JP3484302B2 - 商品販売データ登録処理システム及び商品販売登録用端末 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＰＯＳ（販売時点
情報管理）システムと称される商品販売データ登録処理
システム及びこのシステムの商品販売登録用端末に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の商品販売データ登録処理
システムの一例を図５に示す。このシステムは、例えば
スーパーマーケット等の量販店に構築されるものであ
り、ホストコンピュータ等によって構成される１台のス
トアプロセッサ１と、ファイル制御装置として機能する
２台のファイルサーバ（Ａ）２ａ，（Ｂ）２ｂと、商品
販売登録用端末として機能する複数台のＰＯＳターミナ
ル３ａ，３ｂ，…，３ｎとを備えている。

【０００３】そして、ストアプロセッサ１に第１の伝送
回線４を介して各ファイルサーバ２ａ，２ｂを接続して
いる。一方のファイルサーバ（Ａ）２ａには、第２の伝
送回線５，スイッチボックス６及び第３の伝送回線７を
介して各ＰＯＳターミナル３ａ〜３ｎが接続されてい
る。他方のファイルサーバ（Ｂ）２ｂには、第４の伝送
回線８，スイッチボックス６及び第３の伝送回線７を介
して各ＰＯＳターミナル３ａ〜３ｎが接続されている。
スイッチボックス７は、各ＰＯＳターミナル３ａ〜３ｎ
を接続した第３の伝送回線７を、一方のファイルサーバ
（Ａ）２ａが接続された第２の伝送回線５に接続する
か、他方のファイルサーバ（Ｂ）２ｂが接続された第４
の伝送回線８に接続するかを切換えるスイッチであっ
て、前記ストアプロセッサ１からの切換信号Ｓ１により
交互に切換え動作する。

【０００４】各ファイルサーバ（Ａ）２ａ，（Ｂ）２ｂ
には、各商品にそれぞれ付される商品固有のＰＬＵ（プ
ライス・ルック・アップ）コードに対応して品名，単価
等の商品データを予め設定した商品データファイル、い
わゆるＰＬＵファイル９ａ，９ｂがそれぞれ設けられて
いる。しかして、各ファイルサーバ（Ａ）２ａ，（Ｂ）
２ｂがいずれも正常な場合には、スイッチボックス６に
より第３の伝送回線７が第２の伝送回線５に接続され
て、一方のファイルサーバ（Ａ）２ａと各ＰＯＳターミ
ナル３ａ〜３ｎとで閉ループが形成される。これによ
り、各ＰＯＳターミナル３ａ〜３ｎにおいて、キーボー
ド，スキャナ等の入力手段により販売商品のＰＬＵコー
ドが入力され、このＰＬＵコードに対応する商品データ
の問合せ伝文を第３の伝送回線７上に発信すると、この
商品データ問合せ伝文は全て一方のファイルサーバ
（Ａ）２ａに伝送される。

【０００５】ファイルサーバ（Ａ）２ａにおいては、商
品データ問合せ伝文を受信する毎にＰＬＵファイル９ａ
を検索して該当する商品データを呼出し、この商品デー
タを問合せ伝文とは逆の経路を経て問合せ元のＰＯＳタ
ーミナルへ送信する。この商品データを受信したＰＯＳ
ターミナルにおいては、その商品データに基づいて販売
商品の販売データを登録処理するものとなっている。

【０００６】一方、ストアプロセッサ１は、稼働中のフ
ァイルサーバ（Ａ）２ａの動作状態を常時監視してい
る。そして、このファイルサーバ（Ａ）２ａが異常にな
ったことを検知すると、切換信号Ｓ１を発生してスイッ
チボックス６を動作させる。これにより、第３の伝送回
線７が第４の伝送回線８に接続されて、他方のファイル
サーバ（Ｂ）２ｂと各ＰＯＳターミナル３ａ〜３ｎとで
閉ループが形成される。したがって、その後は、各ＰＯ
Ｓターミナル３ａ〜３ｎからの商品データ問合せ伝文
は、全て他方のファイルサーバ（Ｂ）２ｂに伝送される
ことになる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このように従来のこの
種の商品販売データ登録処理システムは、同一のＰＬＵ
ファイル９ａ，９ｂを備えた２台のファイルサーバ
（Ａ）２ａ，（Ｂ）２ｂを具備しているものの、一方の
ファイルサーバ（Ａ）２ａが正常に稼働している最中は
他方のファイルサーバ（Ｂ）２ｂは稼働せず、一方のフ
ァイルサーバ（Ａ）２ａが異常になると他方のファイル
サーバ（Ｂ）２ｂが稼働していたので、全てのＰＯＳタ
ーミナル３ａ〜３ｎからの商品データ問合せ伝文はいず
れか一方のファイルサーバに集中していた。このため、
ファイルサーバの負荷が大きく、商品データの問合せに
対してビジィ状態になりやすかった。ＰＯＳターミナル
においては、商品データの問合せに対してファイルサー
バからビジィ応答があると、一定時間が経過するのを待
ってから再度ファイルサーバに問合せを行っていたの
で、処理速度が遅くなる問題があった。

【０００８】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たもので、その目的とするところは、商品販売登録用端
末からファイル制御装置に出される商品データの問合せ
に対してのビジィ応答発生率を低めることができるとと
もに、ビジィ状態になっても処理速度の遅れを極力小さ
くできる商品販売データ登録処理システム及びこのシス
テムの商品販売登録用端末を提供しようとするものであ
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、各商品にそれ
ぞれ付される商品固有のコードに対応して単価等の商品
データを記憶してなる商品データファイルを有するファ
イル制御装置を少なくとも２台設けるとともに、入力手
段により販売商品のコードが入力されるとファイル制御
装置に該販売商品の商品データの問合せを行いその結果
商品データを取得するとその商品データに基づいて該販
売商品の販売データを登録処理する商品販売登録用端末
を複数台設け、各ファイル制御装置と各商品販売登録用
端末とを共通の伝送回線で接続した商品販売データ処理
システムであって、各商品販売登録用端末に、いずれか
１台のファイル制御装置に商品データの問合せを行った
結果、該ファイル制御装置からビジィ応答を受信したな
らば、他の１台のファイル制御装置に同様の商品データ
の問合せを行うように問合せ先を切換える手段を設けた
ものにおいて、各商品販売登録用端末に、各ファイル制
御装置に対して商品データの問合せを行う順序を予め設
定したテーブルをそれぞれ設け、商品データ問合せ業務
が発生すると、このテーブルの設定順序に従い商品デー
タを取得するまで各ファイル制御装置に商品データの問
合せを順次行うようにしたものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照しながら説明する。図１はこの実施の形態にお
ける商品販売データ登録処理システムの全体図であり、
従来と同一部分には同一符号を付している。すなわち、
１台のストアプロセッサ１と、ファイル制御装置として
機能する２台の２台のファイルサーバ２ａ，２ｂと、商
品販売登録用端末として機能する複数台のＰＯＳターミ
ナル３ａ，３ｂ，…，３ｎとを備え、これらを１本のＬ
ＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク）回線１０で接
続している。２台のファイルサーバ２ａ，２ｂには、そ
れぞれ同一のＰＬＵファイル９ａ，９ｂが設けられてい
る。なお、ＬＡＮ回線１０は１本でなく一対とし、一方
を他方のバックアップ用としてもよい。

【００１１】各ＰＯＳ端末３ａ〜３ｎは、いずれも同一
構成であり、図３に示すように、コンピュータを形成す
るＣＰＵ（中央処理装置）１１，ＲＯＭ（リード・オン
リ・メモリ）１２及びＲＡＭ（ランダム・アクセス・メ
モリ）１３を搭載している。また、前記ＬＡＮ回線１０
を介して各ファイルサーバ２ａ，２ｂおよびストアプロ
セッサ１との間で行われるデータ伝送を制御する通信コ
ントローラ１４を搭載している。さらに、ＦＤＤ（フロ
ッピーディスク装置）１５，ＨＤＤ（ハードディスク装
置）１６，キーボード１７，スキャナ１８，プリンタ１
９，表示器２０等の各種入出力機器をそれぞれ制御する
各コントローラ２１，２２，２３，２４，２５，２６
や、モードスイッチ２７からの信号を入力するとともに
ドロワ２８に開放指令信号を送出するＩ／Ｏポート２９
等を搭載している。そして、前記ＣＰＵ１１と、ＲＯＭ
１２，ＲＡＭ１３，通信インタフェース１４，各コント
ローラ２１〜２６及びＩ／Ｏポート２９とを、アドレス
バス、データバス等のバスライン３０で接続している。

【００１２】前記モードスイッチ２７は、「登録」，
「点検」，「精算」，「設定」等の各種業務モードを選
択的に切換えるスイッチである。ここで、「登録」とは
キーボード１７及びスキャナ１８の入力手段により販売
商品のＰＬＵコードが入力されると、そのＰＬＵコード
に対応した商品データの問合せをいずれか一方のファイ
ルサーバ２ａ，２ｂに行い、商品データを取得すると、
その商品データに基づいて販売商品の販売データをＲＡ
Ｍ１３上の商品登録用メモリに登録処理する業務のモー
ドである。また、「点検」とは「登録」によって上記商
品登録用メモリに登録処理されたデータを売上点検レポ
ートとして出力する業務のモードであり、「精算」とは
上記商品登録用メモリに登録処理されたデータを売上精
算レポートとしてプリンタ１９より印字出力した後、商
品登録用メモリをクリアする業務のモードであり、「設
定」とは「登録」，「点検」，「精算」等の各種業務を
実行するのに必要なデータをＲＡＭ１３に予め設定する
業務のモードである。

【００１３】しかして、各ＰＯＳターミナル３ａ〜３ｎ
のＣＰＵ１１は、電源スイッチの投入により立ち上がる
と、先ず、ＲＯＭ１２に予め格納された立上げ用プログ
ラムによりＨＤＤ１６に格納された制御用プログラムを
ＲＡＭ１３のプログラムエリアにロードする。次に、上
記制御用プログラムの制御下で各部を制御するとともに
業務用プログラムを実行して、ＰＯＳターミナルとして
の各種業務を遂行するものとなっている。なお、業務プ
ログラムは、ストアプロセッサ１からのダウンロードに
よりＨＤＤ１６に格納されている。また、ＦＤＤ１５に
装着されたコンピュータによって読取り可能な記憶媒体
であるフロッピーディスク３１に格納されている。

【００１４】そして特に、この実施の形態では、フロッ
ピーディスク３１に、図４の流れ図に示す手順のＰＬＵ
ファイル問合せ処理をＣＰＵ１１に実行させるプログラ
ムが格納されており、ＣＰＵ１１は、モードスイッチ２
７により「登録」業務が選択されると、このＰＬＵファ
イル問合せ処理を開始するものとなっている。

【００１５】すなわちＣＰＵ１１は、ＰＬＵファイル問
合せ処理を開始すると、先ずＳＴ（ステップ）１として
フロッピーディスク３１に上記プログラムとともに格納
されたサーバ管理テーブルをＲＡＭ１３にロードする。
ここで、上記サーバ管理テーブルは、図２に示すよう
に、２台のファイルサーバ２ａ，２ｂのサーバ名称
（Ａ），（Ｂ）と、各ファイルサーバ２ａ，２ｂのＬＡ
Ｎ通信アドレス（＃１），（＃２）と、各ファイルサー
バ２ａ，２ｂの稼働状況［未稼働＝０，稼働中＝１，異
常＝２］を示す状況フラグ（ｆａ），（ｆｂ）とを記憶
したもので、ファイルサーバ２ａ，ファイルサーバ２ｂ
の順でデータを記憶した第１のファイルサーバ４１と、
ファイルサーバ２ｂ，ファイルサーバ２ａの順でデータ
を記憶した第２のファイルサーバ４２とがある。そし
て、各ＰＯＳターミナル３ａ〜３ｎのＦＤＤ１５にセッ
トされるフロッピーディスク３１のうち、半分は第１の
ファイルサーバ４１を記憶し、残りの半分は第２のファ
イルサーバ４２を記憶している。

【００１６】次に、ＣＰＵ１１は、ＳＴ２としてＰＬＵ
ファイル問合せ業務が発生するのを待機する。そして、
スキャナ１８によるＰＬＵコードのスキャニング操作あ
るいはキーボード１７のＰＬＵキー操作により販売商品
のＰＬＵコードが入力されたことに応じてＰＬＵファイ
ル問合せ業務が発生すると、ＳＴ３，ＳＴ４としてＣＰ
Ｕ内蔵のリトライカウンタＲ及びレコードカウンタＡを
それぞれ“１”にセットする。

【００１７】次に、ＳＴ５としてＲＡＭ１３上のサーバ
管理テーブル４１（またはサーバ管理テーブル４２）に
おけるＡ番目のレコードの状況フラグｆａ（または状況
フラグｆｂ）をチェックする。ここで、当該状況フラグ
ｆａ（または状況フラグｆｂ）が“１”の場合には、こ
のＡ番目のレコードに該当するファイルサーバ２ａ（ま
たはファイルサーバ２ｂ）が稼働中なので、ＳＴ７とし
て入力されたＰＬＵコードに対応する商品データの問合
せ伝文を作成し、この問合せ伝文をＡ番目のレコードの
ＬＡＮ通信アドレス＃１（またはＬＡＮ通信アドレス＃
２）で指定されるファイルサーバ２ａ（またはファイル
サーバ２ｂ）にＬＡＮ回線１０を通じて送信する。

【００１８】応じて、ＳＴ８として問合せ先のファイル
サーバ２ａ（またはファイルサーバ２ｂ）から応答伝文
を受信すると、ＳＴ９としてその応答伝文が商品データ
を含む正常応答なのかビジィ応答なのかを判断する。こ
こで、正常応答の場合には、ＳＴ１０として商品登録処
理を起動する。これにより、応答伝文中の商品データに
基づいて商品販売データがＲＡＭ１３上の商品登録用メ
モリに登録処理される。その後、ＣＰＵ１１は、ＳＴ２
に戻り、ＰＬＵファイル問合せ業務が発生すると、ＳＴ
３以降の処理を繰り返す。

【００１９】これに対し、ＳＴ９にてビジィ応答の場合
には、ＳＴ１２として上記レコードカウンタＡを“１”
だけカウントアップする。そして、ＳＴ１３としてその
レコードカウンタＡのカウント値がサーバ管理テーブル
４１（またはサーバ管理テーブル４２）のレコード数Ｎ
（この実施の形態では２）を越えていない場合にはＳＴ
５に戻り、このＳＴ５以降の処理を繰り返す。なお、フ
ァイルサーバ２ａ，２ｂは、一定台数（例えば１０台）
以上のＰＯＳ端末から同時期に商品データの問合わせを
受けるとビジィ応答を出力するようになっている。

【００２０】一方、ＳＴ８にて問合せ先のファイルサー
バ２ａ（またはファイルサーバ２ｂ）から所定時間内に
応答伝文を受信できなかった場合には、その問合せ先の
ファイルサーバ２ａ（またはファイルサーバ２ｂ）が異
常であると判断し、ＳＴ１１としてサーバ管理テーブル
４１（またはサーバ管理テーブル４２）におけるＡ番目
のレコードの状況フラグｆａ（または状況フラグｆｂ）
を“９”に書換える。しかる後、ＳＴ１２に進み、上記
レコードカウンタＡを“１”だけカウントアップする。
そして、ＳＴ１３にてそのレコードカウンタＡのカウン
ト値がサーバ管理テーブル４１（またはサーバ管理テー
ブル４２）のレコード数Ｎ（この実施の形態では２）を
越えていない場合にはＳＴ５に戻り、このＳＴ５以降の
処理を繰り返す。

【００２１】また、ＳＴ６にてサーバ管理テーブル４１
（またはサーバ管理テーブル４２）におけるＡ番目のレ
コードの状況フラグｆａ（または状況フラグｆｂ）が
“１”でない場合にも、このＡ番目のレコードに該当す
るファイルサーバ２ａ（またはファイルサーバ２ｂ）は
未稼働もしくは異常なので、ＳＴ１２に進み、上記レコ
ードカウンタＡを“１”だけカウントアップする。そし
て、ＳＴ１３にてそのレコードカウンタＡのカウント値
がサーバ管理テーブル４１（またはサーバ管理テーブル
４２）のレコード数Ｎを越えていない場合にはＳＴ５に
戻り、このＳＴ５以降の処理を繰り返す。

【００２２】ＳＴ１３にてレコードカウンタＡのカウン
ト値がサーバ管理テーブル４１または４２のレコード数
Ｎを越えた場合には、ＳＴ１４として前記リトライカウ
ンタＲを“１”だけカウントアップする。そして、ＳＴ
１５としてそのリトライカウンタＲのカウント値が設定
値Ｋ（例えば３）を越えていない場合にはＳＴ４に戻
り、レコードカウンタＡのみ再度“１”にセットしたな
らば、ＳＴ５以降の処理を繰り返す。ＳＴ１５にてリト
ライカウンタＲのカウント値が設定値Ｋを越えた場合に
は、Ｋ回のリトライでも入力されたＰＬＵコードに対応
する商品データの問合せが不能なので、エラーとする。

【００２３】このように構成した本実施の形態におい
て、今、各ファイルサーバ２ａ，２ｂがいずれも正常に
稼働しているものとする。そうすると、各ＰＯＳターミ
ナル３ａ〜３ｎは、「登録」業務モードにおいてスキャ
ナ１８によるＰＬＵコードのスキャニング操作あるいは
キーボード１７のＰＬＵキー操作により販売商品のＰＬ
Ｕコードが入力されると、サーバ管理テーブル４１また
は４２における１番目のレコードに該当するファイルサ
ーバ２ａまたは２ｂに、入力されたＰＬＵコードに対応
する商品データの問合せ伝文を送信する。

【００２４】ファイルサーバ２ａ，２ｂにおいては、上
記問合せ伝文を受信すると、ＰＬＵファイル９ａ，９ｂ
を検索して該当する商品データを読出し、この商品デー
タを含む正常応答伝文を問合せ元のＰＯＳターミナルへ
送信する。ただし、他の一定台数（例えば１０台）のＰ
ＯＳターミナルからの問合せ処理中などによりビジィ状
態にあるときには、ビジィ応答を問合せ元のＰＯＳター
ミナルへ送信する。

【００２５】問合せ先のファイルサーバ２ａまたは２ｂ
から正常応答伝文を受信したＰＯＳターミナル３ａ〜３
ｎにおいては、その伝文中の商品データに基づいて商品
販売データの登録処理が行われる。一方、ビジィ応答を
受信したＰＯＳターミナル３ａ〜３ｎにおいては、サー
バ管理テーブル４１または４２の２番目のレコードに該
当するファイルサーバ２ａまたは２ｂに同様の商品デー
タ問合せ伝文を送信する。これにより、正常応答伝文を
受信すると、その伝文中の商品データに基づいて商品販
売データの登録処理が行われる。

【００２６】なお、２番目のレコードに該当するファイ
ルサーバ２ａまたは２ｂからもビジィ応答を受信した場
合には、再度１番目のレコードに該当するファイルサー
バ２ａまたは２ｂに同様の商品データ問合せ伝文を送信
する。こうして、サーバ管理テーブル４１または４２に
おける１番目のレコード，２番目のレコードの順に商品
データの正常応答があるまで商品データ問合せ伝文の送
信リトライを繰り返し、そのリトライ回数がＫ回を越え
ると、エラーとなる。

【００２７】また、例えばサーバ管理テーブル４１また
は４２における１番目のレコードに該当するファイルサ
ーバ２ａまたは２ｂに商品データ問合せ伝文を送信した
が応答がなかった場合には、このファイルサーバ２ａま
たは２ｂは異常であると判断され、１番目のレコードの
状況フラグｆａまたはｆｂが“９”に書換えられる。こ
れにより、その後は１番目のレコードに該当するファイ
ルサーバ２ａまたは２ｂに対する商品データ問合せは行
われなくなる。

【００２８】このように、本実施の形態によれば、各Ｐ
ＯＳターミナル３ａ〜３ｎは、いずれか１台のファイル
サーバ２ａまたは２ｂに商品データの問合せを行った結
果、該ファイル制御装置からビジィ応答を受信したなら
ば、他の１台のファイル制御装置２ｂまたは２ａに同様
の商品データ問合せを行うようにしたので、ビジィ応答
があっても一定時間が経過するのを待つ必要がなく、処
理速度を速めることができる。

【００２９】また、本実施の形態では、各ファイルサー
バ２ａ，２ｂに対して商品データの問合せを行う順序を
予め設定したファイル管理テーブル４１，４２をそれぞ
れ各ＰＯＳターミナル３ａ〜３ｎに設けている。そし
て、商品データ問合せ業務が発生すると、このファイル
管理テーブル４１，４２の設定順序に従い商品データを
取得するまで各ファイル管理テーブル４１，４２に商品
データの問合せを順次行うようにしている。したがっ
て、この実施の形態のようにファイルサーバ２ａ，２ｂ
が２台であれば、各ＰＯＳターミナル３ａ〜３ｎを２つ
のグループにほぼ等分し、一方のグループに属するＰＯ
Ｓターミナルにはファイルサーバ２ａを問合せ順序１番
目とするファイル管理テーブル４１をロードし、他方の
グループに属するＰＯＳターミナルにはファイルサーバ
２ｂを問合せ順序１番目とするファイル管理テーブル４
２をロードすることによって、２台のファイルサーバ２
ａ，２ｂの負荷の均等化をはかることができる。これに
より、商品データの問合せに対してのビジィ応答発生率
を低くすることができ、商品販売データ登録処理の処理
能力を高めることができる。

【００３０】また、前記ファイル管理テーブル４１，４
２に状況フラグｆａ，ｆｂの設定領域を設け、例えばフ
ァイルサーバ２ａの異常を検知すると、そのファイルサ
ーバ２ａに対応する状況フラグｆａを［異常］を示す
“９”に自動的に書換える。そして、以後は、このファ
イルサーバ２ａに対する商品データの問合せを禁止して
いる。したがって、異常状態にあるファイルサーバに商
品データの問合せを行う無駄を防ぐことができ、より効
果的である。

【００３１】ところで、上記ファイル管理テーブル４
１，４２はフロッピーディスク３１に記憶し、毎日のセ
ットアップの際に各ＰＯＳターミナル３ａ〜３ｎのＲＡ
Ｍ１３にロードするようにしている。したがって、メン
テナンス等によっていずれか一方のファイルサーバをダ
ウンさせたり、異常状態にあったファイルサーバを復旧
させた場合には、フロッピーディスク３１内のファイル
管理テーブル４１，４２内の状況フラグｆａ，ｆｂをパ
ーソナルコンピュータ等を用いて設定し直せばよく、シ
ステムの稼働状況の変化に速やかに対応できる利点があ
る。

【００３２】なお、前記実施の形態では、ファイルサー
バを２台として説明したが、３台以上設けてもよい。例
えばファイルサーバが３台の場合には、各ＰＯＳターミ
ナル３ａ〜３ｎを３つのグループにほぼ等分し、第１の
グループに属するＰＯＳターミナルは１台目のファイル
サーバを問合せ順序１番目とし、第２のグループに属す
るＰＯＳターミナルは２台目のファイルサーバを問合せ
順序１番目とし、第３のグループに属するＰＯＳターミ
ナルは３台目のファイルサーバを問合せ順序１番目とす
ることによって、各ファイルサーバの負荷の均等化をは
かることができる。

【００３３】また、前記実施の形態では、ファイル管理
テーブル４１，４２をフロッピーディスク３１からＲＡ
Ｍ１３にロードしたが、ＰＯＳターミナルの設定業務に
よりキーボード１７のキー操作によってファイル管理テ
ーブル４１，４２をＲＡＭ１３に設定してもよい。ま
た、ストアプロセッサ１から各ＰＯＳターミナル３ａ〜
３ｎのＲＡＭ１３にＬＡＮ回線１０を通じてダウンロー
ドするようにしてもよい。この他、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。

【００３４】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
商品販売登録用端末からファイル制御装置に出される商
品データの問合せに対してのビジィ応答発生率を低める
ことができるとともに、ビジィ状態になっても処理速度
の遅れを極力小さくできる商品販売データ登録処理シス
テム及びこのシステムの商品販売登録用端末を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施の形態である商品販売データ
登録処理システムの全体図。

【図２】 同実施の形態において各ＰＯＳターミナルが
有するサーバ管理テーブルの構成を示す図。

【図３】 同実施の形態におけるＰＯＳターミナルの要
部構成を示すブロック図。

【図４】 同実施の形態において各ＰＯＳターミナルの
ＣＰＵが実行するＰＬＵファイル問合せ処理の手順を示
す流れ図。

【図５】 従来の商品販売データ登録処理システムの一
例を示す図。

【符号の説明】 １…ストアプロセッサ ２ａ，２ｂ…ファイルサーバ（ファイル制御装置） ３ａ〜３ｎ…ＰＯＳターミナル（商品販売登録用端末） ９ａ，９ｂ…ＰＬＵファイル（商品データファイル） １０…ＬＡＮ回線 １１…ＣＰＵ １２…ＲＯＭ １３…ＲＡＭ １４…通信インタフェース ３１…フロッピーディスク ４１，４２…サーバ管理テーブル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G07G 1/00 - 5/00 G06F 17/60 G06F 19/00 G06F 13/00

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各商品にそれぞれ付される商品固有のコ
   ードに対応して単価等の商品データを記憶してなる商品
   データファイルを有するファイル制御装置を少なくとも
   ２台設けるとともに、入力手段により販売商品の前記コ
   ードが入力されると前記ファイル制御装置に商品データ
   の問合せを行い取得した商品データに基づいて前記販売
   商品の販売データを登録処理する商品販売登録用端末を
   複数台設け、各ファイル制御装置と各商品販売登録用端
   末とを共通の伝送回線で接続し、各商品販売登録用端末
   は、いずれか１台のファイル制御装置に商品データの問
   合せを行った結果、該ファイル制御装置からビジィ応答
   を受信したならば、他の１台のファイル制御装置に同様
   の商品データの問合せを行うようにした商品販売データ
   登録処理システムにおいて、前記各商品販売登録用端末
   は、前記各ファイル制御装置に対して商品データの問合
   せを行う順序を予め設定したテーブルをそれぞれ具備
   し、商品データ問合せ業務が発生すると、このテーブル
   の設定順序に従い商品データを取得するまで各ファイル
   制御装置に商品データの問合せを順次行うようにしたこ
   とを特徴とする商品販売データ登録処理システム。
2. 【請求項２】 各商品にそれぞれ付される商品固有のコ
   ードに対応して単価等の商品データを記憶してなる商品
   データファイルを有する少なくとも２台のファイル制御
   装置を伝送回線で接続してなり、入力手段により販売商
   品の前記コードが入力されると前記ファイル制御装置に
   商品データの問合せを行い取得した商品データに基づい
   て前記販売商品の販売データを登録処理する商品販売登
   録用端末において、前記各ファイル制御装置に対して商
   品データの問合せを行う順序を予め設定したテーブルを
   設け、商品データ問合せ業務が発生すると、このテーブ
   ルの設定順序に従い商品データを取得するまで各ファイ
   ル制御装置に商品データの問合せを順次行うようにした
   ことを特徴とする商品販売登録用端末。