JP3492296B2 - 精穀装置 - Google Patents

精穀装置

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JP3492296B2
JP3492296B2 JP2000221187A JP2000221187A JP3492296B2 JP 3492296 B2 JP3492296 B2 JP 3492296B2 JP 2000221187 A JP2000221187 A JP 2000221187A JP 2000221187 A JP2000221187 A JP 2000221187A JP 3492296 B2 JP3492296 B2 JP 3492296B2
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    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02BPREPARING GRAIN FOR MILLING; REFINING GRANULAR FRUIT TO COMMERCIAL PRODUCTS BY WORKING THE SURFACE
    • B02B3/00Hulling; Husking; Decorticating; Polishing; Removing the awns; Degerming
    • B02B3/04Hulling; Husking; Decorticating; Polishing; Removing the awns; Degerming by means of rollers

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  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米や麦といった穀
粒を精穀するための精穀装置に関する。
【0002】
【従来の技術】米や麦といった穀粒を精穀する精穀装置
には、穀粒相互間に作用する摩擦力によって穀粒表面の
糠層を除去する摩擦式精穀装置と、精穀ロールの表面に
形設された多数の砥粒によって穀粒表面の糠層を強制的
に除去する研削式精穀装置とがある。以下、後者の研削
式精穀装置の概略について説明する。
【0003】従来の研削式精穀装置は、一例として、穀
粒搬送部、研削式穀粒精穀処理部、及び駆動機構部を主
要部として構成されている。これらの穀粒搬送部、研削
式穀粒精穀処理部、及び駆動機構部は、装置上方側から
この順に配設されており、精穀処理前の穀粒は最初に穀
粒搬送部へ投入されるようになっている。穀粒搬送部内
へ投入された穀粒は、搬送ロールによってその下方に配
置された研削式精穀処理部内へ送り込まれる。研削式精
穀処理部内には精穀筒が配設されており、更に当該精穀
筒内には研削式精穀ロールが収容されている。研削式精
穀ロールは複数の研削ロールを同軸上に積層することに
より構成されており、駆動機構部によって回転主軸が回
転することによりその軸線回りに回転するようになって
いる。また、回転主軸の研削式精穀ロールの下方には排
出ケースが設けられており、当該排出ケース内には回転
主軸と一体に回転する排出盤が設けられている。さら
に、排出口の近傍には、精穀抵抗調節モータによって開
閉可能とされた板状抵抗弁が支軸回りに回転可能に取り
付けられている。
【0004】上記構成によれば、回転主軸がその軸線回
りに回転すると、送穀ロール、研削式精穀ロール、排出
盤が一体に回転される。この状態で、送穀管から穀粒搬
送部の送穀室内へ穀粒が供給されると、穀粒は送穀ロー
ルの螺旋によって装置下方への搬送力を受けて、研削式
精穀処理部の研削精穀室内へ搬送される。その一方で、
板状抵抗弁によって排出口が閉塞される。これにより研
削精穀室内の穀粒に所定の圧力が作用する。かかる状況
下において、研削式精穀ロールが回転することにより、
研削式精穀ロール表面の多数の砥粒によって穀粒表面の
糠層が削り取られる。その後、精穀処理された穀粒は板
状抵抗弁を押し開き排出口を通って回転状態にある排出
盤上に落下し、排出樋から装置外へと排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
研削式精穀装置による場合、回転主軸から研削式精穀ロ
ールの径方向外側へ向けて除糠風を噴出するべく、研削
式精穀ロールが複数の研削ロールを所定の隙間をあけた
状態で積層されているため、研削室内部に穀粒が充満す
ると、上下に隣り合う研削ロール間の隙間から穀粒が侵
入し、回転主軸の周壁に形成された除糠風噴出孔を塞ぐ
可能性がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、研削ロール間
の隙間から侵入してきた穀粒を弾き飛ばすことができる
精穀装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る精穀装置は、研削式精穀処理部内に配置されると共
に各々環状に形成されかつ表面に多数の砥粒を有する研
削ロールを複数個積み重ねて構成され、軸線回りに回転
することにより精穀処理前の穀粒の表面に付着した糠層
を削り取る研削式精穀ロールと、軸方向に隣り合う研削
ロール間に各々独立して周方向に所定の間隔で配置され
ると共に、当該研削ロールの周方向に沿って緩やかな凸
湾曲形状とされた湾曲斜辺部を含んで構成され、更に
該研削ロール間に除糠風噴出用の所定の隙間を形成し
前記研削式精穀ロールが軸線回りに回転することにより
当該隙間から侵入してきた穀粒を当該湾曲斜辺部で弾き
飛ばす複数のスペーサと、を有することを特徴としてい
る。
【0008】請求項2記載の本発明に係る精穀装置は、
請求項1に記載の発明において、さらに、前記研削ロー
ルに対する前記スペーサの取付角度を調整する角度調整
機構を備えている、ことを特徴としている。
【0009】請求項1記載の本発明によれば、精穀処理
前の穀粒が研削式精穀処理部に供給されて、当該研削式
精穀処理部内に配置された研削式精穀ロールが軸線回り
に回転すると、当該研削式精穀ロールが有する多数の砥
粒によって穀粒の表面に付着した糠層が削り取られる。
このときに生じた糠粉(糠層)は、研削ロール間にスペ
ーサが介在することによって形成された隙間から噴出さ
れる除糠風によって研削ロールの径方向外側へ吹き飛ば
されて除去される。これにより、穀粒の精穀処理がなさ
れる。
【0010】ここで、上記の如く、研削ロール間にスペ
ーサを配設して隙間を設けると、研削式精穀処理部内に
充満した穀粒の一部が当該隙間から軸芯側へ侵入してく
る。しかし、本発明では、スペーサが研削ロールの周方
向に沿って緩やかな凸湾曲形状とされた湾曲斜辺部を含
んで構成されており、研削式精穀ロールがその軸線回り
に回転すると、これと一体に回転するスペーサの湾曲斜
辺部によって、侵入してきた穀粒が積極的に弾き飛ばさ
れる。従って、除糠風の噴出経路が阻害されることもな
い。
【0011】また、本発明では、スペーサが研削ロール
間の隙間に各々独立して周方向に所定の間隔で配置され
ているので、隣り合うスペーサの周方向の距離分の隙間
は確保されており、この点からも除糠風の噴出が阻害さ
れるおそれはない。
【0012】請求項2記載の本発明によれば、角度調整
機構を使うことにより、研削ロールに対するスペーサの
取付角度を調整することができる。従って、穀粒の形質
に応じたスペーサの取付角度を選択することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を用いて、本発
明の一実施形態に係る竪形研削式精穀装置10について
説明する。
【0014】図4には、本実施形態に係る竪形研削式精
穀装置10の全体構成が縦断面視にて示されている。
【0015】この図に示されるように、竪形研削式精穀
装置10は、装置下部を構成する駆動機構部12と、装
置上部を構成する研削式精穀処理部14と、装置上端部
を構成する穀粒搬送部16とを主要部として構成されて
いる。
【0016】駆動機構部12の外郭を構成するケーシン
グ18の下部側にはケーシング18内を水平に横切る仕
切り板(図示省略)が配置されており、当該仕切り板の
中央部には図示しない支持ベアリングが配設されてい
る。この支持ベアリングには、上記三つの主部部を装置
高さ方向に貫通する中空円筒状の回転主軸20の下端部
付近が軸支されている。なお、支持ベアリングは回転主
軸20の軸方向中間部付近にも配設されている。
【0017】回転主軸20の下端部には図示しない従動
プーリが固着されており、これに対応して従動プーリと
対向する位置には操作盤80と接続された回転主軸駆動
モータの駆動力を受けて駆動回転する駆動プーリが配設
されている。両者はベルトによって連結されており、駆
動プーリが駆動回転することにより従動プーリを介して
回転主軸20がその軸線回りに回転するようになってい
る。なお、これらの回転主軸駆動モータ、駆動プーリ、
ベルト、従動プーリは、広義には「(回転主軸)駆動手
段」として把握される要素である。
【0018】一方、穀粒搬送部16は、断面ハット形状
のハウジング22を備えている。ハウジング22の頂部
中央には、穀粒投入口24が形成されている。この穀粒
投入口24には図示しない供給ホッパが配設されてお
り、送穀管(図示省略)を介して米や麦といった精穀処
理前の穀粒が供給されるようになっている。また、ハウ
ジング22内には、回転主軸20の上端部に固定された
円筒状の送穀ロール26が収容されている。送穀ロール
26の外周面には螺旋26Aが形成されており、回転主
軸20と一体に回転するようになっている。また、送穀
ロール26の外周面とハウジング22の内周面との間に
は送穀室28が形成されており、回転主軸20が回転す
ると、穀粒投入口24から投入された精穀処理前の穀粒
が送穀ロール26の螺旋26Aによって軸方向下側へと
搬送されるようになっている。
【0019】上述した穀粒搬送部16の下方には、研削
式精穀処理部14が配設されている。この研削式精穀処
理部14は、回転主軸20に固定されて当該回転主軸2
0と一体に回転する研削式精穀ロール30と、当該研削
式精穀ロール30の外周側に比較的近接して配置される
と共に打抜き多孔板によって構成された略円筒形状の精
穀筒32と、当該精穀筒32の外周側に離間して配置さ
れた略円筒形状のカバー34とを含んで構成されてい
る。
【0020】研削式精穀ロール30の外周面には、炭化
珪素等(超硬質粒)から成る多数の砥粒が形設されてい
る。また、精穀筒32は、各々半円筒状に形成されかつ
多数の除糠孔36が形成された一対の精穀筒本体38を
二つ合わせることにより構成されている。
【0021】上記構成における研削式精穀ロール30の
外周面と精穀筒32の内周面との間には研削精穀室48
が形成されており、当該研削精穀室48において研削精
穀された際に生じた糠層(糠粉)が精穀筒32とカバー
34との間に形成された糠室50へ排出されるようにな
っている。なお、糠室50には図示しない糠排出管の端
部が接続されており、ブロワが作動することにより糠室
50に溜まった糠が吸引除去されるようになっている。
また、上述した駆動機構部12は回転主軸20の内部へ
エアを送給するエア送給手段を備えており、当該エア送
給手段から送給されたエアは回転主軸20の精穀処理部
配設位置に形成された噴風孔51(図2参照)から研削
精穀室48側へ吹き付けられるようになっている。
【0022】上述した研削式精穀処理部14の下方に
は、排出処理部52が設けられている。排出処理部52
は駆動機構部12の上部に配設されており、駆動機構部
12が備えるケーシング18の天板18Aに形成された
貫通孔56よりも大径とされた有底円筒状の排出ケース
54を備えている。排出ケース54の上端部は、ケーシ
ング18の天板18Aの裏面に固着されている。この排
出ケース54内には、回転主軸20に固定されかつ回転
主軸20と一体に回転する排出盤58が収容されてい
る。排出盤58は、排出ケース54の底部に近接して配
置された皿状の大径部58Aと、当該大径部58Aから
一体に形成された円筒状の本体部58Bと、当該本体部
58Bから一体に形成された皿状の縮径部58Cとによ
って構成されている。この排出盤58が排出ケース54
内に収容された状態で配置されることにより、排出ケー
ス54の内周面と排出盤58における大径部58A及び
本体部58Bの外周面との間に二次排出室60が形成さ
れている。
【0023】また、排出ケース54の内方上部には、円
筒形状の隔壁62が配置されている。隔壁62の上端部
は、ケーシング18の天板18Aに形成された貫通孔5
6の周縁裏面に固着されている。また、隔壁62の軸長
は排出盤58の本体部58Bの上部に届く程度の長さに
設定されており、当該隔壁62内に排出盤58の縮径部
58C及び本体部58Bの上部が挿入された状態で保持
されている。上記構成により、隔壁62の内周面と回転
主軸20の外周面との間(より正確には、隔壁62の内
周面と回転主軸20の外周面と排出盤58の縮径部58
Cの外周面と研削式精穀ロール30の下端部の外周面と
によって概略囲まれた空間)に、研削式精穀処理部14
における研削精穀室48と軸方向に相互に連通された一
次排出室64が形成されている。
【0024】さらに、上述した隔壁62には一次出口6
6が形成されており、この一次出口66を介して一次排
出室64と二次排出室60とが相互に連通されている。
一次出口66の上部近傍には、板状の精穀抵抗弁68が
配設されている。精穀抵抗弁68は支軸70回りに回転
可能に支持されている。また、精穀抵抗弁68の支軸7
0の一端にはリンク72の一端部が連結されており、当
該リンク72の他端部には引張コイルスプリングで構成
された精穀抵抗調節ばね74の一端部が係止されてい
る。精穀抵抗調節ばね74は駆動機構部12のケーシン
グ18の側壁18Bに沿って下方へ垂下されており、そ
の他端部はラックバー76の上端部に係止されている。
ラックバー76は、ケーシング18の側壁18Bに固定
されかつ精穀抵抗調節モータ78の駆動力を減速して伝
達する減速機構部及び回転運動を直線運動に変換するラ
ック&ピニオン機構部を備えたギヤボックス77に上下
動可能に組み込まれている。さらに、精穀抵抗調節モー
タ78は駆動機構部12のケーシング18の天板18A
上に設置された単一の操作盤80と接続されており、精
穀抵抗弁68に常に所定の圧力を付勢するように駆動制
御されている。
【0025】上記構成により、精穀抵抗調節モータ78
を作動させることにより精穀抵抗調節ばね74及びリン
ク72を介して精穀抵抗弁68に常に所定の圧力を付勢
するように調節され、更には研削精穀室48内の穀粒に
所定の圧力を付与する構成である。
【0026】さらに、上述した排出ケース54には、二
次出口82が形成されている。二次出口82には、広義
には「排出手段」として把握される排出樋84が取り付
けられている。上記二次出口82及び排出樋84を介し
て、二次排出室60と外部空間とが相互に連通されてい
る。
【0027】ここで、図2に示されるように、上述した
研削式精穀ロール30は、各々環状に形成されかつ全体
が砥粒から成る研削ロール100を回転主軸20の軸方
向に複数個積み重ねることにより構成されている。より
具体的に説明すると、回転主軸20の外周部には、円筒
状のボス102A及び当該ボス102Aの下端部から半
径方向外側へ延出された張り出し部102Bから成る下
フランジ102が装着されている。下フランジ102の
ボス102Aには、前述した回転主軸20の噴風孔51
の形成位置に環状の噴風溝122が形成されており、更
に当該噴風孔51と同軸上となる位置には別の噴風孔1
24が形成されている。
【0028】また、下フランジ102の張り出し部10
2Bの上方には、上フランジ104が配置されている。
上フランジ104は、下フランジ102の張り出し部1
02Bと対向して配置される基部104Aと、この基部
104Aの外周部から半径方向外側へ延出された取付部
104Bとから成る。下フランジ102の張り出し部1
02Bの上面には深い段差部106が形成されており、
これに対応して上フランジ104の下面には浅い段差部
108が形成されている。そして、これらの段差部10
6、108間に研削ロール100の狭幅な基端部100
Aが挟持され、この状態で上フランジ104の基部10
4A側から下フランジ102の張り出し部102B側へ
ボルト110が螺入されることにより研削ロール100
が一対の下フランジ102及び上フランジ104に固定
されている。
【0029】上記の上フランジ104の取付部104B
には、図1及び図3に示されるスペーサ112が取り付
けられている。スペーサ112は、研削ロール100の
周方向に90度間隔で配置されており、平面視で略三角
形状を成している。スペーサ112は二箇所が肉抜きさ
れて枠状に構成されており、ストレート形状の底辺部1
12A、緩やかな凸湾曲形状の湾曲斜辺部112B、ス
トレート形状の短斜辺部112C、円弧形状の中央部1
12Dを備えている。スペーサ112における底辺部1
12Aと短斜辺部112Cとが交差する部分には単一か
つ円形の第1固定孔114が形成されており、又中央部
112Dには複数の円形の第2固定孔116が等間隔で
形成されている。第1固定孔114には第1固定ボルト
118(図2参照)が螺入されており、任意の第2固定
孔116にも図示しない第2固定ボルトが螺入されてい
る。つまり、スペーサ112は二点締めで上フランジ1
04の取付部104Bに固定されることになるが、この
ときいずれの第2固定孔116を使って固定するかで、
スペーサ112の第1固定ボルト118回りの取付角度
を調整できるようになっている。なお、上記の第1固定
孔114、第2固定孔116、第1固定ボルト118、
第2固定ボルト(図示省略)が本発明における「角度調
整機構」に相当する。
【0030】また、上記の如く、研削ロール100は、
スペーサ112を介在することにより隙間120を形成
して積み重ねられている。
【0031】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。
【0032】操作盤80を操作することにより、図示し
ない回転主軸駆動モータが作動し、駆動プーリがその軸
線回りに駆動回転される。このため、ベルトを介して従
動プーリに駆動力が伝達され、回転主軸20をその軸線
回りに回転させる。これにより、回転主軸20と一体化
された送穀ロール26、研削式精穀ロール30、排出盤
58が同一方向へ駆動回転される。
【0033】また、操作盤80を操作することにより、
精穀抵抗調節モータ78が作動され、精穀抵抗弁68が
所定の圧力(抵抗)となるように調節される。具体的に
は、操作盤80を使った所定の操作がなされると、精穀
抵抗調節モータ78が駆動回転され、ラック&ピニオン
機構によってラックバー76が直線移動し、精穀抵抗調
節ばね74が下方へ引っ張られる。このときの引張力が
リンク72を介して精穀抵抗弁68に伝達され、精穀抵
抗弁68を一次出口66の閉止方向へ所定の圧力で付勢
する。
【0034】この状態で、図示しない送穀管から米や麦
といった精穀処理前の穀粒が供給ホッパを介して穀粒搬
送部16の送穀室28内へ供給されると、送穀ロール2
6の螺旋26Aによって軸方向下側への搬送力が当該穀
粒に付与される。これにより、精穀処理前の穀粒は研削
式精穀処理部14の研削精穀室48内へ搬送される。
【0035】研削式精穀処理部14では、研削式精穀ロ
ール30がその軸線回りに回転することにより、当該研
削式精穀ロール30の表面の多数の砥粒によって研削精
穀室48内の穀粒表面の糠層が研削される。精穀処理が
なされている間は、研削精穀室48内の穀粒に付与され
る圧力が予め設定した所定の圧力を超えると、穀粒自身
によって精穀抵抗弁68が開方向へ押圧されて回動され
る。これにより、研削精穀室48内の過剰圧力分が逃が
されて、穀粒に付与される圧力が所定の圧力に維持され
る。すなわち、研削式精穀処理部14では、研削精穀室
48内の圧力を所定の圧力に維持しながら、研削式精穀
ロール30の表面の砥粒によって穀粒表面の糠層を研削
することにより、所定の精穀処理が行われる。
【0036】また、上記の精穀処理がなされている間、
図示しないエア送給手段によって回転主軸20内へエア
が送給され続けており、当該エアは回転主軸20の精穀
処理部配設位置に形成された噴風孔51から噴出され
て、下フランジ102に形成された環状溝122及び噴
風孔124を通って、糠室50に接続された図示しない
糠排出管を介して装置外へ排出される。この気流によっ
て精穀処理した際に生じた糠層(糠粉)が精穀筒32の
除糠孔36を通って糠室50へ排出され、更には糠排出
管を介して装置外へ吸引除去される。
【0037】上記の如くして精穀処理された穀粒は、研
削精穀室48から排出処理部52の一次排出室64内へ
落下し、排出盤58の縮径部58C上を流下した後、一
次出口66を通って二次排出室60内へ送られる。二次
排出室60内へ送られた精穀処理後の穀粒は、回転主軸
20と共に回転している排出盤58によって二次出口8
2を通って排出樋84から装置外の所定位置へ排出され
る。以上により、穀粒の精穀処理が終了する。
【0038】ここで、軸方向に隣り合う研削ロール10
0間に隙間120が形成されていると、研削精穀室48
内に充満した穀粒の一部が当該隙間120から回転主軸
20側へ侵入してくる。しかし、本実施形態では、研削
ロール100がその軸線回りに回転すると、これと一体
に4片のスペーサ112が旋回し、当該スペーサ112
の湾曲斜辺部112Bによって、侵入してきた穀粒が積
極的に弾き飛ばされる。従って、除糠風の噴出経路が穀
粒によって阻害されるのを防止することができる。
【0039】また、本実施形態では、4片のスペーサ1
12が研削ロール100間の隙間120に各々独立して
周方向に所定の間隔で配置されているので、隣り合うス
ペーサ112の周方向の距離分の隙間は確保されてお
り、この点からも除糠風の噴出が阻害されるおそれはな
い。
【0040】このように本実施形態では、軸方向に隣り
合う研削ロール100間に平面視で略三角形状のスペー
サ112を90度間隔で独立して配置したので、精穀処
理時に当該隙間120に侵入してきた穀粒を積極的に研
削精穀室48へ弾き飛ばすことができる。
【0041】また、本実施形態では、スペーサ112の
底辺部112Aと短斜辺部112Cとが交差する部分に
第1固定孔114を設けて第1固定点とすると共に、中
央部112Dに複数の第2固定孔116を形成して選択
する第2固定孔116によってスペーサ112の第1固
定点回りの取付角度を調整することができるようにした
ので、穀粒の形質に応じたスペーサの取付角度を選択す
ることができる。具体的に説明すると、例えば米を例に
すると、日本米でも整米と屑米とでは形質が異なり、又
日本米と外国米とでも形質が異なる。このように様々な
米が存在する訳であるが、形質が異なると、当然に精穀
処理時の米の動きも異なってくる。従って、精穀処理し
ようとしている米の種類に応じてスペーサ112(特に
は、湾曲斜辺部112B)の取付角度の微調整ができる
ことが精穀処理精度を高めるためには好ましいと言え
る。本実施形態では、それを実現するものである。
【0042】なお、本実施形態では、スペーサ112の
中央部112Dに3個の第2固定孔116を形成した
が、これに限らず、2個でもよいし、4個でもよく、複
数であればよい。また、このように第2固定孔116を
円孔で構成すると、隣接する第2固定孔116間の肉が
残るので、スペーサ112の中央部112Dの剛性低下
を避けることができる。
【0043】また、本実施形態では、スペーサ112の
中央部112Dに形成する第2固定孔116を円孔で構
成したが、これに限らず、湾曲した単一の長孔を設ける
ようにしてもよい。この場合、長孔の長手方向寸法の範
囲内で無段階にスペーサの取付角度を調整することがで
きるというメリットがある。
【0044】さらに、本実施形態では、スペーサ112
を二点締めで固定する構成を採ったが、三点締め等の構
成を採ってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明に係る精穀装置は、研削式精穀処理部内に配置され
ると共に各々環状に形成されかつ表面に多数の砥粒を有
する研削ロールを複数個積み重ねて構成され、軸線回り
に回転することにより精穀処理前の穀粒の表面に付着し
た糠層を削り取る研削式精穀ロールと、軸方向に隣り合
う研削ロール間に各々独立して周方向に所定の間隔で配
置されると共に、当該研削ロールの周方向に沿って緩や
かな凸湾曲形状とされた湾曲斜辺部を含んで構成され、
更に当該研削ロール間に除糠風噴出用の所定の隙間を形
成し研削式精穀ロールが軸線回りに回転することによ
り当該隙間から侵入してきた穀粒を当該湾曲斜辺部で
き飛ばす複数のスペーサと、を有するので、研削ロール
間の隙間から侵入してきた穀粒を弾き飛ばすことができ
るという優れた効果を有する。
【0046】請求項2記載の本発明に係る精穀装置は、
請求項1記載の発明において、さらに、研削ロールに対
するスペーサの取付角度を調整する角度調整機構を備え
ているので、穀粒の形質に応じて効果的に弾き飛ばすこ
とができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るスペーサが配設された状態を
示す横断面図である。
【図2】図1に示されるスペーサの組付状態を示す要部
拡大縦断面図である。
【図3】図1に示されるスペーサの平面図である。
【図4】本実施形態に係る竪形研削式精穀装置の全体構
成を概略的に示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 竪形研削式精穀装置 14 研削式精穀処理部 30 研削式精穀ロール 100 研削ロール 112 スペーサ112B 湾曲斜辺部 114 第1固定孔 116 第2固定孔 118 第1固定ボルト 120 隙間
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02B 1/00 - 3/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研削式精穀処理部内に配置されると共に
    各々環状に形成されかつ表面に多数の砥粒を有する研削
    ロールを複数個積み重ねて構成され、軸線回りに回転す
    ることにより精穀処理前の穀粒の表面に付着した糠層を
    削り取る研削式精穀ロールと、 軸方向に隣り合う研削ロール間に各々独立して周方向に
    所定の間隔で配置されると共に、当該研削ロールの周方
    向に沿って緩やかな凸湾曲形状とされた湾曲斜辺部を含
    んで構成され、更に当該研削ロール間に除糠風噴出用の
    所定の隙間を形成し、前記研削式精穀ロールが軸線回り
    に回転することにより当該隙間から侵入してきた穀粒を
    当該湾曲斜辺部で弾き飛ばす複数のスペーサと、 を有することを特徴とする精穀装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記研削ロールに対する前記ス
    ペーサの取付角度を調整する角度調整機構を備えてい
    る、 ことを特徴とする請求項1記載の精穀装置。
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