JP3489193B2 - データ保護方法及びディスク装置 - Google Patents

データ保護方法及びディスク装置

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JP3489193B2
JP3489193B2 JP16146994A JP16146994A JP3489193B2 JP 3489193 B2 JP3489193 B2 JP 3489193B2 JP 16146994 A JP16146994 A JP 16146994A JP 16146994 A JP16146994 A JP 16146994A JP 3489193 B2 JP3489193 B2 JP 3489193B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスクドラ
イブ等に適用して好適なデータ保護方法及びディスク装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクに情報を記録したり、ディスク
に記録された情報を再生するディスク装置としては、例
えば図14に示すようなものがある。この図14はディ
スク装置として、光磁気ディスクドライブの一例を示す
構成図である。
【0003】記録時においては、入力端子200を介し
て例えばホストコンピュータ等から供給されるデータ
は、記録系信号処理回路201において所定の記録信号
処理が施された後に、駆動電流にされた後にレーザーダ
イオード31に供給される。レーザーダイオード31に
駆動電流が供給されると、レーザーダイオード31から
レーザービームが出射される。このときのレーザービー
ムのパワーは、消去と同じく再生時の数倍以上のパワー
となる。レーザーダイオード31から出射されたレーザ
ービームは、コリメータレンズ32により平行光にされ
た後に検光子33を通じてビームスプリッタ34に入射
する。
【0004】ビームスプリッタ34に入射した光の内一
方の光は対物レンズ35に入射し、他方の光はプリズム
37に供給される。対物レンズ35に入射した光は、対
物レンズ35によってディスク3の記録面上に結像す
る。このとき、ヘッド84によって磁界が発生されてい
るので、ディスク3上において光が入射した部分の磁化
方向は反転され、光が入射しない部分の磁化方向は反転
されない。つまり、この磁化方向に“1”及び“0”を
対応させることでデータが記録される。
【0005】一方、プリズム37に入射した光は、この
プリズム37一方、及び他方に分けられる。プリズム3
7から出射された一方の光はコリメータレンズ38及び
シリンドリカルレンズ39を通じて4分割フォトダイオ
ード40に入射する。
【0006】この4分割フォトダイオード40は、フォ
トダイオード40a、40b、40c及び40dからな
り、フォトダイオード40aの出力端子が演算増幅回路
41の一方の非反転入力端子(+)に接続され、フォト
ダイオード40bの出力端子が演算増幅回路42の他方
の非反転入力端子(+)に接続され、フォトダイオード
40cの出力端子が演算増幅回路41の他方の非反転入
力端子(+)に接続され、フォトダイオード40dの出
力端子が演算増幅回路42の一方の非反転入力端子
(+)に接続され、更に演算増幅回路41の出力端子が
演算増幅回路43の非反転入力端子(+)及び演算増幅
回路44の一方の非反転入力端子(+)に夫々接続さ
れ、演算増幅回路42の出力端子が演算増幅回路32の
反転入力端子(−)及び演算増幅回路44の他方の非反
転入力端子(+)に接続され、演算増幅回路43の出力
端子がフォーカッシングコイル36fに接続され、演算
増幅回路44の出力端子が再生系信号処理回路202に
接続される。
【0007】フォトダイオード40a、40b、40c
及び40dの出力を夫々A、B、C及びDとすると、上
記接続により、演算増幅回路43からは、A+C−B+
Dの演算で得られるフォーカスエラー信号が、演算増幅
回路44からは、A+C+B+Dの演算で得られるデー
タ信号が夫々得られる。一点鎖線で示すように、このフ
ォーカスサーボを行う系は、フォーカスサーボ回路7で
ある。周知のように、シリンドリカルレンズ39によ
り、フォーカスが合焦状態であれば、4分割フォトダイ
オード40上に入射される光は真円となるので、フォー
カスエラー信号は“0”となるが、もしも、フォーカス
が合焦状態とならばければ、4分割フォトダイオード4
0上に入射される光は楕円となるので、フォーカスエラ
ー信号が“0”以外の値となり、このフォーカスエラー
信号がフォーカッシングコイル36fに供給されること
によって、対物レンズ35がディスク3に対して上下方
向に移動され、フォーカスが合焦状態となるように制御
される。
【0008】一方、プリズム37から出射される他方の
光は、コリメータレンズ47を介して2分割フォトダイ
オード48に入射する。この2分割フォトダイオード4
8は、フォトダイオード48L及び48Rからなる。こ
の2分割フォトダイオード48には、ディスク3で反射
された0次回折光と1次回折光が入射される。図におい
て2分割フォトディテクタ48上の実線の円が0次回折
光、破線で示す半円が夫々1次回折光である。フォトダ
イオード48Lの出力端子は演算増幅回路49の非反転
入力端子(+)に接続され、フォトダイオード48Rの
出力端子は演算増幅回路49の反転入力端子(−)に接
続され、演算増幅回路49の出力端子はトラッキングコ
イル36tに接続される。従って、フォトダイオード4
8Lの出力L、フォトダイオード48Rの出力をRとす
ると、演算増幅回路49の出力はL−Rとなる。
【0009】トラッキングがあっている状態では、1次
回折光が図に示すようにフォトダイオード48L及び4
8Rに等しく入射されるので、演算増幅回路49からは
トラッキングエラー信号が“0”となる。しかしなが
ら、トラッキングがずれた場合は、1次回折光がフォト
ダイオード48L及び48Rに等しく入射されないの
で、演算増幅回路49からのトラッキングエラー信号は
“0”以外の値となる。従って、この場合は、トラッキ
ングコイル36tにトラッキングエラー信号が供給され
ることにより、対物レンズ35がディスク3の径方向に
移動されてトラッキングがとられる。
【0010】また、再生時においては、演算増幅回路4
4の出力、即ち、データ信号A+C+B+Dが再生系信
号処理回路202に供給され、この再生系信号処理回路
202において再生信号処理が施された後に出力端子2
03からデータとして出力される。再生時においては、
レーザーダイオード31から出射されるレーザービーム
のパワーは記録や消去で必要なパワーの数分の1とな
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述から明かなよう
に、光磁気ディスクでは、データの記録、消去時に必要
なレーザービームのパワーは、データの再生時に必要な
レーザービームのパワーの数倍以上となる。従って、振
動、静電気、地磁気や周りの機器からの磁界の影響を受
けて誤動作した場合にはレーザービームのパワーをコン
トロールする系やコントロール系の配線の接触不良を引
き起こす場合があり、このような場合は、再生時である
のにもかかわらず、レーザービームのパワーが、記録や
消去時、或いはそれ以上になってしまう。
【0012】つまり、フォーカスが合焦状態で、レーザ
ービームのパワーがディスクに集中し、レーザービーム
の照射されているディスクの面がキュリー点温度以上に
なると、そのときのまわりの磁界によって、ディスクに
記録されているデータや信号が消去あるいは変化(磁化
反転による)してしまうことになる。
【0013】従って、再生時であるのにもかかわらず、
レーザービームのパワーが、上記理由により、記録や消
去時、或いはそれ以上のパワーとなった場合は、ディス
クに記録されている大切なデータが破壊されてしまうと
いう不都合があった。
【0014】そこで、従来では、異常発生時にディスク
や光学ヘッド等の各部の動作を停止させて構成部品、例
えば、レンズやアクチュエータの損壊を防止するといっ
た対策がたてられている。
【0015】しかしながら、レーザービームのパワーが
異常となり、しかもフォーカスが合焦状態となっている
状態で、ディスクや光学ヘッド等の各部の動作を停止さ
せた場合、ディスクが停止するまでの間にディスクの面
振れ等でにフォーカスが合焦状態となるので、ディスク
の回転が止まるまではディスクに記録されているデータ
や信号が破壊され続けることになる。また、ディスクの
回転が停止した後もフォーカスが合焦状態となっている
場合には、ディスクに記録されているデータや信号を破
壊し続け、更に、この状態で放置した場合、火災を引き
起こす可能性もある。
【0016】本発明はこのような点を考慮してなされた
もので、ディスク装置において、異常が発生したとき
に、ディスクに記録されたデータや信号を保護すること
ができると共に、異常が発生したことをユーザーにでき
るだけ速く報知し、装置の安全性を高めることのできる
データ保護方法及びディスク装置を提案しようとするも
のである。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、光源31
からの出射光をディスク3に照射して記録すべき情報を
ディスク3に記録すると共に、光源31からの出射光を
ディスク3に照射して、ディスク3から反射された反射
光を光学ピックアップ5、40で受光してディスク3に
記録されている情報を再生するようにしたディスク装置
で用いるデータ保護方法であって、光源31から出射さ
れる出射光、或いはディスク3で反射された反射光を受
光し、その結果得られた電気信号のレベルが、ディスク
装置の記録モード、再生モード時の正常な値であるか否
かを検出し、検出により、光源31からの出射光が正常
な状態ではないことを判断した場合には、光学ピックア
ップ5、40内の対物レンズ35をディスク3から離し
て光源31からの出射光をディスク3上で合焦させない
ように制御するようにしたデータ保護方法である。
【0018】第2の発明は、上記第1の発明において、
検出により、光源31からの出射光が正常な状態ではな
いことを判断した場合に、その旨を外部に報知するよう
にしたデータ保護方法である。
【0019】第3の発明は、上記第1の発明において、
検出により、光源31からの出射光が正常な状態ではな
いことを判断した場合には、ディスク装置の各部4、
6、7、8、9、11、14、94を制御して、ディス
ク装置の各部の動作による上記ディスク装置の構成部品
への影響を抑制するようにしたデータ保護方法である。
【0020】
【0021】 第4の発明は、光源31からの出射光を
ディスク3に照射して記録すべき情報をディスクに記録
すると共に、光源31からの出射光をディスク3に照射
して、ディスク3から反射された反射光を光学ピックア
ップ5、40で受光してディスク3に記録されている情
報を再生するようにしたディスク装置であって、光源3
1からの出射光の光量が異常か否かを判断する異常検出
手段128と、異常検出手段128が光源31からの出
射光の光量に異常があると判断した場合に、光源31か
らの出射光をディスク3上で合焦させないようにフォー
カス制御を行うフォーカス制御手段129とを設けたデ
ィスク装置である。
【0022】 第5の発明は、上記第4の発明におい
て、異常検出手段128が光源31からの出射光の光量
に異常があると判断した場合に、フォーカス制御手段1
29は、光学ピックアップ5、40内の対物レンズ35
をディスク3から離すように制御するディスク装置であ
る。
【0023】 第6の発明は、上記第4の発明におい
て、異常検出手段128が光源31からの出射光の光量
に異常があると判断した場合に、ディスク3上における
光源31からの出射光の位置を固定するようトラッキン
グ制御を行うトラッキング制御手段130を設けたディ
スク装置である。
【0024】
【0025】
【0026】 第7の発明は、上記第4の発明におい
て、異常検出手段128が光源31からの出射光の光量
に異常があると判断した場合に、ディスク3を回転させ
るスピンドルモータ2の回転を停止するよう制御するス
ピンドル制御手段132を設けたディスク装置である。
【0027】 第8の発明は、上記第4の発明におい
て、異常検出手段128が光源31からの出射光の光量
に異常があると判断した場合に、ディスク3を排出させ
るよう制御するローディング制御手段134を設けたデ
ィスク装置である。
【0028】 第9の発明は、上記第4の発明におい
て、異常検出手段128が光源31からの出射光の光量
に異常があると判断した場合に、光源31に対する電源
供給を停止する電源供給手段155を設けたディスク装
置である。
【0029】 第10の発明は、上記第4の発明におい
て、異常検出手段128が光源31からの出射光の光量
に異常があると判断した場合に、その旨を報知する報知
手段133を設けたディスク装置である
【0030】 第11の発明は、光源31と、光源31
からの出射光を対物レンズ35を介してディスク3に照
射して記録すべき情報をディスク3に記録すると共に、
光源31からの出射光を対物レンズ35を介してディス
ク3に照射して、ディスク3から反射された反射光を受
光する光学ブロック5、40、48と、ディスク3を回
転させるためのスピンドル手段4、2と、ディスク3か
らの反射光を検出し、その検出結果に基いて対物レンズ
35をディスク3に対して上下方向に移動させるフォー
カス手段7、36fと、ディスク3からの反射光を検出
し、その検出結果に基いて対物レンズ35をディスク3
に対して径方向に移動させるトラッキング手段8、36
tと、光学ブロック5、40、48をディスク3に対し
て径方向に移動させるスライド手段11、12、13
と、ディスク3のローディングを行うローディング手段
14、15、16と、光源31からの出射光の光量に異
常があるか否かを検出する光量検出手段6、128と、
光量検出手段6、128が出射光の光量に異常があるこ
とを検出したときに、光源31からの出射光をディスク
3上で合焦させないようにフォーカス制御を行うフォー
カス制御手段129とを有するディスク装置である。
【0031】 第12の発明は、上記第11の発明にお
いて、光量検出手段6、128が出射光の光量に異常が
あることを検出したときに、スピンドル手段4、2を制
御して、ディスク3の回転を停止させるようにしたディ
スク装置である。
【0032】 第13の発明は、上記第11の発明にお
いて、光量検出手段6、128が出射光の光量に異常が
あることを検出したときに、フォーカス制御手段129
は対物レンズ35をディスク3から離すように制御する
ようにしたディスク装置である。
【0033】 第14の発明は、上記第11の発明にお
いて、光量検出手段6、128が出射光の光量に異常が
あることを検出したときに、トラッキング手段8、36
tを制御し、ディスク3に対して対物レンズ35を径方
向に移動させないようにしたディスク装置である。
【0034】
【0035】
【0036】 第15の発明は、上記第11の発明にお
いて、光量検出手段6、128が出射光の光量に異常が
あることを検出したときに、ローディング手段14、1
5、16を制御し、ディスク3をイジェクトさせるよう
にしたディスク装置である。
【0037】 第16の発明は、上記第11の発明にお
いて、光量検出手段6、128が出射光の光量に異常が
あることを検出したときに、光源31に対する電源供給
を停止するようにしたディスク装置。
【0038】 第17の発明は、上記第11の発明にお
いて、光量検出手段6、128が出射光の光量に異常が
あることを検出したときに、その旨を報知する報知手段
133を設けたディスク装置である。
【0039】 第18の発明は、光源31からの出射光
をディスク3に照射して記録すべき情報をディスク3に
記録すると共に、光源31からの出射光をディスク3に
照射して、ディスク3から反射された反射光を光学ピッ
クアップ5、40、48で受光してディスク3に記録さ
れている情報を再生するようにしたディスク装置であっ
て、光源31からの出射光の光量が異常か否かを判断す
る異常検出手段128と、異常検出手段128が光源3
1からの出射光の光量に異常があると判断した場合に、
光源31からの出射光をディスク3上で合焦させないよ
うにフォーカス制御を行うフォーカス制御手段129
と、異常検出手段128が光源31からの出射光の光量
に異常があると判断した場合に、ディスク3上における
光源31からの出射光の位置を固定するようトラッキン
グ制御を行うトラッキング制御手段130と、異常検出
手段128が光源31からの出射光の光量に異常がある
と判断した場合に、ディスク3上における光源31から
の出射光の位置を、ディスク3の記録不能領域にするよ
うスライド制御するスライド制御手段131と、異常検
出手段128が光源31からの出射光の光量に異常があ
ると判断した場合に、ディスク3を回転させるスピンド
ルモータ2の回転を停止するよう制御するスピンドル制
御手段132と、異常検出手段128が光源31からの
出射光の光量に異常があると判断した場合に、ディスク
3を排出させるよう制御するローディング制御手段13
4とを有するディスク装置である。
【0040】 第19の発明は、上記第18の発明にお
いて、異常検出手段128が光源31からの出射光の光
量に異常があると判断した場合に、その旨を報知する報
知手段133を設けたディスク装置である。
【0041】 第20の発明は、上記第18の発明にお
いて、記録不能領域の代わりに情報が記録されていない
記録領域を用いるようにしたディスク装置である。
【0042】 第21の発明は、光源31と、光源31
からの出射光を対物レンズ35を介してディスク3に照
射して記録すべき情報をディスク3に記録すると共に、
光源31からの出射光を対物レンズ35を介してディス
ク3に照射して、ディスク3から反射された反射光を受
光する光学ブロック5、40、48と、ディスク3を回
転させるためのスピンドル手段4、2と、ディスク3か
らの反射光を検出し、その検出結果に基いて対物レンズ
35をディスク3に対して上下方向に移動させるフォー
カス手段7、36fと、ディスク3からの反射光を検出
し、その検出結果に基いて対物レンズ35をディスク3
に対して径方向に移動させるトラッキング手段8、36
tと、光学ブロック5、40、48をディスク3に対し
て径方向に移動させるスライド手段11、12、13
と、ディスク3のローディングを行うローディング手段
14、15、16と、光源31からの出射光の光量に異
常があるか否かを検出する光量検出手段6、128と、
光量検出手段6、128が出射光の光量に異常があるこ
とを検出したときに、スピンドル手段4、2を制御して
ディスク3の回転を停止させ、フォーカス手段7、36
fを制御して対物レンズ35をディスク3から離して光
源31からの出射光をディスク3上で結像させないよう
にし、トラッキング手段8、36tを制御してディスク
3に対する対物レンズ35の径方向の移動を停止させ、
スライド手段11、12、13を制御して、ディスク3
に対する光学ブロック5、40、48の位置をディスク
3の記録不能領域にし、ローディング手段14、15、
16を制御してディスク3をイジェクトさせる制御手段
10とを有するディスク装置である。
【0043】 第22の発明は、上記第21の発明にお
いて、光量検出手段6、128が出射光の光量に異常が
あることを検出したときに、その旨を報知する報知手段
18を設けたディスク装置である。
【0044】 第23の発明は、上記第21の発明にお
いて、記録不能領域の代わりに情報が記録されていない
記録領域を用いるようにしたディスク装置である。
【0045】 第24の発明は、光源31からの出射光
をディスク3に照射して記録すべき情報をディスク3に
記録すると共に、光源31からの出射光をディスク3に
照射して、ディスク3から反射された反射光を光学ピッ
クアップ5、40、48で受光してディスク3に記録さ
れている情報を再生するようにしたディスク装置であっ
て、光源31からの出射光の光量が異常か否かを判断す
る異常検出手段128と、異常検出手段128が光源3
1からの出射光の光量に異常があると判断した場合に、
光源31からの出射光をディスク3上で合焦させないよ
うにフォーカス制御を行うフォーカス制御手段129
と、異常検出手段128が光源31からの出射光の光量
に異常があると判断した場合に、ディスク3上における
光源31からの出射光の位置を固定するようトラッキン
グ制御を行うトラッキング制御手段130と、異常検出
手段128が光源31からの出射光の光量に異常がある
と判断した場合に、ディスク3を回転させるスピンドル
モータ2の回転を停止するよう制御するスピンドル制御
手段132と、異常検出手段128が光源31からの出
射光の光量に異常があると判断した場合に、光源31に
対する電源供給を停止する電源制御手段155とを有す
るディスク装置である。
【0046】 第25の発明は、上記第24の発明にお
いて、異常検出手段128が光源31からの出射光の光
量に異常があると判断した場合に、その旨を報知する報
知手段133を設けたディスク装置である。
【0047】 第26の発明は、光源31と、光源31
からの出射光を対物レンズ35を介してディスク3に照
射して記録すべき情報をディスク3に記録すると共に、
光源31からの出射光を対物レンズ35を介してディス
ク3に照射して、ディスク3から反射された反射光を受
光する光学ブロック5、40、48と、ディスク3を回
転させるためのスピンドル手段4、2と、ディスク3か
らの反射光を検出し、その検出結果に基いて対物レンズ
35をディスク3に対して上下方向に移動させるフォー
カス手段7、36fと、ディスク3からの反射光を検出
し、その検出結果に基いて対物レンズ35をディスク3
に対して径方向に移動させるトラッキング手段8、36
tと、光源31に対して電源供給を行う電源供給手段9
0、91、92、93、94と、光源31からの出射光
の光量に異常があるか否かを検出する光量検出手段6
と、光量検出手段6が出射光の光量に異常があることを
検出したときに、スピンドル手段4、2を制御してディ
スク3の回転を停止させ、フォーカス手段7、36fを
制御して対物レンズ35をディスク3から離して光源3
1からの出射光をディスク3上で結像させないように
し、トラッキング手段8、36tを制御してディスク3
に対する対物レンズ35の径方向の移動を停止させ、電
源供給手段90、91、92、93、94を制御して光
源31に対する電源供給を停止させる制御手段10とを
有するディスク装置である。
【0048】 第27の発明は、上記第26の発明にお
いて、光量検出手段6が出射光の光量に異常があること
を検出したときに、その旨を報知する報知手段18を設
けたディスク装置である。
【0049】
【作用】上述せる第1の発明によれば、光源31から出
射される出射光、或いはディスク3で反射された反射光
を受光し、その結果得られた電気信号のレベルが、ディ
スク装置の記録モード、再生モード時の正常な値である
か否かを検出し、検出により、光源31からの出射光が
正常な状態ではないことを判断した場合には、光学ピッ
クアップ5、40内の対物レンズ35をディスク3から
離して光源31からの出射光をディスク3上で合焦させ
ないように制御する。これによって、異常発生時にディ
スク3に記録されているデータ、並びに装置構成部品を
保護することができる。
【0050】上述せる第2の発明によれば、上記第1の
発明において、検出により、光源31からの出射光が正
常な状態ではないことを判断した場合に、その旨を外部
に報知する。これによって、異常発生を報知することが
できる。
【0051】上述せる第3の発明によれば、光源31か
ら出射される出射光、或いはディスク3で反射された反
射光を受光し、その結果得られた電気信号のレベルが、
ディスク装置の記録モード、再生モード時の正常な値で
あるか否かを検出し、検出により、光源31からの出射
光が正常な状態ではないことを判断した場合には、ディ
スク装置の各部4、6、7、8、9、11、14、94
を制御して、ディスク装置の各部4、6、7、8、9、
11、14、94の動作によるディスク装置の構成部品
への影響を抑制する。これによって、異常発生時に装置
構成部品を保護することができる。
【0052】
【0053】 上述せる第4の発明によれば、光源31
からの出射光の光量が異常か否かを判断する異常検出手
段128が光源31からの出射光の光量に異常があると
判断した場合に、フォーカス制御手段129が光源31
からの出射光をディスク3上で合焦させないようにフォ
ーカス制御を行う。これによって、異常発生時に光源3
1からの出射光をディスク3上で合焦させないようにで
き、データの破壊を防止することができる。
【0054】 上述せる第5の発明によれば、上記第4
の発明において、異常検出手段128が光源31からの
出射光の光量に異常があると判断した場合に、フォーカ
ス制御手段129は、光学ピックアップ5、40内の対
物レンズ35をディスク3から離すように制御する。こ
れによって、光源31からの出射光をディスク3上で合
焦させないようにでき、データの破壊を防止することが
できる。
【0055】 上述せる第6の発明によれば、上記第4
の発明において、異常検出手段128が光源31からの
出射光の光量に異常があると判断した場合に、トラッキ
ング制御手段130が、ディスク3上における光源31
からの出射光の位置を固定するようトラッキング制御を
行う。これによって、トラッキングエラー信号が異常に
なるためにトラッキング制御が異常になり、対物レンズ
35を支持するバネ等の機構を破壊することを防止する
ことができる。
【0056】
【0057】
【0058】 上述せる第7の発明によれば、上記第4
の発明において、異常検出手段128が光源31からの
出射光の光量に異常があると判断した場合に、スピンド
ル制御手段132が、ディスク3を回転させるスピンド
ルモータ2の回転を停止するよう制御する。これによっ
て、高速回転中のディスク3が排出されることによるデ
ィスク3の損傷を防止することができる。
【0059】 上述せる第8の発明によれば、上記第4
の発明において、異常検出手段128が光源31からの
出射光の光量に異常があると判断した場合に、ローディ
ング制御手段134が、ディスク3を排出させるよう制
御する。これによって、ディスク3に記録されているデ
ータの破壊を防止することができる。
【0060】 上述せる第9の発明によれば、上記第4
の発明において、異常検出手段128が光源31からの
出射光の光量に異常があると判断した場合に、電源供給
手段155が光源31に対する電源供給を停止する。こ
れによって、光源31から光が出射されないようにし、
データの破壊を防止することができる。
【0061】 上述せる第10の発明によれば、上記
の発明において、異常検出手段128が光源31から
の出射光の光量に異常があると判断した場合に、報知手
段133がその旨を報知する。これによって、異常発生
時にその旨を外部に報知することができる。
【0062】 上述せる第11の発明によれば、光源3
1からの出射光の光量に異常があるか否かを検出する光
量検出手段6、128が出射光の光量に異常があること
を検出したときに、光源31からの出射光をディスク3
上で合焦させないようにフォーカス制御を行う。これに
よって、異常発生時に光源31からの出射光をディスク
3上で合焦させないようにでき、データの破壊を防止す
ることができる。
【0063】 上述せる第12の発明によれば、上記
11の発明において、光量検出手段6、128が出射光
の光量に異常があることを検出したときに、スピンドル
手段4、2を制御して、ディスク3の回転を停止させ
る。これによって、高速回転中のディスク3が排出され
ることによるディスク3の損傷を防止することができ
る。
【0064】 上述せる第13の発明によれば、上記
11の発明において、光量検出手段6、128が出射光
の光量に異常があることを検出したときに、フォーカス
制御手段129は対物レンズ35をディスク3から離す
ように制御する。これによって、異常発生時にディスク
に記録されているデータの破壊を防止することができ
る。
【0065】 上述せる第14の発明によれば、上記
11の発明において、光量検出手段6、128が出射光
の光量に異常があることを検出したときに、トラッキン
グ手段8、36tを制御し、ディスク3に対して対物レ
ンズ35を径方向に移動させないようにする。これによ
って、トラッキングエラー信号が異常になるためにトラ
ッキング制御が異常になり、対物レンズ35を支持する
バネ等の機構の破壊等を防止することができる。
【0066】
【0067】
【0068】 上述せる第15の発明によれば、上記
11の発明において、光量検出手段6、128が出射光
の光量に異常があることを検出したときに、ローディン
グ手段14、15、16を制御し、ディスク3をイジェ
クトさせるようにする。これによって、異常発生時にデ
ィスク3に記録されているデータを保護することができ
る。
【0069】 上述せる第16の発明によれば、上記
11の発明において、光量検出手段6、128が出射光
の光量に異常があることを検出したときに、光源31に
対する電源供給を停止するようにする。これによって、
異常発生時にディスク3に記録されているデータを保護
することができる。
【0070】 上述せる第17の発明によれば、上記
11の発明において、光量検出手段6、128が出射光
の光量に異常があることを検出したときに、報知手段1
33がその旨を報知する。これによって、異常発生を外
部に報知することができる。
【0071】 上述せる第18の発明によれば、光源3
1からの出射光の光量が異常か否かを判断する異常検出
手段128が光源31からの出射光の光量に異常がある
と判断した場合に、フォーカス制御手段129により光
源31からの出射光をディスク3上で合焦させないよう
にフォーカス制御を行い、トラッキング制御手段130
によりディスク3上における光源31からの出射光の位
置を固定するようトラッキング制御を行い、スライド制
御手段131によりディスク3上における光源31から
の出射光の位置を、ディスク3の記録不能領域にするよ
うスライド制御し、スピンドル制御手段132によりデ
ィスク3を回転させるスピンドルモータ2の回転を停止
するよう制御し、ローディング制御手段134によりデ
ィスク3を排出させるよう制御する。これによって、異
常発生時においても、ディスク3に記録されているデー
タや装置の構成部品を保護することができる。
【0072】 上述せる第19の発明によれば、上記
18の発明において、異常検出手段128が光源31か
らの出射光の光量に異常があると判断した場合に、その
旨を報知手段133により報知する。これによって、異
常発生を外部に報知することができる。
【0073】 上述せる第20の発明によれば、上記
18の発明において、上記記録不能領域の代わりに情
が記録されていない記録領域を用いる。これによって、
ディスク3に記録されているデータを保護することがで
きる。
【0074】 上述せる第21の発明によれば、光源3
1からの出射光の光量に異常があるか否かを検出する光
量検出手段6、128が出射光の光量に異常があること
を検出したときに、制御手段10により、スピンドル手
段4、2を制御してディスク3の回転を停止させ、フォ
ーカス手段7、36fを制御して対物レンズ35をディ
スク3から離して光源31からの出射光をディスク3上
で結像させないようにし、トラッキング手段8、36t
を制御してディスク3に対する対物レンズ35の径方向
の移動を停止させ、スライド手段11、12、13を制
御して、ディスク3に対する光学ブロック5、40、4
8の位置をディスク3の記録不能領域にし、ローディン
グ手段14、15、16を制御してディスク3をイジェ
クトさせる。これによって、異常発生時においても、デ
ィスク3に記録されているデータや、装置構成部品を保
護することができる。
【0075】 上述せる第22の発明によれば、上記
21の発明において、光量検出手段6、128が出射光
の光量に異常があることを検出したときに、その旨を報
知手段18により報知する。これによって、異常発生を
報知することができる。
【0076】 上述せる第23の発明によれば、上記
21の発明において、上記記録不能領域の代わりに情
が記録されていない記録領域を用いる。これによって、
ディスク3に記録されているデータを保護することがで
きる。
【0077】 上述せる第24の発明によれば、光源3
1からの出射光の光量が異常か否かを判断する異常検出
手段128が光源31からの出射光の光量に異常がある
と判断した場合に、フォーカス制御手段129が光源3
1からの出射光をディスク3上で合焦させないようにフ
ォーカス制御を行い、トラッキング制御手段130がデ
ィスク3上における光源31からの出射光の位置を固定
するようトラッキング制御を行い、スピンドル制御手段
132がディスク3を回転させるスピンドルモータ2の
回転を停止するよう制御し、電源制御手段155が光源
31に対する電源供給を停止する。これによって、異常
発生時においても、ディスク3に記録されているデータ
や、装置構成部品を保護することができる。
【0078】 上述せる第25の発明によれば、上記
24の発明において、異常検出手段128が光源31か
らの出射光の光量に異常があると判断した場合に、その
旨を報知手段133により報知する。これによって、異
常発生を報知することができる。
【0079】 上述せる第26の発明によれば、光源3
1からの出射光の光量に異常があるか否かを検出する光
量検出手段6が出射光の光量に異常があることを検出し
たときに、制御手段10がスピンドル手段4、2を制御
してディスク3の回転を停止させ、フォーカス手段7、
36fを制御して対物レンズ35をディスク3から離し
て光源31からの出射光をディスク3上で結像させない
ようにし、トラッキング手段8、36tを制御してディ
スク3に対する対物レンズ35の径方向の移動を停止さ
せ、電源供給手段90、91、92、93、94を制御
して光源31に対する電源供給を停止させる。これによ
って、異常発生時においても、ディスク3に記録されて
いるデータや、装置構成部品を保護することができる。
【0080】 上述せる第27の発明によれば、上記
26の発明において、光量検出手段6が出射光の光量に
異常があることを検出したときに、その旨を報知手段1
8で報知する。これによって、異常発生を報知すること
ができる。
【0081】
【実施例】以下に、図を参照して本発明データ保護方法
及びディスク装置の一実施例について詳細に説明する。
本発明データ保護方法及びディスク装置の一実施例の説
明は、次に示す項目説明を各項目の先頭に記載し、各項
目について次に示す順序で説明する。
【0082】*第1実施例 A.本発明データ保護方法及びディスク装置の一実施例
が適用される光磁気ディスクドライブの構成及びその動
作説明(図1参照)。 B.図1に示した光学ブロック5、パワー検出回路6、
フォーカスサーボ回路7、トラッキングサーボ回路8の
構成例及びその動作説明(図2参照)。 C.図1に示したスライドサーボ回路11、スライドモ
ータ12及びスライド機構13の構成例及びその動作説
明(図3参照)。 D.図1に示したローディングサーボ回路14、ローデ
ィングモータ15及びローディング機構16の構成例及
び動作説明(図4、図5及び図6参照)。 E.図1に示したコントローラ10の構成例及び動作説
明(図7参照)。 F.異常検出時のフォーカス制御動作の説明(図8参
照)。 G.異常検出時の待避動作の説明(図9参照)。 H.異常検出時の制御動作の説明(図10参照)。 *第2実施例 I.本発明データ保護方法及びディスク装置の他の実施
例が適用される光磁気ディスクドライブの構成及びその
動作説明(図11参照)。 J.図11に示したコントローラの構成例及び動作説明
(図12参照)。 K.異常検出時の制御動作の説明(図13参照)。 *第3実施例 *第4実施例 *第5実施例
【0083】[第1実施例]
【0084】〔第1実施例の概要〕光磁気ディスクドラ
イブにおいては、再生時におけるレーザービームのパワ
ーと、記録時や消去時におけるレーザービームのパワー
が異なる。従って、振動、静電気、経年変化により接触
不良を起こしたり、制御系で断線が発生した場合等に
は、再生時であるのにもかかわらず、レーザービームの
パワーが大となってディスク3に記録されているデータ
を破壊したり、機器の故障を引き起こしたりする。そこ
で、レーザービームのパワーをパワー検出回路6で検出
し、もしもそのパワーが再生時に必要なパワーを越えた
場合にコントローラ10が異常と見なし、コントローラ
がスピンドルサーボ回路4を制御してスピンドルモータ
2の回転を停止させるようにし、フォーカスサーボ回路
7を制御して光学ブロック5の対物レンズ35をディス
ク3から離してレーザービームがディスク3上に結像し
ないようにし、トラッキングサーボ回路8を制御して光
学ブロック5の対物レンズ35をディスク3の径方向に
移動させないようにし、スライドサーボ回路11を制御
して光学ブロック5をディスク3の記録不能エリアに移
動させ、ローディングサーボ回路14を制御してディス
ク3を排出させるようにする。これによって、異常が発
生してレーザービームのパワーが再生用のパワーを越え
た場合であっても、即座にコントローラ10が対処して
ディスク3に記録されているデータの破壊や機器内部の
故障を防止することができる。
【0085】A.本発明データ保護方法及びディスク装
置の一実施例が適用される光磁気ディスクドライブの構
成及びその動作説明(図1参照)。
【0086】図1は本発明データ保護方法及びディスク
装置の一実施例を適用した光磁気ディスクドライブの例
を示す構成図である。
【0087】〔接続及び構成〕図において、1はスピン
ドル、2はこのスピンドルを回転させることにより、デ
ィスク3(通常はカートリッジに収納されている)を回
転させるためのスピンドルモータである。スピンドルモ
ータ2はスピンドルサーボ回路4によって制御される。
スピンドルサーボ回路4は、図に示すように、クリスタ
ルオシレータにより基準信号を発生する基準信号発生回
路4a、コントローラ10から供給される再生同期信号
(クロック信号等)と基準信号発生回路4aから供給さ
れる基準信号を比較してその比較結果に応じた制御信号
を出力する比較回路4b及びこの比較回路4bからの制
御信号に応じて駆動信号を得、この駆動信号をスピンド
ルモータ2に供給する駆動回路4cで構成する。スピン
ドルモータ2は、このスピンドルサーボ回路4により、
ディスク3から再生して得られた再生同期信号と、基準
信号発生回路4aで発生した基準信号の位相が合うよう
に制御される。
【0088】5は光学ブロックであり、再生時において
は、ディスク3に記録されている記録信号を再生し、記
録及び消去時においては、パワー制御回路9から供給さ
れる駆動信号によりレーザービームを出射し、このレー
ザービームをフォーカスサーボ回路7からのフォーカス
エラー信号、並びにトラッキングサーボ回路9からのト
ラッキングエラー信号に基いてディスク3に正確に照射
すると共に、図示しないヘッドで磁界を発生させる。
【0089】フォーカスサーボ回路7はまた、光学ブロ
ック5から得られる加算信号(再生時においては再生信
号となる)のレベルを検出し、その検出結果をコントロ
ーラ10に供給する。ここでパワー検出を行うのは、光
学ブロック5の図示しないレーザーダイオードのパワー
が正常か異常かを検出するためである。既に説明したよ
うに、光磁気ディスクの場合は、再生時のレーザービー
ムのパワーよりも記録や消去時のレーザービームのパワ
ーの方が大きいので、振動、静電気、経年変化等に起因
する誤動作や接触不良により、再生時であるのにもかか
わらず、レーザービームのパワーが記録時や消去時のパ
ワーとなった場合は、大切なデータが破壊されたり、機
器の故障を引き起こしたりする可能性がある。
【0090】従って、レーザーダイオードのパワーを検
出することで、異常か正常かを認識し、その認識に基い
て各部を制御して、データの破壊や機器の故障を防止す
る必要がある。このパワー検出回路6の検出結果に基い
て行う各種制御の内で、レーザーダイオードのパワーを
制御するための回路がパワー制御回路9である。
【0091】11はスライドサーボ回路で、このスライ
ドサーボ回路11はコントローラ10からの指令に基い
てスライドモータ12を駆動することにより、スライド
機構13を駆動する。スライド機構13は光学ブロック
5をディスク3の径方向に移動させるためのものであ
り、このスライド機構13の位置はセンサ17によって
検出される。
【0092】14はローディングサーボ回路で、このロ
ーディングサーボ回路14は、コントローラ10からの
指令に基いてローディングモータ15を駆動することに
より、ローディング機構16を駆動する。ローディング
機構16は、光磁気ディスクドライブにディスク3が挿
入されたときに、ドライブ内部にディスク3を引き込
み、スピンドル1にディスク3を装着(チャッキング)
するためのものである。
【0093】19は入出力端子で、この入出力端子19
は、再生時においては、コントローラ10の図示しない
SCSIインターフェース回路等から供給される再生デ
ータを外部に出力し、記録時においては、外部から供給
される記録データを、図示しないSCSIインターフェ
ース回路等を介して図示しない記録処理回路等に供給す
る。また、報知器18bは、主に異常発生時にその旨を
ユーザーに報知するために用いる。
【0094】報知の方法は次の通りである。 1.LEDで構成し、異常発生時に点灯するようにす
る。 2.ブザーで構成し、異常発生時にブザー音を出力する
ようにする。 3.FL管、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ
等の各種ディスプレイ装置で構成し、異常発生時にエラ
ーメッセージを表示するようにする。
【0095】本例においては、異常発生時には、コント
ローラ10の制御により、上記スピンドルサーボ回路
4、パワー検出回路6及びパワー制御回路9、フォーカ
スサーボ回路7、トラッキングサーボ回路8、スライド
サーボ系(スライドサーボ回路11、スライドモータ1
2及びスライド機構13)、ローディングサーボ系(ロ
ーディングサーボ回路14、ローディングモータ15及
びローディング機構16)を制御することで、異常発生
時のデータの破壊、機器の故障を最も効率良く、且つ、
簡単に防止することができるようにする。
【0096】〔動作〕記録時、再生時の何れの場合にお
いても、フォーカスサーボ回路7からは加算信号が出力
され、この加算信号はパワー検出回路6に供給され、パ
ワーが正常か否かが検出される。上述したように、再生
時においては再生用のパワーであることが必要であり、
また、記録時や消去時には記録や消去用のパワーである
ことが必要である。このパワー検出回路6の検出出力は
コントローラ10に供給される。コントローラ10は、
パワー検出回路6の検出出力が正常であると判断した場
合は、通常の記録、再生或いは消去の状態を維持する。
【0097】一方、コントローラ10が、パワー検出回
路6の検出出力が異常であると判断した場合は、スピン
ドルサーボ回路4に制御信号を供給して駆動回路4cに
スピンドルモータ2の駆動を停止させ、フォーカスサー
ボ回路7に制御信号を供給して光学ブロック5を駆動さ
せ、光学ブロック5の図示しない対物レンズをディスク
3から離し、トラッキングサーボ回路8に制御信号を供
給して光学ブロック5をディスク3の径方向において移
動させないようにし、パワー制御回路9に制御信号を供
給して光学ブロック5の図示しないレーザーダイオード
からレーザービームを出射させないようにし、スライド
サーボ回路11に制御信号を供給してスライド機構13
により光学ブロック5の位置を、ディスク3上の記録可
能領域から記録不能領域(未使用領域、重要度の低いデ
ータが記録される領域を含み、ここでは代表して記録不
能領域とする)にし、ローディングサーボ回路14に制
御信号を供給してローディング機構16によってディス
ク3をイジェクトさせるようにする。また、コントロー
ラ10は報知器18に報知を行わせるための制御信号を
供給し、異常が発生したことを報知器18によりユーザ
ーに報知するようにする。
【0098】つまり、異常発生時、特にレーザーダイオ
ードのパワーが再生時において、本来のパワー異常とな
った場合は、ディスク3に記録されているデータを破壊
したり、装置の故障を引き起こしてしまうので、上述し
た制御、つまり、レーザーダイオードから出射されるレ
ーザービームをディスク3に照射しないようにするため
の制御と、光学ブロック5を径方向に移動させない制御
と、レーザービームをディスク3の記録可能領域以外の
領域に照射させるようにする制御と、ディスク3をイジ
ェクトする制御と、ユーザーに異常発生を報知するため
の制御を行うようにする。これによって、異常発生時の
データ破壊や機器の故障を防止することができる。
【0099】B.図1に示した光学ブロック5、パワー
検出回路6、フォーカスサーボ回路7、トラッキングサ
ーボ回路8の構成例及びその動作説明(図2参照)。
【0100】図2は図1に示した光学ブロック5、パワ
ー検出回路6、フォーカスサーボ回路7、トラッキング
サーボ回路8の構成例を示す構成図である。この図2に
おいて、図14と対応する部分には同一符号を付し、そ
の詳細説明を省略する。
【0101】〔接続及び構成〕図において、6はパワー
検出回路である。このパワー検出回路6は図に示すよう
に、増幅回路51、基準電源52及びコンパレータ53
で構成する。このパワー検出回路51の入力端に演算増
幅回路44の出力端を接続し、この増幅回路51の出力
端をコンパレータ53の非反転入力端子(+)に接続
し、このコンパレータ53の反転入力端子(−)を基準
電源52を介して接地し、このコンパレータの出力端を
出力端子54に接続する。この出力端子54を図1に示
したコントローラ10に接続する。
【0102】ここで、レーザーダイオード31に駆動信
号を供給するための入力端子30をパワー制御回路9に
接続し、フォーカスサーボ回路7の出力端子45及び4
6を夫々コントローラ10に接続し、トラッキングサー
ボ回路8の出力端子50をコントローラ10に接続す
る。
【0103】〔動作〕尚、光学ブロック5、フォーカス
サーボ回路7及びトラッキングサーボ回路8の動作につ
いては、既に図14において説明しているので、これら
の説明は省略し、パワー検出回路6に関連する部分だけ
の動作説明を行う。
【0104】レーザーダイオード31から出射されたレ
ーザービームは、ビームディスク3の記録面上で反射さ
れる。この反射光はビームスプリッタ34によりプリズ
ム37に入射され、このプリズム37によって2つに分
割される。分割されたレーザービームの内の一方のレー
ザービームは、コリメータレンズ38及びシリンドリカ
ルレンズ39を介して4分割フォトダイオード40に入
射される。
【0105】この4分割フォトダイオード40のフォト
ダイオード40a及び40cの出力は演算増幅回路41
の各非反転入力端子(+)に夫々入力され、フォトダイ
オード40b及び40dの出力は演算増幅回路42の各
非反転入力端子(+)に夫々入力される。これにより、
演算増幅回路44の一方の非反転入力端子(+)には演
算増幅回路41の出力が、演算増幅回路44の他方の非
反転入力端子(+)には演算増幅回路42の出力が夫々
供給される。
【0106】既に図14において説明したが、フォトダ
イオード40a、40b、40c及び40dの各出力を
夫々A、B、C及びDとすると、この演算増幅回路44
においては、(A+C)+(B+D)の演算が行われ
る。この演算結果(A+C)+(B+D)は、出力端子
46から出力されてコントローラ10に供給され、再生
信号として用いられる。また、この演算結果(A+C)
+(B+D)は、パワー検出回路6の増幅回路51を介
してコンパレータ53の非反転入力端子(+)に供給さ
れる。
【0107】コンパレータ53の反転入力端子(−)に
接続されている基準電源52から得られる電圧は、再生
時において、レーザービームのパワーが正常なパワーで
あった場合に演算増幅回路44から得られる電圧に設定
している。従って、再生時において、もしもレーザービ
ームのパワーが再生用のパワーを越えた場合(例えば消
去時や記録時に必要なパワー等)は、演算増幅回路44
から増幅回路51を介してコンパレータ53の非反転入
力端子(+)に供給される電圧は、基準電源52がコン
パレータ53の反転入力端子(−)に印加する電圧より
も大となるので、この場合はコンパレータ53からレー
ザービームのパワーが異常であることを示すと共に、そ
の本来の再生時のパワーと現在のパワーとの差に比例し
た出力としての、エラー電圧が出力される。
【0108】このエラー電圧は、出力端子54を介して
図1に示したコントローラ10に供給される。従って、
コントローラ10はエラー電圧を検出することによっ
て、レーザービームのパワーが異常か否かを判断できる
と共に、正常時のレーザービームのパワーとどのくらい
の差があるかを認識することができるので、異常発生時
に各部を制御することができるのである。
【0109】C.図1に示したスライドサーボ回路1
1、スライドモータ12及びスライド機構13の構成例
及びその動作説明(図3参照)。
【0110】図3は図1に示したスライドサーボ回路1
1、スライドモータ12及びスライド機構13の構成例
を示す構成図である。
【0111】〔接続及び構成〕図において、60はサイ
ドヨーク、61はセンターヨーク、62及び63は夫々
磁石であり、磁石62及びセンターヨーク間並びに磁石
63及びセンターヨーク間は夫々ギャップである。64
は軸受で、この軸受64には駆動コイル65、光学ブロ
ック66及び速度コイル67を取り付ける。
【0112】68は軸、69はヨーク、70は磁石であ
る。上記軸受64を、軸68に移動可能に取り付ける。
図に示すように、駆動コイル65は上記サイドヨーク6
0、センターヨーク61、磁石62及び63と共にリニ
アモータを構成する。
【0113】また、速度コイル67は、上記ヨーク69
及び磁石70と共に速度センサを構成する。速度コイル
67の両端の端子を移動速度検出回路71に接続し、こ
の移動速度検出回路71の出力を速度プロファイル回路
72を介してモータ駆動回路74に接続し、このモータ
駆動回路74の両端の端子を駆動コイル65の両端の端
子に接続する。尚、この図3に示す構成は、図1に示し
たスライドサーボ回路11、スライドモータ12、スラ
イド機構13及びセンサ17に夫々対応する。
【0114】〔動作〕速度プロファイル回路72は、入
力端子73を介して図1に示したコントローラ10から
供給される制御信号に基いて、目的とする移動距離によ
り時間と速度のカーブを最適にして最小時間で移動させ
るための制御信号を発生する。この制御信号によりモー
タ駆動回路74は駆動コイル65に電流を流す。駆動コ
イル65に電流が流されると、力が発生し、軸受64が
移動し、よって光学ブロック66が図において水平方向
(ディスク3に対して径方向)に移動する。
【0115】一方、速度コイル67は軸受64と共に移
動されるので、速度コイル67に電流が流れる。この電
流は移動速度検出回路71に供給され、この移動速度検
出回路71によって移動速度に換算される。換算された
移動速度データは速度プロファイル回路72に供給され
る。以上の動作によって、図1に示した光学ブロック5
をディスク3に対して径方向に移動させることができ
る。
【0116】D.図1に示したローディングサーボ回路
14、ローディングモータ15及びローディング機構1
6の構成例及び動作説明(図4、図5及び図6参照)。
【0117】図4は図1に示したローディングサーボ回
路14、ローディングモータ15及びローディング機構
16の構成例を示す構成図である。この図4において図
1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を
省略する。
【0118】図4に示す光磁気ディスクドライブのロー
ディング系にはイジェクト及びインジェクト機構を制御
するために1つのローディングモータ15が備えられて
いる。即ち、この1つのローディングモータ15によっ
てキャリッジロックの解除、ヘッド84の浮上スライダ
83の降下、内部にディスク3が収納されているカート
リッジ80のイジェクト、キャリッジロック及びヘッド
84の浮上スライダ83の浮上が行われる。
【0119】このローディング系にカートリッジ80が
矢印wで示す方向で挿入されると、メカ的なローディン
グが図示しないローディング機構によって完了する。こ
のメカ的なローディングの完了は、カートリッジセンサ
96が検出する。カートリッジセンサ96の検出信号、
つまり、メカ的なローディングの完了を示す検出信号
は、図1に示したコントローラ10に供給され、ローデ
ィングの完了がコントローラ10によって認識される。
【0120】コントローラ10は、ローディングの完了
を認識すると、カートリッジ80が挿入されていないと
きにキャリッジ81を固定する機構としてのロックプレ
ート(キャリッジロックプレート)87によるキャリッ
ジ81の固定を解除する。
【0121】これについて図5を参照して説明する。図
5において89はローディングモータ15の駆動動力を
伝達するための伝達ギア、89aはこの伝達ギア89上
に設けられた係合ピン、実線の矢印Aは待機位置を示
す。つまり、コントローラ10からロックプレート87
によるキャリッジ81のロックを解除するための制御信
号(図5においてはx方向)がローディングモータ15
に供給されると、ローディングモータ15が駆動されて
図5に示すx方向に回転する。
【0122】ローディングモータ15がx方向に回転す
ると、図5に示す伝達ギア89が矢印xで示す方向に回
転し始める。伝達ギア89がx方向に回転し始めると、
ある時点から伝達ギア89の係合ピン89aが図4に示
す解除プレート88を押し下げ始める。解除プレート8
8は軸86aで回動可能に取り付けられているので、解
除プレート88の一方が押し下げられると、ロックプレ
ート87内部に入り込んでいる舌片88bがロックプレ
ート87の図示しない係合部に係合し、この後舌片88
bが図において上方に持ち上がり、これによってロック
プレート87が軸88aを中心に上方に持ち上げられ
る。
【0123】ロックプレート87は図中に示す実線の矢
印xの方向に図示しないバネによって付勢されていると
共に、カートリッジ80を光磁気ディスクドライブに挿
入した時点においては、ヘッド84の浮上スライダ83
を浮上させたり、降下させたりするリフタ85の係合部
86bをその溝部87aで固定している(キャリッジロ
ック)。
【0124】従って、舌片88bによってロックプレー
ト87が持ち上げられると、溝部87aからリフタ86
の係合部86bが解放され、これによってキャリッジ8
1のロックが解除される。一方、先端に鉄片95が取り
付けられているアーム93もロックプレート87と共に
持ち上がり、このときにコントローラ10が電磁石及び
マグネットからなるプランジャ94に電流を流すことに
よってプランジャ94にアーム93の鉄片95が付けら
れる。従って、ロックプレート87は持ち上げられたま
ま、つまり、キャリッジ81のロックを解除した状態が
保たれる。
【0125】一方、図4に示すセンサ90及び91が伝
達ギア89と同軸上にあるカム(図示を省略する)の位
置を検出する。これら2つのセンサ90及び91からの
カムの位置を示す検出信号は上述と同様にコントローラ
10に供給される。
【0126】コントローラ10はセンサ90及び91か
らの検出信号によって係合ピン89aが図5に示す実線
の矢印Aの位置からどの位置まで到達したかを認識す
る。もし、コントローラ10が係合ピン89aの位置が
実線の矢印Aの位置から実線の矢印B1の位置に到達し
たことを認識すると、コントローラ10はまた、解除プ
レート87の押し下げが完了したことを認識することに
なる。
【0127】図6は、センサ90及び91からの検出信
号P1及びP2を夫々示し、センサ19の位置は検出信
号P1の対応部分で示すと、検出信号P1の最初の立ち
上がりの部分、つまり、図6に示す位置B2xに対応す
る。また、センサ91の位置は検出信号P2の対応部分
で示すと、検出信号P2の立ち下がりの位置、つまり、
図6に示す位置B1に対応する。また、センサ90及び
91は、伝達ギア89と同軸上にある2つのカムに夫々
対応して設けられると共に、各センサ90及び91は2
つのカムによって夫々オン、オフされることによって、
伝達ギア89の係合ピン89aの位置を検出するための
検出信号P1及びP2を発生する。
【0128】また、この図6に示す位置Aは図5に示し
た位置Aに対応し、位置B1は図5に示した位置B1に
対応し、位置B2は図5に示した位置B2に対応し、
「x方向」は図5に示した実線の矢印xで示す方向に対
応し、「y方向」は図5に示した実線の矢印yで示す方
向に対応する。また、「x方向」は、図4に示すヘッド
84のロード方向、「y方向」はイジェクト方向を示
す。
【0129】センサ90に対応する一方のカムは、検出
信号P1から明かなように、係合ピン89aの位置がB
2x及び位置A間でセンサ90の検出信号がハイレベル
“1”係合ピン89aの位置が位置A及び位置B2x間
でセンサ90の検出信号がローレベル“0”となるよう
に形成、或いは、偏芯して取り付けられている。
【0130】また、センサ91に対応する他方のカム
は、検出信号P2から明かなように、係合ピン89aの
位置が位置B2及び位置B1間でセンサ91の検出信号
がハイレベル“1”、係合ピン89aの位置が位置B1
及び位置B2間でローレベル“0”となるように形成、
或いは偏芯して取り付けられている。
【0131】この図6に示すように、図5に示した伝達
ギア89が回転して係合ピン89aが位置Aからx方向
に回転した場合は、図示しない2つのカムの内の一方の
カムによってセンサ91が検出信号を出力することによ
って、係合ピン89aが位置B1に到達したことをコン
トローラ10が認識し、この後コントローラ10はロー
ディングモータ15に制御信号を供給してローディング
モータ15を逆方向に回転させる。ローディングモータ
15が逆方向に回転されると、図5に示した伝達ギア8
9がy方向に回転され、これによって係合ピン89aが
位置Aに戻されることになる。係合ピン89aが位置A
に戻ったことは、センサ90及び91からの2つの検出
信号によってコントローラ10が認識する。
【0132】図6で説明すれば、センサ90の検出信号
P1及びセンサ91の検出信号P2によってコントロー
ラ10は現在の位置が位置Aであることを認識してい
る。もし、カートリッジ80が挿入された場合、コント
ローラ10はローディングモータ15を駆動すると共
に、センサ91からの検出信号P2によって位置B1を
認識する。つまり、図6でいえば、コントローラ10
は、検出信号P2の立ち下がりで係合ピン89aによっ
て解除プレート88が押し下げられ、これによってロッ
クプレート87が持ち上げられてキャリッジ81が解放
されたことを認識する。
【0133】この後は、コントローラ10はローディン
グモータ15をy方向に駆動して、伝達ギア89の係合
ピン89aを位置Aに戻すそうとする。このとき、コン
トローラ10はセンサ90及び91からの各検出信号P
1及びP2によって位置Aを認識する。
【0134】さて、キャリッジロックが解除された後
に、コントローラ10はコイル82に電流を流すことに
よって、キャリッジ81のリフタ85の係合部86bが
解除プレート88の舌片88b上で停止するように、キ
ャリッジ81を図において矢印wの方向に移動させる。
そして、次に、コントローラ10はローディングモータ
15を再び駆動する。ローディングモータ15が駆動さ
れると、図5及び図6に示すように、伝達ギア89がx
方向に回転し、これによって係合ピン89aが上述と同
様に解除プレート88を押し下げる。解除プレート88
が軸88aを中心にして押し下げられると、解除プレー
ト88の舌片88bがキャリッジ81のリフタ85の係
合部86bを持ち上げる。
【0135】リフタ86の係合部86bが持ち上げられ
ると、リフタ86が軸86aを中心に回転し、これによ
ってリフタ86のヘッド84側のアーム部分がヘッド8
4を降下させ、これによってヘッド84の浮上スライダ
83をディスク3上に降下させる。これを図6を参照し
て説明すると、キャリッジロックの解除と同様になるの
で、その説明を省略する。このヘッド84の浮上スライ
ダ83がディスク3上に降ろされた後は、上述と同様
に、コントローラ10がローディングモータ15をy方
向に駆動することによって、伝達ギア89をy方向に回
転させ、伝達ギア89の係合ピン89aを元の位置Aに
戻す。
【0136】次に、キャリッジロック及び浮上スライダ
83の浮上の場合は、コントローラ10がプランジャ9
4に電流の供給を停止するか、或いはプランジャ94に
流している電流の極性と逆の極性の電流を流すと共に、
ローディングモータ15を駆動して図5に示すように、
伝達ギア89の係合ピン89aをy方向に回転し、係合
ピン89aで解除プレート88を持ち上げるようにす
る。
【0137】解除プレート88が持ち上げられると、舌
片88b部分は図において下方に下がり、ロックプレー
ト87が解放され、これによってロックプレート87が
図示しないバネの付勢力によって矢印xで示す方向に引
っ張られる。そして再びキャリッジ81のリフタ86の
係合部86bがロックプレート87の溝部87aに係合
すると共に、リフタ86が軸86aを中心に回動し、ア
ーム部分がヘッド84を持ち上げ、ある時点で図示しな
いキャリッジ81の固定部がリフタ86を固定する。こ
れによって、キャリッジロックと浮上スライダ83の浮
上が同時に行われる。
【0138】続いて、イジェクトの場合は、コントロー
ラがローディングモータ15を制御することによって伝
達ギア89が図5及び図6に示すように、位置Aからy
方向に回転される。伝達ギア89がy方向に回転される
と、伝達ギア89の係合ピン89aが図示しないイジェ
クト用のローディング機構のイジェクト開始用の部材を
押す、或いは持ち上げることによってカートリッジ80
のイジェクトが行われる。この後は、コントローラ10
の制御によってローディングモータ15が駆動され、伝
達ギア89がx方向に回転され、係合ピン89aが元の
位置Aに戻される。
【0139】これについて図6を参照して説明すると、
コントローラ10がローディングモータ15を制御する
ことによって、伝達ギア89が位置Aからy方向に回転
される。そして、コントローラ10がセンサ91からの
検出信号によって位置B2xに到達したことを認識する
と、この後、再びローディングモータ15を制御して伝
達ギア89を駆動し、センサ90及び91からの検出信
号P1及びP2によって位置Aに到達したことを認識す
ると、ローディングモータ15を停止させる。
【0140】E.図1に示したコントローラ10の構成
例及び動作説明(図7参照)。
【0141】図7は図1に示したコントローラ10の内
部構成例を示す構成図である。
【0142】〔接続及び構成〕図において、100は図
1に示したフォーカスサーボ回路7からの再生信号が供
給される入力端子で、この入力端子100を再生処理回
路101及び入力ポート106を介してバス(アドレ
ス、データ及びコントロールバスからなる)124に接
続する。
【0143】102は図1に示したパワー検出回路6か
らの検出信号が供給される入力端子で、この入力端子1
02をA−Dコンバータ103及び入力ポート106を
介してバス124に接続する。104は図1に示したセ
ンサ17からの検出信号が供給される入力端子で、この
入力端子104をA−Dコンバータ105及び入力ポー
ト106を介してバス124に接続する。
【0144】19は再生情報を出力すると共に、記録す
べき情報を入力するための入出力端子で、この入出力端
子107をインターフェース回路108及び入力ポート
106及び出力ポート123を介してバス124に接続
する。ここで、インターフェースとしては、例えばSC
SI、SCSI−2、SCSI−3等が使用可能であ
る。
【0145】109は図1に示したスピンドルサーボ回
路4にスピンドル制御信号を供給するための出力端子
で、この出力端子109をD−Aコンバータ110及び
出力ポート123を介してバス124に接続する。11
1は図1に示したフォーカスサーボ回路7にフォーカス
制御信号を供給するための出力端子で、この出力端子1
11をD−Aコンバータ112及び出力ポート123を
介してバス124に接続する。
【0146】113は図1に示したトラッキングサーボ
回路8にトラッキング制御信号を供給するための出力端
子で、この出力端子113をD−Aコンバータ114及
び出力ポート123を介してバス124に接続する。1
15は図1に示したパワー制御回路9にパワー制御信号
を供給するための出力端子で、この出力端子115をD
−Aコンバータ116及び出力ポート123を介してバ
ス124に接続する。
【0147】117は図1に示したスライドサーボ回路
11にスライド制御信号を供給するための出力端子で、
この出力端子117をD−Aコンバータ118及び出力
ポート123を介してバス124に接続する。119は
図1に示したローディングサーボ回路14にローディン
グ制御信号を供給するための出力端子で、この出力端子
119をD−Aコンバータ120及び出力ポート123
を介してバス124に接続する。
【0148】121は図1に示したディスク3に記録す
べき情報を出力するための出力端子で、この出力端子1
21を記録処理回路122及び出力ポート123を介し
てバス124に接続する。また、このバス124にCP
U125、プログラムや各種パラメータデータを記憶し
たROM126及びワーク用のRAMを接続する。
【0149】128は異常検出部、129はフォーカス
制御部、130はトラッキング制御部、131はスライ
ド制御部、132はスピンドル制御部、133は報知
部、134はローディング制御部であり、これらは上記
ROM126内に夫々プログラムデータとして記憶す
る。
【0150】異常検出部128は図2に示したパワー検
出回路6からの検出出力に基いてレーザーダイオード3
1が出力するレーザービームのパワーが異常か否かを検
出する。フォーカス制御部129は、異常検出部128
において異常が検出された場合に図1に示したフォーカ
スサーボ回路7にフォーカス制御信号を供給し、レーザ
ーダイオード31からのレーザービームがディスク3上
で合焦しないようにする。
【0151】トラッキング制御部130は、異常検出部
128において異常が検出された場合に図1に示したト
ラッキングサーボ回路8にトラッキング制御信号を供給
し、ディスク3に対する対物レンズ35の位置を固定す
るようにする。スライド制御部131は、異常検出部1
28において異常が検出された場合に図1に示したスラ
イドサーボ回路11にスライド制御信号を供給して光学
ブロック5を移動させ、ディスク3に対する対物レンズ
35の位置を、ディスク3の記録不能領域にさせる。
【0152】スピンドル制御部132は、異常検出部1
28において異常が検出された場合に図1に示したスピ
ンドルサーボ回路4にスピンドル制御信号を供給し、ス
ピンドルモータ2を停止させる。報知部133は異常検
出部128において異常が検出された場合に図1に示し
た報知器18に報知させるよう指示する。ローディング
制御部134は、異常検出部128において異常が検出
された場合に図1に示したローディングサーボ回路14
にローディング制御信号を供給し、ディスク3を排出さ
せる。
【0153】ここで、上記報知器18をLEDで構成
し、異常発生時に点灯するようにする場合は、報知部1
33は、LEDを発光させるための電流信号を出力する
ようにし、上記報知器18をブザーで構成し、異常発生
時にブザー音を出力するようにする場合は、報知部13
3はブザーから音声を出力させるための信号を出力する
ようにし、上記報知器18をFL管、液晶ディスプレ
イ、プラズマディスプレイ等の各種ディスプレイ装置で
構成し、異常発生時にエラーメッセージを表示するよう
にする場合は、報知部133は例えば「エラーが発生し
ました。修理に出して下さい。」等を示すキャラクタデ
ータをを出力するようにする。
【0154】〔動作〕記録或いは再生時においては、図
2に示したパワー検出回路6からの検出出力が入力端子
102を介してA−Dコンバータ103に供給され、A
−Dコンバータ103でディジタルデータに変換され
る。このディジタルデータは入力ポート106及びバス
124を介してCPU125に供給される。異常検出部
128はディジタルデータが異常であることを示すデー
タであると判断した場合には、フォーカス制御部12
9、トラッキング制御部130、スライド制御部13
1、スピンドル制御部132、報知部133及びローデ
ィング制御部133にその旨を通知する。
【0155】これにより、フォーカス制御部129は図
1に示したフォーカスサーボ回路7にフォーカス制御信
号を供給し、レーザーダイオード31からのレーザービ
ームがディスク3上で結像しないように、対物レンズ3
5をディスク3から離すように制御する。トラッキング
制御部130は図1に示したトラッキングサーボ回路8
にトラッキング制御信号を供給し、対物レンズ35をデ
ィスク3に対して径方向に移動させないようにする。
【0156】スライド制御部131は、図1に示したス
ライドサーボ回路11にスライド制御信号を供給し、光
学ブロック5を移動させ、ディスク3に対する対物レン
ズ35の位置を記録不能領域にする。スピンドル制御部
132は、図1に示したスピンドルサーボ回路4にスピ
ンドル制御信号を供給し、スピンドルモータ2の回転を
停止させる。
【0157】報知部133は、図1に示した報知器18
に報知を行わせるよう制御する。ローディング制御部1
34は、図1に示したローディングサーボ回路14にロ
ーディング制御信号を供給し、ディスク3を排出させ
る。
【0158】異常が発生した場合には、以上の動作によ
って、例えば再生時に、レーザーダイオード31から出
射されるレーザービームのパワーが、再生で必要なパワ
ー以上のパワーとなった場合であっても、速やかに各部
を適切な状態とできるので、ディスク3に記録されてい
る大切な情報を消去したり、意図しない情報を書き込ん
だりすることがない。
【0159】F.異常検出時のフォーカス制御動作の説
明(図8参照)。
【0160】図8は異常検出時のフォーカス制御動作を
説明するための説明図である。図において、図1と対応
する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略す
る。
【0161】図において、L1は対物レンズ35によ
り、レーザーダイオード31から出射されたレーザービ
ームをディスク3上で結像させるために必要な対物レン
ズ35及びディスク3間の距離、L2はレーザーダイオ
ード31から出射されたレーザービームをディスク3上
で結像させず、且つ、レーザーダイオード31からのレ
ーザービームが再生時において、ディスク3上に記録さ
れている情報を破壊しないために必要な距離である。
【0162】図に示すように、実線で示す位置に対物レ
ンズ35があるときには、レーザーダイオード31から
のレーザービームはディスク3上で結像するが、破線で
示す位置に対物レンズがあるときには、レーザーダイオ
ード31からのレーザービームはディスク3上で結像せ
ず、フォーカスがずれた状態となる。つまり、図7に示
した異常検出部128がレーザーダイオード31から出
射されるレーザービームのパワーが異常であると判断し
た場合には、フォーカス制御部129は、図1に示した
フォーカスサーボ回路7にフォーカス制御信号を供給す
ることにより、対物レンズ35の位置を、この図8に破
線で示すように、合焦状態の位置よりもずっと下の位置
にすることにより、あえてフォーカスをずらすようにす
る。
【0163】従って、異常発生時においては、ディスク
3上のレーザービームのスポットの径は合焦状態のスポ
ットの径よりもずっと大きくなり、これによって、ディ
スク3の単位面積あたりのレーザービームのパワーは小
さくなるので、再生時にレーザーダイオード31から出
射されるレーザービームのパワーが再生時に必要なパワ
ーよりも大きくなった場合においても、ディスク3に記
録されている情報を破壊してしまうことがない。
【0164】G.異常検出時の待避動作の説明(図9参
照)。
【0165】図9は異常検出時の待避動作を説明するた
めのディスクの一例を示す説明図である。図において、
図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明
を省略する。
【0166】図において、斜線で示す領域Rは、記録可
能領域を示し、NR1及びNR2は夫々記録不能領域を
示す。これは一例であるので、光ディスク全てがこのよ
うなフォーマットであるわけではない。しかしながら、
光ディスクには記録不能領域、或いは、殆ど使用されな
い領域、比較的に重要度の低いデータを記録する領域は
ある。ここでは、それらを代表して記録不能領域と呼ぶ
ことにする。
【0167】つまり、図7に示した異常検出部128が
異常を検出した場合に、図7に示したスライド制御部1
31が、図1に示したスライドサーボ回路11にスライ
ド制御信号を供給することにより、光学ブロック5をデ
ィスク3に対して径方向に移動させ、ディスク3に対す
る対物レンズ35の位置を記録不能領域NR1またはN
R2に対応する位置にする。これによって、対物レンズ
35によって結像されるレーザーダイオード31からの
レーザービームは、ディスク3の記録不能領域NR1ま
たはNR2に照射される。従って、異常発生時にディス
ク3に記録されている大切なデータを破壊してしまうこ
とはない。
【0168】尚、スライド制御部131は、図1に示し
たセンサ17(図3においては速度センサに対応す
る)、或いは入力端子100を介して供給される再生信
号に含まれるディスクのアドレス情報(位置情報)によ
って光学ブロック5の位置を常に認識しているので、異
常発生時には、現在の光学ブロック5の位置から最も近
い記録不能領域NR1またはNR2に光学ブロック5を
移動させることができる。従って、異常発生時には、速
やかに記録不能領域NR1またはNR2に光学ブロック
5を移動させることで、大切なデータの破壊を防止する
ことができる。
【0169】H.異常検出時の制御動作の説明(図10
参照)。
【0170】図10は異常検出時の制御動作を説明する
ためのフローチャートである。
【0171】ステップS1ではレベルが異常か否かを判
断する。即ち、このステップS1では、図7に示した異
常検出部128が、図2に示したパワー検出回路6から
の検出出力が異常を示すものか否かを判断する。異常で
あると判断した場合は、ステップS2に移行し、異常で
はないと判断した場合はステップS8に移行し、通常動
作を実行する。
【0172】ステップS2では対物レンズをディスクか
ら一番遠い位置へ移動させるようフォーカスサーボへ指
令する。即ち、このステップS2では、図7に示したフ
ォーカス制御部129が図1に示したフォーカスサーボ
回路7にフォーカス制御信号を供給し、図8に示したよ
うに、対物レンズ35の位置を、破線で示す位置にする
よう制御する。そしてステップS3に移行する。
【0173】ステップS3では対物レンズがトラッキン
グ方向に動かないようにトラッキングサーボへ指令す
る。即ち、このステップS3では、図7に示したトラッ
キング制御部130が図1に示したトラッキングサーボ
回路8にトラッキング制御信号を供給し、対物レンズ3
5の位置を現在の位置で固定するように制御する。現在
の位置で固定するということは、図2に示したトラッキ
ングコイル36tに電流を流さないように、トラッキン
グ制御部130がトラッキングサーボ回路11に制御を
行うということである。そしてステップS4に移行す
る。
【0174】ステップS4では光学ブロックをディスク
の記録不能領域へ移動させるようにスライドサーボへ指
令する。即ち、このステップS4では、図7に示したス
ライド制御部131が図1に示したスライドサーボ回路
11にスライド制御信号を供給し、スライドモータ12
によりスライド機構13を駆動し、光学ブロック5をデ
ィスク3に対して径方向に移動させることで、対物レン
ズ35の位置を、ディスク3の記録不能領域にする。
【0175】これの具体的構成例については、既に図3
を参照して説明した。つまり、図1に示したスライドサ
ーボ回路11、スライドモータ12、スライド機構13
及びセンサ17は、具体的構成例としては、例えば図3
に示すようになる。図3に示すような構成の場合には、
図7に示したスライド制御部131が図3に示す入力端
子73を介して例えば現在位置と目的位置を示すスライ
ド制御信号を供給すると、速度プロファイル回路72は
供給されたスライド制御信号に基いてモータ駆動回路7
4に駆動制御信号を供給する。モータ駆動回路74は速
度プロファイル回路72からの駆動制御信号に基いて駆
動コイル65に電流を供給し、力を発生させる。これに
よって、光学ブロック66(図1においては光学ブロッ
ク5に対応する)がスライドする。以上の動作を行わせ
るように制御が行われた後は、ステップS5に移行す
る。
【0176】ステップS5ではスピンドルの回転を停止
させるようにスピンドルサーボへ指令する。即ち、この
ステップS5では、図7に示したスピンドル制御部13
2が図1に示したスピンドルサーボ回路4の駆動回路4
cにスピンドル制御信号を供給し、駆動回路4cにスピ
ンドルモータ2の駆動を停止させる。そしてステップS
6に移行する。
【0177】ステップS6ではディスク3をイジェクト
させるようにローディングサーボへ指令する。そしてス
テップS7に移行する。即ち、このステップS6では、
図7に示したローディング制御部134が図1に示した
ローディングサーボ回路14にローディング制御信号を
供給し、ローディングモータ15がローディング機構1
6を駆動してディスク3をイジェクトさせるように制御
する。
【0178】このローディングサーボ回路14、ローデ
ィングモータ15及びローディング機構16の具体的構
成例については図4について説明した通りである。図1
においては図示していないが、図3に示すように、セン
サ90及び91によって図示しないカムの状態を検出す
ることにより、カートリッジ(ディスク3が収納されて
いる)80の取り込み、排出(イジェクト)を行うため
のローディングモータ15の制御を確実に行うことがで
きる。以上の動作を行った後にはステップS7に移行す
る。
【0179】ステップS7では外部に以上であることを
報知する。即ち、このステップS7では、図7に示した
報知部133が図1に示した報知器18に異常が発生し
たことを報知するための報知制御信号を供給する。これ
によって、図1に示す報知器18は異常が発生したこと
を報知することができる。以上の動作が行われた後にこ
のフローを終了する。
【0180】以上説明したように、本例においては、図
7に示した異常検出部128が、図2に示したパワー検
出回路6からの検出出力により異常が発生したことを認
識した場合に、フォーカス制御部129が図1に示した
フォーカスサーボ回路7にフォーカス制御信号を供給
し、レーザーダイオード31からのレーザービームがデ
ィスク3上で結像しないように、対物レンズ35をディ
スク3から離すように制御し、トラッキング制御部13
0が図1に示したトラッキングサーボ回路8にトラッキ
ング制御信号を供給し、対物レンズ35をディスク3に
対して径方向に移動させないようにし、スライド制御部
131が図1に示したスライドサーボ回路11にスライ
ド制御信号を供給し、光学ブロック5を移動させ、ディ
スク3に対する対物レンズ35の位置を記録不能領域に
するようにし、スピンドル制御部132が図1に示した
スピンドルサーボ回路4にスピンドル制御信号を供給
し、スピンドルモータ2の回転を停止させるようにし、
報知部133が図1に示した報知器18に報知を行わせ
るよう制御するようにし、ローディング制御部134が
図1に示したローディングサーボ回路14にローディン
グ制御信号を供給し、ディスク3を排出させるようにし
たので、例えば再生時や待機時に、レーザーダイオード
31から出射されるレーザービームのパワーが、再生で
必要なパワー以上のパワーとなった場合であっても、速
やかに各部を適切な状態とできるので、ディスク3に記
録されている大切な情報を消去したり、意図しない情報
を書き込んだり、或いは、レーザービームの熱によって
ディスクが溶融したり、他の部品を故障させてしまうこ
とがない。
【0181】[第2実施例]
【0182】〔第2実施例の概要〕光磁気ディスクドラ
イブにおいては、再生時におけるレーザービームのパワ
ーと、記録時や消去時におけるレーザービームのパワー
が異なる。従って、振動、静電気、経年変化により接触
不良を起こしたり、制御系で断線が発生した場合等に
は、再生時であるのにもかかわらず、レーザービームの
パワーが大となってディスク3に記録されているデータ
を破壊したり、機器の故障を引き起こしたりする。そこ
で、パワー検出回路6からの検出出力により異常検出部
128が異常であることを認識した場合に、フォーカス
制御部129でフォーカスサーボ回路7を制御して、対
物レンズ35をディスク3から遠ざけて、レーザーダイ
オード31から出射されるレーザービームをディスク3
上で合焦させないようにし、トラッキング制御部130
でトラッキングサーボ回路8を制御して、ディスク3に
対する対物レンズ35の位置を固定させ、スピンドル制
御部132でスピンドルサーボ回路4を制御してスピン
ドルモータ2を停止させ、リレー制御部155でリレー
94を制御してパワー制御回路9に対する電源供給を停
止させるようにする。これによって、異常が発生してレ
ーザービームのパワーが再生用のパワーを越えた場合で
あっても、即座にコントローラ10が対処してディスク
3に記録されているデータの破壊や機器内部の故障を防
止することができる。
【0183】I.本発明データ保護方法及びディスク装
置の他の実施例が適用される光磁気ディスクドライブの
構成及びその動作説明(図11参照)。
【0184】図11は本発明データ保護方法及びディス
ク装置の他の実施例が適用される光磁気ディスクドライ
ブの構成を示す構成図である。この図11において、図
1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を
省略する。また、この図11に示すブロックの構成例
は、図2、図3、図4と同様とする。
【0185】〔接続及び構成〕図において、90は一般
商用電源からの交流電源を得るためのコンセントであ
り、このコンセント90により、一般商用電源からの交
流電源を電源トランス91の1次側のコイルに供給す
る。この電源トランス91の2次側は少なくとも2つの
直流電源を得るための2系統の電源回路を有し、平滑回
路92、整流回路93及びリレー94で構成される一方
の電源回路は、パワー制御回路9にレーザーダイオード
31(図2参照)の駆動用の電源を供給するためのもの
である。また、平滑回路95、整流回路96及びリレー
97で構成される他方の電源回路は、この図11に示す
スピンドルサーボ回路、パワー検出回路、フォーカスサ
ーボ回路7、トラッキングサーボ回路8、パワー制御回
路9、コントローラ10及び報知器18に電源を供給す
るためのものである。
【0186】リレー94及び97は、夫々コントローラ
10からのリレー制御信号によりオン、オフする。リレ
ー94のオフは、異常発生をコントローラ10が検出し
たときに行われる。
【0187】〔動作〕記録時、再生時の何れの場合にお
いても、フォーカスサーボ回路7からは加算信号が出力
され、この加算信号はパワー検出回路6に供給され、パ
ワーが正常か否かが検出される。上述したように、再生
時においては再生用のパワーであることが必要であり、
また、記録時や消去時には記録や消去用のパワーである
ことが必要である。このパワー検出回路6の検出出力は
コントローラ10に供給される。コントローラ10は、
パワー検出回路6の検出出力が正常であると判断した場
合は、通常の記録、再生或いは消去の状態を維持する。
【0188】一方、コントローラ10が、パワー検出回
路6の検出出力が異常であると判断した場合は、スピン
ドルサーボ回路4に制御信号を供給して駆動回路4cに
スピンドルモータ2の駆動を停止させ、フォーカスサー
ボ回路7に制御信号を供給して光学ブロック5を駆動さ
せ、光学ブロック5の図示しない対物レンズをディスク
3から離し、トラッキングサーボ回路8に制御信号を供
給して光学ブロック5をディスク3の径方向において移
動させないようにし、リレー94にリレー制御信号を供
給してリレー94をオフにして、パワー制御回路9にレ
ーザーダイオード31の駆動用の電源供給を停止させ、
結果的にパワー制御回路9のレーザーダイオード31か
らレーザービームを出射させないようにし、また、コン
トローラ10は報知器18に報知を行わせるための制御
信号を供給し、異常が発生したことを報知器18により
ユーザーに報知するようにする。
【0189】つまり、異常発生時、特にレーザーダイオ
ードのパワーが再生時において、本来のパワー異常とな
った場合は、ディスク3に記録されているデータを破壊
したり、装置の故障を引き起こしてしまうので、上述し
た制御、つまり、レーザーダイオードから出射されるレ
ーザービームをディスク3に照射しないようにするため
の制御と、光学ブロック5を径方向に移動させない制御
と、ユーザーに異常発生を報知するための制御を行うよ
うにする。これによって、異常発生時のデータ破壊や機
器の故障を防止することができる。
【0190】J.図11に示したコントローラの構成例
及び動作説明(図12参照)。
【0191】図12は図11に示したコントローラ10
の内部構成例を示す構成図である。この図12におい
て、図7と対応する部分には同一符号を付し、その詳細
説明を省略する。
【0192】〔接続及び構成〕図において、151はリ
レー94にリレー制御信号を供給するための出力端子
で、この出力端子151をD−Aコンバータ152及び
出力ポート123を介してバス124に接続する。15
3はリレー97にリレー制御信号を供給するための出力
端子で、この出力端子153をD−Aコンバータ154
及び出力ポート123を介してバス124に接続する。
【0193】155は図11に示したリレー制御部で、
異常検出部128が異常を検出した場合に、バス12
4、出力ポート123、D−Aコンバータ152及び出
力端子151を介して図11に示したリレー94にリレ
ー制御信号を供給し、リレー94をオフにする。
【0194】〔動作〕記録或いは再生時においては、図
2に示したパワー検出回路6からの検出出力が入力端子
102を介してA−Dコンバータ103に供給され、A
−Dコンバータ103でディジタルデータに変換され
る。このディジタルデータは入力ポート106及びバス
124を介してCPU125に供給される。異常検出部
128はディジタルデータが異常であることを示すデー
タであると判断した場合には、フォーカス制御部12
9、トラッキング制御部130、スピンドル制御部13
2、報知部133及びリレー制御部155にその旨を通
知する。
【0195】これにより、フォーカス制御部129は図
1に示したフォーカスサーボ回路7にフォーカス制御信
号を供給し、レーザーダイオード31からのレーザービ
ームがディスク3上で結像しないように、対物レンズ3
5をディスク3から離すように制御する。トラッキング
制御部130は図1に示したトラッキングサーボ回路8
にトラッキング制御信号を供給し、対物レンズ35をデ
ィスク3に対して径方向に移動させないようにする。
【0196】スピンドル制御部132は、図1に示した
スピンドルサーボ回路4にスピンドル制御信号を供給
し、スピンドルモータ2の回転を停止させる。報知部1
33は、図1に示した報知器18に報知を行わせるよう
制御する。そして、リレー制御部155は、図11に示
したリレー94にリレー制御信号を供給し、リレー94
をオフにする。これによって、図11に示したパワー制
御回路9にはリレー94からの電源供給が停止し、パワ
ー制御回路9のレーザーダイオード31からレーザービ
ームが出射されない。
【0197】異常が発生した場合には、以上の動作によ
って、例えば再生時に、レーザーダイオード31から出
射されるレーザービームのパワーが、再生で必要なパワ
ー以上のパワーとなった場合であっても、速やかに各部
を適切な状態とできるので、ディスク3に記録されてい
る大切な情報を消去したり、意図しない情報を書き込ん
だりすることがない。しかも、パワー制御回路9に対す
る電源供給をリレー94をオフにして停止するようにし
ているので、確実にディスク3のデータの破壊を防止す
ることができる。
【0198】K.異常検出時の制御動作の説明(図13
参照)。
【0199】図13は異常検出時の制御動作を説明する
ためのフローチャートである。この図13において、図
10と対応するステップには同一符号を付す。
【0200】ステップS1ではレベルが異常か否かを判
断する。即ち、このステップS1では、図12に示した
異常検出部128が、図11に示したパワー検出回路6
からの検出出力が異常を示すものか否かを判断する。異
常であると判断した場合は、ステップS2に移行し、異
常ではないと判断した場合はステップS8に移行し、通
常の動作を実行する。
【0201】ステップS2では対物レンズをディスクか
ら一番遠い位置へ移動させるようフォーカスサーボへ指
令する。即ち、このステップS2では、図12に示した
フォーカス制御部129が図11に示したフォーカスサ
ーボ回路7にフォーカス制御信号を供給し、図8に示し
たように、対物レンズ35の位置を、破線で示す位置に
するよう制御する。そしてステップS3に移行する。
【0202】ステップS3では対物レンズがトラッキン
グ方向に動かないようにトラッキングサーボへ指令す
る。即ち、このステップS3では、図12に示したトラ
ッキング制御部130が図11に示したトラッキングサ
ーボ回路8にトラッキング制御信号を供給し、対物レン
ズ35の位置を現在の位置で固定するように制御する。
現在の位置で固定するということは、図2に示したトラ
ッキングコイル36tに電流を流さないように、トラッ
キング制御部130がトラッキングサーボ回路11に制
御を行うということである。そしてステップS5に移行
する。
【0203】ステップS5ではスピンドルの回転を停止
させるようにスピンドルサーボへ指令する。即ち、この
ステップS5では、図12に示したスピンドル制御部1
32が図1に示したスピンドルサーボ回路4の駆動回路
4cにスピンドル制御信号を供給し、駆動回路4cにス
ピンドルモータ2の駆動を停止させる。そしてステップ
S10に移行する。
【0204】ステップS10ではリレー制御信号によ
り、パワー制御回路に対する電源供給を停止させる。即
ち、このステップS10では、図12に示したリレー制
御回路155が、図11に示したリレー94にリレー制
御信号を供給し、リレーをオフにする。これによって、
パワー制御回路9に対する電源供給が停止されるので、
パワー制御回路10のレーザーダイオード31からレー
ザービームが出射されない。以上の処理が終了するとス
テップS7に移行する。
【0205】ステップS7では外部に以上であることを
報知する。即ち、このステップS7では、図12に示し
た報知部133が図11に示した報知器18に異常が発
生したことを報知するための報知制御信号を供給する。
これによって、図11に示す報知器18は異常が発生し
たことを報知することができる。以上の動作が行われた
後にこのフローを終了する。
【0206】以上説明したように、本例においては、図
12に示した異常検出部128が、図2に示したパワー
検出回路6からの検出出力により異常が発生したことを
認識した場合に、フォーカス制御部129が図11に示
したフォーカスサーボ回路7にフォーカス制御信号を供
給し、レーザーダイオード31からのレーザービームが
ディスク3上で結像しないように、対物レンズ35をデ
ィスク3から離すように制御し、トラッキング制御部1
30が図11に示したトラッキングサーボ回路8にトラ
ッキング制御信号を供給し、対物レンズ35をディスク
3に対して径方向に移動させないようにし、スピンドル
制御部132が図11に示したスピンドルサーボ回路4
にスピンドル制御信号を供給し、スピンドルモータ2の
回転を停止させるようにし、報知部133が図11に示
した報知器18に報知を行わせるよう制御するように
し、リレー制御部155が図11に示したリレー94に
リレー制御信号を供給してリレー94をオフにさせ、パ
ワー制御回路9のレーザーダイオード31からレーザー
ビームを出射させないようにしたので、例えば再生時や
待機時に、レーザーダイオード31から出射されるレー
ザービームのパワーが、再生で必要なパワー以上のパワ
ーとなった場合であっても、速やかに各部を適切な状態
とできるので、ディスク3に記録されている大切な情報
を消去したり、意図しない情報を書き込んだり、或い
は、レーザービームの熱によってディスクが溶融した
り、他の部品を故障させてしまうことがない。しかも、
リレー94をオフにしてレーザービームを出射させない
ようにしているので、確実にディスクに記録されている
データを保護することができる。
【0207】[第3実施例]
【0208】尚、上記第1、第2実施例においては、異
常発生時において、フォーカスサーボ回路7、トラッキ
ングサーボ回路8、・・・等の複数の系を制御するよう
にした場合について説明したが、ディスクに記録されて
いるデータを保護するために必要な最小限の系、例えば
フォーカスサーボ回路7だけ等のように、1つ、或いは
2つの系だけを制御するようにしても良い。その場合
は、上記第1、第2実施例程確実なデータ保護を実現で
きない可能性はあるが、より安価に装置を構成すること
ができる。
【0209】[第4実施例]
【0210】尚、上記第1、第2実施例においては、記
録不能領域を図9で示した領域としたが、例えば、次に
示す3つの待避方法を採用し得る。 第1の待避方法・・・データの記録されていない記録領
域を用いる 第2の待避方法・・・重要度の低いデータの記録されて
いる記録領域を用いる 第3の待避方法・・・データの記録されていない記録領
域を用いるが、もしもデータの記録されていない記録領
域がない場合には重要度の低いデータの記録されている
記録領域を用いる。
【0211】第1の待避方法はディスクをセットした段
階で未記録領域を検出することにより簡単に行うことが
できる。
【0212】第2の待避方法及び第3の待避方法を採用
する場合には、重要度テーブルを自動的に生成し、その
重要度テーブルに記憶されている重要度データに基いて
行うようにしなければならない。
【0213】この重要度の指定であるが、指定方法とし
ては、手動で指定する方法と、時間情報に基いて自動的
に指定する方法が採用可能である。手動で指定する方法
は、使用者が操作パネル等により、記録したデータを例
えばファイル名データ等で指定し、その指定したデータ
に予め決められている重要度を示す数値データを割り当
てるようにすれば良い。また、時間情報に基いて自動的
に指定する方法は、必ずディスクに記録したデータに例
えばファイル単位で年月日データを付加し、その年月日
データが新しければ新しい程、重要度が高いデータであ
ると認識する方法である。何れの方法を用いても、重要
なデータを破壊しないようにすることができる。
【0214】以上の処理は、図7に示したバス124、
CPU125、ROM126及びRAM127により実
現することができる。つまり、ROM126に、上記重
要度テーブルを作成するための機能を有するプログラム
データと、作成された重要度テーブルを用いて異常発生
時にトラッキング制御部130に制御を行うためのディ
スク上のアドレスデータを供給する機能を有するプログ
ラムデータを記憶するようにすれば実現することができ
る。
【0215】[第5実施例]
【0216】上記第1、第2実施例においては、光磁気
ディスクを用いた場合について説明したが、例えばディ
スク上に光磁気ディスクとしての領域と、ROMとして
の領域が混在するディスク、ディスク上に記録可能な光
ディスク(ライトワンスディスクや、相変化メディアと
してのディスク)としての領域と、ROMとしての領域
が混在するディスクを用いても良い。この場合において
は、上記記録不能領域として、更にROM領域を用いる
ようにしても良い。
【0217】
【発明の効果】上述せる第1の発明によれば、光源から
出射される出射光、或いはディスクで反射された反射光
を受光し、その結果得られた電気信号のレベルが、ディ
スク装置の記録モード、再生モード時の正常な値である
か否かを検出し、検出により、光源からの出射光が正常
な状態ではないことを判断した場合には、光学ピックア
ップ内の対物レンズをディスクから離して光源からの出
射光をディスク上で合焦させないように制御するように
したので、異常発生時にディスクに記録されているデー
タ、並びに装置構成部品を保護することができ、これに
よって、例えばレーザービームのパワーが再生時あるの
にもかかわらず、記録や消去用のパワーとなった場合に
おいてもディスクに記録されている大切なデータ、ディ
スク、装置構成部品を保護できるという効果がある。
【0218】上述せる第2の発明によれば、上記第1の
発明において、検出により、光源からの出射光が正常な
状態ではないことを判断した場合に、その旨を外部に報
知するようにしたので、異常発生を報知することがで
き、これによって、ユーザーは装置を修理に出す等、異
常発生時に速やかに対処することができる。
【0219】上述せる第3の発明によれば、光源から出
射される出射光、或いはディスクで反射された反射光を
受光し、その結果得られた電気信号のレベルが、ディス
ク装置の記録モード、再生モード時の正常な値であるか
否かを検出し、検出により、光源からの出射光が正常な
状態ではないことを判断した場合には、ディスク装置の
各部を制御して、ディスク装置の各部の動作によるディ
スク装置の構成部品への影響を抑制するするようにした
ので、異常発生時に装置構成部品を保護することがで
き、これによって、例えばレーザービームのパワーが再
生時あるのにもかかわらず、記録や消去用のパワーとな
った場合においても、ディスク、装置構成部品を保護で
きるという効果がある。
【0220】
【0221】 上述せる第4の発明によれば、光源から
の出射光の光量が異常か否かを判断する異常検出手段が
光源からの出射光の光量に異常があると判断した場合
に、フォーカス制御手段が光源からの出射光をディスク
上で合焦させないようにフォーカス制御を行うようにし
たので、異常発生時に光源からの出射光をディスク上で
合焦させないようにでき、データの破壊を防止すること
ができ、これによって、安価ながらも異常発生時にデー
タや部品を保護することのできるディスク装置を提供す
ることができるという効果がある。
【0222】 上述せる第5の発明によれば、上記第4
の発明において、異常検出手段が光源からの出射光の光
量に異常があると判断した場合に、フォーカス制御手段
は、光学ピックアップ内の対物レンズをディスクから離
すように制御するようにしたので、光源からの出射光を
ディスク上で合焦させないようにでき、データの破壊を
防止することができ、これによって、安価ながらも異常
発生時にデータや部品を保護することのできるディスク
装置を提供することができるという効果がある。
【0223】 上述せる第6の発明によれば、上記第4
の発明において、異常検出手段が光源からの出射光の光
量に異常があると判断した場合に、トラッキング制御手
段が、ディスク上における光源からの出射光の位置を固
定するようトラッキング制御を行うようにしたので、ト
ラッキングエラー信号が異常になるためにトラッキング
制御が異常になり、対物レンズを支持するバネ等の機構
の破壊を防止することができ、これによって、安価なが
らも異常発生時にデータや部品を保護することのできる
ディスク装置を提供することができるという効果があ
る。
【0224】
【0225】
【0226】 上述せる第7の発明によれば、上記第4
の発明において、異常検出手段が光源からの出射光の光
量に異常があると判断した場合に、スピンドル制御手段
が、ディスクを回転させるスピンドルモータの回転を停
止するよう制御するようにしたので、高速回転中のディ
スクが排出されることによるディスクの損傷を防止する
ことができ、これによって、安価ながらも異常発生時に
部品を保護することのできるディスク装置を提供するこ
とができるという効果がある。
【0227】 上述せる第8の発明によれば、上記第4
の発明において、異常検出手段が光源からの出射光の光
量に異常があると判断した場合に、ローディング制御手
段が、ディスクを排出させるよう制御するようにしたの
で、ディスクに記録されているデータの破壊を防止する
ことができ、これによって、安価ながらも異常発生時に
データや部品を保護することのできるディスク装置を提
供することができるという効果がある。
【0228】 上述せる第9の発明によれば、上記第4
の発明において、異常検出手段が光源からの出射光の光
量に異常があると判断した場合に、電源供給手段が光源
に対する電源供給を停止するようにしたので、光源から
光が出射されないようにし、データの破壊を防止するこ
とができ、これによって、安価ながらも異常発生時にデ
ータや部品を保護することのできるディスク装置を提供
することができるという効果がある。
【0229】 上述せる第10の発明によれば、上記
の発明において、異常検出手段が光源からの出射光の
光量に異常があると判断した場合に、報知手段がその旨
を報知するようにしたので、異常発生時にその旨を外部
に報知することができ、これによって、ユーザーは装置
を修理に出す等、異常発生時に速やかに対処することが
できるという効果がある。
【0230】 上述せる第11の発明によれば、光源か
らの出射光の光量に異常があるか否かを検出する光量検
出手段が出射光の光量に異常があることを検出したとき
に、光源からの出射光をディスク上で合焦させないよう
にフォーカス制御を行うようにしたので、異常発生時に
光源からの出射光をディスク上で合焦させないようにで
き、データの破壊を防止することができ、これによっ
て、安価ながらも異常発生時にデータや部品を保護する
ことのできるディスク装置を提供することができるとい
う効果がある。
【0231】 上述せる第12の発明によれば、上記
11の発明において、光量検出手段が出射光の光量に異
常があることを検出したときに、スピンドル手段を制御
して、ディスクの回転を停止させるようにしたので、高
速回転中のディスクが排出されることによるディスクの
損傷を防止することができ、これによって、安価ながら
も異常発生時に部品を保護することのできるディスク装
置を提供することができるという効果がある。
【0232】 上述せる第13の発明によれば、上記
11の発明において、光量検出手段が出射光の光量に異
常があることを検出したときに、フォーカス制御手段は
対物レンズをディスクから離すように制御するようにし
たので、異常発生時にディスクに記録されているデータ
の破壊を防止することができ、これによって、安価なが
らも異常発生時にデータや部品を保護することのできる
ディスク装置を提供することができるという効果があ
る。
【0233】 上述せる第14の発明によれば、上記
11の発明において、光量検出手段が出射光の光量に異
常があることを検出したときに、トラッキング手段を制
御し、ディスクに対して対物レンズを径方向に移動させ
ないようにしたので、トラッキングエラー信号が異常に
なるためにトラッキング制御が異常になり、対物レンズ
を支持するバネ等の機構の破壊を防止することができ、
これによって、安価ながらも異常発生時にデータや部品
を保護することのできるディスク装置を提供することが
できるという効果がある。
【0234】
【0235】
【0236】 上述せる第15の発明によれば、上記
11の発明において、光量検出手段が出射光の光量に異
常があることを検出したときに、ローディング手段を制
御し、ディスクをイジェクトさせるようにしたので、異
常発生時にディスクに記録されているデータを保護する
ことができ、これによって、安価ながらも異常発生時に
データや部品を保護することのできるディスク装置を提
供することができるという効果がある。
【0237】 上述せる第16の発明によれば、上記
11の発明において、光量検出手段が出射光の光量に異
常があることを検出したときに、光源に対する電源供給
を停止するようにしたので、異常発生時にディスクに記
録されているデータを保護することができ、これによっ
て、安価ながらも異常発生時にデータや部品を保護する
ことのできるディスク装置を提供することができるとい
う効果がある。
【0238】 上述せる第17の発明によれば、上記
11の発明において、光量検出手段が出射光の光量に異
常があることを検出したときに、報知手段がその旨を報
知するようにしたので、異常発生を外部に報知すること
ができ、これによって、ユーザーは装置を修理に出す
等、異常発生時に速やかに対処することができるという
効果がある。
【0239】 上述せる第18の発明によれば、光源か
らの出射光の光量が異常か否かを判断する異常検出手段
が光源からの出射光の光量に異常があると判断した場合
に、フォーカス制御手段により光源からの出射光をディ
スク上で合焦させないようにフォーカス制御を行い、ト
ラッキング制御手段によりディスク上における光源から
の出射光の位置を固定するようトラッキング制御を行
い、スライド制御手段によりディスク上における光源か
らの出射光の位置を、ディスクの記録不能領域にするよ
うスライド制御し、スピンドル制御手段によりディスク
を回転させるスピンドルモータの回転を停止するよう制
御し、ローディング制御手段によりディスクを排出させ
るよう制御するようにしたので、異常発生時において
も、ディスクに記録されているデータや装置の構成部品
を保護することができ、これによって、例えばレーザー
ビームのパワーが再生時あるのにもかかわらず、記録や
消去用のパワーとなった場合においてもディスクに記録
されている大切なデータ、ディスク、装置構成部品を保
護できるという効果がある。
【0240】 上述せる第19の発明によれば、上記
18の発明において、異常検出手段が光源からの出射光
の光量に異常があると判断した場合に、その旨を報知手
段により報知するようにしたので、異常発生を外部に報
知することができ、これによって、ユーザーは装置を修
理に出す等、異常発生時に速やかに対処することができ
るという効果がある。
【0241】 上述せる第20の発明によれば、上記
18の発明において、上記記録不能領域の代わりに情
が記録されていない記録領域を用いるようにしたので、
異常発生時にディスクに記録されているデータを保護す
ることができ、これによって、安価ながらも異常発生時
にデータや部品を保護することのできるディスク装置を
提供することができるという効果がある。
【0242】 上述せる第21の発明によれば、光源か
らの出射光の光量に異常があるか否かを検出する光量検
出手段が出射光の光量に異常があることを検出したとき
に、制御手段により、スピンドル手段を制御してディス
クの回転を停止させ、フォーカス手段を制御して対物レ
ンズをディスクから離して光源からの出射光をディスク
上で結像させないようにし、トラッキング手段を制御し
てディスクに対する対物レンズの径方向の移動を停止さ
せ、スライド手段を制御して、ディスクに対する光学ブ
ロックの位置をディスクの記録不能領域にし、ローディ
ング手段を制御してディスクをイジェクトさせるように
したので、異常発生時においても、ディスクに記録され
ているデータや、装置構成部品を保護することができ、
これによって、例えばレーザービームのパワーが再生時
あるのにもかかわらず、記録や消去用のパワーとなった
場合においてもディスクに記録されている大切なデー
タ、ディスク、装置構成部品を保護できるという効果が
ある。
【0243】 上述せる第22の発明によれば、上記
21の発明において、光量検出手段が出射光の光量に異
常があることを検出したときに、その旨を報知手段によ
り報知するようにしたので、異常発生を報知することが
でき、これによって、ユーザーは装置を修理に出す等、
異常発生時に速やかに対処することができるという効果
がある。
【0244】 上述せる第23の発明によれば、上記
21の発明において、上記記録不能領域の代わりに情
が記録されていない記録領域を用いるようにしたので、
異常発生時にディスクに記録されているデータを保護す
ることができ、これによって、安価ながらも異常発生時
にデータや部品を保護することのできるディスク装置を
提供することができるという効果がある。
【0245】 上述せる第24の発明によれば、光源か
らの出射光の光量が異常か否かを判断する異常検出手段
が光源からの出射光の光量に異常があると判断した場合
に、フォーカス制御手段が光源からの出射光をディスク
上で合焦させないようにフォーカス制御を行い、トラッ
キング制御手段がディスク上における光源からの出射光
の位置を固定するようトラッキング制御を行い、スピン
ドル制御手段がディスクを回転させるスピンドルモータ
の回転を停止するよう制御し、電源制御手段が光源に対
する電源供給を停止するようにしたので、異常発生時に
おいても、ディスク3に記録されているデータや、装置
構成部品を保護することができ、これによって、例えば
レーザービームのパワーが再生時あるのにもかかわら
ず、記録や消去用のパワーとなった場合においてもディ
スクに記録されている大切なデータ、ディスク、装置構
成部品を保護できるという効果がある。
【0246】 上述せる第25の発明によれば、上記
24の発明において、異常検出手段が光源からの出射光
の光量に異常があると判断した場合に、その旨を報知手
段により報知するようにしたので、異常発生を報知する
ことができ、これによって、ユーザーは装置を修理に出
す等、異常発生時に速やかに対処することができるとい
う効果がある。
【0247】 上述せる第26の発明によれば、光源か
らの出射光の光量に異常があるか否かを検出する光量検
出手段が出射光の光量に異常があることを検出したとき
に、制御手段がスピンドル手段を制御してディスクの回
転を停止させ、フォーカス手段を制御して対物レンズを
ディスクから離して光源からの出射光をディスク上で結
像させないようにし、トラッキング手段を制御してディ
スクに対する対物レンズの径方向の移動を停止させ、電
源供給手段を制御して光源に対する電源供給を停止させ
るようにしたので、異常発生時においても、ディスクに
記録されているデータや、装置構成部品を保護すること
ができ、これによって、例えばレーザービームのパワー
が再生時あるのにもかかわらず、記録や消去用のパワー
となった場合においてもディスクに記録されている大切
なデータ、ディスク、装置構成部品を保護できるという
効果がある。
【0248】 上述せる第27の発明によれば、上記
26の発明において、光量検出手段が出射光の光量に異
常があることを検出したときに、その旨を報知手段で報
知するようにしたので、異常発生を報知することがで
き、これによって、ユーザーは装置を修理に出す等、異
常発生時に速やかに対処することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明データ保護方法及びディスク装置の一実
施例を示す構成図である。
【図2】本発明データ保護方法及びディスク装置の一実
施例の光学系を中心とした要部の構成例を示す構成図で
ある。
【図3】本発明データ保護方法及びディスク装置の一実
施例のスライド系を中心とした要部の構成例を示す構成
図である。
【図4】本発明データ保護方法及びディスク装置の一実
施例のローディング系を中心とした要部の構成例を示す
構成図である。
【図5】図4に示したローディング系の動作を説明する
ための説明図である。
【図6】図4に示したローディング系の動作を説明する
ための説明図である。
【図7】本発明データ保護方法及びディスク装置の一実
施例のコントローラを中心とした要部の構成例を示す構
成図である。
【図8】本発明データ保護方法及びディスク装置の一実
施例の説明に供するフォーカスサーボ系の説明に供する
説明図である。
【図9】本発明データ保護方法及びディスク装置の一実
施例の説明に供するトラッキングサーボ系の説明に供す
る説明図である。
【図10】本発明データ保護方法及びディスク装置の一
実施例の説明に供する異常発生時の各部の制御動作を説
明するためのフローチャートである。
【図11】本発明データ保護方法及びディスク装置の他
の実施例を示す構成図である。
【図12】本発明データ保護方法及びディスク装置の他
の実施例の要部を示す構成図である。
【図13】本発明データ保護方法及びディスク装置の他
の実施例の説明に供する異常発生時の各部の制御動作を
説明するためのフローチャートである。
【図14】従来のディスク装置の一例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
3 ディスク 4 スピンドルサーボ回路 5 光学ブロック 6 パワー検出回路 7 フォーカスサーボ回路 8 トラッキングサーボ回路 9 パワー制御回路 10 コントローラ 11 スライドサーボ回路 12 スライドモータ 13 スライド機構 14 ローディングサーボ回路 15 ローディングモータ 16 ローディング機構 17 センサ 18 外部出力回路 91 電源トランス 92、95 平滑回路 93、96 整流回路 94、97 リレー 101 再生処理回路 103、105 A−Dコンバータ 108 インターフェース回路 110、112、114、116、118、120、1
52、154D−Aコンバータ 106 入力ポート 123 出力ポート 124 バス(アドレス、データ、コントロールバスか
らなる) 125 CPU 126 ROM 127 RAM 128 異常検出部 129 フォーカス制御部 130 トラッキング制御部 131 スライド制御部 132 スピンドル制御部 133 報知部 134 ローディング制御部 155 リレー制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−94061(JP,A) 特開 昭64−14982(JP,A) 特開 平2−89382(JP,A) 特開 昭61−269230(JP,A) 特開 平1−144227(JP,A) 特開 平4−19827(JP,A) 特開 平6−162548(JP,A) 特開 平6−52570(JP,A) 特開 平3−232284(JP,A) 特開 昭58−161156(JP,A) 特開 平5−128573(JP,A) 特開 平5−342594(JP,A) 特開 平2−141939(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013 G11B 7/09 - 7/22

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの出射光をディスクに照射して
    記録すべき情報をディスクに記録すると共に、上記光源
    からの出射光をディスクに照射して、ディスクから反射
    された反射光を光学ピックアップで受光してディスクに
    記録されている情報を再生するようにしたディスク装置
    で用いるデータ保護方法であって、 上記光源から出射される出射光、或いは上記ディスクで
    反射された反射光を受光し、 その結果得られた電気信号のレベルが、上記ディスク装
    置の記録モード、再生モード時の正常な値であるか否か
    を検出し、 上記検出により、上記光源からの出射光が正常な状態で
    はないことを判断した場合には、 上記光学ピックアップ内の対物レンズを上記ディスクか
    ら離して上記光源からの出射光を上記ディスク上で合焦
    させないように制御するようにしたことを特徴とするデ
    ータ保護方法。
  2. 【請求項2】 上記検出により、上記光源からの出射光
    が正常な状態ではないことを判断した場合に、その旨を
    外部に報知するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載のデータ保護方法。
  3. 【請求項3】 上記検出により、上記光源からの出射光
    が正常な状態ではないことを判断した場合には、 上記ディスク装置の各部を制御して、上記ディスク装置
    の各部の動作による上記ディスク装置の構成部品への影
    響を抑制するようにしたことを特徴とする請求項1記載
    のデータ保護方法。
  4. 【請求項4】 光源からの出射光をディスクに照射して
    記録すべき情報をディスクに記録すると共に、上記光源
    からの出射光をディスクに照射して、ディスクから反射
    された反射光を光学ピックアップで受光してディスクに
    記録されている情報を再生するようにしたディスク装置
    であって、 上記光源からの出射光の光量が異常か否かを判断する異
    常検出手段と、 上記異常検出手段が上記光源からの出射光の光量に異常
    があると判断した場合に、上記光源からの出射光をディ
    スク上で合焦させないようにフォーカス制御を行うフォ
    ーカス制御手段とを設けたことを特徴とするディスク装
    置。
  5. 【請求項5】 上記異常検出手段が上記光源からの出射
    光の光量に異常があると判断した場合に、上記フォーカ
    ス制御手段は、上記光学ピックアップ内の対物レンズを
    上記ディスクから離すように制御することを特徴とする
    請求項4記載のディスク装置。
  6. 【請求項6】 上記異常検出手段が上記光源からの出射
    光の光量に異常があると判断した場合に、上記ディスク
    上における上記光源からの出射光の位置を固定するよう
    トラッキング制御を行うトラッキング制御手段を設けた
    ことを特徴とする請求項4記載のディスク装置。
  7. 【請求項7】 上記異常検出手段が上記光源からの出射
    光の光量に異常があると判断した場合に、上記ディスク
    を回転させるスピンドルモータの回転を停止するよう制
    御するスピンドル制御手段を設けたことを特徴とする請
    求項4記載のディスク装置。
  8. 【請求項8】 上記異常検出手段が上記光源からの出射
    光の光量に異常があると判断した場合に、上記ディスク
    を排出させるよう制御するローディング制御手段を設け
    たことを特徴とする請求項4記載のディスク装置。
  9. 【請求項9】 上記異常検出手段が上記光源からの出射
    光の光量に異常があると判断した場合に、上記光源に対
    する電源供給を停止する電源供給手段を設けたことを特
    徴とする請求項4記載のディスク装置。
  10. 【請求項10】 上記異常検出手段が上記光源からの出
    射光の光量に異常があると判断した場合に、その旨を報
    知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項4記載
    のディスク装置。
  11. 【請求項11】 光源と、 上記光源からの出射光を対物レンズを介してディスクに
    照射して記録すべき情報をディ スクに記録すると共に、
    上記光源からの出射光を対物レンズを介してディスクに
    照射して、ディスクから反射された反射光を受光する光
    学ブロックと、 上記ディスクを回転させるためのスピンドル手段と、 上記ディスクからの反射光を検出し、その検出結果に基
    いて上記対物レンズを上記ディスクに対して上下方向に
    移動させるフォーカス手段と、 上記ディスクからの反射光を検出し、その検出結果に基
    いて上記対物レンズを上記ディスクに対して径方向に移
    動させるトラッキング手段と、 上記光学ブロックを上記ディスクに対して径方向に移動
    させるスライド手段と、 上記ディスクのローディングを行うローディング手段
    と、 上記光源からの出射光の光量に異常があるか否かを検出
    する光量検出手段と、 上記光量検出手段が上記出射光の光量に異常があること
    を検出したときに、上記光源からの出射光を上記ディス
    ク上で合焦させないようにフォーカス制御を行うフォー
    カス制御手段とを有することを特徴とするディスク装
    置。
  12. 【請求項12】 上記光量検出手段が上記出射光の光量
    に異常があることを検出したときに、上記スピンドル手
    段を制御して、上記ディスクの回転を停止させるように
    したことを特徴とする請求項11記載のディスク装置。
  13. 【請求項13】 上記光量検出手段が上記出射光の光量
    に異常があることを検出したときに、上記フォーカス制
    御手段は上記対物レンズを上記ディスクから離すように
    制御することを特徴とする請求項11記載のディスク装
    置。
  14. 【請求項14】 上記光量検出手段が上記出射光の光量
    に異常があることを検出したときに、上記トラッキング
    手段を制御し、上記ディスクに対して上記対物レンズを
    径方向に移動させないようにしたことを特徴とする請求
    項11記載のディスク装置。
  15. 【請求項15】 上記光量検出手段が上記出射光の光量
    に異常があることを検出したときに、上記ローディング
    手段を制御し、上記ディスクをイジェクトさせるように
    したことを特徴とする請求項11記載のディスク装置。
  16. 【請求項16】 上記光量検出手段が上記出射光の光量
    に異常があることを検出したときに、上記光源に対する
    電源供給を停止するようにしたことを特徴とする請求項
    11記載のディスク装置。
  17. 【請求項17】 上記光量検出手段が上記出射光の光量
    に異常があることを検出したときに、その旨を報知する
    報知手段を設けたことを特徴とする請求項11記載のデ
    ィスク装置。
  18. 【請求項18】 光源からの出射光をディスクに照射し
    て記録すべき情報をディスクに記録すると共に、上記光
    源からの出射光をディスクに照射して、ディスクから反
    射された反射光を光学ピックアップで受光してディスク
    に記録されている情報を再生するようにしたディスク装
    置であって、 上記光源からの出射光の光量が異常か否かを判断する異
    常検出手段と、 上記異常検出手段が上記光源からの出射光の光量に異常
    があると判断した場合に、上記光源からの出射光をディ
    スク上で合焦させないようにフォーカス制御を行うフォ
    ーカス制御手段と、 上記異常検出手段が上記光源からの出射光の光量に異常
    があると判断した場合に、上記ディスク上における上記
    光源からの出射光の位置を固定するようトラッキング制
    御を行うトラッキング制御手段と、 上記異常検出手段が上記光源からの出射光の光量に異常
    があると判断した場合に、上記ディスク上における上記
    光源からの出射光の位置を、上記ディスクの記録不能領
    域にするようスライド制御するスライド制御手段と、 上記異常検出手段が上記光源からの出射光の光量に異常
    があると判断した場合に、上記ディスクを回転させるス
    ピンドルモータの回転を停止するよう制御するスピンド
    ル制御手段と、 上記異常検出手段が上記光源からの出射光の光量に異常
    があると判断した場合に、上記ディスクを排出させるよ
    う制御するローディング制御手段とを有することを特徴
    とするデ ィスク装置。
  19. 【請求項19】 上記異常検出手段が上記光源からの出
    射光の光量に異常があると判断した場合に、その旨を報
    知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項18記
    載のディスク装置。
  20. 【請求項20】 上記記録不能領域の代わりに情報が
    記録されていない記録領域を用いるようにしたことを特
    徴とする請求項18記載のディスク装置。
  21. 【請求項21】 光源と、 上記光源からの出射光を対物レンズを介してディスクに
    照射して記録すべき情報をディスクに記録すると共に、
    上記光源からの出射光を対物レンズを介してディスクに
    照射して、ディスクから反射された反射光を受光する光
    学ブロックと、 上記ディスクを回転させるためのスピンドル手段と、 上記ディスクからの反射光を検出し、その検出結果に基
    いて上記対物レンズを上記ディスクに対して上下方向に
    移動させるフォーカス手段と、 上記ディスクからの反射光を検出し、その検出結果に基
    いて上記対物レンズを上記ディスクに対して径方向に移
    動させるトラッキング手段と、 上記光学ブロックを上記ディスクに対して径方向に移動
    させるスライド手段と、 上記ディスクのローディングを行うローディング手段
    と、 上記光源からの出射光の光量に異常があるか否かを検出
    する光量検出手段と、 上記光量検出手段が上記出射光の光量に異常があること
    を検出したときに、上記スピンドル手段を制御して上記
    ディスクの回転を停止させ、上記フォーカス手段を制御
    して上記対物レンズを上記ディスクから離して上記光源
    からの出射光を上記ディスク上で結像させないように
    し、上記トラッキング手段を制御して上記ディスクに対
    する上記対物レンズの径方向の移動を停止させ、上記ス
    ライド手段を制御して、上記ディスクに対する上記光学
    ブロックの位置を上記ディスクの記録不能領域にし、上
    記ローディング手段を制御して上記ディスクをイジェク
    トさせる制御手段とを有することを特徴とするディスク
    装置。
  22. 【請求項22】 上記光量検出手段が上記出射光の光量
    に異常があることを検出したときに、その旨を報知する
    報知手段を設けたことを特徴とする請求項21記載のデ
    ィスク装置。
  23. 【請求項23】 上記記録不能領域の代わりに情報が記
    録されていない記録領域を用いるようにしたことを特徴
    とする請求項21記載のディスク装置。
  24. 【請求項24】 光源からの出射光をディスクに照射し
    て記録すべき情報をディスクに記録すると共に、上記光
    源からの出射光をディスクに照射して、ディスクから反
    射された反射光を光学ピックアップで受光してディスク
    に記録されている情報を再生するようにしたディスク装
    置であって、 上記光源からの出射光の光量が異常か否かを判断する異
    常検出手段と、 上記異常検出手段が上記光源からの出射光の光量に異常
    があると判断した場合に、上記光源からの出射光をディ
    スク上で合焦させないようにフォーカス制御を行うフォ
    ーカス制御手段と、 上記異常検出手段が上記光源からの出射光の光量に異常
    があると判断した場合に、上記ディスク上における上記
    光源からの出射光の位置を固定するようトラッキング制
    御を行うトラッキング制御手段と、 上記異常検出手段が上記光源からの出射光の光量に異常
    があると判断した場合に、上記ディスクを回転させるス
    ピンドルモータの回転を停止するよう制御するスピンド
    ル制御手段と、 上記異常検出手段が上記光源からの出射光の光量に異常
    があると判断した場合に、上記光源に対する電源供給を
    停止する電源制御手段とを有することを特徴とするディ
    スク装置。
  25. 【請求項25】 上記異常検出手段が上記光源からの出
    射光の光量に異常があると判断した場合に、その旨を報
    知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項24記
    載のディスク装置。
  26. 【請求項26】 光源と、 上記光源からの出射光を対物レンズを介してディスクに
    照射して記録すべき情報をディスクに記録すると共に、
    上記光源からの出射光を対物レンズを介してディスクに
    照射して、ディスクから反射された反射光を受光する光
    学ブロックと、 上記ディスクを回転させるためのスピンドル手段と、 上記ディスクからの反射光を検出し、その検出結果に基
    いて上記対物レンズを上記ディスクに対して上下方向に
    移動させるフォーカス手段と、 上記ディスクからの反射光を検出し、その検出結果に基
    いて上記対物レンズを上記ディスクに対して径方向に移
    動させるトラッキング手段と、 上記光源に対して電源供給を行う電源供給手段と、 上記光源からの出射光の光量に異常があるか否かを検出
    する光量検出手段と、 上記光量検出手段が上記出射光の光量に異常があること
    を検出したときに、上記スピンドル手段を制御して上記
    ディスクの回転を停止させ、上記フォーカス手段を制御
    して上記対物レンズを上記ディスクから離して上記光源
    からの出射光を上記ディスク上で結像させないように
    し、上記トラッキング手段を制御して上記ディスクに対
    する上記対物レンズの径方向の移動を停止させ、上記電
    源供給手段を制御して上記光源に対する電源供給を停止
    させる制御手段とを有することを特徴とするディスク装
    置。
  27. 【請求項27】 上記光量検出手段が上記出射光の光量
    に異常があることを検出したときに、その旨を報知する
    報知手段を設けたことを特徴とする請求項26記載のデ
    ィスク装置。
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