JP3493830B2 - 印加電極板 - Google Patents

印加電極板

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JP3493830B2
JP3493830B2 JP24307295A JP24307295A JP3493830B2 JP 3493830 B2 JP3493830 B2 JP 3493830B2 JP 24307295 A JP24307295 A JP 24307295A JP 24307295 A JP24307295 A JP 24307295A JP 3493830 B2 JP3493830 B2 JP 3493830B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印加電極板に関
し、より詳細には、イオン化部にて荷電された塵埃を集
塵部にて捕集する静電式の電気集塵装置において、当該
集塵部を構成する印加電極板に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に静電式電気集塵機は、清浄化され
るべき空気の経路中にイオン化部と、イオン化部の下流
側に配設される集塵部とを備えており、イオン化部によ
って、上記清浄化されるべき空気に含まれる塵埃を予め
一方の極性(例えばプラスの極性)に荷電するととも
に、集塵部によって荷電された塵埃を捕集するようにし
ている。
【0003】上記集塵部としては、イオン化部と同一極
性の高電圧が印加される印加電極板と接地側の集塵電極
板とを交互に配設し、両電極板の間に電界を生じさせ、
そのクーロン力によってイオン化された塵埃を捕集する
ものが広く知られている(例えば、実公平2−3388
1号等参照)。上記印加電極板は、電界を形成するため
の導電性部材と、この導電性部材を被覆する一対の絶縁
性シート材とを備えている。絶縁性シート材は、一対の
樹脂シートを接合することにより、両者間に導電性部材
をラミネートしていた(例えば、特開平6−63444
号参照)。また、各絶縁性シート材は、導電性部材の縁
部からの漏電を阻止するために、当該絶縁性シート材の
内側に被覆していた。換言すれば、各絶縁性シート材
は、縁部分にみみ代を有しており、このみみ代よりも内
側に導電性部材を被覆していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した印加電極板に
おいては、長期間にわたり、絶縁性シート材による絶縁
状態が維持されていることが好ましい。しかるに、上述
のように、一対のシートを積層して導電性部材をラミネ
ートするものにおいては、各樹脂シート間の絶縁破壊が
起こりやすいという不具合があった。
【0005】そのような不具合を解決するため、上記み
み代寸法を大きく設定し、絶縁性シート材同士の接合強
度を高めることも考えられる。しかし、単にみみ代だけ
で強度を向上させる場合には、導電性部材を被覆可能な
面積が相対的に低減することから、被覆可能な導電性部
材が狭くなり、集塵能力が低下するという不具合があっ
た。
【0006】また、印加電極板とこれに隣接する集塵極
板との間に、導電性スペーサが介在する場合がある。こ
の導電性スペーサを導電性部材の端縁に接近して配置す
ると、高電圧印加時に導電性部材の端縁付近に電界が集
中し易い。その結果、端縁近傍の絶縁性シート材に絶縁
劣化が生じ、絶縁破壊を招くこともあった。本発明は上
記不具合を解決するためになされたものであり、極端に
集塵能力を低下させることなく、絶縁破壊を防止し、も
って、高い耐久性と性能低下の抑制とを両立させること
のできる印加電極板を提供することを目的としている。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1 に係る発明の印加電極板は、高電圧が印加
される導電性部材を、一対の絶縁性シート材によって、
当該絶縁性シート材の内側に被覆している長尺の印加電
極板において、上記絶縁性シート材の外側表面は、当該
印加電極板に隣接する接地側電極板との間の距離を規定
する導電性スペーサと接触する接触部を有し、上記接触
部は、印加電極板の幅方向および長手方向について導電
性部材の端縁から導電性部材の中心部寄りに1mm以上
離れて配置されていることを特徴とするものである。
【0009】 上記構成によれば、導電性部材の端縁
は、接触部から上記のように離れているので、導電性部
材の端縁付近に電界が集中することを回避することがで
きる。その結果、上記電界集中に起因する絶縁性シート
材の絶縁劣化を低減することができる。請求項2に係る
発明の印加電極板は、請求項1記載の印加電極板におい
て、各絶縁性シート材は、少なくとも剥離強度が1.5
kg/cmの接着力で互いに接着されていることを特徴
とするものである。
【0010】 上記構成によれば、請求項1に係る発明
の作用に加えて、絶縁性シート材同士の接着強度が向上
する結果、絶縁性シート材と導電性部材との付着性も向
上し、絶縁劣化の発生をより一層低減することができ
る。また、絶縁破壊を来すことなく、いわゆるみみ代寸
法を低減することができる。請求項3に係る発明の印加
電極板は、請求項1または2に記載の印加電極板におい
て、上記絶縁性シート材は、微量の電荷の移動を許容す
るものであり、上記導電性部材は、その全面にわたって
絶縁性シート材に貼着されているものである。
【0011】 上記構成によれば、請求項1または2
係る発明の作用に加えて、導電性部材が、絶縁性シート
材に対し、全面にわたって貼着されていることから、長
期間にわたり、両部材間に空隙が生じることなく、両者
は密着状態を維持することになる。従って、絶縁劣化の
発生をより一層低減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の好ましい実施の形態について詳述する。図1は、本
発明の一実施の形態における印加電極板の外観を示して
おり、(A)は一部を破断して示す正面図、(B)は一
部を破断して示す側面図である。また、図2は、図1の
印加電極板の横断面略図である。さらに、図3は、本実
施の形態の試験条件を示す概略図であり、図4は、試験
結果を示すグラフである。また、図5は、上記印加電極
板を使用した静電式集塵機の集塵部の一部断面斜視図で
あり、図6は、図5に示す矢印AR方向に見た上記集塵
部の要部拡大断面図である。また、図8は、本発明の別
の実施の形態における印加電極板の横断面略図であり、
図9は、本発明のさらに別の実施の形態における印加電
極板の横断面を示しており、(A)は製造途中の状態を
示す横断面略図、(B)は完成品の横断面略図である。
【0013】先ず、図1(A)(B)示す完成品におい
て、本実施の形態の印加電極板10は、導電性部材A
を、絶縁性シート材としての一対の樹脂シート10B、
10C間に積層し、一体に構成したものである。印加電
極板10は、略帯状に形成された長尺の薄板部材であ
り、その一端は、幅寸法が短く設定されて、図示しない
印加用部材と機械的な連結および電気的な接続を図るた
めの接続片10Eを一体に備えている。また、印加電極
板10には、接続片10Eに上記印加用部材を貫通する
ための貫通孔10Fが穿設されているとともに、印加電
極板10の長手方向に沿って、図示しない支持部材を貫
通するための貫通孔10G、10Hが形成されている。
【0014】次に、図2も参照して、本実施の形態にお
ける印加電極板10の導電性部材10Aは、アルミニウ
ム箔によって構成されている。他方、導電性部材10A
を被覆するための一対の樹脂シート10B、10Cは、
ともに塩化ビニール等を主成分とする樹脂で構成されて
おり、本実施の形態においては特に難燃性を有するもの
が好適に採用されている。これら樹脂シート10B、1
0Cは、微量の電荷の移動を許容するため、体積固有抵
抗を1013〜1015Ω・cmに設定することが好まし
い。本実施の形態では、長期間にわたって高い集塵効率
を得ることと、電撃を防止することとを最も好ましく両
立することのできる1014Ω・cmに設定されている。
【0015】一方の樹脂シート10Bは、図1(A)に
示す印加電極板10の平面形状を区画するものであり、
上記接続片10Eを一体に備えている。そして、上記導
電性部材10Aは、一方の樹脂シート10B上に、僅か
なみみ代L1を余した状態で、樹脂シート10Bの平面
形状に沿い、全面にわたって貼着されている。これに対
し、他方の樹脂シート10Cは、上記接続片10Eに相
当する部位を有していない状態で、上記一方の樹脂シー
ト10Bの平面形状に沿っている。従って、上記導電性
部材10Aは、接続片10Eに貼着された部位が露出
し、この露出部分を介して上記図示しない印加用部材と
電気的に接続可能に構成されている。また、本実施の形
態においては、上記支持部材を貫通するための貫通孔1
0G、10Hの周囲にも、環状のみみ代L2が形成され
ており、金属製の支持部材を採用可能にしている。
【0016】以上のような構成の印加電極板10は、一
方の樹脂シート10Bに導電性部材10Aを全面にわた
り接着剤21で接着するとともに、他方の樹脂シート1
0Cの対向面に、接着剤22を全面にわたって塗布した
後、一方の樹脂シート10Bと他方の樹脂シート10C
とを接着することにより、容易に製造することができ
る。そして、これにより、両樹脂シート10B、10C
の接着力は、剥離強度が少なくとも1.5kg/cmと
なるように設定されている。本実施の形態においては、
上記みみ代L1を可及的に短く(L1=1mm)設定す
るために、上記剥離強度を2.0kg/cmに設定して
いる。ここで、剥離強度とは、一方の樹脂シート10B
(10C)を固定し、他方の樹脂シート10C(10
B)の端部を180°折り返して引っ張った際に、1c
m当たりに剥離するに要する力の割合を表すものであ
り、測定装置として定速緊張型引張試験機を使用し、引
張速度を毎分10mmとして得られる値である。なお、
上記の剥離強度を得る方法は、180度はく離試験とし
て、JIS─K6854(接着剤のはく離接着強さ試験
方法)に記載されている。
【0017】以上の構成によれば、樹脂シート10B、
10C同士の接着強度が向上する結果、絶縁破壊を来す
ことなく、いわゆるみみ代L1の寸法を低減することが
できる。従って、本実施の形態によれば、高い耐久性と
性能低下の抑制とを両立させることができるという顕著
な効果を奏する。図3を参照して、上記作用効果を確認
するために、本件発明者は、水槽30の中に水31を入
れて、その中に印加電極板10を浸し、図示の通り、導
電性電極部材10Aに対し、高電圧発生装置32から9
KVのプラスの高電圧を25時間印加した。これをみみ
代L1が1mmのものと2mmのものについて、剥離強
度の異なるものをそれぞれ20個ずつテストし、図2に
示す絶縁破壊が生じた発生率を図4のグラフにプロット
した。
【0018】この結果、剥離強度が0.5kg/cmの
場合、みみ代L1を2mmにしなければ、絶縁破壊発生
率を40パーセントに低減することができないのに対
し、本実施の形態では、剥離強度が2.0kg/cmに
設定されていることから、みみ代L1が2mmの場合に
は、絶縁破壊発生率が0パーセントに達し、みみ代L1
を1mmに設定した場合においても、絶縁破壊発生率を
15〜16パーセントに抑制できることが確認された。
【0019】次に、本実施の形態においては、導電性部
材10Aが、絶縁性シート材を構成する樹脂シート10
B、10Cに対し、接着剤21、22によって全面にわ
たって貼着されていることから、長期間にわたり、導電
性部材10Aと樹脂シート10B、10Cとの間に空隙
が生じることなく、両者は密着状態を維持することにな
る。従って、本実施の形態によれば、微量の電荷の移動
を許容する体積固有抵抗値を有する樹脂シート10B、
10Cを採用した場合においても、樹脂シート10B、
10C内に印加側の電荷が滞留することはなく、当該電
荷の滞留による電撃を阻止することができるという利点
がある。本件発明者が行なった実験では、2KVを導電
性部材10Aに印加した後に短絡し、短絡後の電圧の回
復を測定すると、本実施の形態のように導電性部材10
Aが全面にわたって貼着されている場合には、回復した
電圧が100Vに過ぎなかった。これに対し、先行例の
ように、全面には貼着されていないものに上記と同様の
試験を行なった場合には、1400Vまで上昇すること
が確認された。
【0020】また、本実施の形態においては、樹脂シー
ト10B、10Cとして、微量の電荷の移動を許容する
体積固有抵抗値を有するものを採用することができるの
で、長期間にわたって高い集塵効率を得ることをも可能
ならしめることができるという利点がある。次に、上記
の印加電極板10を使用した静電式集塵機の集塵部の好
ましい実施の形態を説明する。図5及び図6を参照し
て、集塵部は、上記印加電極板10と、印加電極板10
と交互に配設された接地側の集塵電極板50と、集塵電
極板50と隣接する印加電極板10との距離を規定する
導電性スペーサ101,102とを備えている。この導
電性スペーサ101,102は、鋼板からなる集塵電極
板50の一部が切り起こされ、表裏方向に突出した切起
片として形成されている。導電性スペーサ101,10
2は、印加電極板10と集塵電極板50との間を所定距
離に保持するように、突出した端部101a,102a
で、印加電極板10の表面に接触している。なお、導電
性スペーサ101,102は、印加電極板10に対して
同様に構成され、以下では、一方について説明する。
【0021】図6では、印加電極板10は、その長手方
向を紙面垂直方向にして、幅方向を矢印AR2に沿う方
向にして示されている。導電性スペーサ101の端部1
01aが接触している印加電極板10の外側表面部分
(接触部10Qという)の端縁10Rは、印加電極板1
0内の導電性部材10Aの端縁10Pから、印加電極板
10の幅方向に離されている。すなわち、上記同側端縁
10R,10P同士の幅方向に沿う距離Mが所定距離と
なるように設定されている。
【0022】この所定距離は、経験的に、印加電極板1
0の面と直交する方向における、導電性部材10Aと導
電性スペーサ101の端部101aとの距離、すなわ
ち、印加電極板10の表面からの導電性部材10Aの埋
設深さ寸法Nに基づいて求められる。具体的には、図7
(a)に示すような、陰電極板200と距離Ne(上記
Nに対応する)を隔てて配置した正電極201の間に、
電圧を印加し、このときの陰電極板200上の位置に対
する放電電流を測定する実験によると、図7(b)に示
すように、陰電極板200が正電極201に最も接近す
る位置からの距離Me(上記Mに対応する)がMe=N
e×√2に至る位置では、放電電流が殆ど無くなり、電
場の影響がなくなることが知られている。そこで、上記
距離Mが、M≧N×√2の関係にあれば、絶縁劣化防止
に十分な効果を発揮することができるとされるが、部品
精度や組立精度による位置精度を考慮して、絶縁劣化を
確実に防止するため、上記距離MをM≧N×2に設定す
ることが好ましい。なお、集塵部として印加される電圧
が高い場合には、距離Mを大きめに設定することが好ま
しい。一般に、印加電極板10の上記寸法Nは0.4m
m〜0.5mmに設定されることから、上記距離Mは1
mm以上に設定することが好ましい。
【0023】このように、導電性部材10Aの端縁10
Pは、接触部10Qから上記のように離れているので、
導電性部材10Aの端縁10P付近に電界が集中するこ
とを回避することができる。その結果、上記電界集中に
起因する樹脂シート10B,10Cの絶縁劣化を低減す
ることができる。なお、導電性スペーサ101,102
としては、上記の集塵電極板50の一部が切り起こされ
て形成された切起片には限定されない。例えば、集塵電
極板50と別体に設けられた筒体や圧縮コイルばねによ
り構成してもよい。
【0024】また、上記距離Mは、印加電極板10の幅
方向について上記のように設定されているが、長手方向
についても同様に1mm以上に設定されるものである。
なお、上述した実施の形態は、本発明の好ましい具体例
を例示したものに過ぎず、本発明は、上記実施の形態に
限定されない。例えば、上述した実施の形態では、接着
剤21、22を用いてアルミニウム箔からなる導電性部
材10Aを「貼着」しているが、本発明における「貼
着」は、接着剤を用いるものに限定されない。
【0025】例えば、図8に示すように、一方の樹脂シ
ート10Bに、接着力のある導電塗料を導電性部材10
Aとして塗布し、その後、接着剤22によって、他方の
樹脂シート10Cを積層してもよい。この場合には、導
電塗料自身の接着力によって一方の樹脂シート10Bと
乾燥した導電性部材10Aとが接着されるのであるが、
本発明における「貼着」は、そのような接着力によるも
のをも含む概念である。
【0026】さらに、図9(A)に示すように、予め各
樹脂シート10B、10Cの対向面に熱融着層10Kを
形成し、その間に導電性部材10Aを介装して、両者を
積層し、加熱することにより、三者を一体に構成しても
よい。この構成では、接着剤が用いられておらず、専ら
熱融着層10Kの接着力によって導電性部材10Aが全
面にわたり、貼着されることになる。
【0027】その他、本発明の要旨を変更しない範囲内
で種々の設計変更が可能であることは、云うまでもな
い。
【0028】
【0029】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、 導電性部
材の端縁と導電性スペーサとの接触部とを1mm以上離
していることによって、高電圧印加時に、導電性部材の
端縁付近に電界が集中することを回避することができる
ので、電界集中に起因する絶縁性シート材の絶縁劣化を
低減することができる。従って、絶縁破壊が起こり難
く、電荷の滞留による電撃を防止することができる。
【0030】 請求項2に係る発明によれば、請求項1
に係る発明の効果に加えて、絶縁性シート材同士の接着
強度の向上によって、絶縁劣化の発生をより一層低減す
ることができるので、高い耐久性を得ることができる。
また、絶縁破壊を来すことなく、みみ代寸法を低減する
ことができるので、高い耐久性と性能低下の抑制とを両
立させることができるという顕著な効果を奏する。さら
に、みみ代寸法の低減によって、導電性スペーサの配置
の自由度が増すという効果をも有するものである。
【0031】 請求項3に係る発明によれば、請求項1
または2に係る発明の効果に加えて、長期間にわたり、
導電性部材と絶縁性シート材との間に空隙が生じること
なく、両者は密着状態を維持することになるので、微量
の電荷の移動を許容する体積固有抵抗値を有する絶縁性
シート材を採用した場合においても、絶縁性シート材内
に印加側の電荷が滞留することはなく、当該電荷の滞留
による電撃を阻止することができるという利点がある。
【0032】特に、絶縁性シート材として、微量の電荷
の移動を許容する体積固有抵抗値を有するものを採用す
ることができるので、長期間にわたって高い集塵効率を
得ることをも可能ならしめることができるという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における印加電極板の外
観を示しており、(A)は一部を破断して示す正面図、
(B)は一部を破断して示す側面図である。
【図2】図1の印加電極板の横断面略図である。
【図3】本実施の形態の試験条件を示す概略図である。
【図4】試験結果を示すグラフである。
【図5】上記印加電極板を用いた集塵部の一部断面斜視
図である。
【図6】図5の矢印AR方向に見た、上記集塵部の要部
拡大断面図である。
【図7】電場と放電電流の影響を測定する試験の説明図
であり、(a)は試験条件を示す概略図であり、(b)
は試験結果のグラフである。
【図8】本発明の別の実施の形態における印加電極板の
横断面略図である。
【図9】本発明のさらに別の実施の形態における印加電
極板の横断面を示しており、(A)は製造途中の状態を
示す横断面略図、(B)は完成品の横断面略図である。
【符号の説明】
10 印加電極板 10A 導電性部材 10B 樹脂シート(絶縁性シート材) 10C 樹脂シート(絶縁性シート材) 10P 導電性部材の端縁 10Q 接触部 21 接着剤 22 接着剤 50 集塵電極板(接地側電極板) 101,102 導電性スペーサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−218454(JP,A) 特開 平3−77206(JP,A) 特開 平4−126558(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03C 3/00 - 3/88

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高電圧が印加される導電性部材(10A) を、
    一対の絶縁性シート材(10B,10C) によって、当該絶縁性
    シート材(10B,10C) の内側に被覆している長尺の印加電
    極板において、上記絶縁性シート材 (10B,10C) の外側表
    面は、当該印加電極板に隣接する接地側電極板 (50) との
    間の距離を規定する導電性スペーサ (101) と接触する接
    触部 (10Q) を有し、上記接触部 (10Q) は、印加電極板 (1
    0) の幅方向 (AR2) および長手方向について導電性部材 (1
    0A) の端縁 (10P) から導電性部材 (10A) の中心部寄りに
    1mm以上離れて配置されていることを特徴とする印加
    電極板。
  2. 【請求項2】請求項1記載の印加電極板 (10) において、
    各絶縁性シート材 (10B,10C) は、少なくとも剥離強度が
    1.5kg/cmの接着力で互いに接着されていること
    を特徴とする印加電極板。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の印加電極板 (10)
    において、上記絶縁性シート材 (10B,10C) は、微量の電
    荷の移動を許容するものであり、上記導電性部材 (10A)
    は、その全面にわたって絶縁性シート材 (10B,10C) に貼
    着されているものである。
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