JP3490822B2 - シートベルトアンカの取付構造 - Google Patents
シートベルトアンカの取付構造Info
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- Japan
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- seat belt
- spring base
- belt anchor
- frame
- mounting structure
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、乗用車のリアシー
トのシートベルトアンカの取付構造に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来、乗用車のリアシートのシートベル
トアンカを取り付けるのに、リアフレームやリアホイル
ハウスに専用のブラケットを設け、このブラケットにア
ンカを締結するようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ここで、例えばストレ
ートフレームを有する車体構造ではその位置は、ほぼエ
ンジン、ミッション及びフロントタイヤの転舵角によっ
て決まり、通常はリアシートベルトアンカの位置がフレ
ームの外側になることから、即ちアンカを取付け可能な
領域内にフレームがないことから、上記したアンカをリ
アフレームに取り付けることができず、リアホイルハウ
ス側に取り付けなければならない。 【0004】ところが、樹脂製(S−RIM)のリアホ
イルハウスを装着した車体構造では、SP材やアルミニ
ウム材などの金属材に比べてこのS−RIMの伸びが非
常に小さいことから、大入力が局部的に生じると割れを
生じる心配があるため、シートベルトアンカのような大
入力が生じるものを保持するには大型の補強部材を用い
たり、リアホイルハウスを厚肉にして大入力に耐え得る
ようにする必要があり、重量化すると共にコストが高騰
化する問題があった。 【0005】本発明は上記したような従来技術の問題点
に鑑みなされたものであり、その主な目的は、部品点数
の増加及び車体の重量化を伴うことなく、しかもコスト
を低廉化可能なシートベルトアンカの取付構造を提供す
ることにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記した目的は本発明に
よれば、リアサスペンション装置の上側スプリングベー
ス(2)がリアフレーム(1)に固定された車両のシー
トベルトアンカの取付構造であって、前記上側スプリン
グベースの少なくとも内側の一部が前記リアフレームの
下面に結合され、前記リアフレームの外側面にフランジ
(1a)が一体的に設けられ、前記上側スプリングベー
スと一体をなす部材(2b)の上部及び前記フランジに
当該シートベルトアンカ(5)が共締めされ、コイルス
プリングからの入力方向と略同一方向にシートベルトの
張力が前記上側スプリングベースに作用するように、上
向きに延出されたシートベルトの端部が当該シートベル
トアンカに連結されることを特徴とするシートベルトア
ンカの取付構造を提供することにより達成される。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。 【0008】図1は、本発明が適用された自動車の車体
フレームを示している。この車体フレームは、アルミニ
ウム等の軽金属材料にて押し出し成形されたパイプ状の
中空部材を互いに溶接接続してなるフレームと樹脂内板
とから構成されるスペースフレームのうち剛性・強度・
衝突性能に於て効率の良いストレートフレームを採用し
た車体構造を有している。 【0009】 図2及び図3に示すように、リアフレー
ム1の外側面に押し出し成形により一体的に形成された
フランジ1aには、図示されないリアサスペンション装
置に用いられるスプリングベース2が設けられている。
このスプリングベース2は、下方が凹面の皿状をなす下
部2aと、該下部2aの上面を覆う位置に該下部2aと
一体をなすように半分の皿状に形成された上部2bとを
有し、この上部2bがカラー3を介して上記フランジ1
aにボルト締めされている。ここで、下部2aの内側半
分はリアフレーム1の下面に合わさっており、実際のリ
アサスペンション装置からの入力は、この下部2aの内
側半分の部分でその殆どを受けるようになる。 【0010】一方、フランジ1aを介して樹脂製のリア
ホイルハウスの下部フランジ4とL字状のリアシートベ
ルトアンカ5とが上記スプリングベース2に共締めされ
ている。ここで、リアサスペンション装置からの入力方
向とシートベルト6からの入力方向が略一致しているこ
とから別途強度部材を設けなくてもシートベルト6から
の入力をスプリングベース2でそのまま受けることがで
きる。 【0011】尚、フランジ1aの位置を変えることによ
り、図4に示すようにカラー3を省略することもでき
る。 【0012】図5は上記実施形態の変形例を示す図4と
同様な図であり、図4と同様な部分には同一の符号を付
し、その詳細な説明を省略する。本構成ではスプリング
ベース12が鋳造により形成され、上記例に於ける上部
2bに相当する部分が省略され、カラー12aがスプリ
ングベース12と一体成形されている。尚、図6に併せ
て示すように、符号13はスプリングベース12をリア
フレーム1に位置決めするためのプレート部、符号14
は補強リブである。 【0013】尚、上記各例ではシートベルトアンカを直
接またはカラーを介してスプリングベースに共締めした
が、部品点数は1つ増えるものの、シートベルトアンカ
ブラケットをスプリングベースに締結し、このブラケッ
トにシートベルトアンカを取り付けても良いことは云う
までもない。 【0014】 【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明によるシートベルトアンカの取付構造によれば、リア
シートの近傍にリアサスペンション装置が配置された車
両のリアサスペンション装置の上側スプリングベースに
リアシートベルトアンカまたはシートベルトアンカブラ
ケットを締結することで、リアホイルハウスにシートベ
ルトアンカを取付ける場合のように、大型の補強部材を
設けたり、被取付部材側を厚肉にして大入力に耐え得る
ようにする必要がなく、部品点数が削減され、車体が軽
量化すると共にコストが低廉化することから、その効果
は極めて大きい。ここで、コイルスプリングからスプリ
ングベースへの入力方向と、シートベルトの入力方向と
は上向きで略一致することから、スプリングベースの形
状も合理的な形状となり、大型化、重量化する心配がな
い。
トのシートベルトアンカの取付構造に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来、乗用車のリアシートのシートベル
トアンカを取り付けるのに、リアフレームやリアホイル
ハウスに専用のブラケットを設け、このブラケットにア
ンカを締結するようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ここで、例えばストレ
ートフレームを有する車体構造ではその位置は、ほぼエ
ンジン、ミッション及びフロントタイヤの転舵角によっ
て決まり、通常はリアシートベルトアンカの位置がフレ
ームの外側になることから、即ちアンカを取付け可能な
領域内にフレームがないことから、上記したアンカをリ
アフレームに取り付けることができず、リアホイルハウ
ス側に取り付けなければならない。 【0004】ところが、樹脂製(S−RIM)のリアホ
イルハウスを装着した車体構造では、SP材やアルミニ
ウム材などの金属材に比べてこのS−RIMの伸びが非
常に小さいことから、大入力が局部的に生じると割れを
生じる心配があるため、シートベルトアンカのような大
入力が生じるものを保持するには大型の補強部材を用い
たり、リアホイルハウスを厚肉にして大入力に耐え得る
ようにする必要があり、重量化すると共にコストが高騰
化する問題があった。 【0005】本発明は上記したような従来技術の問題点
に鑑みなされたものであり、その主な目的は、部品点数
の増加及び車体の重量化を伴うことなく、しかもコスト
を低廉化可能なシートベルトアンカの取付構造を提供す
ることにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記した目的は本発明に
よれば、リアサスペンション装置の上側スプリングベー
ス(2)がリアフレーム(1)に固定された車両のシー
トベルトアンカの取付構造であって、前記上側スプリン
グベースの少なくとも内側の一部が前記リアフレームの
下面に結合され、前記リアフレームの外側面にフランジ
(1a)が一体的に設けられ、前記上側スプリングベー
スと一体をなす部材(2b)の上部及び前記フランジに
当該シートベルトアンカ(5)が共締めされ、コイルス
プリングからの入力方向と略同一方向にシートベルトの
張力が前記上側スプリングベースに作用するように、上
向きに延出されたシートベルトの端部が当該シートベル
トアンカに連結されることを特徴とするシートベルトア
ンカの取付構造を提供することにより達成される。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。 【0008】図1は、本発明が適用された自動車の車体
フレームを示している。この車体フレームは、アルミニ
ウム等の軽金属材料にて押し出し成形されたパイプ状の
中空部材を互いに溶接接続してなるフレームと樹脂内板
とから構成されるスペースフレームのうち剛性・強度・
衝突性能に於て効率の良いストレートフレームを採用し
た車体構造を有している。 【0009】 図2及び図3に示すように、リアフレー
ム1の外側面に押し出し成形により一体的に形成された
フランジ1aには、図示されないリアサスペンション装
置に用いられるスプリングベース2が設けられている。
このスプリングベース2は、下方が凹面の皿状をなす下
部2aと、該下部2aの上面を覆う位置に該下部2aと
一体をなすように半分の皿状に形成された上部2bとを
有し、この上部2bがカラー3を介して上記フランジ1
aにボルト締めされている。ここで、下部2aの内側半
分はリアフレーム1の下面に合わさっており、実際のリ
アサスペンション装置からの入力は、この下部2aの内
側半分の部分でその殆どを受けるようになる。 【0010】一方、フランジ1aを介して樹脂製のリア
ホイルハウスの下部フランジ4とL字状のリアシートベ
ルトアンカ5とが上記スプリングベース2に共締めされ
ている。ここで、リアサスペンション装置からの入力方
向とシートベルト6からの入力方向が略一致しているこ
とから別途強度部材を設けなくてもシートベルト6から
の入力をスプリングベース2でそのまま受けることがで
きる。 【0011】尚、フランジ1aの位置を変えることによ
り、図4に示すようにカラー3を省略することもでき
る。 【0012】図5は上記実施形態の変形例を示す図4と
同様な図であり、図4と同様な部分には同一の符号を付
し、その詳細な説明を省略する。本構成ではスプリング
ベース12が鋳造により形成され、上記例に於ける上部
2bに相当する部分が省略され、カラー12aがスプリ
ングベース12と一体成形されている。尚、図6に併せ
て示すように、符号13はスプリングベース12をリア
フレーム1に位置決めするためのプレート部、符号14
は補強リブである。 【0013】尚、上記各例ではシートベルトアンカを直
接またはカラーを介してスプリングベースに共締めした
が、部品点数は1つ増えるものの、シートベルトアンカ
ブラケットをスプリングベースに締結し、このブラケッ
トにシートベルトアンカを取り付けても良いことは云う
までもない。 【0014】 【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明によるシートベルトアンカの取付構造によれば、リア
シートの近傍にリアサスペンション装置が配置された車
両のリアサスペンション装置の上側スプリングベースに
リアシートベルトアンカまたはシートベルトアンカブラ
ケットを締結することで、リアホイルハウスにシートベ
ルトアンカを取付ける場合のように、大型の補強部材を
設けたり、被取付部材側を厚肉にして大入力に耐え得る
ようにする必要がなく、部品点数が削減され、車体が軽
量化すると共にコストが低廉化することから、その効果
は極めて大きい。ここで、コイルスプリングからスプリ
ングベースへの入力方向と、シートベルトの入力方向と
は上向きで略一致することから、スプリングベースの形
状も合理的な形状となり、大型化、重量化する心配がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動車の車体フレームの全
体構成を示す斜視図。 【図2】図1の要部分解斜視図。 【図3】図2のIII−III線について見た断面図。 【図4】本発明の応用実施形態を示す図3と同様な図。 【図5】本発明の応用実施形態を示す図4と同様な図。 【図6】図5のスプリングベースのみを示す斜視図。 【符号の説明】 1 リアフレーム 1a フランジ 2 スプリングベース 2a 下部 2b 上部 3 カラー 4 リアホイルハウスの下部フランジ 5 リアシートベルトアンカ 6 シートベルト 12 スプリングベース 12a カラー 13 位置決めプレート部 14 補強リブ
体構成を示す斜視図。 【図2】図1の要部分解斜視図。 【図3】図2のIII−III線について見た断面図。 【図4】本発明の応用実施形態を示す図3と同様な図。 【図5】本発明の応用実施形態を示す図4と同様な図。 【図6】図5のスプリングベースのみを示す斜視図。 【符号の説明】 1 リアフレーム 1a フランジ 2 スプリングベース 2a 下部 2b 上部 3 カラー 4 リアホイルハウスの下部フランジ 5 リアシートベルトアンカ 6 シートベルト 12 スプリングベース 12a カラー 13 位置決めプレート部 14 補強リブ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60R 22/22
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 リアサスペンション装置の上側スプリン
グベースがリアフレームに固定された車両のシートベル
トアンカの取付構造であって、前記上側スプリングベースの少なくとも内側の一部が前
記リアフレームの下面に結合され、前記リアフレームの
外側面にフランジが一体的に設けられ、前記上側スプリ
ングベースと一体をなす部材の上部及び前記フランジに
当該シートベルトアンカが共締めされ、 コイルスプリン
グからの入力方向と略同一方向にシートベルトの張力が
前記上側スプリングベースに作用するように、上向きに
延出されたシートベルトの端部が当該シートベルトアン
カに連結されることを特徴とするシートベルトアンカの
取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34962995A JP3490822B2 (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | シートベルトアンカの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34962995A JP3490822B2 (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | シートベルトアンカの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09175323A JPH09175323A (ja) | 1997-07-08 |
JP3490822B2 true JP3490822B2 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=18405035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34962995A Expired - Fee Related JP3490822B2 (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | シートベルトアンカの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3490822B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-21 JP JP34962995A patent/JP3490822B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH09175323A (ja) | 1997-07-08 |
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