JP3493772B2 - 制御ソフトウェア仕様変更システム - Google Patents

制御ソフトウェア仕様変更システム

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JP3493772B2 JP30841794A JP30841794A JP3493772B2 JP 3493772 B2 JP3493772 B2 JP 3493772B2 JP 30841794 A JP30841794 A JP 30841794A JP 30841794 A JP30841794 A JP 30841794A JP 3493772 B2 JP3493772 B2 JP 3493772B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像記録装置における
制御プログラムのソフトウェア仕様を変更する制御ソフ
トウェア仕様変更システムに関し、特に、ホストコンピ
ュータから転送される画像データを印刷記録するリモー
トプリンタのような画像記録装置において、その画像記
録装置の基本制御機能を変更するために有効に利用でき
る制御ソフトウェア仕様変更システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ホストコンピュータからの転送される画
像データを印刷記録するリモートプリンタのような画像
記録装置においては、ホストコンピュータと画像記録装
置との間で通信用特殊言語による印刷画像データのデー
タ通信を行い、画像記録装置で転送された画像データを
印刷記録する。このため、この種の画像記録装置の構成
としては、このような画像データの通信用特殊言語によ
る通信データをリモートプリンタ用のデータ形式に変換
するデータ処理を行う画像処理装置(ElectronicSubSys
tem:ESS)と、この画像処理装置により変換された
画像データに基づく画像を記録して出力する画像出力装
置(Image Output Terminal:IOT)とを組合せた構
成となる。
【0003】このため、この種の画像記録装置のリモー
トプリンタにおいては、画像データの処理を行う画像処
理装置(以下、ESSと略称する)と画像を出力する画
像出力装置(以下、IOTと略称する)と間で、データ
転送の取り決め(プリンティングプロトコル)を一義的
に設定しておくことが必要である。したがって、IOT
の基本制御機能の仕様は、プリンティングプロトコルに
従って定めるので、このようなIOTの基本制御機能の
仕様は、通常、IOT内の制御ユニットに装備されるマ
スクROMに予じめ書込まれた制御ソフトウェアにて決
定されるようになっている。
【0004】ところで、この種のリモートプリンタにお
いては、技術進歩に伴い、IOTのバージュンアップ、
ESSの機能変更によるインタフェースの仕様変更およ
び異種のESSとの接続等によって、IOTの基本制御
機能の仕様を根本的にまたは一部を変更しなければなら
ないという状況が起こり得る。
【0005】従来、これに対しては、IOTの基本制御
機能の仕様の変更用のIOTの制御ソフトウェアが予め
書込まれたプログラムROMそのものを、従前の制御ソ
フトウェアのプログラムROMと交換するという方法で
対応しているが、プログラムROMそのものを換すると
いう作業は、装置の設置場所の現場で行うことが面倒で
あるので、本発明者は、先に特願平2−67325号
(特開平3−268139号公報)において、画像記録
装置にダウンロード機能を設けておき、外部のプログラ
ム媒体からダウンロードを行うことにより、IOTの基
本制御機能の制御ソフトウェアの仕様変更を簡単に行う
ことを提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先に提案し
たダウンロード機能の技術(特開平3−268139号
公報)は、画像記録装置の構成が、IOT(画像出力装
置)が1つの制御基板から構成される装置であり、ES
S(画像処理装置)から見て、1つの制御基板にのみダ
ウンロードが可能なダウンロード機能の技術となってい
る。したがって、画像処理装置と画像出力装置とからな
るプリンタシステムにおいて、画像出力装置(IOT)
が複数の種類の制御基板により構成されている場合に
は、そのままでは、第1番目の制御基板にしかダウンロ
ードすることができず、その技術を利用できない。
【0007】この種のリモートプリンタのような画像記
録装置においては、近年の技術発展により、更に高度な
機能を組み込むため、一般的には、中型機以上の画像記
録装置の画像出力装置部(IOT)の構成は、制御基板
を2種類以上に分割して構成されることが多く、その場
合には、それぞれの制御基板に、各々の役割(制御機
能)を遂行するための制御ソフトウェアが装備されるよ
うな構成となる。このため、前述したように、画像出力
装置部(IOT)が、画像処理装置部(ESS)または
その上位装置(ホストコンピュータ)からの制御ソフト
ウェアをダウンロードできるような機能を持っており、
そのダウンロード機能を利用することができたとして
も、第1番目の制御基板のみにしかダウンロードするこ
とができず、第2番目以降の制御基板に対する制御ソフ
トウェアのバージュンアップは、制御ソフトウェアのプ
ログラムROMを交換することによる対応しかできなか
った。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、本発明の目的は、プリンタシ
ステムの画像出力装置部が複数の制御基板で構成される
場合に、画像出力装置部を構成する複数の制御基板を画
像処理装置部から見て垂直に接続して、上位から下位に
対して順次のダウンロードを行い、制御ソフトウェアの
仕様を変更する制御ソフトウェア仕様変更システムを提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するため、本発明において、第1の特徴とする制御ソフ
トウェア仕様変更システムは、画像処理装置本体部と複
数の制御基板で構成される画像出力装置部とからなるプ
リンタシステムにおいて、ダウンロード指示を受け付
け、前記画像出力装置部を構成する複数の制御基板を、
画像処理装置本体部から見て垂直に接続する通信手段
と、ダウンロードデータにより、画像処理装置本体部か
ら前記通信手段を介して送られてきた制御基板の制御プ
ログラムを当該制御基板のプログラム格納メモリにロー
ドするプログラムロード手段と、制御プログラムを当該
制御基板のプログラムメモリにロードした後、下位の制
御基板に対しダウンロード開始指示を与え、続いて送ら
れてくる制御プログラムを下位の制御基板に前記通信手
段を介して送信する制御手段とを備えることを特徴とす
る。
【0010】また、本発明の第2の特徴とする制御ソフ
トウェア仕様変更システムにおいては、前記制御手段
は、上位の制御基板と下位の制御基板の間の通信仕様の
違いに応じて通信仕様を変更する変換手段を含むことを
特徴とする。
【0011】また、本発明の第3の特徴とする制御ソフ
トウェア仕様変更システムにおいては、ダウンロード開
始信号は、画像処理装置本体部に接続された画像出力装
置部の第1の制御基板以外については制御基板の制御プ
ログラムの識別信号を付けて送ることを特徴とする。
【0012】更に、また、本発明の第4の特徴とする制
御ソフトウェア仕様変更システムにおいては、制御プロ
グラムのロード途中で電源が中断した場合、制御手段
は、電源が復旧した際に制御基板の制御プログラムの格
納状態を検知して、制御プログラムがロードされていな
い制御基板から制御プログラムのダウンロードを再開す
ることを特徴とする。
【0013】また、本発明の第5の特徴とする制御ソフ
トウェア仕様変更システムは、画像処理装置本体部と複
数の制御基板で構成される画像出力装置部とからなるプ
リンタシステムにおいて、ダウンロード指示を受け付け
て、前記画像出力装置部を構成する複数の制御基板を、
画像処理装置本体部から見て垂直に接続する通信手段
と、ダウンロード開始指示に応じて、不揮発性メモリに
記憶されたそれぞれの制御基板のプログラム状態を判定
して、各々の制御基板のプログラム状態に応じて、各々
の制御基板の制御プログラムのダウンロードを行うか否
かを判定する判定手段と、ダウンロードを行う判定の場
合には、画像処理装置本体部から前記通信手段を介して
送られてきた制御基板の制御プログラムを当該制御基板
のプログラム格納メモリにロードし、ダウンロードを行
わない判定の場合には、画像処理装置本体部から送られ
てくるダウンロードデータを当該制御基板を通過させ
て、当該制御基板より下位の制御基板にダウンロードす
る制御手段とを備えることを特徴とする。
【0014】更にまた、本発明の第6の特徴とする制御
ソフトウェア仕様変更システムにおいては、判定手段
は、制御基板に格納されたプログラムのプログラム状態
を、フラッシュROMのチェックサムおよび不揮発性メ
モリに記憶されたデータで判定し、制御基板が不揮発性
メモリを持たない場合は他の制御基板上にある不揮発性
メモリのデータを使用して判定することを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明の第1の特徴とする制御ソフトウェア仕
様変更システムにおいては、画像処理装置本体部と複数
の制御基板で構成される画像出力装置部とからなるプリ
ンタシステムにおいて、制御ソフトウェアの仕様を変更
する場合、通信手段が、ダウンロード指示を受け付け、
画像出力装置部を構成する複数の制御基板を画像処理装
置本体部から見て垂直に接続する。プログラムロード手
段が、ダウンロードデータにより、画像処理装置本体部
から前記通信手段を介して送られてきた制御基板の制御
プログラムを当該制御基板のプログラム格納メモリにロ
ードする。制御手段は、制御プログラムを当該制御基板
のプログラムメモリにロードした後、下位の制御基板に
対しダウンロード開始指示を与え、続いて送られてくる
制御プログラムを下位の制御基板に前記通信手段を介し
て送信する。これにより、画像出力装置部を構成する複
数の垂直に接続された制御基板に対して、上位から下位
に対して順次のダウンロードを行い、制御プログラム
(制御ソフトウェアの仕様)を変更できる。
【0016】また、本発明の第2の特徴とする制御ソフ
トウェア仕様変更システムにおいては、制御手段が、上
位の制御基板と下位の制御基板の間の通信仕様の違いに
応じて通信仕様を変更する変換手段を含んでいる。これ
により、画像出力装置部を構成する複数の垂直に接続さ
れた制御基板において、そのぞれの複数の制御基板の間
の異なる通信リンクによっても、制御プログラムの伝送
を行うことができ、ダウンロードのためだけの通信リン
クを設けなくても良い。また、通信仕様が各々の制御基
板の間で異なる場合でも対応できる。
【0017】また、本発明の第3の特徴とする制御ソフ
トウェア仕様変更システムにおいては、ダウンロード開
始信号が、画像処理装置本体部に接続された画像出力装
置部の第1の制御基板以外の相手先の制御基板の識別信
号を付けてダウンロード開始信号を送る。これにより、
画像出力装置部を構成する複数の垂直に接続された制御
基板に対してダウンロードを行う場合にも、上位から下
位に対して順次に通信リンクが確立できれば、任意の順
でダウンロードを行うことができ、制御プログラム(制
御ソフトウェアの仕様)を変更できる。
【0018】また、本発明の第4の特徴とする制御ソフ
トウェア仕様変更システムにおいては、制御プログラム
のロード途中で電源が中断した場合に、制御手段は、電
源が復旧した際に制御基板の制御プログラム格納状態を
検知して、制御プログラムがロードされていない制御基
板から制御プログラムのダウンロードを再開する。これ
により、電源の中断が発生した場合にも、能率よく復旧
できる。
【0019】また、本発明の第5の特徴とする制御ソフ
トウェア仕様変更システムは、画像処理装置本体部と複
数の制御基板で構成される画像出力装置部とからなるプ
リンタシステムにおいて、通信手段が、ダウンロード指
示を受け付けて、前記画像出力装置部を構成する複数の
制御基板を、画像処理装置本体部から見て垂直に接続す
る。判定手段が、ダウンロード開始指示に応じて、不揮
発性メモリに記憶されたそれぞれの制御基板のプログラ
ム状態を判定して、各々の制御基板のプログラム状態に
よって、各々の制御基板の制御プログラムのダウンロー
ドを行うか否かを判定すると、制御手段が、ダウンロー
ドを行う判定の場合には、画像処理装置本体部から前記
通信手段を介して送られてきた制御基板の制御プログラ
ムを当該制御基板のプログラム格納メモリにロードし、
ダウンロードを行わない判定の場合には、画像処理装置
本体部から送られてくるダウンロードデータを当該制御
基板を通過させて、当該制御基板より下位の制御基板に
ダウンロードする。これにより、画像出力装置部を構成
する複数の垂直に接続された制御基板に対して、上位か
ら下位に対して順次のダウンロードを行い、制御プログ
ラム(制御ソフトウェアの仕様)を変更できる。
【0020】更に、また、本発明の第6の特徴とする制
御ソフトウェア仕様変更システムにおいては、判定手段
が、制御基板に格納されたプログラムのプログラム状態
を、フラッシュROMのチェックサムおよび不揮発性メ
モリに記憶されたデータで判定し、制御基板が不揮発性
メモリを持たない場合は他の制御基板上にある不揮発性
メモリのデータを使用して判定する。これにより、各々
の制御基板に不揮発性メモリを持たない場合にも対応で
きる。
【0021】このようにして、本発明の制御ソフトウェ
ア仕様変更システムでは、画像処理装置本体部(ES
S)に接続された画像出力装置部を構成する複数の制御
基板上の制御ソフトウェアを、画像処理装置本体部(E
SS)からダウンロードする。このため、それぞれの制
御基板上に、前述の通信手段,プログラムロード手段,
および制御手段の処理プログラムを有するブートROM
を持たせ、また、各制御基板上に制御ソフトウェアを格
納するプログラム格納メモリとして、一括消去して書き
込みが可能なフラッシュROMを用い、フラッシュRO
Mに制御ソフトウェアが保存されるように構成してい
る。フラッシュROMに格納された制御プログラムの状
態は、不揮発性メモリにプログラム状態データとして保
存される。
【0022】各々の制御基板の通信仕様が異なる場合に
は、下位の制御基板に対する通信仕様に合せ込むよう
に、上位の制御基板において変換を行う。なお、下位の
制御基板のダウンロードを実行するための上位の制御基
板の制御プログラムがブートROM内に存在する場合
は、ダウンロードの順序の決まりを設ける必要がない
が、この制御プログラムがダウンロード対象のプログラ
ムに含まれている場合には、上位の制御基板の制御ソフ
トウェアが下位の制御基板の制御ソフトウェアより優先
してダウンロードされるように構成する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の第1の実施例の制御ソフト
ウェア仕様変更システムの要部の全体構成を示すブロッ
ク図である。図1において、11は画像処理装置(ES
S)、12は画像出力装置(IOT)、13は第1の制
御基板、14は第1の制御基板のプログラム格納メモ
リ、15は第2の制御基板、16は第2の制御基板のプ
ログラム格納メモリ、また、17は第3の制御基板、1
8は第3の制御基板のプログラム格納メモリである。
【0024】画像処理装置(ESS)11は、例えば、
ホストコンピュータからの画像データがその通信用言語
により転送されてくるので、これを所定形式の画像デー
タに変換して、画像出力装置(IOT)12に転送す
る。画像出力装置(IOT)12では、画像処理装置
(ESS)11から転送されてくる画像データに基づい
て、画像を記録紙上に再現して印刷出力する。ここでの
画像出力装置(IOT)12は複数の制御基板により構
成されており、その複数の制御基板は、第1の制御基板
13と、第2の制御基板15と、第3の制御基板17と
が、後述するように、制御ソフトウェアのダウンロード
のため、ブートROMのプログラム処理により、画像処
理装置(ESS)11から見て垂直に接続される。
【0025】そして、画像出力装置(IOT)12を構
成する複数の制御基板においては、図示するように、ダ
ウンロードデータにより、ダウンロード指示が上位の装
置から送信されてきた場合、それぞれの制御基板(1
3,15,17)において、ブートROMに格納されて
いるダウンロード機能のためのプログラムにより、順次
に、受け付け処理,ダウンロード,および制御移行処理
を行って、制御ソフトウェアを取り込み、プログラム格
納メモリ(14,16,18)に格納する。
【0026】なお、ここでのリモートプリンタシステム
を構成する画像処理装置(ESS)11および画像出力
装置(IOT)12の構成,その他の細部の要素の構
成,制御ソフトウェアの変更のために用いる様々な処理
要素の構成(ブートROM,フラッシュROM)など
は、特開平3−268139号公報に記載されているも
のと同様なので、同公報を参照することにより、ここで
の詳細な説明は省略する。
【0027】図2は、ダウンロードデータのデータフォ
ーマットの説明する図である。図2に示すように、ダウ
ンロードデータ20は、IDコードフィールド21と、
ブロックフラグフィールド22と、スタートアドレスフ
ィールド23と、データ長フィールド24と、データフ
ィールド25とから構成される可変長データとなってい
る。IDコードフィールド21には、当該データがダウ
ンロードデータ(ダウンロード命令)であることを示す
識別番号が設定される。または、当該ダウンロードデー
タの制御ソフトウェアを区別する識別番号が設定され
る。この識別番号としては、当該ダウンロードデータの
制御ソフトウェアを格納する制御基板の識別番号が設定
されるようにしてもよい。ブロックフラグフィールド2
2には、当該ダウンロードデータの制御ソフトウェアの
データブロックの状態を示すフラグデータが設定され
る。例えば、具体例で説明すると、データブロックの終
了を示す「BLOCK END」フラグ,データブロッ
クの継続中を示す「BLOCKNOT END」フラグ
などのフラグデータが設定される。
【0028】スタートアドレスフィールド23には、当
該ダウンロードデータの制御ソフトウェアを格納するプ
ログラム格納メモリの開始アドレスのアドレスデータが
設定される。データ長フィールド24には、これに続く
データフィールド25の設定するデータの長さを指示す
るデータが設定され、データフィールド25には、当該
ダウンロードデータの制御ソフトウェアのデータ本体部
のデータブロックが設定される。このようなダウンロー
ドデータ20が、画像処理装置11から画像出力装置1
2を構成する複数の制御基板(13,15,17)に供
給され、ダウンロードが行われる。
【0029】また、図3は、制御基板におけるアドレス
配分を示すメモリマップを説明する図である。各々ハ制
御基板におけるマイクロプロセッサ(CPU)の制御下
にある全アドレス(0000h〜FFFFh)のメモリ
領域は、図3に示すように、内部RAM領域31,不揮
発性メモリ(NVM)領域32,フラッシュROM領域
33,およびブートROM領域34に区分されて用いら
れる。内部RAM領域31は、制御基板におけるマイク
ロプロセッサが制御動作を行う上のワークメモリ領域で
ある。不揮発性メモリ(NVM)領域32には、後述す
るように、制御プログラムを格納しているフラッシュR
OMのプログラム状態データが格納される。
【0030】フラッシュROM領域33は、制御基板に
おけるマイクロプロセッサが制御動作を行うための制御
ソフトウェアを格納するフラッシュROM(EEPRO
M)に割り当てられる制御プログラム格納メモリ領域で
ある。また、ブートROM領域34には、電源投入時の
初期化処理および立上げ処理のプログラムと共に、ダウ
ンロード機能を提供するためダウンロードプログラム,
ロード状況判定プログラム,メッセージファイル,通信
処理プログラム,フラッシュROMの書き込み処理プロ
グラムなどが格納されている。
【0031】ここでのダウンロード機能に関係して、不
揮発性メモリ(NVM)領域32に格納されるプラグラ
ム状態データは、フラッシュROM領域33に格納され
た制御プログラム(制御ソフトウェア)の状態がどのよ
うな状態にあるかを示すデータとなっており、例えば、
特開平3−268136号公報に説明されているような
“Programmed”状態,“Programmed & Erase Request”
状態,“Not Programmed”状態のいずれかのプラグラム
状態データが設定される。このようなプログラム状態デ
ータを判定することにより、フラッシュROM領域33
に格納された制御プログラムの状態を判定することがで
き、各々の制御基板におけるダウンロードを再実行する
か否かが判定される。
【0032】図4は、複数の制御基板の1つの制御基板
における制御プログラムのダウンロード処理の流れを示
すブロック図を代表的に示す図である。制御ソフトウェ
アの仕様を変更する場合、各々の制御基板におけるブー
トROMの通信処理プログラムが上位の制御基板の通信
処理プログラムとの通信を開始し、画像出力装置部を構
成する複数の制御基板を画像処理装置本体部から見て垂
直に通信リンクを確立する。そして、ダウンロードプロ
グラムによるダウンロード処理,ロード状況判定プログ
ラムなどの制御処理に続けて、ここでの一連のダウンロ
ード機能の処理を実行する。
【0033】図4を参照して、ここでの1つの制御基板
における制御プログラムのダウンロード処理を説明する
と、複数の制御基板の間で通信リンクが確立され、処理
が開始されると、ステップ40において、上位の制御基
板からのダウンロード開始指示が、前述したようなダウ
ンロードデータ(図2)によって、当該制御基板に供給
される。ダウンロード開始指示が出されると、当該制御
基板ではこれを受付けて、このダウンロードの開始指示
を受けて、フラッシュROMのプログラム状態を判定
し、ダウンロードを行う場合、ステップ41において、
フラッシュROMのプログラム消去を行う。このプログ
ラム消去の処理は、フラッシュROMの消去コマンドを
3回実行し、更に、次のステップ42において、消去確
認コマンドを実行して、消去完了を確認する。
【0034】消去完了が確認できると、次に、ステップ
43において、消去完了報告を上位の制御基板に対して
行う。上位の制御基板では、消去完了報告を受けると、
次のステップ44に進み、プログラムロードの処理(デ
ータ転送処理)を開始する。つまり、書き込むベきプロ
グラムデータの送信が要求され、上位の制御基板からダ
ウンロードデータ(図2)によって、フラッシュROM
に書き込むベきプログラムデータの送信を受ける。そし
て、次のステップ45において、送信を受けたプログラ
ムデータをフラッシュROMに書き込む。このプログラ
ムロードおよびプログラム書込みの処理(ステップ44
およびステップ45)は、ダウンロードするプログラム
データが、ブロック毎に数回に分けて送信されるので、
それぞれのブロックデータに対して、繰り返し処理を行
い、プログラムデータの書込みが終了すると、次にステ
ップ46において、プログラム書込み完了の確認を行
う。プログラム書込み確認は、フラッシュROMに対し
て確認コマンド(ベリファイコマンド)を実行すること
により、プログラム書込み完了の確認を行う。
【0035】プログラム書込み完了の確認は、フラッシ
ュROMに書き込んだプログラムデータに対して、CR
Cチェックなどを行うデータ確認コマンドを実行するこ
とにより、プログラム書込み完了の確認を行う。そし
て、プログラム書込み完了の確認を行うと、次に、ステ
ップ47において、プログラムロード終了の報告を上位
の制御基板に対して行う。これにより、当該制御基板
は、以降はデータ転送モードとなり、単に上位の制御基
板からのダウンロードデータを下位の制御基板にデータ
転送する。
【0036】上位の制御基板では、ステップ47におい
て、プログラムロード終了の報告を受けると、次のステ
ップ48に進み、更に下位の制御基板へのダウンロード
の処理行う。なお、この上位の制御基板におけるプログ
ラムロードの処理は、単にダウンロードデータを生成し
た送出するだけので処理である。ダウンロードデータに
より制御ソフトウェアを正常に書き込みを終了した制御
基板は、以降は、データ転送モードとなり、ステップ4
9において、上位の制御基板から送信されてくるダウン
ロードデータを更に下位の制御基板に転送する処理を行
う。この場合、当該制御基板と通信リンクにより接続さ
れている下位の制御基板に対しては、その通信仕様(伝
送プロトコル)に合せて、通信仕様変換の処理を行い、
このダウンロードデータを更に下位の制御基板に転送す
る処理を行う。これにより、更に下位の制基基板では、
上述の処理と同様の処理を行う(ステップ50,ステッ
プ51,…)。
【0037】このようにして、ブートROMのプログラ
ム処理により、ダウンロード開始指示に応じて、処理が
開始され、画像処理装置本体部から送られてきた制御基
板の制御プログラムを当該制御基板のプログラム格納メ
モリにロードし、そして、制御プログラムを当該制御基
板のプログラムメモリにロードした後、更に、下位の制
御基板に対しダウンロード開始指示を与え、続いて送ら
れてくる制御プログラムを単に通過させて下位の制御基
板に送信する。これにより、画像出力装置部を構成する
複数の垂直に接続された制御基板に対して、上位から下
位に対して順次のダウンロードを行い、制御プログラム
(制御ソフトウェアの仕様)を変更できる。
【0038】また、ここでは、各々の制御基板の通信仕
様が異なる場合には、下位の制御基板に対する通信仕様
に合せ込むように、上位の制御基板において、データ転
送を行う際に、その通信仕様(伝送プロトコル)変換を
行うようにしている。したがって、ダウンロードが終了
した制御基板は、単にデータ通信を行うだけなので、下
位の制御基板のダウンロードを実行するための上位の制
御基板の制御プログラム(ダウンロードプログラム)が
ブートROM内に存在する場合は、ダウンロードの順序
の決まりを設ける必要がないが、このような制御プログ
ラムがダウンロード対象の制御ソフトウェアに含まれて
いる場合には、上位基板のソフトウェアが下位基板のソ
フトウェアより優先してダウンロードされる必要があ
る。
【0039】次に、このようなダウンロード機能を具体
的なプリンタシステムに適用した場合の適用例について
説明する。この場合、プリンタシステムが、画像処理装
置部(ESS)と画像出力装置部(IOT)から構成さ
れており、この画像出力装置部の中に、画像処理装置部
(ESS)のポートと“High End Geneic”通信インタ
フェースによって接続されるHEG基板(第1の制御基
板)と、HEG基板と“Salinas”通信インタフェース
によって接続されるIOTメイン基板(第2の制御基
板)とが存在する構成の場合について、ダウンロード機
能を説明する。
【0040】それぞれの制御基板には、通信回線以外に
ビデオ信号等を処理するための信号線が接続されている
が、これらの信号線は、特に、ここでのダウンロード機
能とは関係しないので、その説明は省略する。HEG基
板およびIOTメイン基板には、それらの基板における
制御ソフトウェアを格納しておくため、電気的に読み書
き可能なEEPROM(フラッシュROM)と、ダウン
ロードを実行するためのブートROMとが設けられ、ブ
ートROMのプログラム処理により、ダウンロード処理
が実行される。また、フラッシュROMのプログラム格
納状態を保持している不揮発性メモリ(NVM)が設け
られる。
【0041】ここでは、画像処理装置部(ESS)のユ
ーザインタフェース操作部(UI)上の指示により、オ
ペレータが特別な操作(例えば、リセットボタンとテス
トボタンを押しながら電源をオンとし、自己診断モード
としてダウンロードメニューを選択する操作)を行うこ
とにより、各基板のダウンロードの開始を指示すること
が可能となる。その特別な操作により、IOTメイン基
板のダウンロードが指示され、ダウンロード処理が開始
される。
【0042】IOTメイン基板のダウンロードが、ユー
ザインタフェース操作部(UI)上の指示により、選択
されると、画像処理装置(ESS)からは、HEG基板
に対して、IOTメイン基板にプログラムデータを書込
む指示のダウンロードコマンドの「PSP WRITE
IOT MEMORY」コマンドを送付し、IOTメ
イン基板のダウンロード開始を指示する。
【0043】HEG基板は、このコマンドの指示を受け
て、IOTメイン基板に対してメッセージ表示の要求
と、IOTメイン基板上のフラッシュROM(EEPR
OM)のイレースを指示するコマンドを発行する。IO
Tメイン基板はこの指示を受けてイレース処理を実行
し、イレース終了をHEG基板に通知する。HEG基板
はESSに対して「IOT STATE INFO」ス
テータスにて、IOTメイン基板の制御プログラムのプ
ログラムデータの送信を要求し、画像処理装置(ES
S)はこの指示に従って、IOTメイン基板の制御プロ
グラムを数回に分割して送信する。
【0044】画像処理装置(ESS),HEG基板,I
OTメイン基板は、この数回の手続きを連続して実行
し、IOTメイン基板は、その都度、送られてきたデー
タをEEPROMの所定のアドレスに書き込む。そし
て、画像処理装置(ESS)は最終ブロックを指示する
フラグと共に、そのブロックデータを送信する。これを
受けてHEG基板は、IOTメイン基板に対して同様
に、最終ブロックのデータであることを通知する。IO
Tメイン基板は、これを受信すると、最終ブロックのデ
ータをEEPROMに書き込んだ後、チェックサムテス
トを実施し、チェックサムテストのテスト結果が正常で
あれば、「LOAD_COMPLETE」ステータスを
HEG基板に送信する。HEG基板も同様に、画像処理
装置(ESS)に対して「IOT STATE INF
O」ステータスにより、正常終了を知らせる。画像処理
装置(ESS)は正常終了をHEG基板から受信する
と、ユーザインタフェース操作部(UI)上に正常終了
のメッセージを表示する。
【0045】ところで、仮に、上記ダウンロードの最中
に電源が切られた場合は、IOTメイン基板のフラッシ
ュROM(EEPROM)内部のプログラムデータは、
当然に実行できる状態にはなっていないので、次に電源
がオンされた時に、ダウンロードが必ず実行されなけれ
ばならない。この場合、IOTメイン基板上の不揮発性
メモリ(NVM)には、前述のように、フラッシュRO
M(EEPROM)のプログラム状態データが保持され
ているので、このプログラム状態データを次の電源オン
の時に判断することにより対応する。つまり、各々の制
御基板におけるブートROMのダウンロードプログラム
は、電源オン時に、まず、フラッシュROM(EEPR
OM)のプログラム状態データを判定し、この判定によ
り、下位の制御基板の状態を検知して、制御プログラム
がロードされていない制御基板から制御プログラムのダ
ウンロード処理を再開する。これにより、電源の中断が
発生した場合にも、能率よく復旧できる。
【0046】また、HEG基板におけるプログラム格納
メモリへのダウンロード中に、同様なことが発生した場
合であっても、HEG基板のフラッシュROM(EEP
ROM)のプログラム状態データが、HEG基板上の不
揮発性メモリNVMまたはIOTメイン基板上の不揮発
性メモリNVMに記憶されているので、ブートROMの
ダウンロードプログラムの中において、メモリ読み出し
コマンドでそのデータを読み出しできるようにして対処
する。
【0047】なお、この具体例のプリンタシステムで
は、IOTメイン基板の制御プログラムをダウンロード
するためのダウンロードプログラムは、HEG基板のブ
ートROM内に設けられているので、上位の制御基板で
あるHEG基板のプログラム格納メモリに制御ソフトウ
ェアが正常にダウンロードされ、その後に、当該IOT
メイン基板をダウンロードを実行される。したがって、
ダウンロードの制御手順は、上位の制御基板から順次に
実行される。
【0048】以上、説明したように、本発明の第1実施
例によれば、複数の制御基板が垂直に接続されているよ
うなプリンタシステムの場合でも、ダウンロードを実行
するための専用の回線は不要である。また、画像出力装
置を構成する複数の制御基板の通信仕様が各制御基板の
間で異なる場合であっても、上位の制御基板における通
信仕様を変更するデータ転送処理によって対応できる。
また、上位の制御基板に対して、その下位の制御基板が
並列に接続されているような場合でも、それぞれの制御
基板に対する指示ができるような通信仕様であれば、全
ての制御基板に対してダウンロードが可能である。
【0049】また、ダウンロード途中での電源オフが発
生しても、不揮発性メモリ(NVM)に、フラッシュR
OMのプログラム状態データを記憶しておくことによ
り、電源の復旧時にプログラム状態データを判定して、
プログラム状態に応じて必要なダウンロードを再実行す
ることにより、能率的に回復可能となる。また、複数の
制御基板の間の通信仕様が共通の場合には、共通のブー
トROMが使用でき、これにより、複数の制御基板の制
御プログラムを起動するためのブートROMの容量を少
なくすることができる。また、上位の制御基板における
下位の制御基板にダウンロードするための制御ソフトウ
ェアを、ダウンロード対象のプログラムに含せることに
より、各々の制御基板におけるブートROMにダウンロ
ード機能のためのプログラムを組み込む必要がなくな
り、各々の制御基板におけるブートROMの容量を減少
させることができる。
【0050】ところで、複数の制御基板により構成され
る画像出力装置部において、複数の制御基板の接続関係
が縦続に接続された垂直構成の場合に、第2番目の制御
基板の制御ソフトウェアをダウンロードするためには、
第1番目の制御基板上の制御ソフトウェアが正常に動作
していることが必要であるので、第1番目の制御基板上
のフラッシュROMに正常にダウンロードできて、更
に、その制御ソフトウェアのダウンロード機能が正常に
動作していない場合には、第2の制御基板上の制御ソフ
トウェアをダウンロードできないという状況が発生し得
る。
【0051】また、同じく画像出力装置が複数の制御基
板により構成されている場合に、制御基板のフラッシュ
ROMのプログラムの状態によっては、つまり、例え
ば、電源投入時にブートROMのプログラムからフラッ
シュROMの制御プログラムへのソフトウェア制御を移
行する際の状態によっては、双方の制御基板の間でデー
タ通信ができないような状態になる。この状態中にいず
れの制御基板が通信データを送信すると、受信側の制御
基板では、通信エラーを検出してしまうという状況が発
生し得る。
【0052】更に、システム状態などを保持している不
揮発性メモリ(NVM)は、システムに1つあれば十分
なので、IOT(画像出力装置)を複数の制御基板によ
り構成する場合、いずれかの制御基板が不揮発性メモリ
を持たない構成とする場合があるが、この場合、不揮発
性メモリを持たない制御基板は、他方の制御基板の不揮
発性メモリのデータを共に使用できるような構成とさ
れ、したがって、そのようなシステム構成の場合、共用
する不揮発性メモリにフェイルステータスが発生してい
る場合は、不揮発性メモリに格納されているデータは異
常値を示すため、不揮発性メモリを持たない制御基板は
異常でないにもかかわらず、何度もダウンロードを繰り
返してしまうという状況が発生し得る。
【0053】このような状況に対応するため、本発明の
第2の実施例の制御ソフトウェア仕様変更システムにお
いては、各々の制御基板のブートROMのダウンロード
プログラムが、ダウンロードを行う場合、まず、それぞ
れのフラッシュROMのプログラム状態を判定し、それ
ぞれのプログラム状態の正常/異常によって、ブートR
OMのプログラムからフラッシュROMのプログラムへ
移行すめための通信を行う。そして、各々の制御基板の
フラッシュROMのプログラム状態は、フラッシュRO
Mのチェックサムテストと、不揮発性メモリに格納され
ているプログラム状態データで判定する。状態の判定を
行う当該の制御基板が不揮発性メモリを持たない場合に
は、他の制御基板の不揮発性メモリを共用するので、共
用する不揮発性メモリに格納されたプログラム状態デー
タで判定する。
【0054】(第2実施例)図5は、本発明の第2の実
施例の制御ソフトウェア仕様変更システムの要部の構成
を示すブロック図である。図5において、51は画像処
理装置(ESS)、52は画像出力装置(IOT)、5
3は第1の制御基板、54は第1の制御基板のプログラ
ム格納メモリ、55は第2の制御基板、56は第2の制
御基板のプログラム格納メモリ、また、57は第3の制
御基板、58は第3の制御基板のプログラム格納メモリ
である。第2の実施例の制御ソフトウェア仕様変更シス
テムの構成は、基本的には、前述した第1の実施例の制
御ソフトウェア仕様変更システムと変わりはない。
【0055】すなわち、画像データを印刷出力する場
合、例えば、ホストコンピュータからの画像データが通
信用言語により転送されてくるので、画像処理装置(E
SS)51は、これを所定形式の画像データに変換し
て、画像出力装置(IOT)52に転送する。画像出力
装置(IOT)52は、画像処理装置(ESS)51か
ら転送されてくる画像データに基づいて、画像を形式
し、記録紙上に再現して印刷出力する。ここでの画像出
力装置(IOT)52の制御装置を構成する複数の制御
基板は、第1の制御基板53と、第2の制御基板55
と、第3の制御基板57とが、制御ソフトウェアのダウ
ンロードのため、画像処理装置(ESS)51から見て
垂直に接続される。
【0056】そして、画像出力装置(IOT)52を構
成する複数の制御基板においては、図示するように、ダ
ウンロード命令が上位の装置から送信されてきた場合、
それぞれの制御基板(53,55,57)において、ブ
ートROMに格納されているダウンロード機能のための
プログラムにより、順次に、状態チェック処理,状態判
定処理,ダウンロード,および制御移行処理の処理を行
って、制御ソフトウェアを取り込み、プログラム格納メ
モリ(54,56,58)に格納する。
【0057】この場合、ダウンロードを実行するか否か
は、不揮発性メモリの異常検出を実行した後に判定し、
その不揮発性メモリに異常が発生していない時にのみ、
ダウンロードを行うようにする。このため、不揮発性メ
モリに異常が発生している場合には、その旨のメッセー
ジ表示が、ユーザインタフェース操作部に表示されるの
で、まず、不揮発性メモリの異常を修正した後に、再度
の電源オンにより、ダウンロードを実行するようする。
【0058】つまり、画像処理装置本体部と複数の制御
基板で構成される画像出力装置部とからなるプリンタシ
ステムにおいて、ダウンロードを実行する場合、ブート
ROMに格納されているダウンロード機能のための各々
のプログラムにより、ダウンロード指示を受け付けて、
前記画像出力装置部を構成する複数の制御基板を、画像
処理装置本体部から見て垂直に接続する。次に、ダウン
ロード開始指示に応じて、不揮発性メモリに記憶された
それぞれの制御基板のプログラム状態を判定して、各々
の制御基板のプログラム状態によって、各々の制御基板
の制御プログラムのダウンロードを行うか否かを判定す
る。
【0059】この判定は、前述のように、不揮発性メモ
リの異常検出により行い、不揮発性メモリに異常が発生
していない時にのみ、ダウンロードを行うようにする。
そして、ダウンロードを行う判定の場合には、画像処理
装置(ESS)から送られてきたダウンロードデータに
より、制御基板の制御プログラムを当該制御基板のプロ
グラム格納メモリにロードし、ダウンロードを行わない
判定の場合には、画像処理装置本体部から送られてくる
ダウンロードデータを当該制御基板を通過させて、当該
制御基板より下位の制御基板にダウンロードする。これ
により、不揮発性メモリの異常がある場合についても適
切に対応できる。また、画像出力装置部を構成する複数
の垂直に接続された制御基板に対して、正確に順次にダ
ウンロードを行い、制御プログラム(制御ソフトウェア
の仕様)を変更できる。
【0060】なお、ダウンロードを行うか否かの判定で
は、制御基板に格納されたプログラムのプログラム状態
を、フラッシュROMのチェックサムおよび不揮発性メ
モリに記憶されたデータで判定し、制御基板が不揮発性
メモリを持たない場合は他の制御基板上にある不揮発性
メモリのデータを使用して判定する。これにより、各々
の制御基板に不揮発性メモリを持たない場合にも対応で
きる。
【0061】前述した第1の実施例の場合と同様に、次
に、このようなダウンロード機能を具体的なプリンタシ
ステムに適用した場合の適用例について説明する。この
場合のプリンタシステムは、前述の場合と同様に、画像
処理装置部(ESS)と画像出力装置部(IOT)から
構成されており、この画像出力装置部の中に、画像処理
装置部(ESS)のポートと“High End Geneic”通信
インタフェースによって接続されるHEG基板(第1の
制御基板)と、HEG基板と“Salinas”通信インタフ
ェースによって接続されるIOTメイン基板(第2の制
御基板)とが存在する構成の場合についてのダウンロー
ド機能を説明する。
【0062】IOTメイン基板(第2の制御基板)とH
EG基板(第1の制御基板)上にあるブートROMソフ
トウェアの電源投入時の通信処理では、双方の基板のブ
ートROMソフトウェアは、電源投入直後に、ループバ
ックテスト(通信パス確立テスト)を実施する。通信パ
スが確立された場合は、HEG基板は、自分自身のフラ
ッシュROMの状態を知るため、IOTメイン基板上に
ある不揮発性メモリからフラッシュROMのプログラム
状態データを読む取るためのコマンドを発行し、IOT
メイン基板はそれに対しデータを送信する。
【0063】一方、IOTメイン基板はIOTメイン基
板主制御基板上の不揮発性メモリからフラッシュROM
のプログラム状態データを読み取り、不揮発性メモリの
データが正常(=ダウンロードの必要なし)の場合で、
かつフラッシュROMのプログラムデータのチェックサ
ムが正常な場合には、HEG基板に対して“HEG−E
NABLE−FLASH”ステータスを送る。このステ
ータスは「IOTメイン基板側は正常であり、ダウンロ
ードの必要ない」ことを意味し、そのステータスを送っ
た場合の機能として、 HEG基板がフラッシュROMへジャンプしている
間、IOTメイン基板はステータスを送信しないことを
約束する。 HEG基板内にIOTメイン基板の制御ソフトウェア
をダウンロードするソフトウェアは、ブートROMにあ
るため、IOTメイン基板はダウンロードの必要がない
ので、HEG基板にフラッシュへの移行を許可する。
【0064】したがって、HEG基板は、このステータ
スを受信すると、先に読み込んだ不揮発性メモリが正常
な場合であり、かつチェックサムが正常な場合に、フラ
ッシュROMに格納されているプログラムにその制御を
移行させる。そして、フラッシュROMのソフトウェア
が初期化の一連の作業を終了すると、IOTメイン基板
に対して、“IOT−ENABLE−FLASH”コマ
ンドを送信する。IOTメイン基板は、このコマンドを
受けてブートROMのプログラムからフラッシュROM
のプログラムにそのソフトウェア制御を移行する。
【0065】このようにして、不揮発性メモリに異常が
発生している場合で、かつIOTメイン基板チェックサ
ムエラーの場合は、IOTメイン基板が“HEG−EN
ABLE−FLASH”ステータスの替わりに、“IO
T−STATUS”の状態データを送信し、不揮発性メ
モリのデータが使用できないことを通知する。HEG基
板はこのステータスを受信すると、画像処理装置(ES
S)に対して不揮発性メモリのフェールステータスを通
知する(この時には、ダウンロードは実行しない)。こ
の理由は、ダウンロードを実行しても不揮発性メモリの
バッテリが異常の場合は、ダウンロード終了後、再度、
ダウンロードを実行してしまうからである。
【0066】一方、不揮発性メモリの異常が検出されて
も、バッテリが本当に寿命か、それともバッテリフェイ
ルチェックエリアのデータが異常(バースト誤り等の発
生)かどうかの切り分けが付かないので、不揮発性メモ
リの異常は発生しているが、チェックサムが正常の場合
には、“HEG−ENABLE−FLASH”ステータ
スを送信し、HEG基板のソフトウェア制御をフラッシ
ュROMのプログラムに移行させておいて、“IOT−
ENABLE−FLASH”コマンドを受信して、診断
モードに入る(ただし、診断要求が存在する場合に限
る)。この診断モードの処理の中に不揮発性メモリのイ
ニシャライズ機能が存在するので、この機能を使用して
再度のバッテリフェールチェックエリアのデータを正常
値に復帰させるためである。
【0067】このようにして、第1の制御基板における
第2の制御基板をダウンロードするためのソフトウェア
を、ブートROM内に配置できるため、ダウンロードの
順序が任意に設定できる。また、ブートROMからフラ
ッシュROMに移行する時の双方の基板間の通信エラー
を防止できる。一方の基板上の不揮発性メモリを双方の
基板で共同使用することが可能となる。不揮発性メモリ
のバッテリフェールが発生している場合に、ダウンロー
ドを実施せず(無限ループ回避)、不揮発性メモリは初
期化および基板の交換を的確に表示できる。
【0068】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明による制
御ソフトウェア仕様変更システムによれば、画像出力装
置部を構成する複数の垂直に接続された制御基板に対し
て、上位から下位に対して順次のダウンロードを行い、
制御プログラム(制御ソフトウェアの仕様)を変更でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1の実施例の制御ソフトウ
ェア仕様変更システムの要部の全体構成を示すブロック
図、
【図2】 図2はダウンロードデータのデータフォーマ
ットの説明する図、
【図3】 図3は制御基板におけるアドレス配分を示す
メモリマップを説明する図、
【図4】 図4は複数の制御基板の1つの制御基板にお
ける制御プログラムのダウンロード処理の流れを示すブ
ロック図を代表的に示す図、
【図5】 図5は本発明の第2の実施例の制御ソフトウ
ェア仕様変更システムの要部の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
11…画像処理装置(ESS)、12…画像出力装置
(IOT)、13…第1の制御基板、14…第1の制御
基板のプログラム格納メモリ、15…第2の制御基板、
16…第2の制御基板のプログラム格納メモリ、17…
第3の制御基板、18…第3の制御基板のプログラム格
納メモリ、20…ダウンロードデータ、21……IDコ
ードフィールド、22…ブロックフラグフィールド、2
3…スタートアドレスフィールド、24…データ長フィ
ールド、25…データフィールド、53…第1の制御基
板、54…第1の制御基板のプログラム格納メモリ、5
5…第2の制御基板、56…第2の制御基板のプログラ
ム格納メモリ、57…第3の制御基板、58…第3の制
御基板のプログラム格納メモリ。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像処理装置本体部と複数の制御基板で
    構成される画像出力装置部とからなるプリンタシステム
    において、 ダウンロード指示を受け付け、前記画像出力装置部を構
    成する複数の制御基板を、画像処理装置本体部から見て
    垂直に接続する通信手段と、 ダウンロードデータにより、画像処理装置本体部から前
    記通信手段を介して送られてきた制御基板の制御プログ
    ラムを当該制御基板のプログラム格納メモリにロードす
    るプログラムロード手段と、 制御プログラムを当該制御基板のプログラムメモリにロ
    ードした後、下位の制御基板に対しダウンロード開始指
    示を与え、続いて送られてくる制御プログラムを下位の
    制御基板に前記通信手段を介して送信する制御手段とを
    備えることを特徴とする制御ソフトウェア仕様変更シス
    テム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された制御ソフトウェア
    仕様変更システムにおいて、前記制御手段は、上位の制
    御基板と下位の制御基板の間の通信仕様の違いに応じて
    通信仕様を変更する変換手段を含むことを特徴とする制
    御ソフトウェア仕様変更システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された制御ソフトウェア
    仕様変更システムにおいて、ダウンロード開始信号は、
    画像処理装置本体部に接続された画像出力装置部の第1
    の制御基板以外については制御基板の制御プログラムの
    識別信号を付けて送ることを特徴とする制御ソフトウェ
    ア仕様変更システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された制御ソフトウェア
    仕様変更システムにおいて、制御プログラムのロード途
    中で電源が中断した場合、制御手段は、電源が復旧した
    際に制御基板の制御プログラムの格納状態を検知して、
    制御プログラムがロードされていない制御基板から制御
    プログラムのダウンロードを再開することを特徴とする
    制御ソフトウェア仕様変更システム。
  5. 【請求項5】 画像処理装置本体部と複数の制御基板で
    構成される画像出力装置部とからなるプリンタシステム
    において、 ダウンロード指示を受け付けて、前記画像出力装置部を
    構成する複数の制御基板を、画像処理装置本体部から見
    て垂直に接続する通信手段と、 ダウンロード開始指示に応じて、不揮発性メモリに記憶
    されたそれぞれの制御基板のプログラム状態を判定し
    て、各々の制御基板のプログラム状態に応じて、各々の
    制御基板の制御プログラムのダウンロードを行うか否か
    を判定する判定手段と、 ダウンロードを行う判定の場合には、画像処理装置本体
    部から前記通信手段を介して送られてきた制御基板の制
    御プログラムを当該制御基板のプログラム格納メモリに
    ロードし、ダウンロードを行わない判定の場合には、画
    像処理装置本体部から送られてくるダウンロードデータ
    を当該制御基板を通過させて、当該制御基板より下位の
    制御基板にダウンロードする制御手段と、を備えること
    を特徴とする制御ソフトウェア仕様変更システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された制御ソフトウェア
    仕様変更システムにおいて、 判定手段は、制御基板に格納されたプログラムのプログ
    ラム状態を、フラッシュROMのチェックサムおよび不
    揮発性メモリに記憶されたデータで判定し、制御基板が
    不揮発性メモリを持たない場合は他の制御基板上にある
    不揮発性メモリのデータを使用して判定することを特徴
    とする制御ソフトウェア仕様変更システム。
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