを支持する第1部材1と、上記手摺4の端
部4aに対してその周方向の他側から当接されるととも
に上記第1部材1に対して接離方向へ移動可能とされた
第2部材2と、上記手摺4の端部4aに上記第1部材1
と第2部材2とが当接された状態において該第1部材1
と第2部材2の外周側に回動可能に嵌挿される第3部材
3と、上記第1部材1と第2部材2の少なくとも何れか
一方と上記第3部材3の間に設けられ、該第3部材3の
回動変位を受けて上記第1部材1と上記第2部材2とに
よって上記手摺4の端部4aを把持させる把持手段Xと
を備えたことを特徴としている。
【0010】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる手摺用ブラケットにおいて、上記把持手段Xを、
上記第1部材1と上記第2部材2の少なくとも何れか一
方の外面上と上記第3部材3の内面上の何れか一方側に
設けられたガイド部13と、何れか他方側に設けられた
係合体34とで構成するとともに、上記ガイド部13は
これを上記第3部材3の回動方向に向けて延設し且つ該
回動方向において上記手摺4の端部4aの軸心との間隔
が連続的に増大変化するように形成し、上記係合体34
はこれを上記第3部材3の回動に伴って上記ガイド部1
3上をその延設方向へ向けて摺動するように構成したこ
とを特徴としている。
【0011】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0012】 本願の第1の発明にかかる手摺用ブラ
ケットでは、上記第1部材1を壁面Wに固定し且つ該第
1部材1によって上記手摺4の端部4aをその周方向の
一側から支持するとともに、上記第2部材2を上記手摺
4の端部4aに対してその周方向の他側から当接させ、
この状態で上記第3部材3を上記第1部材1と第2部材
2の外側に嵌挿し且つこれを回動させることで、上記把
持手段Xが作動し、上記第1部材1と第2部材2とによ
って上記手摺4の端部4aが把持され、該手摺4は回り
止め状態で上記壁面W側に支持される。
【0013】このように、この発明の手摺用ブラケット
によれば、上記第3部材3の回動操作によって上記手摺
4の端部4aを回り止め状態で固定し且つこれを支持す
ることができることから、(a)例えば図6に示す従来
の手摺用ブラケット55のように手摺50に掛止溝59
を設ける等の回り止め機能実現のための特別の加工を行
う必要がなく、かかる加工が不要である分だけ手摺の取
付作業におけるコストを低く抑えることができる、
(b)上記手摺4については、上記の如き加工が不要で
あることから、該手摺4の素材選択に際してその加工性
を考慮する必要がなく、それだけ手摺素材の選択の自由
度が高く、各種素材からなる手摺に対する汎用性が向上
する、(c)上記手摺4の取付けに際して該手摺4の周
方向における取付位置については何ら制約がなく、これ
を任意にどの位置においても取り付けることができ、例
えば図6に示す従来の手摺用ブラケット55のように手
摺50の回り止め機能達成上、その周方向の取付位置が
一義的に決定されているような場合に比して、該手摺4
の取付け作業を容易且つ迅速に行うことができ、それだ
け作業性が向上し、延いては手摺施工コストの更なる低
減が期待できる、等の効果が奏せられるものである。
【0014】 本願の第2の発明にかかる手摺用ブラ
ケットによれば、上記記載の効果に加えて次のような
特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記把持
手段Xを、上記第3部材3の回動に伴って上記係合体3
4を上記ガイド部13に対して摺動させて上記第1部材
1と上記第2部材2とによって上記手摺4の端部4aを
把持させるように構成していることから、該把持手段X
の構造が簡単でありその作動上の信頼性が向上するとと
もに、該把持手段Xを備えた手摺用ブラケットをより安
価に提供することができるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。
【0016】図1には、本願発明にかかる手摺用ブラケ
ットZの各構成部材を分解図示している。この手摺用ブ
ラケットZは、直状形態をもつ手摺4(この実施形態で
は、例えば木製とか樹脂製の中実棒体で構成している)
の端部4aを壁面W(図3、図4を参照)に対して突き
合わせ状態で支持するためのものであって、次述する第
1部材1と第2部材2及び第3部材3を備えて構成され
る。
【0017】A:各部材の構成 A−1:第1部材1 上記第1部材1は、例えば樹脂材により一体的に型成形
されるものであって、所定厚さの円板状形態を有し壁面
Wに衝合固定される台座部11と、該台座部11の外周
面11aの一側に連続して該外周面2aと同一曲率をも
ってその軸方向(厚さ方向)へ延出する半円弧板状の壁
部12とを備えている。
【0018】上記壁部12は、上記手摺4の端部4aを
その周方向の一側から支持するものであって、その内周
面12bは、該端部4aの周方向の一側においてその略
半周部分に亙って嵌合し且つこれに当接し得るように、
該手摺4の外周曲率に略合致した曲率を有している。
【0019】また、この壁部12の外周面12aには、
その軸方向の略中央部においてその周方向に延びる周溝
13と、該周溝13の両端部13b,13bにおいてこ
れに連続して軸方向に延び且つ上記壁部12の軸方向端
面12dに開口する左右一対の縦溝14,14とが設け
られている。上記周溝13は、図2に示すように、その
溝底の高さが、その両端部13a,13aからそれぞれ
中央部13aに向かうに従って連続的に上昇し、該中央
部13aにおいて最も高くなるように形状設定がなされ
ている。この周溝13の中央部13aには、凹穴状の凹
部16が設けられている。また、上記縦溝14は、上記
周溝13の端部13bの溝底と略同一高さの溝底を維持
したまま、上記軸方向端面12dまで延出している。
【0020】尚、この場合、上記凹部16の底面は、上
記周溝13の端部13bにおける溝底よりも所定寸法だ
け高位に位置している。また、この実施形態において
は、上記周溝13が特許請求の範囲中の「ガイド部」に
該当する。
【0021】A−2:第2部材2 上記第2部材2は、上記第1部材1の上記壁部12に対
して対向配置されることで該壁部12とともに上記手摺
4の端部4aを把持するものであって、該壁部12に略
対応する形状を有している。即ち、上記第2部材2は、
例えば樹脂材の型成形によって、所定曲率の半円弧板状
に形成されている。この第2部材2の内周面2bは、上
記手摺4の端部4aに対してその周方向の他側からその
略半周部分に亙って嵌合し且つこれに当接されるもので
あって、該手摺4の外周曲率に略合致した曲率を有して
いる。また、この第2部材2の内周面2bには、周方向
に延びる複数の突条21,21,・・が設けられてい
る。
【0022】A−3:第3部材3 上記第3部材3は、筒体部31と該筒体部31の一端に
設けられた円環状のフランジ部32とを備えて構成され
る。上記筒体部31は、その内径が上記第1部材1の台
座部11の外径よりも所定寸法だけ大径に設定されると
ともに、その軸方向長さは上記第1部材1をその内部に
収容し得るような長さ(図4を参照)を有している。
【0023】また、この第3部材3の筒体部31の内周
面31a上には、該内周面31aから径方向内側に向か
って突出する小径短軸状の係合体34が設けられてい
る。この係合体34は、上記第1部材1側の上記周溝1
3及び縦溝14内にそれぞれ係入し得るような径寸法を
もつとともに、その高さは上記周溝13の上記凹部16
の高さ寸法よりも所定寸法だけ大きな寸法に設定されて
いる(図4を参照)。さらに、上記係合体34の上記筒
体部31の軸方向における配置位置は、図4に示すよう
に、上記第1部材1の外側に上記第3部材3を嵌挿した
状態において、上記周溝13に対応する位置に設定され
ている。
【0024】一方、上記フランジ部32の内周は丸穴3
3とされているが、この丸穴33の内径は上記手摺4の
外径よりも所定寸法だけ大径に設定されている。
【0025】尚、この実施形態においては、上記第3部
材3側の上記係合体34と上記第1部材1側の上記ガイ
ド部13とによって特許請求の範囲中の「把持手段X」
が構成される。
【0026】B:手摺用ブラケットZの施工作業等 続いて、上述の如く構成された上記手摺用ブラケットZ
を用いて上記手摺4の端部4aを、鉛直方向に延びる壁
面Wに対して水平方向から突き合わせた状態で支持する
場合における作業手順等を、図3及び図4を参照して説
明する。
【0027】先ず、図3に示すように、上記第1部材1
を単体状態で、上記壁面Wの所定位置に上記台座部11
を衝合させ、且つこれを取付ネジ5,5を用いて固定す
る。この場合、上記壁部12が上記第1部材1の下半部
に位置するように、該第1部材1の取付姿勢を設定す
る。従って、この第1部材1を上記壁面Wに固定した状
態においては、上記壁部12の下半部から上記壁部12
が手前に向けて延出し、該壁部12の内周面12bが上
方へ指向した状態となっている。
【0028】次に、図3に示すように、上記手摺4の端
部4aに上記第3部材3を、そのフランジ部32側から
嵌挿し、且つこれを該手摺4の端面4bから所定寸法
(具体的には、少なくとも上記第1部材1の軸長以上の
寸法)だけ離間させておく。そして、この状態で、上記
第3部材3よりも前方へ突出している上記手摺4の端部
4aを上記第1部材1の壁部12上に上方から載置する
とともに、該手摺4をその端面4b側へ移動させて該端
面4bを上記台座部11の表面に当接あるいは近接させ
る。この状態において、上記手摺4の端部4aの下半部
は上記壁部12の内周面12b側に嵌合し且つそのほぼ
全域が該内周面12bに当接している。
【0029】次に、上記第2部材2を上記手摺4の端部
4aに対してその上方から嵌合させ、その内周面2bを
該端部4aに当接させる。
【0030】この第2部材2の取付けによって、上記手
摺4の端部4aは、その下半部が上記壁部12によっ
て、その上半部が上記第2部材2によって、それぞれ囲
繞されるが、この状態においては、上記壁部12の左右
両側の周方向端面12c,12cと、上記第2部材2の
左右両側の周方向端面2c,2cとは所定寸法だけ離間
して対向している。また、上記第2部材2の外周面2a
は上記第1部材1の台座部11の外周面よりも所定寸法
だけ上方に位置している。
【0031】次に、上記第3部材3を上記手摺4に沿っ
て上記壁面W側に移動させ、その筒体部31を上記第1
部材1の壁部12と上記第2部材2の外側に嵌挿させ
る。そして、少なくとも、上記係合体34が上記壁部1
2の軸方向端面12dの近傍に達した時点で、該係合体
34が上記壁部12側の左右一対の上記縦溝14,14
の何れか一方に対応するように、該第3部材3の回転方
向の位置決めを行い、位置決め後、さらに上記第3部材
3を上記壁面W側に移動させる。すると、上記第3部材
3側の上記係合体34は、上記第1部材1側の上記縦溝
14に係入し、これに沿って上記周溝13側まで移動
し、該周溝13に上記係合体34が到達した時点で、該
第3部材3のそれ以上の前進が阻止され、その前進方向
の位置決めが行われる。
【0032】続いて、上記第3部材3を所定方向(即
ち、上記係合体34が、これが対応している側の周溝1
3の端部13bからその中央部13a側へ移動する方
向)へ回動させる。すると、この第3部材3の回動の進
行に伴って、上記係合体34は上記周溝13の外周面2
aから中央部13aに向かって該周溝13内を摺動す
る。この場合、上記周溝13の溝底位置が、その端部1
3bから中央部13aに向かうに伴って連続的に増大す
るように(換言すれば、端部13bから中央部13aに
向かうに伴って上記手摺4の軸心との間隔が連続的に増
大変化するように)設定されているので、上記第3部材
3は、上記係合体34が上記周溝13の溝底を摺動しな
がらその端部13bから中央部13a側へ向けて移動す
るに伴って、次第に上記第1部材1の軸心位置から外れ
て上記壁部12側に引き寄せられる。この第3部材3の
上記壁部12側への径方向移動に伴って、上記第2部材
2側においては、その外周面2aに上記第3部材3の筒
体部31の内周面31aが次第に接近して当接し、該第
2部材2は上記壁部12側に引き寄せられ、その内周面
2bが上記手摺4の外周面に押圧される。この結果、上
記手摺4の端部4aは、上下両側から上記第1部材1の
壁部12と上記第2部材2とによって挟圧され、その接
触面に作用する摩擦力によって該手摺4は強固に固定さ
れ且つその回り止めがなされることになる。この場合、
上記第2部材2側においては、その内周面2bに上記突
条21,21,・・が設けられていることで、上記手摺
4の外周面との間に作用する単位面積当たりの接触圧が
大きくなり、上記手摺4の固定支持及び回り止め作用が
より一層確実となるものである。
【0033】そして、最終的には、上記第3部材3側の
上記係合体34が上記壁部12側の上記凹部16に嵌入
することで、上記手摺4の支持作用及び回り止め作用が
継続的に保持され、これによって上記手摺4の上記手摺
用ブラケットZによる固定支持作業が完了する。
【0034】以上のように、この実施形態の手摺用ブラ
ケットZによれば、例えば、図6に示す従来の手摺用ブ
ラケット55のように手摺50に掛止溝59を設ける等
の回り止め機能実現のための特別の加工を行う必要がな
く、従って、かかる加工が不要である分だけ手摺の取付
作業におけるコストをより低く抑えることができるもの
である。
【0035】また、上記の如き加工が不要であることか
ら、該手摺4の素材選択に際してその加工性を考慮する
必要がなく、それだけ手摺素材の選択の自由度が高く、
各種素材からなる手摺に対する汎用性が向上することに
もなる。
【0036】さらに、上記手摺4の取付けに際して該手
摺4の周方向における取付位置については何ら制約がな
く、これを任意にどの位置においても取り付けることが
できることから、例えば図6に示す従来の手摺用ブラケ
ット55のように手摺50の回り止め機能達成上、その
周方向の取付位置が一義的に決定されているような場合
に比して、該手摺4の取付け作業を容易且つ迅速に行う
ことができ、それだけ作業性が向上し、延いては手摺施
工コストの更なる低減が期待できるものである。
【0037】C:その他 (1) 上記実施形態においては、上記第1部材1の上
記壁部12側に上記周溝13を設けるとともに、上記第
3部材3側に上記係合体34を設けたものを例にとって
説明したが、本願発明はかかる構成に限定されるもので
はなく、例えば、上記周溝13を上記第2部材2側に設
けた構成とか、上記周溝13を上記第1部材1の壁部1
2側と上記第2部材2側の双方に設けた構成(この場合
には上記第3部材3側に上記係合体34を一つ又は二つ
設けることになる)を採用することもできる。また、逆
に、上記第3部材3側に上記周溝13を設け、上記第1
部材1側あるいは上記第2部材2側に上記係合体34を
設ける構成も可能である。
【0038】(2) 上記実施形態においては、上記手
摺4の端部4aを、上記第1部材1側の上記壁部12と
上記第2部材2の二つの部材で挟圧するように構成して
いるが、本願発明はかかる構成に限定されるものではな
く、例えば上記壁部12あるいは上記第2部材2が二以
上の部材に分割された構成も採用可能である。
【0039】(3) 上記実施形態においては、上記第
1部材1の壁部12と上記第2部材2とを別体構成とし
ているが、これら両者は、上記第3部材3の回動に伴っ
てその相対間隔が減じる方向に移動し得るものであれば
足り、従って、例えば上記壁部12の一方の軸方向端面
12dと上記第2部材2の一方の周方向端面2cとを折
曲自在に連続形成することもできるものであり、かかる
構成とした場合には、上記壁部12と第2部材2とによ
って上記手摺4の端部4aを把持する場合の作業性が良
好となる。
【0040】(4) 上記実施形態においては、上記周
溝13を、その両側の端部13bから中央部13aに向
けて溝底高さが連続的に増加するようにその形状を設定
しているが、本願発明はかかる構成に限定されるもので
はなく、例えば上記実施形態の構成とは逆に、周溝13
の中央部13aから両端部13b,13bに向けて溝底
高さが連続的に増加するように形成したり、該周溝13
の一端13bから他端13bに向けて溝底高さが連続的
に増加するように形成することも可能である。さらに、
この周溝13は、上記実施形態のようにその延設方向を
上記壁部12の周方向に合致させる(換言すれば、上記
第3部材3の回動方向に合致させる)構成とする外に、
例えば該周溝13を上記第3部材3の回動方向に対して
所定の傾斜角をもつ傾斜溝に形成し、該第3部材3の回
動に伴って該第3部材3の軸方向への移動と径方向への
移動とを同時に行うような構成とすることも可能であ
る。
【0041】(5) 上記実施形態においては、上記手
摺4として中軸棒を採用したものを例として示している
が、本願発明における上記手摺4は中軸棒に限らず、パ
イプ体等、種々の形態をもつ素材を採用することができ
るものである。
【0042】(6) 上記実施形態においては、上記壁
面Wが鉛直壁である場合について説明したが、本願発明
の手摺用ブラケットZはかかる壁面構造に限定されるも
のではなく、要は、壁面Wに対して上記手摺4が突き合
わせ状態で配置されるものにおいて広く適用できるもの
であり、例えば床面に手摺4を鉛直立設状態で支持する
ような場合にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態にかかる手摺用ブラケット
の分解斜視図である。
【図2】図1に示した台座部材のガイド溝部分における
断面図である。
【図3】手摺用ブラケットの取付け手順説明図である。
【図4】手摺用ブラケットの取付け完了状態を示す断面
図である。
【図5】従来の手摺用ブラケットの第1の構造例を示す
断面図である。
【図6】従来の手摺用ブラケットの第2の構造例を示す
断面図である。
【符号の説明】 1は第1部材、2は第2部材、3は第3部材、4は手
摺、5は取付ネジ、11は台座部、12は壁部、13は
周溝(ガイド部)、14は縦溝、16は凹部、17はネ
ジ穴、21は突条、31は筒体部、32はフランジ部、
33は丸穴、34は係合体、Zは手摺用ブラケットであ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直状形態をもつ手摺(4)の端部(4
    a)を壁面(W)に対して突き合わせ状態で支持する手
    摺用ブラケットであって、 上記壁面(W)に固定されて上記手摺(4)の端部(4
    a)に対してその周方向の一側から当接してこれを支持
    する第1部材(1)と、 上記手摺(4)の端部(4a)に対してその周方向の他
    側から当接されるとともに上記第1部材(1)に対して
    接離方向へ移動可能とされた第2部材(2)と、 上記手摺(4)の端部(4a)に上記第1部材(1)と
    第2部材(2)とが当接された状態において該第1部材
    (1)と第2部材(2)の外周側に回動可能に嵌挿され
    る第3部材(3)と、 上記第1部材(1)と第2部材(2)の少なくとも何れ
    か一方と上記第3部材(3)の間に設けられ、該第3部
    材(3)の回動変位を受けて上記第1部材(1)と上記
    第2部材(2)とによって上記手摺(4)の端部(4
    a)を把持させる把持手段(X)と、 を備えたことを特徴とする手摺用ブラケット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記把持手段(X)が、上記第1部材(1)と上記第2
    部材(2)の少なくとも何れか一方の外面上と上記第3
    部材(3)の内面上の何れか一方側に設けられたガイド
    部(13)と、何れか他方側に設けられた係合体(3
    4)とで構成されるとともに、 上記ガイド部(13)は上記第3部材(3)の回動方向
    に向けて延設され且つ該回動方向において上記手摺
    (4)の端部(4a)の軸心との間隔が連続的に増大変
    化するように形成され、 上記係合体(34)は上記第3部材(3)の回動に伴っ
    て上記ガイド部(13)上をその延設方向へ向けて摺動
    するように構成されていることを特徴とする手摺用ブラ
    ケット。
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