JP3486116B2 - 車載用撮像装置 - Google Patents

車載用撮像装置

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JP3486116B2
JP3486116B2 JP28822598A JP28822598A JP3486116B2 JP 3486116 B2 JP3486116 B2 JP 3486116B2 JP 28822598 A JP28822598 A JP 28822598A JP 28822598 A JP28822598 A JP 28822598A JP 3486116 B2 JP3486116 B2 JP 3486116B2
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俊宏 清水
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Denso Ten Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車体
に取付けて、車両の内外の画像を撮像する車載用撮像装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車にビデオカメラなどの
撮像装置を取付けて、車両の内外の画像を撮像し、安全
運転へ寄与させることなどが図られている。たとえば大
形の車両では、運転者の死角となる部分の画像を撮像
し、特に後退時に車両の後方の画像を撮像するようにし
ている例がある。
【0003】特開平5−101299には、車両の前方
にレーダを設け、車両の進行方向前方の道路上での障害
物を検知し、衝突を回避するための警報を発生する先行
技術が開示されている。車両の前方に撮像装置を設置す
れば、レーダの代わりに進行方向前方の画像を撮像し、
画像処理によっても同等の障害物回避が可能であると期
待される。また、特開平10−185591には、車両
の周囲に存在する物体などを、赤外線センサなどのよう
な周辺物体感知センサで感知し、予測される車両の進行
軌跡との関係をディスプレイに表示する先行技術が開示
されている。この先行技術の周辺物体感知センサを撮像
装置に置換えて、画像で周辺物体を認識することも考え
られる。
【0004】従来の車載用撮像装置は、たとえば車両の
後方を撮像するビデオカメラのように、特定の範囲の画
像を撮像するようにしている。車両の進行方向前方の障
害物を検知するために撮像装置を用いる場合や、車両の
周囲の障害物を感知するために撮像装置を用いる場合
も、撮像装置の撮像範囲は固定されることが前提とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来か
ら、車両にビデオカメラなどの撮像装置を取付けること
は行われていても、取付けられる撮像装置の撮像する画
像は、固定された撮像方向の画像である。撮像する画像
が固定しているので、車両の運転状況によっては撮像装
置を使用しない時間が多くなる。たとえば、車両の後方
の画像を撮像する撮像装置は、車両が停止しているとき
や後退しているときの運転者の死角を解消するために用
いられるけれども、他の運転状況では休止することにな
る。しかしながら、車両には運転者の死角となる部分が
多くあり、車両の運転状況に応じて、他の方向の画像を
撮像することについての必要性が生じる。画像を撮像す
る方向が固定されていると、種々の運転状況に応じて異
なる画像を撮像するために、多くの撮像装置を車両に搭
載する必要が生じる。また、撮像装置が正確に所望の画
像を撮像することができるように、撮像装置を車両に取
付ける際には、画像の撮像方向を正確に調整し、かつ調
整した方向が走行中にずれないように、強固に車両に固
定する必要がある。しかも、撮像装置を一旦車両に固定
しても、運転を繰返すうちに、撮像方向を変更して、よ
り有用な画像が得られるように調整する必要も生じる。
【0006】本発明の目的は、車両への取付けが容易
で、画像を撮像する方向を容易に変化させることができ
る車載用撮像装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮像用のカメ
ラ(12)と、カメラ(12)の撮像方向を水平な軸線
まわりと鉛直な軸線まわりとで変化させる方向変化機構
(53)と、カメラ(12)および方向変化機構(5
3)を外囲し、防水性を有する透明なケーシング(5
1)と、カメラ(12)および方向変化機構(53)を
収納したケーシング(51)を、車体に取付ける取付機
構(15,41)とを含み、該方向変化機構(53)は
該カメラ(12)の撮像方向を、90°を越えて水平軸
線まわりに変化可能であり、該方向変化機構が90°を
越えて、該カメラ(12)の撮像方向を水平軸線まわり
に変化させるとき、該カメラ(12)によって撮像され
る画像の上下方向を反転する反転回路(61)をさらに
含むことを特徴とする車載用撮像装置である。
【0008】 本発明に従えば、防水性を有するケーシ
ング内で、方向変化機構でカメラが画像を撮像する方向
を水平な軸線まわりと鉛直な軸線まわりとで変化させ、
1つのカメラで多くの方向の画像を撮像することができ
る。カメラおよび方向変化機構をケーシングに収納し、
ケーシングが防水性を有するようにしてあるので、取付
機構で車体外に取付けても、雨水などの周囲の環境に影
響することなく、画像の撮像を行うことができる。ま
た、方向変化機構はカメラの撮像方向を90°を越え
て、水平な軸線まわりに変化させることができる。90
°を越えて撮像方向を変化させると、画像の上下方向が
逆になってしまうけれども、反転回路で上下方向を反転
することができるので、見やすい画像を表示させること
ができる。
【0009】また本発明で前記取付機構は、車体への吸
着用の磁石を備えることを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、取付機構は車体への吸着
用の磁石を備えるので、車体の多くの場所にケーシング
を容易に取付けることができる。取付けには磁石の吸着
力を利用するので、取付角度などの調整を容易に行うこ
とができる。
【0011】また本発明で前記取付機構は、車体の表面
に接合可能で、前記ケーシングと固定され、固定角度が
調整可能なブラケットを備えることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、ブラケットを車体の任意
の場所に、たとえば両面粘着テープなどを利用して接合
し、ブラケットに対する固定角度を調整する。カメラを
収納したケーシングをブラケットへ固定する角度が調整
可能であるので、任意の方向に撮像装置を取付けること
ができる。ブラケットは、車体の任意の場所に接合する
ことができるので、撮像する範囲や方向の調整を容易に
行うことができる。
【0013】また本発明で前記透明なケーシングは、半
球形状であることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、ケーシングは透明なの
で、方向変化機構によってカメラの撮像する画像の方向
が変化しても、ケーシングによってカメラおよび方向変
化機構を防水性を保って外囲した状態で、画像を撮像す
る方向を容易に変化させることができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】また本発明で前記透明なケーシングには、
撥水加工が施されることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、透明なケーシングには撥
水加工が施されるので、雨滴などが窓に付着しにくく、
雨が降るような状態でも画像の撮像への影響を少なくす
ることができる。
【0021】また本発明は、前記方向変化機構によって
変化する前記カメラの撮像方向を記憶可能なメモリと、
該カメラの撮像方向がメモリに記憶されている撮像方向
と異なるとき、該方向変化機構を制御して、撮像方向を
記憶されている方向に合わせる制御回路とを含むことを
特徴とする。
【0022】本発明に従えば、メモリにカメラの撮像方
向を記憶しておいて、制御回路がメモリに記憶されてい
る撮像方向になるように方向変化機構を制御することが
できる。
【0023】また本発明で前記メモリには、複数の撮像
方向が記憶され、前記制御回路は、車両の運転状態に応
じて、該メモリに記憶されている撮像方向を選択するこ
とを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、複数の撮像方向をメモリ
に記憶し、運転状態に応じて撮像方向を選択することが
できるのでカメラから運転状況に応じた撮像方向の画像
を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の基礎となる形態
の概略的な構成を示す。撮像装置1,2,3,4,5
は、車両6の各部に取付けて、、、、または
として実線で示すような範囲の画像を撮像する。すなわ
ち、撮像装置1は、車両6の車体の前方の左右に取付け
られ、運転席7からは死角となる、塀などの障害物8の
影になる側方の画像を撮像する。たとえば車両6が、住
宅の駐車場から路上に出ようとしているときに、前方の
道路を走行中の車両と出会い頭の衝突事故を起こすよう
なことがないように、前側方監視を行うことができる。
また、撮像装置2は、右後方監視を行う。道路を走行中
に、進路変更時の接触防止などを行うことができる。撮
像装置3は、左側面監視を行う。たとえば交差点での左
折時などに、巻込み事故の防止を図ることができる。撮
像装置4は、後方の監視を行う。後退運転時の事故防止
を図ることができる。撮像装置5は、車両6の屋根の上
のルーフ監視を行うことができる。ルーフキャリアで荷
物を搭載しているようなときには、荷物が確実に保持さ
れているか否かの確認や監視を行うことができる。
【0026】本基礎形態の各撮像装置1,2,3,4,
5は、撮像方向をたとえば仮想線で示すような方向に変
化させることができる。撮像装置1は、前方の直近の画
像を撮像するように撮像方向を変えることができる。撮
像装置2は、後方やルーフ上の画像を撮像することもで
きる。撮像装置3は、運転席7や車室内の画像を撮像す
ることもできる。撮像装置4は、ルーフ上の画像を撮像
することもできる。撮像装置5は、右後側方で進路変更
時の接触防止のための監視も行わせることができる。し
たがって、撮像装置1,2,3,4,5の全部を装着し
ないでも、役割を兼用させて、少ない数の撮像装置で同
程度の監視を行うこともできる。
【0027】図2は、図1の撮像装置の一部で撮像可能
な画像の例を示す。図2(a)および(b)は、図1の
撮像装置1によって撮像される右方および左方の前側方
監視画像の例をそれぞれ示す。運転席7からは見えない
障害物8の先の路面9の状況を監視することができる。
左側方についての画像である図2(b)と同様な画像
は、図1の撮像装置3の撮像方向を左側方に向けた状態
でも撮像することができる。図2(c)は、図1の撮像
装置5によって撮像されるルーフキャリア搭載荷物であ
る自転車の画像の例を示す。ルーフキャリア搭載荷物
は、図1の他の撮像装置2,4でも撮像することができ
る。
【0028】図3は、図1の撮像装置1,2,3,4,
5として使用可能なカメラユニット10の形状を示す。
カメラユニット10は、防水性を有するケーシング11
内に、ビデオカメラ12が収納される。ビデオカメラ1
2の撮像用レンズ13が存在する部分は、ケーシング1
1に透明な窓14が設けられている。ケーシング11内
で、ビデオカメラ12は撮像方向を変化させることがで
きる。ケーシング11の底部には、吸着用の磁石15が
固定され、図1の車両6の車体の各部に磁力で吸着させ
て取付けることができる。カメラユニット10からは、
コード16が引出され、動作用の電源の供給や、撮像方
向の調整、および撮像した画像信号の伝送に使用され
る。コード16を、車体6の表面に添わせる部分には、
マグネットクランプなどを設けて保持することもでき
る。ケーシング11には、集音用のマイクロホン17も
設けられる。マイクロホン17はステレオ方式であるこ
とが好ましい。方向性をもって音声を収集し、子供や自
転車、あるいは他の自動車が接近することを、音として
も検知可能にするからである。
【0029】図4は、図3のカメラユニット10を分解
した状態を示す。ケーシング11は、上部18と下部1
9とに分解され、その間にビデオカメラ12およびその
撮像方向を変化させる方向変化機構20を収納する。上
部18と下部19とを組合わせた状態では、雨水などが
内部に浸入しないように密封して、内部を防水状態に保
つことができる。
【0030】図5は、図4の方向変化機構の構成を示
す。ケーシング11の下部19にはモータ21が取付け
られる。モータ21の出力軸は、ケーシング11の底面
にほぼ平行であり、ウォーム歯車22が取付けられる。
ウォーム歯車22は下部19の底面から立設される支軸
23に装着される平歯車24にモータ21の回転駆動力
を伝達する。支軸23には、平歯車24ととともにウォ
ーム歯車25が装着されており、平歯車24に伝達され
た回転駆動力は、ウォーム歯車25を回転させる。ウォ
ーム歯車25は、ビデオカメラ12の撮像方向を角変位
させる角変位軸26の一端に取付けられる平歯車27に
回転駆動力を伝達する。角変位軸26は、ケーシング1
1の下部19の底面にほぼ平行であり、大略的に水平で
ある。平歯車27が、モータ21からの回転駆動力で角
変位することによって、ビデオカメラ12の撮像用レン
ズ13の光軸は、ほぼ水平な角変位軸26の軸線まわり
に角変位する。
【0031】図6は、図3のカメラユニット10の撮像
方向を変化させるための概略的な電気的構成を示す。カ
メラ制御部30は、操作部31から入力される指令に従
って、モータ21の回転およびその方向を制御する。操
作部31からの指令は、入力回路32に入力され、処理
回路33によって指令の内容が解釈される。モータ21
を駆動する指令であるときには、処理回路33は駆動回
路34を制御して、電源35からの電力を、コード16
を介してモータ21に供給し、モータ21を回転させ
る。ビデオカメラ24が撮像した画像は、ディスプレイ
ユニット36で画像として表示される。ディスプレイユ
ニット36は、たとえば車両に搭載されるナビゲーショ
ン装置の地図データ表示や、テレビジョン放送の受像用
と兼用して用いる。ディスプレイユニット36からカメ
ラユニット10で撮像した画像を見ている操作者は、所
望の画像が得られる状態でモータ21の駆動を停止し、
撮像方向を一定に保持させる。本基礎形態の方向変化機
構20は、ウォーム歯車22,25を用いてモータ21
からの回転駆動力の伝達を行わせているので、モータ2
1を停止させれば、ビデオカメラ12にかかる回転モー
メントで逆方向に駆動力が伝達することはなく、ビデオ
カメラ12の撮像方向を保持することができる。
【0032】図7は、図6のカメラ制御部30に接続す
る操作部31の概略的な形状を示す。操作部31は、表
面に+回転スイッチ37および−回転スイッチ38が設
けられ、+回転スイッチ37を押圧すると、モータ21
が一方に回転し、−回転スイッチ38を押せばモータ2
1が他方に回転する。+回転スイッチ37または−回転
スイッチ38の操作結果は、コード39を介して図6の
入力回路32に与えられる。操作者は、操作部31を手
動で操作して、ディスプレイユニット36の画像を見な
がら、適切な対象に撮像方向が向くように調整する。
【0033】図8は、図4に示すケーシング11の上部
18についての正面図を(a)に、平面図を(b)にそ
れぞれ示す。図9は、図8(b)の切断面線IX−IX
から見た断面図を示す。ケーシング11、特にその上部
18の形状は、内部のビデオカメラ12が方向変化機構
20によって撮像方向を変化させる際に、先端部の撮像
用レンズ13が描く軌跡に沿った形状となるように、窓
14が形成されている。撮像用レンズ13と窓14との
間隔は最小限に抑えられているので、撮像方向が変化し
ても良好な外部の画像を撮像することができる。さらに
窓14の部分は、撥水加工(撥水性の物質でコーティン
グする)を施し、雨水などが付着しにくくしておく。ま
たこの撥水加工により車両の走行に伴う風で窓14に付
着した雨滴が吹き飛ぶという効果もある。これによっ
て、ビデオカメラ12の画像の撮像を良好な状態で行わ
せることができる。ケーシング11で窓14の他の部分
は、できるだけ小さくかつ空気の抵抗とならないような
曲面に形成される。またこのようなケーシング11は、
軽量の合成樹脂製であり、カメラユニット10全体とし
ても軽量かつ小形に形成される。これによって、磁石1
5で車両の車載に吸着された状態で、走行中の車両の振
動などによって脱落することなく、画像の撮像を行わせ
ることができる。
【0034】図10は本発明の基礎となる他の形態のカ
メラユニット40の概略的な構成を示す。本基礎形態の
カメラユニット40は、図3に示すカメラユニット10
と大略的に同等であり、対応する部分には同一の参照符
を付して重複する説明は省略する。本基礎形態のカメラ
ユニット40では、取付機構としてケーシング11の下
部19の底面にブラケット41を装着する。ブラケット
41はその底面42で車両の車載の任意の部分に、両面
粘着テープなどを用いて接合することができる。ブラケ
ット41のケーシング41との取付部43では、取付角
度を変えてボルト44およびナット45で締付けて固定
することができる。
【0035】図11は、図10のブラケット41の底面
の形状を示す。ブラケット41には、複数の切欠き部分
46が形成されているので、接合する車体の曲面形状に
合わせて容易に変形させ、両面粘着テープや接着剤など
を介して容易に車体に取付けることができる。このよう
な車体への接合方法は、アンテナなどの取付けでも行わ
れおり、充分に信頼性がある実績を有する。なお図3に
示すような底部に磁石15を装着したカメラユニット1
0を、磁力でブラケット41に装着させることもでき
る。
【0036】図12は、本発明の実施のさらに他の形態
としてのカメラユニット50の概略的な形状を示す。本
実施形態のカメラユニット50のケーシング51は、半
球状の形状を有し、ビデオカメラ12は、ほぼ水平な軸
線まわりばかりではなく、ほぼ鉛直な軸線まわりにも撮
像方向を変化させることができる。このため透明な窓5
2も半球状であり、1箇所にカメラユニット50を設置
すれば、多くの方向に撮像方向を変化させて画像を撮像
させることができる。ビデオカメラ12の撮像方向を2
軸で変化させる方向変化機構53は、たとえば図5に示
す方向変化機構20の全体を、さらにほぼ鉛直な軸線ま
わりに角変位させることによって実現される。
【0037】図13は、図12の実施形態でカメラユニ
ット50が撮像する方向を制御するための概略的な電気
的構成を示す。図12の方向変化機構53には、撮像方
向をほぼ水平な軸線まわりに角変位させる水平モータ5
4と、ほぼ鉛直な軸線まわりに角変位させる鉛直モータ
55とが含まれる。水平モータ54は、図5に示すモー
タ21と同様な回転力伝達機構で、ビデオカメラ12の
ほぼ水平な軸線まわりの角変位を行わせる。鉛直モータ
55は、図5に示す方向変化機構20の全体をほぼ鉛直
な軸線まわりに角変位させる。水平モータ54および鉛
直モータ55は、駆動回路56,57によってそれぞれ
電気的に駆動される。水平モータ54および鉛直モータ
55は、たとえばパルスモータであり、駆動回路56,
57が駆動するパルスの数に応じて角変位する。特定の
撮像方向に対応するパルスの数は、データとしてメモリ
58に記憶される。運転状態入力回路59は、車両の運
転状態、たとえば車速、進行方向、ステアリング角度な
どを表す信号を、車載用の各種電気制御ユニット(EC
U)などから入力する。処理回路60は、運転状態入力
回路59に入力される信号で、車両の運転状態を判断
し、メモリ58に記憶されているデータを選択して、選
択されたデータに従って水平モータ54および鉛直モー
タ55を駆動し、図1について説明したような撮像方向
の切換えを、運転状態に対応して自動的に行わせること
ができる。なお、水平モータ54を駆動して撮像方向を
90°を越えて変化させ、たとえば前方の撮像から後方
の撮像に切換えるようなときに、画像を反転回路61で
反転させて表示させる。ディスプレユニット36で表示
させると、上下が逆で見にくい画像となる。このような
反転回路61を用いて水平な軸線まわりに撮像方向を変
化させた画像を反転させる考え方は、図3や図10に示
すような1軸の撮像方向の変化を行わせるカメラユニッ
ト10,40に対しても適用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、防水性を
有するケーシング内で、カメラの撮像方向を水平な軸線
まわりと鉛直な軸線まわりとで変化させることができる
ので、1箇所に取付けられるカメラであっても、多くの
方向の画像を必要に応じて撮像させることができる。ま
た、カメラの撮像方向を水平な軸線まわりに90°を越
えて変化させても、反転回路で画像の上下が反転される
ので、カメラの画像を見やすく表示することができる。
【0039】また本発明によれば、車載用撮像装置を磁
石で容易に車体に取付けることができる。
【0040】また本発明によれば、車載用撮像装置を、
ブラケットを車体に接合して、車体の任意の位置に取付
けることができる。
【0041】また本発明によれば、方向変化機構によっ
てカメラの撮像方向が変化しても、カメラの先端が描く
軌跡に沿った半球形状で透明なケーシングが形成されて
いるので、カメラの先端から透明なケーシングが離れる
ことはなく、透明なケーシングを通しての画像の撮像を
有効に行うことができる。
【0042】
【0043】
【0044】また本発明によれば、透明なケーシングに
は撥水加工が施されているので、車体の外部に撮像装置
を取付けても、雨水などが表面に付着しにくく、また付
着しても走行に伴う風で吹き飛ばされ、良好な画像の撮
像を行うことができる。
【0045】また本発明によれば、撮像方向をメモリに
記憶された方向に、容易に合わせることができる。
【0046】また本発明によれば、車両の運転状態に応
じて、メモリに記憶されている複数の撮像方向のうちか
ら選択される1つの撮像方向に切換えることができるの
で、1つの撮像装置を有効に使用して、車両の運転状態
に応じて有用な画像の撮像を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎となる形態の撮像装置1〜5を車
両6に取付けた状態を示す簡略化した平面図である。
【図2】図1の撮像装置1〜5で撮像する画像の例を示
す図である。
【図3】図1のカメラユニット10の概略的な形状を示
す斜視図である。
【図4】図3のカメラユニット10の分解斜視図であ
る。
【図5】図4の方向変化機構20の斜視図である。
【図6】図3のカメラユニット10の撮像方向を制御す
るための電気的構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示す操作部31の概略的な形状を示す斜
視図である。
【図8】図4に示すケーシング11の上部18の正面図
および平面図である。
【図9】図8(b)の切断面線IX−IXから見たケー
シング11の上部18の断面図である。
【図10】本発明の基礎となる他の形態のカメラユニッ
ト40の概略的な構成を示す斜視図である。
【図11】図10のブラケット41の底面の平面図であ
る。
【図12】本発明の実施の一形態のカメラユニット50
の概略的な構成を示す斜視図である。
【図13】図12のカメラユニット50の撮像方向を制
御するための概略的な電気的構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1〜5 撮像装置 6 車両 10,40,50 カメラユニット 11,51 ケーシング 12 ビデオカメラ 13 撮像用レンズ 14,52 窓 15 磁石 17 マイクロホン 18 上部 20,53 方向変化機構 21 モータ 30 カメラ制御部 31 操作部 33,60 処理回路 36 ディスプレイユニット 41 ブラケット 54 水平モータ 55 鉛直モータ 58 メモリ 59 運転状態入力回路 61 反転回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 7/18 H04N 7/18 J (56)参考文献 特開 平9−240370(JP,A) 特開 平8−85386(JP,A) 特開 平7−2021(JP,A) 実開 平3−96938(JP,U) 実開 昭60−177580(JP,U) 実開 昭58−168939(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 1/00 B60R 1/06 G08G 1/04 H04N 5/225 H04N 5/232 H04N 7/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像用のカメラ(12)と、カメラ(1
    2)の撮像方向を水平な軸線まわりと鉛直な軸線まわり
    とで変化させる方向 変化機構(53)と、 カメラ(12)および方向変化機構(53)を外囲し、
    防水性を有する透明なケーシング(51)と、 カメラ(12)および方向変化機構(53)を収納した
    ケーシング(51)を、車体に取付ける取付機構(1
    5,41)とを含み、 該方向変化機構(53)は該カメラ(12)の撮像方向
    を、90°を越えて水平軸線まわりに変化可能であり、 該方向変化機構が90°を越えて、該カメラ(12)の
    撮像方向を水平軸線まわりに変化させるとき、該カメラ
    (12)によって撮像される画像の上下方向を反転する
    反転回路(61)をさらに含むことを特徴とする車載用
    撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記取付機構(15,41)は、車体へ
    の吸着用の磁石(15)を備えることを特徴とする請求
    項1記載の車載用撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記取付機構(15,41)は、車体の
    表面に接合可能で、前記ケーシング(51)と固定さ
    れ、固定角度が調整可能なブラケット(41)を備える
    ことを特徴とする請求項1または2記載の車載用撮像装
    置。
  4. 【請求項4】 前記透明なケーシング(51)は、半球
    形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の車載用撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記透明なケーシング(51)には、撥
    水加工が施されることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の車載用撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記方向変化機構(53)によって変化
    する前記カメラ(12)の撮像方向を記憶可能なメモリ
    (58)と、 該カメラ(12)の撮像方向がメモリ(58)に記憶さ
    れている撮像方向と異なるとき、該方向変化機構(5
    3)を制御して、撮像方向を記憶されている方向に合わ
    せる制御回路(60)とを含むことを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載の車載用撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記メモリ(58)には、複数の撮像方
    向が記憶され、 前記制御回路(60)は、車両の運転状態に応じて、該
    メモリ(58)に記憶されている撮像方向を選択するこ
    とを特徴とする請求項6記載の車載用撮像装置。
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