JP3494122B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP3494122B2
JP3494122B2 JP2000141501A JP2000141501A JP3494122B2 JP 3494122 B2 JP3494122 B2 JP 3494122B2 JP 2000141501 A JP2000141501 A JP 2000141501A JP 2000141501 A JP2000141501 A JP 2000141501A JP 3494122 B2 JP3494122 B2 JP 3494122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録再生装
置、特に再生ヘッドに磁気抵抗効果型ヘッドを備えた磁
気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗効果型の再生ヘッド(以下、M
Rヘッド)は、再生感度が従来のリングヘッドに比べて
遙かに大きく、更に高周波特性に優れることから、磁気
記録再生装置における記録密度の向上に不可欠なデバイ
スである。リングヘッドは受動素子であるが、MRヘッ
ドは電源を要する能動素子である。MRヘッドは、ヘッ
ドに加わる磁束の変化を抵抗値の変化とする。従って、
ヘッドに定電流(センス電流)を印加することにより、
再生出力を電圧変化として取り出すことが出来る。
【0003】以下に、MRヘッドを用いたVTRについ
て、図面を参照しながら説明する。
【0004】図4は、MRヘッドを用いたVTRの1ヘ
ッドの再生系を表した、従来の磁気記録再生装置の第1
の例を示すブロック図である。
【0005】入力端子41から入力された定電圧は電源
伝送用スリップリング42を介して回転シリンダ部40
0に伝送される。電源伝送用スリップリング42は、定
電圧とグランド(0v)を伝送するものである。回転シ
リンダ部400に伝送された定電圧は、センス電流生成
回路43とシリンダ搭載再生アンプ46に電源として供
給される。センス電流生成回路43は供給された電源を
用いて、MRヘッド45に印加するセンス電流44を生
成する。MRヘッド45は、センス電流44を印加され
ると、再生出力を電圧変化として取り出す。MRヘッド
45から再生された信号は、シリンダ搭載再生アンプ4
6で増幅された後に、再生用ロータリートランス47を
介してシリンダ外部の再生アンプ48に供給され、端子
49に出力される。
【0006】図5は、MRヘッドを用いたVTRの1ヘ
ッドの再生系を表した、従来の磁気記録再生装置の第2
の例を示すブロック図である。
【0007】電源伝送信号生成回路151で生成された
交流信号は、アンプ502で増幅された後に、電源伝送
用ロータリートランス152を介して回転シリンダ部1
50に伝送される。電源伝送信号生成回路151は、ロ
ータリートランスを用いた電源伝送に最適な交流信号を
生成する回路である。電源伝送用ロータリートランス1
52を介して供給された交流信号は、整流回路153で
定電圧に整流されて、生成電圧154となりセンス電流
生成回路155とシリンダ搭載再生アンプ158に電源
として供給される。センス電流生成回路155は供給さ
れた電源を用いて、MRヘッドに印加するセンス電流1
56を生成する。MRヘッド157から再生された信号
は、シリンダ搭載再生アンプ158で増幅された後に、
再生用ロータリートランス159を介してシリンダ外部
の再生アンプ500に供給され、端子501に出力され
る。
【0008】前記従来の磁気記録再生装置においては、
MRヘッドの電源伝送に専用のスリップリングやロータ
リートランスを用いてきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の磁気記録再生装置構成は、MRヘッドを用いるに
は、スリップリングの新設やロータリートランスのチャ
ンネル増加が必要であり、MRヘッドの電源を、専用の
スリップリングやロータリートランスを用いて伝送すれ
ばシリンダ構成が複雑かつ大型化する。よって、メカニ
ズムの大型化とコストアップを招くとともに、マルチチ
ャンネル化や機器の小型化が困難となる。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、MRヘッドの電源を、再生時に使用しないロータリ
ートランスを用いて伝送することにより、専用のスリッ
プリングやロータリートランスを不要とし、シリンダ及
びメカニズムの小型化を実現する、磁気記録再生装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的のために本発明
の磁気記録再生装置は、回転シリンダに、少なくとも磁
気抵抗効果型再生ヘッドと、前記磁気抵抗効果型再生ヘ
ッドで再生される信号を伝送するロータリートランスを
備え、前記磁気抵抗効果型再生ヘッドを駆動する電源
を、再生時に使用しないロータリートランスを用いて伝
送する様に構成したものである。
【0012】この構成によって、本発明の磁気記録再生
装置は、MRヘッドの駆動用電源を、再生時に使用しな
いロータリートランスを用いて伝送することで、専用の
スリップリングやロータリートランスを不要とし、その
結果、シリンダ及びメカニズムの小型化を実現すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明は、少なくと
も1つの磁気抵抗効果型再生ヘッドと、前記磁気抵抗効
果型再生ヘッドで再生される信号を伝送する再生ロータ
リートランスとを備えた磁気記録再生装置であって、前
記磁気抵抗効果型再生ヘッドを駆動する駆動電源を、再
生時に使用しないロータリートランスを用いて伝送する
ことを特徴とする磁気記録再生装置であり、磁気抵抗効
果型再生ヘッドを駆動する駆動電源を、再生時に使用し
ないロータリートランスを用いて伝送することにより、
専用のスリップリングやロータリートランスを不要と
し、シリンダ及びメカニズムの小型化を実現できる。
【0014】本発明の第2の発明は、第1の発明におい
て、消去ヘッドと、前記消去ヘッドに前記消去信号を伝
送する消去ヘッド用ロータリートランスとを備えた磁気
記録再生装置であって、前記磁気抵抗効果型再生ヘッド
を駆動する駆動電源を、前記消去ヘッド用ロータリート
ランスを用いて伝送することを特徴とする磁気記録再生
装置であり、磁気抵抗効果型再生ヘッドを駆動する駆動
電源を、消去ヘッド用ロータリートランスを用いて伝送
することにより、専用のスリップリングやロータリート
ランスを不要とし、シリンダ及びメカニズムの小型化を
実現できる。
【0015】また、消去信号を増幅する消去ヘッド用ア
ンプを備え、前記消去ヘッド用アンプは駆動電源伝送用
の交流信号を増幅することで、回路削減をすることがで
きる。
【0016】また、駆動電源伝送用の交流信号は、1MH
z以下の低周波信号とすることで、再生信号への影響を
最小限に抑圧でき、シリンダ及びメカニズムの小型化が
図れる。
【0017】また、消去信号と駆動電源伝送用の交流信
号の周波数を同一とすることで、回路が削減でき、再生
系への影響を少なくすることができる。
【0018】本発明の第3の発明は、第1の発明におい
て、記録ヘッドと、前記記録ヘッドに前記記録信号を伝
送する記録用ロータリートランスとを備えた磁気記録再
生装置であって、前記磁気抵抗効果型再生ヘッドを駆動
する駆動電源を、前記記録ヘッド用ロータリートランス
を用いて伝送することを特徴とする磁気記録再生装置で
あり、磁気抵抗効果型再生ヘッドを駆動する駆動電源
を、記録ヘッド用ロータリートランスを用いて伝送する
ことにより、専用のスリップリングやロータリートラン
スを不要とし、シリンダ及びメカニズムの小型化を実現
できる。
【0019】また、記録信号を増幅する記録ヘッド用ア
ンプを備え、前記記録ヘッド用アンプは駆動電源伝送用
の交流信号を増幅することで、回路削減をすることがで
きる。
【0020】また、駆動電源伝送用の交流信号は、1MH
z以下の低周波信号とすることで、再生信号への影響を
最小限に抑圧でき、シリンダ及びメカニズムの小型化が
図れる。
【0021】本発明の第4の発明は、磁気記録媒体の有
効巻き付け角が180度以下で、180度対向に配置さ
れた2個の磁気抵抗効果型再生ヘッドを備え、前記磁気
記録媒体に接する磁気抵抗効果型再生ヘッドの駆動電源
を、対向する前記磁気抵抗効果型再生ヘッド用の再生用
ロータリートランスを用いて伝送することを特徴とする
磁気記録再生装置であり、磁気抵抗効果型再生ヘッドを
駆動する駆動電源を、再生時に使用しないロータリート
ランスを用いて伝送することにより、専用のスリップリ
ングやロータリートランスを不要とし、シリンダ及びメ
カニズムの小型化を実現できる。
【0022】本発明の第5の発明は、ロータリートラン
スより伝送された信号に基づいて、前記ロータリートラ
ンスより伝送された信号の伝送先を判別する判別手段を
備え、判別手段は、ロータリートランスより伝送された
信号を整流した後の電圧値により判別を行うことを特徴
とする磁気記録再生装置であり、複雑な回路やロータリ
ートランスを用いての識別信号の伝送をせずに、簡単な
方式と最小限の回路規模を実現できる。
【0023】本発明の第6の発明は、第4の発明におい
て、磁気抵抗効果型再生ヘッドに伝送する駆動電源伝送
用の交流信号を増幅する増幅手段を備え、前記増幅手段
は前記磁気抵抗効果型再生ヘッド毎に異なる振幅に増幅
することを特徴とする磁気記録再生装置であり、複雑な
回路を用いずに、シリンダ及びメカニズムの小型化を実
現できる。
【0024】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図3を用いて説明する。
【0025】(実施の形態1)本実施の形態では、MR
ヘッドを駆動する電源の伝送に専用のスリップリングや
ロータリートランスを用いず、電源の伝送を行う消去用
ロータリートランスにおける、本来の消去信号の伝送と
電源伝送の切り替えを判別する判別回路を設けている磁
気記録再生装置について説明する。
【0026】図1に、本発明の実施の形態1の磁気記録
再生装置の構成を示すブロック図を示す。
【0027】図1において、1は交流信号を生成する電
源伝送信号生成回路、2は消去信号を生成する消去信号
生成回路、3は端子18から供給される識別信号に従っ
て交流信号と消去信号のいずれかを選択するスイッチ回
路、4は入力された信号を増幅する消去アンプ、5は消
去用ロータリートランス、6は判別回路10の判別結果
と生成電圧9に従って信号の送出先を選択するスイッチ
回路、7は信号を消去する消去ヘッド、8は交流信号を
定電圧に整流し、生成電圧9を生成する整流回路、10
は生成電圧9の電圧値より消去モードか再生モードかを
判別する判別回路、11は生成電圧9よりセンス電流1
2を生成するセンス電流生成回路、13はセンス電流1
2を印加されて信号を再生するMRヘッド、14はMR
ヘッド13が生成した信号を増幅するシリンダ搭載再生
アンプ、15は再生用ロータリートランス、16は回転
シリンダ部19より出力された信号を増幅し端子17へ
出力する再生アンプ、19は消去アンプ4より入力され
た信号に従ってMRヘッド、消去ヘッドを駆動する回転
シリンダ部である。図1は、MR4ヘッドを用いてPR
4等化(パ−シャルレスポンス・クラスIV等化)を行
うVTRの1ヘッドの再生系を表している。
【0028】以下、主に再生時の動作について説明す
る。
【0029】電源伝送信号生成回路1は、ロータリート
ランスを用いた電源伝送に最適な1MHz以下の低周波の
交流信号を生成し、交流信号をスイッチ回路3に出力す
る。一方、消去信号生成回路2は20MHz以上の高周
波の消去信号を生成し、消去信号をスイッチ回路3に出
力する。スイッチ回路3は、端子18から供給される識
別信号に基づいて、再生時には電源伝送信号生成回路1
で生成された1MHz以下の交流信号を、消去時には消
去信号生成回路2で生成された20MHz以上の高周波
の消去信号消去アンプ4に供給する。尚、スイッチ回路
3は、通常は電源伝送信号生成回路1の出力を選択する
ように設定されている。これは、再生時に誤って消去モ
ードとならないようにする為である。
【0030】消去アンプ4は、再生時には電源伝送信号
生成回路1で生成された交流信号を、消去時には消去信
号生成回路2で生成された消去信号を、端子18から供
給される識別信号に基づいて、それぞれ異なるゲインで
増幅する。消去アンプ4により増幅された信号は、消去
用ロータリートランス5を介して回転シリンダ部19に
伝送され、スイッチ回路6に供給される。スイッチ回路
6は、判別回路10から供給される識別信号に基づい
て、再生時には電源伝送用の交流信号を整流回路8に供
給し、消去時には消去信号を消去ヘッド7に供給するも
のである。尚、スイッチ回路6は、通常は整流回路8に
出力されるように設定されている。これは、再生時に誤
って消去モードになって、再生テープを誤消去しないよ
うにする為である。
【0031】電源伝送用の交流信号は、整流回路8で定
電圧に整流されて、生成電圧9となりセンス電流生成回
路11、シリンダ搭載再生アンプ14、および判別回路
10に供給される。判別回路10は、生成電圧9の電圧
値を検知して、消去モードであるか、再生モードである
かを判別して識別信号をスイッチ回路6に供給する。判
別回路10は、消去信号は20MHz以上の高周波であ
るのに対して、電源伝送用の交流信号は1MHz以下の
低周波であり、整流後の電圧値が異なることを利用して
判別を行う。
【0032】センス電流生成回路11は供給された生成
電圧9を用いて、MRヘッドに印加するセンス電流12
を生成する。MRヘッド13から再生された信号は、シ
リンダ搭載再生アンプ14で増幅された後に、再生用ロ
ータリートランス15を介してシリンダ外部の再生アン
プ16に供給され、端子17に出力される。
【0033】以上のように、本実施の形態ではMRヘッ
ドを駆動する電源の伝送を再生時に使用しない消去ヘッ
ドのロータリートランスを用いることにより、ロータリ
ートランスのチャンネル数が削減できる。また、電源伝
送用の交流信号の増幅を、消去アンプで行うことで、回
路削減も実現できる。
【0034】また、再生モードの識別を、伝送された交
流信号の整流後の電圧で判別することで、複雑な回路や
ロータリートランスを用いての識別信号の伝送をせず
に、簡単な方式と最小限の回路規模で実現できる。
【0035】また、電源伝送を1MHz以下の低周波で
行うことにより、再生時におけるロータリートランス及
びシリンダ内のクロストークを最小限に抑圧出来るとと
もに、PR4の極小点近傍となることから、電源伝送用
交流信号及び整流後の高調波の、再生信号への影響を最
小限に抑圧できる。その結果、ロータリートランス及び
シリンダの小型化、マルチヘッド化、並びに消去用ロー
タリートランスと再生用ロータリートランスを同一コア
内配置、等が可能となる。
【0036】なお、本実施の形態では、より高いC/N
(Carrier/Noise)を確保するために、回転シリンダ内
にシリンダ搭載アンプ14を配置した。しかし、回転シ
リンダ内に必須なのは整流回路8とセンス電流生成回路
11であり、シリンダ搭載アンプ14はシリンダ外部に
配置しても良い。
【0037】また、消去信号の周波数を20MHz以上
の高周波としたが、消去信号の周波数を電源伝送周波数
と同じ1MHzとすれば、一層の回路削減が可能な事は
明らかである。これは、消去率は20MHzよりも1M
Hzの方が高く、消去特性上の問題がないためである。
さらに、低周波で消去したときのテープ上への消去周波
数の記録、所謂、消去痕、についても、周波数が1MH
zとPR4の極小点近傍であるので再生系への影響は無
視できるほど小さい。
【0038】(実施の形態2)本実施の形態では、MR
ヘッドを駆動する電源の伝送に専用のスリップリングや
ロータリートランスを用いず、電源の伝送を行う記録用
ロータリートランスにおける、本来の記録信号の伝送と
電源伝送の切り替えを判別する判別回路が新たに設けら
れた磁気記録再生装置について説明する。
【0039】図2は、本発明の実施の形態2における磁
気記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【0040】図2において、21は交流信号を生成する
電源伝送信号生成回路、2は記録信号を生成する記録信
号生成回路、23は端子38から供給される識別信号に
従って交流信号と記録信号のいずれかを選択するスイッ
チ回路、24は入力された信号を増幅する記録アンプ、
25は記録用ロータリートランス、26は判別回路30
の判別結果と生成電圧9に従って信号の送出先を選択す
るスイッチ回路、27は信号を記録する記録ヘッド、2
8は交流信号を定電圧に整流し、生成電圧29を生成す
る整流回路、30は生成電圧29の電圧値より記録モー
ドか再生モードかを判別する判別回路、11は生成電圧
29よりセンス電流32を生成するセンス電流生成回
路、33はセンス電流32を印加されて信号を再生する
MRヘッド、34はMRヘッド33が生成した信号を増
幅するシリンダ搭載再生アンプ、35は再生用ロータリ
ートランス、36は回転シリンダ部39より出力された
信号を増幅し端子37へ出力する再生アンプ、39は記
録アンプ34より入力された信号に従ってMRヘッド、
記録ヘッドを駆動する回転シリンダ部である。図2は、
MRヘッドを用いてPR4等化を行うVTRの1ヘッド
の再生系を表している。
【0041】図2について、主に再生時の動作について
説明する。
【0042】電源伝送信号生成回路21は、ロータリー
トランスを用いた電源伝送に最適な1MHz以下の低周波
の交流信号を生成し、スイッチ回路23に供給する。記
録信号生成回路22はナイキスト周波数までの全帯域成
分を含む信号を生成し、スイッチ回路23に供給する。
スイッチ回路23は、端子38から供給される識別信号
に基づいて、記録時には記録信号生成回路22で生成さ
れた記録信号を、再生時には電源伝送信号生成回路21
で生成された1MHz以下の交流信号を、それぞれ記録
アンプ24に供給する。尚、スイッチ回路23は、通常
は電源伝送信号生成回路21の出力を選択するように設
定されている。これは、再生時に誤って記録モードとな
らないようにする為である。記録アンプ24は、記録時
には記録信号生成回路22で生成された記録信号を、再
生時には電源伝送信号生成回路21で生成された交流信
号を、端子38から供給される識別信号に基づいて、そ
れぞれ異なるゲインで増幅するものである。記録アンプ
24で増幅された電源伝送用の交流信号は、記録用ロー
タリートランス25を介して回転シリンダ部39に伝送
される。
【0043】記録用ロータリートランス25を介して供
給された電源伝送用の交流信号は、スイッチ回路26に
供給される。スイッチ回路26は、判別回路30から供
給される識別信号に基づいて、記録時には記録信号を記
録ヘッド27に供給し、再生時には電源伝送用の交流信
号を整流回路28に供給するものである。尚、スイッチ
回路26は、通常は整流回路28に出力されるように設
定されている。これは、再生時に誤って記録モードにな
って、再生テープに誤って記録しないようにする為であ
る。電源伝送用の交流信号は、整流回路28で定電圧に
整流されて、生成電圧29となりセンス電流生成回路3
1とシリンダ搭載再生アンプ34と判別回路30に供給
される。判別回路30は、生成電圧29の電圧値を検知
して、記録モードであるか、再生モードであるかを判別
して識別信号をスイッチ回路26に供給する。判別回路
30は、記録信号はナイキスト周波数までの全帯域成分
を含む信号であるのに対して、電源伝送用の交流信号は
1MHz以下の低周波であり、整流後の電圧値が異なる
ことを利用して行う。センス電流生成回路31は供給さ
れた生成電圧29を用いて、MRヘッドに印加するセン
ス電流32を生成する。MRヘッド33から再生された
信号は、シリンダ搭載再生アンプ34で増幅された後
に、再生用ロータリートランス35を介してシリンダ外
部の再生アンプ36に供給され、端子37に出力され
る。
【0044】以上のように、従来例では専用のスリップ
リングやロータリートランスが必要であったが、本実施
の形態では再生時に使用しない記録ヘッドのロータリー
トランスを用いることにより、ロータリートランスのチ
ャンネル数が削減できる。さらに、電源伝送用の交流信
号の増幅を、記録アンプで行うことで、回路削減も実現
できた。
【0045】また、再生モードの識別を、伝送された交
流信号の整流後の電圧で判別することで、複雑な回路や
ロータリートランスを用いての識別信号の伝送をせず
に、簡単な方式と最小限の回路規模で実現できた。
【0046】加えて、電源伝送を1MHz以下の低周波
で行うことにより、再生時におけるロータリートランス
及びシリンダ内のクロストークを最小限に抑圧出来ると
ともに、PR4の極小点近傍となることから、電源伝送
用交流信号及び整流後の高調波の、再生信号への影響を
最小限に抑圧できた。その結果、ロータリートランス及
びシリンダの小型化、マルチヘッド化、並びに記録用ロ
ータリートランスと再生用ロータリートランスを同一コ
ア内配置、等が可能となった。
【0047】なお、本実施の形態では、より高いC/N
を確保するために、回転シリンダ内にシリンダ搭載アン
プ34を配置した。しかし、回転シリンダ内に必須なの
は整流回路28とセンス電流生成回路31であり、シリ
ンダ搭載アンプ34はシリンダ外部に配置しても良い。
【0048】また、記録ヘッド27は記録機能のみとし
たが、リングヘッドでの再生機能を有しても、本発明の
有効性に影響しない事は明らかである。
【0049】(実施の形態3)本実施の形態では、有効
巻き付け角が180度対向に配置された2つのMRヘッ
ドを駆動する電源の伝送に専用のスリップリングやロー
タリートランスを用いず、電源の伝送を行う再生用ロー
タリートランスにおける、本来の再生信号の伝送と電源
伝送の切り替えを判別する判別回路を設けた磁気記録再
生回路について説明する。
【0050】図3は本実施の形態における磁気記録再生
装置の構成を示すブロック図である。図3は、MRヘッ
ドを用いてPR4等化を行うVTRの対向2ヘッドの再
生系を表し、Ach、Bchはそれぞれ2つのチャンネ
ル、Aチャンネル,Bチャンネルを表す。Ach、Bc
h用の再生ヘッドは有効巻き付け角が180度対向に配
置されている。
【0051】図3において、50は交流信号を生成する
電源伝送信号生成回路、51、67は端子71から供給
される識別信号に従って、交流信号、生成信号を供給す
るスイッチ回路、52はBch再生用ロータリートラン
ス、53、65は判別回路58の判別結果に従って、交
流信号、再生信号のいずれかを供給するスイッチ回路、
54、59はそれぞれスイッチ回路53、65より出力
された交流信号を低電圧に整流し、生成電圧を生成する
整流回路、55、60はそれぞれ整流回路54、59よ
り出力された生成電圧よりセンス電流を生成するセンス
電流生成回路、56、61はそれぞれセンス電流生成回
路55,60よりセンス電流を印加され、テープ63よ
り信号を再生するBch_MRヘッド、Ach_MRヘ
ッド、57はBch_MRヘッド56で再生した信号を
増幅するBch再生アンプ、58は整流回路59より出
力された生成電圧よりAch再生モード、Bch再生モ
ードのいずれかを判別する判別回路、62は回転シリン
ダ、64はAch_MRヘッド61で再生した信号を増
幅するAch再生アンプ、66はAch再生用ロータリ
ートランス、68、69はそれぞれBch、Achの再
生信号を増幅するアンプ、70はBchの再生信号を出
力する端子、71は識別信号を供給する端子、72はA
chの再生信号を出力する端子、73は回転シリンダ
部、80は端子71より供給される識別信号に基づい
て、電源伝送信号生成回路50より出力された交流信号
を増幅するアンプである。
【0052】以下、主にAチャンネルの再生を行う、A
ch−MRヘッド61再生時の動作について説明する。
【0053】Ach−MRヘッド61再生時とは、テー
プ63に回転シリンダ62上のAch−MRヘッド61
が接触して再生している期間のことである。
【0054】電源伝送信号生成回路50で生成された電
源伝送用交流信号は、端子71から供給される識別信号
に基づいて、アンプ80で増幅された後に、スイッチ回
路51に供給される。電源伝送信号生成回路50は、ロ
ータリートランスを用いた電源伝送に最適な1MHz以下
の低周波の交流信号を生成する回路である。スイッチ回
路51は、端子71から供給される識別信号に基づい
て、Ach−MRヘッド61再生時にはアンプ80の出
力である電源伝送用交流信号をBch再生用ロータリー
トランス52に供給し、Bch−MRヘッド56再生時
にはBch再生用ロータリートランス52から供給され
るBch−MRヘッド56の再生出力をアンプ68に供
給する。なお、アンプ68に供給されたBch−MRヘ
ッド56の再生出力は、増幅された後に、端子70から
出力される。
【0055】スイッチ回路51から出力された電源伝送
用交流信号は、Bch再生用ロータリートランス52を
介して、回転シリンダ部73に伝送され、スイッチ回路
53に供給される。スイッチ回路53は、判別回路58
から供給される識別信号に基づいて、Ach−MRヘッ
ド61再生時には電源伝送用交流信号を整流回路59に
供給し、Bch−MRヘッド56再生時にはBch再生ア
ンプ57から供給されるBch−MRヘッド56の再生
出力をBch再生用ロータリートランス52に供給す
る。電源伝送用の交流信号は、整流回路59で定電圧に
整流されて、センス電流生成回路60とAch再生アン
プ64と判別回路58に供給される。判別回路58は、
生成された電圧値を検知して、Ach再生モードである
か、Bch再生モードであるか、を判別して、識別信号
をスイッチ回路53とスイッチ回路65に供給する。判
別は、Ach再生モード時とBch再生モード時で、アン
プ80のゲインを変える事で、整流後の電圧値が異なる
ことを利用して行う。センス電流生成回路60は供給さ
れた電圧を用いて、Ach−MRヘッド61に印加する
センス電流を生成する。Ach−MRヘッド61から再
生された信号は、Ach再生アンプ64で増幅された後
に、スイッチ回路65に供給される。スイッチ回路65
は、判別回路58から供給される識別信号に基づいて、
Ach−MRヘッド61再生時にはAch再生アンプ64
から供給されるAch−MRヘッド61の再生出力をAc
h再生用ロータリートランス66に供給し、Bch−M
Rヘッド56再生時に電源伝送用交流信号を整流回路5
4に供給する。
【0056】Ach−MRヘッド61の再生出力は、A
ch再生用ロータリートランス66を介してシリンダ外
部のスイッチ回路67に供給される。スイッチ回路67
は、端子71から供給される識別信号に基づいて、Ac
h−MRヘッド61再生時にはAch−MRヘッド61
の再生出力をアンプ69に供給し、Bch−MRヘッド
56再生時にはアンプ80の出力である電源伝送用交流
信号をAch再生用ロータリートランス66に供給す
る。なお、アンプ69に供給されたAch−MRヘッド
61の再生出力は、増幅された後に、端子72から出力
される。
【0057】Bch−MRヘッド61再生時は、Ach再
生用ロータリートランス66から供給された電源伝送用
交流信号を整流回路54とセンス電流生成回路55を用
いて、Achと同様に駆動する。
【0058】以上のように、従来例では専用のスリップ
リングやロータリートランスが必要であったが、本実施
の形態では再生時に使用しない対向の再生ヘッドのロー
タリートランスを用いることにより、ロータリートラン
スのチャンネル数が削減できる。
【0059】また、回転シリンダ中での電源伝送用交流
信号と再生信号の切り替え、所謂、ヘッドスイッチの識
別を、伝送された交流信号の整流後の電圧で判別できる
ようにすることで、複雑な回路やロータリートランスを
用いての識別信号の伝送をせずに、簡単な方式と最小限
の回路規模で実現できる。
【0060】加えて、電源伝送を1MHz以下の低周波
で行うことにより、再生時におけるロータリートランス
及びシリンダ内のクロストークを最小限に抑圧出来ると
ともに、PR4の極小点近傍となることから、電源伝送
用交流信号及び整流後の高調波の、再生信号への影響を
最小限に抑圧できる。その結果、ロータリートランス及
びシリンダの小型化、マルチヘッド化、並びに電源伝送
用ロータリートランスと再生用ロータリートランスを同
一コア内配置、等が可能となった。
【0061】また、対向ヘッド用のロータリートランス
を用いており、再生系で完結している為、記録しながら
再生する同時再生にも対応可能となった。
【0062】なお、本実施の形態では、より高いC/N
を確保するために、回転シリンダ内にAch再生アンプ
57とBch再生アンプ64を配置した。しかし、回転
シリンダ内に必須なのは整流回路とセンス電流生成回路
であり、Ach再生アンプ57とBch再生アンプ64は
シリンダ外部に配置しても良い。
【0063】また、本発明では、再生モードの識別を、
伝送された交流信号の整流後の電圧で判別したが、これ
に限定するものではない。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、駆動シリンダ上に18
0度対向して配置された2つのMRヘッドにおいて、一
方のMRヘッドがテープ上のデータを再生していない期
間に該MRヘッド用ロータリートランスを用いて、他方
の再生中のMRヘッドの駆動電源を伝送することで、
用のスリップリングやロータリートランスを不要とし、
その結果、シリンダ及びメカニズムの小型化を実現す
る、磁気記録再生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の磁気記録再生装置の再
生系の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2の磁気記録再生装置の再
生系の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態3の磁気記録再生装置の再
生系の構成を示すブロック図
【図4】従来の第1の例の磁気記録再生装置の再生系の
構成を示すブロック図
【図5】従来の第2の例の磁気記録再生装置の再生系の
構成を示すブロック図
【符号の説明】
1、21、50 電源伝送信号生成回路 2 消去信号生成回路 3、6、23、26、51、53、65、67 スイッ
チ回路 4 消去アンプ 5 消去用ロータリートランス 7 消去ヘッド 8、28、54、59 整流回路 22 記録信号生成回路 24 記録アンプ 25 記録用ロータリートランス 11、31、55、60、43、155 センス電流生
成回路 10、30、58 判別回路 13、33、45、157 MRヘッド 27 記録ヘッド 14、34、46、158 シリンダ搭載再生アンプ 15,35、47、159 再生用ロータリートランス 16、36、48、500 再生アンプ 68、69、502 アンプ 6 Ach再生用ロータリートランス 52 Bch再生用ロータリートランス 61 Ach−MRヘッド 56 Bch−MRヘッド 64 Ach再生アンプ 57 Bch再生アンプ 62 回転シリンダ 63 テープ 42 電源伝送用スリップリング 152 電源伝送用ロータリートランス 19、39、73、150、400 回転シリンダ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−123501(JP,A) 特開 平7−192203(JP,A) 特開 平11−328626(JP,A) 特開 昭59−146407(JP,A) 特開 昭62−112201(JP,A) 特開 平5−46952(JP,A) 特開 昭63−155403(JP,A) 特開 平10−172102(JP,A) 実開 平4−31401(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 180度対向に配置された2個の磁気抵
    抗効果型再生ヘッドと、前記磁気抵抗効果型再生ヘッド
    により再生された信号をそれぞれ伝送する2個の再生用
    ロータリートランスとを備えた磁気記録再生装置であっ
    て、 前記磁気抵抗効果型再生ヘッドを駆動する駆動電源を、
    対向する前記磁気抵抗効果型再生ヘッドの再生用ロータ
    リートランスを介して伝送することを 特徴とする磁気記
    録再生装置。
  2. 【請求項2】 ロータリートランスを介して伝送する電
    源伝送用交流信号を増幅する増幅手段と、前記電源伝送
    用交流信号を定電圧に整流して生成電圧を生成する整流
    回路と、前記生成電圧の電圧値に基づいて識別信号を出
    力する判別手段と、前記識別信号に基づいてロータリー
    トランスの接続先を整流回路と再生アンプとで切り替え
    るスイッチ回路とを備えたことを特徴とする請求項1記
    載の磁気記録再生装置
  3. 【請求項3】 増幅手段は磁気抵抗効果型再生ヘッド毎
    に異なる振幅に増幅することを特徴とする請求項2記載
    の磁気記録再生装置。
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