JP3488179B2 - 装飾表示体および遊技機 - Google Patents

装飾表示体および遊技機

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JP3488179B2
JP3488179B2 JP2000151266A JP2000151266A JP3488179B2 JP 3488179 B2 JP3488179 B2 JP 3488179B2 JP 2000151266 A JP2000151266 A JP 2000151266A JP 2000151266 A JP2000151266 A JP 2000151266A JP 3488179 B2 JP3488179 B2 JP 3488179B2
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毅 大坪
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スロットマシンなど
の遊技機の前面を構成する外装パネルなどに用いられる
装飾表示体に関し、特に、この発明は、装飾または表示
のための文字、図形、模様など(以下、「図柄」とい
う。)が浮き上がって見える装飾表示体と、その装飾表
示体が用いられた遊技機とに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、典型的なスロットマシンは、機
械の前面が複数の外装パネルを組み合わせて構成されて
いる。外装パネルは、通常、正面、上部、下部に配置さ
れ、特に、下部の外装パネルには、機種名などを表す図
柄が印刷される。この種の外装パネルは、アクリル板の
ような透明基板の裏面にシルクスクリーン印刷を施すこ
とにより、図柄やその背景が表されている。ところが、
上記構成の外装パネルは、図柄が平面的に表現されてい
るので、遊技者の視覚を刺激する効果に欠け、機械に対
する遊技者の興味を引くには限界がある。
【0003】ところで、各種の装飾または表示手段とし
て、図柄が立体的に見え、かつ見る方向によってその図
柄が変化する装飾シートが提案されている(特開平9−
207254号)。この装飾シートは、透明シートの表
面に複数の凸レンズ状の突起を連続的に配列し、透明シ
ートの裏面には、表面と同じ配列の画素を表面の突起の
配列方向に対して配列方向を回転変位させて印刷したも
のである。
【0004】この種の装飾シートをスロットマシンの外
装パネルに適用することを検討したところ、凸レンズ状
の突起による各画素の拡大像が立体的に見える上に、凸
レンズ状の突起のパターンと画素のパターンとが全域に
わたってずれるため、見る角度が変わると、各画素の像
が連続的に変動するというモアレ縞現象による図柄の揺
らぎが生じ、従来の外装パネルと比較して、遊技者の視
覚を刺激する効果が高められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外装パ
ネルに表される図柄によっては、前記した揺らぎの少な
い静的な状態で、立体的な図柄の拡大像が見える方が望
ましい場合があり、上記した構成の装飾シートでは、そ
のような要望に応えることができない。
【0006】この要望に応えられる外装パネルを製作す
るのに、レンチキュラー方式と呼ばれる蒲鉾型レンズを
用いる方法を採用することもできるが、この方法では、
見る位置を左右に動かすと、逆視現象が生じるため、見
る位置に制限を受けるという問題がある。
【0007】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、見る位置に制限を受けず、揺らぎの少ない静的
な状態で、立体的な図柄の拡大像が見える装飾表示体
と、その装飾表示体が用いられた遊技機とを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる装飾表
示体は、シート状または板状の透明素材の裏面に、着色
された複数の画素を直交する各方向へ同じ配列ピッチで
マトリクス状に等配列して形成された画像パターンを少
なくとも一層備え、前記透明素材の表面には、複数の凸
レンズ状の集光素を前記画像パターンと同じ直交する各
方向へ同じ配列ピッチでマトリクス状に等配列して形成
された集光素パターンを備えたものであり、各画素の配
列ピッチと各集光素の配列ピッチとが直交する各方向に
ついて異なるように、前記画像パターンと集光素パター
とを形成して、画素と集光素とが重なる部分と位置ず
れする部分とを繰り返し生じさせて成るものである。
【0009】また、前記集光素パターンは大きさが異な
る複数種の集光素を含んでいてもよい
【0010】また前記画像パターンは大きさが異なる複
数種の画素を含んでいてもよい
【0011】また、前記画像パターン上に、透明インキ
による印刷層を介して着色された透明または不透明イン
キによる背景の印刷層が形成されていてもよい。
【0012】また、前記背景の印刷層は、紫外線硬化型
の艶消し表面形成用のインキにより形成されていてもよ
【0013】また、前記画像パターン上に、着色された
透明または不透明インキによる背景の印刷層が形成され
ていてもよい
【0014】また、前記背景の印刷層は、粉体または粒
体を透明樹脂に混合して成るインキにより形成されてい
てもよい
【0015】また、前記画像パターンを構成する各画素
は、着色された透明インキによる凸レンズ状の集光素に
より形成されていてもよい
【0016】また、前記透明素材の裏面に、画素の配列
ピッチが互いに異なる複数層の画像パターンが設けられ
ていてもよい
【0017】また、本発明に係る装飾表示体遊技機の
前面の外装パネルに用いることもできる。
【0018】
【作用】画像パターンの各画素と集光素パターンの各集
光素とを同じ直交する各方向へ配列ピッチを変えてマト
リクス状に等配列して、集光素と画素とが重なる部分と
位置ずれする部分とを繰り返し生じさせているので、見
る位置に制限を受けることなく、揺らぎの少ない静的な
状態で、立体的な図柄の拡大像が見える。
【0019】なお、集光素パターンに大きさが異なる複
数種の集光素が含まれる場合や、また、画像パターンに
大きさが異なる複数種の画素が含まれる場合には、集光
素と画素との位置ずれ状態に応じて集光素や画素の大き
さを設定しておけば、集光素と画素との重なり度合が調
整できる。
【0020】また、画像パターン上に、透明インキによ
る印刷層を介して着色された透明または不透明インキに
よる背景の印刷層が形成される場合には、画像パターン
が背景の印刷層から浮き上がって見える。
【0021】また、背景の印刷層が紫外線硬化型の艶消
し表面形成用のインキにより形成される場合には、画像
パターンが背景の印刷層から浮き上がって見えるととも
に、背後からの照明光が背景の印刷層の微細な皺で拡散
して光る。
【0022】また、画像パターン上に、着色された透明
または不透明インキによる背景の印刷層が形成される場
合には、画像パターンと背景の印刷層とが浮き上がって
見える。
【0023】また、背景の印刷層が粉体または粒体を透
明樹脂に混合して成るインキにより形成される場合に
、外部からの光が透明樹脂と粉体または粒体との境界
で反射して光る。
【0024】また、画像パターンを構成する各画素が着
色された透明インキによる凸レンズ状の集光素で形成さ
る場合には、奥行き感のある画像パターンが得られ
る。
【0025】また、透明素材の裏面に画素の配列ピッチ
が互いに異なる複数層の画像パターンを有する場合に
は、層数に応じた個数だけ立体的な図柄の拡大像が見え
る。
【0026】また、本発明に係る装飾表示体を、遊技機
前面の外装パネルに用いることにより、前面の外装パ
ネルにおいて上記した各作用が得られる。
【0027】
【実施例】図1は、この発明の装飾表示体が用いられた
スロットマシンの外観を示す。このスロットマシンは、
ボックス形状の本体部2の前面開口に扉部3を開閉可能
に取り付けて機体1が構成される。本体部2の中空内部
には、リールブロック、制御装置、メダル放出機などが
組み込まれる。リールブロックは、3個のリール8a,
8b,8cと各リール8a,8b,8cを駆動するステ
ッピングモータとが一体に組み付けられて成る。
【0028】扉部3の前面は、正面パネル11、上部パ
ネル12、および下部パネル13により構成される。正
面パネル11の下方には、3個のリール8a,8b,8
cを一斉に始動させるための始動レバー14、対応する
リール8a,8b,8cを個別に停止させるための3個
の停止釦スイッチ15a,15b,15c、メダルを投
入するためのメダル投入口16などが設けられる。下部
パネル13の下方には、メダル放出口17より放出され
るメダルを収容するメダル受け皿18が配備される。
【0029】正面パネル11の板面中央には、カラー印
刷層で囲まれた無着色で透明のシンボル表示窓20が形
成される。シンボル表示窓20の背後位置には、3個の
リール8a,8b,8cが外周のシンボル表示面をシン
ボル表示窓20に向けて配置される。リール停止時、シ
ンボル表示窓20にはリール毎に3駒分のシンボルが見
える。
【0030】下部パネル13には、表示または装飾のた
めの図柄30が表されている。この実施例では、下部パ
ネル13にこの発明の装飾表示体を用いているが、これ
に限らず、正面パネル11や上部パネル12にも用いる
ことができる。また、この発明の装飾表示体は、スロッ
トマシンなどの遊技機に限らず、装飾や表示を目的とす
るものであれば、その用途は問わない。
【0031】また、この実施例では、図2に示す構成の
シート状の装飾表示体40をガラス板やアクリル板など
の透明基板の表面または裏面に貼着して下部パネル13
を形成しているが、例えば、アクリル板のような板状の
透明素材の表面に後述する集光素パターン45を、裏面
に画像パターン43を、それぞれ直接形成することも可
能である。なお、下部パネル13が透光性を有する場合
には、下部パネル13の背後に蛍光灯のような照明装置
を配備して、下部パネル13に表された図柄を明るく照
らし出すようにしてもよい。
【0032】図2に示す装飾表示体40は、透明なプラ
スチックフィルムのようなシート状の透明素材41の裏
面に、着色された透明または不透明インキを用いて複数
の画素42を印刷して画像パターン43を形成するとと
もに、透明素材41の表面に、無着色または着色の透明
インキを用いて複数の凸レンズ状の集光素44を印刷し
て集光素パターン45を形成して成る。
【0033】前記画像パターン43は、複数の画素42
を各画素42の並びに方向性を持たせて2次元的に配列
して形成される。この実施例では、図3に示すように、
x方向とこれに直交するy方向へ同じピッチpで各画素
42をマトリクス状に等配列して画像パターン43を形
成しているなお、画素42の形状(平面形状)は、図
示例のような正方矩形状に限らず、円形、楕円形、星形
など、任意の形状を採択できる。
【0034】前記集光素パターン45は、複数の凸レン
ズ状の集光素44を各集光素44の並びに前記画像パタ
ーン43と同じ方向性を持たせて2次元的に配列して形
成される。この実施例では、x方向とこれに直交するy
方向へ画素42の配列ピッチpと異なる配列ピッチqで
各集光素44をマトリスク状に等配列して集光素パター
ン45を形成している。
【0035】この実施例では、各集光素44のx方向お
よびy方向の各配列ピッチqを画素42の配列ピッチp
の5/4に設定することにより、xyの各方向につい
て、4個置きの集光素44aが画素42と完全に重な
り、その周囲の集光素44が画素42から順次位置ずれ
するように構成している。同図中、黒塗りで表した各画
素42は、矩形状の図柄(図中、波線で示す。)を構成
するもので、図柄を構成する9個(3行×3列)の各画
素42は、集光素44との重なり度合が大きく設定され
ているので、十分なレンズ効果が得られる
【0036】図4に示す実施例は、画素42の配列を市
松模様に設定するとともに、破線で示す各ブロックの中
心および4隅に位置する各集光素44a,44cについ
て、画素42との重なり度合を増すために、それぞれの
径を他の集光素44bの径より大きく設定したものであ
る。この実施例によれば、集光素44と画素42との重
なり部分が多いので、その分、レンズ効果が向上する。
なお、図4の実施例の集光素パターン45には、大きさ
が異なる2種類の集光素44が含まれるが、これに限ら
ず、大きさが異なる3種類以上の集光素を混在させるよ
うに構成してもよい。また、集光素44に代えて画素4
2の大きさを変えることも可能であり、その場合に、画
像パターン43には、大きさが異なる複数種の画素42
が含まれることになる。
【0037】図5〜図10は、この発明の他の実施例を
示す。図5に示す実施例は、前記画像パターン43上
に、無着色の透明インキによる印刷層46を介して着色
された透明または不透明インキによる背景の印刷層47
を形成したものである。
【0038】図6に示す実施例は、前記背景の印刷層4
7を紫外線硬化型の艶消し表面形成用のインキを用いて
形成したものであり、前記画像パターン43上に無着色
の透明インキによる印刷層46を介して形成された前記
背景の印刷層47を、紫外線の照射により硬化させるこ
とにより、微細な皺50を発生させ、艶消し表面を形成
している。この印刷面へ背後より光が照射されると、照
射光は微細な皺50で拡散されるため、印刷面が光輝
き、美麗な装飾効果が得られる。
【0039】前記紫外線硬化型の艶消し表面形成用のイ
ンキとして、ウレタンアクリレートとアクリレート系反
応性希釈剤と光開始剤とを含んだものを用いるが、この
インキに透明なガラスまたは合成樹脂より成る微小球体
を多数混入させれば、背後より光を照射したとき、照射
光が各微小球体を透過しかつ各微小球体の球面で乱反射
するため、印刷面が一層光輝く。なお、上記した紫外線
硬化型の艶消し表面形成用のインキは公知であるので、
ここでは詳細な説明を省略する。
【0040】図7に示す実施例は、前記画像パターン4
3上に、着色された透明または不透明インキによる背景
の印刷層48を形成したものである。
【0041】図8に示す実施例は、前記背景の印刷層4
8を、雲母の表面が二酸化チタン皮膜で被覆された粒子
51を透明樹脂52に混合して成るインキを用いて形成
したものである。前記透明樹脂52としてポリ塩化ビニ
ルなどの熱可塑性樹脂が用いられ、この透明樹脂52を
ベヒクルとして前記粒子51が均一に分散される。各粒
子51に外部からに光が当たると、透明樹脂52と各粒
子51の二酸化チタン被膜との境界で反射する光と、二
酸化チタン被膜と雲母との境界で反射する光とが干渉
し、二酸化チタン被膜の膜厚と雲母の厚みとに応じた色
に発色する。なお、上記した粒子51に代えて、アルミ
ニウムの着色粉、純金または純銀の粉、アルミウムをフ
ィルムに蒸着させた粉体などを用いることもできる。
【0042】図9に示す実施例は、前記画像パターン4
3を構成する各画素42が、着色された透明インキによ
る凸レンズ状の集光素をもって形成されたものである。
なお、図中、41Aは集光素パターン45が形成された
透明素材、41Bは画像パターン43が形成された透明
素材であり、両透明素材41A,41Bを貼着して装飾
表示体40が形成されている。
【0043】図10〜図12に示す実施例は、前記透明
素材41の裏面に、着色された透明インキを用いて第1
の画像パターン43Aを形成するとともに、第1の画像
パターン43A上に重ねて、着色された透明または不透
明インキを用いて第2の画像パターン43Bを形成した
ものである。第1の画像パターン43Aは、x方向とこ
れに直交するy方向へ同じピッチp1で複数の画素42
Aをマトリクス状に等配列して形成され、第2の画像パ
ターン43Bは、x方向とこれに直交するy方向へ第1
の画像パターン43Aとは異なるピッチp2で複数の画
素42Bをマトリクス状に等配列して形成される。
【0044】第1の画像パターン43Aは、9個(3行
×3列)の画素42Aで構成される第1の矩形状の図柄
(図11において一点鎖線aで示す。)を等配列して構
成される。また、第2の画像パターン43Bは、49個
(7行×7列)の画素42Bで構成される第2の矩形状
の図柄(図11において二点鎖線bで示す。)を等配列
して構成される。なお、画像パターンの層数は、上記し
た実施例のように2層である必要はなく、3層以上であ
ってもよい。また、画像パターン上に図8に示した背景
の印刷層48を形成してもよい。
【0045】上記の各実施例において、画像パターン4
3の各画素42と集光素パターン45の各集光素44
を同じ直交する各方向へ配列ピッチを変えてマトリクス
状にに等配列して、集光素44と画素42とが重なる部
分と位置ずれする部分とを繰り返し生じさせるようにし
たので、見る角度を少し変えても、重なる部分があるた
めに、各画素42の像の変動が不連続となってモアレ縞
現象の発生がなく、見る位置に制限を受けることなく、
揺らぎの少ない静的な状態で、立体的な図柄の拡大像が
見える。この場合、立体的な図柄の拡大像は、画素42
の配列ピッチにより拡大率が変化する。
【0046】図5に示す実施例では、画像パターン43
上に透明インキによる印刷層46を介して背景の印刷層
47が形成されているので、画像パターン43が背景の
印刷層47から浮き上がって見える。
【0047】図6に示す実施例では、背景の印刷層47
を紫外線硬化型の艶消し表面形成用のインキにより形成
しているので、画像パターンが背景の印刷層47から浮
き上がって見えるとともに、背後からの照明光が背景の
印刷層47の微細な皺50で拡散されて光る。
【0048】図7に示す実施例では、画像パターン43
上に背景の印刷層48が形成されているので、画像パタ
ーン43と画素42,42間の背景の印刷層48とが浮
き上がって見える。
【0049】図8に示す実施例では、背景の印刷層48
を、雲母の表面が二酸化チタン皮膜で被覆された粒子5
1を透明樹脂52に混合して成るインキを用いて形成し
ているので、透明樹脂52と各粒子51の二酸化チタン
被膜との境界で反射する光と、二酸化チタン被膜と雲母
との境界で反射する光とが干渉し、二酸化チタン被膜の
膜厚と雲母の厚みとに応じた色に発色する。
【0050】図9に示す実施例では、画像パターン43
を構成する各画素42が凸レンズ状の集光素44で形成
されているので、奥行き感のある画像パターン43が得
られる。
【0051】図10〜図12に示す実施例では、複数の
画素42Aより成る第1の画像パターン43Aと、前記
画素42Aと配列ピッチが異なる複数の画素42Bより
成る第2の画像パターン43Bとを上下2層に重ねて形
成されているので、2個の立体的な図柄の拡大像が重な
って見える。
【0052】なお、上記の各実施例では、透明素材41
の表裏両面へ直接印刷を施して画像パターン43および
集光素パターン45を形成しているが、別の透明素材に
画像パターン43を印刷したものや別の透明素材に集光
素パターン45を印刷したものを前記透明素材41の表
裏面に貼付するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】この発明は上記の如く、透明素材の表裏
両面に、画像パターンの各画素と集光素パターンの各集
光素とを同じ直交する各方向へ配列ピッチを変えてマト
リクス状に等配列して、集光素と画素とが重なる部分と
位置ずれする部分とを繰り返し生じさせるようにしたか
ら、見る位置に制限を受けることなく、揺らぎの少ない
静的な状態で、立体的な図柄の拡大像を見ることができ
る。
【0054】また、集光素パターンに大きさが異なる複
数種の集光素を含ませ、または画像パターンに大きさ
が異なる複数種の画素を含ませる場合には、集光素と画
素との位置ずれ状態に応じて集光素や画素の大きさを設
定することにより、集光素と画素の重なり度合を調整す
ることができる。
【0055】また、画像パターン上に、透明インキによ
る印刷層を介して背景の印刷層を形成した場合には、背
景の印刷層から浮き上がった画像パターンを見ることが
できる。
【0056】また、紫外線硬化型の艶消し表面形成用の
インキにより背景の印刷層を形成した場合には、背景の
印刷層から浮き上がった画像パターンを見ることができ
るうえに、背後からの照明光を背景の印刷層の微細な皺
で拡散させて光らせることができる。
【0057】また、画像パターン上に背景の印刷層を形
成した場合には、画像パターンと背景の印刷層とを浮き
上がらせて見ることができる。
【0058】また、粉体または粒体を透明樹脂に混合し
て成るインキにより背景の印刷層を形成した場合には
外部からの光を透明樹脂と粉体または粒体との境界で反
射させて光らせることができる。
【0059】また、画像パターンを構成する各画素を凸
レンズ状の集光素で形成した場合には、奥行き感のある
画像パターンを得ることができる。
【0060】また、透明素材の裏面に、画素の配列ピッ
チが互いに異なる複数層の画像パターンを設けた場合に
、層数に応じた個数の立体的な図柄の拡大像を見るこ
とができる。
【0061】また、本発明による装飾表示体を遊技機の
前面の外装パネルに用いることにより、遊技機の外装パ
ネルにおいて上記した各効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる装飾表示体が用いられたスロ
ットマシンの外観を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施例である装飾表示体の断面図
である。
【図3】装飾表示体の画素および集光素の配列を拡大し
て示す平面図である。
【図4】他の実施例の平面図である。
【図5】他の実施例の断面図である。
【図6】他の実施例の断面図である。
【図7】他の実施例の断面図である。
【図8】他の実施例の断面図である。
【図9】他の実施例の断面図である。
【図10】他の実施例の断面図である。
【図11】図10の実施例の平面図である。
【図12】図10の実施例の拡大平面図である。
【符号の説明】 40 装飾表示体 41 透明素材 42 画素 43 画像パターン 44 集光素 45 集光素パターン
フロントページの続き (72)発明者 大坪 毅 京都府京都市中京区西洞院通二条上ル薬 師町648番地 美濃商事株式会社内 (72)発明者 井上 謙幸 大阪市東住吉区今川5丁目8番5号 株 式会社井上プロセス工芸内 (72)発明者 片岡 雅光 大阪市中央区南船場2丁目9番14号 高 砂電器産業株式会社内 (56)参考文献 特開2001−55000(JP,A) 特開 平9−207254(JP,A) 特開 平10−35083(JP,A) 特公 昭42−25797(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B44F 1/02 A63F 5/04 512 B44F 1/06 B44F 7/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状または板状の透明素材の裏面
    に、着色された複数の画素を直交する各方向へ同じ配列
    ピッチでマトリクス状に等配列して形成された画像パタ
    ーンを少なくとも一層備え、前記透明素材の表面には、
    複数の凸レンズ状の集光素を前記画像パターンと同じ直
    交する各方向へ同じ配列ピッチでマトリクス状に等配列
    して形成された集光素パターンを備えており、各画素の
    配列ピッチと各集光素の配列ピッチとが直交する各方向
    について異なるように、前記画像パターンと集光素パタ
    ーンとを形成して、画素と集光素とが重なる部分と位置
    ずれする部分とを繰り返し生じさせて成る装飾表示体
    あって、前記画像パターン上に、透明インキによる印刷
    層を介して着色された透明または不透明インキによる背
    景の印刷層が形成されていることを特徴とする装飾表示
    体。
  2. 【請求項2】 シート状または板状の透明素材の裏面
    に、着色された複数の画素を直交する各方向へ同じ配列
    ピッチでマトリクス状に等配列して形成された画像パタ
    ーンを少なくとも一層備え、前記透明素材の表面には、
    複数の凸レンズ状の集光素を前記画像パターンと同じ直
    交する各方向へ同じ配列ピッチでマトリクス状に等配列
    して形成された集光素パターンを備えており、各画素の
    配列ピッチと各集光素の配列ピッチとが直交する各方向
    について異なるように、前記画像パターンと集光素パタ
    ーンとを形成して、画素と集光素とが重なる部分と位置
    ずれする部分とを繰り返し生じさせて成る装飾表示体で
    あって、前記画像パターン上に、着色された透明インキ
    による背景の印刷層が形成されていることを特徴とする
    装飾表示体。
  3. 【請求項3】 前記集光素パターンは、大きさが異なる
    複数種の集光素を含んでいる請求項1または2に記載さ
    れた装飾表示体。
  4. 【請求項4】 前記画像パターンは、大きさが異なる複
    数種の画素を含んでいる請求項1または2に記載された
    装飾表示体。
  5. 【請求項5】 前記背景の印刷層は、紫外線硬化型の艶
    消し表面形成用のインキにより形成されている請求項
    記載された装飾表示体。
  6. 【請求項6】 前記背景の印刷層は、粉体または粒体を
    透明樹脂に混合して成るインキにより形成されている請
    求項2に記載された装飾表示体。
  7. 【請求項7】 前記透明素材の裏面に、画素の配列ピッ
    チが互いに異なる複数層の画像パターンが設けられてい
    る請求項に記載された装飾表示体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜のいずれかに記載された装
    飾表示体が前面の外装パネルに用いられて成る遊技機。
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