JP3489795B2 - 復調装置 - Google Patents

復調装置

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JP3489795B2
JP3489795B2 JP14944594A JP14944594A JP3489795B2 JP 3489795 B2 JP3489795 B2 JP 3489795B2 JP 14944594 A JP14944594 A JP 14944594A JP 14944594 A JP14944594 A JP 14944594A JP 3489795 B2 JP3489795 B2 JP 3489795B2
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  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振幅変調された信号を
復調する復調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、振幅変調された信号は、フェージ
ングによって生じる振幅歪の影響が大きいので、移動体
の通信には不向きとされていた。しかし、近年、振幅変
調の一種であるSSB(Single Side Band) 信号の復調
にあたって、FM信号の場合と同様にリミッタを適用す
ることによって振幅歪を除去できるとともに、必要な帯
域幅がSSB信号の場合と同様に狭くてよい方式として
RZSSB(Real Zero SSB )方式が提案されている。
RZSSB方式には以下の特徴がある。 (1) 必要な周波数帯域幅は情報帯域幅に等しい。 (2) フェージング等による振幅歪はリミッタで除去でき
るので、従来のAGC 回路が不要になる。 (3) 復調信号の周波数特性が優れている。 (4) 従来のSSB通信機よりも回路構成が簡単である。 (5) スペクトラム利用率が高い。 しかし、従来のRZSSB信号を復調する場合には、周
波数検波した出力に、2次以上の歪が含まれているた
め、この歪を除去するためには、2 次以上の歪を除去で
きる高度なリニアライザを必要とする。このためのリニ
アライザとしては、ヒルベルト変換器あるいは全域通過
フィルタを用いたものがある。出願人は、全域通過フィ
ルタを用いたリニアライザを、特願平5−336829
号として既に出願した。これは、互いの位相差が tan
((θa −θb)/2) =±1で表される第1と第2の全域通
過フィルタを含む90度ディジタル移相器と、前記90
度ディジタル移相器の2つの出力を乗算する乗算回路
と、第1と第2の全域通過フィルタのいずれか一方の出
力をフィルタリングする第3の全域通過フィルタと、第
3の全域通過フィルタの出力と乗算回路の出力とを加算
する加算回路とから構成されたものである。このリニア
ライザによれば、偶数次歪は除去でき、奇数次歪も6d
B改善することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特願平5−33682
9号の全域通過フィルタを用いたリニアライザでは奇数
次歪を6dBは改善できたが、それ以上の改善は困難で
ある。また、ヒルベルト変換器を用いたリニアライザ
は、以下に述べるようにかなり複雑であるという問題が
ある。RZSSBの検波信号は次式(1)に示される。 V(t) =mg#(t)−m2(g#(t)g(t)) −m3(g#3(t)/3 −g2(t)g#(t)) +O(m4) ・・・(1) 但し、 g#(t)はg(t)のヒルベルト変換をあらわす。以下
においても同様。前式(1)の歪を除去するために、次
式(2)に示された処理を行うリニアライザが必要であ
る。 V0(t)=V(t) −V(t) V#(t)+V(t) V#2(t)/2 −V3(t)/6・・・・(2) 前式(2)に示されたリニアライザを実現するために
は、ヒルベルト変換器が必要となるが、ヒルベルト変換
器の構造はかなり複雑になる。さらに、低周波域におい
て、満足のできる位相特性を持つヒルベルト変換器の設
計は非常に困難である。このような事情から、前式
(2)に示されたリニアライザの実現は非常に困難であ
るという問題がある。さらに、これらの方法はいずれも
フィルタの低周波域における特性の劣化の影響により、
リニアライザの特性が劣化するという問題がある。
【0004】そこで、本発明は、振幅変調された信号の
復調に用いる高品位のリニアライザを簡単に実現できる
技術を提案し、振幅変調された信号であれば何れの種類
であっても、復調においてRZSSB方式と同様の効果
を得ることを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の復調装置にお
いては、入力された全搬送波−両側波帯信号の振幅を制
限するリミッタと、該リミッタからの出力信号を周波数
検波する検波手段と、次式で示されるような特性を有
し、前記検波手段から出力された検波信号の歪を除去す
るリニアライザとを具備した。 Vo (t) =V(t) +V3 (t)/3 請求項2の復調装置においては、前記リニアライザが、
入力された検波信号を3乗する累乗器と、該累乗器から
出力された信号に1/3を乗算する乗算器と、該乗算器
から出力された信号と前記入力された検波信号とを加算
する加算器と、からなる構成とした。請求項3の復調装
置においては、入力されたSSB信号を全搬送波−両側
波帯信号に変換する変換手段と、該変換手段による変換
出力の振幅を制限するリミッタと、該リミッタからの出
力信号を周波数検波する検波手段とを備えた。請求項4
の復調装置においては、請求項3に記載の復調装置に、
検波手段から出力された検波信号の奇数次歪を除去する
リニアライザを具備した。請求項5の復調装置において
は、次式で示されるような特性を有し、前記検波手段か
ら出力された検波信号の歪を除去するリニアライザを具
備した。 Vo (t) =V(t) +V3 (t)/3 (V(t):入力信号、Vo (t):出力信号) 請求項6の復調装置は、請求項3乃至5に記載の復調装
置であって、前記変換手段が、入力されたSSB信号と
2倍のキャリア周波数とを乗算して乗算信号を出力する
乗算器(21)と、乗算信号を−1倍した信号を出力す
る増幅器(22)と、前記キャリア周波数を分周して半
分の周波数のキャリア周波数を得る分周器(23)と、
入力信号を1/2倍する増幅器(24)と、乗算信号を−
1倍する増幅器(22)の出力信号と入力信号を1/2倍
する増幅器(24)の出力信号と分周器(23)の出力
信号とを加算する加算器(25)と、該加算器(25)
の出力信号に対して、キャリア周波数の3倍の周波数に
おいて充分な除去特性を備えたバンドパスフィルタ(2
6)とを備えている。請求項7の復調装置は、請求項3
乃至5に記載の復調装置であって、前記変換手段が、入
力されたSSB信号を4倍のキャリア周波数のクロック
のタイミングでサンプリングしてディジタル信号に変換
するA/D変換器(71)と、該A/D変換器(71)
から出力されたディジタル信号を前記タイミングで4系
統に分配する分配器(72)と、分配された信号を前記
タイミングでディジタル値〔1,−1〕と乗算/加算す
る演算器(73)と、演算された4系統のディジタル信
号を前記タイミングで重畳する重畳器(74)と、重畳
された信号と前記A/D変換器(71)の出力とを加算
する加算器(75)とを備えている。
【0006】
【作用】請求項1においては、まず、リミッタにおい
て、入力された全搬送波−両側波帯信号SDを所定の振
幅に制限して、フェージング等による振幅歪を除去す
る。検波手段においては、前記リミッタからの出力信号
を周波数検波して検波信号を出力する。そして、次式
(11)で示される特性のリニアライザを通すことによ
り前記検波信号から、簡単に奇数次歪を除去して出力信
号を得ることができる。 Vo (t) =V(t) +V3 (t)/3 ・・・・・(11) この式(11)で示されるような特性のリニアライザ
は、簡単に実現することができるものである。このよう
にして奇数次歪が除去されるのである。請求項2では、
入力された検波信号を3乗する累乗器と、該累乗器から
出力された信号に1/3を乗算する乗算器と、該乗算器
から出力された信号と前記入力された検波信号とを加算
する加算器と、からなる構成としたので、奇数次歪が除
去されるのである。また、請求項3においては、入力さ
れた信号が全搬送波−両側波帯信号でなく、SSB信号
(R3E,H3E,J3E)である場合には、まず、変
換手段において、入力されたSSB信号を前記同様の全
搬送波−両側波帯信号に変換する。なお、SSB信号で
あれば基本的には電波形式は何でもよい。以降のリミッ
タと検波手段における処理は、上述と同様である。請求
項3の検波信号には、奇数次歪は含まれているが偶数次
歪は含まれていない。そこで、請求項4においては、リ
ニアライザで奇数次歪を除去することによって、高品質
の復調信号が得られるのである。次に、本願の作用を更
に詳しく説明しておく。まず、変換手段、リミッタ、検
波手段を説明する。ここでは、SSB信号として、次式
(3)で示される帯域制限LSB(Lower Side Band)
信号SL を例にとって説明する。 SL =g(t)cos(ωct)+g#(t)sin(ωct) ・・・(3) ただし、g(t)は帯域制限された信号(|g(t)|≦1)、
g#(t) はg(t)のヒルベルト変換である。上記信号は、変
換手段において、2倍のキャリア周波数(2ωc)と乗
算されるので、次式で示される。 SLcos(2ωct)={g(t)cos(ωct)+g#(t)sin(ωct)}cos(2ωct) =1/2 {g(t)cos(ωct)−g#(t)sin(ωct)} +1/2{g(t)cos(3ωct)+g#(t)sin(3ωct)} ・・・(4) さらに、前式(3)と前式(4)より、次式が得られ
る。 S=m(1/2SL−SLcos(2ωct))+cos(ωct) ・・・(5) この式(5)で示される信号Sをバンドパスフィルタに
入力して、3倍のキャリア周波数の成分を除去すると、
次式で示される全搬送波DSB(Double SideBand) 信
号SD が得られる。 SD =cos(ωct)+mg#(t)sin(ωct) ・・・・(6) ただし、0<m <1 。この式(6)から、 SD =A(t)cos(ωct −Φ(t)) ・・・・(7)
【数1】 が得られる。前式(7)で表された信号SD を、リミッ
タによって所定の振幅に制限して、振幅の変動を無く
す。検波手段において周波数検波すると、次式で表され
る信号U(t) が得られる。 U(t) =−Φ’(t)/2π ・・・・(8) この式(8)にテイラーの定理を用いて展開すると次式
で表される。 U(t) =−{mg#(t)− (mg#(t))3/3 + (mg#(t))5/5 −・・・}’/2π・・・(9) この式(9)で示される信号を積分して、次式(10)
で示される検波信号V(t) が得られる。 V(t) =mg#(t)− (mg#(t))3/3+O(m5) ・・・(10) ここで、O(m5)は、無視できるレベルである5次以上の
歪の総称を示し、以下、この無視できるレベルである5
次以上の歪の総称をO(m5)と表す。前式(10)によれ
ば、奇数次の歪は存在するが、偶数次の歪が存在してい
ないことが示されている。このようにして、フェージン
グによる振幅歪が除去された検波信号V(t) が得られる
のである。以上が、変換手段、リミッタ、および検波手
段の作用の説明である。次に、請求項1におけるリニア
ライザの作用を説明する。即ち、次式(11)で示され
る特性のリニアライザを用いることにより前式(10)
で示される検波信号V(t) から、簡単に奇数次歪を除去
して、出力信号Vo (t) を得ることができる。 Vo (t) =V(t) +V3 (t)/3 ・・・・・(11) この式(11)で示されるような特性のリニアライザ
は、簡単に実現することができるものである。このよう
にして、式(11)の特性のリニアライザによって奇数
次歪が除去されるのである。
【0007】
【実施例】以下に、本発明にかかる復調装置を、その実
施例を示した図面に基づいて詳細に説明する。図1は、
本発明にかかる復調装置1のブロック図である。図にお
いて、2は入力されたSSB信号をDSB信号に変換す
る変換器、3は変換されたDSB信号の振幅を制限する
リミッタ、4は偶数次歪の含まれない検波信号を得る周
波数検波器、5は検波信号から奇数次歪を除去するリニ
アライザである。
【0008】前記変換器2をアナログ方式で実現した例
を図2に示す。図2において、21は入力信号と2倍の
キャリア周波数cos(2 ωc t)とを乗算して乗算信号S
mixを出力する乗算器、22は乗算信号S mixを−1倍
した信号(−S mix)を出力する増幅器、23は前記キ
ャリア周波数cos(2 ωc t)を分周して半分の周波数のキ
ャリア周波数cos(ωc t)を得る分周器、24は入力信号
L を1/2 倍する増幅器、25は増幅器22の出力信号
(−S mix)と増幅器24の出力信号1/2 SL と、分周
器23の出力信号cos(ωc t)とを加算する加算器であ
る。26はキャリア周波数の3倍の周波数において充分
な除去特性を備えたバンドパスフィルタである。
【0009】入力されたSSB信号SL を、SL = mg
(t)cos(ωc t)+ mg#(t)sin( ωc t) として、乗算器
21において、2倍のキャリア周波数cos (2ωc t)と乗
算すると、得られた乗算信号S mixは、前述したように
次式で表せる。 S mix=1/2 {mg(t)cos( ωc t)−mg#(t)sin(ωc t)}
+1/2 {mg(t)cos(3ωc t)+mg#(t)sin( 3ωc t)} 次に増幅器22によって信号(−S mix)を得る。ま
た、分周器23においては、2倍のキャリア周波数cos
(2ωc t)を分周してキャリア周波数cos(ωc t)を得、増
幅器24においては入力信号SL を1/2 倍して信号1/2
L を得る。そして、加算器25においては、前記信号
1/2 SL 、信号(−S mix)及び信号cos(ωc t)を加算
して、次式の信号を得る。 1/2 SL −S mix+cos(ωc t)=cos(ωc t)+mg#(t)si
n(ωc t)−1/2 {mg(t)cos(3ωc t)+mg#(t)sin( 3ωc
t)}
【0010】この信号を前記バンドパスフィルタ26に
入力して3倍のキャリア周波数の成分を除去すると、次
式で示される全搬送波DSB信号SD が得られる。 SD =cos(ωc t)+mg#(t)sin(ωc t) このようにして得られた信号SD を、リミッタ3によっ
て所定の振幅に制限して、周波数検波器4に入力して、
次式で示される検波信号V(t) を得る。 V(t) =mg#(t)− (mg#(t))3/3+O(m5) ここで、歪成分{− (mg#(t))3/3+O(m5)}が微小であ
れば、リニアライザがなくても充分である。しかし、更
に高品質の信号を得るには、検波信号V(t) を次式で示
される特性のリニアライザ5に入力することにより、奇
数次歪が除去された出力信号Vo (t) を得ることができ
る。 Vo (t) =V(t) +V3 (t)/3 このような特性のリニアライザ5は、図3に示すように
簡単に実現することができるものである。図3におい
て、51は入力された全搬送波DSB信号を3乗する累
乗器、52は3乗された信号に1/3 を乗算する乗算器、
53は前記乗算器52の出力と前記入力された全搬送波
DSB信号とを加算する加算器である。このような簡単
な構成のリニアライザ5で偶数次歪も奇数次歪も無い検
波信号を得ることができるのである。
【0011】このようにして、以上の構成の復調装置1
によれば、周波数検波をして偶数次歪を含んでいない検
波信号を得て、奇数次歪は簡単な構成のリニアライザで
除去できるので、従来に比較して簡単な構成で、RZS
SB方式と同様の効果が得られる復調装置を提供できる
という効果が得られるのである。また、ヒルベルト変換
器等を要しないので、簡単な構成で上記効果が得られる
のである。なお、入力信号が全搬送波DSB信号であれ
ば、当然変換器は不要であり、更に簡単な構成となる。
【0012】以上の実施例においては、アナログ方式の
変換器2を示したが、以下に示すようにディジタル方式
の変換器7を用いることも可能である。ディジタル方式
の変換器は、特願平5−197466号と特願平5−2
42847号とにおいて詳細に開示したデマルチプレク
サとマルチプレクサを用いた技術を応用することができ
る。図4に示したディジタル方式の変換器7において、
71は入力信号を周波数4fcのクロックのタイミングで
サンプリングしてディジタル信号に変換するA/D変換
器、72はディジタル信号を前記タイミングで4系統に
分配する分配器、73は分配された信号を前記タイミン
グでディジタル値〔1,−1〕と乗算/加算する演算
器、74は演算された4系統のディジタル信号を前記タ
イミングで重畳する重畳器、75は重畳された信号と前
記A/D変換器71の出力とを加算してディジタル全搬
送波DSB信号を出力する加算器である。
【0013】図4の変換器7にて得たディジタル全搬送
波DSB信号を、図5の構成のリニアライザ8に入力す
る。これは図3の構成をディジタル処理方式で実現した
ものである。図5において、81は入力されたディジタ
ル全搬送波DSB信号を3乗するディジタル累乗器、8
2は3乗されたディジタル値に1/3 を乗算するディジ
タル乗算器、83は前記ディジタル乗算器82の出力と
前記入力されたディジタル全搬送波DSB信号とを加算
するディジタル加算器である。このような簡単な構成の
リニアライザ8で偶数次歪も奇数次歪も無い検波信号を
得ることができるのである。なお、ディジタル処理の場
合には、DSPを用いて実現することも可能である。い
ずれにせよ、帯域制限されたSSB信号に対して、逆サ
イドバンドSSB成分とキャリア成分を生成し、全搬送
波DSB信号を生成し、この全搬送波DSB信号をリミ
ッタと周波数検波手段によって復調すれば、簡単な構成
のリニアライザで奇数次の歪を除去できるのである。ま
た、入力される信号は、SSB信号であれば電波形式は
何でもよい。そして、振幅変調された信号の場合には、
従来はフェージング等の影響を受けやすいので移動体通
信には適用しにくかったが、本発明によって、リミッタ
と周波数検波手段を用いることによってRZSSB方式
と同様にフェージング等の影響を受けにくくなるので、
移動体通信に適用しやすくなるという効果も得られる。
【0014】
【発明の効果】このようにして、請求項1の復調装置に
よれば、リミッタと周波数検波を適用することにより、
RZSSB方式と同様にフェージングの影響を受けにく
い等の効果が得られるとともに、簡単な構成のリニアラ
イザで奇数次歪を除去して、高品質の信号が得られるの
で、優れた特性の復調装置を簡単な構成即ち低コストで
コンパクトに提供できるという効果が得られる。さら
に、請求項2の復調装置によれば、簡単な構成のリニア
ライザで偶数次歪も奇数次歪も無い検波信号を得ること
ができる。また、請求項3の復調装置によれば、入力さ
れたSSB信号を全搬送波−両側波帯信号に変換してか
ら処理し、リミッタと周波数検波手段によって復調する
ので、SSB信号でも、RZSSB方式と同様にフェー
ジングの影響を受けにくい等の効果が得られる。また、
請求項4、5の復調装置によれば、請求項3の検波手段
によって得た検波信号の奇数次歪を簡単な構成のリニア
ライザで除去して、更に高品質の信号が得られるので、
優れた特性の復調装置を簡単な構成即ち低コストでコン
パクトに提供できるという効果が得られる。請求項6に
よれば、アナログ処理によって上記効果の得られる復調
装置を提供することができる。請求項7によれば、デジ
タル処理によって上記効果の得られる復調装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる復調装置の実施例のブロック図
である。
【図2】同復調装置に用いる変換器をアナログ方式で実
現した場合のブロック図である。
【図3】図2の変換器に組み合わせるリニアライザのブ
ロック図である。
【図4】同復調装置に用いる変換器をディジタル方式で
実現した場合のブロック図である。
【図5】図4の変換器に組み合わせるリニアライザのブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 復調装置 2 変換器(変換手段) 3 リミッタ 4 周波数検波器(検波手段) 5 リニアライザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−137431(JP,A) 特開 昭61−184906(JP,A) 特開 昭62−166605(JP,A) 特開 昭62−98808(JP,A) 特開 昭61−172413(JP,A) 特開 昭56−68006(JP,A) 特開 昭63−263832(JP,A) 特開 平7−7327(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03D 1/22 - 1/24 H04B 1/26 - 1/30

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された全搬送波−両側波帯信号の振幅
    を制限するリミッタと、 該リミッタからの出力信号を周波数検波する検波手段
    と、 次式で示されるような特性を有し、前記検波手段から出
    力された検波信号の歪を除去するリニアライザとを具備
    したことを特徴とする復調装置。 Vo (t) =V(t) +V3 (t)/3 (V(t):入力信号、Vo (t):出力信号)
  2. 【請求項2】請求項1に記載の復調装置であって、 前記リニアライザが、入力された検波信号を3乗する累
    乗器と、 該累乗器から出力された信号に1/3を乗算する乗算器
    と、 該乗算器から出力された信号と前記入力された検波信号
    とを加算する加算器と、からなることを特徴とする復調
    装置。
  3. 【請求項3】入力されたSSB信号を全搬送波−両側波
    帯信号に変換する変換手段と、 該変換手段による変換出力の振幅を制限するリミッタ
    と、 該リミッタからの出力信号を周波数検波する検波手段と
    を備えたことを特徴とする復調装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の復調装置であって、 検波手段から出力された検波信号の奇数次歪を除去する
    リニアライザを具備したことを特徴とする復調装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の復調装置であって、 次式で示されるような特性を有し、前記検波手段から出
    力された検波信号の歪を除去するリニアライザを具備し
    たことを特徴とする復調装置。 Vo (t) =V(t) +V3 (t)/3 (V(t):入力信号、Vo (t):出力信号)
  6. 【請求項6】請求項3乃至5に記載の復調装置であっ
    て、 前記変換手段が、 入力されたSSB信号と2倍のキャリア周波数とを乗算
    して乗算信号を出力する乗算器(21)と、 乗算信号を−1倍した信号を出力する増幅器(22)
    と、 前記キャリア周波数を分周して半分の周波数のキャリア
    周波数を得る分周器(23)と、 入力信号を1/2倍する増幅器(24)と、 乗算信号を−1倍する増幅器(22)の出力信号と入力
    信号を1/2倍する増幅器(24)の出力信号と分周器
    (23)の出力信号とを加算する加算器(25)と、 該加算器(25)の出力信号に対して、キャリア周波数
    の3倍の周波数において充分な除去特性を備えたバンド
    パスフィルタ(26)とからなることを特徴とする復調
    装置。
  7. 【請求項7】請求項3乃至5に記載の復調装置であっ
    て、 前記変換手段が、 入力されたSSB信号を4倍のキャリア周波数のクロッ
    クのタイミングでサンプリングしてディジタル信号に変
    換するA/D変換器(71)と、 該A/D変換器(71)から出力されたディジタル信号
    を前記タイミングで4系統に分配する分配器(72)
    と、 分配された信号を前記タイミングでディジタル値〔1,
    −1〕と乗算/加算する演算器(73)と、 演算された4系統のディジタル信号を前記タイミングで
    重畳する重畳器(74)と、 重畳された信号と前記A/D変換器(71)の出力とを
    加算する加算器(75)とからなることを特徴とする復
    調装置。
JP14944594A 1994-06-30 1994-06-30 復調装置 Expired - Lifetime JP3489795B2 (ja)

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