JP3494460B2 - チャージ単独動作可能なカメラ - Google Patents

チャージ単独動作可能なカメラ

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JP3494460B2
JP3494460B2 JP26590193A JP26590193A JP3494460B2 JP 3494460 B2 JP3494460 B2 JP 3494460B2 JP 26590193 A JP26590193 A JP 26590193A JP 26590193 A JP26590193 A JP 26590193A JP 3494460 B2 JP3494460 B2 JP 3494460B2
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隆 鴨田
隆 増子
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富士写真光機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチャージ単独動作可能な
カメラ、特に多重露出が可能となるシャッタチャージ機
構の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラでは、撮影した1コマのフィルム
を巻き上げるためにフィルム巻上げ機構が設けられ、ま
たシャッタ羽根の開閉に用いるバネ等の駆動力をチャー
ジするためにシャッタチャージ機構が設けられており、
一般にこれらの機構は連結され、連続した一連の動作の
中で使用される。即ち、撮影が終了すると、手動又は自
動にてフィルムが機械的又は電気的に巻き上げられるこ
とになるが、この巻上げ動作に連動して、例えばシャッ
タ駆動レバーが付勢部材で付勢力がチャージされるよう
に動かされる。従って、フィルムを巻き上げれば、自動
的に次のシャッタ動作が実行できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなカメラを用いて1枚のフィルムに多重露出する場
合は、巻上げ機構にクラッチを設け、このクラッチによ
りフィルムを送らずに巻上げ機構のみを動作させること
によって、シャッタチャージを行っており、このクラッ
チを配設した巻上げ機構が複雑であるという問題があっ
た。一方、多重露出する場合、一旦巻き上げられたフィ
ルムを1コマ分、巻き戻すことによっても実行可能であ
るが、この巻戻しのための機構も複雑となる。
【0004】また、近年、レンズ付きフィルム等の簡易
なカメラが多く用いられているが、この種のカメラにお
いては、多重露出が不可能となっている。即ち、例えば
撮影後にフィルムが手動で巻き上げられると、フィルム
をカウントするためのスプロケット軸に同軸接続された
チャージ用カムにより、シャッタ駆動レバーが付勢部材
の付勢力に抗して動かされ、これによって上記付勢部材
にシャッタ駆動力がチャージされる。従って、チャージ
動作にはフィルム巻上げによって実行されるスプロケッ
ト軸の回転が必要となり、フィルムを送らずにシャッタ
チャージのみを実行することができなかった。
【0005】一方、上述したレンズ付きフィルムのよう
な簡易カメラでは、フィルムの巻戻しができないが、こ
のような簡易カメラで簡単にフィルムの巻戻しが可能と
なれは、フィルムの交換ができるという利点が生じる。
しかし、このフィルム巻戻しのための機構や部材を別個
に配置することは、構成が複雑となり、かつコスト高に
つながるため簡易カメラの主旨に反し、採用することが
できない。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その第1の目的は、簡単な構成にて多重露出が
可能となり、レンズ付きフィルム等の簡易カメラでも多
重露出撮影ができるチャージ単独動作可能なカメラを提
供することにあり、第2の目的は、専用の機構を別個に
設けずに、上記多重露出のための操作部を共用すること
により、フィルムの巻戻し機能が付加できるチャージ単
独動作可能なカメラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のチャージ単独動作可能なカメラは、手動に
てフィルムを巻き上げるフィルム巻上げ機構と、このフ
ィルム巻上げに連動してシャッタ駆動レバーに付勢力を
チャージするシャッタチャージ機構と、を有するカメラ
において、カメラ外表部に配置された多重露出のための
操作釦と、この操作釦を上記シャッタ駆動レバーに連結
してなり、このシャッタ駆動レバーを上記操作釦にてチ
ャージ方向に動かすことにより上記シャッタチャージ機
構のみを動作させ、上記フィルム巻上げ機構を用いるこ
となく上記シャッタ駆動レバーに付勢力をチャージする
チャージ単独動作機構と、を備えたことを特徴とする。
第2請求項記載の発明は、上記操作釦の操作により上記
フィルム巻上げ機構の逆転防止状態を解除する解除手段
を設け、上記多重露出のための操作釦によってフィルム
の巻戻しが実行可能となるようにしたことを特徴とす
る。
【0008】 第3請求項記載の発明は、手動にてフィ
ルムを巻き上げるフィルム巻上げ機構と、このフィルム
巻上げに連動してシャッタ駆動レバーに付勢力をチャー
ジするシャッタチャージ機構と、を有するカメラにおい
て、カメラ外表部に配置された多重露出のための操作釦
と、この操作釦を上記シャッタチャージ機構に連結して
なり、この操作釦の操作により上記シャッタチャージ機
構のみを動作させ、上記フィルム巻上げ機構を用いるこ
となく上記シャッタ駆動レバーに付勢力をチャージする
チャージ単独動作機構と、上記操作釦を外側へ付勢する
板状の弾性部材と、上記フィルム巻上げ機構に配置され
た逆転防止用ラチェット車及びこのラチェット車に係合
するように上記弾性部材に一体に形成された爪部を
し、この爪部が上記ラチェット車に係合してフィルム巻
上げ機構の逆転を防止すると共に、この爪部が上記操作
釦の押し操作により上記ラチェット車から外れて上記逆
転防止の状態を解除するフィルム巻上げ機構逆転防止解
除手段と、を設け、上記多重露出のための操作釦によっ
てフィルムの巻戻しが実行可能となるようにしたことを
特徴とする。第4請求項記載の発明は、上記操作釦の操
作により上記フィルム巻上げ機構の逆転防止状態を解除
する解除手段を設けると同時に、シャッタレリーズ後で
はシャッタチャージのためのスプロケット側部材と駆動
レバー側部材の連結状態を解除する解除手段を設け、シ
ャッタチャージ状態では、巻止め機構の係止状態を解除
する解除手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、操作釦の押し操作により
シャッタ駆動レバーがチャージする方向に動かされ、こ
れによって簡単にチャージができる。そして、この際に
はフィルムは巻き上げられないので、シャッタ釦を再度
操作することにより多重露出が可能となる。
【0010】また、例えば上記操作釦を一番奥まで押し
たときに、上記解除手段が動作するように構成され、こ
のときはフィルムの逆転防止状態が解除されると同時
に、シャッタレリーズ後ではシャッタチャージのための
スプロケット側部材(チャージ用カム)と駆動レバー側
部材の連結状態が解除されるので、撮影終了後のフィル
ムの巻戻しが可能となり、一つの操作釦によりチャージ
動作とフィルム巻戻しのための解除動作の両動作が実行
できることになる。更に、シャッタチャージ状態でも、
巻止め機構の係止状態が解除されるようにすれば、上記
逆転防止状態が解除されると同時に、フィルムの巻止め
状態も解除され、フィルムが巻き上げられてシャッタチ
ャージを完了した状態であっても、フィルムの巻戻しが
可能となる。
【0011】上記において、操作釦の板状の弾性部材
に、上記逆転防止状態の解除手段として設けられたラチ
ェットの爪部を一体に形成することができ、これにより
構成の簡略化を図ることができる。
【0012】
【実施例】図1には、実施例に係るチャージ単独動作可
能なカメラの主要構造が示され、図2には図1の主要部
の分解斜視図が示され、図3にはカメラの外観が示され
ている。まず、図3において、カメラ10には図の右側
にシャッタ釦11、フィルム巻上げノブ12が配設さ
れ、左側にフィルム巻戻しノブ13が配置される。この
巻上げノブ12には、不図示のフィルム巻取り用スプー
ルが軸支され、巻上げノブ12を反時計方向へ回転させ
ることにより撮影済みフィルムが上記スプールに巻き取
られ、またフィルム巻戻しノブ13には未撮影フィルム
の巻取り軸が連結される。そして、上記フィルム巻上げ
ノブ12の近傍に、チャージ動作とフィルム巻戻しの際
の解除動作の両動作を行う操作釦14が配置される。
【0013】図1において、フィルムのパーフォレーシ
ョンに係合するスプロケット16の軸17には、チャー
ジ用カム18とフィルムの巻止めカム19が設けられ、
この巻止めカム19に係止溝20が形成されている。ま
た、撮影のためのレンズ開口22の後方に、シャッタ羽
根23が配置され、このシャッタ羽根23はバネ24に
よって反時計方向に付勢され、ストッパピン25により
回動が所定の範囲に規制されている。そして、このシャ
ッタ羽根23を回動させるための駆動部27を有する駆
動レバー28が設けられており、この駆動部27が上記
シャッタ羽根23の上部突起29を蹴るようにしてシャ
ッタ動作が実行される。
【0014】この駆動レバー28は、図2に示されるよ
うに、軸30にて回転自在に支持され、側面側には上記
チャージ用カム18へチャージ時に接触するフォロワー
としての第1腕31が突出形成される。そして、後端側
には詳細は後述するが、操作釦14によって駆動される
第2腕32が少し上側へ突出して形成される。また、係
止レバー34が軸35に回動自在に取り付けられ、この
係止レバー34には上記巻止めカム19の係止溝20に
係止する第1爪部36が設けられる。この係止レバー3
4の下面には係合部37が取り付けられ、この係合部3
7は上記駆動レバー28の屈曲部38の正面右側の面に
係合するように配置される。そして、この係合レバー3
4の軸35の下側部材に付勢部材40が取り付けられ、
この付勢部材40の一端が係止レバー34の下側の突出
片41に、他端が駆動レバー28の第2腕32の下端部
に係着される。従って、付勢部材40によって、図2の
矢示101,102に示されるように、駆動レバー28
は反時計方向(上側から見て)へ、係止レバー34は時
計方向へ付勢される。
【0015】このような構成によれば、フィルム巻上げ
時に回転するチャージ用カム18が第1腕31を押すこ
とによって、上記駆動レバー28は付勢力に抗して時計
方向へ回転する。そして、図4に示されるように、チャ
ージ用カム18の最大半径の部分を第1腕31が通過し
て外れると、付勢部材40の付勢力により駆動レバー2
8は反時計方向へ戻り、係止レバー34は時計方向に戻
ろうとするが、このとき係止レバー34の係合部37が
駆動レバー28の屈曲部38へ係合する。このようにし
て、駆動レバー28はチャージ状態で係止レバー34に
係止される。
【0016】図1において、図3で説明したシャッタ釦
11を有するL字形状のスイッチ部43が軸44により
軸支され、下端にはロッド45が設けられており、この
ロッド45は上記係止レバー34の突出片41を付勢部
材40が係着されていない側から回動方向へ押すように
配置される。従って、シャッタ釦11に連動するロッド
45によって、係止レバー34が反時計方向へ回される
と、係止レバー34(係合部37)は駆動レバー28
(屈曲部38)の係止を解除し、これによって駆動レバ
ー28がシャッタ動作のために回転することになる。
【0017】そして、上記駆動レバー28の上側には上
述した操作釦14を一体に形成した操作体46が設けら
れ、この操作体46の摺動溝47に駆動レバー28の軸
30が挿入される。この操作体46には、図2に示され
るように、下側に所定のカーブ形壁からなるチャージ用
ガイド部48が設けられ、このチャージ用ガイド部48
により上記駆動レバー27の第2腕32を時計方向へ動
かすことができる。従って、チャージ単独動作機構とし
て、上記操作釦14及びチャージ用ガイド部48を有す
る操作体46と上記第2腕32が付加される。このチャ
ージ単独動作機構によれば、操作体46が第2腕32を
付勢部材40の付勢力に抗して時計方向へ回すことによ
り、駆動レバー28(屈曲部38)を係止レバー34
(係合部37)に係止することができ、上述した第1腕
31によるチャージ動作と同様に駆動レバー28のチャ
ージ動作が可能となる。
【0018】また、上記操作体46をカメラ外表面側に
付勢する板バネ50が配置され、この板バネ50は、図
1に示されるように、その一端が支持部材51にて支持
され、他端が操作体46の係合部52へ係合される。そ
して、この板バネ50には、爪部53が斜め前側へ突出
して一体に形成され(図2)、この爪部53の前側にこ
の爪部53の基部に当接する解除ピン54が配置され
る。即ち、巻上げノブ12の下面には逆転防止用のラチ
ェット車55が設けられており、このラチェット車55
に上記爪部53が係合することにより、巻上げ(左回
転)は許容する一方、逆転(右回転)を防止している。
しかし、操作釦14の押し操作により板バネ50が押さ
れると、解除ピン54により爪部53の先端が後退させ
られるので、爪部53はラチェット車55から外れて、
逆転防止が解除されることになる。
【0019】更に、上記操作体46の先端部56は係止
レバー34に設けられた解除ピン57を前側へ押すよう
に配置され、この先端部56の解除ピン57の押し動作
により、巻止め機構の係止状態を解除する。即ち、上記
巻上げノブ12の外周には歯が形成され、この外周歯に
係止レバー34の上記解除ピン57の下側に形成された
第2爪部58が係止できるようになっており、これによ
ってシャッタチャージ時には巻上げノブ12の回転が阻
止される。一方、上述したように、スプロケット16側
においても、巻止めカム19(係止溝20)と第1爪部
36によりフィルムの巻止めが行われており、実施例の
巻止め機構は巻上げノブ12側とスプロケット16側の
両方で構成されている。
【0020】従って、上記操作釦14の押し操作により
先端部56が解除ピン57を押すと、係止レバー34は
反時計方向に回動し、第2爪部58が巻上げノブ12の
外周歯から外れると同時に、第1爪部36も巻止めカム
19から外れることになる。この巻上げ機構の解除によ
れば、レリーズ後だけでなく、フィルムを巻上げた状態
においても、フィルムを巻き戻すことが可能となる。
【0021】実施例は以上の構成からなり、以下にその
作用を図5を参照にしながら説明する。図5には、シャ
ッタチャージ時[図(A)]、レリーズ後[図
(B)]、チャージ単独動作時又は巻戻し操作時[図
(C)]の状態が順に示されている。まず、図5(A)
の状態からシャッタ釦11を押すと、上述したように、
図1のロッド45が係止レバー34を反時計方向(矢示
103)へ回動するので、係合部37から屈曲部38が
外れて駆動レバー28は付勢部材40によって回転する
(矢示104)。このとき、駆動レバー28がシャッタ
羽根23を蹴るようにしてシャッタ動作が実行され、図
5(B)に示される状態となる。ここで、次のフィルム
に撮影をする場合は、巻上げノブ12によりフィルムを
巻き上げることになり、この場合は、フィルムの移動に
応じて回転するスプロケット16を介してチャージ用カ
ム18が回転する。そうすると、このチャージ用カム1
8の回転に応じて第1腕31が動き、駆動レバー28は
付勢力に抗して時計方向へ回転し、第1腕31がチャー
ジ用カム18から外れると、図5(A)のように屈曲部
38が係止レバー34の係合部37へ係合することによ
り、駆動レバー28へ付勢力がチャージされる。このと
き、同時に係止レバー34も時計方向へ回動し、第1爪
部36が巻止めカム19の係止溝20へ、第2爪部58
が巻上げノブ12へ係止される。
【0022】一方、多重露出をする場合は、操作釦14
を押してチャージ動作のみを実行することになり、この
場合は図5(C)に示されるようになる。即ち、図4に
も示されるように、操作釦14が押されると、操作体4
6のチャージ用ガイド部48が駆動レバー28の第2腕
32を動かすので、駆動レバー28は時計方向(矢示1
05)へ回転される。これと同時に、操作体46の先端
部56は係止レバー34の解除ピン57を押すので、付
勢部材40によって時計方向へ動こうとする係止レバー
34の回動が阻止され、駆動レバー28が例えば図示さ
れる位置まで動かされる。なお、上記先端部56と解除
ピン57の構成によらなくても、上記係止レバー34の
第1爪部36を巻止めカム19の係止溝20へ係止させ
て、この係止レバー34の回動を阻止することができ
る。
【0023】そうして、操作釦14の押圧を解除する
と、係止レバー34は駆動レバー28よりも一瞬速く戻
り(矢示106,107)、この際に係合部37へ屈曲
部38が係合することになる。同時に、第1爪部36が
巻止めカム19の係止溝20へ、第2爪部58が巻上げ
ノブ12へ係止され、これによりチャージ動作が完了
し、図5(A)の状態となる。これによれば、上述した
スプロケット16側のチャージ用カム18によらずにチ
ャージ動作が実行でき、フィルムが巻かれないので、多
重露出の撮影が可能となる。なお、図5(C)は操作体
46が一番奥まで押された状態であり、ここに至る途中
の位置でも上記チャージ動作は実行される。
【0024】一方、撮影が終了した後、フィルムの取り
出しを行う際には、同様に図5(C)のように操作釦1
4を一番奥まで押し、その状態を維持するようにする。
そうすると、操作体46の係合部52によって板バネ5
0及び爪部53が前側へ押されるので、この爪部53は
その基部が解除ピン54により押えられることによりラ
チェット車55から外れ、フィルムの逆転防止状態が解
除される。これと同時に、第2腕32がチャージ用ガイ
ド部48をスライドして駆動レバー28が動かされるの
で、第1腕31のチャージ用カム18との連結状態が解
除される。一方、先端部56が解除ピン57を押すこと
によって、第1爪部36の係止溝20への係止状態と第
2爪部58の巻上げノブ12への係止状態が確実に解除
される。従って、この状態で図3の巻戻しノブ13を用
いてフィルムの巻戻しができることになり、レンズ付き
フィルム等においてもフィルムの交換が可能となる。
【0025】また、実施例ではシャッタチャージをした
状態でも、フィルムの巻戻しができる。即ち、図5
(A)の状態から操作釦14を押すことによっても、同
様に図5(C)の状態となり、巻上げノブ12の逆転防
止用のラチェット車55から爪部53が外れ、第1爪部
36及び第2爪部58の係止状態が解除される。従っ
て、レリーズ後に限らず、シャッタチャージ時でも、フ
ィルムの巻戻しが可能となる。
【0026】上記実施例では、機械的な構造によりチャ
ージ動作、フィルム巻戻しの際の解除動作を行うように
したが、電気的な構成を採用することもでき、例えば操
作釦14の押し操作に連動して駆動レバー28を電気的
に回転させることも可能である。また、上記操作釦14
は直線運動をしているが、円弧運動などの他の動きをす
る操作釦により駆動レバー28を回転させるように構成
することもできる。
【0027】更に、上記フィルムの巻戻しがフィルムの
逆転防止機構を解除するだけで実行できるようなカメラ
もあり、このようなカメラでは上述した逆転防止機構の
みでフィルムの巻戻しが可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、第1請求項の発明
によれば、手動にてフィルムを巻き上げるフィルム巻上
げ機構とこのフィルム巻上げに連動するシャッタチャー
ジ機構とを有するカメラにおいて、多重露出のための操
作釦と、この操作釦の操作で直接的にシャッタ駆動レバ
ーをチャージ方向に動かすことにより上記シャッタチャ
ージ機構のみを動作させ、シャッタ駆動レバーに付勢力
をチャージするチャージ単独動作機構とを備えたので、
フィルム巻上げ機構を用いることなくシャッタチャージ
が実行でき、簡単な構成にて多重露出が可能となる。従
って、レンズ付きフィルム等の簡易カメラでも多重露出
撮影が採用できる利点がある。
【0029】また、第2請求項記載の発明によれば、上
記操作釦の操作によりフィルム巻上げ機構の逆転防止状
態を解除する解除手段を設けたので、上述した多重露出
のための操作釦によって、フィルムの巻戻しも実行可能
となり、二つの機能を単純な構成で実現することができ
る。
【0030】第3請求項記載の発明によれば、上記操作
釦の板状弾性部材に爪部を一体に形成し、この爪部をフ
ィルム巻上げ機構の逆転防止用ラチェット車に係合さ
せ、この爪部が操作釦の押し操作により外れるようにし
たので、逆転防止の解除のための構成が簡略化されると
いう利点がある。
【0031】第4請求項記載の発明によれば、上記逆転
防止状態の解除手段と共に、シャッタレリーズ後ではシ
ャッタチャージのためのスプロケット側部材と駆動レバ
ー側部材の連結状態を解除する解除手段を設け、シャッ
タチャージ状態では、巻止め機構の係止状態を解除する
解除手段を設けたので、操作釦の操作により何時でもフ
ィルムの巻戻しが可能となるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るチャージ単独動作可能な
カメラの主要構成を示す斜視図である。
【図2】図1の主要部の分解斜視図である。
【図3】実施例のカメラの外観を後側から見た斜視図で
ある。
【図4】実施例の操作釦を一番奥まで押し込んだ状態の
駆動レバーと係止レバーの状態を示す上面図である。
【図5】実施例の動作を示す図であり、図(A)はシャ
ッタチャージ時、図(B)はレリーズ後、図(C)はチ
ャージ単独動作時又は巻戻し操作時の状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
12 … 巻上げノブ、 14 … 操作釦、 18 … チャージ用カム、 19 … 巻止めカム、 28 … 駆動レバー、 31 … 第1腕、 32 … 第2腕、 34 … 係止レバー、 36 … 第1爪部、 37 … 係合部、 38 … 屈曲部、 40 … 付勢部材、 46 … 操作体、 48 … チャージ用ガイド部、 50 … 板バネ、 53 … 爪部、 54,57 … 解除ピン、 55 … ラチェット車、 56 … 先端部、 58 … 第2爪部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−27312(JP,A) 特開 平5−45721(JP,A) 特開 昭60−79339(JP,A) 実開 平5−71830(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 9/08 - 9/70 G03C 3/00 - 3/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動にてフィルムを巻き上げるフィルム
    巻上げ機構と、このフィルム巻上げに連動してシャッタ
    駆動レバーに付勢力をチャージするシャッタチャージ機
    構と、を有するカメラにおいて、 カメラ外表部に配置された多重露出のための操作釦と、 この操作釦を上記シャッタ駆動レバーに連結してなり、
    このシャッタ駆動レバーを上記操作釦にてチャージ方向
    に動かすことにより上記シャッタチャージ機構のみを動
    作させ、上記フィルム巻上げ機構を用いることなく上記
    シャッタ駆動レバーに付勢力をチャージするチャージ単
    独動作機構と、を備えたことを特徴とするチャージ単独
    動作可能なカメラ。
  2. 【請求項2】 上記操作釦の操作により上記フィルム巻
    上げ機構の逆転防止状態を解除する解除手段を設け、上
    記多重露出のための操作釦によってフィルムの巻戻しが
    実行可能となるようにしたことを特徴とする上記第1請
    求項記載のチャージ単独動作可能なカメラ。
  3. 【請求項3】 手動にてフィルムを巻き上げるフィルム
    巻上げ機構と、このフィルム巻上げに連動してシャッタ
    駆動レバーに付勢力をチャージするシャッタチャージ機
    構と、を有するカメラにおいて、 カメラ外表部に配置された多重露出のための操作釦と、 この操作釦を上記シャッタチャージ機構に連結してな
    り、この操作釦の操作により上記シャッタチャージ機構
    のみを動作させ、上記フィルム巻上げ機構を用いること
    なく上記シャッタ駆動レバーに付勢力をチャージするチ
    ャージ単独動作機構と、 上記操作釦を外側へ付勢する板状の弾性部材と、 上記フィルム巻上げ機構に配置された逆転防止用ラチェ
    ット車及びこのラチェット車に係合するように 上記弾性
    部材に一体に形成された爪部を有し、この爪部が上記ラ
    チェット車に係合してフィルム巻上げ機構の逆転を防止
    すると共に、この爪部が上記操作釦の押し操作により上
    記ラチェット車から外れて上記逆転防止の状態を解除す
    るフィルム巻上げ機構逆転防止解除手段と、を設け、上
    記多重露出のための操作釦によってフィルムの巻戻しが
    実行可能となるようにしたことを特徴とするチャージ単
    独動作可能なカメラ。
  4. 【請求項4】 上記操作釦の操作により上記フィルム巻
    上げ機構の逆転防止状態を解除する解除手段を設けると
    同時に、シャッタレリーズ後ではシャッタチャージのた
    めのスプロケット側部材と駆動レバー側部材の連結状態
    を解除する解除手段を設け、シャッタチャージ状態で
    は、巻止め機構の係止状態を解除する解除手段を設けた
    ことを特徴とする上記第2請求項記載のチャージ単独動
    作可能なカメラ。
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