JP3484749B2 - ダイヤモンドの合成法 - Google Patents
ダイヤモンドの合成法Info
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Description
法、加工方法に関し、特に半導体材料、電子部品、光学
部品、切削工具、耐摩工具、精密工具などに用いられる
大型のダイヤモンド、特に単結晶ダイヤモンドの製造方
法に関するものである。
他、高い光透過率、ワイドバンドギャップなどの数多く
の優れた性質を有することから、各種工具、光学部品、
半導体、電子部品の材として幅広く用いられており、今
後さらに重要性が増すものと考えられる。ダイヤモンド
は過去には天然に産出するものが工業用途に使用された
が、現在では人工合成されたものが中心である。ダイヤ
モンド単結晶は現在工業的には、全てそれらが安定であ
る数万気圧以上の圧力下で合成されている。
は非常に高価であり、大きさにも制限があるため、高温
高圧法による大型の単結晶合成には限界がある。不純物
として窒素(N)を含んだ黄色を呈するIb型のダイヤ
モンドについては1cm級のものが高圧合成法により合
成、販売されているがこの程度がほほ限界と考えられて
いる。また、不純物のない無色透明なIIa型のダイヤ
モンドの大きさは、天然のものを除けば数mm程度以下
のさらに小さなものに限られている。
合成法として確立されるに至った方法として気相合成法
があげられる。この方法によっては数cm〜10cmの
比較的大面積のものが人工的に製造されているが、これ
らは通常は多結晶膜である。しかし、ダイヤモンドの用
途の中でも特に平滑な面を必要とする超精密工具や光学
部品、半導体などに用いられる場合は、単結晶ダイヤモ
ンドを用いることが必要となる。
ダイヤモンドをエピタキシャル成長により得る方法が検
討されている。一般にエピタキシャル成長は、成長する
物質を同種の基板上に成長させるホモエピタキシャル成
長と、異種基板の上に成長させるヘテロエピタキシャル
成長とが考えられる。ヘテロエピタキシャル成長では、
これまで立方晶窒化硼素(cBN)、炭化珪素、珪素、
ニッケル、コバルトなどが報告されている(特開昭63
−224225、特開平2−233591、特開平4−
132687)が、ヘテロエピタキシャル成長により膜
質のよい単結晶は得られていないため、ホモエピタキシ
ャル成長による単結晶合成が有力と考えられる。ホモエ
ピタキシャル成長では、高圧合成によるダイヤモンドI
b基板の上に高純度のダイヤモンドを気相からエピタキ
シャル成長させることにより、高圧で得られるIIaダ
イヤモンドを上回る大きなIIa単結晶ダイヤモンドを
得ることができる。
ヤモンド基板、或いはダイヤモンド粒を用い、この上に
一体のダイヤモンドを成長させることにより小傾角粒界
のみを持ったダイヤモンドが得られることも期待されて
いる(特開平3−075298、M.W.Geis,H.I.Smit
h,A.Argoitia,J.Angus,G.H.M.Ma,J.T.Glass,J.But
ler,C.J.Robinson,R.Pryor:Appl.Phys.Lett.Vo
l.58(1991) p2485)。しかしながら、ホモエピタキシ
ャル成長による単結晶合成には成長速度が小さく、高価
なものとなってしまうという問題点があった。
気相合成は、炭素(C)、水素(H)さらには、酸素
(O)、不活性ガスなどを含むガスから行われる。ガス
内の炭素の量を増やすことにより成長速度は大きくなる
が、それにともなって膜質は悪化する。現状の技術で
は、高純度の大面積のダイヤモンドをエピタキシャル成
長させて高品質ダイヤモンド単結晶を成長させることが
できるが、良質な結晶が得られる{100}基板上のエ
ピ成長では成長速度が2、3μm/h、もしくはそれ以
下と低いためにコストがかかりすぎるという問題点があ
った。{111}基板を用いることにより、{100}
基板よりも高速な成膜が可能であるが、膜質では{10
0}基板上のエピに比べてかなり悪い結晶しか得られな
かった。
ド基板上にダイヤモンド単結晶を気相から成長させる際
に、導入ガスにわずかの窒素を入れることにより、膜質
をそこなうことなく成膜速度を{100}エピタキシャ
ル成長については5倍以上に上昇させられること、{1
11}エピタキシャル成長については膜質を向上させ且
つ成長速度を2倍に増加させられることを見いだした。
(C)、水素(H)、窒素(N)を含む導入ガスを用い
て、ダイヤモンドの単結晶を気相から基板上にエピタキ
シャル成長させるダイヤモンドの合成法であって、ガス
内の[N]/[H]が3ppm以上1000ppm以下
であり、成長時における前記基板温度が1000℃を超
え、1300℃未満であることを特徴とするダイヤモン
ドの合成法に関するものである。
(C)、水素(H)、窒素(N)、酸素(O)を含む導
入ガスを用いて、ダイヤモンドの単結晶を気相から基板
上にエピタキシャル成長させるダイヤモンドの合成法で
あって、ガス内の[O]/[C]が3%以上100%以
下であることを特徴とする第1項に記載のダイヤモンド
の合成法に関するものである。
(C)、水素(H)、窒素(N)、硼素(B)を含む導
入ガスを用いて、ダイヤモンドの単結晶を気相から基板
上にエピタキシャル成長させるダイヤモンドの合成法で
あって、ガス内の窒素原子の数密度に対する硼素原子の
数密度の比率が0.01以上10以下であることを特徴
とする第1項に記載のダイヤモンドの合成法に関するも
のである。
(C)、水素(H)、窒素(N)を含む導入ガスを用い
て、ダイヤモンドを気相からダイヤモンド以外の基板上
に成長させる方法であって、ガス内の[N]/[H]が
3ppm以上1000ppm以下であり、成長時におけ
る前記基板温度が1000℃を超え、1300℃未満と
なる条件下において、{100}配向したダイヤモンド
を合成することを特徴とするダイヤモンドの合成法に関
するものである。そして、本願請求項記載の各発明を組
み合わせることによって目的に応じたダイヤモンドを得
ることができる。
[C]などは気体中における各元素の原子数を示すもの
である。本願で用いることのできる炭素を含むガスとし
ては、例えばメタン、エタン、プロパン、ブタン等のパ
ラフィン系飽和鎖状炭化水素、エチレン、プロピレン、
ブチレン等のオレフィン系不飽和鎖状炭化水素、アレ
ン、ブタジエンなどのジオレフィン系不飽和鎖状炭化水
素や、芳香族炭化水素や一酸化炭素、二酸化炭素などの
ガスを用いることができる。また、窒素源として用いる
ことのできるガスとしては窒素、アンモニア、N
2H4、N2O、NO、NO2やCH3NH2などのア
ミン類を用いることができる。また、酸素源としては、
酸素、オゾン、H2O、一酸化炭素、二酸化炭素、N2
O、NO、NO2などを用いることができる。また、ア
ルコール、ケトンなどの酸素含有有機化合物などを用い
ることもできる。さらには、上記の各発明において希ガ
スを添加することによって、ダイヤモンドのエピタキシ
ャル成長速度が向上する。希ガスとしては、Ar、N
e、Xeなどすべての希ガスを用いることができるが、
Arは特に手軽に用いることができ効果も大きい。
ユニットが結晶に取り込まれていくことによっておこ
る。ダイヤモンドの成長では、炭素原子が結晶にとりこ
まれていくわけであるが、これは表面上、どこにおいて
も起こるのではなく、活性度の高い場所において優先的
に起こる。活性度の高い場所が増えるほど、成長速度は
増加する。
ナスの要因と考えられ、窒素を含まない条件下でよい膜
が成長するとされている(例えば特開平4−10499
2)が、発明者らは、研究の結果、ダイヤモンド単結晶
基板上に気相から成長させる際に、導入ガスにわずかの
窒素を入れることにより、結晶への取り込みサイトを増
加させられることが明らかとした。窒素はどのような分
子の形で導入されてもよいが、窒素分子、あるいはアン
モニアなどが考えられる。窒素が活性な状態になる必要
があるので、プラズマを用いたプロセスでは特に有効で
ある。この効果は、特に{100}面において顕著であ
り、成膜速度を{100}エピタキシャル成長について
は5倍以上に上昇させることができ、{111}エピタ
キシャル成長については成長速度を2倍に増加させられ
ることが可能となる。
窒素がダイヤモンド格子内にとりこまれる。結晶にとり
こまれる窒素は、ダイヤモンドの用途によって、問題と
なる場合も考えられる。窒素ガスの添加による成膜速度
の増加を利用し、なおかつ窒素の結晶への混入を低減さ
せる方法としては、基板温度を1000℃以上にするこ
とが有効であることがわかった。基板温度が1300℃
以上となると、ダイヤモンドから黒鉛への相転移がおこ
ってしまうため、1300℃以下とすることが望まし
い。さらに好ましくは1100〜1200℃である。
ンドの成長速度は遅いが、得られたダイヤモンドの透明
度等の膜質がよくなる。窒素の添加量を増やしていく
と、ダイヤモンドの成長速度は早くなるが、ダイヤモン
ドの膜質が低下する。このような窒素の添加の効果を発
明者は見出したものである。従って、用途と価格から窒
素の最適な含有量を定めることができる。
窒素原子数の比率で3ppm以上で成膜速度上昇の効果
が見られはじめ、30ppm以上で顕著に成膜速度が上
昇する。300ppm以上までならば窒素の混入以外に
は顕著な膜質の悪化は見られないが1000ppmを越
えると、アモルファス成分が成長するようになる。従っ
て3ppmから1000ppmの範囲が好ましいが、よ
り好ましくは30ppm以上300ppm以下である。
300ppm以下では、窒素の吸収は見られないので、
30ppm以上300ppm以下が好ましい。紫外から
可視光領域での用途については赤外の場合に比べて、微
量の窒素が吸収をもたらすため、80ppm以下が好ま
しい。しかし、窒素と同時に硼素をド一プさせることに
より、成膜速度を上昇させ、かつダイヤモンド固有の透
過特性を得ることができる。この場合には、200pp
m程度の窒素を導入しても固有の吸収以外には吸収のな
いダイヤモンドを得ることができる。これらの効果は、
単結晶ダイヤモンド上のホモエピタキシャル成長だけで
なく、ヘテロエピタキシャル成長及び高配向膜を合成す
る場合にも有効である。特に、Siなどの立方晶の単結
晶上の{100}エピタキシャル成長、及び{100}
配向膜の作成に有効である。
0.3mmの人工Ib型単結晶{100}基板を用意し
て、マイクロ波プラズマCVDによるエピタキシャル成
長を行った。基板温度は1100℃、圧力12.0kP
aでおこなった。導入したガスはメタン6sccm(St
andard cubic cm)、水素300sccm、酸素2s
ccm及び窒素ガスである。窒素ガスの水素に対する濃
度を0ppmから1%まで変えて20時間、成膜を行
い、成膜速度、ラマン分光、2結晶X線回折による膜質
評価を行った。ラマン分光では[ダイヤモンド以外の炭
素であるアモルファスカーボンからの1550cm−1
付近のピーク高さ]/[ダイヤモンドのピーク(133
2cm−1付近)の高さ](Ia/Id)で評価した。
2結晶X線回折では(400)反射の半値巾を測定し
た。結果は表1の通りであった。
mmの天然のIIa単結晶ダイヤモンド基材を用意し
た。面方位は、{100}から10°傾いていた。これ
をYAGレーザーにより2mm×2mmの2つに分離し
た。一方の基板上に、マイクロ波プラズマCVD法によ
りダイヤモンドを成長させた。導入ガスは、メタン2s
ccm、水素90sccm、水素中に1000ppmに
希釈した窒素10sccmである。基材温度は950
℃、圧力は13.3kPa、成膜時間は100時間であ
った。成長後に成膜した厚みを調べると、1mm成長し
ていることがわかった。
クロ波ブラズマCVD法によりダイヤモンドを成長させ
た。導入ガスは、メタン2sccm、水素100scc
mである。その他の条件は実験例と同じ、即ち、基材温
度は950℃、圧力は13.3kPa、成膜時間は10
0時間であった。成長後に成膜した厚みを調べると、1
50μm成長していることがわかった。
5mmの人工Ib単結晶ダイヤモンド基材を用意した。
面方位の{100}からの傾きは2°以内であった。こ
の基材上にマイクロ波ブラズマCVD法によりダイヤモ
ンドを成長させた。導入ガスは、メタン3sccm、酸
素1sccm、水素92sccm、水素中に1000p
pmに希釈した窒素8sccmである。基材温度は10
50℃、圧力は13.3kPa、成膜時間は100時間
であった。成長後に成膜した厚みを調べると、800μ
m成長していることがわかった。
5mmの人工Ib単結晶ダイヤモンド基材を用意した。
面方位の{110}からの傾きは2°以内であった。こ
の基材上にRFプラズマCVD法によりダイヤモンドを
成長させた。導入ガスは、メタン3sccm、酸素1s
ccm、水素92sccm、水素中に1000ppmに
希釈した窒素8sccmである。基材温度は1050
℃、圧力は13.3kPa、成膜時間は100時間であ
った。成長後に成膜した厚みを調べると、1.5mm成
長していることがわかった。
4mmの天然Ia単結晶ダイヤモンド基材を用意した。
面方位の{111}からの傾きは0.2°以内であっ
た。これをYAGレーザーにより2mm×1.5mmの
大きさの2つに分離した。一方の基材上にマイクロ波プ
ラズマCVD法によりダイヤモンドを成長させた。導入
ガスは、メタン3sccm、酸素1sccm、水素90
sccm、水素中に1000ppmに希釈した窒素10
sccmである。基材温度は1050℃、圧力は13.
3kPa、成膜時間は50時間であった。成長後に成膜
した厚みを調べると、500μm成長していることがわ
かった。RHEED(反射高速電子回折)により、単結
晶が成長していることがわかった。
ロ波プラズマCVD法によりダイヤモンドを成長させ
た。導入ガスは、メタン3sccm、酸素1sccm、
水素100sccmである。基材温度は1050℃、圧
力は13.3kPa、成膜時間は50時間であった。成
長後に成膜した厚みを調べると、400μm成長してい
ることがわかった。RHEED(反射高速電子回折)に
より、成長したダイヤモンドは多結晶の部分があること
がわかった。
5mmの人工Ib単結晶ダイヤモンド基材を用意した。
面方位の{100}からの傾きは1°以内であった。こ
の基材上にマイクロ波プラズマCVD法によりダイヤモ
ンドを成長させた。導入ガスは、メタン3sccm、酸
素1sccm、水素85sccm、水素中に1000p
pmに希釈したアンモニア15sccmである。基材温
度は1100℃、圧力は13.3kPa、成膜時間は4
00時間であった。成長後に成膜した厚みを調べると、
3.2mm成長していることがわかった。
し、さらに基板ダイヤモンドをエキシマレーザー加工に
より除去し、鏡面研磨した。目視では、わずかに黄色を
呈する以外は透明であった。光透過特性を測定したとこ
ろ、置換型窒素による吸収がわずかに見られた。SIM
S(2次イオン質量分析)により、1ppmの窒素が検
出された。2結晶X線回折により、(400)反射の半
値巾を測定すると40秒であり、良好な結晶であること
がわかった。
5mmの人工Ib単結晶ダイヤモンド基材を9枚用意し
た。すべての基材について、面方位の{100}からの
傾きは0.1°以内であった。これらの基材を同一平面
上に方位を揃えて、12mm×12mmの範囲に3×3
に並べ、その上にマイクロ波プラズマCVD法によりダ
イヤモンドを成長させた。導入ガスは、メタン2scc
m、二酸化炭素1sccm、水素100sccm、水素
中に1000ppmに希釈したアンモニア12sccm
である。基材温度は1120℃、圧力は14.7kP
a、成膜時間は400時間であった。成長したダイヤモ
ンドは約14mm×14mmの大きさで一体化してお
り、成長後に成膜した厚みを調べると、2.4mm成長
していることがわかった。成長したダイヤモンドの成長
面を鏡面研磨し、さらに基板ダイヤモンドをエキシマレ
ーザー加工により除去し、鏡面研磨した。目視では、わ
ずかに黄色を呈する以外は透明であった。
5mmの人工Ib単結晶ダイヤモンド基材を用意した。
面方位の{100}からの傾きは1°以内であった。こ
の基材上にマイクロ波プラズマCVD法によりダイヤモ
ンドを成長させた。導入ガスは、メタン3sccm、酸
素1sccm、水素80sccm、水素中に1000p
pmに希釈したアンモニア15sccm、水素中に10
0ppmに希釈したジボラン5sccmである。基材温
度は1100℃、圧力は13.3kPa、成膜時間は4
00時間であった。成長後に成膜した厚みを調べると、
2.2mm成長していることがわかった。成長したダイ
ヤモンドの成長面を鏡面研磨し、さらに基板ダイヤモン
ドをエキシマレーザー加工により除去し、鏡面研磨し
た。目視では、完全に透明であった。透過特性の測定で
は、置換型窒素による吸収は見られなかった。SIMS
(2次イオン質量分析)により、0.8ppmの窒素と
0.7ppmの硼素が検出された。2結晶X線回折によ
り、(400)反射の半値巾を測定すると30秒であ
り、良好な結晶であることがわかった。
2.5mmの多結晶シリコン基材を用意した。この基材
上にマイクロ波プラズマCVD法によりダイヤモンドを
成長させた。導入ガスは、メタン3sccm、酸素1s
ccm、水素85sccm、水素中に1000ppmに
希釈したアンモニア15sccmである。基材温度は1
100℃、圧力は13.3kPa、成膜時間は400時
間であった。成長後に成膜した厚みを調べると、全面に
わたって3.5mm成長していることがわかった。X線
回折により、{100}配向していることがわかった。
2.5mmの多結晶シリコン基材を用意した。この基材
上にマイクロ波プラズマCVD法によりダイヤモンドを
成長させた。導入ガスは、メタン3sccm、酸素1s
ccm、水素100sccmである。基材温度は110
0℃、圧力は13.3kPa、成膜時間は400時間で
あった。成長後に成膜した厚みを調べると、全面にわた
って1.0mm成長していることがわかった。
1.5mmの単結晶(100)シリコン基材を用意し
た。この基材上にマイクロ波ブラズマCVD法によりダ
イヤモンドを成長させた。導入ガスは、メタン3scc
m、酸素1sccm、水素85sccm、水素中に10
00ppmに希釈したアンモニア15sccmである。
基材温度は1100℃、圧力は13.3kPa、成膜時
間は400時間であった。成長後に成膜した厚みを調べ
ると、全面にわたって3.2mm成長していることがわ
かった。RHEEDによる観察では、わずかにデバイリ
ングが見られたが、単結晶を示すスポットも強く見ら
れ、ヘテロエピタキシャル成長をしていることがわかっ
た。
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくとも炭素(C)、水素(H)、窒
素(N)を含む導入ガスを用いて、ダイヤモンドの単結
晶を気相から基板上にエピタキシャル成長させるダイヤ
モンドの合成法であって、ガス内の[N]/[H]が3
ppm以上1000ppm以下であり、成長時における
前記基板温度が1000℃を超え、1300℃未満であ
ることを特徴とするダイヤモンドの合成法。 - 【請求項2】 少なくとも炭素(C)、水素(H)、窒
素(N)、酸素(O)を含む導入ガスを用いて、ダイヤ
モンドの単結晶を気相から基板上にエピタキシャル成長
させるダイヤモンドの合成法であって、ガス内の[O]
/[C]が3%以上100%以下であることを特徴とす
る第1項に記載のダイヤモンドの合成法。 - 【請求項3】 少なくとも炭素(C)、水素(H)、窒
素(N)を含む導入ガスを用いて、ダイヤモンドの単結
晶を気相から基板上にエピタキシャル成長させるダイヤ
モンドの合成法であって、主たる成長面が{100}ま
たは{100}からの方位ずれが10°以内の面である
ことを特徴とする第1項に記載のダイヤモンドの合成
法。 - 【請求項4】 少なくとも炭素(C)、水素(H)、窒
素(N)を含む導入ガスを用いて、ダイヤモンドの単結
晶を気相から基板上にエピタキシャル成長させるダイヤ
モンドの合成法であって、主たる成長面が{111}ま
たは{111}からの方位ずれが10°以内の面である
ことを特徴とする第1項に記載のダイヤモンドの合成
法。 - 【請求項5】 少なくとも炭素(C)、水素(H)、窒
素(N)を含む導入ガスを用いて、ダイヤモンドの単結
晶を気相からエピタキシャル成長させるダイヤモンドの
合成法であって、方位を揃えて配置された複数の基板の
上に一体のダイヤモンドを成長させることを特徴とする
第1項に記載のダイヤモンドの合成法。 - 【請求項6】 少なくとも炭素(C)、水素(H)、窒
素(N)、硼素(B)を含む導入ガスを用いて、ダイヤ
モンドの単結晶を気相から基板上にエピタキシャル成長
させるダイヤモンドの合成法であって、ガス内の窒素原
子の数密度に対する硼素原子の数密度の比率が0.01
以上10以下であることを特徴とする第1項に記載のダ
イヤモンドの合成法。 - 【請求項7】 少なくとも炭素(C)、水素(H)、窒
素(N)を含む導入ガスを用いて、ダイヤモンドを気相
からダイヤモンド以外の基板上に成長させる方法であっ
て、ガス内の[N]/[H]が3ppm以上1000p
pm以下であり、成長時における前記基板温度が100
0℃を超え、1300℃未満となる条件下において、
{100}配向したダイヤモンドを合成することを特徴
とするダイヤモンドの合成法。 - 【請求項8】 少なくとも炭素(C)、水素(H)、窒
素(N)を含む導入ガスを用いて、単結晶ダイヤモンド
を気相からダイヤモンド以外の単結晶基板上に成長させ
る方法であって、ガス内の[N]/[H]が3ppm以
上1000ppm以下であり、成長時における前記基板
温度が1000℃を超え、1300℃未満であることを
特徴とするダイヤモンドの合成法。
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