JP3492179B2 - 試料測定装置 - Google Patents

試料測定装置

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JP3492179B2
JP3492179B2 JP00771098A JP771098A JP3492179B2 JP 3492179 B2 JP3492179 B2 JP 3492179B2 JP 00771098 A JP00771098 A JP 00771098A JP 771098 A JP771098 A JP 771098A JP 3492179 B2 JP3492179 B2 JP 3492179B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料にX線を照射
したときに、その試料によって回折または散乱されたX
線の強度の角度依存性を測定することによって、試料の
構造を調べるための試料測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線の回折および散乱を利用して物質の
構造を調べるための方法は、適用範囲が非常に広く、そ
の方法によって物質の多彩な情報を得ることができる。
従って、その方法は、新規材料の開発や、材料の新規応
用形態を開発するにあたって非常に有効な手段となって
いる。また、物質の構造を調べるための方法として、試
料の形態や、試料を測定する目的に合わせて、多種、多
様な測定方法が考案され、実施されている。
【0003】物質の構造を調べるための測定方法を、測
定されるX線の回折角または散乱角の大きさ(以下で
は、2θと記載する)で分類すると、広角領域測定と小
角領域測定とに分けられる。一般的に、広角領域測定で
は2θが数度よりも大きく、小角領域測定では2θが数
度以下となっている。
【0004】広角領域測定によって得られる試料の情報
としては、対称性や格子定数などの結晶構造、結晶配
向、結晶化度(結晶質と非晶質との比率)、結晶子の大
きさ、格子歪みなどがある。小角領域測定によって得ら
れる試料の情報としては、微粒子の粒径、繊維の長周期
構造、多層膜の構造(各層の厚さ、層の密度、界面粗
さ)などがある。広角領域測定と小角領域測定とでは、
それぞれの測定を行うために用いられる装置に求められ
る特性が大きく異なっている。
【0005】広角領域測定の場合では、2θが数度から
160度程度までの広い角度範囲において、高い角度分
解能で測定を行う必要がある。この場合、試料にX線を
照射しつつ試料を回転させたときにX線回折パターンと
して得られる、試料の回転角に対するX線の強度分布に
おいて、どれだけ小さい角度で回折線同士が接近してい
るかを見分けることができるかが問題点となる。そのた
めの測定方法としては平行ビーム法と集中法とがある。
【0006】平行ビーム法は、平行度の高いX線ビーム
を利用する方法であり、集中法は、発散角を持ったX線
ビームを利用する方法である。集中法を用いた試料測定
装置では、発散角を持ったX線ビームを試料に入射さ
せ、そのX線ビームの焦点をX線の検出器で結ばせるよ
うに、試料測定装置の各構成部品が配置されている。今
日、広角領域測定の中で最も広く用いられている測定方
法は、集中法のうち、Bragg-Brentanoの集中法と呼ばれ
るものであり、この測定方法を採用した試料測定装置
は、比較的小型で、高い角度分解能の測定が可能である
という特徴を有している。
【0007】小角領域測定の場合では、2θが数度以下
の領域において高い角度分解能で測定を行う必要がある
と同時に、2θの値としてどれだけ小さな角度まで測定
が可能であるかが重要である。そのためには、試料に入
射するX線の平行度を高め、試料によって回折または散
乱されたX線のみを検出器へ導く必要がある。このよう
な条件を満足させるために広く利用されている方法とし
ては、クラツキーUスリット法や3スリット法がある。
いずれの方法においても、X線源と試料との間に配置さ
れる2つのスリットの相互間距離を大きくすることが、
試料に入射させるX線の平行度を高めることにつなが
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、広角領域測定を行うための試料測定装置と、小角領
域測定を行うための試料測定装置とでそれぞれの測定を
行うために求められる特性が大きく異なっており、1台
の試料測定装置で広角領域測定および小角領域測定を行
うことが困難であるという問題点がある。X線源の光学
系を切り替えて、1台の試料測定装置を広角領域測定と
小角領域測定のそれぞれに対応させることが可能である
が、X線源や、スリット、試料などの相互の位置関係を
大きく変えなければならず、広角領域測定と小角領域測
定とを切り替える調整作業をするために長時間を要して
しまうという問題点がある。従って、試料を測定する際
の効率を上げるためには、広角領域測定を行うための広
角X線回折装置、および小角領域測定を行うための小角
X線回折装置といった、異なる2つの試料測定装置が必
要となる。ところが、それら2つの試料測定装置を常
時、使用可能な状態にしておくためには、それぞれの試
料測定装置がX線源のX線取り出し口を占有することに
なり、実験室の中で大きなスペースが必要となるという
問題点がある。
【0009】本発明の目的は、X線源の1つのX線取り
出し口を使用して、試料測定装置1台のみで広角領域測
定および小角領域測定を行うことが可能であり、広角領
域測定と小角領域測定とを簡単な切り替え操作で実施す
ることができる試料測定装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、試料にX線を照射したときに該試料によ
って回折または散乱されたX線の強度の角度依存性を測
定することで試料の構造を調べるための試料測定装置で
あって、X線を発生するX線源と、X線源から発せられ
たX線が入射する第1のスリットと、第1のスリットを
通過したX線を照射する試料を、該試料の表面を通る第
1の回転軸を中心として回転可能に支持する第1の試料
ホルダーを備えた第1のゴニオメーターと、第1のスリ
ットを通過したX線が入射する第2のスリットと、第2
のスリットを通過したX線を照射する試料を、該試料の
表面を通る第2の回転軸を中心として回転可能に支持す
る第2の試料ホルダーを備えた第2のゴニオメーター
と、第1または第2のゴニオメーターのいずれか一方の
ゴニオメーターに搭載され、一方のゴニオメーターの試
料ホルダーにより支持された試料の回転軸を中心として
該試料の周囲を旋回する、前記試料により回折または散
乱されたX線の強度を測定するためのX線検出器とを有
する。
【0011】上記の発明では、X線が試料により回折ま
たは散乱されることを利用してその試料の構造を調べる
際、X線が回折または散乱される角度の大きさによって
分類される広角領域測定および小角領域測定を、1つの
試料測定装置で行うことができる。広角領域測定を行う
場合には、第1のゴニオメーターの第1の試料ホルダー
に試料を取り付け、第1のゴニオメーターにX線検出器
を搭載する。そして、X線源からのX線を、第1のスリ
ットを通して第1の試料ホルダーの試料に照射しつつ、
その試料を、第1の回転軸を中心として回転させると共
に、第1の回転軸を中心として試料の回転と同期してX
線検出器を旋回させる。この時、試料により回折または
散乱されたX線の強度をX線検出器で検出して、そのX
線の強度の角度依存性を測定することによって、その試
料の結晶構造などを調べることができる。一方、小角領
域測定を行う場合には、広角領域測定で第1の試料ホル
ダーに取り付けられていた試料を第1の試料ホルダーか
ら取り外して、第2のゴニオメーターの第2の試料ホル
ダーに試料を取り付け、また、第2のゴニオメーターに
X線検出器を搭載する。この場合、X線源から発せられ
たX線は、第1および第2のスリットを通過することに
よって、平行度の高いX線となる。この、平行度の高い
X線を試料に照射しつつ、その試料を、第2の回転軸を
中心として回転させると同時に、第2の回転軸を中心と
して試料の回転と同期してX線検出器を旋回させる。こ
の時、試料により回折または散乱されたX線の強度をX
線検出器で検出して、そのX線の強度の角度依存性を測
定することによって、試料の微粒子の粒径などを調べる
ことができる。
【0012】また、第2のゴニオメーターに搭載され、
第2の試料ホルダーで支持された試料により回折または
散乱されたX線を、第2のゴニオメーターに搭載された
X線検出器に向けて反射するカウンターモノクロメータ
ーをさらに有しており、カウンターモノクロメーター
が、第2のゴニオメーターにおける第2の回転軸を中心
としてX線検出器と共に試料の周囲を旋回することが好
ましい。
【0013】上記のように、第2のゴニオメーターにカ
ウンターモノクロメーターが搭載されることによって、
小角領域測定を行う場合、第2の試料ホルダーに取り付
けられた試料により回折または散乱されたX線がカウン
ターモノクロメーターにより単色化され、単色化された
X線の強度をX線検出器により検出することが可能とな
る。
【0014】また、第1のゴニオメーターにおける第1
の回転軸と、第2のゴニオメーターにおける第2の回転
軸とが平行であり、かつ、X線源と、第1の回転軸と、
第2の回転軸とがこの順番で同一直線状に配置されてい
ることが好ましい。
【0015】あるいは、第1のゴニオメーターの第1の
試料ホルダーにより支持され、第1のスリットを通過し
たX線を反射することで、そのX線を単色化するX線単
色化部材をさらに有しており、第1のゴニオメーターに
おける第1の回転軸と、第2のゴニオメーターにおける
第2の回転軸とが平行であり、かつ、X線源と第1の回
転軸とを最短距離で結ぶ直線と、第1の回転軸と第2の
回転軸とを最短距離で結ぶ直線とでなす角度が、第1の
スリットを通過したX線がX線単色化部材により回折す
る角度に設定されていることが好ましい。
【0016】上記のようにX線単色化部材が第1の試料
ホルダーにより支持され、X線源、第1および第2の回
転軸が上記のような位置関係で配置されることで、小角
領域測定を行う場合、X線源から発せられて第1のスリ
ットを通過したX線が、X線単色化部材により反射され
ると同時に単色化され、単色化されたX線が第2の試料
ホルダーの試料に照射される。
【0017】さらに、第1のゴニオメーターの第1の試
料ホルダーによって支持され、第1のスリットを通過し
たX線を全反射するように配置される全反射ミラーをさ
らに有しており、第1のゴニオメーターにおける第1の
回転軸と、第2のゴニオメーターにおける第2の回転軸
とが平行であり、かつ、X線源と第1の回転軸とを最短
距離で結ぶ直線と、第1の回転軸と第2の回転軸とを最
短距離で結ぶ直線とでなす角度が、第1のスリットを通
過したX線が全反射ミラーにより全反射された際にその
X線の進行方向が変化する角度に設定されていることが
好ましい。
【0018】上記のように、第1の試料ホルダーにより
全反射ミラーが支持され、X線源、第1および第2の回
転軸が上記のような位置関係で配置されることで、小角
領域測定を行う場合に、X線源から発せられて第1のス
リットを通過したX線が全反射ミラーにより全反射した
際、X線源から放射された連続X線の高エネルギー成分
が除去され、バックグランドの少ない測定データが得ら
れる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0020】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施形態の試料測定装置について説明するための概
略構成図である。本実施形態の試料測定装置では、広角
領域測定を行う場合と、小角領域測定を行う場合とで、
X線の強度を測定するためのX線検出器の配置が異な
る。図1(a)が、広角領域測定を行う場合の試料測定
装置を示す概略構成図であり、図1(b)が、小角領域
測定を行う場合の試料測定装置を示す概略構成図であ
る。
【0021】本実施形態の試料測定装置では、図1
(a)および図1(b)に示すように、X線発生手段
1、第1のスリットとしてのスリット4、第1のゴニオ
メーターとしてのゴニオメーター2、および第2のゴニ
オメーターとしてのゴニオメーター3がこの順番で一直
線上に並べられている。X線発生手段1は、X線を発生
するX線源13を有しており、X線源13から発せられ
たX線がスリット4に入射する。ゴニオメーター2上に
は、第1の試料ホルダーとしての試料ホルダー8が備え
られている。試料ホルダー8は、図1(a)および図1
(b)の紙面に対して垂直な、第1の回転軸である回転
軸2aを中心として任意の角度に回転する。また、ゴニ
オメーター2には、回転軸2aを中心として試料ホルダ
ー8の周囲を旋回するアーム11が備えられている。ア
ーム11上には、第2のスリットとしてのスリット5が
取り付けられている。
【0022】一方、ゴニオメーター3上には、第2の試
料ホルダーとしての試料ホルダー9が備えられている。
試料ホルダー9は、図1(a)および図1(b)の紙面
に対して垂直な、第2の回転軸である回転軸3aを中心
として任意の角度に回転する。試料ホルダー9の回転軸
3aは試料ホルダー8の回転軸2aと平行となってい
る。また、ゴニオメーター3には、回転軸3aを中心と
して、試料ホルダー9の周囲を旋回するアーム12が備
えられている。そして、X線発生手段1のX線源13、
回転軸2aおよび3aがこの順番で同一直線状に配置さ
れている。以上で説明した、X線発生手段1、スリット
4、ゴニオメーター2および3の配置は、広角領域測定
を行う場合と、小角領域測定を行う場合とで変化しな
い。
【0023】広角領域測定を行う場合について、図1
(a)を参照して説明する。図1(a)に示すように、
試料ホルダー8には試料10が取り付けられている。こ
の時、試料10の表面と回転軸2aとが平行となるよう
に、かつ、試料10の表面を回転軸2aが通るように試
料10が配置される。アーム11上には、X線検出器7
と、回転軸2aとX線検出器7とを結ぶ直線上に配置さ
れたスリット5とが取り付けられている。このように、
ゴニオメーター2にX線検出器7およびスリット5が搭
載されている場合、アーム11が旋回することによっ
て、X線検出器7およびスリット5が、回転軸2aを中
心として試料10の周囲を旋回する。ゴニオメーター3
のアーム12上にはスリット6が取り付けられている
が、広角領域測定の場合にはゴニオメーター3およびス
リット6は使用されない。
【0024】次に、図1(a)に示したように構成され
た試料測定装置を用いて、広角領域測定を行う場合の動
作について説明する。X線源13から放射された実効的
に単一波長の一次X線は、スリット4を通過することに
よって一次X線の発散角が制限された後、試料10の表
面に照射される。試料10によって回折または散乱され
た二次X線のうち、スリット5を通過したものがX線検
出器7によって検出される。このようにして試料10に
X線を照射しつつ、試料10を回転させると共に、試料
10の回転と同期してアーム11を旋回させ、X線検出
器7によって検出されるX線の強度を記録する。これに
より、試料10によって回折または散乱されたX線の強
度の角度依存性が測定され、試料10により回折または
散乱されたX線の強度の、試料10の回転角ごとの分布
から、試料10の構造に関する情報を調べることができ
る。
【0025】上述した本実施形態の試料測定装置では、
X線発生手段1として、各種X線管、あるいは単色化さ
れたシンクロトロン放射光を発生するものを用いること
ができる。X線検出器7としては、シンチレーションカ
ウンター、比例計数管などを用いることができる。
【0026】この広角領域測定では、集中法と平行ビー
ム法のどちらでも可能である。それらの測定方法に応じ
て、スリット4および5のそれぞれのスリット幅や、そ
れらのスリットの位置を適宜設定すればよい。平行ビー
ム法で測定を行う場合では、スリット5としてソーラー
スリットを使用してもよい。また、X線検出器7のスリ
ット5側にカウンターモノクロメーターを設置すること
により、単色化されたX線をX線検出器7で検出するこ
とが可能である。
【0027】次に、小角領域測定を行う場合について、
図1(b)を参照して説明する。小角領域測定を行う場
合では、図1(b)に示すように、広角領域測定でアー
ム11に取り付けられていたX線検出器7がアーム11
から取り外されており、アーム11は、2θ=0度に近
い位置に置かれている。ゴニオメーター3のアーム12
上にX線検出器7が取り付けられている。X線発生手段
1、ゴニオメーター2およびゴニオメーター3の配置は
広角領域測定の場合と同じである。アーム11は、2θ
=0度に近い位置に置かれており、スリット4を通過し
たX線がスリット5に入射する。試料10は、広角領域
測定の場合と異なり、ゴニオメーター3の試料ホルダー
9に取り付けられている。この時、試料ホルダー9の回
転軸と、試料10の表面とが平行となるように、かつ、
試料ホルダー9の回転軸が試料10の表面を通るよう
に、試料ホルダー9に試料10が取り付けられている。
このように、ゴニオメーター3にX線検出器7およびス
リット6が搭載されている場合、アーム12が旋回する
ことによって、X線検出器7およびスリット6が、回転
軸3aを中心として試料10の周囲を旋回する。
【0028】このように構成された試料測定装置で小角
領域測定を行う際の動作について説明する。X線源13
から放射された実効的に単一波長の一次X線は、スリッ
ト4および5を通過することによって平行度の高いX線
ビームとなる。そのX線ビームの平行度は、スリット4
および5のそれぞれのスリット幅や、それらのスリット
の配置によって決まる。例えば、スリット幅50μmの
スリット4および5を、スリット同士の間の距離が40
0mmとなるように設置した場合、X線ビームの発散角
は0.25mradとなる。X線ビームの進行方向の微調
整は、アーム11を旋回させ、スリット5の位置を調整
することによって容易に行うことができる。
【0029】このようにして作られた平行度の高いX線
ビームが試料10に照射される。試料10によって回折
または散乱されたX線のうち、スリット6を通過したも
のがX線検出器7によって検出される。ここで、試料1
0にX線を照射しつつ試料10を回転させると共に、試
料10の回転と同期してアーム12を旋回させ、X線検
出器7によって検出されるX線強度を記録する。これに
より、試料10によって回折または散乱されたX線の強
度の角度依存性が測定され、試料10により回折または
散乱されたX線の強度の、試料10の回転角ごとの分布
から、試料10の構造に関する情報を調べることができ
る。
【0030】この小角領域測定では、X線発生手段1と
して、広角領域測定で用いたものと同様のものを使用し
た。X線検出器7としては、シンチレーションカウンタ
ーまたは比例計数管などを用いることができる。また、
X線検出器7の前にカウンターモノクロメーターを設置
して、X線を単色化して検出することが可能である。
【0031】以上で説明したように、本実施形態の試料
測定装置では、X線源13の、1つのX線取り出し口を
使用し、一台の試料測定装置で広角領域測定および小角
領域測定を行うことが可能となる。従って、広角領域測
定と小角領域測定とで別々の試料測定装置を用いる必要
がなくなり、実験室での試料測定装置の占有面積および
占有スペースを抑えることができる。また、広角領域測
定と小角領域測定とを簡単な切り替え操作で実施するこ
とができる。
【0032】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
2の実施形態の試料測定装置について説明するための概
略構成図である。図1(a)が、広角領域測定を行う場
合の試料測定装置を示す概略構成図であり、図1(b)
が、小角領域測定を行う場合の試料測定装置を示す概略
略構成図である。本実施形態の試料測定装置では、第1
の実施形態のものと比較して、広角領域測定を行う場合
での、第1のゴニオメーターのアーム上のスリットや、
小角領域測定を行う場合での、第2のゴニオメーターの
アーム上の構成部品や、その構成部品の配置が異なる。
図2では、第1の実施形態と同一の構成部品に同一の符
号を付してある。
【0033】本実施形態の試料測定装置では、図2
(a)および図2(b)に示すように、X線発生手段
1、スリット4、ゴニオメーター2および3が、第1の
実施形態と同様にこの順番で一直線上に並べられてい
る。ゴニオメーター2における試料ホルダー8の回転軸
2aと、ゴニオメーター3における試料ホルダー9の回
転軸3aとは互いに平行となっている。X線源13と回
転軸2aとの距離が185mmであり、回転軸2aと回
転軸3aとの距離が450mmである。本実施形態で
は、以上で説明した各構成部品の配置は、広角領域測定
と小角領域測定とで同様である。
【0034】X線発生手段1としては、Cuを対陰極と
する回転対陰極X線管を使用した。その回転対陰極X線
管の最大出力は、管電圧60kV、管電流300mAで
18kWである。X線源13のX線焦点はラインフォー
カスであり、X線の取り出し角は6度である。実効焦点
は、幅0.05mm、長さ10mmである。以下では、
第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0035】広角領域測定を行う場合について、図2
(a)を参照して説明する。本実施形態の試料測定装置
における広角領域測定は平行ビーム法で行われる。図2
(a)に示すように、ホルダー8には、試料20aが取
り付けられている。スリット4は、X線源13から10
0mmだけ離れた位置に設置されており、スリット4と
しては、スリット幅0.15mmのものが用いられてい
る。ゴニオメーター2のアーム11上にはX線検出器7
が取り付けられており、そのX線検出器7としてはシン
チレーションカウンターを用いた。さらに、アーム11
上には、X線検出器7と回転軸2aとを結ぶ直線上に配
置されるソーラースリット5aが取り付けられている。
ソーラースリット5aとしては、長さが40mmで、角
度分解能が0.27度のものを用いた。ソーラースリッ
ト5aの試料20a側の端面と、回転軸2aとの距離は
185mmに設定されている。試料20aとソーラース
リット5aとの間にはNiフィルター(不図示)が配置
されており、このNiフィルターによってCuのKβ線
が除去される。
【0036】試料20aとしては、石英基板上に膜厚1
0nmのパラジウム薄膜を形成したものを用い、本実施
形態の試料測定装置で斜入射X線回折法の測定を行っ
た。斜入射X線回折法とは、試料の表面に対して小さな
角度でその表面にX線を入射させながらX線検出器を旋
回させ、回折X線の強度を測定する方法(2θスキャ
ン)のこという。この斜入射X線回折法は、薄膜のX線
回折パターンの測定に広く利用されている。試料20a
の表面と、X線の進行方向とでなす角度を0.5度に固
定して測定を行った結果を図3に示す。図3では、横軸
が角度であり、縦軸がX線強度である。図3に示される
X線の回折パターンから試料20aが金属Pdの結晶か
ら構成されていること分かる。
【0037】次に、小角領域測定を行う場合について、
図2(b)を参照して説明する。本実施形態の試料測定
装置における小角領域測定は3スリット法で行われる。
図2(b)に示すように、広角領域測定でアーム11に
取り付けられていたX線検出器7がアーム11から取り
外されており、アーム11は、2θ=0度に近い位置に
置かれている。広角領域測定で試料ホルダー8に固定さ
れていた試料20aが試料ホルダー8から取り外され、
ゴニオメーター3上の試料ホルダー9に試料20bが取
り付けられている。
【0038】スリット4は、X線源13から100mm
だけ離れた位置に設置されており、スリット4として、
スリット幅が0.05mmのものが用いられている。ス
リット5は、X線源13から525mmだけ離れた位置
に設置されており、スリット5として、スリット幅が
0.05mmのものが用いられている。従って、スリッ
ト4とスリット5との間隔は425mmであり、この2
つのスリットを通過したX線ビームの発散角は約0.2
4mradとなる。ゴニオメーター2のアーム11を微少
に移動させることで、X線ビームの進行方向を微調整す
ることができる。このようにしてX線ビームの進行方向
を微調整することにより、X線ビームが試料ホルダー9
の回転軸3aを通過するようにX線ビームが調整され
る。スリット5と試料ホルダー9の回転軸との距離は8
0mmである。
【0039】ゴニオメーター3のアーム12上には、ス
リット6の、試料ホルダー9側と反対側に配置されるカ
ウンターモノクロメーター14と、試料20b側からカ
ウンターモノクロメーター14に入射してカウンターモ
ノクロメーター14によって反射されるX線ビームを検
出するX線検出器7とが取り付けられている。カウンタ
ーモノクロメーターとしては平板結晶グラファイトモノ
クロメーターが用いられ、このカウンターモノクロメー
ター14の幾何学的な配置は、CuKα線を選択するよ
うに設定されている。このようにアーム12にカウンタ
ーモノクロメーター14が取り付けられることにより、
試料20bにより回折または散乱されてスリット6を通
過したX線が、カウンターモノクロメーター14によっ
て単色化されると共にX線検出器7に向けて反射され
る。このカウンターモノクロメーター14は、アーム1
2が旋回することによって、回転軸3aを中心としてX
線検出器7と共に試料20bの周囲を旋回する。
【0040】試料20bとしては、青板ガラス上にシリ
カ(SiO2)薄膜を形成したものを用いた。上述した
ように構成された試料測定装置を用い、X線反射率の測
定を行った。図4は、図2(b)に示したように構成さ
れた試料測定装置を用いて測定を行った際の測定結果を
示す図である。図4では、横軸が角度であり、縦軸がX
線強度である。また、図4において、点は測定データを
示し、実線は、測定データにパラメータをフィッティン
グさせて得られた計算結果である。この結果、試料20
bのシリカ層の厚さが30.8nmであり、そのシリカ
層の密度が2.27g/ccであるという情報が得られ
た。
【0041】本実施形態の試料測定装置によれば、ゴニ
オメーター3のアーム12にカウンターモノクロメータ
ー14が搭載されていることにより、試料20bにより
回折または散乱されたX線を単色化して、そのX線の強
度を測定することが可能となる。
【0042】(第3の実施の形態)図5は、本発明の第
3の実施形態の試料測定装置について説明するための概
略構成図である。図5(a)が、広角領域測定を行う場
合の試料測定装置を示す概略構成図であり、図5(b)
が、小角領域測定を行う場合の試料測定装置を示す概略
構成図である。図5では、第2の実施形態と同一の構成
部品に同一の符号を付してある。以下では、第2の実施
形態と異なる点を中心に説明する。
【0043】本実施形態の試料測定装置では、図5
(a)および図5(b)に示すように、X線源13と回
転軸2aとを最短距離で結ぶ直線と、回転軸2aと回転
軸3aとを最短距離で結ぶ直線とでなす角度θ1が、後
述する小角領域測定において、X線源13からのX線
が、試料ホルダー8に固定されたSi単結晶15によっ
て回折する角度に設定されている。ここでは、角度θ1
を、Si単結晶15の(111)面によって反射される
CuKα線が回折後の強度のピークを形成する角度2
θ、すなわち28.4°に設定した。
【0044】広角領域測定を行う場合の試料測定装置と
しては、第2の実施形態における広角領域測定の場合の
試料測定装置と比較すると、上述したようにゴニオメー
ター3の配置のみが異なっている。この広角領域測定の
場合の試料測定装置の動作は、第2の実施形態における
広角領域測定の場合と基本的に同様であるので、その説
明を省略する。
【0045】小角領域測定を行う場合では、図5(b)
に示すように、ゴニオメーター2の試料ホルダー8に、
表面が(111)面にカットされて研磨されたSi単結
晶15が取り付けられている。ゴニオメーター2のアー
ム11は2θ=28.4°付近に移動され、アーム11
の先端は、Si単結晶15による回折線方向に向けられ
ている。また、ゴニオメーター3の試料ホルダー9に
は、第2の実施形態における小角領域測定の場合と同様
に、試料20bが取り付けられている。この場合では、
試料ホルダー8にSi単結晶15を取り付けたが、Si
単結晶15の代わりに、他の結晶体、人工多層膜、また
は回折格子など、いずれか1つを試料ホルダー8に取り
付けてもよい。この場合、試料ホルダー8に取り付けら
れるものに応じて、角度θ1を設定し直す必要がある。
【0046】このような構成の試料測定装置で小角領域
測定を行う場合、X線源13から放射されたX線のう
ち、スリット4を通過してSi単結晶15で反射された
後にスリット5を通過した成分は、単色化されたX線と
なっている。本実施形態の試料測定装置では、小角領域
測定において、試料20bに入射するX線ビームが非常
によく単色化されるので、第2の実施形態における小角
領域測定で用いたカウンターモノクロメーター14が必
要なくなる。
【0047】(第4の実施の形態)図6は、本発明の第
4の実施形態の試料測定装置について説明するための概
略構成図である。図6(a)が、広角領域測定を行う場
合の試料測定装置を示す概略構成図であり、図6(b)
が、小角領域測定を行う場合の試料測定装置を示す概略
構成図である。図6では、第2の実施形態と同一の構成
部品に同一の符号を付してある。以下では、第2の実施
形態と異なる点を中心に説明する。
【0048】本実施形態の試料測定装置では、図6
(a)および図6(b)に示すように、X線源13と回
転軸2aとを最短距離で結ぶ直線と、回転軸2aと回転
軸3aとを最短距離で結ぶ直線とでなす角度θ2が、後
述する小角領域測定において試料ホルダー8に取り付け
られる全反射ミラー16を基に設定されている。その角
度θ2は、スリット4を通過したX線が全反射ミラー1
6により全反射された際に、そのX線の進行方向が変化
する角度に設定されている。全反射ミラー16として
は、Ptコートされた石英を使用しており、このことを
考慮して角度θ2を0.5度に設定した。
【0049】第3の実施形態と同様に、広角領域測定を
行う場合の試料測定装置の構成としては、第2の実施形
態における広角領域測定の場合の試料測定装置と比較す
ると、上述したようにゴニオメーター3の配置のみが異
なっている。この場合の試料測定装置の動作は、第2の
実施形態における広角領域測定の場合と基本的に同様で
あるので、その説明を省略する。
【0050】小角領域測定を行う場合では、図6(b)
に示すように、ゴニオメーター2の試料ホルダー8に、
上述した全反射ミラー16が取り付けられている。ゴニ
オメーター2のアーム11は2θ=0.5付近に移動さ
れており、これにより、アーム11の先端が、全反射ミ
ラー16によってX線が反射される方向に向けられる。
【0051】こうような状態の試料測定装置で小角領域
測定を行う場合、X線源13から放射され、スリット4
を通過した連続X線は、全反射ミラー16で全反射する
ことによって高エネルギー成分が除去される。これによ
り、バックグランドの少ない測定データが得られる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、X線源
と、第1および第2のスリットと、試料を回転可能に支
持するための第1および第2のゴニオメーターと、X線
の強度を測定するためのX線検出器とで試料測定装置を
構成しており、この試料測定装置ではX線源の1つのX
線取り出し口を使用して広角領域測定と小角領域測定と
を、簡単な切り替え操作で実施することが可能となる。
従って、広角領域測定と小角領域測定とで別々の試料測
定装置を用いる必要がなくなり、実験室での試料測定装
置の占有面積および占有スペースを抑えることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の試料測定装置につい
て説明するための概略構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の試料測定装置につい
て説明するための概略構成図である。
【図3】図2(a)に示したように構成された試料測定
装置を用いて広角領域測定を行った際の測定結果を示す
図である。
【図4】図2(b)に示したように構成された試料測定
装置を用いて小角領域測定を行った際の測定結果を示す
図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の試料測定装置につい
て説明するための概略構成図である。
【図6】本発明の第4の実施形態の試料測定装置につい
て説明するための概略構成図である。
【符号の説明】
1 X線発生手段 2、3 ゴニオメーター 2a、3a 回転軸 4、5、6 スリット 5a ソーラースリット 7 X線検出器 8、9 試料ホルダー 10、20a、20b、30 試料 11、12 アーム 13 X線源 14 カウンターモノクロメーター 15 Si単結晶 16 全反射ミラー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−218753(JP,A) 特開 平6−109668(JP,A) 特開 平9−218170(JP,A) 実開 昭48−65283(JP,U) 実開 平1−121900(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 23/00 - 23/227 G21K 1/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料にX線を照射したときに該試料によ
    って回折または散乱されたX線の強度の角度依存性を測
    定することで前記試料の構造を調べるための試料測定装
    置であって、 X線を発生するX線源と、 前記X線源から発せられたX線が入射する第1のスリッ
    トと、 前記第1のスリットを通過したX線を照射する試料を、
    該試料の表面を通る第1の回転軸を中心として回転可能
    に支持する第1の試料ホルダーを備えた第1のゴニオメ
    ーターと、 前記第1のスリットを通過したX線が入射する第2のス
    リットと、 前記第2のスリットを通過したX線を照射する試料を、
    該試料の表面を通る第2の回転軸を中心として回転可能
    に支持する第2の試料ホルダーを備えた第2のゴニオメ
    ーターと、 前記第1または第2のゴニオメーターのいずれか一方の
    ゴニオメーターに搭載され、該一方のゴニオメーターの
    試料ホルダーにより支持された試料の回転軸を中心とし
    て該試料の周囲を旋回する、前記試料により回折または
    散乱されたX線の強度を測定するためのX線検出器とを
    有する試料測定装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のゴニオメーターに搭載され、
    前記第2の試料ホルダーで支持された試料により回折ま
    たは散乱されたX線を、前記第2のゴニオメーターに搭
    載された前記X線検出器に向けて反射するカウンターモ
    ノクロメーターをさらに有しており、 前記カウンターモノクロメーターが、前記第2のゴニオ
    メーターにおける前記第2の回転軸を中心として前記X
    線検出器と共に前記試料の周囲を旋回する請求項1に記
    載の試料測定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のゴニオメーターにおける前記
    第1の回転軸と、前記第2のゴニオメーターにおける前
    記第2の回転軸とが平行であり、かつ、前記X線源と、
    前記第1の回転軸と、前記第2の回転軸とがこの順番で
    同一直線状に配置されている請求項1に記載の試料測定
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のゴニオメーターの前記第1の
    試料ホルダーによって支持され、前記第1のスリットを
    通過したX線を反射することで該X線を単色化するX線
    単色化部材をさらに有しており、 前記第1のゴニオメーターにおける前記第1の回転軸
    と、前記第2のゴニオメーターにおける前記第2の回転
    軸とが平行であり、かつ、前記X線源と前記第1の回転
    軸とを最短距離で結ぶ直線と、前記第1の回転軸と前記
    第2の回転軸とを最短距離で結ぶ直線とでなす角度が、
    前記第1のスリットを通過したX線が前記X線単色化部
    材により回折する角度に設定されている請求項1に記載
    の試料測定装置。
  5. 【請求項5】 前記X線単色化部材として、Si単結
    晶、人工多層膜、または回折格子のいずれか1つが用い
    られている請求項4に記載の試料測定装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のゴニオメーターの前記第1の
    試料ホルダーにより支持され、前記第1のスリットを通
    過したX線を全反射するように配置される全反射ミラー
    をさらに有しており、 前記第1のゴニオメーターにおける前記第1の回転軸
    と、前記第2のゴニオメーターにおける前記第2の回転
    軸とが平行であり、かつ、前記X線源と前記第1の回転
    軸とを最短距離で結ぶ直線と、前記第1の回転軸と前記
    第2の回転軸とを最短距離で結ぶ直線とでなす角度が、
    前記第1のスリットを通過したX線が前記全反射ミラー
    により全反射された際に該X線の進行方向が変化する角
    度に設定されている請求項1に記載の試料測定装置。
  7. 【請求項7】 前記第2のゴニオメーターに搭載され、
    前記第2の試料ホルダーで支持された試料により回折ま
    たは散乱されたX線を、前記第2のゴニオメーターに搭
    載された前記X線検出器に向けて反射するカウンターモ
    ノクロメーターをさらに有しており、 前記カウンターモノクロメーターが、前記第2のゴニオ
    メーターにおける前記第2の回転軸を中心として前記X
    線検出器と共に前記試料の周囲を旋回する請求項6に記
    載の試料測定装置。
  8. 【請求項8】 X線検出器としてシンチレーションカウ
    ンターまたは比例計数管が用いられている請求項1〜7
    のいずれか1項に記載の試料測定装置。
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