JP3485304B2 - 固体撮像装置 - Google Patents
固体撮像装置Info
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Landscapes
- Light Receiving Elements (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像装置においては、光学シ
ステム系の小型化および高解像度化を図るため画素の微
細化が進められるているが、これに伴って、一画素当た
りの光照射量の減少に起因した感度低下が問題となって
いる。
ステム系の小型化および高解像度化を図るため画素の微
細化が進められるているが、これに伴って、一画素当た
りの光照射量の減少に起因した感度低下が問題となって
いる。
【0003】上記問題を解決するため、各画素にオンチ
ップレンズを設けることにより、受光部への集光率を向
上させる方法が提案されている。図4は、このような固
体撮像装置の構造を示す断面図である。この固体撮像装
置においては、半導体基板21内に形成されたウェル2
2内に、受光部23および電荷転送部24が形成されて
おり、電荷転送部24上には絶縁膜25を介して転送電
極26が形成されている。半導体基板21上方には、第
1の層間絶縁膜27、遮光膜28、第2の層間絶縁膜2
9、パッシベーション膜30、平坦化膜34およびカラ
ーフィルタ35がこの順序で積層され、カラーフィルタ
35上にオンチップレンズ36が形成されている。オン
チップレンズ36は、入射光を受光部23に集光できる
ように設計された凸レンズである。
ップレンズを設けることにより、受光部への集光率を向
上させる方法が提案されている。図4は、このような固
体撮像装置の構造を示す断面図である。この固体撮像装
置においては、半導体基板21内に形成されたウェル2
2内に、受光部23および電荷転送部24が形成されて
おり、電荷転送部24上には絶縁膜25を介して転送電
極26が形成されている。半導体基板21上方には、第
1の層間絶縁膜27、遮光膜28、第2の層間絶縁膜2
9、パッシベーション膜30、平坦化膜34およびカラ
ーフィルタ35がこの順序で積層され、カラーフィルタ
35上にオンチップレンズ36が形成されている。オン
チップレンズ36は、入射光を受光部23に集光できる
ように設計された凸レンズである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記固
体撮像装置においては、オンチップレンズ36に入射し
た光については受光部に集光することができるものの、
オンチップレンズ36同士の間隙に入射した光37につ
いては集光することができない。このことが、集光率の
更なる向上を図るうえで問題となっていた。
体撮像装置においては、オンチップレンズ36に入射し
た光については受光部に集光することができるものの、
オンチップレンズ36同士の間隙に入射した光37につ
いては集光することができない。このことが、集光率の
更なる向上を図るうえで問題となっていた。
【0005】本発明は、集光率を向上させた高感度の固
体撮像装置を提供することを目的とする。
体撮像装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導
体基板内に形成された受光部と、前記半導体基板の上方
に形成された光導波膜と、前記光導波膜の上方に、前記
受光部の各々に対応させて形成されたオンチップレンズ
とを備え、前記光導波膜が、前記半導体基板側から順に
第1層、第2層および第3層が積層してなる多層膜であ
り、前記第1層および前記第3層が前記第2層よりも高
い屈折率を有し、前記第1層が少なくとも前記受光部に
対応する部分に開口部を有し、前記オンチップレンズに
入射した光は、このレンズによって前記受光部に集光さ
れ、前記オンチップレンズの形成されていない領域に入
射した光は、前記光導波膜に入射し、この光導波膜によ
って受光部へ導かれる。
め、本発明の固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導
体基板内に形成された受光部と、前記半導体基板の上方
に形成された光導波膜と、前記光導波膜の上方に、前記
受光部の各々に対応させて形成されたオンチップレンズ
とを備え、前記光導波膜が、前記半導体基板側から順に
第1層、第2層および第3層が積層してなる多層膜であ
り、前記第1層および前記第3層が前記第2層よりも高
い屈折率を有し、前記第1層が少なくとも前記受光部に
対応する部分に開口部を有し、前記オンチップレンズに
入射した光は、このレンズによって前記受光部に集光さ
れ、前記オンチップレンズの形成されていない領域に入
射した光は、前記光導波膜に入射し、この光導波膜によ
って受光部へ導かれる。
【0007】このような構成にすることにより、第3層
が第2層よりも高い屈折率を有するため、第3層から第
2層に入射する光を、受光部の方向に屈折させることが
できるため、受光部への集光率を向上させ、固体撮像装
置の感度を向上させることができる。
が第2層よりも高い屈折率を有するため、第3層から第
2層に入射する光を、受光部の方向に屈折させることが
できるため、受光部への集光率を向上させ、固体撮像装
置の感度を向上させることができる。
【0008】前記固体撮像装置においては、更に、前記
半導体基板内に形成された電荷転送部と、前記電荷転送
部を覆い且つ前記受光部の少なくとも一部を覆わないよ
うに前記半導体基板の上方に形成された遮光膜とを備え
た構造とし、前記光導波膜を、前記遮光膜の上方に形成
することができる。
半導体基板内に形成された電荷転送部と、前記電荷転送
部を覆い且つ前記受光部の少なくとも一部を覆わないよ
うに前記半導体基板の上方に形成された遮光膜とを備え
た構造とし、前記光導波膜を、前記遮光膜の上方に形成
することができる。
【0009】また、前記固体撮像装置においては、前記
第3層が、前記受光部に対応する部分に開口部を有して
いることが好ましい。受光部上方において、前記第3層
とその上に形成された膜との界面で光が反射することを
回避できるため、集光率をより確実に向上させることが
できるからである。
第3層が、前記受光部に対応する部分に開口部を有して
いることが好ましい。受光部上方において、前記第3層
とその上に形成された膜との界面で光が反射することを
回避できるため、集光率をより確実に向上させることが
できるからである。
【0010】また、前記固体撮像装置においては、前記
第1層に形成された開口部が、前記第3層に形成された
開口部よりも大きいことが好ましい。
第1層に形成された開口部が、前記第3層に形成された
開口部よりも大きいことが好ましい。
【0011】また、前記固体撮像装置においては、前記
第1層および前記第3層がシリコン窒化膜またはシリコ
ン窒化酸化膜であり、前記第2層がシリコン窒化酸化膜
またはシリコン酸化膜であることが好ましい。
第1層および前記第3層がシリコン窒化膜またはシリコ
ン窒化酸化膜であり、前記第2層がシリコン窒化酸化膜
またはシリコン酸化膜であることが好ましい。
【0012】また、前記固体撮像装置においては、前記
第1層と前記第3層とが略平行に形成されていることが
好ましい。
第1層と前記第3層とが略平行に形成されていることが
好ましい。
【0013】また、前記固体撮像装置においては、前記
第1層が、前記受光部の上方において、前記半導体基板
側に屈曲または湾曲していることが好ましい。光を、よ
り確実に受光部に導くことができるからである。
第1層が、前記受光部の上方において、前記半導体基板
側に屈曲または湾曲していることが好ましい。光を、よ
り確実に受光部に導くことができるからである。
【0014】また、前記固体撮像装置においては、前記
光導波膜が層間絶縁膜上に形成されており、前記層間絶
縁膜が前記受光部に対応する部分に凹部を有することが
好ましい。光導波膜を容易に屈曲または湾曲させること
ができるからである。
光導波膜が層間絶縁膜上に形成されており、前記層間絶
縁膜が前記受光部に対応する部分に凹部を有することが
好ましい。光導波膜を容易に屈曲または湾曲させること
ができるからである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る固体撮像装
置の構造の一例を示す断面図である。
置の構造の一例を示す断面図である。
【0016】この固体撮像装置においては、半導体基板
1のウェル2内に、光電変換を行うための受光部3と、
受光部3の光電変換で生じた電荷を転送するための電荷
転送部4とが互いに隣接するように形成されている。電
荷転送部4上には絶縁膜5を介して転送電極6が形成さ
れており、転送電極6を被覆するように第1の層間絶縁
膜7が形成されている。第1の層間絶縁膜7上には、遮
光膜8が形成されている。遮光膜8は、受光部3以外の
領域に入射する光を遮蔽する膜であり、転送電極6を被
覆し、且つ、受光部3に対応する部分に開口部を有して
いる。遮光膜8上には、第2の層間絶縁膜9が形成され
ている。第2の層間絶縁膜は、受光部3に対応する部分
に凹部を有している。第2の層間絶縁膜9上には、光導
波膜10が形成されている。更に、光導波膜10上に
は、平坦化膜14、カラーフィルタ15およびオンチッ
プレンズ16がこの順序で形成されている。
1のウェル2内に、光電変換を行うための受光部3と、
受光部3の光電変換で生じた電荷を転送するための電荷
転送部4とが互いに隣接するように形成されている。電
荷転送部4上には絶縁膜5を介して転送電極6が形成さ
れており、転送電極6を被覆するように第1の層間絶縁
膜7が形成されている。第1の層間絶縁膜7上には、遮
光膜8が形成されている。遮光膜8は、受光部3以外の
領域に入射する光を遮蔽する膜であり、転送電極6を被
覆し、且つ、受光部3に対応する部分に開口部を有して
いる。遮光膜8上には、第2の層間絶縁膜9が形成され
ている。第2の層間絶縁膜は、受光部3に対応する部分
に凹部を有している。第2の層間絶縁膜9上には、光導
波膜10が形成されている。更に、光導波膜10上に
は、平坦化膜14、カラーフィルタ15およびオンチッ
プレンズ16がこの順序で形成されている。
【0017】光導波膜10を除く各構成部分について
は、従来から用いられているものと同様の構造および材
料を採用することができる。
は、従来から用いられているものと同様の構造および材
料を採用することができる。
【0018】以下、光導波膜10について説明する。光
導波膜10は、第2の層間絶縁膜9上に、第1層11、
第2層12および第3層13が順に積層されて構成され
ている。
導波膜10は、第2の層間絶縁膜9上に、第1層11、
第2層12および第3層13が順に積層されて構成され
ている。
【0019】光導波膜10の各層の屈折率は、第1層1
1および第3層13の屈折率が、第2層12の屈折率よ
りも高くなるように設定される。
1および第3層13の屈折率が、第2層12の屈折率よ
りも高くなるように設定される。
【0020】光導波膜10の少なくとも一層は、水素を
含有する材料で構成されることが好ましい。光導波膜形
成後に加熱を伴う処理を実施されることにより、光導波
膜に含まれる水素が放出され、この水素で半導体基板表
面に存在するダングリングボンドを終端して暗電流発生
を抑制することができるからである。このような材料と
しては、プラズマ化学気相成長法(以下、「PCVD
法」という。)により形成されたシリコン窒化膜および
シリコン窒化酸化膜が挙げられる。
含有する材料で構成されることが好ましい。光導波膜形
成後に加熱を伴う処理を実施されることにより、光導波
膜に含まれる水素が放出され、この水素で半導体基板表
面に存在するダングリングボンドを終端して暗電流発生
を抑制することができるからである。このような材料と
しては、プラズマ化学気相成長法(以下、「PCVD
法」という。)により形成されたシリコン窒化膜および
シリコン窒化酸化膜が挙げられる。
【0021】また、光導波膜10の少なくとも一層は、
比較的密度が高く、水などの不純物の拡散を抑制し得る
材料で構成されることが好ましい。光導波膜をパッシベ
ーション膜として利用することができるからである。こ
のような材料としては、シリコン窒化膜およびシリコン
窒化酸化膜が挙げられる。
比較的密度が高く、水などの不純物の拡散を抑制し得る
材料で構成されることが好ましい。光導波膜をパッシベ
ーション膜として利用することができるからである。こ
のような材料としては、シリコン窒化膜およびシリコン
窒化酸化膜が挙げられる。
【0022】以上のことから、光導波膜10の好ましい
形態としては、第1層11および第3層13をシリコン
窒化膜で構成し、第2層12をシリコン窒化酸化膜また
はシリコン酸化膜で構成する形態と、第1層11および
第3層13をシリコン窒化酸化膜で構成し、第2層12
をシリコン酸化膜で構成する形態とが挙げられる。
形態としては、第1層11および第3層13をシリコン
窒化膜で構成し、第2層12をシリコン窒化酸化膜また
はシリコン酸化膜で構成する形態と、第1層11および
第3層13をシリコン窒化酸化膜で構成し、第2層12
をシリコン酸化膜で構成する形態とが挙げられる。
【0023】この場合、第1層11および第3層13の
可視光域における屈折率は、例えば1.46〜2.1の
範囲であり、好ましくは1.8〜2.0の範囲である。
また、第2層12の可視光域における屈折率は、例えば
1.46〜1.8の範囲であり、好ましくは1.46〜
1.47の範囲である。なお、第1層11と第3層13
とは、同じ屈折率である必要はない。
可視光域における屈折率は、例えば1.46〜2.1の
範囲であり、好ましくは1.8〜2.0の範囲である。
また、第2層12の可視光域における屈折率は、例えば
1.46〜1.8の範囲であり、好ましくは1.46〜
1.47の範囲である。なお、第1層11と第3層13
とは、同じ屈折率である必要はない。
【0024】また、第1層11、第2層12および第3
層13を、全てシリコン窒化酸化膜で構成することも可
能である。この場合、第1層11および第3層13と、
第2層12とで、シリコン窒化酸化膜におけるSi−N
結合およびSi−O結合の割合を相違させることによっ
て、屈折率を相違させることができる。なお、シリコン
窒化酸化膜においては、Si−N結合の割合が多くなる
ほど屈折率は高くなり、Si−O結合の割合が多くなる
ほど屈折率は低くなる。
層13を、全てシリコン窒化酸化膜で構成することも可
能である。この場合、第1層11および第3層13と、
第2層12とで、シリコン窒化酸化膜におけるSi−N
結合およびSi−O結合の割合を相違させることによっ
て、屈折率を相違させることができる。なお、シリコン
窒化酸化膜においては、Si−N結合の割合が多くなる
ほど屈折率は高くなり、Si−O結合の割合が多くなる
ほど屈折率は低くなる。
【0025】光導波膜の第1層11には、受光部3に対
応する部分であって、遮光膜8に形成された開口部に対
応する部分に、開口部が形成されている。なお、第1層
11の開口部は、特に限定するものではないが、遮光膜
8の開口部よりも小さいことが好ましい。
応する部分であって、遮光膜8に形成された開口部に対
応する部分に、開口部が形成されている。なお、第1層
11の開口部は、特に限定するものではないが、遮光膜
8の開口部よりも小さいことが好ましい。
【0026】また、光導波膜10は、図1に示すよう
に、第2の層間絶縁膜9に形成された凹部の形状に沿っ
て、半導体基板側に屈曲または湾曲していることが好ま
しい。この場合、光導波膜10における湾曲の曲率また
は屈曲の角度は、集光率の向上という点から、大きいほ
ど好ましい。
に、第2の層間絶縁膜9に形成された凹部の形状に沿っ
て、半導体基板側に屈曲または湾曲していることが好ま
しい。この場合、光導波膜10における湾曲の曲率また
は屈曲の角度は、集光率の向上という点から、大きいほ
ど好ましい。
【0027】次に、この固体撮像装置の製造方法の一例
について説明する。
について説明する。
【0028】まず、n型半導体基板1内に、ボロンなど
のp型不純物を注入し、p型ウェル2を形成する。次
に、p型ウェル2内に、リンなどのn型不純物を注入し
て、受光部3および電荷転送部4を形成する。半導体基
板1上に、熱酸化法によってシリコン酸化膜からなる絶
縁膜5を形成した後、化学気相成長法(以下、「CVD
法」という。)によってポリシリコンを成膜し、これを
パターニングして転送電極6を形成する。次に、熱酸化
法またはCVD法によって、転送電極6を被覆するよう
に、シリコン酸化膜からなる第1の層間絶縁膜7を形成
する。第1の層間絶縁膜7上に、スパッタ法によってタ
ングステンまたはタングステンシリサイドを成膜し、こ
れをパターニングして、遮光膜8を形成する。
のp型不純物を注入し、p型ウェル2を形成する。次
に、p型ウェル2内に、リンなどのn型不純物を注入し
て、受光部3および電荷転送部4を形成する。半導体基
板1上に、熱酸化法によってシリコン酸化膜からなる絶
縁膜5を形成した後、化学気相成長法(以下、「CVD
法」という。)によってポリシリコンを成膜し、これを
パターニングして転送電極6を形成する。次に、熱酸化
法またはCVD法によって、転送電極6を被覆するよう
に、シリコン酸化膜からなる第1の層間絶縁膜7を形成
する。第1の層間絶縁膜7上に、スパッタ法によってタ
ングステンまたはタングステンシリサイドを成膜し、こ
れをパターニングして、遮光膜8を形成する。
【0029】続いて、CVD法によって、遮光膜8を被
覆するようにBPSGを成膜し、第2の層間絶縁膜9と
する。このとき、転送電極に起因した段差が存在する表
面に成膜されるため、第2の層間絶縁膜9には受光部3
に対応する部分に凹部が形成される。次に、加熱による
リフロー処理によって、第2の層間絶縁膜9の凹部を曲
面に加工する。なお、凹部の曲面の曲率は、BPSGの
ボロン濃度およびリン濃度、並びに、リフロー処理温度
および時間によって調整できる。
覆するようにBPSGを成膜し、第2の層間絶縁膜9と
する。このとき、転送電極に起因した段差が存在する表
面に成膜されるため、第2の層間絶縁膜9には受光部3
に対応する部分に凹部が形成される。次に、加熱による
リフロー処理によって、第2の層間絶縁膜9の凹部を曲
面に加工する。なお、凹部の曲面の曲率は、BPSGの
ボロン濃度およびリン濃度、並びに、リフロー処理温度
および時間によって調整できる。
【0030】次に、第2の層間絶縁膜9上に光導波膜1
0を形成する。まず、第1層11を成膜し、第1層11
上にフォトリソグラフィー法によってエッチングマスク
を形成した後、第1層11をエッチングして開口部を形
成する。続いて、第1層11上に第2層12および第3
層13を順次成膜する。なお、エッチングとしては、等
方性エッチングおよび異方性エッチングのいずれも採用
可能である。
0を形成する。まず、第1層11を成膜し、第1層11
上にフォトリソグラフィー法によってエッチングマスク
を形成した後、第1層11をエッチングして開口部を形
成する。続いて、第1層11上に第2層12および第3
層13を順次成膜する。なお、エッチングとしては、等
方性エッチングおよび異方性エッチングのいずれも採用
可能である。
【0031】光導波膜10を構成する各層の成膜方法と
しては、シリコン窒化膜を成膜する場合にはPCVD法
が採用され、シリコン酸化膜を成膜する場合には減圧C
VD法が採用される。また、シリコン窒化酸化膜を成膜
する場合には、PCVD法が採用される。このとき、シ
リコン窒化酸化膜の屈折率の調整は、原料ガスであるS
iH4、NH3およびN2Oの流量比を調整することによ
って実施される。例えば、SiH4の流量を一定とした
場合、N2Oを増大させると屈折率が低下し、NH3を増
大させると屈折率が増大する。
しては、シリコン窒化膜を成膜する場合にはPCVD法
が採用され、シリコン酸化膜を成膜する場合には減圧C
VD法が採用される。また、シリコン窒化酸化膜を成膜
する場合には、PCVD法が採用される。このとき、シ
リコン窒化酸化膜の屈折率の調整は、原料ガスであるS
iH4、NH3およびN2Oの流量比を調整することによ
って実施される。例えば、SiH4の流量を一定とした
場合、N2Oを増大させると屈折率が低下し、NH3を増
大させると屈折率が増大する。
【0032】光導波膜10上にCVD法によってシリコ
ン酸化膜を形成し、その表面を化学機械研磨法によって
平坦化して平坦化膜14とする。次に、平坦化膜14上
に、カラーレジストを用いたフォトリソグラフィー法に
よってカラーフィルタ15を形成した後、オンチップレ
ンズ16を形成する。オンチップレンズ16は、熱溶融
可能な樹脂を塗布し、これを各受光部に対応するように
分割した後、加熱によるリフロー処理を実施することに
よって形成できる。
ン酸化膜を形成し、その表面を化学機械研磨法によって
平坦化して平坦化膜14とする。次に、平坦化膜14上
に、カラーレジストを用いたフォトリソグラフィー法に
よってカラーフィルタ15を形成した後、オンチップレ
ンズ16を形成する。オンチップレンズ16は、熱溶融
可能な樹脂を塗布し、これを各受光部に対応するように
分割した後、加熱によるリフロー処理を実施することに
よって形成できる。
【0033】図2は、本発明の固体撮像装置の別の一例
を示す断面図である。なお、図1と図2においては、同
一部分には同一符号を付している。
を示す断面図である。なお、図1と図2においては、同
一部分には同一符号を付している。
【0034】この固体撮像装置は、光導波膜10の受光
部3に対応する部分において、第1層11だけでなく、
第2層12および第3層13にも開口部が形成されてい
る点で、図1に示す固体撮像装置と相違する。第1層1
1の開口部は、第3層13の開口部よりも大きくなるよ
うに設定される。なお、この固体撮像装置は、上記相違
点を除いては、図1に示す固体撮像装置と同様の構造を
有するものである。
部3に対応する部分において、第1層11だけでなく、
第2層12および第3層13にも開口部が形成されてい
る点で、図1に示す固体撮像装置と相違する。第1層1
1の開口部は、第3層13の開口部よりも大きくなるよ
うに設定される。なお、この固体撮像装置は、上記相違
点を除いては、図1に示す固体撮像装置と同様の構造を
有するものである。
【0035】この固体撮像装置の製造する場合、光導波
膜10は、次の2つの方法によって形成することができ
る。
膜10は、次の2つの方法によって形成することができ
る。
【0036】第1の方法は、各層の開口部を、それぞれ
別のエッチングマスクを用いて形成する方法である。ま
ず、第2の層間絶縁膜9上に第1層11を成膜し、第1
層11上にフォトリソグラフィー法によって第1のエッ
チングマスクを形成した後、第1層11をエッチングす
る。続いて、第1層11上に第2層12を成膜し、第2
層12上にフォトリソグラフィー法によって第2のエッ
チングマスクを形成した後、第2層12をエッチングす
る。次に、第2層12上に第3層13を成膜し、第3層
13上にフォトリソグラフィー法によって第3のエッチ
ングマスクを形成した後、第3層13をエッチングす
る。なお、各層のエッチングは、特に限定するものでは
なく、等方性エッチングおよび異方性エッチングのいず
れも採用可能である。
別のエッチングマスクを用いて形成する方法である。ま
ず、第2の層間絶縁膜9上に第1層11を成膜し、第1
層11上にフォトリソグラフィー法によって第1のエッ
チングマスクを形成した後、第1層11をエッチングす
る。続いて、第1層11上に第2層12を成膜し、第2
層12上にフォトリソグラフィー法によって第2のエッ
チングマスクを形成した後、第2層12をエッチングす
る。次に、第2層12上に第3層13を成膜し、第3層
13上にフォトリソグラフィー法によって第3のエッチ
ングマスクを形成した後、第3層13をエッチングす
る。なお、各層のエッチングは、特に限定するものでは
なく、等方性エッチングおよび異方性エッチングのいず
れも採用可能である。
【0037】この場合、第1のエッチングマスクに形成
されるパターンと、第3のエッチングマスクに形成され
るパターンとを相違させることによって、第1層11の
開口部を、第3層13の開口部よりも大きく調整するこ
とができる。
されるパターンと、第3のエッチングマスクに形成され
るパターンとを相違させることによって、第1層11の
開口部を、第3層13の開口部よりも大きく調整するこ
とができる。
【0038】第2の方法は、各層の開口部を、同一のエ
ッチングマスクを用いて形成する方法である。まず、第
2の層間絶縁膜9上に、第1層11、第2層12および
第3層13をこの順序で成膜する。次に、第3層13上
にフォトリソグラフィー法によってエッチングマスクを
形成する。続いて、このエッチングマスクを用いて、第
3層13、第2層12および第1層11をこの順序でエ
ッチングする。
ッチングマスクを用いて形成する方法である。まず、第
2の層間絶縁膜9上に、第1層11、第2層12および
第3層13をこの順序で成膜する。次に、第3層13上
にフォトリソグラフィー法によってエッチングマスクを
形成する。続いて、このエッチングマスクを用いて、第
3層13、第2層12および第1層11をこの順序でエ
ッチングする。
【0039】この場合、サイドエッチングを生じさせる
ことが可能なエッチングを採用することにより、第1層
11の開口部を、第3層13の開口部よりも大きく調整
することができる。このようなエッチングとしては、等
方性エッチングであるウェットエッチングを採用するこ
とが好ましい。また、異方性エッチングであるドライエ
ッチングを採用する場合は、被エッチング膜とその下に
存在する膜との間で選択性を十分に確保できるようなエ
ッチングガスを用い、被エッチング膜の膜厚分をちょう
どエッチングするよりも多めに処理すること、すなわち
オーバーエッチングを行えばよい。
ことが可能なエッチングを採用することにより、第1層
11の開口部を、第3層13の開口部よりも大きく調整
することができる。このようなエッチングとしては、等
方性エッチングであるウェットエッチングを採用するこ
とが好ましい。また、異方性エッチングであるドライエ
ッチングを採用する場合は、被エッチング膜とその下に
存在する膜との間で選択性を十分に確保できるようなエ
ッチングガスを用い、被エッチング膜の膜厚分をちょう
どエッチングするよりも多めに処理すること、すなわち
オーバーエッチングを行えばよい。
【0040】なお、この固体撮像装置を製造するにあた
って、光導波膜を構成する各層の成膜方法および光導波
膜を除く各構成部分の形成方法については、図1に示す
固体撮像装置を製造する場合と同様の方法を採用するこ
とができる。
って、光導波膜を構成する各層の成膜方法および光導波
膜を除く各構成部分の形成方法については、図1に示す
固体撮像装置を製造する場合と同様の方法を採用するこ
とができる。
【0041】また、この固体撮像装置においては、光導
波膜の第2層12が開口部を有しない構造とすることも
可能である。この場合、第2層12の屈折率は、第2の
層間絶縁膜9および平坦化膜14の少なくとも一方と実
質的に等しいことが好ましい。
波膜の第2層12が開口部を有しない構造とすることも
可能である。この場合、第2層12の屈折率は、第2の
層間絶縁膜9および平坦化膜14の少なくとも一方と実
質的に等しいことが好ましい。
【0042】図1および図2においては、光導波膜が第
2の層間絶縁膜と平坦化膜との間に形成された形態を例
示したが、光導波膜の形成箇所は、遮光膜よりも上方で
あれば特に限定されるものではない。
2の層間絶縁膜と平坦化膜との間に形成された形態を例
示したが、光導波膜の形成箇所は、遮光膜よりも上方で
あれば特に限定されるものではない。
【0043】例えば、図3に示すように、光導波膜の第
2層が平坦化膜としての機能をも兼ねた構造とすること
も可能である。すなわち、受光部3に対応する部分に凹
部を有する第2の層間絶縁膜9上に第1層11が形成さ
れ、第1層11上に前記凹部を平坦化させるように第2
層12が形成され、第2層12の平坦な表面上に第3層
13が形成された構造とすることできる。この場合、カ
ラーフィルタ15は、第3層13上に形成することがで
きる。
2層が平坦化膜としての機能をも兼ねた構造とすること
も可能である。すなわち、受光部3に対応する部分に凹
部を有する第2の層間絶縁膜9上に第1層11が形成さ
れ、第1層11上に前記凹部を平坦化させるように第2
層12が形成され、第2層12の平坦な表面上に第3層
13が形成された構造とすることできる。この場合、カ
ラーフィルタ15は、第3層13上に形成することがで
きる。
【0044】また、図1〜図3においては、光導波膜の
少なくとも第1層が受光部上方で湾曲した形態を示した
が、第1層を平坦な形状とすることも可能である。
少なくとも第1層が受光部上方で湾曲した形態を示した
が、第1層を平坦な形状とすることも可能である。
【0045】本発明の固体撮像装置によれば、オンチッ
プレンズの形成されていない領域から入射した光17a
は、第2層12と第3層13との界面で受光部の方向に
屈折する。更には、各層の屈折率次第では、第1層およ
び第3層中でも光の伝送が起こり得る。
プレンズの形成されていない領域から入射した光17a
は、第2層12と第3層13との界面で受光部の方向に
屈折する。更には、各層の屈折率次第では、第1層およ
び第3層中でも光の伝送が起こり得る。
【0046】なお、上記のような光導波膜は、CCD型
固体撮像装置だけでなく、画素内に受光部とMOSトラ
ンジスタを含む増幅回路とを備えたMOS型固体撮像装
置に対しても適用可能である。この場合、光導波膜の形
成箇所は、光導波膜への光の入射が確保できる箇所であ
れば特に限定されるものではないが、画素内の増幅回路
を構成する配線用金属膜よりも上方に形成することが好
ましい。特に、配線用金属膜および受光部を被覆するよ
うに層間絶縁膜を形成し、この層間絶縁膜の受光部に対
応する部分にフォトリソグラフィー法およびエッチング
により凹部を形成し、その上に光導波膜を形成すること
が好ましい。
固体撮像装置だけでなく、画素内に受光部とMOSトラ
ンジスタを含む増幅回路とを備えたMOS型固体撮像装
置に対しても適用可能である。この場合、光導波膜の形
成箇所は、光導波膜への光の入射が確保できる箇所であ
れば特に限定されるものではないが、画素内の増幅回路
を構成する配線用金属膜よりも上方に形成することが好
ましい。特に、配線用金属膜および受光部を被覆するよ
うに層間絶縁膜を形成し、この層間絶縁膜の受光部に対
応する部分にフォトリソグラフィー法およびエッチング
により凹部を形成し、その上に光導波膜を形成すること
が好ましい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体撮像
装置によれば、半導体基板と、前記半導体基板内に形成
された受光部と、前記半導体基板の上方に形成された光
導波膜と、前記光導波膜の上方に、前記受光部の各々に
対応させて形成されたオンチップレンズとを備え、前記
光導波膜が、前記半導体基板側から順に第1層、第2層
および第3層が積層してなる多層膜であり、前記第1層
および前記第3層が前記第2層よりも高い屈折率を有
し、前記第1層が少なくとも前記受光部に対応する部分
に開口部を有し、前記オンチップレンズに入射した光
は、このレンズによって前記受光部に集光され、前記オ
ンチップレンズの形成されていない領域に入射した光
は、前記光導波膜に入射し、この光導波膜によって受光
部へ導かれることにより、オンチップレンズから入射す
る光だけでなく、その他の部分から入射する光をも受光
部へ導くことができるため、受光部への集光率が向上
し、高感度となる。
装置によれば、半導体基板と、前記半導体基板内に形成
された受光部と、前記半導体基板の上方に形成された光
導波膜と、前記光導波膜の上方に、前記受光部の各々に
対応させて形成されたオンチップレンズとを備え、前記
光導波膜が、前記半導体基板側から順に第1層、第2層
および第3層が積層してなる多層膜であり、前記第1層
および前記第3層が前記第2層よりも高い屈折率を有
し、前記第1層が少なくとも前記受光部に対応する部分
に開口部を有し、前記オンチップレンズに入射した光
は、このレンズによって前記受光部に集光され、前記オ
ンチップレンズの形成されていない領域に入射した光
は、前記光導波膜に入射し、この光導波膜によって受光
部へ導かれることにより、オンチップレンズから入射す
る光だけでなく、その他の部分から入射する光をも受光
部へ導くことができるため、受光部への集光率が向上
し、高感度となる。
【図1】 本発明に係る固体撮像装置の構造の一例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】 本発明に係る固体撮像装置の構造の別の一例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図3】 本発明に係る固体撮像装置の構造の別の一例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図4】 従来の固体撮像装置の構造を示す断面図であ
る。
る。
1、21 半導体基板
2、22 ウェル
3、23 受光部
4、24 電荷転送部
5、25 絶縁膜
6、26 転送電極
7、27 第1の層間絶縁膜
8、28 遮光膜
9、29 第2の層間絶縁膜
10 光導波膜
11 第1層
12 第2層
13 第3層
14、34 平坦化膜
15、35 カラーフィルタ
16、36 オンチップレンズ
17a、17b、37 入射光
30 パッシベーション膜
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭60−189256(JP,A)
特開 平11−87673(JP,A)
特開 平6−204441(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01L 27/148
H04N 5/335
Claims (8)
- 【請求項1】 半導体基板と、前記半導体基板内に形成
された受光部と、前記半導体基板の上方に形成された光
導波膜と、前記光導波膜の上方に、前記受光部の各々に
対応させて形成されたオンチップレンズとを備え、 前記光導波膜が、前記半導体基板側から順に第1層、第
2層および第3層が積層してなる多層膜であり、前記第
1層および前記第3層が前記第2層よりも高い屈折率を
有し、前記第1層が少なくとも前記受光部に対応する部
分に開口部を有し、前記オンチップレンズに入射した光は、このレンズによ
って前記受光部に集光され、 前記オンチップレンズの形成されていない領域に入射し
た光は、前記光導波膜に入射し、この光導波膜によって
受光部へ導かれる 固体撮像装置。 - 【請求項2】 更に、前記半導体基板内に形成された電
荷転送部と、前記電荷転送部を覆い且つ前記受光部の少
なくとも一部を覆わないように前記半導体基板の上方に
形成された遮光膜とを備え、前記光導波膜が、前記遮光
膜の上方に形成されている請求項1に記載の固体撮像装
置。 - 【請求項3】 前記第3層が、前記受光部に対応する部
分に開口部を有している請求項1または2に記載の固体
撮像装置。 - 【請求項4】 前記第1層に形成された開口部が、前記
第3層に形成された開口部よりも大きい請求項3に記載
の固体撮像装置。 - 【請求項5】 前記第1層および前記第3層がシリコン
窒化膜またはシリコン窒化酸化膜であり、前記第2層が
シリコン窒化酸化膜またはシリコン酸化膜である請求項
1〜4のいずれかに記載の固体撮像装置。 - 【請求項6】 前記第1層と前記第3層とが略平行に形
成されている請求項1〜5のいずれかに記載の固体撮像
装置。 - 【請求項7】 前記第1層が、前記受光部の上方におい
て、前記半導体基板側に屈曲または湾曲している請求項
1〜6のいずれかに記載の固体撮像装置。 - 【請求項8】 前記光導波膜が層間絶縁膜上に形成され
ており、前記層間絶縁膜が前記受光部に対応する部分に
凹部を有する請求項1〜7のいずれかに記載の固体撮像
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000000376A JP3485304B2 (ja) | 2000-01-05 | 2000-01-05 | 固体撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000000376A JP3485304B2 (ja) | 2000-01-05 | 2000-01-05 | 固体撮像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001189440A JP2001189440A (ja) | 2001-07-10 |
JP3485304B2 true JP3485304B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=18529733
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP3485304B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
KR20050085579A (ko) | 2002-12-13 | 2005-08-29 | 소니 가부시끼 가이샤 | 고체 촬상 소자 및 그 제조방법 |
JP2010192705A (ja) | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Sony Corp | 固体撮像装置、電子機器、および、その製造方法 |
-
2000
- 2000-01-05 JP JP2000000376A patent/JP3485304B2/ja not_active Expired - Fee Related
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