JP3609133B2 - シャッタチャージ機構 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、1コマにつき1個又は2個のチャージ用パーフォレーションを設けた写真フイルムを対象とし、その1コマ送りの間にシャッタチャージを行うための機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撮影画面範囲外に効率的に磁気記録を行うことができるように、例えば特開平3−179442号公報等により1コマあたり1個又は2個のパーフォレーションを設けた写真フイルムが知られている。このようなフイルムを使用するカメラでは、パーフォレーションの通過をフォトセンサで監視しながらモータでフイルム1コマ送りを行い、さらにモータの駆動でシャッタチャージを行うようにするのが簡便である。しかし、廉価型のカメラや、「写ルンですHi」(商品名)で知られるように、予めフイルムを収納して販売されているレンズ付きフイルムユニットなどでは、ローコスト化のためにフォトセンサやモータの組み込みができないため、パーフォレーションの移動を機械的に検知して1コマ送りやシャッタチャージを行う必要がある。
【0003】
1コマ1パーフォレーションのフイルムを用いるカメラとして、いわゆる110フイルムカートリッジを使用するカメラが公知である。また実開昭63−51329号公報には、110フイルムカートリッジを組み込んだレンズ付きフイルムユニットが記載されている。これらに用いられているシャッタチャージ機構は、フイルムに向かってほぼ垂直方向にバネ付勢された係止爪を備えている。巻上げ操作によってフイルムが送られ、パーフォレーションが移動してくると係止爪が突出してパーフォレーションに入り込む。そして、引続きフイルムを送ることにより係止爪はフイルム移送路に沿ってほぼ直線的に移動され、この間にシャッタチャージが行われる。係止爪が所定の位置に到達すると規制ピンに当接して停止される。このとき、係止爪はパーフォレーションに係合したままであるから、フイルムの巻上げが阻止されるとともに、フイルムの移動は防止される。シャッタボタンを押圧すると、係止爪はパーフォレーションからほぼ垂直方向に引き抜かれ、次の瞬間にシャッタ羽根が駆動されてフイルムを露光する。シャッタボタンの押圧を止めると、係止爪はバネで復帰して次のフイルム巻上げの準備のためにフイルム面に圧接される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記シャッタチャージ機構の場合、上述したように、係止爪の動きが、フイルム面に圧接される時にはフイルム通路に向かってほぼ垂直方向に、シャッタがチャージされる時にはフイルム通路に沿ってほぼ直線的に、シャッタレリーズによりパーフォレーションから引き抜かれる時にはフイルム通路からほぼ垂直方向に、というように、全てほぼ直線的である。特に、シャッタチャージ時にパーフォレーションに係合したままフイルム通路に沿って係止爪が直線的に移動することから、上述した「写ルンですHi」のようなレンズ付きフイルムユニットのように、露光位置でフイルム面が湾曲しているものに適用することが困難である。さらに、スライドする部材を多用しているため、部品点数が多く、係止爪の移動機構が複雑で、自動組み立てもしにくくなってコストアップを避けることができないという問題点がある。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、簡単な構造でローコストでありながら、1コマにつき1個又は2個のチャージ用パーフォレーションを設けた写真フイルムを1コマ送る間に確実にシャッタチャージすることができるシャッタチャージ機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のシャッタチャージ機構は、シャッタ基盤の上をシャッタ駆動レバーがチャージ位置から初期位置に向かって摺動走行することによりシャッタ羽根を開閉駆動するシャッタ装置のシャッタチャージ機構であって、1コマあたり1個又は2個のチャージ用のパーフォレーションが設けられたフイルムを巻上げダイヤルの回転操作により1コマ送りする間にシャッタ駆動レバーを初期位置からチャージ位置に移動させるシャッタチャージ機構において、シャッタ基盤とシャッタ駆動レバーとの間には、シャッタ駆動レバーを初期位置に向かって付勢するバネ部材が設けられ、シャッタ基盤には、シャッタ駆動レバーの下面に形成された第1突起を受け入れてシャッタ駆動レバーをフイルム給送方向とほぼ平行方向に案内する長溝と、シャッタ駆動レバーの下面に形成された第2突起を受け入れてチャージ位置でシャッタ駆動レバーをロックするカム付き溝と、シャッタ駆動レバーの下面に形成された第3突起を受け入れ、シャッタ駆動レバーがチャージ位置に到達するまでは第2突起をカム付き溝のカム面に押しつけ、かつシャッタ駆動レバーが後戻りしないように規制するとともにシャッタ駆動レバーがチャージ位置に到達した後は第2突起への規制を解除する弾性を有する規制接片付き溝とが形成されており、シャッタ駆動レバーには、第1突起,第2突起,第3突起の他に、パーフォレーションに係合されるフイルム係合爪部と、チャージ位置で巻上げダイヤルと係合して巻上げダイヤルの巻上げ操作を阻止する巻止め爪部と、シャッタボタンのレリーズ操作の力を受ける受け部と、この受け部がシャッタボタンのレリーズ操作の力を受け、シャッタ駆動レバーが第1突起を中心に回動されて第2突起がカム付き溝のカムから外れてシャッタ駆動レバーのロックが解除された後、バネ部材の付勢力によりシャッタ駆動レバーがシャッタ基盤の上を初期位置に向かって摺動走行する間にシャッタ羽根の一端部を蹴飛ばしてシャッタ羽根を回動駆動させる蹴飛ばし部とが一体成形されているものである。
【0008】
【作用】
巻上げダイヤルを回転操作してフイルム送りを行うと、チャージ用のパーフォレーションが移動してくるまでの間は、フイルム係合爪部はフイルム面上をスリップする。そして、パーフォレーションにフイルム係合爪部が係合した後は、シャッタ駆動レバーはフイルム送りに従動して初期位置からチャージ位置に向かって移動される。この間、シャッタ駆動レバーはバネ部材によりチャージ位置と逆方向に付勢されているが、規制接片付き溝によりシャッタ駆動レバーの後戻りが防止される。シャッタ駆動レバーはチャージ位置に到達すると、カム付き溝によりロックされる。シャッタボタンがレリーズ操作されると、この力を受け部が受けてシャッタ駆動レバーが回動され、フイルム係合爪部がパーフォレーションから抜き去られると同時にカム付き溝によるロックが解除される。シャッタ駆動レバーはバネ部材によりフイルム送り方向と逆方向に初期位置に向かって走行され、シャッタ駆動レバーのシャッタ蹴飛ばし部がシャッタ羽根の一端部を蹴飛ばしてシャッタ羽根を回動駆動させた後、初期位置に復帰する。
【0009】
【実施例】
以下、本発明のシャッタチャージ機構をレンズ付きフイルムユニットに適用した実施例をもとに説明する。レンズ付きフイルムユニットのユニット本体を分解して示した図2において、ユニット本体10は、本体部11と前カバー12と後カバー13とからなる。本体部11には、その中央部に暗箱部11a,これを挟んで左右にパトローネ室11b,フイルムロール室11cがそれぞれ形成され、パトローネ室11bにはパトローネ16,フイルムロール室11cにはパトローネ16からフイルム17を引き出してロール状にしたフイルムロール18が収納される。
【0010】
フイルム17には、その一方の側縁に沿って1コマあたり2個のチャージ用のパーフォレーション17a,17bが形成されている。このパーフォレーション17a,17bは、互いにサイズが異なっており、パーフォレーション17aの方がパーフォレーション17bより小さくなっている。なお、ユニット本体10の外装体として、撮影操作に必要な所要部分に開口を設けた紙箱が用いられるが、その図示は省略した。
【0011】
パトローネ室11bの上部には、巻上げダイヤル20が取り付けられる。巻上げダイヤル20の外周面にはローレット20aが刻まれ、また底面にはフォーク20b(図1参照)が一体に設けられている。このフォーク20bは、パトローネ室11bの上壁を貫通し、パトローネ16のスプール16aに係合される。そして、1コマ撮影する毎に巻上げダイヤル20を反時計方向(矢印方向)に回動すると、撮影済みのフイルムがパトローネ16内に巻き込まれる。
【0012】
暗箱部11aの上部には、後述する本発明のシャッタチャージ機構21が取り付けられ、前部には、シャッタ羽根22,復帰バネ23が取り付けられ、その前面を覆うようにシャッタカバー26が取り付けられる。シャッタカバー26にはレンズマウント部が形成され、そこに撮影レンズ27が嵌め込まれる。また、シャッタチャージ機構21の上には、これを光密に被う遮光カバー25が取り付けられる。
【0013】
各部品が取り付けられた本体部11の前面には、前カバー12がフック止めされる。前カバー12の前部には撮影窓12a,ファインダ対物窓12bが形成され、また上部にはシャッタボタン28が一体に形成されている。シャッタボタン28を押し込むと、その下部に一体に設けたレリーズアーム28aがシャッタチャージ機構21の所要部に作用し、シャッタ駆動レバー30の蹴飛ばし部31によってシャッタ羽根22の端部22aが蹴飛ばされてシャッタ羽根22が開き、そして復帰バネ23の付勢により閉じ位置に戻って1回の露光が行われる。
【0014】
後カバー13は本体部11の背面にフック止めされ、本体部11の内部を光密に覆う。後カバー13の内面には湾曲したフイルム支持面13aが形成され、暗箱部11aの背面部に形成されたアパーチャ33(図1参照)でフイルム17を湾曲させた状態で支持する。これにより、撮影レンズ27として単レンズを用いても、像面湾曲の影響を抑え鮮明な結像を得ることができる。
【0015】
シャッタチャージ機構21の露光終了直後で、シャッタチャージを開始する前の初期状態を示す図1において、本体部11の上部はシャッタチャージ機構21のシャッタ基盤34になっており、前記シャッタ駆動レバー30は、この中央部に形成された溝34a内をほぼフイルム移送方向に摺動される。このシャッタ駆動レバー30には、前記蹴飛ばし部31の他に、フイルム17のパーフォレーション17a,17bにそれぞれ係合される太さの異なる2本の爪部41,42と、支柱部43を介して巻上げダイヤル20と同じ高さに設けられ、巻上げダイヤル20のローレット20aに係合する巻止め爪部45と、前記レリーズアーム28aによって押圧される受け部46と、シャッタ基盤34側の面に第1突起47,第2突起48,第3突起49とが一体成形されている。そして、シャッタ駆動レバー30とシャッタ基盤34との間には、突起31a,34bを介してコイルバネ50が掛け渡され、シャッタ駆動レバー30は第1突起47を中心に時計方向に付勢されている。
【0016】
爪部41,42の各先端部の外縁は、互いに内側に向かってテーパ状に形成されており、爪部41,42の太さがパーフォレーション17a,17bのサイズにそれぞれ対応していることと相俟って、パーフォレーション17aが爪部42に係合することなく爪部41に係合し、かつパーフォレーション17bが爪部42に確実に係合されるようになっている。
【0017】
図3において、シャッタ基盤34の溝34a内には、シャッタ駆動レバー30の第1突起47を受け入れてシャッタ駆動レバー30をフイルム移送方向とほぼ平行に案内する長溝55と、内側に三角形状のカム56を有し、シャッタ駆動レバー30の第2突起48を受け入れるカム付き溝57と、内側に規制接片59を有し、シャッタ駆動レバー30の第3突起49を受け入れる規制接片付き溝60とが形成されている。なお、溝34aを構成している壁の一部には、シャッタ駆動レバー30の初期位置を規制する凸条部34cが形成されている。
【0018】
前記規制接片59は、同図(A),(B)に示すように、鋸状面62を形成した弾性を有する板バネ部59aと、これを支持する支持部59bとからなる。この鋸状面62の歯を構成するフイルムロール室11c側の面62aは、パトローネ室11b側の面62bより広く、かつ規制接片付き溝60の壁面に対する角度が緩やかになっている。すなわち、鋸状面62は第3突起49との間に一方向クラッチを構成し、シャッタ駆動レバー30が初期位置からチャージ位置まで移動される間、第3突起49が鋸状面62に摺接されることにより、シャッタ駆動レバー30の後戻りが防止される。
【0019】
板バネ部59aの鋸状面62と反対側の面は平滑面63となっており、この平滑面63と規制接片付き溝60の壁面との隙間をシャッタ駆動レバー30がチャージ位置から初期位置に戻る際に第3突起49が通る。なお、シャッタ駆動レバー30がチャージ位置から初期位置に戻る際には、シャッタ駆動レバー30は高速度で走行する必要があるため、第3突起49が平滑面63と規制接片付き溝60の壁面から抵抗を受けないように、平滑面63と壁面との隙間は鋸状面62と壁面との隙間より広くなっている。また、支持部59bの上端部の高さは板バネ部59aより低くなっており、シャッタ駆動レバー30がチャージ位置から初期位置に戻る際に、支持部59bの上を第3突起49が通過するようになっている。また、図示してないが、シャッタ駆動レバー30のチャージ動作に連動して歩進され、撮影可能枚数を表示するフイルムカウンタがシャッタ駆動レバー30の上方に設けられている。
【0020】
このように構成されたシャッタチャージ機構21の作用を説明する。図1に示した初期状態では、コイルバネ50の付勢力により、長溝55のフイルムロール室11c側の端に第1突起47が当接され、かつシャッタ駆動レバー30が凸条部34cに当接された状態になっている。巻上げダイヤル20を操作してスプール16aを反時計方向に回転させ、フイルム17をパトローネ16内に巻き込んでゆくと、フイルム17は巻上げダイヤル20側に向かって移送される。このとき、爪部41,42はフイルム面に摺接している。
【0021】
巻上げダイヤル20の操作を継続して移送されてきたフイルム17のパーフォレーション17a,17bが爪部41,42の位置に到達すると、図4(A)に示すように、爪部41,42はパーフォレーション17a,17bに係合される。このとき、まずパーフォレーション17aが爪部42に達するが、爪部42の先端部がフイルム移送方向に沿ってテーパ状に形成されているとともにパーフォレーション17aのサイズより爪部42が太いので、パーフォレーション17aは爪部42と係合することなく通過される。そして、パーフォレーション17aが爪部41に到達すると、爪部41の先端部がフイルム移送方向と逆らうようにテーパ状に形成されているとともにパーフォレーション17aのサイズが爪部41の太さに対応しているから、パーフォレーション17aは爪部41に係合する。また、これと同時に、パーフォレーション17bが爪部42の位置に到達して爪部42と係合する。
【0022】
この後、フイルム17の移送に伴ってシャッタ駆動レバー30が巻上げダイヤル20側に移動される。シャッタ駆動レバー30が凸条部34cを離れると、シャッタ駆動レバー30はコイルバネ50により第1突起47を中心に時計方向へ回動されるが、第2突起48がカム56の面に当接するから、シャッタ駆動レバー30はカム56の面形状に沿って巻上げダイヤル20側に移動されるようになる。また、第3突起49が支持部59bの位置から移動され、板バネ部59aの鋸状面62に摺接されるようになるから、巻上げ操作の途中で巻上げダイヤル20から指を離しても、シャッタ駆動レバー30が初期位置に戻ることがない。
【0023】
フイルム17の移送が進み、(B)に示すように、第2突起48がカム56の三角形状のテーパ面56aに当接されるようになると、シャッタ駆動レバー30は第1突起47を中心に反時計方向に回動される。このとき、板バネ部59aが撓んで第3突起49の回動を許容するとともに、板バネ部59aの弾性により鋸状面62と第3突起49との接触力が強くなるから、シャッタ駆動レバー30がコイルバネ50によって初期位置に引き戻されることはない。また、テーパ面56aはフイルム支持面13aの湾曲面にほぼ対応しているから、爪部41,42がパーフォレーション17a,17bから外れるおそれはない。
【0024】
更にフイルム17の移送が進んで、(C)に示すように、シャッタ駆動レバー30がチャージ位置に到達すると、第2突起48がテーパ面56aの頂点から外れ、コイルバネ50の付勢により第1突起47を中心にシャッタ駆動レバー30は時計方向に回動され、第2突起48がカム56の垂直面56bに当接してシャッタ駆動レバー30はロックされる。これと同時に、巻止め爪部45が巻上げダイヤル20のローレット20aに係合され、巻上げダイヤル20の巻上げ操作を阻止する。そして、このチャージ状態では、蹴飛ばし部31がシャッタ羽根22の端部22aの図面上右側に位置される。また、第3突起49は板バネ部59aから外れた位置にある。
【0025】
この後、シャッタボタン28を押圧すると、レリーズアーム28aが受け部46を矢印α方向に押圧し、シャッタ駆動レバー30を第1突起47を中心に反時計方向に回動させる。これにより、巻止め爪部45とローレット20aとの係合が解除されるとともに第2突起48がカム56の垂直面56bから外れ、第3突起49が板バネ部59aの平滑面63と規制接片付き溝60の壁面との隙間に移動され、更に爪部41,42がパーフォレーション17a,17bから引き抜かれるから、コイルバネ50の付勢力によりシャッタ駆動レバー30は初期位置に向かって高速走行を開始する。次の瞬間、蹴飛ばし部31はシャッタ羽根22の端部22aを蹴飛ばす。これによって、シャッタ羽根22の背後に形成された露光孔が開閉され、アパーチャ33にセットされたフイルム17が露光される。そして、シャッタ駆動レバー30は図1に示す初期位置に復帰される。
【0026】
以上説明した実施例は、本発明のシャッタチャージ機構をレンズ付きフイルムユニットに適用したものであったが、順巻き方式のカメラにも適用可能である。この場合には、例えばパトローネ室の代わりに巻取り軸を備えたフイルム巻取り室を設け、フイルムロール室の代わりにパトローネ室を設ければよい。なお、チャージ用のパーフォレーションが1コマあたり2個のフイルムを用いた実施例のみを説明したが、パーフォレーションが1コマあたり1個のフイルムを用いてもよい。また、前記実施例のフイルムには、チャージ用のパーフォレーションのみを示したが、この他に、順巻き方式のカメラに使用する際に巻取り軸と係合するために必要なフイルム先端部のパーフォレーションやフイルムの終端位置をカメラに知らせる終端検知用のパーフォレーション等が形成されている。
【0027】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明のシャッタチャージ機構によれば、フイルム係合爪部,巻止め爪部,受け部,蹴飛ばし部からなるシャッタ駆動レバーと、シャッタ駆動レバーをチャージ位置から初期位置に向かって付勢するバネ部材と、シャッタ駆動レバーの後戻りを防止する規制接片付き溝と、シャッタ駆動レバーをチャージ位置にロックするカム付き溝とを備えたので、簡単な構造でローコストでありながら1コマあたり1個又は2個のチャージ用パーフォレーションのフイルムを1コマ送る間に確実にシャッタチャージを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャッタチャージ機構のシャッタレリーズした後の初期状態を示す説明図である。
【図2】本発明のシャッタチャージ機構を適用したレンズ付きフイルムユニットのユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図3】シャッタ基盤の構造を示す部分平面図(A),B−B断面図(B),C−C断面図(C)である。
【図4】フイルム巻上げを開始(A)してからシャッタ駆動レバーがチャージ位置に向かって移動され(B)、ロックされ(C)、レリーズされた(D)各状態を順次に示すシャッタチャージ機構の動作説明図である。
【符号の説明】
10 ユニット本体
11 本体部
11b パトローネ室
11c フイルムロール室
16 パトローネ
17 フイルム
17a,17b パーフォレーション
20 巻上げダイヤル
20a ローレット
21 シャッタチャージ機構
22 シャッタ羽根
28 シャッタボタン
30 シャッタ駆動レバー
31 蹴飛ばし部
34 シャッタ基盤
50 コイルバネ
41,42 爪部
45 巻止め爪部
46 受け部
47 第1突起
48 第2突起
49 第3突起
55 長溝
56 カム
57 カム付き溝
59 規制接片
59a 板バネ部
59b 支持部
60 規制接片付き溝
62 鋸状面
63 平滑面
Claims (1)
- シャッタ基盤の上をシャッタ駆動レバーがチャージ位置から初期位置に向かって摺動走行することによりシャッタ羽根を開閉駆動するシャッタ装置のシャッタチャージ機構であって、1コマあたり1個又は2個のチャージ用のパーフォレーションが設けられたフイルムを巻上げダイヤルの回転操作により1コマ送りする間にシャッタ駆動レバーを初期位置からチャージ位置に移動させるシャッタチャージ機構において、
前記シャッタ基盤とシャッタ駆動レバーとの間には、シャッタ駆動レバーを初期位置に向かって付勢するバネ部材が設けられ、前記シャッタ基盤には、シャッタ駆動レバーの下面に形成された第1突起を受け入れてシャッタ駆動レバーをフイルム給送方向とほぼ平行方向に案内する長溝と、シャッタ駆動レバーの下面に形成された第2突起を受け入れてチャージ位置でシャッタ駆動レバーをロックするカム付き溝と、シャッタ駆動レバーの下面に形成された第3突起を受け入れ、シャッタ駆動レバーがチャージ位置に到達するまでは第2突起をカム付き溝のカム面に押しつけ、かつシャッタ駆動レバーが後戻りしないように規制するとともにシャッタ駆動レバーがチャージ位置に到達した後は第2突起への規制を解除する弾性を有する規制接片付き溝とが形成されており、前記シャッタ駆動レバーには、前記第1突起,第2突起,第3突起の他に、前記パーフォレーションに係合されるフイルム係合爪部と、チャージ位置で巻上げダイヤルと係合して巻上げダイヤルの巻上げ操作を阻止する巻止め爪部と、シャッタボタンのレリーズ操作の力を受ける受け部と、この受け部がシャッタボタンのレリーズ操作の力を受け、シャッタ駆動レバーが第1突起を中心に回動されて第2突起がカム付き溝のカムから外れてシャッタ駆動レバーのロックが解除された後、前記バネ部材の付勢力によりシャッタ駆動レバーがシャッタ基盤の上を初期位置に向かって摺動走行する間にシャッタ羽根の一端部を蹴飛ばしてシャッタ羽根を回動駆動させる蹴飛ばし部とが一体成形されていることを特徴とするシャッタチャージ機構。
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