JP3491145B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents
インクジェット式記録装置Info
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Description
されたインクジェット式記録ヘッドにより画像や文字等
を記録紙に記録するインクジェット式記録装置に関し、
とりわけ、インクタンクをプリンタ本体側に配置し、こ
のインクタンクからインク供給チューブを介して記録ヘ
ッドへインクを供給するようにしたインクジェット式記
録装置に関する。
タは既によく知られている。つまり、インクジェットプ
リンタは、記録紙等の印刷媒体にインク滴を吐出するこ
とにより画像や文字等の印刷データを記録する構成とな
っており、ノズル開口からインク滴を吐出するインクジ
ェット式記録ヘッドを備える。このインクジェット式記
録ヘッドは、例えば、記録紙の幅方向に移動(主走査)
可能なキャリッジに設けられる。
クジェットプリンタでは、インク消費量が多いために多
量のインクを貯留しておく必要がある。このようなプリ
ンタにおいて、インクを貯留したインクカートリッジを
キャリッジに装着する構成を採ると、インクカートリッ
ジに大容量のものを使用する必要がある。これにより、
インクカートリッジを装着した状態のキャリッジが過度
に重くなってしまい、キャリッジの駆動モータに出力の
大きなものが必要となり、慣性モーメントが大きいため
キャリッジ反転時の反動が大きくなる等の問題がある。
また、6色等の多色のインクを用いるインクジェットプ
リンタでは、各色それぞれのインクを貯留したインクカ
ートリッジを必要とする。そして、各色のインク貯留量
を十分にしたインクカートリッジをキャリッジに装着す
ると、同様に、キャリッジが過度に重くなってしまう。
リッジから分けてプリンタ本体(ハウジング)側に配置
し、そのインクタンクからインク供給チューブを介して
記録ヘッドへインクを供給するようにしたインクジェッ
トプリンタが提案されている。この構成のプリンタは、
多量のインクを貯留させてもキャリッジの重量を軽減す
ることができるという利点がある。しかし、このプリン
タでは、キャリッジの加減速に伴ってインク供給チュー
ブ内のインクに圧力変動が生じてしまう。そして、この
ようなインクの圧力変動は、インク滴の吐出を不安定に
する。そこで、インクの圧力変動を抑制するためにキャ
リッジに圧力ダンパを取り付け、この圧力ダンパにより
インクの圧力変動を抑制する構成としている。
部を弾性シートで封止したインク室とこのインク室に連
通した針接続部とを備えており、針接続部をキャリッジ
に設けたインク供給針に挿入することでキャリッジに取
り付けられている。この取付状態において、圧力ダンパ
は、針接続部のOリングによってキャリッジに支持され
る。この圧力ダンパは、インク供給チューブを通じて供
給されたインクの圧力変動を弾性シートの変形によるコ
ンプライアンスによって吸収・緩和する。そして、圧力
変動が抑制されたインクは、針接続部に接続されたイン
ク供給針を通じて記録ヘッド側に供給される。
装置では、記録速度の向上を図るため、キャリッジの移
動を高速で行うようになってきている。これに伴い、キ
ャリッジの加減速度が増し、キャリッジ反転時の反動力
も大きくなる傾向にある。しかし、従来のインクジェッ
ト式記録装置では、圧力ダンパがキャリッジに対して単
にOリングを介して接続されていることから、キャリッ
ジの加減速度を増すと、キャリッジの移動に伴ってOリ
ングの部分を支点にして圧力ダンパが首振り状態に動い
てしまい、インクの吐出不良を起こす虞がある。また、
圧力ダンパの接続部分が動いてしまうので、連結のシー
ル性が悪化する虞がある。
させてしまう構成を採ることが考えられる。しかし、圧
力ダンパは、インクの圧力変動を吸収するための薄い樹
脂フィルムに対する溶着性を考慮すると材料が限定さ
れ、この樹脂フィルムとの溶着性を満足する材料は寸法
精度が悪い。一方、この圧力ダンパとキャリッジとの間
に配設されるフィルタユニットは高い寸法精度が要求さ
れるので、圧力ダンパとフィルタユニットとを同じ素材
で成型することは困難である。以上の理由から、圧力ダ
ンパとキャリッジを一体化させることも困難である。
ものであり、その目的は、キャリッジの移動時に圧力ダ
ンパが振れ動くことを防止し、印刷品質を良好に維持で
きるインクジェット式記録装置を提供しようとするもの
である。
ために本発明の請求項1に記載のものは、インク供給針
を突設した取付ベース部及び記録ヘッドを備えたキャリ
ッジと、プリンタ本体側に設置したインクタンク内のイ
ンクを供給するためのインク供給チューブと、インク供
給チューブからのインクが貯留されるインク室及びイン
ク室に連通する針接続部を備えた圧力ダンパとを有し、
キャリッジを主走査方向に移動させた際に生じるインク
の圧力変動をインク室で抑制し、圧力変動が抑制された
インクを針接続部に接続されたインク供給針を通じて記
録ヘッド側に供給するように構成したインクジェット式
記録装置において、前記圧力ダンパには、厚さ方向に貫
通する止着用開口部を開設した止着部を、圧力ダンパに
おける一方の側部と他方の側部の間に1つ設け、前記針
接続部の内部には、基端開口部の外周が圧力ダンパ側に
液密に接合されて先端開口部の内周がインク供給針の外
周面に液密に接触可能な弾性筒状のシール部材を設け
て、先端開口部の開口面積を基端開口部の開口面積より
も小さく設 定し、前記キャリッジには、圧力ダンパの一
方の側部に当接する第1回転防止部と、他方の側部に当
接する第2回転防止部とからなる回転防止部を設け、 該
キャリッジの取付ベース部には、前記止着部材の軸部が
固定可能な受座を設け、前記止着部材の軸部を前記止着
用開口部に挿入した状態で前記止着部材によって止着部
を受座側に押圧し、前記止着部を前記止着部材と前記受
座とで挟持して圧力ダンパをキャリッジに剛体固定した
ことを特徴とするインクジェット式記録装置である。
部材を雄ねじによって構成し、雄ねじの軸部を受座に螺
合させることにより、雄ねじの頭部で止着部を受座側に
押圧するように構成したことを特徴とする請求項1に記
載のインクジェット式記録装置である。
ール部材の先端開口部を基端開口部よりも針接続部の奥
側に位置させたことを特徴とする請求項1又は2に記載
のインクジェット式記録装置である。
記録装置の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
記録装置であるインクジェットプリンタを示し、図1は
インクジェットプリンタの平面図、図2及び図3はキャ
リッジを斜め上側から見た図、図4は圧力ダンパの正面
図、図5は圧力ダンパ及びキャリッジを図3におけるX
Z面で切断した断面図である。
ッジ2がガイド部材(図示せず)に移動自在に取り付け
られている。このキャリッジ2は、駆動プーリ12と遊
転プーリ13との間に掛け渡したタイミングベルト14
に接続され、駆動モータ15の駆動により記録紙3の幅
方向に移動(主走査)される。
取付ベース部2aの下面(つまり、記録紙3と対向する
面)には、記録ヘッド4が設けられている。この記録ヘ
ッド4は、供給されたインクを小さなインク滴として吐
出させるものである。本実施形態の記録ヘッド4は、図
5に示すように、箱体状のケース40と、このケース4
0の収納空部に収容された圧電振動子41と、ケース4
0の下面(先端面)に接合された流路ユニット45と、
流路ユニット45の圧力室(図示せず)にインクを供給
するインク供給管44と、複数のノズル開口43を副走
査方向に沿って並べたノズル列を主走査方向に離隔させ
て2列平行に形成したノズルプレート42とを備える。
この記録ヘッド4では、圧電振動子41によって圧力室
を膨張・収縮させることで、ノズル開口43からインク
滴を吐出させる。
は反対側の取付ベース部2aの上面には、キャリッジ2
の主走査に伴うインク圧力の変動を抑制するための圧力
ダンパ6が取り付けられている。この圧力ダンパ6は、
2列のノズル列のそれぞれに対応させて2つ取り付けら
れている。そして、各圧力ダンパ6,6は、主走査方向
に少し離隔して配置されており同じ向きに取り付けられ
ている。なお、キャリッジ2や圧力ダンパ6については
後で詳しく説明する。
には、記録ヘッド4をクリーニングするクリーニング部
17と、キャッピングするキャッピング部18とが並べ
て設けられている。クリーニング部17は、記録ヘッド
4のノズルプレート42へワイパーブレードが押し当て
可能に配置されて、ワイパーブレードによってノズルプ
レート42の表面を払拭可能な構成とされている。キャ
ッピング部18は、上面が開放した凹室を形成したトレ
ー状のキャップ部材を備えており、このキャップ部材に
よってノズルプレート42を適宜封じる構成とされ、非
記録時にはノズル開口からのインク溶媒の蒸発を防止す
るようになっている。さらに、キャップ部材の凹室は吸
引チューブに連通されており、吸引チューブの途中に配
設された吸引ポンプによって、記録ヘッド4からキャッ
プ部材側へインクを強制的に吸引するようになってい
る。
部18のさらに外側(図1における右側)には、インク
タンク5が設けられている。このインクタンク5は、プ
リンタ1で使用されるインクを貯留するものである。本
実施形態では2列のノズル列のそれぞれに対応させてイ
ンクタンク5を2つ設けてある。
とは、弾性を有するインク供給チューブ7により連通さ
れている。このインク供給チューブ7は、例えばシリコ
ンゴム等の弾性材により形成されている。また、インク
供給チューブ7は、耐薬品性に優れたシリコン系樹脂等
の弾性部材による内層に、気密遮断性に優れた塩化ビニ
ルや金属膜等を外層として覆った二重構造を採ってもよ
い。インクタンク5に貯留されたインクは、このインク
供給チューブ7を通じて圧力ダンパ6に供給される。そ
してインクは、圧力ダンパ6内で圧力変動が吸収された
状態で記録ヘッド4側に供給される。
を主走査方向に移動させながら記録ヘッド4のノズル開
口43からインク滴を吐出させ、キャリッジ2の主走査
に連動させてプラテン16を回転して記録紙3を縦方向
に移動(副走査)させることによって、記録紙3上に画
像や文字等の印刷データを記録する。
説明する。
成型される。そして、図2及び図3に示すように、キャ
リッジ2は、副走査方向(図中Y方向)が少し長い略長
方形状の板状部として形成された取付ベース部2aを備
える。この取付ベース部2aの上面における長手方向略
中央には、圧力ダンパ6を止着するための止着ボス21
を上方に突設する。この止着ボス21は、先端面の略中
心から下側に向けて止着ねじ10が螺合し得る空部21
aを形成した略円筒状の部材であり、本願発明における
受座として機能する。そして、止着ボス21は、各圧力
ダンパ6,6のそれぞれに対応して主走査方向に2つ並
べて形成されている。
止着ボス21の近傍には、インク供給針8及びフィルタ
84を取り付けるためのフィルタ取付窪部24を形成す
る。このフィルタ取付窪部24は、図5に示すように、
インク供給針8のリング状(環状)の基部81及びフラ
ンジ部82と、この基部81の下側に位置するフィルタ
84とが丁度嵌合する上面開放の円形状開口を有し下方
に向けて縮径した空部によって構成される。そして、こ
のフィルタ取付窪部24もまた、各圧力ダンパ6,6の
それぞれに対応して主走査方向(図中X方向)に2つ並
べて形成されている。
端部にはブロック状の突起22を上方に向けて突設す
る。この突起22は、圧力ダンパ6の嵌合溝部66a
(後述する)が嵌め合わされる部分であり、本願発明に
おける回転防止部の一種(第1回転防止部)である。同
様に、取付ベース部2aにおける副走査方向の他端部に
は、当て板23を上方に突設する。この当て板23は、
圧力ダンパ6の取り付け時において圧力ダンパ6が当接
する部分であり、本願発明における回転防止部の一種
(第2回転防止部)である。本実施形態では、この当て
板23の上端の一部を上方に延出して当接部を形成す
る。
面には流路形成部20を下側に向けて突設する。この流
路形成部20の内部には、基端がフィルタ取付窪部24
内に、先端がインク供給管44にそれぞれ連通したイン
ク流路20aが設けられている。従って、フィルタ取付
窪部24とインク供給管44とは、インク流路20aを
通じて連通している。なお、上記の記録ヘッド4は、こ
の流路形成部20の先端面に接合されている。
樹脂製材料によって成型されており、図5に示すよう
に、リング状の基部81と、この基部81の外周面の上
側部分から外側に延出されたフランジ部82と、基部8
1の上端から上側に連続的に形成されて上方に向けて次
第に縮径する縮径部83と、縮径部83の上端から上方
に向けて連続的に形成されて、内部空間と外部とを連通
する通孔が形成された円錐状頂部を有する円筒状の針部
80とを備えて構成されている。そして、フィルタ取付
窪部24内における基部81の下側には、円盤状のフィ
ルタ84が嵌め込まれており、流通インク中から気泡及
びゴミ等をトラップするようになっている。
説明する。
正面から見て横方向に少し長い楕円形状の基部61と、
この基部61の一側の下端部を側方(図4における右方
向)に延出した延出部66とを備え、弾性シート64を
構成する樹脂フィルムとの溶着性の良い樹脂性材料、例
えば、ポリプロピレンによって成型される。
面方向に窪ませて形成してあり、基部61の下面には円
筒状の針接続部63を下方に向けて突設する。一方、延
出部66の上面にはインク流入口62を上方に向けて突
設する。このインク流入口62には、上記のインク供給
チューブ7の先端が接続される。従って、インク供給チ
ューブ7を通じて供給されるインクは、このインク流入
口62を通じて圧力ダンパ6内に流入する。また、延出
部66の先端には上記の突起22に嵌合する嵌合溝部6
6aを形成する。この嵌合溝部66aは、上方から見て
先端側が開放した略凹状に形成されており、一対の突起
を突起22が丁度嵌まる幅に離隔させて形成する。
のインク流路62aとの間を接続溝部67により連通
し、インク室60と針接続部63の内部空間63aとの
間を接続流路68により連通してある。なお、接続流路
68のインク室側開口にはフィルタ65(図5参照)が
取り付けられていて、流れるインクの中からゴミ等をト
ラップするようになっている。
うにして基部61の縁部61a及び延出部66の縁部6
6bには透明な弾性シート64を貼設し、インク室60
の正面側の開口と接続溝部67の開口とをこの弾性シー
ト64で封止する。従って、この圧力ダンパ6内には、
インク流入口62(インク流路62a)から接続溝部6
7、インク室60、接続流路68、及び針接続部63
(内部空間63a)から構成される一連のインク通路が
形成される。そして、インク室60の一部を区画する弾
性シート64は、本願発明における弾性隔壁として機能
する。この弾性シート64は、図5に示すように、イン
ク室60を収縮させる方向と膨張させる方向とに変形可
能であり、この弾性シート64の変形によるコンプライ
アンスによってインク室60内におけるインクの圧力変
動が吸収される。
の裏面側であって圧力ダンパ6における一方の側部と他
方の側部の間には、図2に示すように、止着部69を1
つ設けてある。この止着部69は、基部61の下縁と略
平行であって後方に向けて延出形成された板状の部材で
ある。この止着部69には、止着部69の厚さ方向(上
下方向)に貫通する止着用開口部69aを開設する。こ
の止着用開口部69aの直径は、雄ねじ(詳しくは、セ
ルフタップねじとも呼ばれるタッピングねじ)として構
成された止着ねじ10(本願発明の止着部材の一種)の
軸部の直径よりも大きく止着ねじ10の頭部の直径より
も小さく設定してある。また、止着部69の下側の平面
(載置面)から針接続部63の先端までの長さは、止着
ボス21の高さ(基端から先端面までの長さ)と同じ
か、この高さよりも少し短く設定してある。これは、圧
力ダンパ6を取り付けた際において、針接続部63がイ
ンク供給針8のフランジ部82に対して過度に強い力で
押し付けられてしまうのを防止するためである。さら
に、止着部69の左右方向両端部には、止着部69の形
成方向と交差する上下方向に延出された一対の補強リブ
69b,69bが一体に形成されている。この補強リブ
69bは、止着部69の上下方向の撓みを防止する補強
部材である。
に、上側に位置する基端部が塞がれて下側に位置する先
端部が開放した円筒状の部分である。この針接続部63
における内部空間63aの天井面には、接続流路68の
端部が開口しており、この接続流路68を通じてインク
室60と内部空間63aとが連通されている。針接続部
63の内径は、針部80の直径よりも十分に大きく、例
えば、針部80の直径の3〜4倍程度に設定されてい
る。また、針接続部63の内部空間63aの高さは、針
部80が十分収納できる程度に設定されている。
ル部材9が嵌め込まれている。このシール部材9は、図
5に示すように、大径の環状部90(本願発明における
基端開口部に相当)と、この環状部90と同心上に形成
された小径の環状部91(本願発明における先端開口部
に相当)と、これらの環状部90,91を連結する弾性
側壁部92とを有する弾性筒状部材であり、例えば、ブ
チルゴムによって成型されている。そして、大径の環状
部90の外径は内部空間63aの内径と同じか僅かに大
きい径とされ、その内径は針部80の直径よりも大きく
設定される。さらに、この環状部90の外周面には、針
接続部63との液密性を確保するための突条を全周に亘
って形成してある。一方、小径の環状部91の内径(つ
まり、開口面積)は、大径の環状部90の内径(つま
り、開口面積)よりも小さく設定されており、例えば、
針部80の直径よりも少し小さく設定する。これは、針
部80との間の液密性を確保するためである。
環状部90の外周が針接続部63(つまり、圧力ダンパ
6)の先端開口部付近で針接続部63の内壁面に液密に
接合されている。また、小径の環状部91は、大径の環
状部90よりも内部空間63aの奥側に位置する。
の取り付けについて説明する。
場合には、まず、針接続部63を針部80の上方から被
せ、キャリッジ2側に軽く押し込む。これにより、針部
80の先端がシール部材9の小径環状部91の開口に挿
入される。針部80を小径環状部91に挿入したなら
ば、圧力ダンパ6の嵌合溝部66aを、取付ベース部2
aの突起22上に位置合わせし、嵌合溝部66aとは反
対側の圧力ダンパ6の端部を当て板23上に載置した状
態で、圧力ダンパ6をキャリッジ2側に更に押し込む。
これにより、嵌合溝部66aと突起22とが嵌め合わさ
れた状態になって、止着部69の下面が止着ボス21の
先端面の上に載置される。
部が小径の環状部91よりも奥側に突出して、この環状
部91の内周が針部80の外周面に液密に接触する。こ
の状態では、側壁部92の弾性によって、小径の環状部
91が大径の環状部90とは独立して移動することが可
能である。このため、圧力ダンパ6を多少動かしてもシ
ール部材9によるシール性を良好に維持することができ
る。
着ボス21の空部21aと止着部69の止着用開口部6
9aとを位置合わせし、止着ねじ10の軸部を止着用開
口部69aに挿入して止着ねじ10を締め込む。ここ
で、本実施形態の止着ねじ10はタッピングねじである
ため、止着ねじ10の締め込みに伴って空部21aの内
壁周面に雌ねじが形成される。そして、止着ねじ10を
締め込んで行くことで、止着ねじ10の頭部が止着部6
9の上側平面(押圧面)に接触する。この接触状態でさ
らに止着ねじ10を締め込むと、圧力ダンパ6にはねじ
締め込み方向(例えば、時計回り方向)の回転力が加わ
るが、本実施形態では、圧力ダンパ6の回転力を突起2
2と当て板23とによって受け止めている。即ち、圧力
ダンパ6における一方の側部では嵌合溝部66aが突起
22と嵌め合わされており、他方の側部では回転力の作
用方向に当て板23を設けて圧力ダンパ6を当て板23
の当接部に押し当てている。このため、止着ねじ10を
締め込んでも圧力ダンパ6の共回りを防止することがで
きる。これにより、圧力ダンパ6の取り付け時における
針接続部63と針部80との間のシール不良を確実に防
止することができる。なお、嵌合溝部66aと突起22
とのクリアランスが大きかったりするなどして、万一、
取り付け時に圧力ダンパ6が多少回転したとしても、上
記のシール部材9によって針接続部63と針部80との
間の液密性は確保できる。
じ10の頭部が止着部69の上側平面を止着ボス21側
に押圧する。これにより、止着部69が止着ねじ10と
止着ボス21とで挟持され、圧力ダンパ6がキャリッジ
2に対してリジットに取り付けられて剛体固定される。
この固定状態では、キャリッジ2の動作時に圧力ダンパ
6が振れ動くことを確実に防止でき、針接続部63と針
部80との間のシール性を高く保つことができる。ま
た、止着部69が止着ねじ10と止着ボス21とで挟持
されることで圧力ダンパ6がキャリッジ2に対してリジ
ットに取り付けられる構成であるため、針接続部63と
針部80との接続部分には不要な力が加わり難い。この
点でも針接続部63と針部80との間のシール性を高く
保つことができる。その結果、圧力ダンパ6とキャリッ
ジ2とを別部材で構成しても、圧力ダンパ6による圧力
変動の抑制動作を維持でき、印刷品質を良好に維持でき
る。
って取り付ける構成であるので、止着ねじ10を締め込
むという簡単な操作で圧力ダンパ6をキャリッジ2に固
定することができる。これにより、組立作業における作
業効率の向上が図れ、プリンタ1を効率よく製造するこ
とができる。そして、組立作業者の作業負担も軽減する
ことができる。また、一回取り付けた圧力ダンパ6をキ
ャリッジ2から取り外すことも可能である。このため、
組み付け後に記録ヘッド4に何らかの不良が発見された
場合には、圧力ダンパ6を取り外して他の記録ヘッド4
に付け替えることが可能である。これにより、正常な圧
力ダンパ6を無駄に廃棄してしまうことが防止でき、部
品コストを削減することができる。
ならば、他の圧力ダンパ6の取り付けを上記と同様の手
順で行い、最後の圧力ダンパ6まで取り付けたならば、
キャリッジ2をプリンタ本体(ハウジング側)に組み付
け、その後、インク供給チューブ7をインク流入口62
に接続する。
々の追加、変更等が可能である。例えば、止着ねじ10
に代えて金属製の楔部材を止着部材として用い、先端部
分(つまり本願発明における軸部)を止着用開口部69
aに挿入した状態でこの楔部材を止着ボス21の先端面
から下方に形成した空部21aに打ち込み、圧力ダンパ
6をキャリッジ2に対して剛体固定するようにしてもよ
い。また、止着ボス21に代えて、先端面に固定軸を突
設した止着基部を設け、固定軸を止着用開口部69aに
挿入した状態で固定軸の先端を熱で変形させ、熱カシメ
によって止着部69を止着基部側に抑止し、圧力ダンパ
6をキャリッジ2に対して剛体固定するようにしてもよ
い。
ンパ6を2個取り付けたキャリッジ2を例示したが、圧
力ダンパ6の個数はこれに限らず、4色や6色が記録可
能なプリンタ1では4個や6個など適宜に設けることが
できる。
ェット式記録装置は、次に示すような優れた効果を奏す
る。即ち、止着部材の軸部を止着用開口部に挿入した状
態で止着部材によって止着部を受座側に押圧し、止着部
を止着部材と受座とで挟持することで圧力ダンパをキャ
リッジ側へ剛体固定するようにしたので、キャリッジの
加減速を急激に行っても圧力ダンパが振れ動くことを確
実に防止でき、インク供給針と針接続部との間のシール
性を高く保つことができる。その結果、圧力ダンパによ
るインク圧力の抑制効果を良好に保つことができ、印刷
品質の低下を防ぐことができる。また、止着部を止着部
材と受座とで挟持することにより、圧力ダンパをキャリ
ッジに対して剛体固定する構成であるため、インク供給
針と針接続部との接続部分には不要な力が加わり難い。
この点でもインク供給針と針接続部との間のシール性を
高く保つことができる。さらに、圧力ダンパと当接する
ことで取付時における圧力ダンパの回転を防止する回転
防止部をキャリッジに設ける構成であるため、取付時に
おける針接続部とインク供給針との間のシール不良を確
実に防止することができる。
雄ねじの軸部を受座に螺合させることにより、雄ねじの
頭部で止着部を受座側に押圧するように構成した場合に
は、雄ねじを締め込むという簡単な操作で圧力ダンパを
キャリッジに固定することができる。これにより、組立
作業における作業効率の向上が図れ、記録装置を効率よ
く製造することができるし、組立作業者の作業負担も軽
減できる。さらに、雄ねじを取り外すことにより、一回
取り付けた圧力ダンパをキャリッジから取り外すことも
可能である。このため、組み付け後に記録ヘッドに何ら
かの不良が発見された場合には、圧力ダンパを取り外し
て他の記録ヘッドに付け替えることが可能である。これ
により、正常な圧力ダンパを無駄に廃棄してしまうこと
が防止でき、部品コストを削減することができる。
プリンタの平面図である。
転させた斜視図である。
断した断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 インク供給針を突設した取付ベース部及
び記録ヘッドを備えたキャリッジと、プリンタ本体側に
設置したインクタンク内のインクを供給するためのイン
ク供給チューブと、インク供給チューブからのインクが
貯留されるインク室及びインク室に連通する針接続部を
備えた圧力ダンパとを有し、キャリッジを主走査方向に
移動させた際に生じるインクの圧力変動をインク室で抑
制し、圧力変動が抑制されたインクを針接続部に接続さ
れたインク供給針を通じて記録ヘッド側に供給するよう
に構成したインクジェット式記録装置において、 前記圧力ダンパには、厚さ方向に貫通する止着用開口部
を開設した止着部を、圧力ダンパにおける一方の側部と
他方の側部の間に1つ設け、前記針接続部の内部には、基端開口部の外周が圧力ダン
パ側に液密に接合されて先端開口部の内周がインク供給
針の外周面に液密に接触可能な弾性筒状のシール部材を
設けて、先端開口部の開口面積を基端開口部の開口面積
よりも小さく設定し、 前記キャリッジには、圧力ダンパの一方の側部に当接す
る第1回転防止部と、他方の側部に当接する第2回転防
止部とからなる回転防止部を設け、 該 キャリッジの取付ベース部には、前記止着部材の軸部
が固定可能な受座を設け、前記 止着部材の軸部を前記止着用開口部に挿入した状態
で前記止着部材によって止着部を受座側に押圧し、前記
止着部を前記止着部材と前記受座とで挟持して圧力ダン
パをキャリッジに剛体固定したことを特徴とするインク
ジェット式記録装置。 - 【請求項2】 前記止着部材を雄ねじによって構成し、
雄ねじの軸部を受座に螺合させることにより、雄ねじの
頭部で止着部を受座側に押圧するように構成したことを
特徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録装
置。 - 【請求項3】 前記シール部材の先端開口部を基端開口
部よりも針接続部の奥側に位置させたことを特徴とする
請求項1又は2に記載のインクジェット式記録装置。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000042162A JP3491145B2 (ja) | 2000-02-21 | 2000-02-21 | インクジェット式記録装置 |
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JP2001232808A JP2001232808A (ja) | 2001-08-28 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000042162A Expired - Fee Related JP3491145B2 (ja) | 2000-02-21 | 2000-02-21 | インクジェット式記録装置 |
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