JP3493119B2 - ファラデー回転角可変装置 - Google Patents
ファラデー回転角可変装置Info
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Description
有するガーネット単結晶に二方向以上から外部磁界を印
加して、それらの合成磁界を可変することにより、ガー
ネット単結晶を透過する光線のファラデー回転角を制御
する装置に関するものである。更に詳しく述べると本発
明は、結晶方位に対する外部磁界の合成ベクトルの変位
経路を規定することにより、特性のばらつきを抑えるこ
とができるファラデー回転角可変装置に関するものであ
る。この装置は、偏波スクランブラや光アッテネータな
どに有用である。
を連続的且つ周期的に可変する偏波スクランブラ、ある
いは光の透過光量を制御するための光アッテネータなど
が必要であり、それにはファラデー回転角可変装置が組
み込まれている。このファラデー回転角可変装置は、フ
ァラデー素子に二方向以上から磁界を印加し、それらの
合成磁界を可変することにより、ファラデー素子を透過
する光線のファラデー回転角を制御する装置である。通
常、ファラデー素子としては、ファラデー効果を有する
ガーネット単結晶が用いられている。
す。光ファイバ10から出射した光はレンズ12により
平行光となり、ファラデー素子14を通過し、レンズ1
6によって光ファイバ18の入射端に集光する。ファラ
デー素子14には電磁石20により光軸と平行方向に磁
界が印加され、更に一対の永久磁石22a,22bによ
って、光軸に垂直方向に磁界が印加される。永久磁石2
2a,22bによってファラデー素子14の飽和磁界以
上の固定磁界を印加してファラデー素子14を磁気飽和
の状態とし、電磁石20のコイルに供給する電流を正負
に変化させることで、合成磁界を正負に変化させる。こ
れによって、透過光の偏波方向を連続的且つ周期的に変
えることができる。
光ファイバ10から出射した光はレンズ12により平行
光となり、偏光子13、ファラデー素子14、検光子1
5を通過し、レンズ16によって光ファイバ18の入射
端に集光する。ファラデー素子14には電磁石24によ
り光軸に垂直方向に磁界が印加され、更に一対の永久磁
石26a,26bによって、光軸と平行方向に磁界が印
加される。電磁石24と永久磁石26a,26bには光
が透過するための穴を設けておく。永久磁石26a,2
6bによってファラデー素子14を磁気飽和の状態と
し、電磁石24のコイルに供給する電流を変化させるこ
とで、合成磁界も変化し、透過光量を制御することがで
きる。
ファラデー素子(ガーネット単結晶)に印加する磁界に
対してファラデー回転角が再現性よく変化する必要があ
る。そのため上記のように、光線に対し垂直又は平行方
向にファラデー素子の飽和磁界以上の固定磁界を印加し
てファラデー素子を飽和状態にしておき、その状態で平
行又は垂直方向に可変磁界を印加して合成磁界ベクトル
を変化させ、ファラデー素子の磁化方向を変えてファラ
デー回転角を変化させている。ファラデー素子が磁気的
に未飽和であると、磁区が発生することによる消光比の
劣化、光の散乱が生じ、印加磁界に対するファラデー回
転角の再現性が悪いからである。
うなことを考慮してガーネット単結晶からなるファラデ
ー素子が永久磁石による固定磁界によって磁気飽和の状
態になるようにして偏波スクランブラや光アッテネータ
を作製した。しかし作製した各偏波スクランブラは、そ
のDOP(Degree of Polarization)が大きくばらつ
き、20〜30%と大きなものも生じた。また作製した
光アッテネータでは、最大減衰量が得られる時の電磁石
の磁界が400〜1000Oe程度の範囲内で大きくばら
つくという問題が生じた。
ァラデー回転角が常に一定の関係となり特性のばらつき
が少ないファラデー回転角可変装置を提供することであ
る。また本発明の他の目的は、正負可変する印加磁界−
ファラデー回転角特性を示す線図の対称性及び直線性が
向上し、DOPを10%以下に低減できる偏波スクラン
ブラを提供することである。
果を有するガーネット単結晶に二方向以上から外部磁界
を印加して、それらの合成磁界を可変することにより、
ガーネット単結晶を透過する光線のファラデー回転角を
制御する装置である。本発明においては、ガーネット単
結晶は(111)面で研磨されていて、光線はその(1
11)面に垂直なガーネット単結晶の〈111〉方向に
透過し、外部磁界の合成ベクトルの変位経路が、ガーネ
ット単結晶の(111)面を中心としたステレオ投影図
における中心の(111)面と、最外周円上の(11
0)面と等価な面から左右に10度の位置を結んだ線で
囲まれた扇形の範囲に入っており(扇形の線上も含
む)、この点に特徴がある。
中心としたステレオ投影図である。隣り合う同心円は互
いに10度ずつ異なっている面を意味し、隣り合う径方
向の線は互いに10度ずつ異なっている面を意味する。
従って、ガーネット単結晶の任意の面は、このステレオ
投影図内の点として示すことができる。最外周円上には
(110)と等価な面が60度毎に現れる。中心の(1
11)面と最外周円上の(110)面と等価な面から左
右に10度の位置とを結んだ線で囲まれた扇形の範囲と
は、斜線を付した六箇所の領域である。この斜線を付し
た領域(本発明の領域)には、中心を除いて(111)
面と等価な面、及び(100)面と等価な面は存在しな
い。この点が重要である。例えば偏波スクランブラの場
合には、外部磁界をほぼ180度振るために、六箇所の
うちの中心に対して180度対称的な任意の二つの扇形
に含まれるように外部磁界の合成ベクトルの変位経路を
定めればよい。
ベクトルの変位経路が、ガーネット単結晶の(111)
面を中心としたステレオ投影図における中心の(11
1)面と、最外周円上の(110)面と等価な面とを結
ぶ線上にすることが望ましいが、組み立て精度などの面
から、その線から左右に5度の位置を結んだ線で囲まれ
た狭い扇形の範囲内とすることが好ましい。また外部磁
界は、例えば光線方向に対し平行方向と垂直方向の二方
向から外部磁界を印加する。光線方向に対し垂直方向の
外部磁界の強さを一定とし、平行方向の外部磁界の強さ
を可変する場合もあるし、逆に光線方向に対し平行方向
の外部磁界の強さを一定とし、垂直方向の外部磁界の強
さを可変する場合もある。通常、固定磁界は永久磁石に
よって印加し、可変磁界は電磁石によって印加する。
ば液相エピタキシャル(LPE)法で作製した(RB
i)3 (FeM)5 O12又は(RBi)3 Fe5 O
12(但しRはイットリウムを含む希土類元素から選ばれ
た1種以上の元素、Mは鉄と置換できる1種以上の元
素)である。Mとしては、例えばGa,In,Alなど
の元素がある。その他、ガーネット単結晶は、Y3 Fe
5 O12でもよい。ガーネット単結晶の製造方法は、量産
性などの観点から上記LPE法が望ましいが、その他、
FZ(フローティング・ゾーン)法やフラックス法など
でもよい。
は、偏波スクランブラや光アッテネータなどに適用でき
る。
おいて、特性に大きなばらつきが生じる原因を調べるた
め、ファラデー素子となるガーネット単結晶を作製し、
図4の(a)と図5の(a)の二種の測定系に組み込ん
で、ガーネット単結晶のファラデー回転角と電磁石の磁
界の関係を測定した。
た。はじめに、PbO−B2 O3 −Bi2 O3 を融剤と
して、LPE法により、格子定数が12.496Å、組
成が(CaGd)3 (MgZrGa)5 O12である直径
1インチ、厚み500μmの基板の(111)面上に、
Bi置換希土類鉄ガーネット単結晶(LPE膜、組成T
b1.00Y0.65Bi1.35Fe4.05Ga0.95O12、膜厚45
0μm)を育成した。次に、得られたLPE膜を3mm角
に切断し、研磨により基板を除去した後に、大気中で1
100℃、8時間熱処理した。熱処理していないLPE
膜は、成長誘導による一軸磁気異方性定数が大きいため
である。そして、再度研磨して、3mm×3mm×0.32
4mmの正方板状に鏡面仕上げし、反射防止膜を蒸着し
た。最後に、1mm×1mm×0.324mmに切断した。V
SMによりガーネット単結晶の飽和磁化4πMs を測定
したところ120ガウスであったため、永久磁石による
固定磁界を150エルステッドにして、ガーネット単結
晶を飽和させるようにした。そして、光がガーネット単
結晶の反射防止膜を蒸着した面、即ち(111)面に対
して垂直に入射するようにして測定を行った。
波フクランブラと同じである。光ファイバ30から出射
した光はレンズ32により平行光となり、偏光子33、
ガーネット単結晶34、検光子35を通過し、レンズ3
6によって光ファイバ38の入射端に集光する。ガーネ
ット単結晶34には一対の永久磁石42a,42bによ
って光軸と垂直方向に飽和磁界が印加され、電磁石40
により光軸に平行方向に磁界が印加されて、電磁石40
へのコイル電流を変えることでそれらの合成磁界を変化
させる。偏光子33と検光子35を光路に挿入している
のは、ファラデー回転角を測定するためである。図5の
(a)に示す測定系は、基本的に光アッテネータと同じ
である。光ファイバ30から出射した光はレンズ32に
より平行光となり、偏光子33、ガーネット単結晶3
4、検光子35を通過し、レンズ36によって光ファイ
バ38の入射端に集光する。ガーネット単結晶34には
一対の永久磁石46a,46bによって光軸に平行方向
に飽和磁界が印加され、電磁石44により光軸と垂直方
向に磁界が印加されて、電磁石44へのコイル電流を変
えることでそれらの合成磁界を変化させる。
回測定した。一回目の測定が終了した後、測定系からガ
ーネット単結晶を一旦取り外し、再度測定系に組み込ん
で二回目の測定を行うという手順で行った。なお光源に
は波長1.55μmの半導体レーザを使用した。図4の
(a)の測定系による結果を図4の(b)に、図5の
(a)の測定系による結果を図5の(b)に示す。これ
らの図から、一回目と二回目の測定結果が異なっている
ことが分かる。つまり、ガーネット単結晶を磁気飽和さ
せた状態にしても、印加磁界に対するファラデー回転角
の再現性が得られないのである。
ってガーネット単結晶の方位を調べたところ、図6の
(a)で示されるガーネット単結晶のA面〜E面は、そ
れぞれ図6の(b)のステレオ投影図のA′面〜E′面
に相当することが分かった。そこで方位位置を固定して
からファラデー回転角を上記と同様の手順で二回測定し
た。まず、図4の(a)の測定系で、永久磁石S極の位
置にB面、永久磁石N極の位置にD面が向くようにガー
ネット単結晶を組み込み、A面に垂直に光を入射した。
電磁石の磁界を可変すると、永久磁石との合成磁界ベク
トルはガーネット単結晶のステレオ投影図(図7)の経
路aに沿うように、ガーネット単結晶に印加される。
ト単結晶の磁化は〈112〉方向を向いており、電磁石
の磁界により図7のステレオ投影図の紙面に垂直方向に
磁界を与えるから、合成磁界ベクトルは(112)面を
中心としたステレオ投影図により検討すべきである。と
ころが、この(112)面を中心としたステレオ投影図
による合成ベクトルの経路は図7の(111)面を中心
としたステレオ投影図による経路と等価となるので、合
成磁界ベクトルの経路は図7の経路aで示す。測定結果
を図8に示す。図8より、二回の測定結果は一致してお
り、これより、ガーネット単結晶に印加する磁界の合成
ベクトルの経路を結晶方位に対して固定すれば、ファラ
デー回転角の再現性がよくなることが分かる。
ー回転角の変化を示す特性線は、原点を通らない非対称
なものであり、直線性が悪い。そこで、この状態を基準
(0度)として、ガーネット単結晶をA面が光軸に対し
て垂直状態に保ったまま、入射側から見て反時計回りに
10度送りで360度回転させて測定した。0〜110
度までの測定結果を図9及び図10に示す。図9は印加
磁界の経路が図7のa〜fの場合であり、図10は印加
磁界の経路が図7のg〜lの場合である。120〜23
0度及び240〜350度の測定結果は、0〜110度
までの測定結果と同じであったため、記載は省略する。
及び90度回転させた時、つまり印加磁界の経路がdと
jの時は、外部磁界に対するファラデー回転角の変化の
対称性、直線性が良好である。それに対して、ガーネッ
ト単結晶を0度及び60度回転させた時、つまり印加磁
界の経路がaとgの時は、外部磁界に対するファラデー
回転角の変化の対称性、直線性が悪い。
ト単結晶の結晶磁気異方性に起因するものと考えられ
る。ガーネット単結晶は、本質的に(熱処理によっても
除去できない)結晶磁気異方性Kc を有しており、それ
によって〈111〉方向が磁化容易軸であり、〈10
0〉方向が磁化困難軸となっている。対称性の最も悪い
経路a及びgには、容易軸〈111〉が中心の〈11
1〉以外に経路上にも存在する。また困難軸の〈10
0〉もある。この容易軸、困難軸の存在がファラデー回
転角に悪影響を与え、対称性が悪くなっているものと考
えられる。これに対して対称性の良好な経路d及びj上
には容易軸も困難軸も無いし、容易軸、困難軸から最も
離れている。そのため、容易軸、困難軸の影響がなく、
ファラデー回転角は外部磁界に依存して円滑に変化する
ため対称性が良いと考えられる。
ロの時、外部からの印加磁界は光線と直交する永久磁石
の磁界のみである。従って、ガーネット単結晶の磁化は
光線に直交し、ファラデー回転角は0度になるはずであ
る。ところが実測値は5.3度である。ガーネット単結
晶の磁化が光線方向を向いているときは31.5度(図
5の(b)より)なので、磁化は、 θ= sin-15.3/31.5=9.7(度) だけ直交方向から傾いていることになる。これは、図1
1に示すように、光線と直交方向から20度の位置に
〈111〉方向(結晶磁気異方性の容易軸の方向)があ
るので、ガーネット単結晶の磁化は外部磁界と異方性磁
界の合成磁界ベクトル方向を向いていると考えられる。
これが、外部磁界に対するファラデー回転角の変化が原
点を通らず、対称性が悪い理由と考えられる。次に、図
12は経路aの測定結果をファラデー回転角の傾きで表
したものである。正方向磁界の140エルステッドで傾
きが最大になっているが、この点は印加磁界の合成ベク
トルが磁化困難軸の〈100〉付近にあるときであり、
このように磁化困難軸付近を通過することがファラデー
回転角の直線性を悪くしている理由と考えられる。な
お、図11は、説明を簡略化するために、電磁石の記載
を省略している。
実施例を示しており、(a)は全体の構成図であり、
(b)はファラデー素子の説明図である。図13の
(b)に示すように、ファラデー素子54a,54b
は、磁化が光線と平行方向を向いたときにファラデー回
転角が30±1度になるように作製したガーネット単結
晶70を6個、方位を揃えて並べてファラデー回転角が
約180度となるようにしたものである。なお光線は各
ガーネット単結晶70の(111)面に垂直に透過する
ように設定する。また各ガーネット単結晶70は、分か
り易くするために互いに離して描いてあるが、実際には
ファラデー素子54a,54bは、それらを接着一体化
したものでよい。図13の(a)に戻って、光ファイバ
50から出射した光はレンズ52により平行光となり、
ファラデー素子54a、1/4波長板55、ファラデー
素子54bを通過し、レンズ56によって光ファイバ5
8の入射端に集光する。ファラデー素子54a,54b
には電磁石60a,60bにより光軸と平行方向に磁界
が印加され、更に永久磁石62a,…,62dによっ
て、光軸に垂直方向に磁界が印加される。永久磁石62
a,…,62dによって磁気飽和の状態とし、電磁石6
0a,60bのコイルに供給する電流を変化させること
で、合成磁界を変化させ、透過光の偏波方向を連続的且
つ周期的に変える。
(経路a〜g)に、上記のような構成の偏波スクランブ
ラを7台組み立て、それぞれDOPを測定した。結果を
表1に示す。
経路が、ガーネット単結晶の(111)を中心としたス
テレオ投影図において、中心の(111)と、最外周円
上の(110)と等価な面から左右に10度の位置を結
んだ線で囲まれた扇形の範囲に入っていれば、DOPが
10%以下になり、偏波スクランブラとしての特性が良
好であることが分かる。組立精度を考慮した組み立ての
容易さとDOP低減効果とを勘案すると、外部磁界の合
成ベクトルの変位経路が、ガーネット単結晶の(11
1)を中心としたステレオ投影図において、中心の(1
11)と、最外周円上の(110)と等価な面から左右
に5度の位置を結んだ線で囲まれた扇形の範囲に入るよ
うにするのが特に好ましいと言える。
晶は(111)面で研磨されていて、光線はその(11
1)面に垂直なガーネット単結晶の〈111〉方向に透
過し、外部磁界の合成ベクトルの変位経路が、ガーネッ
ト単結晶の(111)面を中心としたステレオ投影図に
おける中心の(111)面と、最外周円上の(110)
面と等価な面から左右に10度の位置を結んだ線で囲ま
れた範囲内となるように設定したことにより、外部印加
磁界に対するファラデー回転角の再現性が改善され、ま
た外部印加磁界の向きを反転させたときのファラデー回
転角の対称性も良好となる。
上から可変磁界を印加してファラデー回転角を制御する
装置の特性のばらつきを抑えて、特性を向上させること
ができる。具体的には、偏波スクランブラや光アッテネ
ータの特性のばらつきを抑えることができ、更に偏波ス
クランブラにおいてはDOPを小さくすることができ
る。
テレオ投影図。
の説明図。
説明図。
中心としたステレオ投影図。
テレオ投影図。
角特性を示すグラフ。
角特性を示すグラフ。
転角特性を示すグラフ。
示す説明図。
の変化率の関係を示すグラフ。
Claims (7)
- 【請求項1】 ファラデー効果を有するガーネット単結
晶に二方向以上から外部磁界を印加して、それらの合成
磁界を可変することにより、該ガーネット単結晶を透過
する光線のファラデー回転角を制御する装置において、 ガーネット単結晶は(111)面で研磨されていて、光
線はその(111)面に垂直なガーネット単結晶の〈1
11〉方向に透過し、外部磁界の合成ベクトルの変位経
路が、ガーネット単結晶の(111)面を中心としたス
テレオ投影図における中心の(111)面と、最外周円
上の(110)面と等価な面から左右に10度の位置を
結んだ線で囲まれた扇形範囲に入っていることを特徴と
するファラデー回転角可変装置。 - 【請求項2】 外部磁界の合成ベクトルの変位経路が、
ガーネット単結晶の(111)面を中心としたステレオ
投影図における中心の(111)面と、最外周円上の
(110)面と等価な面から左右に5度の位置を結んだ
線で囲まれた扇形範囲に入っている請求項1記載のファ
ラデー回転角可変装置。 - 【請求項3】 光線方向に対し平行方向と垂直方向の二
方向から外部磁界を印加する請求項1又は2記載のファ
ラデー回転角可変装置。 - 【請求項4】 光線方向に対し垂直方向の外部磁界の強
さを一定とし、平行方向の外部磁界の強さを可変する請
求項3記載のファラデー回転角可変装置。 - 【請求項5】 光線方向に対し平行方向の外部磁界の強
さを一定とし、垂直方向の外部磁界の強さを可変する請
求項3記載のファラデー回転角可変装置。 - 【請求項6】 ガーネット単結晶が、液相エピタキシャ
ル法で作製した(RBi)3 (FeM)5 O12又は(R
Bi)3 Fe5 O12(但しRはイットリウムを含む希土
類元素から選ばれた1種以上の元素、Mは鉄と置換でき
る1種以上の元素)である請求項1乃至5のいずれかに
記載のファラデー回転角可変装置。 - 【請求項7】 ガーネット単結晶が、Y3 Fe5 O12で
ある請求項1乃至5のいずれかに記載のファラデー回転
角可変装置。
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