JP3488413B2 - 印刷用スクリーン版及び印刷用スクリーン版の製造方法 - Google Patents

印刷用スクリーン版及び印刷用スクリーン版の製造方法

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JP3488413B2 JP2000057218A JP2000057218A JP3488413B2 JP 3488413 B2 JP3488413 B2 JP 3488413B2 JP 2000057218 A JP2000057218 A JP 2000057218A JP 2000057218 A JP2000057218 A JP 2000057218A JP 3488413 B2 JP3488413 B2 JP 3488413B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スクリーン印刷
機に用いられるスクリーン版及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスクリーン印刷機に用いられるス
クリーン版は、スクリーン印刷用パターンを形成するた
めに乳材を用いている。従来のスクリーン版は、スチー
ル製のスクリーンメッシュ、或いは、テトロン(登録商
標)製又はナイロン製のスクリーンメッシュに乳材をコ
ーティングし、マスクパターンを介して光を照射するこ
とにより露光感光させ、その後、乳材を現像乾燥させる
ことによりスクリーン印刷用パターンを形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スクリーン版に乳材を
用いてパターンを形成している場合には、高精度の微細
パターンを形成しにくいという課題がある。また、乳材
は耐溶剤性に乏しく、スクリーン版を溶剤で洗浄する場
合に、印刷パターンが崩れやすいという課題がある。ま
た、乳材は耐水性が低いという課題も有している。
【0004】この発明は、以上のような課題を解決する
ためになされたものであり、高精度の印刷パターンを維
持できるとともに、耐溶剤性及び耐水性が向上した印刷
用スクリーン版及びその製造方法を得ることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る印刷用ス
クリーン版は、スクリーンメッシュと、上記スクリーン
メッシュに取り付けられ、印刷パターンを形成したパタ
ーン形成材と、上記スクリーンメッシュと上記パターン
形成材との表面に蒸着された表面層とを備えたことを特
徴とする。
【0006】上記表面層は、スパッタ蒸着により形成さ
れた金属表面層であることを特徴とする。
【0007】上記パターン形成材は、スクリーンメッシ
ュの外周部になく中央部に存在することを特徴とする。
【0008】この発明に係る印刷用スクリーン版の製造
方法は、スクリーンメッシュにパターン形成材を用いて
印刷用パターンを形成する工程と、印刷用パターンを形
成する工程の後に、スクリーンメッシュとパターン形成
材との表面に蒸着により表面層を形成する工程とを備え
たことを特徴とする。
【0009】上記表面層を形成する工程は、スパッタ蒸
着により金属表面層を形成する工程を有することを特徴
とする。
【0010】上記印刷用パターンを形成する工程は、ス
クリーンメッシュの外周部からパターン形成材を取り除
く工程を備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の印刷用スクリーン版の製造方法を示すフローチャート
である。図2は、この発明の印刷用スクリーン版の製造
途中経過を示す図である。図3は、この発明の印刷用ス
クリーン版の拡大断面図である。
【0012】S11において、スクリーン枠53にスク
リーンメッシュ51を紗張りする。スクリーンメッシュ
51は、スチール等の金属製のものでもよいし、テトロ
ン、或いは、ナイロン等の化学繊維のものを用いても構
わない。張り方はノーマル張り、或いは、バイアス張り
等を用いる。次に、S21において、印刷用パターンを
形成する。この印刷用パターン形成工程S21において
は、まず、S12において感光性乳材54をスクリーン
全体に裏側から塗布する。次に、S13において、マス
クパターン(図示せず)を用いて光を照射し、感光性乳
材54を感光させる。次に、S14において、感光性乳
材54を現像し、印刷用パターンを生成する。
【0013】図2の(a)は、S11において、スクリ
ーンメッシュ51がスクリーン枠53に紗張りされた状
態を示している。図2の(b)は、S12において、感
光性乳材54がコーティングされた状態を示している。
図2の(c)は、図2の(b)のA−A断面図である。
図2の(d)は、S14において感光性乳材54が現像
され、印刷パターン55が生成された状態を示してい
る。
【0014】次に、S22において、スクリーン版の表
面(表側と裏側との全体)に金属表面層を形成する。こ
の表面層形成工程S22においては、まず、S15にお
いて、スクリーン版を蒸着装置に入れ、蒸着により表面
全体に金属薄膜を形成する。ここで、蒸着とは、金属を
真空中で蒸発させ、成膜することをいう。例えば、銅や
ニッケルを蒸着装置内を真空にして蒸発させ、ニッケル
や銅をスクリーン版の表面に付着させることをいう。ま
た、蒸着の一種であるスパッタリングによるスパッタ蒸
着を行っても構わない。ここで、スパッタ蒸着とは、ス
パッタリングによる蒸着をいう。スパッタリングとは、
真空中に不活性ガスを導入しながら、ニッケルや銅など
の金属と印刷用スクリーン版との間に放電を起こし、加
速された不活性ガスイオンで金属の表面から原子、分子
を叩き出し、印刷用スクリーン版に金属の膜を堆積させ
る方法をいう。このスパッタリング蒸着は、一般の蒸着
と比較した場合、 (1)付着力が強い。 (2)均一性のある膜が得られる。 という利点がある一方、 (1)装置が複雑になる。 (2)不活性ガスの排気が必要になる。 等の欠点がある。
【0015】図3は、S15の蒸着処理が行われた印刷
用スクリーン版の拡大断面図である。スクリーンメッシ
ュ51と感光性乳材54の表面全体にニッケル又は銅に
よる金属表面層56が形成されている。金属表面層56
の厚さWは、例えば、1μm〜2μmである。金属表面
層56は、縦横に編まれたスクリーンメッシュ51を強
固に結合する役割を持つ。また、金属表面層56は、印
刷パターン55の内壁にも形成されるため、印刷パター
ン55を通過するインキのインキ離れが向上する。金属
表面層56は、感光性乳材54の表面と裏面にも形成さ
れるためメタルマスクと同様に、強度と硬度が向上した
印刷パターンを得ることができる。即ち、金属表面層5
6がスクリーン全体を覆うため、印刷パターン55のパ
ターンが崩れることがなく、高精度のパターンを維持す
ることができる。また、金属表面層56が表面に存在す
ることにより乳材が露出することがなくなり、耐溶剤性
及び耐水性が向上する。
【0016】金属表面層56の厚さWの分だけ印刷パタ
ーン55のサイズが小さくなることを考慮して、印刷パ
ターン55の幅Mが最終的に望ましい幅になるように、
感光性乳材54を露光するマスクパターンのパターン幅
Lは、L=M+2Wとなるように、マスクパターンのパ
ターン形成をしておくことが望ましい。即ち、露光用の
マスクパターンは、金属表面層56の幅(2W)分だけ
予め大きな幅Lを有することにより、蒸着後に形成され
る印刷パターン55の幅Mが期待通りの幅として形成さ
れる。
【0017】次に、S16において、印刷用スクリーン
版をメッキする。このメッキ処理には、無電解メッキ、
或いは、電解メッキを用いることができる。両方のメッ
キ処理を行っても構わない。或いは、S16におけるメ
ッキ処理はなくてもよい。なお、メッキ処理を行う場合
には、メッキ処理によって付着するメッキの幅分も考慮
して予めマスクパターンの幅を大きめにとっておくこと
が望ましい。
【0018】実施の形態2.図4は、S13及びS14
において、スクリーン版の外周部57の部分から感光性
乳材54を取り除いてしまった場合を示している。図4
の(a)は、斜視図であり、図4の(b)は、図4の
(a)のB−B断面図である。図4は、外周部57から
感光性乳材54が露光現像により取り除かれ、外周部5
7にスクリーンメッシュ51が露出している場合を示し
ている。図4に示したように、外周部57の部分から感
光性乳材54を取り除くことにより、外周部57のメッ
シュに対してS15における蒸着処理が行われる。メッ
シュに対して蒸着が行われた場合には、縦横に編まれた
メッシュが固定されるが、メッシュに対して蒸着が行わ
れた場合の方が感光性乳材54の表面と裏面全体に金属
表面層56が形成された場合よりもスクリーンは弾力性
を有しており、スクリーン印刷の版離れをよくすること
ができる。即ち、図4の構成によれば、メタルマスクの
特徴とスクリーンメッシュを用いたマスクの特徴との両
方を併せ持ったスクリーン版を提供することができる。
【0019】この発明の特徴は、蒸着を用いて金属表面
層を形成する点である。蒸着を用いずに、メッキ処理に
より金属表面層を形成することも考えられるが、メッキ
処理は電気メッキ、或いは、無電解メッキのいずれの場
合を用いたとしてもメッキ液という液体の中にスクリー
ン版を浸す必要があり、メッキの厚さの均一性が得られ
ない恐れがある。また、スクリーンメッシュの間にメッ
キ液が入り込み、印刷パターンを破壊してしまったり、
インキが通過する孔をつぶしてしまったりする恐れがあ
る。また、メッキの厚さが厚くなってしまうという課題
がある。このメッキ処理に対して蒸着処理は、金属を蒸
発させて成膜する方法であるから、メッキ液に浸してメ
ッキ処理する場合に比べてより薄膜で、より均一な膜が
得られるという効果がある。また、スパッタ蒸着を用い
れば、スクリーンメッシュ51や感光性乳材54との結
合がより強固になった膜を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、蒸
着、或いは、スパッタ蒸着を用いてスクリーン版の表面
に金属表面層を形成するので、印刷パターンを高精度に
保ち、かつ、耐溶剤性と耐水性が向上した印刷用スクリ
ーン板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の印刷用スクリーン版の製造方法を
示すフローチャート図。
【図2】 印刷用パターン形成工程の説明図。
【図3】 蒸着後の印刷用スクリーン版の拡大断面図。
【図4】 他の例による印刷用パターン形成工程の状態
図。
【符号の説明】
51 スクリーンメッシュ、53 スクリーン枠、54
感光性乳材、55印刷パターン、56 金属表面層、
57 外周部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−77787(JP,A) 特開 平2−172795(JP,A) 実開 昭58−53177(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41N 1/24 B41C 1/14 G03F 7/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーンメッシュと、 上記スクリーンメッシュに取り付けられ、印刷パターン
    を形成した乳剤と、 上記スクリーンメッシュと上記乳剤との表面に蒸着され
    金属膜とを備えたことを特徴とする印刷用スクリーン
    版。
  2. 【請求項2】 上記金属膜は、スパッタ蒸着により形成
    された銅膜又はニッケル膜であることを特徴とする請求
    項1記載の印刷用スクリーン版。
  3. 【請求項3】 上記乳剤は、スクリーンメッシュの外周
    部になく中央部に存在することを特徴とする請求項1記
    載の印刷用スクリーン版。
  4. 【請求項4】 スクリーンメッシュに乳剤を用いて印刷
    用パターンを形成する工程と、 印刷用パターンを形成する工程の後に、スクリーンメッ
    シュと乳剤との表面に蒸着により金属膜を形成する工程
    とを備えたことを特徴とする印刷用スクリーン版の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 上記金属膜を形成する工程は、スパッタ
    蒸着により銅膜又はニッケル膜を形成する工程を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の印刷用スクリーン版の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 上記印刷用パターンを形成する工程は、
    スクリーンメッシュの外周部から乳剤を取り除く工程を
    備えたことを特徴とする請求項4記載の印刷用スクリー
    ン版の製造方法。
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