JP3487121B2 - パワーステアリングポンプ制御装置 - Google Patents

パワーステアリングポンプ制御装置

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JP3487121B2
JP3487121B2 JP05601697A JP5601697A JP3487121B2 JP 3487121 B2 JP3487121 B2 JP 3487121B2 JP 05601697 A JP05601697 A JP 05601697A JP 5601697 A JP5601697 A JP 5601697A JP 3487121 B2 JP3487121 B2 JP 3487121B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のパワーステ
アリング装置等で用いられているパワーステアリングポ
ンプ制御装置、特に、ポンプからパワーステアリング装
置等に供給される油の吐出量を運転状態に応じて増減調
整するパワーステアリングポンプ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーステアリング装置は、操舵時にス
テアリングギアボックス及び油圧アクチュエータとして
のパワーピストンに対し、パワステポンプより圧油を供
給し、操舵力の補助、即ち、操舵アシスト力を発生させ
ている。ここで用いるパワステポンプは基本的にはエン
ジン回転に連動して吐出量を増減するのに対し、油圧ア
クチュエータ側は低速時ほど操舵角を大きく切る場合が
多く、この低速操舵時に圧油量を多く必要とする。
【0003】このため、パワーステアリング装置の油圧
回路には流量制御手段が配備され、この流量制御手段の
働きにより、パワステポンプが低回転域にあると、比較
的大量の圧油をステアリングギアボックス及び油圧アク
チュエータ側に供給し、中回転域にあると、油圧アクチ
ュエータ側への圧油供給量を抑え、ポンプへの直接リタ
ーン量を増加させ、高回転域に達すると、油圧アクチュ
エータ側への圧油供給量を更に抑えて概略一定値に保持
し、ポンプへの直接リターン量を最大に保持するように
している。
【0004】このように流量制御手段の働きにより、低
回転域における油圧アクチュエータ側への比較的多量の
圧油の供給を可能とすると共に高回転域における無駄な
油圧アクチュエータ側への圧油の供給を排除し、省エネ
ルギ化を図っている。更に、このパワーステアリング装
置では低速走行時に操舵アシスト力を高め、高速走行時
に操舵安定性を確保するという特性が要求される。この
ため、パワーステアリング装置の流量制御手段は車速感
応型に構成されたものがあり、この場合、車速情報に応
じて油圧アクチュエータへの油の供給量を増減させ、即
ち、低速走行時の吐出量を十分確保すると共に高速走行
時の吐出量を低減させて操舵抵抗力を高め、操舵安定性
を確保するようにしている。
【0005】ところで、パワーステアリング装置で用い
るパワステポンプの駆動エネルギをより低減させるた
め、油圧回路に負荷圧感応機構を設け、これにより油圧
アクチュエータ側への圧油の吐出量を非操舵時に低減さ
せるということが行われており、その一例が特開平6−
278622号公報に開示される。更に、車速感応型の
流量制御手段を備えたパワーステアリングポンプ制御装
置の一例が本出願人により特願平6−278622号の
明細書及び図面により提案されてる。
【0006】ここでは、ハンドル角を読み込み、その前
回値と今回値の偏差が設定値を上回るか否か判断し、上
回ると操舵時としてパワステポンプの吐出量増指令、即
ち、油圧アクチュエータ側への圧油の吐出量を増加させ
て操舵アシスト力を高め、ポンプへの直接リターン量を
低減させている。この際、車速が大きいほど圧油の吐出
量を低減させ、操舵安定性を確保している。逆に、ハン
ドル角の前回値と今回値の偏差が設定値を下回ると、こ
の際、所定時間の経過待ちに入り、この間、計算横加速
度が設定値を上回ると操舵時と見做し、上回らない限り
所定時間の経過後に非操蛇時の判定をする。この時、パ
ワステポンプの吐出量減指令を出し、即ち、油圧アクチ
ュエータ側への圧油吐出量を低下させ、操舵アシストを
止め、パワステポンプへの直接リターン量を増加させ、
省エネルギ化を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、特願平6
−278622号で提案したようなパワーステアリング
ポンプ制御装置は車速感応型であり、高速時の操舵安定
性を確保でき、しかも、ハンドル角の変化や計算横加速
度が一定時間以上低レベルにある保舵状態を含む非操舵
時には、操舵アシストを止めて油圧アクチュエータ側へ
の圧油の吐出量を低減させ、省エネルギ化を図れる。
【0008】しかし、ここでは車速及びハンドル角より
計算横加速度を算出し、この計算横加速度が閾値を上回
るか否かで操蛇域、非操蛇域を判定をしており、車速の
大小にかかわらず全車速域で計算横加速度を用いてい
る。ところが、極低速時や停止時には正確な車速判定が
できないことより計算横加速度を正確に算出できず、こ
のように計算横加速度を予測できない状況下では正確に
省エネルギ運転域(操舵アシスト停止域)を判定でき
ず、省エネルギ運転域をより拡大し燃費向上を図ること
には問題がある。
【0009】なお、この場合に油圧センサを用い、ステ
アリングギアボックス及び油圧アクチュエータ側に続く
吐出路の油圧を検出し、同吐出路の吐出圧が比較的小さ
いと省エネルギ運転域と見做し、逆に、比較的大きいと
操舵アシスト域と見做し、流量調整制御を行ってもよい
が、この場合、追加部品である油圧センサがコスト増を
招き、問題と成っている。本発明の目的は、極低速時や
停止時にあっても、省エネルギ運転域を的確に判定し、
コスト増を招くこと無く省エネルギ運転域の拡大、燃費
向上を図れるパワーステアリングポンプ制御装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車両
の非操舵時にエンジン等により駆動される油圧ポンプの
吐出流量を低滅するパワーステアリングポンプ制御装置
であって、特に、制御手段により、車速検出手段からの
信号より車速が所定値以下で保舵状態判定手段からの信
号により保舵状態である場合に、即ち、車速が所定値以
下に達した際に操舵作動を停止させた保舵状態のままで
あるとの判定を行い、そのような判定をした時には、タ
イヤ発生横力がゼロになると予測されるので、油圧ポン
プの吐出流量を抑制し、操舵アシストを止め、パワステ
ポンプへの直接リターン量を増加させ、省エネルギ域に
油圧ポンプを保持でき、省エネルギ域を拡大して燃費向
上を図れ、しかも、この場合、車速センサによる車速検
出を的確に行え、的確に省エネルギ域を判断できる。
【0011】 特に、制御手段によって、まず、油圧ポ
ンプの吐出流量を抑制する際に基準舵角を求めておき、
その後前記車速が所定値以下に保持されたままで保舵状
態を脱した後再度次の保舵状態へ復帰した際に、その復
帰時の舵角と基準舵角の偏差を求め、同偏差が許容値内
にあると、油圧ポンプの吐出流量を抑制し、操舵アシス
トを止め、パワステポンプへの直接リターン量を増加さ
せ、省エネルギ域に油圧ポンプを保持するようにしたこ
とより、省エネルギ域に復帰する頻度を高めることがで
きる。
【0012】 請求項2の発明は、保舵状態判定手段に
よって、まず、保舵状態の判定時に保舵時舵角を記憶し
ておき、その後前記保舵状態を脱した後再度次の保舵状
態の判定に入った際に、予め設定された保舵判定時間内
に先の保舵状態での保舵時舵角に現操舵角が戻ると、次
の保舵状態に復帰したと判定するようにしたことより、
次の保舵状態に復帰する頻度を高めることができる。
【0013】 請求項の発明は、請求項記載のパワ
ーステアリングポンプ制御装置において、特に、前記保
舵状態判定手段によって、まず、保舵状態の判定時に保
舵時舵角を記憶しておき、その後前記保舵状態を脱した
後、次の保舵状態の判定に入った際に、予め設定された
保舵判定時間内に先の保舵状態での保舵時舵角に現操舵
角が戻り、且つ操舵角速度が設定角速度以下であると、
次の保舵状態に復帰したと判定するようにしたことよ
り、次の保舵状態に復帰する頻度が高まり、しかもスラ
ローム走行の時のようにハンドル角速度が比較的大きい
ときはここでの保舵状態への復帰を抑制できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態例と
してパワーステアリングポンプ制御装置を示した。この
パワーステアリングポンプ制御装置10は、図示しない
乗用車のパワーステアリング装置PSに装着される。こ
こで、パワーステアリング装置PSはリザーバタンク1
1の油を図示しないエンジンに駆動される油圧ポンプ
(以後単にポンプと記す)12で加圧し、ポンプ12の
ケーシング121に支持された流量制御部13及び吐出
路R1を通して図示しないステアリングギアボックス内
の油圧バルブ14及び油圧アクチュエータとしての油圧
シリンダ15に供給する。
【0015】油圧バルブ14は操舵時に油圧シリンダ1
5の左右高圧室16,17に選択的に高圧油を供給する
よう切換え作動し、油圧シリンダ15が発生する油圧操
舵力(操舵アシスト力)で運転者の操舵力を軽減させる
もので、左右高圧室16,17からの戻り油は低圧路1
8を通り、リザーバタンク11に流入する。ここで油圧
バルブ14は、ハンドルHが右に切られると弁体141
が図1において右に移動し、左高圧室16に吐出路R1
側より圧油を供給すると共に右高圧室17の油を低圧路
18に排出し、この際、ハンドルHを右に切るための操
舵アシスト力を左高圧室16に生じさせる。逆に、ハン
ドルHが左に切られると弁体141が図1において左に
移動し、右高圧室17に吐出路R1側より圧油を供給す
ると共に左高圧室16の油を低圧路18に排出し、この
際、ハンドルHを左に切るための操舵アシスト力を右高
圧室17に生じさせる。
【0016】ところで、パワーステアリングポンプ制御
装置10はポンプ12のケーシング121に支持される
流量制御部13及び制御手段としてのコントローラ25
とで構成される。流量制御部13は吐出路R1上の絞り
部21と、絞り部21に対し吐出路R1の上流側に位置
する分岐室22と、絞り部21に分岐室22を介し対向
配備される流量制御弁23と、この流量制御弁の排圧を
排圧調整部31を介し調整する電磁弁24とを備える。
なお、電磁弁24にはコントローラ25が接続される。
ポンプ12は周知のベーンポンプであり、図示しないエ
ンジンの回転を図示しない回転伝達系を介し受けて駆動
する。
【0017】ここで、ケーシング121内には絞り部2
1と分岐室22と流量制御弁23と圧力室29と電磁弁
24とがこの順で直列状に配設され、中央の分岐室22
にはポンプ12からの圧油が流入する流入ポート26と
リザーバタンク11への戻し路27に続く戻しポート2
8とが延出形成される。圧力室29には連通路30を介
し吐出ポート20の油圧が導かれ、しかもこの圧力室は
排圧調整部31及び第2戻しポート32を介し戻し路2
7に接続される。
【0018】絞り部21は流入ポート26の流入圧に応
じて吐出ポート20への流量を可変設定する流入流量感
応流量調整機構を成している。即ち、絞り部21には固
定オリフィス33及び可変オリフィス34が設けられ、
その内、可変オリフィス34はばね35により開放付勢
されたプランジャ36を備える。このプランジャ36の
背面には流入ポート26の油圧がパイロットポート37
を通して加えられている。このため、ポンプ12が低回
転域(図8のE1領域参照)にあると、流入ポート26
の油圧は低く、可変オリフィス34は大きく開き、可変
オリフィス34と固定オリフィス33を通して比較的多
量の圧油が吐出ポート20を介し油圧バルブ14及び油
圧シリンダ15側に供給され、操舵アシスト力を発揮で
きる。
【0019】ポンプ12が中回転域(図8のE2領域参
照)にあると、流量及び圧力が増すが、プランジャ36
の背面にパイロットポート37を通し流入ポート26の
油圧が働き、可変オリフィス34が絞られ、油圧バルブ
14及び油圧シリンダ15側に供給される圧油は可変オ
リフィス34に流量を規制され、同時に分岐室22の油
圧が高まり後述するように流量制御弁23が開き、戻し
路28への流量が増加する。このため、絞り部21を通
して比較的小量の圧油が吐出ポート20を介し油圧バル
ブ14及び油圧シリンダ15側に吐出される。
【0020】更に、ポンプ12が高回転域(図8のE3
領域参照)に達すると、可変オリフィス34は最もしぼ
り量を増し、後述するように流量制御弁23が最大に開
き、戻し路28への流量が増加し、油圧バルブ14及び
油圧シリンダ15側への圧油の吐出量は更に低減され、
概略一定に保持される。流量制御弁23は、分岐室22
から戻し路28に戻す流量を調整することにより、吐出
ポート20側へ吐出される作動油の流量を制御する。こ
の流量制御弁23は分岐室22と圧力室29とを隔離す
ると共にリザーバタンク11へ続く戻しポート28の流
路面積を増減させるようスライド可能に設けられたバル
ブ本体38と、バルブ本体38を戻しポート28の流路
面積を狭める方向に付勢する付勢スプリング39と、排
圧調整部31とを備える。
【0021】バルブ本体38内には圧力室29の油圧、
即ち吐出ポート20側の油圧が過度に高圧化した場合
に、圧力室29より戻し路28に圧油を逃がす調圧弁4
0が装着される。これによりポンプ負荷である吐出路2
0側の油圧が、例えば、パワーステアリング装置PSの
操舵量が特に大きくなるすえ切り状態で急増した際に、
この油圧を排除できる。
【0022】排圧調整部31は弁座311とこれに接離
する弁体312とで構成され、弁体312は流量制御弁
23の流量調整量を可変設定するもので、電磁弁24に
より駆動される。電磁弁24はデューティー弁であり、
弁座311に接離する弁体312と、弁体312を摺動
可能に支持するケーシング241と、このケーシングの
中央に配備される可動鉄芯242と、この可動鉄芯を弁
体312から離す方向に押圧するばね243と、可動鉄
芯242をばね243の弾性力に抗し閉弁方向Cに移動
させるソレノイド244とを備える。なお、デューティ
ー弁である電磁弁24に代えて図示しない比例制御バル
ブを用いても良い。
【0023】ここでの電磁弁24は、オン時に弁座31
1に弁体312を当接するよう作動し、ここでは、単位
時間T当たりの閉鎖時間tの比であるデューティー比D
uに応じて開閉作動し、そのデューティー比Du相当の
絞り作用により圧力室29の油圧を増減調整する。即
ち、図2に示すように、デューティー比Duが大きく
(100側)、等価オリフィス面積が小さくしぼられた
ときには背圧が大きくなり、バルブ本体38は圧力室2
9の油圧と付勢スプリング39の押圧力との合力が分岐
室の22の油圧に対しバランスする位置に移動し、即
ち、この場合、左側に移動し、戻し路28側への流れを
規制し、絞り部21より油圧バルブ14及び油圧シリン
ダ15側への油の流動を促進し、操舵アシストを積極的
に行うことができる。
【0024】一方、デューティー比Duが小さく(0
側)、等価オリフィス面積が大きく開かれたときには背
圧が小さくなり、バルブ本体38は右側の全開位置B1
(図1参照)に押しつけられ、戻し路28を全開し、吐
出路20より油圧バルブ14及び油圧シリンダ15側に
向かう吐出量を最小にし、戻し路28への流量を最大と
してリザーバタンク11に戻すことができ、省エネルギ
化を図ることができる。
【0025】制御手段としてのコントローラ25は、運
転状態である車速Velを車速検出手段をなす車速セン
サ41より、ハンドル角(ここでは操舵角と見做す)θ
hを操舵角検出手段をなすハンドル角センサ42より取
り込み、これらの値に応じて油圧バルブ14及び油圧シ
リンダ15側への油圧供給を制御する。即ち、ここで
は、図3乃至図5に示す車速対応デューティー比マップ
M1や、ハンドル角速度(操舵角速度と見做す)対応デ
ューティー比マップM2や、計算横加速度閾値マップM
3を用い、図10乃至図14に示した、流量制御処理を
行い、制御目標であるデューティー比Duの出力Vを決
定し、同デューティー出力で電磁弁24を駆動する。
【0026】なお、車速対応デューティー比マップM1
は、低速時は操舵力補助特性を高め、車速(Vel)が
増加するほどデューティー比を低くし、即ち車速係数K
Vを小さく設定し、これにより高速時のハンドル操舵力
を重くして高速時の操舵安定性を確保する。更に、ハン
ドル角速度対応デューティー比マップM2は、ハンドル
角速度ωdeg/secが小さい領域ではハンドル角速
度係数Khを小さく設定し、操舵アシストを抑え、燃費
の低下を防止し、ハンドル角速度が大きくなるに応じて
操舵アシストを高め、すえ切り時等での軽い操舵力を実
現できるように設定する。更に、計算横加速度閾値マッ
プM3は車両にタイヤ発生横力が加わり、操舵アシスト
を必要とする程度の計算横加速度を閾値として設定し、
例えば、ここでは0.05gを設定しており、この閾値
より大きな図5におけるハッチング域で操舵アシストを
必要とし、非ハッチング域(保舵域)で省エネルギ運転
(油圧ポンプ非作動)するように設定する。
【0027】このようなパワーステアリングポンプ制御
装置10のコントローラ25の作動を図10乃至図14
に示す制御ルーチン及び図9の制御特性線図に沿って説
明する。コントローラ25は図示しないエンジンキーの
オンに伴いメインルーチンの制御処理に入る。
【0028】このメインルーチンでは、ステップs1で
各センサや電磁弁24等の回路故障判定、及びタイマー
TM、ポンプフラグPFLG、操舵フラグHFLG、走
行フラグVFLG、スタートフラグSFLGをそれぞれ
クリアし、初期設定を行なう。次いでステップs2で
は、車速センサ41、ハンドル角センサ42より、車速
Vel、ハンドル角θhを読み取り、今回のハンドル角
θhと前回のハンドル角θhOと制御周期Δtとに基づ
きハンドル角速度ωdeg/sec(=(θhO−θ
h)/Δt)を算出する。ステップs3では車速判定ル
ーチンを実行し、ステップs4で保舵状態判定手段とし
て機能すべく操舵、非操蛇判定ルーチンを実行し、ステ
ップs5でポンプ制御判定ルーチンを実行し、ステップ
s6で駆動電圧ルーチンを実行し、1制御周期を完了
し、ステップs2に戻る。
【0029】ここで、車速判定ルーチンでは、ステップ
a1で現車速Velが高閾値VmHを上回るか否か(図
6参照)の走行時判定を行い、上回るとステップa2〜
a4で後述する走行時用のハンドルふれ角許容値Aho
を4°に設定し、走行フラグVFLGを「1」とし、ス
タートフラグSFLGをクリアし、メインルーチンに戻
る。一方、ステップa1より現車速Velが高閾値Vm
H(例えば4Km/h)を下回るとして、ステップa5
に達すると、現車速Velが低閾値VmL(例えば3K
m/h)を上回るか否か判断し、上回るとそのままでメ
インルーチンに戻り、下回ると(図9の時点t1)、ス
テップa6に進み、ここでは停車時と見做し、後述する
停車時用のハンドルふれ角許容値Ahoを2°に設定
し、走行フラグVFLGをクリアし、メインルーチンに
戻る。
【0030】操舵、非操蛇判定ルーチンでは、図12に
示すように、ステップb1で現在のハンドル角θhの絶
対値が180°以上か否か判断し、以上ではステップb
2で操舵アシスト必要時と見做し、操舵フラグHFLG
を「1」としメインルーチンに戻り、180°を下回る
と、ステップb3で前回値θhoと今回値θhが一致す
るか否か判断し、一致ではステップb7に進み、一致し
ないとステップb4で前回値θhoと今回値θhの偏差
の絶対値Δθhを求め、同偏差が図11の車速判定ルー
チンで求めたハンドルふれ角許容値Aho以上か否か判
断する。この場合、走行時では4°が、停車時では2°
がそれぞれ許容値として用いられる。
【0031】現在のハンドルふれ角が許容値Ahoより
大きい場合はステップb6に進み、前回値θhoを今回
値θhで更新し、ステップb2に進む。ハンドルふれ角
が許容値Ahoより小さい場合はステップb7〜b8に
進む。このステップb7に達すると(時点t2参照)非
操蛇状態と見做し、タイマーカウント値TM(後述のス
テップb10,b12でスタートさせる)を1制御周期
INTだけ加算し、計算横加速度を演算する。ここでは
現在の車速Vel及びハンドル角θhを用い計算横加速
度の絶対値|Yg|を周知の演算処理によって求め、ス
テップb9に進む。このステップb9では車両にタイヤ
発生横力が加わり、操舵アシストを必要とすると見做す
閾値0.05gを用い、今回の計算横加速度の絶対値|
Yg|が閾値0.05g以上か否か判断し、以上では操
舵アシスト時と見做してステップb10に進み、タイマ
ーカウント値TMをクリアしてステップb2に進み、操
舵フラグHFLGを「1」とし、そうでないとステップ
b11に進む。
【0032】ステップb11では、タイヤ発生横力が生
じない運転域と見做してタイマーカウント値TMが1.
5sec以上に達するのを待つ。この時、初めはメイン
ルーチンに戻り、1.5secを経過すると(時点t3
参照)、ステップb12〜b13に進みタイマーカウン
ト値TMをクリアし、操舵フラグHFLGをクリアし、
保舵時(非操蛇のまま1.5secを経過時)と見做
し、メインルーチンに戻る。 なお、上述の操舵、非操
蛇判定ルーチンの制御処理が、操舵角検出手段からの信
号より保舵状態を判定する保舵状態判定手段としての機
能を成す。
【0033】ポンプ制御判定ルーチンでは、図13に示
すように、ステップc1で最新の走行フラグVFLGが
「0」か否か判断し、「1」ではステップc2で操舵フ
ラグHFLGが「0」か否か判断し、非操蛇「0」では
直進走行と見做し、ステップc3に進み、ここでポンプ
フラグPFLGをクリアし、即ち、操舵アシストを必要
としない直進走行域での制御に入り、メインルーチンに
戻る。一方、ステップc2で操舵フラグHFLGが
「1」で操舵時には、走行中であることより確実に操舵
アシストが必要と見做し、ポンプフラグPFLGを
「1」として、メインルーチンに戻る。一方、ステップ
c1で走行フラグVFLGが「0」、即ち、3Km/h
以下の停止時と判定された場合、ステップc5に進み、
ここで、現在の操舵フラグHFLGが「0」か否か判断
し、保舵(HFLG=0)であるとステップc6に進
み、そうでないとステップc7に進む。
【0034】3Km/h以下の停止時に入り、保舵状態
であるとしてステップc6に達すると、ここでは更に、
スタートフラグSFLGが「1」か否か判断し、3Km
/h以下の停止時で保舵状態に入った場合で、初めての
場合はスタートフラグSFLG=0であり、この時点t
1でステップc8〜c11に進む。ここでは、スタート
フラグSFLGを「1」にし、現ハンドル角θhを基準
舵角HaoT(図7参照)として設定し、後述する最大
ずれ角HaM(基準舵角HaoTに対するずれ)の値を
クリアし、その上で、ポンプフラグPFLGをクリアす
る。この運転域は、3Km/h以下の停止時で、保舵状
態であることより、車両にタイヤ発生横力が加わる可能
性は少なく操舵アシストの必要はない領域e(図9参
照)と見做し、メインルーチンに戻る。
【0035】一方、ステップc6に再度達した時点で
は、スタートフラグSFLGは「1」であり、ステップ
c12に進む。ここでは最大ずれ角HaMが10°(図
7参照)を上回るか否か判断し、上回る、即ち、基準舵
角HaoTに対するハンドル角θhのずれが大きい場
合、操舵アシストが必要と見做し、ステップc4に進
み、そうでないとステップc13に進む。
【0036】ステップc13では、3Km/h以下の停
止時で保舵状態に初めて入った時の基準舵角HaoTを
用い、現在のハンドル角θhとこの基準舵角HaoTの
偏差の絶対値を算出し、同値が設定値4°を下回れば、
以前として操舵アシストの必要のない領域eと見做して
ステップc11に進み、ポンプフラグPFLGをクリア
し、逆に、設定値4°を上回ると(時点t4参照)、現
在のハンドル角θhが基準舵角HaoTよりずれ、操舵
アシストの必要が生じていると見做し、ステップc4に
進み、ポンプフラグPFLGを「1」に設定する。な
お、この後、再度ステップc6,c12,c13,c1
1に時点t1’で戻り、操舵アシストの必要のない領域
eと見做して保舵状態を継続するモードも採り得る。
【0037】次に、上述のステップc5よりステップc
7に達した場合、3Km/h以下の停止時が継続してい
るが、操舵状態に切換えられた場合にあり、ここでは、
現在のハンドル角θhと先に設定された基準舵角Hao
Tとの偏差の絶対値ΔHaT(図7参照)を算出し、ス
テップc14に進み、ここで保舵よりのずれ量ΔHaT
が、現在の最大ずれ量HaM未満か否か判断し、未満で
はそのままステップc4に進み、現在の最大ずれ量Ha
Mを上回ると(図7の時点ta参照)、ステップc15
に達して現在の最大ずれ量HaMの値を今回のずれ量Δ
HaTに更新処理し、その上でステップc4に進み、操
舵アシスト時と見做し(図9の時点t5参照)、ポンプ
フラグPFLGを「1」と設定しメインルーチンに戻
る。
【0038】なお、上述のポンプ制御判定ルーチン中の
ステップc1、c4、c5、c6、c8〜c13の制御
処理が本発明での制御手段としての機能と成る。駆動電
圧ルーチンでは、図14に示すように、ステップd1で
現在ポンプフラグPFLGが「1」であるか否か判断
し、「0」では操舵アシストが不必要時のため、ステッ
プd3に進み、デューティー比Duを小さな値(図2中
の例えばデューティー比0)に設定し、同デューティー
比Duの出力Vで電磁弁24を駆動し、メインルーチン
に戻る。一方、ステップd1で現在ポンプフラグPFL
Gが「1」であると、操舵アシストの必要時と見做し、
ステップd2に進み、現在の車速Vel相当のデューテ
ィー比Duの設定係数KVをマップM1より求め、現在
のハンドル角速度ωdeg/sec相当のデューティー
比Duの設定係数KhをマップM2より求め、これらの
乗算値である出力Vで電磁弁24を駆動し、メインルー
チンに戻る。
【0039】このように、図1のパワーステアリングポ
ンプ制御装置は、操舵アシスト時(ステップc4に達し
た場合)はパワーステアリング装置PSを的確に駆動さ
せて、操舵アシスト力を発生させる。一方、車速が所定
値(例えば3Km/h)以下の停車域に達っした際に、
保舵状態(操舵フラグHFLG=1)のままであると、
タイヤ発生横力がゼロになると予測されるので、即ち、
右左折時における一時停止に入るような場合には、戻し
路28を全開し、吐出路20側への吐出量を低減させ、
確実に油圧ポンプ12を省エネルギ域で運転でき(ステ
ップc8乃至c11)、省エネルギ域を拡大でき、燃費
の改善を図れる。
【0040】しかも、油圧ポンプの吐出流量を抑制する
際(ステップc6よりc8側に進む時)に基準舵角Ha
oTを求めておき(ステップc9参照)、その後車速が
所定値以下に保持されたまま(ステップc1、c5側)
で保舵状態を脱した後再度次の保舵状態へ復帰した際
に、その復帰時のハンドル角θhと基準舵角HaoTの
偏差を求め(ステップc13参照)、同偏差が許容値
(例えば4°)内にあると、油圧ポンプの吐出流量を抑
制し(ステップc11参照)、操舵アシストを止め、パ
ワステポンプへの直接リターン量を増加させ、省エネル
ギ域に油圧ポンプを保持する。この場合、保舵状態へ復
帰した時の舵角と先に求めた基準舵角の偏差が許容値内
にあるか否かの判断のため、省エネルギ域に復帰する精
度を高められ、許容値(例えば4°)の調整により省エ
ネルギ域に復帰する頻度の調整に自由度を持たせること
ができる。
【0041】図1のパワーステアリングポンプ制御装置
は、保舵状態判定手段によって、非操蛇状態のまま(ス
テップb3〜b5、ステップb7〜b9)でステップb
11に達し、所定時間(例えば1.5sec)の経過時
に保舵状態の判定をし、ステップb11〜b13に達
し、操舵フラグHFLGを「0」としていた。これに代
えて、図15、図16に示すような操舵、非操蛇判定処
理を行うパワーステアリングポンプ制御装置を構成して
も良い。なお、ここでのパワーステアリングポンプ制御
装置は、この操舵、非操蛇判定処理以外の構成が図1の
装置と同様構成のため、ここでは重複説明を省略した。
更に、図15、図16に示す各操舵、非操蛇判定処理は
図12の処理と同一部分が多く、ここでは同一処理には
同一ステップ番号を付し、重複説明を簡略化する。
【0042】図15に示す操舵、非操蛇判定処理のステ
ップb1に達すると、ハンドル角θhの絶対値が180
°以上で操舵フラグHFLGを「1」とし(ステップb
2参照)、以下でステップb3に進み、ここで前回値θ
hoと今回値θhを比較する。θho=θhでステップ
b7に、そうでないとステップb4で偏差Δθh=|θ
ho−θh|を求め、同偏差がハンドルふれ角許容値A
ho(4°或は2°)以上か否か判断する。ハンドルふ
れ角が大きいとステップb6に進み、前回値θhoを今
回値θhで更新し、ステップb14に進む。
【0043】このステップb14ではタイマーカウント
値TM(ステップb10,b12でクリアされる)が
1.5secに達しないか否か判断し、達っしない間は
ステップb15に進み、後述(ステップb17)の保舵
時舵角θhsを用い、保舵時舵角θhsに現ハンドル角
θhが一致するか否か判定し、不一致ではステップb2
に進み、操舵フラグHFLGを「1」とし、操舵アシス
ト域と判定する。一方、保舵時舵角θhsに現ハンドル
角θhが一致すると、ステップb16に進み、ここで
は、保舵時舵角θhsに現ハンドル角θhが戻り、操舵
アシストの必要がなくなったと見做し、操舵フラグHF
LGをクリアし、メインルーチンに戻る。なお、ステッ
プb14で1.5secの経過後はステップb2に進み
操舵フラグHFLGを「1」に設定する。
【0044】ステップb5でハンドルふれ角Δθhがハ
ンドルふれ角許容値Ahoより小さくステップb7〜b
8に進むと、非操蛇状態と見做し、タイマーカウント値
TMを1制御周期INTだけ加算し、計算横加速度を演
算し、ステップb9に進む。ここでは今回の計算横加速
度の絶対値|Yg|が操舵アシストを必要とすると見做
す閾値0.05g以上か否か判断し、以上では操舵アシ
スト側のステップb10に進み、そうでないとステップ
b11に進む。ステップb11では、タイマーカウント
値TMが1.5sec以上に達するのを待ち、達した時
点でステップb12,b13に進み、タイマーカウント
値TMをクリアし、保舵時(非操蛇のまま1.5sec
を経過時)と見做し、操舵フラグHFLGをクリアす
る。次いで、ステップb17において現在のハンドル角
θhを保舵時舵角θhsとして設定し、メインルーチン
に戻る。
【0045】このように、ここでは、特に、ステップb
11で保舵判定に入った時点で、ステップb17におい
て現在のハンドル角θhを保舵時舵角θhsとして設定
し、その直後に保舵状態を脱し、再度、次の非操蛇の判
定に入った(ステップb3〜b5側)際に、予め設定さ
れた保舵判定時間1.5sec内に予め設定された先の
保舵状態での保舵時舵角θhsに現ハンドル角θhが戻
る(ステップb5,b6,b14,b15側)と、次の
保舵状態に復帰したと判定し、ステップb16で操舵フ
ラグHFLGをクリアする。このため、現ハンドル角が
ハンドルふれ角許容値Aho以上にふれていても、予め
設定された先の保舵時舵角θhsに現ハンドル角が戻る
と、次の保舵状態に復帰できるので、次の保舵状態に復
帰する頻度が高まり、省エネルギ運転域を拡大できる。
【0046】図16に示す操舵、非操蛇判定処理は図1
5に示す操舵、非操蛇判定処理と比較し、ステップb1
5’の処理が相違する点以外は同一処理のため、重複説
明を略す。図16に示す操舵、非操蛇判定処理のステッ
プb15’に達っしたとする。
【0047】この場合、ハンドルふれ角Δθhがハンド
ルふれ角許容値Ahoより大きく(ステップb5のYe
s側判定)、タイマーカウント値TMが1.5secに
達しない時点(ステップb14のNo側判定)であり、
ここでは、1.5sec内に予め設定された先の保舵状
態での保舵時舵角θhs(先の制御周期におけるステッ
プb17で設定)に現ハンドル角θhが戻り、且つ、最
新のハンドル角速度ωdeg/sec(ステップs2で
演算)が設定角速度(例えば10deg/sec)以下
であるか否かの判定をする。この場合、Yesではハン
ドルのふれが元に戻る方向にふれて、次の保舵状態に復
帰したものと判定し、操舵アシストの必要がなくなった
と見做し、ステップb16で操舵フラグHFLGをクリ
アし、Noでは操舵フラグHFLGを「1」にしてメイ
ンルーチンに戻る。
【0048】このように、ここでは、特に、ステップb
11で保舵判定に入った時点で、ステップb17におい
て現在のハンドル角θhを保舵時舵角θhsとして設定
し、その直後に保舵状態を脱し、再度、次の非操蛇の判
定に入った(ステップb3〜b5側)際に、保舵判定時
間1.5sec内に先の保舵時舵角θhsに現ハンドル
角θhが戻り、ハンドル角速度ωdeg/secが設定
角速度(例えば10deg/sec)以下である(ステ
ップb5,b6,b14,b15’側)と、次の保舵状
態に復帰したと判定し、ステップb16で操舵フラグH
FLGをクリアする。このため、現ハンドル角がハンド
ルふれ角許容値Aho以上にふれていても、予め設定さ
れた先の保舵時舵角θhsに現ハンドル角が戻ると、次
の保舵状態に復帰でき、しかも、この際、スラローム走
行の時のようにハンドル角速度が比較的大きい場合であ
ると、ここでの復帰を抑制し、運転域切換えのハンチン
グを防止できる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明は、通常時はパワ
ーステアリング装置を的確に駆動させて、操舵アシスト
力を発生させ、保舵状態のまま車速が所定値以下に達す
る、即ち、右左折時における一時停止に入るような場合
には、確実に油圧ポンプを省エネルギ域で運転でき、省
エネルギ域を拡大でき、燃費向上を図れる。しかも、こ
の場合、車速センサの車速検出が的確な内に車速が所定
値以下の判断を行え、的確に省エネルギ域を判断できる
し、油圧センサ等の追加部品を必要とせず、コスト増を
招くこともない。
【0050】 特に、油圧ポンプの吐出流量を抑制する
際に基準舵角を求めておき、その後車速が所定値以下に
保持されたままで保舵状態を脱した後再度次の保舵状態
へ復帰した際に、その復帰時の舵角と基準舵角の偏差を
求め、同偏差が許容値内にあると、油圧ポンプの吐出流
量を抑制し、操舵アシストを止める。このため、次の保
舵状態へ復帰した時の舵角と先に求めた基準舵角の偏差
が許容値内にあるか否かの判断のため、省エネルギ域に
復帰する頻度を高められ、許容値の調整により省エネル
ギ域に復帰する頻度の調整に自由度を持たせることがで
きる。
【0051】 請求項2の発明は、保舵状態の判定時に
保舵時舵角を記憶しておき、その後保舵状態を脱した後
再度次の保舵状態の判定に入った際に、予め設定された
保舵判定時間内に先の保舵状態での保舵時舵角に現操舵
角が戻ると、次の保舵状態に復帰したと判定する。この
ため、予め設定された保舵判定時間内に先の保舵状態で
の保舵時舵角に現操舵角が戻ると、次の保舵状態に復帰
できるので、次の保舵状態に復帰する頻度が高まり、省
エネルギ運転域を拡大できる。
【0052】 請求項の発明は、請求項記載のパワ
ーステアリングポンプ制御装置において、特に、保舵状
態の判定時に保舵時舵角を記憶しておき、その後保舵状
態を脱した後、次の保舵状態の判定に入った際に、予め
設定された保舵判定時間内に先の保舵状態での保舵時舵
角に現操舵角が戻り、且つハンドル角速度が設定角速度
以下であると、次の保舵状態に復帰したと判定する。こ
のため、予め設定された保舵判定時間内に先の保舵状態
での保舵時舵角に現操舵角が戻り、且つハンドル角速度
が設定角速度以下であると、次の保舵状態に復帰できる
ので、次の保舵状態に復帰する頻度が高まり、しかもス
ラローム走行の時のようにハンドル角速度が比較的大き
いときは復帰を抑制でき、運転域切換えのハンチングを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのパワーステアリング
ポンプ制御装置を備えたパワーステアリング装置の概略
構成図である。
【図2】図1のパワーステアリングポンプ制御装置のポ
ンプ回転数−吐出流量特性線図である。
【図3】図1のパワーステアリングポンプ制御装置が用
いる車速係数マップの特性線図である。
【図4】図1のパワーステアリングポンプ制御装置が用
いるハンドル角速度係数マップの特性線図である。
【図5】図1のパワーステアリングポンプ制御装置が用
いる車速−ハンドル角相当の計算横加速度の閾値特性線
図である。
【図6】図1のパワーステアリングポンプ制御装置が用
いる車速判定特性線図である。
【図7】図1のパワーステアリングポンプ制御装置が用
いるハンドル角経時特性線図である。
【図8】図1のパワーステアリングポンプ制御装置が用
いるポンプ吐出量特性線図である。
【図9】図1のパワーステアリングポンプ制御装置の制
御機能の経時特性線図である。
【図10】図1のパワーステアリングポンプ制御装置の
コントローラが用いるメインルーチンのフローチャート
である。
【図11】図1のパワーステアリングポンプ制御装置の
コントローラが用いる車速判定処理のフローチャートで
ある。
【図12】図1のパワーステアリングポンプ制御装置の
コントローラが用いる操舵、非操舵判定処理のフローチ
ャートである。
【図13】図1のパワーステアリングポンプ制御装置の
コントローラが用いるポンプ制御判定処理のフローチャ
ートである。
【図14】図1のパワーステアリングポンプ制御装置の
コントローラが用いる駆動電圧処理のフローチャートで
ある。
【図15】本発明の他の実施例としてのパワーステアリ
ングポンプ制御装置のコントローラが用いる他の操舵、
非操舵判定処理のフローチャートである。
【図16】本発明の他の実施例としてのパワーステアリ
ングポンプ制御装置のコントローラが用いる他の操舵、
非操舵判定処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10 パワーステアリングポンプ制御装置 12 油圧ポンプ 14 油圧バルブ 15 油圧シリンダ 25 コントローラ(保舵状態判定手段、制御
手段) 41 車速センサ 42 ハンドル角センサ θh ハンドル角 Vel 車速 Δθh ハンドル角偏差 ω ハンドル角速度 Yg 計算横加速度 PS パワーステアリングポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 B62D 5/07

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の非操舵時にエンジン等により駆動さ
    れる油圧ポンプの吐出流量を低滅するパワーステアリン
    グポンプ制御装置において、 前記車両の車速を検出する車速検出手段と、 前記車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、 該操舵角検出手段からの信号より保舵状態を判定する保
    舵状態判定手段と、 前記車速検出手段からの信号より前記車速が所定値以下
    で前記保舵状態判定手段からの信号より保舵状態である
    という判定を行い、同判定があると前記油圧ポンプの吐
    出流量を抑制する制御手段と、を備え 前記制御手段は前記油圧ポンプの吐出流量を抑制する際
    にその時の操舵角を基準舵角として記憶し、その後前記
    車速が所定値以下に保持されたままで保舵状態を脱した
    後再度次の保舵状態へ復帰した際に、その復帰時の舵角
    と前記基準舵角の偏差を求め、同偏差が許容値内にある
    と、 前記油圧ポンプの吐出流量を抑制することを特徴と
    するパワーステアリングポンプ制御装置。
  2. 【請求項2】車両の非操舵時にエンジン等により駆動さ
    れる油圧ポンプの吐出流量を低滅するパワーステアリン
    グポンプ制御装置において、 前記車両の車速を検出する車速検出手段と、 前記車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、 該操舵角検出手段からの信号より保舵状態を判定する保
    舵状態判定手段と、 前記車速検出手段からの信号より前記車速が所定値以下
    で前記保舵状態判定手段からの信号より保舵状態である
    という判定を行い、同判定があると前記油圧ポンプの吐
    出流量を抑制する制御手段と、を備え、 前記保舵状態判定手段は、前記保舵状態の判定時にその
    時の操舵角を保舵時舵角として記憶し、その後前記保舵
    状態を脱した後再度次の保舵状態の判定に入った際に、
    予め設定された保舵判定時間内に前記保舵時舵角に現操
    舵角が戻ると、次の保舵状態に復帰したと判定する こと
    を特徴とするパワーステアリングポンプ制御装置。
  3. 【請求項3】請求項記載のパワーステアリングポンプ
    制御装置において、 前記保舵状態判定手段は、次の保舵状態の判定に入った
    際に、予め設定された保舵判定時間内に前記保舵時舵角
    に現操舵角が戻り、且つハンドル角速度が設定角速度以
    下であると、次の保舵状態に復帰したと判定することを
    特徴とするパワーステアリングポンプ制御装置。
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